【注意】
当記事は『さくらの雲*スカアレットの恋』のネタバレをドチャクソに含む記事となります。
体験版記事もございますので、未プレイの方はそちらを御覧ください。
いや、絶対プレイ後に見て。頼むからプレイ後に見て。
ちゃろ~、おにじです(激寒)
久々にエロゲ製品版の感想を書くな?
体験版は割と必ず書いている所あるんだけど、製品版は書くカロリーが高すぎるのである。
今回はきゃべつそふとの最新作である『さくらの雲*スカアレットの恋』に関しての記事となる。
体験版でも記事にしており、基本的に体験版範囲に関してはそちらに記載しているので、見て頂きたい。
今回は前述の記事で、様々な考察もしていたので、こちらも拾いつつの感想となる。
なお今回からエロゲプレイにタブレット(Fire HD8)を使用しているので、スクショの端々に黒帯が見えるかもしれないが、ご愛嬌ということで…
(FireHD8にspacedeskを入れてPCのサードディスプレイにした上で、さくレットを起動して全画面表示すると、上下に黒帯が出る。これを切り取り&スケッチでスクリーンショットしているのが原因)
また、このブログは書くルートが終了してはブログを書き足す形を取っている。
なので『後で分かる事』もその時点では分かっていない状態で書いている事があるかもしれないが、リアルなプレイ感という事でここは一つ。
とんでもなく長い、長すぎるのだが、出来れば読んで欲しい。出来ればちゃんと読んで欲しい…
製品版について
UIには変更がないので、体験版参照。『適用』が『適応』になってる誤字も修正されてなかったが(
体験版範囲が共通ルートであり、そこから各ルートに入ります。
ルートの方法ですが、一歩通行のノックアウト式であり、順番が存在する形となっている。
『?????』は何なのかなって話で、この節を終わらせる。
期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
ルートに入る方法は、各ルートが終了するとタイトル画面に戻され『?????』が『枝を渡る』になっているので、これを押して開始。
最初は遠子ルートとなります。
…枝って言われるともう『9-nine-ゆきいろ ゆきはな ゆきのいろ』(ぱれっと / 2020)しか思い出せないな?
遠子ルート
最初は遠子ルートです。体験版の最後で人を笑顔とも思える顔で殺していた遠子。
最後の場面、契約上遠子は『怪盗さん』を殺さねばならなかった…という事なのだろうか、にしては顔が全く悲痛じゃないのがコイツのやべーやつ感を演出しているようにも思える。 でも分かりようがないかなあ…今だと。
期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
鬼畜説まである遠子はどのように描かれるのか?
これは各パート大差ないのだが、枝を渡ると最初の『第一章』から始まる。
ダイジェストで物事が進んでいく形となる。
このルートでは蓮の蘭丸捜索を飛ばして、事務所の助手として云々まで飛んでいる等のダイジェストとなる。
アララギ初登場場面では『まだ』という文面が追加。
どういう日付での換算でも文字数が決定されているのか、またこの電報は毎度この一枚しか届けられないのか等謎は多い。 現状一個の電報しか届けられそうにないのだが、それだとハードモード過ぎないか…?
期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
電報は”累積形式”でしたね。そうじゃないと無理だよね普通に。
また、自分を信じさせるためにメッセージアプリのIDを書いたのはなるほどという感じ。
IDが安直すぎるとか野暮なことは置いておいて。
今回渡された電報は、
にんげんですわ 嫁がコレなもんで やぶさかでもなし 余計まぶしい まぁお遊びなのかもしれないが、ず~~~っとこの時代は右から左に読むって言っている中でここで左から右なの物凄く気になるのだが。
期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
掛け軸は遠子のお父さんの意向らしい。先見の明と言えるが、これだけのネタかはこの時点では不明。
この辺りでようやく遠子ルートっぽくなってくる。
まず制服姿の遠子と会って、からかわれているシーンから、未来から来たことがバレたシーンの回想。
遠子の鋭さと好奇心というモノが分かるシーンでしたな。
そして、このルートの根幹の一つである『呪われたヴァイオリン』が登場。
所長がやたらとヴァイオリンも上手いという特技が本編で明かされたりもしたが、この時の遠子の様子がちょっとおかしいという。
明らかにそのヴァイオリンに何かを感じている遠子。真意は如何程か?
