ちゃろ~、おにじです(激寒)
新型コロナウイルスの影響で、様々なイベントやライブが中止や、延期という形が続いている世の中。
緊急事態宣言が解除されたとは言え、ワクチンも薬も開発がまだという今の状況では、第二波は避けられない形であり、経済を回すのと、感染数を天秤にかける日々がもう少し続きそうである。
その中止や延期に、例外なく入ってきたのが、『アニメロサマーライブ』…通称『アニサマ』である。
【アニサマ2020の開催延期に関する重要なお知らせ】
— Animelo Summer Live (@anisama) 2020年5月28日
来る8/28(金)、29(土)、30(日)の開催を予定しておりました「アニメロサマーライブ2020 -COLORS-」の開催を延期とさせていただくことを決定いたしました。 #anisama
詳細はアニサマ公式HPをご覧ください。
▶https://t.co/eVwjpt1MHc pic.twitter.com/eDkg10Di3k
このご時世で選考チケットを販売しているのは筆者は「アホなんか?」と単純に思っていたのは内緒であるが…
「アニメロサマーライブ2020 -COLORS-」は繰り越し公演として、2021年8月27日(金)~29日(日)開催を目指し、再始動いたします。(埼玉県内の会場にて現在調整中です)
テーマ、及びテーマソングも継承し、アニサマならではの、皆さんと作り出す鮮やかな景色を見ることを目指し、スタッフ一同邁進してまいります。ぜひ応援を宜しくお願いいたします。
延期と言いつつも、実質的な中止であり、演者が引き継がれるかどうかはよく分からないが(引き継いだら引き継いだで旬をバリバリすぎるのであんまり引き継ぐのはやめといた方が良いんじゃないの?とは思うけど)
先行チケットを生かすという意味では、ある意味での先行チケットを買った人間に対する救済措置的な所がある延期となった訳である。(運営側にも担保金が入ってるからチケット代全部返すよりは手元にお金が残るから会社も比較的しんどくならないという裏事情もありそうとか)
まぁこの判断については正しいと言わざるを得ないご時世だろうし、まぁ仕方ないとしか言いようがないのではないだろうか。というかやったらやったで絶対に駄目だったと思うし。
さて、今回の本題はここからである。
この『アニサマ2020』において、未発表だった出演者の一部が発表されたのだが。
・アイドルマスター765オールスターズ
・アイドルマスターシャイニーカラーズ
・大黒摩季
・GYROAXIA
・ReoNa
・Assault Lilly[一柳隊]
・えりぴよ&舞菜 from推し武道
であった。
ま~たブシロードが増えていたのである。
ただでさえ多かったブシロードがまた増えていた。
Peaky P-keyとか、Photon Maidenとか、アルゴナビスとか、スタァライト九九組とか、
もうすでにいたのになんかまた増えていた。
この件について、一部のオタクが
「幾ら金を積んだんだ木谷」
という声が上がっていた。
実際問題、ちょっとブシロードの多さは気になる所ではあるし、その中身もいかがなものか?感はある。
筆者も、おいおいと思ったことはこれまた事実である。
そして、これは数年前から言われていた事だが、アーティストデビューしてすぐの声優アーティストが出過ぎという声。
実際今年のアニサマも、2019年デビューした声優アーティストは散見されたし、ココ数年のアニサマもソロデビューしたての声優がアニサマ初登場の流れは割と見た気もする。
一部では、「新人声優アーティスト発表会と化したアニサマ」と言われることもしばしばである。
という訳で、今回はこの辺の風潮を数字ではっきりさせてしまおうという感じの記事となります。
トラセの時も、
ブシロード声優比率の時も、
結構ちゃんと数字として傾向が出てくれたので、今回もそういう感じの数字が出てくれることを期待したい。
という事で今回は
『アニサマは新人声優ソロアーティスト発表会なのか?』
この2つの疑問を、データで見ていきたいと思う。
長くなりそうなので、今回はまず
を調査していこう。
今回の調査前提について。
今回、正直調べるの普通に大変なので、過去5年…2015~2020の全6回での調査範囲とさせて欲しい。
傾向を確認するためには、もう少し前から調べるべきではないのか?と言われそうだが、勘弁して欲しい。許して欲しい。
あと筆者はライブに行ったことはたったの1回の人間だ。
去年京 Premium Liveに行っただけである。
イベントも京大の小原さんの文化祭イベとか、はいふりの大阪舞台挨拶とか、青ブタイベのLVとかその他文化祭イベ程度の人間だ。
そんな人間が偉そうな事言うなと言われればそれまでだろうが、今回は別にライブにあーだこーだ言うというよりは、数字を出して印象を語るに近いので許して欲しい。
現地に行くだけで人権が得られるとか、口先だけで言っているような人間よりも詳細なイベント記事も、出来れば時間があれば読んで欲しい。クソ長いけど。
というか逆に『アニサマへの想い』とかゼロに等しいので、ある意味フラットな記事になるのではないだろうか。思い入れは時に主張を捻じ曲げるので。ねじ曲がるからこそ面白いんだけど。
アニサマにおけるブシロード(企業)のポジションとは
まず、ブシロードという企業は、アニメロサマーライブにおいてどのようなポジションに属しているのだろうか?
