声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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おすすめ記事

『友達の妹が俺にだけウザい』を作者様からダイマされて購入するまでと、一巻を読んでの感想。

ちゃろ~、おにじです。

 

4月ですね。

まだこれ書き始めたのは3月31日ですけどね。

明日には声優さんの入所とか移籍でPCに張り付くんでしょうね。親が休みなので、余計なことされなければ(張り付いて120人以上の動向を捕捉したらしい)(ブログ記事にした)

 

oniji.hatenablog.com

 

 

今回はまぁ、いつも主張系ばっかり書いてても疲れるので、ブログっぽいことでも書こうかなあと。

需要が全く無いこともたまには書きたい。そう思う(?)

今回は、作者にダイマされてラノベを買う話です。

 

 

 

エロゲ→他媒体への道

エロゲという物は、良いライターを生み出す媒体でもあった。

現に、エロゲから多くのライターがアニメや漫画、ラノベへと道を続けた。

 

パルフェ(戯画 / 2005)や、この青空に約束を―(戯画 / 2006)、WHITE ALBUM2(2010~2011 / Leaf)等を手掛けた

丸戸史明は、冴えない彼女の育てかた富士見ファンタジア文庫 / 2012~2017)でヒットを放ち、アニメ等多くの展開が行われた。

 

真剣で私に恋しなさい!!(みなとソフト / 2009)等の代表作を持ち、多くのシナリオを手掛けた

タカヒロは、アカメが斬る!(月刊ガンガンJOKER / 2010~2017)をヒット、アニメ化した他、

タカヒロⅣプロジェクト』の一つである結城友奈は勇者であるを多くの方面で展開させ、成功したと言える。

 

エロゲという物は、あらゆる要素において有能を発掘した媒体であったらしい。

『帰ってきてくれ』とエロゲ界隈から言われるほどの逸材は多く存在する。

エロゲはそういう媒体であった…らしい。どうも。

 

らしいというのは、筆者はまだエロゲやって一年も経ってないクソにわかだからだが、とりあえずこれは置いておこう。(大きな問題では…?)

 

にわかとは言え、割と変な方向で深堀りするクセのある筆者は、声優関連めちゃくちゃ覚え始めたり、ブランドロゴトレスしようとしたりと、色々と変な方向でエロゲの道を進んでいる。(変すぎるのが悪い)

 

ラノベライターのエロゲでラノベを欲しくなる

そんな中、筆者は3月発売の『神様のような君へ』(CUBE / 2020)をプレイしたわけだが。

まぁもう感想レビューは出してるので、ちゃんとした感想はそっちを読んでほしいわけだけども。

oniji.hatenablog.com

 

このエロゲ、ライターが全員ラノベライターとかいうおかしなことをしている。(そんなにおかしいのかよくわかんねえけど)

 

ある意味攻めの作品であったが、このエロゲの霧香ルート(愛彩梨ルートも)がすごく良かった。

予想をさせてくれない感じの展開と、ありがちな所からの脱却、深みさえ感じてくる展開。

複数回に渡るどんでん返しと、それをしっかり理解させてくる自然な伏線。

 

シナリオとしての完成度は非常に高かったように思うわけで。

こりゃ良いなあと。

 

で、このルートを担当しているのは、三河ごーすと様だと言うのはまぁ知ってたんですよ。Twitterとかで見てたし。

 

このお方、GA文庫『友達の妹が俺にだけウザい』三河ごーすと・トマリ / 2019~)の作者様なんですよね。通称いもウザ。

 

友達の妹が俺にだけウザい (GA文庫)

友達の妹が俺にだけウザい (GA文庫)

 

 

この存在は割と前から知っていた訳ですが…

 

まぁちゃんと認識したのはドラマCDのCMだったかもしれないけど…

 まぁこれの声が鈴代紗弓さんである事は初報ですぐに分かったわけですけども。

 まぁ後者みたいなタイプは誰でも出せるから分かんなかったけど。(読んだ結果楠木さんである必要性は十分に感じたので許して?)

