ちゃろ~、おにじです。
正直『声優アワード 2020』という書き方は適切ではないんだけどな。と思いつつ、今年の声優アワードの話をしていきたい。
気力があればシリーズ化をしていきたい所存。
それくらい今年の声優アワードは色々と語るべき人間が多い。
『報われた人間』が多すぎる。と言っても男は語れない。語れたら石川プロも古川くんも語りたいんだけども。
予想と、結果出た第一所感は以下の記事で。
全体的な所感は振り返りの方でやってるからそっちでよろしく。
まぁ史上最高の声優アワードという表現をしたけども、去年辺りからそれなりにマシになってきている…というのが正しい表現だと思う()
過去の声優アワードに関しては(今もそういう側面は確実にある)非常に事務所方向での忖度が多く、個人的には『日本レコード大賞よりも価値のないもの』という表現をしてきた。
ここ2年、その方向が薄れてきている。それ以外にも改善方向は多いが。
なので、やっぱ今年も文句はあるっちゃある。それは仕方がない。許して。
男に関してはそんな知らんから深く語る気はない、女の話しかしないけどよろしく。
新人女優賞
受賞したのは以下の声優さん。
・発表時登場したキャラクター
- 映像アリ - ぼくたちは勉強ができない! - 小美浪あすみ
- 映像ナシ - アイドルタイムプリパラ - 華園しゅうか
- 映像ナシ - 8月のシンデレラナイン - 本庄千景
・発表時登場したキャラクター
- 映像アリ - 転生したらスライムだった件 - リムル
- 映像アリ - ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- - イヴェット・L・レーマン
- 映像ナシ - 荒野のコトブキ飛行隊 - マリア
- 映像ナシ - 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない - 鹿野琴美
・発表時登場したキャラクター
- 映像アリ - キャロル&チューズデイ - キャロル
- 映像アリ - グランベルム - 小日向満月
- 映像ナシ - ツルネ -風舞高校弓道部- - 花沢ゆうな
- 映像ナシ - 荒野のコトブキ飛行隊 - アディ
・発表時登場したキャラクター
- 映像アリ - 荒野のコトブキ飛行隊 - キリエ
- 映像アリ - ぼくたちは勉強ができない - 武元うるか
- 映像ナシ - かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 - 白銀圭
- 映像ナシ - ハイスコアガール - 大野晶
ファイルーズあい(プロフィット)
・発表時登場したキャラクター
- 映像アリ - ダンベル何キロ持てる? - 紗倉ひびき
- 映像ナシ - 推しが武道館いってくれたら死ぬ - えりぴよ
- 映像ナシ - 神田川JET GIRLS - エミリー・オレンジ
森七菜(アブール)
・発表時登場したキャラクター
- 映像アリ - 天気の子 - 天野陽菜
というわけで、ツッコミどころと所感を。
・朝日奈丸佳は今なのか?
遅くない?今年取らせるんだったらもう『NEW GAME!』の時で良くなかった?っていうくらいには紹介している作品が弱くない?
『ぼく勉』が大きな理由とする作品のレベルであることは理解できるが、それにしても何番目のメインキャラなんだとか、色々言いたいことがある。
あとこれしかないじゃん今年感もある、主演女優を古賀にするという事で、81枠悩んだんだろうが、81枠はやっぱり『遅すぎ』と『早すぎ』になりがちである。
もう二度と福緒の悲劇を繰り返してはいけないが、だからといって朝日奈だったのか、箔をつけるタイミングが相変わらず謎感は否めない。有能声優である事は間違いないし、取ること自体に問題はないのだが…それなら南早紀でも別に良かったんじゃないの?と思わなくもない。まぁ朝日奈のほうが筆者は好きだけどね。
・アイムの法則を崩してまで、岡咲美保に取らせた
アイムエンタープライズはここまで、『4年目の声優が受賞する』というジンクスが存在した。
今年、岡咲美保の受賞で、そのジンクスが破られたわけだが(そもそもなんでこのジンクスが今まで13回まで存在したのかのほうが謎ではあるが)
にしては、なんかそんな強く頷けない自分が存在する。今年は、『転スラ』の2クール目と、『ロード・エルメロイ』が存在したが、そもそも『転スラ』は予想より全く跳ねなかった作品だし、『ロード・エルメロイ』はマジで空気レベルだった気がする。
そういった意味で、『声優の演技』の方向への舵取りが進んでいるというポジティブな捉え方も出来るが、そこまでそうだったのかはいまいちよく分からない。
ちなみに今年のターンは篠原侑だった。なら篠原で良くない?あの人は結構良いじゃん?崩してまで岡咲にする理由ってなんだろう…?って考えて一日経過したが、答えは出ていない。
・大沢事務所声優が声優アワードで受賞したという意味
島袋美由利の受賞は、しっかり声優アワードを追っている人間であれば、考えられなかった受賞だろう。
大沢事務所は過去、一度も声優アワードで受賞していない(茅野愛衣は大沢になる前の受賞である)という歴史が存在した。
その中、今回ついに大沢事務所からの受賞者が誕生したというのは、今後の声優アワードに向けての考え方を改める必要がある。
演技幅という面では若干の不安があるとは言え、演技力に関しては一定以上の物を持ってこれる大沢事務所は、声優の有能事務所の一つであり、この事務所からの受賞が多くなれば、より健全な声優アワードとなっていくのではないだろうか?
