どうもおにじです。
今年も年の瀬が迫ってきましたね。
僕は年賀状を分配しながら喫茶ステラをする予定です。
というか喫茶ステラをはじめましたが、攻略順で悩んで選択肢で止まりました()
皆さんはいかがですか?(何が?)
さて、今回はいつも3月に行われる、レコード大賞より忖度が多いと言われる声優アワードを、今年のうちに決定してしまおうという企画。
アニメ系の考慮は18秋くらい〜19夏くらい。
「なんでぼやけてるの?」
って言われそうだけど、本家がぼやけてるからだよ。
それくらいから考えておにじさんが独断と偏見で選んだ声優さんを紹介していきます。
今回は
・主演賞
・助演賞
・新人賞
・歌唱賞
・新人歌唱賞
・TV/配信アニメ作品賞
・劇場公開アニメ作品賞
7つを考えました。
それぞれの賞の紹介は各賞のタイミングでするつもりです()
ただ好きな声優をやっても意味がないと思っているので、上手い声優を選んだつもり。
人によって上手いは違うんだろうけど、共通出来る所はあるはず、好き嫌いで物を言う人間になりたくねえ!
どこがどう良いかを言えないと推しても説得力なくない?でもそんな言えない!悔しい!!(
・劇場公開アニメ作品賞
この賞は、期間中に放映されたアニメ映画の中で最も声優キャスティングが素晴らしかったアニメ映画を選ぶ賞です。
声優さんを褒めるだけでも良いんですが、
キャスティングが揃ってこそ良い作品になるので、良いキャスティングは褒めるべきという考えです。
受賞作
『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』
主要キャスト
種﨑敦美 / 東京俳優生活協同組合 – 双葉理央
内田真礼 / アイムエンタープライズ – 豊浜のどか
うーん、一択でしたね。
このアニメ映画は去年の秋アニメである青ブタの継続劇場版の為、見るためにはTVアニメを見る必要性があるんですが…
それを考えても、これ以上のアニメ映画キャスティングは今のご時世的に出てこないんじゃないか?というレベルで声優キャスティングが完璧だったかなと思わせてきた映画でした。
主要キャストほぼ全員の演技で震えるアニメなんか出会ったことがなかったので。
実力派若手を集めてしっかり話を作ってアニメにしたらここまでの破壊力を感じさせてくれる作品になるんだなと思いました。
本当にいい声優って、感情表現が上手くて叫べるんですよ。
最近の声優は叫べないんだよなあマジで、危機感しかない。
石川界人さんはどうしても今年は『ダンベル何キロ持てる?』に引っ張られる所があるんですが、感情表現においての強さは男性声優でも随一なのではないか?と感じさせてくれましたね。
これはテレビシリーズでもそうだったんですが、映画では石川さん演じる咲太の決断が運命を左右する展開でもありましたから、当人の感情がより出てくる所だったので。
いつもの咲太と、感情出てくる咲太の違い、インパクトという点を与えてもらったかなと。
今回のメインヒロインである、翔子を演じた水瀬いのりさんですが、中学生と大学生の両役の演じ分けが要求されるこの作品の要求値の高さを任せられる声優だよなあと感じさせられました。
水瀬いのりという声優の良さを100%活かせる役ではないと思っているんですが、演じ分けの次元の高さにはやはり息を呑んでしまう所がありました。
こう全く違う声を出せることは勿論素晴らしいと思うんですが、近い声で年齢を変えるという所はそれはそれで難易度が高いと思うんです。それを完璧に演じられていて、改めて恋愛ラボに感謝です。
作品としての中心ヒロインである麻衣を演じる瀬戸麻沙美さんですが、この人はもうちょっと重宝されて良い。
アニメの時にも思ったけど、今の出演数では納得がいかない。この人は物凄いスキルを感じる。
麻衣さんと合っているのは勿論ですが、今回は咲太に対して気持ちをぶつける場面も多かったので、そこでのパワーですよね。
喜怒哀楽のそれぞれの引き出しのクオリティの高さ、そこに震えます。