『第五章 戦慄!白銀の指輪と呪いのヴァイオリン』
呪いのヴァイオリンが盗まれる所から始まるこの章。
完全犯罪とも思える犯行に『Why done it』『How done it』『Who done it』という疑問が出てくる。
それを合鍵を持っている遠子やメリッサ、ちょうどいた蓮には教え、捕まえることを宣言するのだが、どうも遠子の様子がおかしい。
明らかに遠子と怪盗は繋がっていることは明らかとも思える描写が続くが、主人公は疑問を持ちつつも確証を得られない。
この章は、いつ主人公である司が遠子にそれを言うのか?という所が一種の間延び感というか、目に見えている結末になかなか向かってくれない感がある(まぁ内容が分からないと言えないのはそうなんだが)のが多少のマイナスポイントかもしれない。(後で多少の弁明はするが)
万斎の矢の話は『時間の矢』であり、これは1927年に提唱されたモノらしい(Google調べ)
やはり万斎がタイムマシンを作る感じになるのか…?
遠子達に教えた翌日、遠子は制服姿で現れ、千円を報酬金に落とした指輪を探して欲しいと言い始める。
そして、怪盗ヘイストの方は警察に渡すことを勧める。
明らかに挙動がおかしい遠子である。
このゲーム、アナザービューが基本所長である事が多い。(アララギもアナザービューのハズなんだが、左上のアナザービュー表示が出ない)
たま~に見れる司の立ち絵。コイツいっつも右手で考える立ち絵してんな。
ふへへお金…と言いながらも、「こいつにも贅沢をさせてやれる…」と言っている所長。
未来から来たと言ってある意味めちゃくちゃな存在である司を受け入れ、ここまで思ってくれている所長って司にとって本当にありがたい存在だよなあと。
これにより手分けして2つの事件を追うことになる。
百貨店で指輪を探すも見つからず、どうにも話も脱線しがちである。
所長による怪盗の重要参考人の追跡に遠子もついてきてしまう(ちよのせい)
しかし、この服はお似合いだと思う。立ち絵に帽子を乗せる以上微妙に帽子に違和感はあるような気もするが。
全員じゃねえか!こういうネタがあるから飽きない所はある。
確実に司は遠子に惹かれていく。
途中リーメイと雪葉を駅で見かける。
重要参考人として追っていた影虎は興味で怪盗を追っているだけだったが、ヒントを授けてくれる。
そんな中たどり着く盗まれるモノの共通点。
浅見蘭花というコレクターの手から離れたものであり、これは一気に売り出され、浅見蘭花は殺されたとの噂まである。
これを取り返すのが理由だとすれば…?
これを知った事で、所長は三枝マイに一部の情報を売った上で、浅見蘭花という人物を調べるように言う。
その結果―――
いい雰囲気になりつつあった二人だが、司が切り出す。
結局、確証がないと動けないからここまで引っ張るしかなかった所はある。
遠子にとっては、コレクションも命も奪われてしまったという怪盗の存在。
それを取り返したいという気持ちは分かるのだが…
このルート、心情に関しての描写が薄めなんですが、それを遠子の様々な顔を見せているという要素でカバーしにかかるという、ある意味でキャラゲーチックな方法で二人は結ばれる事になります。
最初の章として、使える弾が多くない中では上手いことやっているのでは?