 鈴代!楠木!という選択に関しては、今風な傾向を感じつつも比較的堅実な、有能声優を引っ張ってきてるんだな、これはまぁ将来的なアニメ化はあるんだろうなあ…

 5巻にもドラマCDの着くらしいし。

 

という雰囲気は感じつつも作品はノータッチだったわけで。

 

と、言うのも筆者はもうラノベからは半ば卒業している所があり、

今ちゃんと読んでる(読んでた)のって、

 

1巻発売から俺の妹の人と知らずに普通に買ったエロマンガ先生伏見つかさかんざきひろ / 電撃文庫 / 2013~)と、

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まだネットに完全に入り浸る前に買ってる。1巻も初版。

 

 

 

3巻くらいから知って(アニメ化決定前)全巻追った俺、ツインテールになります。水沢夢春日歩 / ガガガ文庫 / 2012~2020)とか、

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この前完結。良かった。でもアイムズは許さない。
俺、ツインテールになります。 (19) (ガガガ文庫)

俺、ツインテールになります。 (19) (ガガガ文庫)

  • 作者:夢, 水沢
  • 発売日: 2020/02/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

アニメ化からは追ってる青春ブタ野郎シリーズ鴨志田一溝口ケージ / 電撃文庫 / 2014~)くらいで。

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雨宮天があの完璧声優布陣に挑む日は来るのか

 

 

最近はデート・ア・ライブ橘公司・つなこ / 富士見ファンタジア文庫 / 2011~2020)も追ってなかったし。

 

 

 

『俺ツイ』のついでに、やたらと声優の闇側をフューチャーするくせに何故かコラボ相手にPyxisを選んでしまった、第26回電撃小説大賞大賞作品の『声優ラジオのウラオモテ』(二月公・さばみぞれ / 電撃文庫 / 2020~)を買ったくらいで、マジで読んでないのである。(もし展開するならPyxisはイメージと合わないからやめといた方が良いと思う)

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こんな題材にスタイルキューブ声優を当てるな

 

 

もうラノベを読む文化などとうに過ぎ去っている筆者は、知ってもノータッチであったわけですが。

 

まさかエロゲやってラノベ読むかとか言い出すとは思わなかったわけで。

 

 

でもエロゲでいい人は割とこういうのでも良いような気がするから、これはプレイしていもウザを買おうと、そう思ったわけで…

 

 

どこまで買おうかと思ったら作者様が釣れてしまった…

さぁじゃあどこまで買おうかなと。

 

 まぁ普通に聞いたわけですよね。

 

まぁ返信来なかったんですけど。

まぁいいか、とりあえず1巻を買ってみて、どういう感じか見てからそれ以降考えるかと、一旦1巻だけポチったんですわ。

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普通にポチってた

 

その2分後くらいに、

三河ごーすと様自身からリプライが来てしまった。

 ???????

 

なんで作者さんにダイレクトマーケティングされてるだ筆者は。

 

ダイマされちゃった。こんな事なかなかないだろ多分。あるんかもしれんけど。

しれっとGA編集部にもふぁぼられるし、なにこれ。

こういう時に適切な語彙はやってこないんだよ。

なんだよこれは、もう買うしかないじゃないか…

 

5000円も飛ぶんかい。ドラマCDの4巻で半分持っていかれてるじゃねえか。

でも鈴代紗弓さんと楠木ともりさんなんだよな、比較的には俺得案件。

 

 作者様のリプを待たずに購入に踏み切ったらしい(

だってほら、これは買うしかないじゃないか…良かったエロゲのシナリオ書いてる人間が書いてるラノベを作者自身に勧められたら買わなきゃダメじゃない?

 めっちゃリプくれるし、めっちゃ勧めてくるじゃん。

 

さて、31日に届くはずだから、届いたら読むか…

 

Amazonが嘘をついた

…まぁ届かなかったんですけどね。

最近のAmazonってどこでまとめて配送出来るんだろ、忘れてたんだよね見るの。

 

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最速でお届けします(4/1に)

で、なんか2巻と3巻が先に発送された上に4/1到着でもうめちゃくちゃじゃないかwと。

まぁ良いけどさ。

数時間後に1と4も発送が来たけども。4/1到着予定だったけども。

エイプリルフールには1日早いんだよAmazon君!

 

いもウザがやってきた!

それでなんで1巻と4巻が先に届くんだよ。

2巻と3巻が先に発送出たんじゃなかったのかい!

 

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Amazonのバーコードは隠しておいたほうがいいらしいね

4/1午前、まさに各声優事務所のHPを回転させながら新規所属者を確認している時に、なぜか発送が後だったはずの1巻と4巻が来た。もうわけが分からんな?(

 

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顔にバーコード貼るんじゃねえよ()

午後に2巻と4巻来たけど。

まぁ1巻先来たほうがいいんだけどもね。でも声優公示してたから1日には読めなかったよ…(

 

 しっかりご報告した上で、

 ご返信を頂いてしまった。

 

うん、いい人すぎる。

というわけで期待して読みたいと思う。

 

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しっかり全巻…腕のはmi smartband4。

oniji.hatenablog.com

 

いや、なんだこのブログ!?せめてなにかしらの感想を言わないか?

