※この記事は、映画本編の感想です。
舞台挨拶編もあります、こっちは真面目にレポートしてますので、是非にご覧ください。
こっちはただのダメ出しです。
アンチ (anti-)
「反対」「対抗」「違背」を表す接頭語。
特定の個人・団体・企業・製品などを嫌う者、反発する者を指す和製英語。
2016年。
筆者は、はいふりに期待していた。
それはもう、確実に期待していた。
とにかくスタッフの並びが良かった。
原案:鈴木貴昭。
これだけでもう期待できていた。
鈴木氏と言えば、『ストライクウィッチーズ』、『ガールズ&パンツァー』で成功を収めている方。
これで、はいふりが当たりならば空陸海全てを制することになる。
はいふり
— \墨檎@おにじ㌠/ (@_oniji) 2016年3月9日
こんだけ強いスタッフとかが揃ってるのに
プロダクションアイムズっていう一行だけで不安になるっていうにはさすがアイムズやなぁと思う pic.twitter.com/wNP2j5Gk28
プロダクションアイムズの文字だけでめちゃくちゃ作画が不安になったが、話が面白ければそれでいい。
多分そういうスタンスだったんだと思う。
声優は若手が並ぶ。ソニー系だから、トラセも多いなあ…
でも有望株揃ってそう。声優も一緒に大海原へ航海か…
はいふりがもし大当たりしたら…鈴木氏が水陸空を制することになる…
— \墨檎@おにじ㌠/ (@_oniji) 2016年4月6日
そんな期待を、少なくとも放送前は、確実に抱いていた事は、説明させて欲しい。
でも当時の自分に言いたい、問題は作画じゃなくて、最早安心しきっていた脚本の方だと。
しかし、筆者にとってのはいふり、もとい『ハイスクール・フリート』は、結果的に平成史上最も嫌いなアニメの一つとなってしまった。(もう一つはポプテピピック)
端的に言えば話の意味が分からなかった。
面白くない脚本とかそういう事じゃなくて意味が分からなかった。
それでも、ガルパンだって割とスロースターターだったんだと思って頑張って見た。
はいふり本当に大丈夫なのか?????????
— \墨檎@おにじ㌠/ (@_oniji) 2016年4月30日
結局最後まで見た。あまりにもダメ過ぎて逆に最後まで見届けたくなる奴だった。
はいふりも最後まで見て判断つけてやりたい
— \墨檎@おにじ㌠/ (@_oniji) 2016年5月25日
でも気づいたら晴風が沈んでいた。
「は???」って感じで終わった。
とにかくTwitterでブチギレた。フォロワーにドン引きされるレベルでキレた。
放送終了までフォロー外していい?と言われる始末。
ビビオペの方がマシなアニメあんのか…が当時の口癖と化していた。
筆者は、自他共に認めるはいふりガチアンチなのである。
そんなはいふりに、劇場版が制作されるらしい。
「うっそだろお前www」と思ったが、あの作品なんか人気らしかった。
そういえばOVAを出していた。
しかも、あの作画崩壊アニメーション会社のアイムズが潰れたと思ったら、A-1 Picturesになっていやがる。
なんでそんな高待遇なんだよ。率直にそう思った。(アニプレックスの傘下だからだよ)
青ブタ見に行った時も、ガルパン見に行った時も特報が流れ、ほんとにやるんか…となった。
そのはいふりが遂に公開されるらしく、適当に観に行くか〜の気持ちだった。
行かないで文句を言ってたら、周りに何を言われるか分かったもんじゃない。
作品としてはもう死ぬほどに嫌いだが、流石に行かずに言うのは違うのではないだろうか?