今回この人がいないと話が成立しなかった朋絵を演じた東山奈央さんは、所謂一番メジャーな声に近いので、声色での素点での強さくらいしかそういう面ではないんですけど、
方言であったり、その中での特に咲太を見つけてからの流れでの感情においてのパワーはやっぱりあって、こう『いつもの声』でこれだけの巧さとパワーを合わせ持てる声優さんって限られてるよなあと感じました。
なんだかんだ咲太が必要なんだなあと感じさせた理央を演じた種﨑敦美さんは、もうやっぱ強すぎるんですよね。
めちゃくちゃ細かい所までのクオリティがえげつな過ぎて脱帽してしまいます。
咲太と踏切前で話してるシーンとか、なんなんですかあの『ちょっとだけ声が震えてる感』。
露骨に声を震わせてるんじゃなくて、ちょっとだけ震えてるっていう。
「私は嫌だ」
だけでおにじさんテンション上がっちゃったよ、うま過ぎる、なんなの。
その心中をその数音だけでこっちにめちゃくちゃ届けてくる声優。
「大丈夫じゃない!」
俺が大丈夫じゃないわ!!!(
色んな面が見れた感じがするのどかを演じた内田真礼さん。
出演タイミングが割とピンポイントめだったのにも関わらず、インパクトを残していった気がします。
この人はなんだかんだ有能声優なんだってば。
咲太に泣きながら叫んでるシーンであーこの人もちゃんと叫べてこっちに刺さってくるわぁ…と思いましたね。
いつもの声に近いのに、いつもよりよく見えた映画でした。(それはアニメ本編もそうだったんだけど)
このつよつよメンツの中で花楓を演じた久保ユリカさんが負けなかったっていう所はアニメ本編含めもっと褒められて良いと思う。
映画ではもう花楓だけだった訳ですが、アニメではかえで/花楓があった訳で。
映画でも留守番電話の向こうの演技とかなかなかの物でしたし。
μ’sメンツで割とちゃんと演技できるし声幅あったりするんですよ。
割と場数は積んでますしね、なんでAqoursは鎖国したのか、Aqoursが無くなったら鈴木愛奈以外生きていけるのか?まぁソロあれだけ乱発して売れてるから大丈夫なんかね。
とにかく一人でもちょっと落ちたら目立ちそうなもんなのにそういう人がいないってホント珍しい。
強い声優は強い。それを表してくれたベストアニメ映画でした。
このメンツなら原作の続きのストックが溜まったらまたやって欲しい。
・TV/配信アニメ作品賞
この賞では、期間中にTVで放送、又は配信されたアニメにおいて、最も声優キャスティングが素晴らしかったアニメに贈られる賞です。
さっきのTVアニメ版だよ!(雑説明)
受賞作
主要キャスト
鈴木崚汰 / ヴィムス – 石上優
いかにアニメキャストとはネームバリューではなく、キャラクターに寄り添う事がベストかを体現したようなアニメ。
思えば、最初のアニメ化決定PVでタイトルを古賀古川両名が読んでいるが、その時のコメントは「誰だよ」とか、「こんな声じゃない」とかそういうコメントが多かった。(あの声がキャラクターで言ったものだったのかはむしろ疑問だが)
が、本編を含んだPVが公開されるとそのクオリティは飛躍的に上昇。
「この人しかいない」レベルの演技が出揃い、本編の面白さも相まって覇権レベルの人気を獲得した。
主要キャストにビッグネームがいない中(個人的にはもう小原さんとか花守さんは中々になりつつあるんだけど)でのこのクオリティの高さ。
それは同クール放送の人気漫画原作、某等分の花嫁のビッグネームにしときゃ良いだろ金集金できるだろキャスティングとは対極にあり、
作画含めアニメの人気的にはかぐや様に軍配(こちらもめっちゃ原作が売れているとは言え)(声優イベントで売る円盤は楽しいか?)が上がっているまであったのは、声優の格の差を考えれば驚きと笑いが込み上げて来るものだった。(某等分は無事イベントと声優で金を稼いで二期を確定させている、今年最低のキャスティングがお前だろ)
かぐや様も11月に2期が確定し、またこのキャスティングを見る事が出来る。
かぐやを演じた古賀葵さんは、2017年の『天使の3P!』で見せたその非凡さの予感をこの作品で確信させてくれた。