だってまだ読んでねえもん!!!

声優公示に!!!忙しかったの!!!

 

 

 

感想はまた今度…のはずが

…あれぇもう1巻読み終えちゃった。この間僅か1日。今4/2です。

早くない?まぁ筆者割と読むの早いとは思うんだけど。

 

うん、面白いな、これ…こりゃ売れるわな。

でも言語化難しいなコレ。いつもみたいに深いのは書けない。

ラノベは感想とか書くのは専門外なんだよなぁ…

 

ラノベっぽいのに、そうじゃなさもある

まずめちゃくちゃ読みやすい。

これ多分大事。めっちゃ読みやすい。こう、スッと読める。

こうある意味あっさり読めてしまう感じなのかも、でも面白いんだよな、このラノベ。

 

このラノベってあらすじの時点では『めちゃくちゃラノベっぽい』んですよ。

馴れ合い無用、彼女不要、友達は真に価値ある1人だけ。青春の一切を「非効率」と切って捨てる俺・大星明照の部屋に入り浸るやつがいる。
妹でも、友達でもない。ウザさ極まる面倒な後輩。親友の妹、小日向彩羽。
「セーンパイ、デートしよーーっ! ……とか言われると思いましたー?」
血管にエナジードリンクが流れてそうなコイツは、ベッドを占拠したり、寸止め色仕掛けをしてきたりと、やたらと俺にウザ絡みしてきやがる。
なのに、どいつもこいつも羨ましそうに見てくるのはどういうワケだ? と思ったら彩羽のやつ、外では明るく清楚な優等生として大人気らしい。
おいおい……だったら、どうしてお前は俺にだけウザいんだよ。

 

キャラの二面性、という設定はハッキリ言ってラノベでも漫画でも使い古された設定だと思うんですよ。

外では優等生、でも中では…って俺の妹がこんなに可愛いわけがない伏見つかさかんざきひろ / 電撃文庫)とか、干物妹!うまるちゃんサンカクヘッド / 週刊ヤングジャンプ)とかで見慣れた設定のはず。

 

でも、面白いんですよ、コイツ。もうラノベを読まなくなった人間が読んでも面白い。

むしろ、ラノベラノベしてるのはもう良いわと思っている人間の方が刺さるのかもしれない。

だから、1巻時点ではイチャイチャを100期待するような作品ではない印象。

でもそれがいい、ちゃんとラノベの媒体でありながら、『読み物』として面白い事の方が重要だと個人としては思う。

 

 

"読み物として面白い"とはなんなのか?

こういうのは難しいし表現のしようもない所はあるけど、『話としての本筋がしっかりある事』『人間臭さ』にあると筆者は考える。

 

この主人公、大星明照(おおぼし・あきてる)は極度の効率厨であり、自分を特徴のない人間と言う。

関係ないクラスメイトとのなれ合いも求めない。

彼女も作らない。

友達は1人だけ。

勉学や自身の夢に向かって生きていく日々。

不必要な物はいらないという性格。

 

まずこの主人公の性格が、このラノベの核となる部分だ。

え?ヒロインは?まぁまぁ、その前にココを確定させておかないと話が難しいから(現に今5回くらい書き直してる)

 

この『効率厨』である事がこのラノベの前提条件みたいな所がある。

ここにまず第一ヒロインとして、明照の友達の妹である小日向彩羽(こひなた・いろは)だ。

 

妹でも友達でもなく、『友達の妹』なのが、ラノベテンプレからちょっと外してきている所ではあるが、コイツが家に入り浸っていて、とにかくウザイムーブをしまくる!というのが、まずこの作品の土台としてあります。

 

彩羽はとにかくウザい。憎めないけども、とりあえずウザい。で、どう考えても主人公の事が好き。

読めばすぐに分かるレベルで好感度は振り切られてますよね?