協賛とか後援を調べるのは一瞬なので、もうちょっとさかのぼって、ブシロードのポジションを確認してみた。
結論から言うと、Wikipedia上で協賛、後援が確認できる
『Animelo Summer Live 2012 -INFINITY∞-』から、『Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-』までは”ブシロード”が協賛。
『Animelo Summer Live 2015 -THE GATE-』からは”ブシロードミュージック”が後援となっている。
協賛から後援にポジションが下がっているものの、『ブシロードミュージック』というレーベル側にシフトされている事が分かった。
とは言え、この『ブシロードミュージック』自体は2014年に出来たものなので、シフトしたのか?という所の判断はちょっと安直には出来ない気もする。
ただ前身は2012年に設立された『響ミュージック』であるため、一応ブシロードからブシロードミュージックに会社が変わっているという判断で良いんじゃないかなと思うのだが…
あくまで、アニサマにおいてのブシロードのポジションは表から見える情報的には、そんなに特別他に比べて強いようには思えない。という結論にしておこう。
ブシロード関連登場回数
では、ここからはブシロード(正確にはブシロードミュージック)の割合が実際どれほどの物なのか、調べていく。
改めてになるが、今回の調査範囲は2015年の『Animelo Summer Live 2015 -THE GATE-』から、延期となった2020年の『Animelo Summer Live 2020 -COLORS-』までの過去5年、全6回とする。
もっと前から調べるべきなのかもしれないが、ブシロードの出演傾向と、筆者の調査時間とかを考えるとキリが良い過去5年で調べるのが一番だろうという事にした。
今回は、分かりやすいように、ブシロードミュージックを一番左の一番目に書いている。
レーベル別出演数
ブシロ | ランティス | ソニー系列 | キンレコ | avex | 飛犬(ビクター) | NBCユニバ | コロムビア | ワーナー | ポニキャン | 5pb. | メディファク | TOHO | ZERO-A | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | 1 | 10 | 7 | 7 | 6 | 5 | 5 | 5 | 3 | 3 | 4 | 2 | 1 | 1 | 2 |
2016 | 1 | 12 | 8 | 7 | 1 | 8 | 1 | 6 | 6 | 6 | 2 | 3 | 0 | 1 | 6 |
2017 | 2 | 14 | 6 | 6 | 4 | 5 | 3 | 2 | 1 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 |
2018 | 3 | 16 | 8 | 6 | 3 | 3 | 2 | 4 | 1 | 4 | 4 | 5 | 2 | 3 | 0 |
2019 | 4 | 19 | 6 | 6 | 1 | 4 | 1 | 4 | 0 | 8 | 3 | 0 | 2 | 0 | 1 |
2020 | 6 | 8 | 10 | 3 | 1 | 2 | 1 | 3 | 2 | 6 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 |
合計 | 17 | 79 | 45 | 35 | 16 | 27 | 13 | 24 | 13 | 31 | 15 | 12 | 5 | 5 | 13 |
平均 | 2.8 | 13.2 | 7.5 | 5.8 | 2.7 | 4.5 | 2.2 | 4.0 | 2.2 | 5.2 | 2.5 | 2.0 | 0.8 | 0.8 | 3.7 |
(OxT等、複数レーベルに跨っての所属は両方にカウントしているものがあります)
レーベル別割合
ブシロ | ランティス | ソニー系列 | キンレコ | avex | 飛犬(ビクター) | NBCユニバ | コロムビア | ワーナー | ポニキャン | 5pb. | メディファク | TOHO | ZERO-A | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | 1.6% | 16.1% | 11.3% | 11.3% | 9.7% | 8.1% | 8.1% | 8.1% | 4.8% | 4.8% | 6.5% | 3.2% | 1.6% | 1.6% | 3.2% |
