ちゃろ~、おにじです。(激寒)
親の職場にPCR検査案件が発生しましたが、陰性だったらしいね。
とは言え今の御時世怖いね…
今回は、前から書いている、いもウザ感想シリーズ。
作者である三河ごーすとさんもシナリオに携わっていた、『神様のような君へ』での担当ルートが素晴らしく、いもウザ、買おう!と何巻まで買えばいいか?と言ったら
三河ごーすとさんご本人に全巻買ってくれと言われたので、全巻買って感想を書くことになった次第です。
今回は第3巻の事を書きますよと。
1巻が第7版、2巻が初版、3巻は第3版が届いたらしいね。
ドラマCD化決定の帯がついてる。まさに順調、確実に軌道に乗った3巻と言えるのではないだろうか。
2巻で終わることも少なくないって言うからね、電撃文庫って。
そういえば、絵のトマリさんって、めっちゃ有名な方なんですね。
なんかファンタジア文庫側でドラマCDが決まった『スパイ教室』(竹町 - トマリ / 富士見ファンタジア文庫 / 2020 )もトマリさんだったし。
東山さんでようやくもっと使われるべき引き出しを使うって感じが出てましたな。
なんというか、東山奈央という声優を使うんだったら、こういうのを見たいなって感じ。
使う側にはこういうのを求めてるんだよな。マジで。
あとやっぱ楠木ともりさんの演技って…
…いや話逸れてんじゃん。(一応楠木さんはドラマCDにいるから話は戻っただろ)(戻ったとは言ってない)
あらすじ
「アタシと―――結婚、してください」
紫式部先生(菫)の衝撃的発言で終えた前巻。(いっつもこのラノベ衝撃的展開で終わってんな)
「あまりに展開が見え透いている。どうせ俺の予想通りでしょう」
彩羽と真白は盛大に驚く中、明照はクッソ冷静だった。
一大事だと思っているに菫はこの明照の反応にご立腹。
同時に答え合わせをしようと提案。
明照「実家から結婚しろと言われて、お見合いをセッティングされそうになったんですよね?」
菫「実家から結婚しろと言われて、お見合いをセッティングされそうになったの!!」
見事に予想は的中した。
とにかくまだ結婚したくないらしい菫の偽装彼女となることを許諾することになる明照。
「旦那の言うことに逆らえないってことは、結婚したら〆切通りにいくらでもイラストを上げてくれるってことだろ?書類上結婚するだけで紫式部先生のイラストが安定的に納品されるなら、安いもんじゃないか?」
「えぇー…」
そんなわけで、偽装デートを行う事になる明照と菫。
「お・ま・た・せ、だぁりん♡」
「初手から変な絡み方すんな、気持ち悪い」
捏造写真を撮るための偽装デートは、
「――タピオカミルクティーの店よ」
タピる所から始まる。
そんな二人を『水着を買いに行くらしい』との事で尾行する二人…彩羽と真白。
「彩羽ちゃん、アキのこと好きだよね?」
「…!!」
こっちはこっちで修羅場か…?いやまだ早い。
明照は菫とそこから水着やら、なまこ先生側の〆切調整をしたりなんだかんだ…
このタピオカやらの画像を適当に送ったことが後々尾を引くことになるのだが…
「絶対に許さないいい!! 死ね!! 極悪プロデューサーあああああああ!!」
翠とかにも影響が出たし、
いざ海へと思ったら、なぜか山に来るし。
「影石村よ」
車を運転していた菫が言う。
ここは菫の実家であった。
ややこしくなってきた展開。
この村で起きることとは…?