地声的にこのような役がマッチするのか?という当初の不安は杞憂に終わりピッタリだったと思う。
割と情緒不安定な所があるので、普通の声に加えて色々な声が要求される役だったと思うが、それをしっかり演じ切ったのは素晴らしい。
白銀会長を演じた古川慎さんは、古賀さんと被るが、表でのしっかりしている会長と、内心でのわたわたしている会長の演じ分けのレベルが高い。
心の中での声の感情の出方が非常に自然であり、素晴らしい。
男の声優に関してはあまり突っ込んだ話ができないのが申し訳ないが、あの落差など評価するべきところは多いと感じる。
一番場を引っ掻き回した藤原書記を演じた小原好美さんは、このアニメで若手実力派声優である事を大衆に完全に示すことに成功した。
うざ可愛いの限界に挑戦したとも言えそうな役だが、その塩梅は素晴らしかった。
特殊EDでは歌唱も行い、ダンス含め大きな話題となったが、その原動力はやはり小原さんの演技力があってこそだろう。
石上会計を演じた鈴木崚汰さんは、石上というキャラクターの良さを最大限出せたと思っている。
「死にたいので帰ります…」の下りや、かぐや様との絡みはとにかく怖がってるとかの面を見せますが、
藤原書記に対しての一転攻勢でのウザさの次元がハンパではない。
アフレコ現場でも本当にああいう顔で煽っていたらしく、役に入り込んだ上でのあの演技のクオリティの高さだったのではないかと思います。
あそこまで藤原書記を「刺してる」感じが出るのは素晴らしい。
さまざまな顔を見せた早坂を演じた花守ゆみりさんは、花守さんが凄い声優である事を示す集大成となる役だったのではないかと感じる。
そもそもの声質の良さは置いておいて、その演技力の高さ。
コメントで『HA☆DA☆KA』と表記された会長とかぐやの電話シーンでの言い方は花守さんの素からは想像できないものだったのではないだろうか?
それでいて、ギャル、外人風などの多くの顔を見せるキャラクターを全て素晴らしいクオリティで演じている。
極め付けはかぐやの回想で出てきた藤原書記のモノマネしているシーン。
あのレベルで似せれるのか…と(まぁなでしこと言われればそれまでなんだろうが)
続編ではより多くの顔を見せそうな彼女の活躍に期待したい。
はっきり言って超人気声優がいたわけではない作品でここまでキャラのクオリティが高かったのは、スタッフ側の声優選択の力量を感じる。
超人気作という事で、某等分のような人気声優を使う選択肢の方が安パイだったと思うが、この決断は結果素晴らしいアニメを作る上での大切な要素の一つとなったのではないだろうか?
2期も期待をしている…。
・新人歌唱賞
この賞ではこの年デビューした声優ソロアーティスト及び声優ユニットで一番おにじさんが良いと思った人、又はユニットに贈られる賞です。
受賞者
はっきり言って今年デビューのソロデビューはクソみたいな歌唱力ばっかりでもういい加減にやめとけよ(ゲンナリ)の気持ちが強いのだが…(おいコラ)
その中で富田美憂さんは低レベルな戦いとはいえ、一番予想を良い意味で裏切ってくれたので、彼女を受賞させる事にした。
ソロデビュー前の富田さんと言えば、キャラソンやクレイシス等での歌が存在したがどちらかと言うと声質に頼った、声優が歌っている感じが強い、ソロアーティスト向きとは到底思えないような歌の印象が個人的には強かった。
その為、ソロデビュー発表時のおにじさんはそりゃまぁボロクソ言っている。
富田はソロデビューする前に幅を見せろ
— \柚@おにじ㌠/ (@_oniji) 2019年7月10日
コロムビアって所有してる中で伊藤が例外だと思ってたけど富田が来たから例外って言えなくなった
— \柚@おにじ㌠/ (@_oniji) 2019年7月10日
が、投げてきたのは予想の2倍は良い球だった。(ハードルが低かったとも言う)
今までの声質頼り感から一転、流れと伸びを感じる透明感がある感じに様変わり。
歌自体も『Present Moment』は爽快感のある良い感じの曲だった。
絶対にHopeとは言ってないけど。
絶対言ってない。
手放しで褒めるとまで言わないが及第点を与えて問題もないレベルだった。