・勢いのある声優を確実に表彰するというあんま見ない流れ
ファイルーズあいの受賞は、正直あんまり期待していなかったので、結構驚いた。
勢いのある声優とは言え、ダンベルは夏クールだったし、ファイルーズ側の出演は期間的にダンベルくらいしか引っ張ってこれないだろうという所があり、日ナレ系でもないし厳しいかなと思っていた。
こういう声優の受賞はまさに"新人賞"の方向が強く、ファイルーズあいが入ったことは、より健全な声優アワード感を感じさせられる。(からこそ朝日奈の受賞が遅すぎるのだが)
だが、一応期間はなんとなく存在するのだから、紹介の役に推し武道がはいるのはなんか違うくない?それは来年の範囲ではないのか?という若干の文句はある。
・新人賞枠を増やすことでのヘイトの分散を覚えたらしい
去年、いきなり新人賞の数がやたらと増えた。
これは、その前の数年間での声優アワード側の反省が含まれているように感じる。
声優アワードは、日ナレ系…特に81プロデュースとアイムエンタープライズへの忖度方向が素人目に見ても尋常じゃないレベルで強く、特に新人賞はどうやってもねじ込んでやるという心意気を感じる。
数年前までは、新人賞は2、3人であり、ここにアイム又は81をねじ込んできたという過去がある。
その結果、第12回では七瀬彩夏と福緒唯とかいうもはや訳がわからない新人賞になり、ドチャクソにネットが荒れた。(何度でも言うが福緒唯は被害者である)
結果、去年から新人賞枠を5~7人に拡張して、そこに81又はアイム枠を1、2人、それ以外を2、3人という感じにして、健全感を出そうという感じがする。
「うちの声優は入れろ」という81アイム側と「ちゃんと新人賞やれ」という客側の折衷案が、ここ2年の声優アワードの新人賞と感じる。
・天気の子を新人に入れることでの入れたという既成事実の制作
今年の最大の懸念点は『天気の子』が『君の名は』の時のように、本職声優でもない人間が主演賞を獲ってしまうような自体が発生するのではないか?という点だった。
今回声優アワードは新人賞に二人を入れることでその最大の危機を回避しつつ、何も分かっていないアホどもの『売れた作品の声優は賞いるだろ』の声を沈静化させたという形だ。
勿論何一つ賞を渡してほしくなどなかったが、正直あれだけ売れているのだから、取らせないわけにも行かないんだろうという納得はある。
声優として生きていくのであれば、それは頑張れとは思うが、勿論そんな気もないんだろうし、『君の名は』の時の主演ダブル受賞はとんでもなく荒れ、声優の価値を上げるとか言いながらそんな気さらさらないんじゃんという所が露呈して、スタジオにいた立花理香さんがフォローする始末になった記憶があります。
今年はむしろよく頑張ったと思います。文句行っている人間の言ってることは分かるけど、権利と圧力の塊みたいな声優アワードにしてはよくやったよ。
歌唱賞
受賞者は以下の通り。
Roselia(相羽あいな(響)・工藤晴香(エースクルー・エンタテインメント)・中島由貴(ビーフェクト)・櫻川めぐ(S)・志崎樺音(エースクルー・エンタテインメント))[ブシロードミュージック]
今年の声優アワードで最もツッコミどころは間違いなくこの歌唱賞であっただろう。
まぁ気持ちが全くわからないとは言わないが、それにしてもRoseliaではなかっただろうという端的な感想がまず出てくる。
・そもそも歌唱賞は歌唱賞として機能していない
そもそも、Roselia含めて、声優ユニット系が14回中10回獲得しているのが、この歌唱賞だ。
ソロでの受賞はたった4人である。その上、大半がコンテンツ系ユニットであるという現状は、歌唱賞という名前をやめるべきレベルだ。
それこそ14年前とかであれば、声優のソロアーティストというのは極めて少なく、そういうユニットは受賞するのはおかしくはない事態だったし、社会的現象を生んだ『μ's』等はそれに値するとは思うのだが。
この賞は実質的な『声優コンテンツ系ユニット賞』であり、歌唱賞として機能していない訳だ。
今の時代、なんだかんだ声優ソロアーティストというのをやたらと推してくる声優業界において、なんか知らんがココはその流れに乗らない。
