ちゃろ~、おにじです(激寒)
ちょっと前に書いた、バンドリと響の記事。
どちらもそれなりの反応を頂いたので、ありがてえなあという話で。
響の方はブログの方で引用していただいた方もいたようでして。
この方は私と違い、バンドリのファンというわけではなく比較的冷ややかな目線でこの事件(事変?)について見解を述べている。さらに、かなり声優のことに関して造詣が深いようで、ブログ自体もわかりやすく書かれている。
まぁ実際ファンという訳ではないし、冷ややかな目で見ている事も恐らく事実なので、めっちゃ見抜かれてるなと思いつつも、声優のことに関して造詣が深いと書かれてちょっと上機嫌になったのは内緒である。
さて、筆者はどちらかと言えばバンドリとブシロード、及びブシロード声優に関して冷ややかな目でブログも書いてきているし、Twitterに関しては定期的にどちらかと言えば叩いているという自覚はある。
とは言え、バンドリ含め多くのブシロードコンテンツはヒットを重ねており、ブシロード系の声優も人気である。
そういう事実は確実に存在するし、そうじゃないとあそこまでの露出ももしかしたら無いのかもしれない。
筆者は、ブシロード系の記事を書く際によく『お友達内閣』『箱庭』という表現をしてきた。
これについて説明したかは忘れたので、改めて説明していく。
今回はこの話をしていくからだ。
これはブシロードコンテンツにおいて、非常に声優の選出に偏りがある"印象"があり、特定事務所の声優が多く選出され、仲が良い所で固めている…
という意味で『お友達内閣』や『箱庭』という表現をしてきた。
具体的に言えば、ブシロード傘下の声優事務所の『響』。
そして『エースクルー・エンタテインメント』と『株式会社S』。
この3事務所に特に偏っている"印象がある"。
※めちゃくちゃどうでも良いが、声優事務所響は株式会社響に運営されていたが、2/1付で株式会社ブシロードムーブに社名が変更されているらしいよ
※あとエースクルーのHP、なぜかウイルスソフトが弾くんだけど、なんでだろうね
この3事務所は『S・響・エースクルー合同オーディション』という物を開くくらいには仲が良く、『お友達』なのは恐らく事実である。
とは言え、これはあくまでも”印象”である。
バンドリだって、Afterglowとかは人気声優が多く入ってたりするわけで、全部が全部そうじゃない感じもある。
このままでは、ブシロードコンテンツやブシロード系声優が好きな人に怒られても文句が言えないのではないか!?
筆者は、唐突な危機感に駆られたわけである。
という事で今回は、『ブシロードは本当にお友達内閣キャスティングをしているのか?』という事を実際に調べることで検証していき、
その傾向をハッキリとさせ、”印象”が”事実”なのか、それとも”印象だけで実際は違う”のかを記事にしていきたいと思う。
たった三社なんだから、そんな3割とか超えてたら普通に多いと思うのだが、これ過半数超えたりしないだろうな…と思いながら、筆者は調査する。
- 調査においての前提
- 調査するコンテンツ
- BanG Dream!