と思うが、明照は『効率厨』なので「好きなら素直に好きと言うはずである」という判断をし、「ウザいことをする=嫌い」であると判断するバカです。

効率厨で有りすぎるが故のバカ。でも、こいつは馬鹿じゃない。いろんな意味で。

 

まず、この主人公は有能だ。極めて有能。

明照は同人ゲームで有りながら、100万ダウンロードを突破するような、ゲーム業界も注目する同人ゲームサークル『5階同盟』のプロデューサーでディレクターである。

いや普通とは?平均とは?(まぁこの事は『仲間』しか知らないので、他の人間からするとそうなるかもしれないが)

 

プログラマー”OZ(オズ)“

イラストレーターの紫式部先生”

シナリオ担当の”巻貝なまこ”

“正体不明の声優”

プロデューサー兼ディレクターの”AKI”

 

のメンバーで構成される『5階同盟』。

斬新なゲーム性とゲーム体験に完璧にリンクしたシナリオ、プロ顔負けのキャラクターデザイン、素性不明の声優…

ゲーム業界も注目するのも頷ける超人集団とも言えよう。

 

大手エンターテインメント企業・ハニープレイスワークスの代表取締役社長を伯父(月ノ森真琴)にもつ明照は、このサークルの面々をハニープレイスワークスに学歴不問・入社試験なしで入れさせてくれ、というお願いをする。

 

伯父はコレを受け入れる条件として、名門女子校から明照の通う学校に転校してくる社長の娘…明照の従姉妹である月ノ森真白(つきのもり・ましろ)の「偽の彼氏」となり、彼女を守るという事を提示。

 

トイレでばったり会ってしまった二人の最悪の出会いから、二人の関係は最悪…?

 

明照は原因は自分にあると、なんだかんだ真白に従いますが、彩羽も絡んできて、真白はより不機嫌に。

 

そんな中、効率厨である明照は思うのです。

「真白はなぜわざわざ転校してきたのか?」

真白は自分の意思で、名門女子校から普通の共学に転校してきた。

その原因に明照は迫っていく…

 

 

ラノベらしさ』と『ラノベらしくなさ』の塩梅

このラノベはラノベらしさ』ラノベらしくなさ』を兼ね備えた作品だ。

 

『幼馴染ヒロイン』とか『5階同盟(ほぼ全員5階にたまたま住んでたから)』とか『鈍感主人公』とか、こういう点はご都合感があり、ある意味ラノベらしい。

 

でも、それでいてしっかりストーリー性があって、キャラクターの中身が深いんですよ。

効率を求める主人公ですが、そこの中には目標がしっかりあって、『全員で入社する』というゴールがあるのは珍しい気もするし、

上記終盤の真白の転校原因…とかに関しては話がしっかりしている。

『5階同盟』の正体不明の存在の二人…とか、こういう話を進める原動力になるような要素がしっかり詰まっている。

こう、ラノベ特有のふわっとした感じがない。

ちゃんとした『読み物』になっている印象。

 

 

人間臭さを感じるキャラ性

また、ラノベらしくないのは、キャラクター達の人間臭さにもある。

 

主人公である明照は、自分が効率的な人間である、と言っていますが、実はそうじゃない部分もかなりあります。

この主人公がただの鈍感系主人公ではない…という部分もラノベらしくない部分であって、この主人公にもしっかり魅力を感じる部分ではないでしょうか?

明照は人間関係においては全く効率厨になってないんですよ。自覚はないけど。

5階同盟でプロデューサーとして振る舞うとか、

メンバーを大企業に入れたいという思いとか、

それこそ従姉妹を助けたいという思いとか、

こういう根底の元で『効率的』なことを彼は選んでいるつもりなんですけど、

これははたから見れば全然効率的じゃない、むしろ周りに対してめちゃくちゃ優しい、友達想いのいいヤツです。

 

この主人公自体に人間臭さがあって、それが魅力に繋がっているのが、このラノベの重要ポイントかなと。

これだから、基本明照視点で進むこのラノベは、書いていることが全て真実にならないのも、面白い所かな。

 

 

そんでもって、この鈍感系が『1人じゃない』ってのも、面白い。

前述した彩羽の兄で、明照の友達、小日向乙馬(こひなた・おずま)…もその傾向がある。

『5階同盟』の"OZ"である乙馬は、プログラミングが神レベルで出来て、イケメンで、いい奴で、女の子が集まってくる。

う~んラブコメ主人公か?お前も。

 

彼も、明照と周りの関係を見て、「たぶん、彩羽はアキが好きなんだと思うよ」とか色々と外野として明照のハーレム具合をいじっている面もあるのだが、

乙馬自身も周りに女の子が寄ってきているのに鈍感であって、乙馬と明照はお互いいい友達だが、お互いを『ラノベ主人公』と思っている所も面白いというかそこの人間っぽさがあって良い。

 