別に声優ソロアーティスト化に肯定派ではなくむしろ個人的には否定派ではあるが、それにしても声優アワードなら良い声優ソロアーティストは受賞させてもいいと思うのだが。
・確かにこの一年を席巻したような声優ユニットは存在しなかったとは思う
昨年の『ヒプノシスマイク』等のような分かりやすい跳ねたユニットは存在しなかったと思う。
予想として『フランシュシュ』を置いたが、非常にタイミングとしては微妙な所があるし、コレで良いのか?感はあった。
また一応『DIALOGUE+』も置いたが早すぎるし、まだ何も残していないわけで。
特にコンテンツ系において大きく跳ねたものは確かになかった。
声優ユニットでいないのかと言われても、そういうので一番に上がってきそうな『TrySail』はCDをそんなに出していなかった訳で。それはそうなのだ、今年は声優アワードの方向性での受賞を考えるなら、難しい年ではあったのは理解しているつもりだ。
・でもRoseliaではない
だからと言ってRoseliaが獲得するのは意味不明である。どういうつもりなのだろうか?
期間中に大きな事あったっけ?声優があけこから地下アイドル出に変わったのって期間中だった?キャスト変更はドラマですか?お疲れさまです。
まぁバンドリ君は非常にアホなオタクにより活発に動き続けていることは否定しないが、だからと言ってRoseliaに限定する理由が全く思い当たらない。
むしろ思い切ってRASにしてしまうほうが潔かったと思う。それくらい歌は跳ねたってことに出来たのではないだろうか?本職声優を使わずに楽器上手い人間を強引に声優にして、『バンドリ声優』という不用意な看板で本業側が脅かされるクソみたいなムーブするバンドリ君には1mmも興味はないが、もしバンドリで取らせたいのであればまだ『RAS』、または『バンドリコンテンツ自体』にしてしまったほうが良かったのではないだろうか。
Roseliaという選択はバンドリ側としても一番中途半端な選択で一番文句が言われやすい選択だったのではないだろうか?
それだったらフランシュシュのほうが安牌だったんじゃないの?
ソロを解禁するなら…う~~ん、でも絶対に斉藤朱夏にしたくないしなあ…今年の歌唱賞はマジで存在したんだろうか?難しかったのは間違いない。でもRoseliaではなかったと思う。
助演女優賞
受賞者は以下の通り。
種﨑敦美(東京俳優生活協同組合)
・発表時登場したキャラクター
- 映像アリ - この音とまれ! - 鳳月さとわ
- 映像アリ - グランベルム - 新月エルネスタ深海
- 映像ナシ - 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない - 双葉理央
- 映像ナシ - フルーツバスケット - 魚谷ありさ
- 映像ナシ - 映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS - 下町シン
正直遅すぎる受賞だし、彼女は天才であるんだからこの受賞は当然と言いたいが、もう諦めていたというのが正直な感想だ。
だからこそめっちゃ嬉しかったが。
・でも今年である理由はよく分からない
技量に関しては申し分無いが、どう考えても今年である理由がない。
というか、取るとしたら絶対に去年に主演女優賞だったと思う。
昨年は『リズ』に『青ブタ』、『魔法使いの嫁』、『はるかなレシーブ』と数多くのアニメに出演した上に、作品の当たりも多く存在した。
今年は、『この音止まれ!』が存在したとは言え、『グランベルム』が跳ねたかと言えばそんなこともないし、受賞時に映像ナシとは言え『青ブタ』が入るのは違和感がある(劇場版はあったがめっちゃ喋ったわけでもないし、劇場版ならゆめみる側の表記あるべき)
というか逆になんで『フルバス』がここに入ってこなかったのかもよく分からない。
今年である理由を『この音止まれ』と『フルバス』にすればまだ分かったけど…
…いやでも去年だろ…?という疑念はやっぱりある。
主演女優賞
受賞者は以下の通り。
・発表時登場したキャラクター
- 映像アリ - かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 - 四宮かぐや