- 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
- アサルトリリィ
- D4DJ
- Reバース
- 総合結果と筆者の考え
- 各コンテンツの重複率
- コンテンツ重複が多い声優
- 重複声優のアニメ出演数及びブシロード関連率
- まとめ
調査においての前提
今回の調査は、正直めちゃくちゃ大変でややこしい調査となる。
この為、ある程度の表記の簡略化や、前提条件があるので、これを一読した上で、今回の記事を見て欲しい。
今回の調査では『ブシロード』という言葉が異様に多くなり、そもそも『ブシロード』という文字数がやたらと長めなので表などでは『武士道』という略称を使用する。
また『株式会社S』については、表等の表記が『S』となる場合があるが、ご了承願いたい。
また、前述の『お友達内閣』については、2つの部門に分けて調査する。
まずブシロード傘下の『響』については、純粋にブシロードの傘下…純血のブシロード声優の為、『純血武士道』という表記で調査を行う。
次に『エースクルー・エンタテインメント』『株式会社S』のブシロード傘下の響と合同オーディションをやるくらいには仲が良い二社を加えた合計三社の声優を『武士道連合』という表記で調査を行っていく。
これ以外の声優事務所に関しては、『外部招集』という表記で調査を行い、
『純血武士道(響)』『武士道連合(響・エースクルー・S)』『外部招集(それ以外)』
という3つの要素を調査していく。
今回の調査に関して、『響から他事務所へ移籍した声優』が一部存在するが、一応別事務所(外部招集)側で計算する場合もやりはするが、
基本的にどう考えてもブシロード側の声優(というか大半の案件が響所属時に加入しているのもあるので)なので、最終的な計算ではその声優は『純血響所属』として計算する。
今回は人数が多いのと、手動調査、計算が多いので、ミスしている可能性はそれなりにあるので、ご了承願います。
調査するコンテンツ
今回はあくまでも『響声優』というのが根幹に存在する為(HIBIKI声優ではない)
今回は女性声優が中心のコンテンツにある程度絞って(絞ったとは言ってない)調査を行った。
今回調査するコンテンツは以下の通りだ。
アサルトリリィ
D4DJ
Reバース
以上5コンテンツである。
各コンテンツの調査範囲については、各コンテンツ調査結果を書く際に明記する。
今回の調査では、人数というよりも割合で考えていくつもりである。
それぞれのコンテンツの人数も違うので、割合で言わないと変になりそうだからね…
…そう思って、ちゃんと調べたのは良いのだが、あまりにも調べるキャラクターが多すぎてクッソ表が乱立してしまう結果となったので、
各コンテンツのユニット別等の表は別途記事を用意することにした。
この記事では、調べた総合結果のみを表示することにする。
BanG Dream!
バンドリ!は、ミリオンの寺川愛美のギターを見て、木谷に降りてきたらしいコンテンツであり、今やブシロードの主力コンテンツの一つであろう…
今回の調査範囲は、Poppin'Party、Roselia、RAISE A SUILEN、Morfonicaのリアルバンド組、
Afterglow、Pastel*Palettes、ハロー、ハッピーワールド!のガルパガンド組、
Glitter*Green、CHiSPAのその他バンド組まで含めた、合計43キャラとなる。
※調査に関しての備考
①Roseliaについてだが、既に卒業している遠藤ゆりか、明坂聡美両名も調査を一応している。
しかし、最終的な結果…というか最後に平均として使う数字は、この二人を抜いた現役組で計算をしている。
下記の結果で一応分けて表示はしていますけども。
②徳井青空に関してだが、現在はエイベックス・ピクチャーズに移籍しているため、現在的には外部招集となりますが、
元々は響であるため、最終的な計算をする場合は響声優(純血武士道)として計算をしています。
下記の結果で一応分けて表示はしています。今後徳井青空と尾崎由香が登場する際、同じことになりますので宜しくお願いします。
③恐らくCHiSPAを入れる必要は無かったんですが、武士道連合比率を下げてあげる筆者の優しさです。
以下がバンドリの声優の事務所分布及び、調査結果となる。
結果を見た上で、筆者の論を論じていきたい。
分け方・足し方 | 純血武士道 | 武士道連合 | 外部招集 |
---|---|---|---|
リアルライブバンド(ポピパ、ロゼリア、ササイ、モルフォ) | 7(7) | 15(15) | 7(5) |
ガルパバンド追加分(アフグロ、パスパレ、ハロハピ) | 0 | 0 | 15 |
グリグリ・CHiSPA | 3(4) | 3(4) | 5(4) |
合計 | 10(11) | 18(19) | 27(26) |
①過去全体(遠藤・明坂)分追加リアルライブ割合 | 31.8% | 68.2% | 31.8% |