カップリングの『Ageha Twilight』は、サビ前でほぼ富田さんの声だけにするという中々一枚目としては攻めた点もあったし、大きな盛り上がりはある曲ではないが、サビへの盛り上がりはしっかりと感じさせられる。
「こんな歌い方が出来るんだったら最初からやっといてくださいよ〜」とは思ったが、2019年にCDソロアーティストした声優なら出来が一番良いのは彼女だろう。
時点はまぁ鬼頭明里になるが、正直今年は鬼頭さんと言いたい年だった。
ただ蓋を開けてみたら全然富田さんだった。
2-4位で負けた感じ、あっ普通に富田さんの方が上手いっすねってなっちゃった。ごめんね。
期待してたんだけどなあ…演技含めハードルが高すぎたのかな、鬼頭さん、何も感じれなくて申し訳なくなってくる。
まぁそのハードルが高すぎたかなってのは和氣さんも一緒なんだけど…いやまぁ直近の俳協声優見るとアレで満足できる訳がないんだけど。
来年はもう鈴木愛奈さんです。予言しておきたいレベル、もうまともな人はデビューし尽くしてるんですよほぼほぼ。そういう事です。
・歌唱賞
この賞は既にデビューしているソロデビュー声優で最もおにじさんが良いと思った人に贈られる賞です。
受賞者
『夏川椎菜 / ミュージックレイン – ミュージックレイン』
はっきり言って今年は夏川さんの年でした。
声優の中での対抗馬はいなかった、とまで言っても良い。
当初のTrysailで確実に一番推されていなかった彼女が、歌で他の二人にはダブルスコア以上の物を叩きつけたのは痛快ですし、それだけの姿勢と出来た曲があると感じます。
今年彼女は1stアルバムとEpを出しましたが、外れと言える曲がマジでないレベルで曲の完成度が高い。
それでいて決してめちゃくちゃ上手いとは言えない彼女の歌声がかなりマッチして良い曲に仕上がってるんですよ。
声優楽曲をインストで聴いてオナニーする必要がない。
夏川椎菜さんは声優という職業ではなく他の総合エンターテイナーとなりつつありますが、ここまでの振り切り、開き直りとそのマルチさへの向かい合い方が「もういいよお前はそれで」って感じ。
声優過激派としてもここまでしてくれるなら文句はそんな言わん、えんどろ売れなかったのホントに痛いなぁお前なぁ!なもりファンはなんのアテにもならんかったなあ!(悲)
1stアルバムなら『ステテクレバー』、『イエローフラッグ』、『チアミーチアユー』。
1stEPなら『キタイダイ』、『ロジックルーパー』が特におすすめだ。
個人的な趣向ではあるが、彼女の明るいポップな歌?明るい歌?ノリの良い歌?(言い方が楽曲派じゃないからわかんない)が一番好きである。
『ステテクレバー』はギターも心地いいし、ノリも良い。決して高い音を歌っているわけじゃないのに爽快感が強い。
『イエローフラッグ』はなかなか歌うのが難しい曲。それをしっかり歌い切っているし、楽しい曲に仕上がっている。
『チアミーチアユー』はノリが楽しい曲。
「上弦下弦いい加減」って歌詞は素晴らしいと思う。
手拍子したくなる曲だ。
『キタイダイ』はゴリゴリバンドで夏川さんの好みと外れるかなあとは思うのだが、そのバンドとすごく合ってると思うし、
サビの入りの「つまんない」の所のバックバンドとのノってる感じが凄い好きです。
音が止まる所と入る所とかに爽快感をうむのかなとか。
『ロジックルーパー』はもう前奏から楽しいのだが、この入りで意外と高音を使わなかったりする。
Ep01の夏川さんは歌声に力強さがさらに増した感じがして、成長を感じたり。
夏川さんの曲は良い意味でソニーくさい曲が多い気もするし、バックサウンドが凄い楽しい曲が多い。
そこに夏川さんの歌が乗ってより上乗せが出来るようになった気がする今年。
思えば「パレイド」で風向きが変わった感じがした夏川さんのソロ活動は今年円熟の時を迎えようとしていたのかもしれない。
別にめっちゃ上手いとは思わないけど、総合的な曲としてのクオリティの高さとそれを維持出来た今年は評価されるべきだと思います。
次点…?安野さんとかかなぁ?