ここまで嫌ならむしろ逆に観に行く義務感を感じてしまった。
どうせなら舞台挨拶とかないのかね…
この作品は、なんだかんだいい声優がいる。
メインキャストはオーディションしたこともあり、割といいキャスト揃っているのだ。
筆者が賞賛してやまない種﨑敦美さんもいるし、
そんな腕としては評価をめっちゃしてるわけじゃないが、開き直って色々やってる夏川椎菜さんの座長作品でもある。
初日を見たら9:00回が大阪でもLVされるらしい。
早すぎるなあ…しかも信じられないくらいガッラガラだった。
はいふり人気あったんじゃないのかよ。ってこの時は思った。
…って呟いたら
「大阪で来週舞台挨拶があるからじゃね?」との助言を頂いた。
筆者は全くHPを読んでいなかったので、翌週の日曜日に舞台挨拶がある事を知らなかったのである。
抽選販売は終了しており、一般販売を残すのみだった。
…ファンの方々には申し訳ないが、文句を言う権利と、声優さんを生で観れる権利を手に入れてしまおう。
そう思い、公開二日目の日曜10:00に、一般チケットを購入する戦いに臨み、
見事11:35上映開始の回を一番後ろの端というどう考えても最後の一人がここだろみたいな所を確保してしまった。
…なんか申し訳なくなった。
筆者ははいふり好きでもなんでもないのに、すまんな…
それでもどうせ行くなら舞台挨拶があった方が心穏やかに帰れると思ったのだった…
という事で、
ハイスクール・フリート 劇場版 舞台挨拶(大阪1回目)
の回に脚を運びました。
舞台挨拶のレポートは別に掲載中。
アンチであろうとどちゃくそ真面目に書いたから読んで。ファンに失礼の無い程度には書いたから。
今回は、劇場版本編の話をします。
けど、多分ほぼほぼどこがどうダメで筆者ははいふりが嫌いかの話しかしません。
ただもうアニメ放送時は筆者はそのあまりのクソさに怒り狂っていたんですけど、
ビビッドレッド・オペレーションさんより酷い、ふざけるな、これがOVA作るのか、ニコ生で1が98%?どうなってんだ?
…位には怒り狂っていた当時の事を考えれば、4年の月日というのは長いものでして、比較的冷静な気持ちですのでご安心ください。
怒ったところで仕方ないからね、理由を書かなきゃ意味ないじゃん。
というわけで、今回は、
『やっぱりハイスクール・フリートってクソだわ』をお送りします。
キャラ多すぎなのに何新キャラ増やしてんの
いや、分かるよ?アプリが出てる以上、他のキャラを増やさないとソシャゲとして成立しないもんね!
…って言うのがまぁ普通なんだけど、はいふり君って元々からキャラ多過ぎて、半分も覚えられないじゃないですか。
筆者多分1/3でも無理だわ。
そこに新キャラぶち込んだ結果もう余計に訳わかんなくなった。
俺は何を見せられてるんだ?
分かんないキャラのCVを当てる大会にでも参加してるのか?
というか開始五秒で新キャラで重要どころでは無さそうな人間に字幕で名前出してるんじゃあないよ。
それだったらもう新キャラ全員に出せよ、方針がガバガバでついてけないんだよ、だったらもうスト魔女みたいにほぼ全員に出せよ。
総CVが55人とかギャグでしょ、プリキュアでもそれでは成立しないの理解して過去三作に絞ってるのに。
…まぁメインとサブだから55人を均等に出す必要はないんだけどさ、
それにしても元々から多い所にキャラ追加したらもう既に氾濫してる川に更に水入れてるようなもんだよ。
新キャラ、いる?
多すぎるとかそういう話は一旦置いておこう。
話の流れ上で、新キャラの必要性があまりにもしょぼくない?お粗末じゃない?
今回のメイン追加キャラである、スーザン(CV:大空直美)
の必要性さえ疑ってしまった。
大した役割を受け持った訳でもないし、
別に明乃とましろの仲を取り持ったと言えるほどの言葉があったとも思えないし、
お父さんと会いたいからフロート動かしましたってのは分からん事はないけど、説明死ぬほど雑だし、
要塞の中が分かるって言っても、そんな役立った感ないし
肝心の動力源は知らないし、
最後の脱出も何もしてねえし、
いる???
無駄にキャラが多い作品に入れるキャラとして弱すぎない?
まだソシャゲ組はさ、ある程度は仕方ないだろうし?
それでもソシャゲ組にも全員名前字幕入れろや知らんぞとは思ったけど。
これだけの大きい体制じゃないと作戦しようがなかったような気はするし?