②、現役分 リアルライブ割合 | 35.0% | 75.0% | 25.0% |
③、ガルパバンド組(アフグロ、パスパレ、ハロハピ) | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
④、グリグリ・CHiSPA | 37.5% | 37.5% | 62.5% |
⑤、④に徳井を元響として純武士道に含める場合 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
⑥、②+③(現役リアルバンド+ガルパバンド) | 20.0% | 42.9% | 57.1% |
⑦、⑥+④(現役リアル+ガルパ+他) | 23.3% | 41.9% | 58.1% |
⑧、⑥+⑤(同上で徳井を響とする場合) | 25.6% | 44.2% | 55.8% |
クソややこしい事になった。
大体徳井青空がいるのと、遠藤ゆりか、明坂聡美の卒業と中島由貴、志崎樺音の加入によって数字と分けるべきジャンルが分かれすぎている。
ここまでややこしいのはここだけなので(他も徳井と尾崎で響カウントするかどうかで分かれたりはしますが)ご勘弁を…
ややこしいんじゃ分からんわ!って人はとりあえず太字だけ見ておけばOK。
なんでこんなにやったのか?…いやだって全部ちゃんとやっておかないとツッコまれそうだし…(
バンドリは分かっていたことではあるが、リアルライブをするか否かで割合がクソ極端である。
現役のリアルバンドの響声優(純血武士道)は35%、ここにエースクルーとSを加えた武士道連合にするとなんと75%と、3/4がこの3事務所で構成されているという状況となっている。
逆に、ガルパ内で活動し、基本的にラジオやイベントはたまにはあるが、ライブを基本的に行わないガルパバンド側は外部招集が逆に100%という形となっており、響・エースクルー・Sの3事務所はここにはいないという形となっている。
極めて極端ではあるが、ある意味での割り切りとも取ることは可能である。
この2つを足して計算すると、
純血武士道(響声優)20%、
武士道連合42.9%、
外部招集57.1%
となり、一応外部招集の方が上回る形となるが、まぁほぼ4:6とか1:1と言える数字である。
ここにグリグリとCHiSPAを加えると、グリグリはミルキィホームズなので響声優100%、CHiSPAは全員外部招集となるので、結果的に若干純血武士道と武士道連合の割合が増えて、
純血武士道25.6%、武士道連合44.2%、外部招集55.8%となった。
バンドリの印象としてはかなり武士道連合側のパワーが強い印象だが、それはリアルバンド側では武士道連合組が75%を占めているという所がやはり大きいようだ。
ガルパバンド組や、他のバンドを入れるとある程度の中和はされた所があるが、それでもほぼほぼ半分と言える所があり、
たった三事務所で過半数を占める勢いである所は、やはり武士道連合の力は強いという結論で、問題は無いように思える。
ただし前述の通り、ガルパバンド組はこの三事務所以外で構成されており、印象よりは一応武士道連合比率は低い事は頭に入れておくべきかもしれない。
少女☆歌劇 レヴュースタァライト
続いては舞台も一緒にやる系コンテンツの一つで、スタリラというアプリも稼働中だ(Crackproof使ってるからやったことないです)
アニメは放送クール内でも結構な話題となった方のアニメとなり『アタシ再生産』の画像は多くの所で見られたのではないだろうか。
今回の調査範囲は、メインキャストと言える聖翔音楽学園第99期生の9名と、
ゲーム版の凛明館女学校、フロンティア芸術学校、シークフェルト音楽学院、あと謎の少女えるの合計28人とした。
正直ココが一番どこまで調べるか悩んだのだが、結構ゲーム版の声優もブシロード系番組に呼ばれてたりするし、ミニアニメ側では登場もしてるので、今回入れるという決断をした。(その方が武士道比率下がるかなあという筆者のやさしさ定期)
※調査備考
①尾崎由香は現在は研音所属であるが、最終的な計算としては元々が響なので、響声優(純血武士道)として計算しています。
レヴュスタの結果は以下の通り。
分け方・足し方 | 純血武士道 | 武士道連合 | 外部招集 |
---|---|---|---|
メインキャスト | 3 | 3 | 6 |
ゲーム版 | 3(4) | 5(6) | 11(10) |
合計 | 6(7) | 8(9) | 17(16) |
① メインキャスト | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
② ゲーム版キャスト | 18.8% | 31.3% | 68.8% |
③ ②に尾崎を元響として純武士道扱い | 25.0% | 37.5% | 62.5% |
④合計(①メイン+②ゲーム版) | 24.0% | 32.0% | 68.0% |
⑤尾崎(ry (①メイン+③尾崎(ry) | 28.0% | 36.0% | 64.0% |