今年の声優ソロは不作だったよね。
そろそろ限界を迎えつつある、そんな所ににじさんじがやってきたぞ!
は?素人のカラオケをアニソンレーベルで歌わせるな。クソが。
・新人賞
この賞は原則デビュー5年以内の声優さんで、素晴らしかった声優さんに贈られる賞です。
まぁ本家だと81は5年越えてても関係なかったり、アイムは4年以外誰も取らなかったり法則性があるんだけどね()
受賞者
今年出てきた女性声優って意外と多くなくて、アニメ本数の現象もあって初メインって人すらあんまりいなくて。
それだったら、今年は古賀さんに持って行かせて問題ないだろうという判断。
今年の古賀さんはまぁもう『かぐや様は告らせたい』の一本で勝ててしまった。
当初からその非凡さを感じさせていた古賀さん。
2017年の『天使の3P!』の時から筆者もその演技力に注目していました。(知ったのはなりあがーるずだったけど)
はむの古賀葵さんの演技が素晴らしかったです。 #tenshino3p
— \柚@おにじ㌠/ (@_oniji) 2017年8月14日
続く『つうかあ』も悪い演技はしていなかったのだが、このアニメがもうそりゃひっでえ大コケ。モタスポでやった意味を問いたい。
ここからピタッとメイン役が止まったので田中あいみさん含め終わったかと思った(81さあ)のだが、今回かぐや様に抜擢。
彼女自体のイメージとは合致しない気もしたかぐや様だったが、非常に高いレベルでの演技が見れた。
通常モードのお嬢様感もありながら、ある程度砕けている感じもするという典型的なお嬢様とはちょっとズレている役に対して、良い演技を出来たと思いますし、
氷のかぐや様、慌ててるかぐや様、熱出した時のかぐや様…多くの表情があるキャラクターをしっかりと演じ分けしつつ、同じキャラである事も理解させられる演技は、
「かぐや様はこの人で良かったんや!いや、この人しかおらんのや!」
という気持ちすら思い起こす物だったように思います。
今年は『慎重勇者』にもメイン級で出演、他アニメにも端役中心ではあるが多くの作品に出演しており、大きな一歩を踏み出せた年だったと思う。
81さん、こういう声優を推さなきゃ。いつまで芹澤を推してるんだ、推してる間に良い素材が風化して行ってるんだけど、マルチマルチマルチマルチ、お前はどこに向かいたいんだ?