- 映像ナシ - 少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん - ユミコ
- 映像ナシ - 荒野のコトブキ飛行隊 - ベティ
- 映像ナシ - Fairy gone フェアリーゴーン - チマ
なりあがーるず、天使の3Pからはや数年。
あの時に感じた演技の上手さは本物だったんだと思わせてくれたかぐや様。
彼女に必要だったのは代表作だったから、本当に嬉しい。
有能だけど不遇な81産は少なくないけど、報われて嬉しいなあ…
・なぜ鬼頭明里ではないのか?という声に対して
鬼頭明里は確実に今推されている声優の一人であるが、残念ながら今回何ひとつの賞も得ることなく終わり、鬼頭明里ファンがそこそこ怒っているのを見た。
正直見ながらゲラゲラ笑ったというか喜びを噛み締めた所はあるが、ではなぜ鬼頭明里はどの賞も獲得しなかったのだろうか。
新人賞だが、こちらは一応の規定の5年以内から外れているはずなので、厳しい所がある上、同事務所にファイルーズあいがいるため厳しいと思う。まぁこの規定、半分くらい無意味なんだが。
では助演または主演での受賞はなかったのかという話になってきますね。
予想記事にも書いたとおり、ここは今年売れに売れた作品、『鬼滅の刃』の竈門禰豆子の定義を第一に考える必要がある。
正直鬼滅の鬼頭は、何も喋っていないレベルであり、これで主演は無理があるという風に考える。
また、こう声優技量がしっかり出ている役とも言えないであろう。
いくらドチャクソ売れた作品であろうと、やっぱり声優技能的な方向では声優アワードは考えて欲しい。
鬼滅の事を一旦置いておいて、まだ可能性はあったのは助演の方ではないか?(というか鬼滅の助演感があるし)とは思う。
昨年は、主演は『まちカドまぞく』くらいで、『わたてん』、『ぼっち生活』、『リステ』等、助演方向での出演が多かったからである。
とは言え、『まちカドまぞく』含め、古賀及び種﨑レベルの演技が出ていたのか?と言われれば疑問点ではある。
『まちカド』でボソボソは他声優と大差ないし(ああいう系は天才じゃないと差を出せない)、『鬼滅』はそういう演技とかの役じゃないし(アレで取られても困るでしょ声優としては)…声優技量として、一線を画する感じはなかったかなあという印象です。
まあ、種﨑と並んで助演取らせた方が、騒がれずに済んだんだろうか…?
でも、種﨑と並んで鬼頭並べたら、実力差がありすぎてショック死しそうなので、辞めておいてよかったと思う。
鬼頭さんは素質は感じてはいるので、なんとか賞取れる技量が欲しい気持ちが強い。
まぁきっと81なら取れたよ、いい作品にぶち当たれば取れちゃうからね、ほら、高橋李依さんもそれで新人獲ったし昔(あの人は引くレベルで作品の引き運が良かった)
端的に言えば、『いや種﨑と古賀より上手くないじゃん別に』が個人的感想。
鬼滅にもっと演じる要素が多ければ、とれたかもしれないし…
でも、去年芹澤が取ったんだから、鬼頭は取るべきだろ!という言われ方をすれば、「確かにそうかもなあ…」程度には思うか…?
やっぱり去年の芹澤の助演賞はなかったな…
今回の声優アワードの所感
声優技量という方向性において、今までで一番その方向性が強かったのではないか?と感じています。
作品の強さという点がどうしても優先されるアワードという概念に置いて、そこも考慮に入れつつ、声優個人個人の技量、演技の上手さなどの方向性が今年は強く、声優自体の評価という感じになっており、声優の地位を上げる賞としてはいい方向なのではないか?と感じています。
作品がある程度考慮されるべきではありますが、そのバランスが今年はいい感じになったかなと、
またダンベルとかの勢いの方向での考慮も今年は非常に柔軟な感じになっており、
それでいて圧倒的人気がなんか知らんがある鬼滅の方向は、一番売れたとしてシナジー賞、主演男優に花江君を配置、
大衆人気の天気の子は新人にダブル受賞…と、全体的なバランスもかなり考えられており、技量、作品、バランスがかなりいい年となったのではないでしょうか?
気力があれば、種﨑古賀両名の話も書きたいですね…(
以上!