でもそのソシャゲキャラを全員ひとつまみ程度の時間しか結局使えないし、結果として脚本の薄さを感じる事になったけど、良いの?
内容詰め込み過ぎで話が薄い、展開が雑
なんでこれが1時間30分に収まると思ったの?
結局晴風が突っ込む所がやりたい訳で。
ギャグを挟むのがはいふりだ!と言っても、結局やりたいのはそこで、そこの時間はある程度これだけ欲しい!じゃあ残りで残りを入れようぜ!くらいの雑さを感じる。
そりゃ日常シーンも、伏線も張りたいのは分かるけどさ、でもそれが雑だったら何も来なくない?
新キャラ登場が唐突になるのはある程度仕方ないけど、その絡みも何か雑と言うか、明乃のキャラクター性でゴリ押したというかだし、
こう要塞の事が起きるまでの過程が雑すぎるというか、なんで突入するまで要塞側とかの敵側のキャラとか出てこないの?
大和の艦長とかましろにやられた所くらいしかなかったくない?
いややっぱキャラ多すぎて各キャラの描写が薄すぎるんだよだから。
挙げ句の果てに出港前にもえかに
「あなたが行きたがるのは、お母さんの事があるから?私達もかつて憧れたブルーマーメイド…」
とか唐突に言い出すし、はぁ???
お前さ、そういうちょっと大事そうな伏線って言うのは、例えばもえかが昔の写真を見るカットとか、そう言うのを入れてからそう言う話をしないとダメでしょ?
というかなんだよ『私達もかつて憧れたブルーマーメイド』って。
説明的文章すぎるだろ、びっくりしたわ。
お前まともに伏線も綺麗に置かれへんのか?
時間は限られてるんだからさ、無理やり全部載せするなよ、全然畳みきれてないじゃん。
頭吉野弘幸か?
最終的にましろ残ります!で終わったけど艦橋メンバーにさえ誰にもその事言わずに終わったな、割と仲間がいれば系の作品じゃなかったの?良いのかそれで…
なお戦闘までが吉田で戦闘からが鈴木が脚本らしい。
まだ後半の方がマシだった気はするので、どっちかに責任をなすりつけろと言われたら前者かな。
A-1だと思ってたら最後の方にアイムズが降臨していた
不幸にもはいふりを引き取る羽目になった、作画安定系の
アニプレ傘下A-1Picturesさんですが、
肝心の終盤戦闘で作画が故プロダクションアイムズみたいになっててめっちゃ笑いましたね。
はいふり君の時の故プロダクションアイムズさんは確か奇跡的に作画崩壊しなかった気がするんですけどね。
なんで肝心の所で力尽きてるんだ、なんか特報とかやってる時からすれば公開早いなってなったし、あと何ヶ月か遅らせても良かったのでは?
もはや4年もTVシリーズから経過してる時点でその数ヶ月なんて誤差じゃない?
後半戦闘脚本はまだマシ(警備がガバガバ過ぎる、簡単に敵がぶっ倒されて船同士の戦闘しか考えてない、ちゃんと気を失うまで見とけよ、想定外が多過ぎる)なのに、作画が終わっていて悲しかった。
前半の作画は流石A-1と言った所で、やたらと風呂のシーンとか気合が入っていたが、明らかに力配分を間違えていた。
別にどうしようもない程崩れていると言うわけではなかったが、そういう力配分を劇場で見せられると目立つ。
あと力を抜く所はそこではないはず。
そういう力配分はリリスパのray-duce君の方が上手かったのでは?(11話完全に力尽きていたのでダメです)
劇場版なんだから…アニメーターの環境を考えるとそうも言えない気もするが、何でここでクオディリアコードするかなあ…
まぁ作画が残念の前に脚本が残念すぎたから別に良いんだけどね、作画が良いだけの映画にすらなれなくて可哀想だなって。
あっCGはグラフィニカなので安定でした、一秒でも早くストライクウィッチーズに呼び戻してください。
そもそも何で切ったのか、なんでトライスラッシュなんか呼んでPS2か?並みのCGでブチ切れて垢ロックされてまとめサイト行きされなきゃいけなかったのか(それはお前が悪いだろ)
まぁでも、プロダクションアイムズさんが生きていれば…とは1mmも思わないのは、いかにアイムズが作画崩壊制作所だったかだなあとか。
小ネタ
長く語るほどでも無い小ネタ文句集です。
・雨宮の成長が全く感じられない
お前一応トラセで一番アニメ出てるんだよな?って思ったくらいには成長が感じられなかった。
なんというか、単純に不自然なんだよねこの役。なんでこの役振ったの?まぁアルドノア・ゼロ程のとんでもない暴投はしてないけどさ。
・High Free Sprits流しとけば全部許されると思ってるだろ
実際はいふりの数少ない有能ポイントというか、トラセ楽曲でも指折りの名曲なんだけどさ、まぁ絶対使うと思ってた。まぁ別にこれは良いけど。良い曲は使いたいもの。
・せめてガルパンみたいに数分間の開始前あらすじ入れれば良かったのでは?