メインキャストに関しては武士道連合は響声優のみ(三森、相羽、伊藤彩)となっているのが特徴だろうか。
33.3%が武士道連合、66.7%が外部招集となっている。
1/3が武士道連合という結果になった。
バンドリのリアルバンド等より水準は下がっているようだ。
ゲーム版キャストは響声優(純血武士道)が25%、武士道連合が37.5%となっており、外部招集が62.5%で、メインキャストより若干ゲーム版の方が武士道連合の比率が高くなっている。
合計での割合は
響声優(純血武士道)が28%、
武士道連合が36%、
外部招集が64%となった。
ざっくり4:6となるが、バンドリと比較すれば若干レヴュスタの方が武士道連合依存は少ないと言えるようだ。
しかし、それでも36%占めるのか…とも思ってしまった所はある。
アサルトリリィ
続いてはこちらも舞台主導…というかコンテンツとしては結構昔らしいアサルトリリィ。
D4DJとどっちがキャスト先だっけ?と思ったが、微妙にアサルトリリィの方が早そうなのでこっちを先に明記。(間違ってたらごめん)
調査範囲は今回はメインキャスト9人のみとした。
舞台版のキャストまで一応考えはしたが、ちょっと関連性が薄いのと、アニメとかで出てくるかどうかもサイト見た限りよくわからないので…
結果は以下の通り。
純血武士道 | 武士道連合 | 外部招集 | |
---|---|---|---|
人数 | 3 | 3 | 6 |
割合 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
いや表すっくね(
アサルトリリィは最初に見た時の印象通り、比較的響・武士道連合の比率がバンドリやレヴスタよりも低めです。
とは言え33.3%なので1/3は武士道連合である事に、低いとは言えそれは相対的に低いの域からは抜け出せていない感も同時に感じられる。
まぁ武士道連合と言っても、このメインキャストには純血武士道声優の響所属声優しかいないのも特徴と言えば特徴なのだが。
D4DJ
F1のシンガポールGPを見てたら木谷に降りてきたDJ系コンテンツ。
アプリでは色んな有名楽曲も組み込まれてるとかなんとか。
見るからに武士道連合感が強そうな気がするが、数字としてはどのようなものになるだろうか。
調査範囲はメインキャストの6ユニット、24人となる。
※調査備考
いや~本業声優の比率まで調べたくなってくるアレっぷり。
タレント系列引っ張ってきすぎ。
というわけで結果を見ていこう。
人数・割合 | 純血武士道 | 武士道連合 | 外部招集 |
---|---|---|---|
合計人数 | 6 | 12 | 12 |
割合 | 25% | 50% | 50% |
D4DJは今までのコンテンツよりもより武士道連合の比率が高い結果となった。
前述の通り、本職声優じゃない人間の外部招集が目につくのだが、
結果的には圧倒的に響・エースクルー・Sの三社所属声優で構成されており、
1/2がこの武士道連合、それ以外の外部招集が1/2という関係性となっている。
特にセンターHappy Around!は武士道連合100%であり、驚異的な数字と言えるかもしれない。
Reバース
最後に調べるコンテンツは、TCGコンテンツのReバースだ。
正直入れるかどうか悩んだが、今後の展開的には入れるべきかなとか、一応ミニアニメも存在するので入れることにした。
今回の調査範囲はメインと思われる3ユニット12人と、伝説の~枠のtwinkle♡wayの2人を追加した合計14人となる。
※調査備考
徳井と尾崎移籍してるけど最終的な数字では響声優(純血武士道)で計算してます。
結果を見ておこう。ややこしいが。
分け方・足し方 | 純血武士道 | 武士道連合 | 外部招集 |
---|---|---|---|
メインキャスト | 4(5) | 7(8) | 5(4) |
twinkle♡way分 | 1(2) | 1(2) | 1(0) |
合計 | 5(7) | 8(10) | 6(4) |
①メインキャスト割合 | 33.3% | 58.3% | 41.7% |
②メインキャスト - 尾崎を元響として純武士道扱い | 41.7% | 66.7% | 33.3% |
③twinkle♡way分 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
④twinkle♡way - 徳井を元響として純武士道扱い | 100.0% | 100.0% | 0.0% |
⑤合計(①+③ メイン+twinkle♡way) | 35.7% | 57.1% | 42.9% |
⑥尾崎と徳井(ry (②+④ メイン+twinkle♡way) | 50.0% | 71.4% | 28.6% |
尾崎と徳井がいるとこうやってややこしくなる。まぁ太字だけ見といてくれれば良い。計算にはこっちにするので。
結果としてはどのコンテンツよりも驚異的に多い響声優(純血武士道)50%、武士道連合71.4%という結果となった。