それこそ、彩羽や真白、担任である菫等にも、『どうして今のような状況になったのか』という理由や原因、『どうなっていきたいのか』という目標などが、一巻の時点で割と明確になっている。

これによって、キャラクターが生きてきて、キャラ性としても立つ感じになる。

そのキャラの人間っぽさが、ラノベっぽくてラノベっぽくないのかもしれない。

 

 

距離感が違う両ヒロイン

ヒロインについてもちょっとだけ。

 

彩羽ですが、とにかくウザい。

でも憎めない。憎めない上で、明照との距離感があまりにも近すぎる。

決して恋人ではないけども、近すぎる。

お互いをアイコンタクトで分かるレベルの共通理解を示す時があったりもします。

彼女はヒロインとしては、主人公と距離感が近すぎるんです。

むしろ嫁、妻、という表現が近いレベルで繋がっている。

効率厨である明照がなぜこの無駄にしかならなさそうな彩羽と付き合いを続けているのか?というのも、ポイントかな。

 

真白は一巻において(二巻もかな?)においての特に終盤の動きで重要。

彼女が反抗的なのはどうしてか?

彼女がわざわざ引っ越してきてまで転校してきたのはどうしてなのか?

この点においてが一巻では重要ポイント。

真白の壁をどう明照を始めとする『5階同盟』がぶち壊していくかがポイント。

真白の変化にも注目。

ラノベっぽくない所は『偽装彼氏』をしているけど、他の主要キャラには『偽装彼氏』をしていると知られている所かも。

だからこうごまかしているシーンが多くないのはテンプレから外れてて読みやすかったのかもしれない。

 

 

作者側の文章においての巧さ

最後に、書き方というか、このラノベが面白いと思った、『読み物』としての感想を少し。

 

前述したようにキャラクターに対して、どのような理由でこうなったのか、これからどう動くのか…

という根拠とかそういう面の整備がしっかりされている印象です。

 

なんでなんだろう?という疑問の元進んでいく場面もありますが、そこにはちゃんと理由があっての行動である事が後述されていたりすることが多い。

その時には、普通に読んでいたことが、後述に書いていることで意味を持ってくる。

こういう所に、面白さを感じるのではないでしょうか?

 

書いてることが「そうだったのか!」とか「やっぱりそうじゃん」とか、そういう展開になってくれると読むペースも上がるってもんです。面白い。

 

 

この点において、三河ごーすと先生は『』(白抜き括弧)とか文字の上の・(傍点)の使い方が非常に上手いと思う。

文字を強調する為に使われるこの手法ですけど、これで印象をもたせるのが上手い。

 

この記号が後々読み進めていく上でのポイントになってくれるというか、記憶に残ってるから、ネタバラシのときとか、それを示唆する時の読んでいる側へのパンチが凄く効いてくるんですよ。

 

こう無意味だと思いそうな所にも付いてたりするんですよ(これは神様のような君への方が特にそうだけど)

それでそれが意味を持つもんだから、「ほえ~」となるというか…ね。

 

 

おわりに

効果的な文章表現に、「ウザかわ」をテーマとしながらも、そこには人間臭いキャラクター達がしっかり一人立ちしていて、そこの中での人間関係というか、人間模様というか…そういうのが詰まってる面白いラノベなんじゃないかなと。

主人公の『効率』と『友達想い』の二面性と、それに惹かれるヒロイン。

そこに同人ゲームサークルの『5階同盟』も絡んできて、しっかり進める方向性が見えているストーリー性もある…

 

人気が出るのも頷けるというか。ある意味ラノベがそんなに好きじゃない、飽きた層にまで幅広くウケそうで、それでいてラブコメしている感じ。

人気絵師さんのトマリさんの絵も相まって素晴らしい。

2020年という時代で第7版まで1巻が一年も経たずに売れてるのは凄さを感じながら、納得できたというか。

これはアニメまで行ってくれるのでは?と思いたい作品かな。

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並べて壮観…みたいな。

 

4巻まで読みます。とりあえず、2巻を読まなければ…

 

作者にダイマされて読むラノベが面白いぞ…!

 

…まぁでもちゃんとくっついてくれるエロゲの方が今は性に合ってるけどね。

 

以上。

 

 

 

友達の妹が俺にだけウザい (GA文庫)

友達の妹が俺にだけウザい (GA文庫)

 
友達の妹が俺にだけウザい2 (GA文庫)

友達の妹が俺にだけウザい2 (GA文庫)

 
友達の妹が俺にだけウザい3 (GA文庫)

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