再びリーメイの所に行った司はオセロでリーメイに勝利。
しかし、リーメイが怪盗ヘイストとは。この女必要ある?とも思えたサブキャラですが、めちゃ大事な役。ここで、他のサブキャラもちゃんと使い切ってくれるんだろうなという信頼もある意味生まれたかも。
大勝負に負けた5年前に支倉という男に浅見蘭花のコレクションを盗んでこいと言われたリーメイは忍び込むが失敗…したのだが。
家族も出来、幸せを手に入れた蘭花は情熱を失っており、持っていっていいと言い出す。
何日もかけて持っていき、売りに出し続けた。
そして最後の品。時計を無理やり持っていこうとしてリーメイが下敷きになろうとした所を蘭花はかばい、そこを遠子に見られてしまい、蘭花に言われリーメイは逃亡。
蘭花はこれによって亡くなった…これが真実であった。(殺されたわけではなかった)
遠子はリーメイに全て取り返すように言う。
リーメイは上手くいなかったら自分を殺せと言う。
これが”契約”であり、第四章で殺していた理由であった。鬼畜ではなく、あくまで契約に則った、リーメイの意志によるものであった訳である。
これを聞いた遠子は殺したと思っていた事を謝罪、逃げた事を許すつもりはないが、契約は終了となり、静かに怪盗ヘイストは終わりを向かえる。
遠子の弱さの影が怪盗ヘイストだった…というのは、彼女のある意味での危うさも感じる所かも。
再び現れるヘイスト…お父さんじゃないか。
すごくいいお父さんじゃないか!
三章での最も露骨な伏線はこの一つの部屋。 遠子が語気を強めて止めたこの部屋には明らかに何かがある事は間違いない。 古時計…というのもまた”時”に関するモノであり、非常に気になる。 遠子とヘイストが繋がっている場合、盗んだアンティキティラの機械でもあるのかい?とか思ったりもするが、そんな事じゃないだろうしなあ…
期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
三章での露骨な伏線は、のこされた最後の古時計だけが置かれ、ほぼ全てのコレクションが盗まれれ、蘭花が死んだ部屋でしたね。
司は、お嬢様と添い遂げる義務を感じてこの時代に残ることを決断する。
アララギは決して強制することはなかったが、二度と会うことはないかも、でも手紙は書いてもらうかもとこの場を去る。
『第六章 密命! 真贋見極むネフェルティティの左眼』
メリッサが結婚の話をすると途端に意識してガチガチになる遠子可愛い。
ココからエロシーンラッシュ。
遠子は『無知』なヒロインであり、司がいたずらとして無知に性知識教え込ませるという感じで、面白い。
ただひたすらにエッチしますが、無知シチュを楽しめます。正装メガネシーンはなかったけど。いややっとくべきでしょうよ!
一つだけ行方が分かっているモノ…リーメイが支倉に言われたモノは『ネフェルティティの胸像』。リーメイの絵上手すぎで草。(うま)って素で言ってる司にも笑った。
加藤ジャン、アゼルバイジャン…
支倉=加藤はこれで確定するのだが、それを未来人に聞いたのか?とか、ナチスに送っている…とか、何もかも分かっている雰囲気を出す加藤。
やはり只者ではない…
そしてこの行為が新たな余波を生みつつあると判断するアララギ。
史実でも震災がある以上、震災が起きるのは間違いないのだが、この『震災に呑み込まれる前に』は史実の震災なのか、第四章的な震災なのか…
所長は10円札に違和感を覚えている。
何がそう思わせているのか…ここでは語られること無く終わる。
めちゃくちゃセックスした。
アララギが現れて、この世界の司にも文面を求める。何文字までとかの情報はなし。
遠子ルートとしては、怪盗ヘイストの中身の話が中心であり、無知なお嬢様という感じ。
相模恋さんの演技も良い。しっかりとお嬢様な上でキャラが立っている。
お嬢様キャラって、お嬢様キャラを通すのか、お嬢様キャラを壊すのかっていうところの選択肢があるわけだけど、この遠子は通す側に近かったかなと。
もちろんボケの所もあるんだけど、そこで常にお嬢様の筋が通り続けているというか。
そういう所を表現できていたのではないかな?という感じで…どうでしょうか(
お嬢様の中にあったお母さんが殺されたという誤解の恨みを解いてあげる…好奇心がある明るいお嬢様の中にあった弱い部分と影を助けてあげるルートというか。
話として、まだまだ見えない所はありつつも、ちょっとした伏線と怪盗ヘイストに関しては解決。
それでいて新たな謎と伏線と思えるモノの追加…
そして選択肢0だった。
とりあえずハッピーエンドで終わったけど、ここからの道はそれはそれで苦難の道と言えよう…
蓮ルート
遠子ルートが終わるとタイトルが蓮に変更。『枝を渡る』で開始。
視点が蓮の蘭丸探索に変更されているが、大筋のダイジェストは変更なし。
司に渡されるもう一つの電報は
永久機関と言えば、磁石の磁力を利用した物が多く、これが『南極磁…』と書いてある一番右のこれに繋がってきそうな気がする。 今の所『アルキメデスの無限螺旋』をしようし、南極磁石?を利用した発電をしようとしている?とか、それに対しての先程の別府の地熱発電?とか、そういう推察が出来る程度だろうか…
期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
そして最後に『大分県別府』にまつわるあれこれを探っていたという事。 それを調べているのが亡き師の遺言である事が分かった。期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!