次点としてファイルーズあいを一応上げておくが、今年はマジで新人がいない年だった気がする。
いや、いるんだけどやれユニットだのニコ生だの演技をしないからどうしようもない。
ファイルーズさんは、今までにいないようなタイプである上、『推しが武道館〜』で違う声をしっかり出せているのでアニメ放送を期待したい所。
立花日菜さんや、長谷川育美さんも出ますし、来年の新人はとりあえずこれを見ておけば安心できるかもしれない。
今からファイルーズさんのポテンシャルには期待しているが、新人賞を与えられる程のデータが集まっていないかなという感じ。
ただこの調子なら来年はあり得ると思う。
・助演賞
この賞はメイン級の役を演じ、主にセンターを支えた声優さんで良かった声優さんに贈られる賞です。
主演と助演の基準が俺には分からん。
受賞者
去年秋からの上田さんは、元々から分かっている人には分かっていた演技力と憑依力の高さを多くの人に示し、
一躍人気声優としての格を上げた期間になったと感じる。
『確実に有能声優だが代表作と言える程アニメが跳ねない』という趣旨のことを過去の声優名鑑で筆者は記載したのだが、
#おにじ声優名鑑シリーズ pic.twitter.com/XxOE4WLFqX
— \柚@おにじ㌠/ (@_oniji) 2018年9月2日
一気に二つの代表作についに巡り会った。
『SSSS.GRIDMAN』の新条アカネは彼女の演技面での強さをしっかりと表した上に、アニメも近年稀に見る激戦クールとなった2018年秋クールでゾンビランドサガと並ぶ覇権争いを行った。
アカネはその二面性が重要なキャラだったでしょう。
学校や表向きの才色兼備さ、可愛い女の子である一面と、
家に帰ればタイツを脱いで眼鏡をかけて、割れたスマホを触りながらゴミ部屋で精神が堕落している敵役である一面。
この二面性を演じる上で、上田麗奈さんはまさに適役であったでしょう。敵役だけに。
上田さんの凄いところは演技のクオリティの高さもそうですが、その憑依力でしょう。
ここまでキャラに憑依するタイプは中々珍しい。
いつものふわふわした上田さんを見ていると、演技をしている時の上田さんはまさに別人に見えます。
アンチなどにキレている時の叫び声等には迫力がありますし、「強」と「弱」をしっかりと使い分けられる…緩急を覚えておられる方です。
またグリッドマン全体での「自然な演技の意識」が上田さんに非常にマッチしていると思います。
個人的には六花(CV:宮本侑芽)との微妙な距離を感じる会話とその雰囲気作りなどに強さを感じました。
終盤に向けて本性が現れていくアカネを演じ切れるのは凄いというほかない。
そしてその次のクールには『私に天使が舞い降りた!』の主人公を星野みやこを演じた。
人見知り、ファンション興味なし、ロリに一目惚れ、コスプレ服製作趣味、隠れてコスプレ、元中二病などなど、所謂残念美人系のキャラクターで、アカネとは大きくタイプが違う(まぁ意外と似てるところあるんだが)キャラだったが、これまた演技がいいんだからやっぱり彼女は凄い。
その変態性の高さはやはり憑依型の面も強い。マジでやばい奴になれている。
普通にしていれば可愛いのだが、さまざまな所に残念感が滲み出ており、そこをしっかりと演じられている点はやはり強い。
特に一話Cパートでみやこがホワイトリリィのコスプレをした際、ノアにそれがバレた時の叫び声は渾身の演技であり、やはり叫べる声優は強いなと改めて確信させてくれた。
元々からアニメでも多くの演技力の高さを見せてきてはいたが、本期間ではそれが大きな結果として現れたと感じる。
聴いていて安心できる、この人がキャストに座ってくれているとまずこのキャラが外れということはない…という安心感を与えてくれる声優さんは、貴重だと思います。
本家声優アワードでも、81でもあるんだし、芹澤を取らせたのだったら上田で取らせなきゃ嘘でしょ、と思っている。
そもそも芹澤を推し、芹澤に助演賞を取らせる81に信頼もクソもないのだが。
声優素材としてはかなり有能が揃ってるのに会社側がそれに付いていけてないのホント悲しいよ。
・主演賞
この賞は、期間中多くの主演メインキャストを務められ、その演技において最も素晴らしいと思わせてくれた声優さんに贈られる賞です。
助演と主演をどっちにするか悩んだんだよ。
受賞者
おめでとう小原さん、今年はあなたの年だったよ。
2017年に『月がきれい』で初ヒロインを演じ、その非凡さを感じさせ、『魔法陣グルグル』でアニメ声のクオリティの成長を感じさせ、
今年は4年目とは思えない大車輪の活躍、そして活躍だけではなく高い次元での演技力を見せつけてくれた。
まずその名を一躍有名にした作品は、
作品賞で上げた『かぐや様は告らせたい』の藤原千花であろう。
何も分かってなさそうで、かぐや様と白銀会長などをかき回していく彼女は、作品においてある意味『転』を担っている場合が多く、重要な役回りであったと思う。
そのアホっぽさと辛辣さ、空気の読めなさはある意味『嫌われるキャラ』に分類されるキャラクター性であり、ウザいキャラなのだが、そこを『可愛いがちょっと上回るウザさ』に収めているところが、彼女の演技力の強さを表しているのではないだろうか?