これは尾崎と徳井を省いても35.7%、57.1%と水準は非常に高いと言える。
センターらしきGo Go しちゅー'sはオール響声優である事と
ヴィーナスがオールエースクルー声優である事が非常に割合の上昇を助けている。
TCGコンテンツが基本的な根っこである事もあるのだろうが、それにしてもいくらなんでも高く過ぎやしないだろうか…と、調べた時は率直に思ったが。
総合結果と筆者の考え
というわけで、長かった調査が終了した。(これでも個別結果を書いてないんだから短くなっている)
正直めちゃくちゃ時間がかかった。
この数字を元に、筆者の元々の考えとどうなのかや、数字として見えることを語っていこうと思う。
まずこれまでの数字をまとめた上で、平均を出してみることにする。
コンテンツ名の後に書いている◯の数字は、それぞれの結果の所に書いた数字である。
…まぁ一番下のやつを使ってると思ってくれればそれでいいけど(
コンテンツ | 純血武士道 | 武士道連合 | 外部招集 |
---|---|---|---|
バンドリ ⑦ | 25.6% | 44.2% | 55.8% |
レヴュスタ ⑤ | 28.0% | 36.0% | 64.0% |
アサルトリリィ合計 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
D4DJ合計 | 25% | 50% | 50% |
Reバース ⑥ | 50.0% | 71.4% | 28.6% |
平均 | 32.4% | 47.0% | 53.0% |
それぞれの計算での一番下の平均を持ってきて、それを更に平均して、ブシロードコンテンツ全体としての割合を出してみた。
結果は純血武士道(響声優)が32.4%、
武士道連合(響・エースクルー・S)が47.0%、
外部招集が53.0%
という結果となった。
ブシロードコンテンツ全体ではほぼほぼ過半数を声優が響か、エースクルーか、Sかどれかの事務所に所属している…という結果となった。
この結果について、筆者は「まぁそれくらいいるよね」とある意味冷ややかな感想を持った。
常々筆者はこの三事務所に集中していることを指摘し『お友達内閣』と言い続けてきた過去がある以上、数字としてある程度証明されてホッとしたところもある。
とは言え、『半分以下には留まった』という言い方も出来なくはない。もっと割合が高いイメージがあった人も少なくはないのではないだろうか?
これは、バンドリでの端役バンドを調査基準内にしたり、レヴュスタのゲーム版にまで調査基準内にしたりと、割と筆者的には調査範囲を広めに取ったことによって外部招集が増えた点もあるので、一概には言えない所ではある事は考慮してほしいが。
今回は一応声優解禁順に多分調査していったのだが、直近の2コンテンツの武士道連合の比率の急上昇は、元々からやりすぎ感があったキャスティングに対してより拍車がかかったダメっぷりだなと思う他ない。
たった3事務所がほぼほぼ過半数なのだから、
数字として、ブシロードコンテンツは『お友達内閣』が中心であることは明白となったのではないだろうか?
各コンテンツの重複率
これで終わっても良いのだが、もう少し、ブシロードの傾向を見ていく必要性があると感じた。
これでは、まだ身内声優が多いという傾向しか見えてきていないと言われる可能性もある。
という訳でまず、各コンテンツでどれくらいの声優が重複しているのかを調べてみた。
コンテンツ | バンドリ重複 | レヴュスタ重複 | アサルト重複 | D4DJ重複 | りばあす重複 |
---|---|---|---|---|---|
バンドリ | - | 14.0% | 4.7% | 16.3% | 14.0% |
レヴュスタ | 36.0% | - | 12.0% | 16.0% | 20.0% |
アサルトリリィ | 22.2% | 33.3% | - | 22.2% | 33.3% |
D4DJ | 33% | 21% | 8% | - | 25% |
Reバース | 50.0% | 42.9% | 21.4% | 42.9% | - |
平均 | 35.4% | 27.7% | 11.6% | 24.3% | 23.1% |
各コンテンツ同士の声優重複はご覧の通りとなった。
アサルトリリィはそもそも9人しか調べてないこともあり、平均11.6%と低めの数字となったが、他のコンテンツは平均20%を超える形となった。
特にバンドリに関しては平均で35.4%と野球の首位打者並の率を記録しており、Reバースとの重複は50%と過半数が重複しているという結果となった。
なお全ての平均を更に平均した場合のブシロードコンテンツ同士の平均重複率は24.4%となり、
アサルトリリィがかなり低くしてくれたものの、それでも約1/4の声優が重複しているという結果となった。
これは武士道連合声優以外でもそこそこの重複があった上での事であり、結構な高い確率と言えるのではないだろうか?