加藤のカタカナ。 『オン・アミリト・ドバンバ・ウン・ハッタ・ソワカ』は馬頭観音真言らしい。 piicats.net ameblo.jp 書いてて思い出したもう片方『オン・センダラ・ハラバヤ・ソワカ』(第三章より)は月光菩薩真言らしい。期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!こういうの含めて。いや、筆者に仏教の知識はほぼないんだけども…



結果的に万斎は最後の場面では加藤に”生かされる”訳で、こうなってくるとこんなポンコツ感しかない万斎が割と重要人物感出てくるわけで。 それこそ万斎の第一章での初登場のタイミングでは『タイムマシンを作っている』という話も出てきたわけだが、あの感じで作れるのかい?と思いつつも、 万が一万斎がタイムマシンを作るポジションの場合、加藤がそれを守ろうとしているのは『タイムマシンを作ってもらう必要性があるから』とか言う理由になるかもしれない。期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
ただ本当にマジでタイムマシンを作れるとしたら重要ポジション。というか、帰るための方法で本当にタイムマシンとか作って帰らないとダメとかだったらコイツが作るしか無い。 でも、そういうのなしに帰るならそんなに重要じゃないかも。 ただいずれにしても加藤が死なれては困るって言ってる時点で普通にキーキャラだと思う。期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!万斎は人から言われて作るのが嫌なだけで、こういうのを作らせるのはクソ出来る事が分かった。







『アルキメデスの無限螺旋』って何???? 『アルキメデスの無限螺旋』は前の写真の『永久機関』に繋がるものであり、アルキメデスが発明したとされる螺旋状の揚水装置を利用した永久機関である。 これが『アルキメデスの無限螺旋』なのだが…期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!アルキメデスの無限螺旋も登場。でも、あの万斎の家にあった謎のモノではなかったね。







三宅坂…陸軍の中枢が置かれている所でこれを目にした司は所長に報告する。













…やっぱり加藤って未来から来てない?という疑問が再び浮上する。
万が一万斎がタイムマシンを作るポジションの場合、加藤がそれを守ろうとしているのは『タイムマシンを作ってもらう必要性があるから』とか言う理由になるかもしれない。 そうなると加藤は異能者ではなく主人公司程ではないがこの1920年よりは未来の人間の可能性とか、そういうのにまで広がってくる。期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!万斎の凄さはこのルートである意味確証された。


メリッサルート
蓮ルートが終了するとタイトル画面がメリッサになる。
『枝を渡る』で開始。
このルートは、まったくもって導入が違うまである。
話が大きくすっ飛ばされており、実質三章終了まで飛ぶ。
そして、このルートでは新たな電報はこの時点で登場しない。
恐らく三章までのムーブは蓮ルートに準ずることになると思う。(なお画面でカトウノカハホンモノダとハセクラハカトウは表示されない為、実際の所は不明なのだが←以降でカトウノカハホンモノダは出てきたはず)
ある日万斎が見慣れない浅草に現れ、日付を聞いて大喜び。
走っていった万斎を司は追うが、その姿はない。ちよとメリッサにも来ていないと言われるという謎の事象が発生して、このルートは始まるのである。
…いや、タイムマシンを成功した万斎にも見えたけど、これは一体何?