2016 | 1.5% | 17.6% | 11.8% | 10.3% | 1.5% | 11.8% | 1.5% | 8.8% | 8.8% | 8.8% | 2.9% | 4.4% | 0.0% | 1.6% | 9.7% |
2017 | 3.8% | 26.9% | 11.5% | 11.5% | 7.7% | 9.6% | 5.8% | 3.8% | 1.9% | 7.7% | 0.0% | 3.8% | 0.0% | 0.0% | 4.8% |
2018 | 4.7% | 25.0% | 12.5% | 9.4% | 4.7% | 4.7% | 3.1% | 6.3% | 1.6% | 6.3% | 6.3% | 7.8% | 3.1% | 4.7% | 0.0% |
2019 | 6.8% | 32.2% | 10.2% | 10.2% | 1.7% | 6.8% | 1.7% | 6.8% | 0.0% | 13.6% | 5.1% | 0.0% | 3.4% | 0.0% | 1.6% |
2020 | 13.3% | 17.8% | 22.2% | 6.7% | 2.2% | 4.4% | 2.2% | 6.7% | 4.4% | 13.3% | 4.4% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 1.6% |
平均 | 5.3% | 22.6% | 13.2% | 9.9% | 4.6% | 7.6% | 3.7% | 6.7% | 3.6% | 9.1% | 4.2% | 3.2% | 1.4% | 1.3% | 3.5% |
調査結果はご覧の通りとなった。
やはり、アニサマはLantisが一番強いんだなという事を改めて感じさせられる結果ともなっている。10組超えは当たり前で昨年は19組登場で全体の3割を超えるアーティストがLantisという結果になった。
2020年がやたら少ないが、これは今回延期となり、未発表のままになったアーティストも存在する関係かもしれない。
その後平均では、ソニー、キングレコード、ポニーキャニオンと並んでいる。
とは言え、平均で1割位以上を食っているのはLantisとソニー系列のみという形となった。
さて、今回の議題であるブシロードミュージックはどうだろうか?
2015、16年は『新田恵海』、『Poppin' Party from BanG Dream!』というそれぞれ1組ずつの登場となっており、割合も1%を超える程度である。
2017年は『ミルキィホームズ』が数年ぶりに登場、そして『Roselia from BanG Dream!』が出演。
これにより、割合が3%台に上昇している。
2018年は『ミルキィホームズ』を続投させ、『Poppin' Party』が二年ぶりの出場。
ここに少女歌劇☆レヴュースタァライトの『スタァライト九九組』が加わり、3組となった。これで割合は4.7%に約1%上昇。
昨年、2019年はコンテンツ、BanG Dream!をとにかくブチ込む形となり、
当時のリアルバンド全てである三組、『Roselia』『RAISE A SUILEN』『Poppin' Party』を登場させ、
RASではシークレットで『弦巻こころ&ミッシェル』を登場させて、若干バンドリファンからもキレられていたらしいが、とりあえず4組が登場という形になった。
これで割合は6.8%と6%台に。約2%の上昇。
そして延期された今年、2020年は逆にBanG Dream!以外の全てを使うレベルでブチ込んでおり、
少女歌劇☆レヴュースタァライト『スタァライト九九組』が2018年以来の登場。
D4DJから『Peaky P-key from D4DJ』、『Photon Maiden from D4DJ』。
ARGONAVIS from BanG Dream!から『ARGONAVIS from BanG Dream!』、『GYROAXIA』。
アサルトリリィから『Assault Lily [一柳隊]』。
以上6組が登場予定だった。
2020年は全てのアーティストが発表されたわけではないので、参考記録だが、ついにブシロードミュージックの割合は13.3%と1割を超え、昨年の倍となっている事が分かった。
この数字を見ると、明らかに2017年頃からブシロードの枠というのは多くなりつつあるのは間違いないだろう。
主に『BanG Dream!』の成長による点が強めなのかな…という感じはするが、他のコンテンツも登場している回数は少なくはない。
とは言え、2020年に関して最も多かったのはソニーであり(まぁ全部出てないから本当にそうだったのかは分からないが)、ブシロードはたった4番目であるという言い方も出来る。何故ここまでブシロードはちょっと割合が増えただけで目の敵にされるのだろうか?