本人も「嫌われちゃいけない」という意識で演じられていたようで、それをしっかり演技で示しているのは本当に素晴らしい。
ドーンだYO!の時も、ちんちんの時も、かぐや様の看病行きたくてズルした時もその演技の声の幅とはまた違う、演じられる場面の幅の広さを感じさせてくれたと思う。
2期が既に決定しており、収録も始まっているという話、より藤原書記の良さが出る演技に期待している。
そしてこの早さで(いやまぁ最近は早い人も多いから特別という訳ではないのだが)
プリキュア声優になった。
演じている羽衣ララ/キュアミルキーは当たり役だった。
「ルン」と「オヨ〜」という口癖がある宇宙人は今回の『スタートゥインクルプリキュア』でも一番人気と言える程のレベルだ。
彼女の元々のマニュアル気質な所からのひかる始めの周りに触れての変化はやはり演じるのが難しい点であろうが、それをしっかり演じられている。
筆者はもうプリキュアをほぼほぼ引退している(新タイトルと声優はちゃんと確認する程度)ので、演技において深い話はこの程度にしておくが、
この早さでプリキュア声優となり、人気キャラを獲得している事は追い風が吹いていると言える。(やっぱり成瀬の起用は無理があっただろと思っている、最初は終わったなと思ったけどそれなりにはなんとかなってるんだが、周りが小原安野小松上坂の所に突っ込まれるのは単純に可哀想なのだ)
そして、きらら系アニメで結構久々に大きく跳ねた『まちカドまぞく』では主人公である吉田優子…シャミ子を演じている。
その演技は間違いなくこのアニメの人気の理由の一つと言えるだろう。
馬鹿正直、素直で誰にも優しい明らかに魔族に向いていない彼女だが、割とキャラクター性が複雑なキャラとも言えるのではないだろうか?
普段は敬語だけどシャミ子としては悪ぶった口調(明らかに悪そうには見えない)とか、
頭はそんなに良くないけど、桃に対してのツッコミなどの語彙力の高さと難しい言葉を使う所は彼女の特徴でもある。
所謂普通の可愛い主人公というにはキャラ性が強く、単純な可愛いだけで片付けるには勿体ないキャラだと思うのだが、
そこの辺りの所を小原さんの演技はしっかり押さえてくれていて、「うめえなあ」と思わせてくれたと思う。
一話の「コスプレであってくださいコスプレであってくださいコスプレあってください」
とかだけでもやっぱ違うなあ…と思った。
上手い人って感情表現のレベルがやっぱり高い、必死の懇願感があそこまで出せるのは素晴らしい。
代名詞とも言える「これで勝ったと思うなよ〜!」
の捨て台詞感であったりとか、そういうここはどういうセリフですよっていうのが、演技だけで伝わってくる人って今もう出てくる声優で少ないんですけど、小原さんはそれが出来る人だと思う。
…え?なんかアニメに対しての内容の言い方が薄い?