他の企業のコンテンツの重複率を調べたわけではないが、それにしても重複しすぎじゃないの?という感じがする。
武士道連合の声優自体も決して多いとは言えないのに、他事務所の声優もそこそこ被っているというブシロードコンテンツは、同じ声優が使われ過ぎである…という結論に至らせても問題ないのではないだろうか。
コンテンツ重複が多い声優
ついでなので、このコンテンツに重複を多くしている声優は誰かも調べた。
もう調べ尽くす勢いである。
正直2重複とかはザラにあるので、3重複以上を取り上げさせて欲しい。
まずは純血武士道…響声優の重複だ。
重複数 | バンドリ | レヴュスタ | アサルト | D4DJ | りばあす | |
---|---|---|---|---|---|---|
紡木吏佐 | 4 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
西本りみ | 3 | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
進藤あまね | 3 | ◯ | × | × | ◯ | ◯ |
西尾夕香 | 3 | ◯ | × | × | ◯ | ◯ |
遠野ひかる | 3 | × | ◯ | ◯ | × | ◯ |
最も重複が多いのは紡木吏佐だった。重複コンテンツなんと4/5だ。
Reバース以外全部に紡木吏佐の名前があった。
続いて3重複は4人。西本りみ、進藤あまね、西尾夕香、遠野ひかるだ。
進藤、西尾は最近出てきた声優にもかかわらずもうコンテンツ3つも重複している。
まぁ遠野も最近出てきた声優なんだが…
バンドリは遠野以外全員いる、りばあすは紡木以外全員いるっていうのもなんか面白い所かもしれない。
続いて武士道連合…ここではエースクルーとSの声優の重複を見ていく。
重複数 | バンドリ | レヴュスタ | アサルト | D4DJ | りばあす | |
---|---|---|---|---|---|---|
大塚紗英 | 3 | ◯ | × | × | ◯ | ◯ |
倉知玲鳳 | 3 | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
3重複の大塚と倉知の二人以外は2重複で、Sには3重複以上はいないという結果になった。
なお二人はバンドリ以外は綺麗に重複コンテンツが分かれている。
最後に外部招集だ、いないと思ってたのだが。
重複数 | バンドリ | レヴュスタ | アサルト | D4DJ | りばあす | |
---|---|---|---|---|---|---|
岩田陽葵 | 4 | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
驚くことに、岩田陽葵が紡木吏佐に並ぶ4重複を達成していた。
バンドリ以外は全部いる。
ミライプロダクションとブシロードの関係まで疑っていくべきだったんだろうか。
重複声優のアニメ出演数及びブシロード関連率
では、この多く重複している8人の声優のTVアニメ出演数を調べ、またそのアニメがブシロードと関連しているか調べてみよう。
この調査はTrysailの時もやった訳だが。
今回もWikipediaを使用するので、カウントされていないアニメが存在するかもしれない。
また、今回はWebアニメは除外とした。
バンドリの2期、3期等もカウントしたいところだったのだが、Wikipediaは最初の2017年の一期で(2017-2020年)で統一化されていることが大半で、モブ役が何期のモブ役をやっているのかの明確な根拠が無かったので(勿論他を探せばあるんだろうけど、ここまで調べた筆者にそんな根気はもう残ってなかった)
バンドリアニメは2017年の1カウントのみとなっているのは考慮願いたい。
あっ、ガルパピコは別枠でカウントしたけど。
紡木吏佐
総武士道系 | メイン武士道 | メイン役数 | 総出演数 | メイン割合 | 総割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 3 | 0 | 0 | 10 | 0% | 30% |
2019 | 2 | 2 | 3 | 8 | 67% | 25% |
2020 | 1 | 1 | 1 | 2 | 100% | 50% |
西本りみ
総武士道系 | メイン武士道 | メイン役数 | 総出演数 | メイン割合 | 総割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2016 | 1 | 1 | 1 | 1 | 100% | 100% |
2017 | 2 | 1 | 1 | 2 | 100% | 100% |
2018 | 2 | 2 | 2 | 2 | 100% | 100% |
2019 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0% | 100% |