そんな謎から始まるのだった…
そんな中、チェリイ探偵事務所に一通の封筒が現れる。
それは、ミステリートレインの招待状だった。
行き先は不明、お題があり当てたら壱万円。賃金もご飯台も必要ない…
あまりにも都合が良すぎるとも思える列車に、いつものように所長は興味を持ち、行く事になる。
第四章。地の文だが、ここらへんは複数周回中にまた出てきそうな感じがある。
特に『謎の列車』についてだが、これは結構大きな伏線かもしれない。
再びOPのこの場所に戻ってみよう。
上と下に列車と解釈できる文字がある。 『ミステリートレイン』だと思われるこの文字が、この『謎の列車』である可能性が高いと考える。
しかし、この時代は『チェリイ探偵事務所』のように『ー』を『イ』と表記することが多そうなのに、なんでこれは『ミステリイトレイン』じゃなくて『ミステリートレイン』なんだろうか…考えすぎ?
このOP、ムービーとしてもいつも良いムービーを作るPRISMVISIONにおいてもかなりのレベルなのだが、こういう伏線的単語が散りばめられているのも、考察しようかなって気を引き立ててくれるところはある。
期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
体験版記事で推察した通り、『ミステリートレイン』が登場。
恐らく『ミステリイトレイン』ではなく『ミステリートレイン』だったのは、これを『ミステリートレイン』だと言ったのが司だったからである。
この時代に、『ミステリートレイン』は存在しなかった。だから今の言葉である『ミステリートレイン』という表記になった…と筆者は解釈した。
実際に行くと雪葉が案内人の一人であり、この列車は事実であると言う。
行き先は終点まで内密にすべし―――
『第十章 急行! オーバー・ザ・ミステリートレイン』
部屋は各人一人ずつに与えられており、ホテルのような充実の装備が備わっている列車。
そこには、見慣れた人間も招待されており、加藤大尉とリーメイと怪盗ヘイスト以外のHPに記載されている登場人物全員が乗り込んでいた。
中森さん列車苦手なのね。まぁ新しいもの苦手って言ってたしね。
まぁこの人このルートでは大概面倒くさい存在になってしまうんだが(仕方ないとは思う)
蓮ルートを通過している事もあり、成田は悪いやつではない事が分かっているだけに、なんとも複雑な思いもあったり。
加藤大尉とリーメイと怪盗ヘイスト以外全員と言ったのは、アララギもいたからである。
アララギも他の人間にも姿を現しており、非常にイレギュラーとも思えるルートである。
知り合いばかりであることから、誰が呼んだのか?という疑問もある。
しかもアララギもちゃんと招待して呼ばれている事を考えると、どうやってアポイントを…?という事である。(いや加藤だろうなあ…)
ミステリートレインのお題は『この列車の終着点』であった。
そうであることは分かっていたが。
企画者によれば、この列車の中のどこかに答えは潜んでいるという。景観以外にもヒントはある。
そして、誰かが正解するか、目的地到達によるゲームオーバーとならないと、この列車からは降りられないということだった。
このルールが、尚の事ややこしくさせる訳だが…
遅れて乗ってきた客はリーメイ。
リーメイ=怪盗ヘイストなので、これでHP記載の加藤大尉以外全てのキャラがこの列車にいる事になる。
このルートは、多くのサブキャラを活かしたルートとも言えるだろう。
そりゃ君らは契約してるからね…(
いろいろな人間とも関わり合いがある事が分かるリーメイだが、影虎を見ると激昂。
降りる(降りれない)とも言い出す位の事で、非常にキレていた。
この二人の関係とか全くなさそうに見えるけど、何故?
