【追記】上位互換の『Anker PowerCore Fusion 10000』が遂に発売!
このご時世じゃなかったら速攻買ってたな…
ちゃろ~、おにじです。
今回は久々のガジェットレビューみたいなところがある。
『ANKER』と言えば、モバイルバッテリー!という人間も多いであろう会社だが、その中でも売れに売れていた商品があった。
それが『PowerCore Fusion 5000』であった。
現在でも販売されているこの商品は、充電器でありながら、5000mAhのバッテリーを積んでおり、充電器にもモバイルバッテリーにもコレ一個でなるという優れものである。
直接コンセントが付いていることによる利点としてはバッテリーを充電するケーブルを持参する必要がなく、直接ぶっ刺せばモバイルバッテリーを充電できるという楽さ、
最大5V3Aの急速充電が可能で当時としてはかなりの物であったこと。
コレ一つで充電器とモバイルバッテリーに出来る事でバカ売れしており、一時は最大15W出力のUSB-Cポートを追加し、容量が二倍の10000mAh版が2019年に出るとも言われていた。(筆者は10000を待っていた)
しかし、理由は明かされること無く開発は中止。結局この5000mAhがずっと長らく売られてきた。
そんな中遂にANKERはFusionシリーズの新しい製品を発表、発売した。
それが今回紹介する、『PowerCore III Fusion 5000』である。
着弾
2年位空いて、『Ⅱ』を飛ばして『Ⅲ』になった今作は、非常にパワーアップしている部分が多く存在する。
当初発表されていた『10000』の機能と思われるものも追加され、より今の時代に合った製品となった印象だ。
発表されてすぐに数量限定の安くなるのは終わってしまうくらいには人気を誇っている。
Amazonで7月14日に届いた。(発送はAnkerDirect)発売に気づくのが若干遅れて数量限定に間に合わなかった筆者は通常価格で購入、結果到着も遅れた形だ。
無駄にデカイ箱で届いた。絶対そんなでかくないだろと思いつつ。
いや、半分のサイズで絶対良いんだよなあ…最近はこういうの減っているんだが、今回はAnkerDirectだったのもあるだろうなあ…w
いつもどおりとも言えるシンプルな箱の正面デザイン。電流マークが唯一目立つ。
そういえばもともと『ANKER』のAって電流マーク入ってたっけ?
裏面に説明が集中している。英語で分からん。
一応バーコード隠したけど、必要なのかが分からん。
側面には製品が凹凸で浮かび上がっているのだが、写真だとあんま見えないね…
開封
開封して中身を確認。本体と小さな箱、そして書類である。
シンプル。非常に。
箱にはポーチが入っており、これで傷から守ることも可能な奴だ。
こういうのどこでも入ってるイメージはあるけど、メッシュ系じゃないのは個人的には好き。
本体を取り出してみよう。前作の無印はつや消しのブラックだったが、今作はつや有りのホワイトである。
側面には色々な記載が。仕様やPSEマークなど。 『5000』じゃなくて『5K』なのがアメリカ的かも。そういやパッケージも5Kだったかも…
折りたたみ式のコンセント。滑り止め的な凸凹は今作から追加された。これって火災防止とかなんだっけ。
ポート類とボタンはこの一面にまとめられた。
前作はUSB-Aが2発、MicroUSBが1発だったが、今作はUSB-Cが1発、USB-Aが1発と仕様変更された。
ポートが一つ減っているのだが、microUSBの用途はほぼ使わない充電用だったし、USB-Cへの対応は今の時代では大きい。(ただUSB-Cは出力専用で、これでモバイルバッテリー自体を充電はできないので、コンセプトのみの充電方法となったのは人によっては不便と思うかもしれない)
前作との仕様の大きな差はこの充電ポートと、充電規格等のところである。簡単に言うと充電が早くなった。
PowerIQとVoltageBoostを組み合わせての急速充電に前作も対応していたが、これがパワーアップ。
PowerIQ 3.0(Gen2)に対応した今回のⅢでは前作では対応していなかった、PD(Power Delivery)とQualcomm®︎ Quick Chargeに対応した。
これは大きなポイントで、近年急速に整備されつつあるUSB-Cでの高速充電規格に対応している。
USB-Cポートは最大18Wでの充電が可能。PDとしては大きいとは言えないかもしれないが、前作に比べれば大きな進歩だろう。
USB-Aの方はPowerIQに対応した5V/2.4Aの仕様となっており、2ポート同時では最大合計15Wでの充電が可能となっている。
高速充電が大きく言われる今作だが、スマートウォッチや、Bluetoothイヤホン等の比較的小さな端末に対しての充電のための低電圧モードも備わっている。
これでAirPods等のバッテリーを比較的痛めること無く充電できるモードらしい。
ボタンを長押しか、二回押すとランプが緑に変化。これで低電圧モードに切り替わる仕様だ。