2020 | 2 | 2 | 2 | 2 | 100% | 100% |
進藤あまね
総武士道系 | メイン武士道 | メイン役数 | 総出演数 | メイン割合 | 総割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 2 | 1 | 1 | 2 | 100% | 100% |
2020 | 1 | 1 | 1 | 1 | 100% | 100% |
西尾夕香
総武士道系 | メイン武士道 | メイン役数 | 総出演数 | メイン割合 | 総割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0% | 0% |
2018 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% |
↓ここから響(西尾夕香) | ||||||
2020 | 2 | 1 | 1 | 2 | 100% | 100% |
遠野ひかる
総武士道系 | メイン武士道 | メイン役数 | 総出演数 | メイン割合 | 総割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0% | 67% |
2019 | 3 | 1 | 1 | 10 | 100% | 30% |
2020 | 2 | 2 | 3 | 3 | 67% | 67% |
総武士道系 | メイン武士道 | メイン役数 | 総出演数 | メイン割合 | 総割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 1 | 1 | 1 | 1 | 100% | 100% |
2018 | 1 | 1 | 1 | 1 | 100% | 100% |
2019 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0% | 100% |
2020 | 1 | 1 | 1 | 1 | 100% | 100% |
倉知玲鳳
総武士道系 | メイン武士道 | メイン役数 | 総出演数 | メイン割合 | 総割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 1 | 1 | 1 | 1 | 100% | 100% |
総武士道系 | メイン武士道 | メイン役数 | 総出演数 | メイン割合 | 総割合 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 1 | 1 | 1 | 1 | 100% | 100% |
2020 | 2 | 2 | 2 | 2 | 100% | 100% |
以上が結果となる。
どうだろう、アレほどコンテンツにでは重複していたのに、大半の声優はアニメにすら出演していないという現状が数字として出てきた。
その上、数少ない出演作に関してもブシロード関連ばかりで、2人を除いて0%か100%の二択とかいう地獄みたいな状況だ。
例えここにバンドリの2、3期が追加されようが、数が2増えて確率は変わらない声優のほうが多い。
ブシロード系列は、コンテンツに基本的に囲う箱庭戦略、お友達内閣キャスティングが基本的であり、声優を声優としてちゃんと稼働させ、演技をさせる気がさらさらなかったとしか言いようがない。
そりゃあバンドリで楽器を10時間練習していることを自慢気に語る上がいるのだが、こうなることは分かってはいたがそれにしても酷すぎやしないだろうか…?
…とは言ったが、この0%か100%に紡木吏佐と遠野ひかるが一応該当しない結果にはなってはいる。
だからこそ、「そんな事ない!」という声もあるかもしれない。
確かに紡木も遠野も最低30%の総合での武士道割合だが、
メイン役にすれば67%と過半数を超えてしまう。
低くなっている要因はモブ役が中心であり、名前付きキャラクターの比率も高くなかった。(まぁこれはそこそこ出てきたてという事も考えればこれを根拠にするのは酷かもしれないが)
ただまぁ、他の声優の状態を見れば、モブ役を他でやるようになっただけまだマシではあり、ブシロードにまだ少しだけ育てる気になったと希望的観測をすることも可能なのだが…
希望的観測を出来るほど、ブシロードの箱庭、お友達内閣キャスティングの歴史が短くないのもこれまた事実であり、
正直トラセで調べたソニー率の時の麻倉と夏川にどちらかと言えば近い時点で、そもそも比率が低いともあんまり言えないと個人としては思う。
まとめ
随分と長い記事になってしまったが、ある程度ちゃんと調べて、傾向を見るためにはこれくらい必要だったんだということにして欲しい。
今回、筆者のこれまでの考え、
ブシロードのコンテンツは傘下である響、お友達のエースクルー・エンタテインメント、株式会社Sが大半の声優を務めているのでは?