そらそうよ、筆者は『まちカドまぞく』は全く刺さらなかったアニメなんだから。
巷では覇権となった訳だが、個人的にはほぼ何も刺さらなかった。
本当に刺さらなかった…
色々言いたい事はあるが、あえてこの言葉に集約したい。
『小原が悪いんだよ…』
と。
これが最大の賛辞の言葉である。
彼女一人で、筆者は完走した。
それだけのインパクトと強さを大きく評価して、彼女を主演賞に相応しいと思った。
ずっとそんな声優であり続けてほしい。
…京都大学で聞いた話はこういう評価には入れないんだよ、それは全員の話を聞かないとダメになるから。
そういう現場の事と評価は分けないと、行ってすぐに好き〜ってなって下駄を履かせるようなめちゃくちゃ現場に左右される現地民と筆者は違う(急にどうしたの)
この一年で小原好美さんという声優は素晴らしい声優である事が確定した。
そのインパクトを残した。
挙句には筆者に一人の演技を聞くためにアニメを完走させた。
だから、今年は彼女の一年だった。
おめでとうございます。今後ますますのご活躍を期待しております。
…俺好きのダウナー、もしかしたら良いダウナーかもしれない。お前ダウナーは誰がやっても無難なんだからめっちゃ良いダウナー以外評価しない主義のワシのアンテナに若干反応させるんじゃない、大沢にしては幅を元々から感じてるのに、いいぞもっとやれ。
…いかがだったでしょうか。
今年のおにじさん的声優アワード。
主演賞
助演賞
新人賞
歌唱賞
新人歌唱賞
TV/配信アニメ作品賞
劇場公開アニメ作品賞
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
81プロデュースが二人という。
やっぱり良い素材はいるんですよね、推す人間と推し方を間違ってるだけで。
宮原さんにパジャマやらせてる場合じゃないと思うんですけどね。またやるんでしょアレ、バカなんじゃないの?(
もう年を追うごとに声優ソロデビューの歌唱力が絶望的に下がっていってるんですが、何かいい加減限界が見え始めてますよね。
そこにVTuberがやってきてどうなるのか、一応声優は声のプロだったのにVになったら素人のカラオケ聴かされるのか、たまげたなあ…
愚痴は良いとして今年はなんというかより選ぶ選択肢が狭まっちゃったなあとかも思ったり。
「上手い」は「好み」だろと言われるかもしれないですけど、
上に行けば行くほど「好み」ではあると思うんですが、ここまでは欲しいよね〜っていう所は「好み」じゃないと思うんですよね。
最低限ラインは「上手い」か「上手くない」かだと思います。
今年はある意味「好み」で選ぶのが難しい年になりましたかね。
ただ、その中でかぐや様と青ブタ映画というキャスティングが優れたアニメ作品が出てきたのは貴重だし喜ばしい事だなあと。
かぐや様は人気声優に凝り固まりつつあるアニメ業界にある意味石を投げてくれた気もしますし、(五等分と同タイミングだったのも皮肉が効きましたし)
青ブタは普通に上手いの集めりゃとんでもねえのがやっぱり2019年という時代でも出来るんだなと感じさせてくれたかなと。
新人歌唱はもう敢えていうなら”富田を一番にするしかなかった”ですね。
他にいなかったもん。え、いや👹さんは富田に歌の強さでも上手さでも負けたじゃん…(
歌唱も今年は例年よりは強い曲が無かったかなあって気はする中でコンスタントに良いものを輩出した夏川さん。
もう自分は演技では生きてけないからマルチで行くかんな!の振り切れようは逆に応援したくなった。
まぁコンテンツ側で良い作曲家がやり過ぎってのもあります。まぁ普通のアーティストに書いて欲しいなあと。もう声優でコンテンツを売れなくなってきてるのは危機感を業界が感じるべきなんですけどね、
今まで声優の名前だけでゲームを売るな!って言われてたのにそれすら出来なくなってきてるのは重症。
新人はギリギリ5年目の古賀さんになりましたが、今年は新人があんま出てこなかったですよね。
ファイルーズさんは軌道に乗れそうですが、それ以外はなかなか見通しが立たない感じがします。そろそろ俳協辺りも出てこないとまずいんですが、もうほっといても和氣は売れるだろうから後進はいいのかい?
主演と助演はどっちをどっちにするかで凄い悩んだんですが、安定の上田さんより、この一年でのインパクトを見せた小原さんを主演とさせていただきました。
幅好きのおにじさんが大沢事務所声優をここまで褒める日が来るとは正直思ってなかったです。それだけ周りがh…いややめておこう…(
来年は新人は割とマジの新人が、新人歌唱も悩めたらいいなあとか。
主演と助演はまぁ多分大丈夫でしょう、有能声優は沢山おられるし。
まぁ下からの突き上げが全く感じられないくらいには増えてないのが一番問題なんだけど。
令和の時代が声優実質的消滅の時代にならないことを祈ってます。
声で優れろ、演技で心を震わせろ、身体でちんちんを震わせるな、ビバ声優。