充電容量は4850mAhで若干前作より少なくなっている(前作は5000mAh)
その代わり若干サイズが大きくなったのにも関わらず176gと若干軽くなった。
仕様比較は以下の通り。
Anker PowerCore Fusion 5000 | Anker PowerCore III Fusion 5000 | |
---|---|---|
容量 | 5000mAh | 4850mAh |
サイズ | 72×70×31(mm) | 78×71.5×30(mm) |
重量 | 189g | 176g |
ポート | USB-A×2 microUSB×1(充電用) | USB-C×1 USB-A×1 |
入力 | AC使用時: 100-240V=0.5A USB使用時: 5V=2.1A |
100-240V=0.6A |
出力 | AC使用時: 5V=2.1A バッテリー使用時: 5V/3A |
USB Type-A: 5V=2.4A USB Type-C: 5V=3A, 9V=2A |
PD | なし | あり |
Qualcomm®︎ Quick Charge | なし | あり |
最大電力 | 15W | 18W(USB-C)、15W(USB-A) |
初回充電
とりあえず初回は充電が一個だったのでまず充電してみた。
16:47 充電を開始。一個のランプが点滅している。点滅しているとバッテリー充電中。
なお写真では点滅が捉えられず。普通にサイズがデカイので上に刺すと下が隠れるのは注意かもしれない。
17:43 2つ目が点滅になっている事に気づく。25%の充電が完了。今度はちゃんと光っているタイミングで撮影成功。
17:51 3つ目が点滅に。50%充電完了。
ここで筆者は一回USB-CのライトニングコードをつないでiPhoneが充電できるかを何を思ったか確認。
しっかり充電できることを確認。なお機器を充電中はバッテリーへの充電は止まる。
機器側がフル充電になるとバッテリーへの充電を再開する。
またコードを刺していても、先に何もつないでいない状態だと、通電していない事に気づいてバッテリー充電に切り替わることも確認した。これはかしこい(そうじゃないと運用上めんどくさかったので確認した)
機器への充電中はランプが点灯し、バッテリーへの充電中は点滅するのでそれで確認可能だ。
バッテリーからと、コンセントの切り替えはワンテンポあるが、結構すぐ切り替わるようだ。
18:31 4つ目が点滅し始める。75%充電完了。
19:07 別記事のサムネ作りに夢中になっていたら充電が終わっていた。終わると消灯する。もうちょっと前に終わってたと思うので、初期の充電からは2時間ちょいでフル充電出来た。ピンぼけ乙。
充電仕様として、モバイルバッテリーよりつながっている製品なので、同時に充電とかではなく、製品が満充電になってからバッテリーを充電する仕様なのは覚えておくべきポイントかもしれない。
雑感
このバッテリーのよさは、とにかくコンセント一体型でアダプタとして使用できるところだろう。
これで充電しておいて、時間がなくてもそのまま抜いてモバイルバッテリーにすることが可能。モバイルバッテリーにコンセントがついているだけでここまで取り回しが良くなるか?という感じになる。
ずっとコンセントに挿しておいて、外に出る時はそのまま持っていく…という運用が一番良いのかもしれない。
最大18W出力できるPD、QC対応となり、USB-Cがついた事でかなり現代に即した仕様になった。
手のひらサイズでアダプタとバッテリーになれるのは、ちょっとした時に使いやすい製品となっており、新しくなってもこれは売れるだろうなあ…という感じ。
求められていた物がちゃんと進化して出てくれたという印象だろうか。
とは言えそこそこに重いし、PD対応とは言え18W最大だし、重さの割に5000mAhもないので、サブのモバイルバッテリーは必要かもしれない。
筆者は最早時代遅れであるiPhone7を使用しているが、これでも2回ちょっとしか充電できないのはなんだかんだ心許ない気がする。最新のiPhoneだと多分1回ちょっととかになってしまうのではないだろうか…
まぁ帰ったらアダプタとして使用すればいいのだが、機器側が満充電にならないとバッテリーは充電されないので、ここの仕様には気をつけるべきだろう。
筆者はANKER製品の『PowerCore 10000 PD』や(現在はReduxが発売中)RAVPower『RP-PB052』(現在ではPD対応のRP-PB201が発売中)等を所持しているので、この辺も使いつつという感じにはなると思うが、これがこの小ささでアダプタにもなる優れものとしては『Anker PowerCore III Fusion 5000』も非常に良い製品なのではないだろうか?
できれば10000とかも出して欲しいのだが…厳しいんだろうか?
2wayで使えるという事は地味だが非常に便利。痒いところに手が届くガジェットは新しくなっても健在のようだ。
以上。