OVAを全員が見てると思うな。
・パンフレットの声優の主な出演のアニプレックス制作押しが露骨すぎて雨宮が公開処刑されている
なんで雨宮の主な出演作品の一番目が『アルドノア・ゼロ』なんだよ、開始5秒でこの役にしたスタッフ正気か?と思うくらいには余りにも酷かった黒歴史作品だろアレ。
どう考えてもこのすばのアクアでいいだろ。
アニプレ制作なのは分かるけどせめて1番目はやめてやれよ、流石にかわいそうだろ雨宮が。
夏川も『亜人ちゃんは語りたい』が一番ではないだろ。
俺は好きだけど。だったらLynnも『亜人ちゃん』入れろよ。
自社系列作品をこんな所でゴリ押しするなよお前。
・Free TrunじゃHigh Free Spritsの足元にもやっぱり及ばない
最近のトラセが素直に心配になるくらい曲が守りに入ってるよね。
マギレコ楽曲なんかただのClariSだし。
あんなの『メイン役と歌手はウチの系列の声優ゴリ押すけど、楽曲のテイストとか作品テイストは変えないから離れないで、うちの管轄の声優ユニットのCD買ってくれよ』
って自白してるだけでしょ。
QBより悪質だよお前。
まとめ
なんかぼんやり嫌いを繰り返していた疑惑があったはいふり君ですが、
なんで自分には全く合わずに『平成で最も嫌いなアニメ』だったのかがハッキリするくらいには、ちゃんとはいふりでした。
あのはいふりが見たい!そういう方は劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。(皮肉にしかならなくてごめんなさい)
雰囲気を楽しむアニメとか、キャラの可愛さを感じれればそれでいいってアニメなんだろうけど、鈴木が原案の時点でこっちはガルパンとスト魔女を期待したわけで。
そんな切り替えられないし、そもそも切り替えるにしてもやっぱその脚本はないだろって感じだし、やっぱダメだったわ、ごめんね。
とりあえず、舞台挨拶の方にも書きましたが、現在メイタマのひみつは実装されていないと思われます。
あのネタの話の秘密はまだ公開されていないので、それ目当てでは行っちゃダメだからね。
実装されたらまた追記します。
追記
2月1日、はいふりアプリが更新され、ひみつが追加実装されている。
「はいふり公式アプリ」の「ひみつあつめ」に新しいキャラクターの「ひみつ」を追加!劇場版の裏話のひみつもありますので、ぜひ探してみてください!探し方は上映館を訪れて、アプリから「ひみつチェックイン」!
— 「ハイスクール・フリート」公式 (@hai_furi) 2020年1月31日
※「ひみつ」は来週も追加します。 #はいふり https://t.co/24ToKFZFlE
この実装で、メイ、タマの秘密の実装を確認した。
ネタの話目当てで行くことが可能となったことを追記しておく。
ちなみに、ネタを書いたのはタマである。
アンチになる為には好きな奴よりも多少詳しいレベルじゃ無いとダメかなって思って。
でもソシャゲはインスコしてない。徹底性がない。これではいけないだろうか?
でもやっぱりはいふりははいふりだなあ…と思いながら、真剣に舞台挨拶を聞いていました。
お疲れ様でした。
あと最高を強要するな。なら最高を提供しろ。
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