という疑問に対して、数字として検証をした。
結果としては、47%がこの3社の声優で平均的に構成されており、過半数に迫る物である事が分かった。
ちなみに、この三事務所に所属する各女性声優(エースクルーは大塚やRaycellなどがアーティストに入っているので女性アーティスト含めて)は
響が14人、エースクルーが10人、Sが4人の28人であり、
今回調べたキャラは合計で78キャラクターである。
単純に割っても35.9%であり、結果となった47%に届かない辺り、どれだけ重複しての採用が多いかというのも見えてくる。
各コンテンツ同士の声優の重複も約25%と言える数字となっており、高いと言えるし、重複している声優が他のアニメで活躍しているかと言われれば、ブシロード管轄が大半であることも分かった。
ブシロードという企業は、多くのコンテンツにより人気を博しているのは事実ではあるものの、やはり声優の選択に関しては、箱庭…お友達内閣が中心であることは数字としても明らかではないだろうか?
その大半を握っている声優の演技がいざどうなんだと言われると、寺川始めそこまで良いとは残念ながら言える状況ではないだろう。
今、Morfonicaと進藤あまねに非難が集中しているものの、やはりこの傾向というのはブシロードの『元々の体質』であり、別に彼女とMorfonicaだけが問題ではないという事も言えるかもしれない(まぁそれにしても全員上手くないけどね、まぁ本職声優じゃない人間もいるんだから当然なんだが)
このような箱庭、お友達内閣キャスティングで、声優が育っているのであればまだ救いはあったかもしれないが、残念ながら育っていると言えるような状態でもない。
もし育っているのであれば、もっと他のアニメにも登場しているはずである。
せめて他のアニメで多く登場していれば、もう少し救いようはあるのだが。
実際、他にも前に書いた『ソニーとミュージックレイン』とかを始め、
『ポニーキャニオンとスワロウ』とか、お友達内閣と呼べるものは他にも存在する訳である。
しかし、そのへんは割と他の企業系にも出ていることがそこそこある(まぁトラセの麻倉と夏川は大差ないけど)ので、自社で育て、他社でも売る…の流れが作り出せるわけだが、ブシロードは中で育ててるのかもよく分かんないし、外にも出ない。
ブシロードで出てるから良いじゃんと言われればそれまでだが、にしてはテレビアニメ出演数少なすぎるでしょ…となる。
それに単純にブシロード声優の演技と歌って割と壊滅的だと思うのだが、なぜあの程度で満足するのだろうか。
寺川愛美とかワシは昔から好きな腐れ縁だけど、歌はバンドリでどんどん下手くそになっていったし、三森すずこ以外の響声優でまともに近いのって伊藤彩沙くらいで、それ以外は連合含めても壊滅的である。
まぁここの味しか知らなければ美味く思えるとか、この程度で良いとか思うのは別に勝手だがら別に良いと言えば良いのだが、それで良いの?と筆者は思い続けている。
いっそ振り切って顔で押し出しているならむしろ割り切れるのだが、そうでもないし、向かいたい場所が一向にこのブシロードという企業は分からない。
ガルパの音ゲーとしての出来は良いし、別に全否定をする気はないが、声優という観点では声優ってなんだよって次元だし、そう思うのが通常であって欲しいのだが、きっともうそういう時代じゃないんだろうなというのも知ってはいる。
楽器やライブ等の多くの準備含め、きっとやっている側は大変なんだろうが、それで声優として育っていないのであれば本末転倒というか、そもそも声優としてブシロード管轄の声優を育てる気があるの?という疑問まで浮かんでくる。
…まぁそもそもオーディションの段階でコレだから、育てる気ないんだろうけど。
良いんですかねえそれで。声優として取るんだったらもうちょっと育てる気くらいは持ってほしいのだが…
コンテンツとして成功している以上、変える理由もないとは思うのだが、声優の偏りは明らかだし、根本的に声優という物を履き違えてるとも取れるところもあるし、
改めて数字にしてみる事で、ブシロードの声優事情が浮き彫りになったのではないだろうか。
まぁ紡木と遠野はまだワンチャンあると思うので、是非にこのイメージを打ち破るような声優になって欲しい気はするのだが…
ただ逆にブシロードのコンテンツに推し呼ばれたいか?と言われるとどう考えてもNOなのである。
アイマスでさえ『ようこそ』されたくないのに。
アイマスしかまともな作品がない声優とかでさえそれなりに地獄感あるのに、ブシロードとかなおのこと地獄じゃないか?と思ってしまう所がある。
だから、好きな声優がブシロードに招集されるくらいなら、むしろこのままでも良いのかもしれない。
あえて言おう、やっぱブシロードってクソだわ。
以上。