しかし影虎はリーメイの元々の名前(シャオリィ)を知っているようで…?(遠子ルートで本名は登場済)
メリッサは共通でも好感度が最も高い部類だったと思うヒロインな訳だが、冗談で司をからかったり、男が夜に来るのは夜這いだと言ったりと可愛い所もある。
このルートは、かなり”ミステリイ”に寄ったルートであり、場面場面にこのような画面が差し込まれる。
また、どの部屋に行くかが選択肢となっている。多分順番は関係ないので、この選択肢とかは記事上では基本無視する。
車内配置はこれである。
そして、あの封筒の中には☆のカードが入っており、それが唯一のヒントと呼べるものだった。
このルート冒頭の万斎はなぞのまま終わる。
あれはタイムマシンを成功した万斎なのか…?さっぱりのままである。
アララギによると、平行世界というよるは枝と言えるこの状況。
観測者(司)いかんによって変わり、観測が行われるたびに分岐するが、それを知覚しない限り平行世界とは言えない。
司には平行世界ではなくて、アララギには平行世界である、という事。
各ルートの司は繋がっている訳ではない。という事である。
このゲームのシステム紹介とも言える内容。
そんな中、成田が胡桃(くるみ)がなくなったと騒ぐ。
犯人はこの車内にいる…アリバイのない人間もいたが、ヒントが少なすぎて所長も司も犯人を見つけるまでには至れない。
結局部屋と服の中のボディチェックを行うことに。
しかし、マイや司はみっちり点検されたのに対して、所長はあっさりと終わってしまった。
成田やっぱり悪いやつというわけでもない定期(?)
そんな中、メリッサと遠子が言い争っているのを司は見る。
遠子は「絶対に認めない」「私も引きません」と頑なにメリッサに言っている。
この結果、メリッサは遠子と別行動を取ることになり、司と過ごすことが多くなる。
メリッサが所持していたカードは◯である。
とりあえずさっきの事件含めての事情を聞こう、という事で各部屋を回ってみる事に。
最初、成田がいる6号室に行こうとしたが、6号室の中からは成田と思われる怒号が聞こえてくる。
メリッサに入るのはよそうと言われ、司も同意する。
その後もアララギやマイ、リーメイと万斎等に会って話をした。
メリッサめちゃくちゃ可愛いと思う。体験版では所長とメリッサが好きって書いたけど、とりあえず今このメリッサルート時点でもそれは変わってない。
2日目の夜、雪葉は成田が御飯の時間になっても出てこないと言いだす。
これを仕方がないからと所長と司、メリッサで見に行くことに。
いやなんでお前来ないの?(第四章の事があるので雪葉を全く信用できていない筆者)
成田が死んだ。
蓮ルートのこともあるので、なんかちょっと悲しかった。体験版時点ではざまあwwとか言えたのかもしれないが…
柳楽刑事を呼びつけた結果、死因は心臓を一発の銃殺。
銃声は聞こえなかったと所長。(隣の部屋)
犯人はこの列車の中にいる。この時代ではあまり定着していないようだが、鉄道での殺人とか、最早ドラマとかの十八番なんだよなあ…
リーメイが言うと説得力しかない。
まぁ大金が人を変えてしまう。というのは現代でもあるし、ドラマとかでもよく見る展開ではあるんだけど。
このような事件が起きた以上、列車を止めるべきなのだが、雪葉はそれは出来ないと言い出す。
元々の企画が成田であり、協賛者が他にいる事もあり、他にも出資者がいる以上は企画を中止できない。という事だろう。
筆者は「協賛加藤だろ、というか雪葉が殺したんじゃないの?加藤側だし、加藤はいずれ成田を殺すんだし、企画に載せられた成田が加藤側に踊らされて殺されたとか?」
と思っている。雪葉のムーブが最も信用できないのが原因ではあるのだが…(ここまでのルートの元凶があくまでも加藤で会ったことも考えると)
雪葉は護身用として、柳楽刑事は職務として、銃を所持している。
所長は、あれほどの血が出ており、真正面からの銃殺であれば、犯人は大量の返り血を浴びているはずだと推理。
しかし、そんな客は誰もいなかった。
個室は窓が開けられなくなっており、服を捨てることも不可能である。
前後の車両にそれぞれ個室があり、間に食堂車がある仕様の為、食堂車にいたリーメイが通った人間を証言している。
所長はこのような状況で真実を暴くことを決意。司と協力して事件を追う。
廊下に血痕が残っていないか調べたが、全くそんなものはなかった。
それをアララギに見られたりしている。
柳楽刑事の確認によって、成田の銃から弾が一発減っていたことが判明。
返り血の服もない、弾は成田の銃から減っている…謎が謎を呼んでいく展開と言える。
ここで司は回想するのだが、この回想も中々に謎である。
母親とは離別しているのでは?と、蓮ルートで言ったのだが、それは確定のようだ。
しかし、離別の仕方が割と酷いものとも思える。
何かしらの事故?にしては酷すぎる気もする。爆発事故とかそういうのなら分かるんだが…2020年にそんな感じの離別ってハードじゃない?