それはブシロード側のアニサマ出場の狙いとして『アニサマ=営業』感が強いと思う。
今回、当時の登場名の通りに紹介したが、最初バンドリのPoppin' Party及びRoseliaの初登場時には『from BanG Dream!』というコンテンツ名を付けている。
これは今年の、『Peaky P-key from D4DJ』、『Photon Maiden from D4DJ』等にもあるように、コンテンツ名をとにかく覚えてもらいたいという意気を感じる。
ブシロードが毎度初登場させるコンテンツ系ユニットは、アニサマに出るには早いだろと思わせる程度の知名度しか無いものがやはり大きいように思える。
今後のための周知活動と言えばそれまでかもしれないが、それが『アニメロサマーライブ』の方向性に合致しているか?と言われるとNoになるような気がする。(最近のアニサマはガバガバだから方向性もクソもないと言われたらそれまでだけど)
特に、今年のブシロードの方向性はその傾向が過去一で露骨過ぎる所があり、
D4DJとか出たばっかだし、
男バンドリの注目度とかそこまででもないし、
なんでこのタイミングでレヴュスタがもう一回出てくるかもよく分かんないし、
アサルトリリィもせめて来年感も否めない気もする(まだアニメする気だったからアサルトリリィは良いかなって気もするけど)
今年は全部が登場しているわけではないにしろ、1割超えを達成し、3番目に多いレーベルとなったのは良いのだが、全てがコンテンツ系ユニットであり、人気絶頂感もないので、
「木谷幾ら積んだんだ?」と言われてしまうのは致し方ないのではないだろうか?と筆者は感じる。
他の出演者を見ても、結構『その年』とか『めっちゃデカイ全盛期がありました』とかいう出演者が多い中でブシロードだけちょっと方向性が違いすぎるような感じが…
この『次への営業活動』でアニサマの枠を潰されるのは、ブシロードをよく思わない決して少なくないオタクが反発するのは必然とも言える。
というか、最近のブシロードはアニソンフェスでこれをやり過ぎである。そこまで嫌われてまで金が欲しいのだろうか…
というか、ブシロードという企業はアニソンフェスレイプしてないで、そろそろ『ブシロードフェス』とか作ればいいと思うのだが。
ブシロードには『BanG Dream!』という今や中核とも言えるコンテンツが存在し、
ここに男バンドリの『ARGONAVIS from BanG Dream!』があり、
『少女歌劇☆レヴュースタァライト』があり、
『D4DJ』があり、
『アサルトリリィ』がある訳である。(Reバースに楽曲ってあるの?あるならReバースもある)
これだけでも十分なコンテンツ、IPを所持しているように思えるし、
スクフェス系つながりで『ラブライブ』系列を呼んでこれれば、より豪華なメンツにすることも可能だ。
最早、ブシロードという企業は単独でフェスをやれるだけのコンテンツを持っているのだから、身内でフェスをやればいいと思うのだが、なぜしないのだろう?
女性声優コンテンツの声優重複が平均25%と、やたら声優は身内で固めるのに、身内で固めるフェスはやらないんだろうか?
十分売れると思うのだが。バンドリでもあれだけライブ売れてるんだし。
アニソンフェスレイプで反感を買うくらいなら、コレをしたほうがWin-Winなのでは?
利益も全てブシロードに入ってくるんだし。
まぁ女性声優は25%演者が重複してるから、声優が死ぬかもしれないが、半年に一回ペースでバンドリのライブやって演者を壊しまくっているブシロードなら、そんな事気にせずにすればいいと思うのだが…
花火なんて上げてないで、ブシロードフェス、やってみないか?木谷社長!!!
というわけで、今回は一旦ココまで。
次回は『アニサマは新人声優アーティスト発表会なのか?』
を調査していく。
以上。