雑感
端的に言ってしまえばこの巻は繋ぎの巻と言っていい。
今後に対しての伏線を多く置いた巻。だから単体としての面白さは1、2巻には劣ると言えると考える。
とは言え、この巻も十分に面白かった。
少しずつ、メインヒロインである彩羽と真白の関係性にも変化が訪れつつあります。
2巻で、彩羽の気持ちを感づいた真白が、直接彩羽に聞くという点は、一つの爆弾と言えます。
まぁここでは彩羽は基本はぐらかす事しか出来なかったわけですが、これでお互いがお互いを思っているのではないか?という方向性での変化が見られてくるかもしれない、今後のあるであろう修羅場の序章なのかもしれない(
彩羽のこういう所での態度を見ると、いつものウザさが逆に安心してしまうような人間と言えるかもしれない。
思っている以上に、彼女は危うい存在のような気がする。
それは2巻でも感じた事ではあるけど、こういう要所要所でそれを感じた。
なんだかんだセンターヒロイン。爆弾を抱えている感じはする。
だからまあ、ウザさが安心になりつつある主人公の気持ちは分かるようになってきた。
真白はなまこ先生側の仕事で死んでるのが面白い。
〆切に追われている時の真白のテンションが、世の中の作家のテンションなんだろうか…
あと変なキャラが出てきます。まぁ編集さんだけど。この新キャラも今後をかき回す存在となるかもしれない。
だって明らかにキャラ濃いし。すっごいキャラが濃い。ああいうキャラも展開をするにはありがたい存在だろうし…
この修羅場中の真白のシーンとかはぜひ台詞とかで聞きたい感じがするね…それってアニメ化を求めてるのか、筆者は()
主人公の鈍感力というのは相変わらずで、翠に対しての対応とか正直腹が立ってくる位鈍感。
とは言え、このラブコメ的展開に対して、明照自身が感づくのと、「やっぱ来たか」ってなるこの冷静さというのは、ラノベにおける主人公の結局ラブコメの波に思いっきり乗っていく現実との乖離感をかなり抑えてはくれてる。
こうラノベってどうしても現実との乖離感が強い印象があって、「んな訳あるかい」っていうのが多くなるじゃないですか。(そういうもんと言えばそれまでだけど)
そういうのはこれにもある事はあるんだけど、話としてしっかりしているのと、そういう主人公の動きとかでかなり低減しているんじゃないかなと。
あと毎度のように明照の鈍感どころを指摘してくれるこっちも鈍感系のような気がする乙馬側にも、こう『人間の心』がない感じを感じた。
加減が分からないと言うか、こいつも天才だけど、まともではないんだなと言う感じと
いうか。
容赦がないという言葉では収まらない感じのヤバさの片鱗を見た気がするというか。
こういう乙馬のキャラクター性も今後にも効いてくるのかなって感じはする。
今回は菫の話が中心だったけど、これはCV花澤香菜正解だなあってキャラだと思う。
正直ベタな声優と言えばそうなんだけど、このキャラの二面性と、紫式部先生としてのキャラクター性を考えると、CV花澤はしっくり来ると思う。
多分、ドラマCDのキャストとかそういうの抜きにしても、とりあえず花澤かなって思えるくらいには個人的にはあってるかなと。
弾けてる時の菫の声はもうCV花澤香菜で想像できてしまうから…ちゃんと教師モードも出来る人だし。なんだかんだやっぱあの人って安定なんだろうなとか(
また、この巻では彩羽に関わっていそうな話が、音井さんから出てきてたりもします。
これは、明らかに今後に関わってくる話で、これがどういうことなのかによって、話の面白さが大きく左右されそうな伏線と言える。
ストレートに行けばこういう展開かな?というのは一応思いつくのだが、そんなストレートな事を三河ごーすと先生がするのかなという疑問が出てくるのは、今までどんでん返しが多いから。そういう意味で予想がつかないなあとか思ったり。
とにかくこの巻、伏線を置いておくというモノが非常に多い。
この巻に置かれた伏線が活きる時、かなり面白くなりそうだけど、この巻としての爆発力はちょっと今までよりも劣ったかなという印象。
今までは一巻の中ですぐ回収してくれるモノも多かったんだけど、今回は長期的に効いてきそうな伏線が多い印象だったからかな。(まぁこのラノベが軌道に乗ったから、そういう長い目を見ての展開が出来るようになったということも言えるだろうけどw)
だからこそ、回収の時のハードルを知らず知らずのうちに上げてしまっている自分が居るような気がする。
とは言え、5階同盟のあり方とか、この関係性とか自体の変化も感じられるような話で、4巻は明照が5階同盟にどうあり続けるのか?という点が掘り下げられていきそうな感じ。
この結婚がどうだの下りで、5階同盟のこれからが決まっていきそうな予感がします。
なんというか、全員で就職する必要性とか、各キャラクターが5階同盟である必要性とか、そういうのが掘り下げられたらいいかなあ…
最後の終わり方が相変わらずズルい。
この作者はこういう終わらせ方が好きすぎるんだってば…
全部そういう終わり方なんだよなあ…だからこそ次が気になる訳で。
色々と気になる部分が増えた3巻。
4巻まで買っておいて良かった、というか出てくれててよかった、次巻が気になる感じだったから…
4巻では今度こそ水着回らしい。というかこの巻で水着回じゃなかったのが怖い。
なんで違うんだよwww、相変わらず予想がつかない感じがあるなあ…
…しかし、毎巻のようにキャラが増えるんだけど、このキャラ数制御できるんか…心配になってきた…
あと、各キャラがLIME(LINEではない)で会話するんだけど、グループLINEのタイトルがそれぞれのキャラの特徴が出てる気がして面白いと思うよ。
今回はこんな感じで、以上。