そんな非日常の中、メリッサはもっと司様に必要とされたいと夜這いされてしまう。
こんなにエッチシーンが早いの初めてじゃねえかお前。
いやえっち!えっちっち!(
3日目の朝、燃料補給をするというがここは山の中で降りることは危険ということで調査を続行。
ここで行き先のヒントとして上がっているカードを今の状況ならみんな見せてくれるのでは?ということになり、見せてもらうことに。
見せてもらったのは以下の通りとなる。
二回もセックスしてるなら気付け〜!!!!!!
— \甘@おにじ㌠/ (@_oniji) 2020年9月29日












1930年代前半に心理学者カール・ゼナー(Karl Zener)が、ジョゼフ・バンクス・ラインとともに活動していた時にデザインしたものとされている。ja.wikipedia.orgと書いており、この時代にESPカードがあるのはどうもおかしいらしい。(この時代は1920年であり、出てくるのは10年後という事になる)

















































異能者が一人だけいる…というの、普通に考えれば加藤大尉なのだが、そんなに安直に考えて良いのか?という所もある。 異能とも思える描写はある程度存在したが、”加藤大尉が異能持ち”という前提で足元を掬われないかが心配ではある。 他に異能者がいる。と一旦考える場合だと所長が一番その可能性がありうるのだろうか…??期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
所長ルート
さくレットの最後を飾るのはセンターヒロインである所長。
ただ、このルートに入る前に間に挟まっている物もある。
アララギ視点による『外伝 桜花転輪』である。
これは”平行世界の観測者”アララギによる、様々な枝での司を見てきたモノと言える。
やっぱりどのルートでも大震災は起きてるよね。という確認事項ではある。
どういう経路を通っても、遅らせるのが精一杯。それでも史実の関東大震災より早く起きてしまう…
加藤は未来人である事はここで確定と言っていいだろう。
アララギは”歴史の歪みを正す”という一心で動いている。アララギはアララギで、自分のできる事の少なさというのに悩んでいるという一面が見られる。
ミステリートレインで数十本の枝を折ってまで他の人間とも交流し、アララギは遂に最後の渡りを予感していた…
『外伝』は簡単に言えばアララギサイドの補足と言える。
加藤は未来人であるという事実をほぼ明確にした上で、あくまでもアララギは味方である事を確認させるというか。
そもそもアララギという存在は何なのか?そういう所も考えさせられる短い外伝と言える。
もう一度『枝を渡る』を押すと所長ルートが始まります。
一番最初の司が1920年に来た時の所長ビューでのお話が始点となる。
司に会った始めは全く言っている事を信用できていないという感じだった所長だが…
大正という時代に外人女性というのは立場的にも厳しかったとも思える表現があったりしましたね。
そんな彼女に頼る司の目が迷い猫よりよっぽど寂しそうに見えた所長は、放っておけないと感じてしまう。
それが、所長が司を受け入れた理由であった…
所長は常々良い人な訳だが、こういう逆側の視点が入ってくるのって良いですよね。
やっぱり所長だけ左上に『Another View』って出る。他もメッセージ表示背景の色が違うから分かるんだけど。
所長にとって司が言うことは、今(大正)の日本男児と何もかも違い、それが痛快だった。
時代が100年離れてる訳だから、価値観が大きく異なるのは当たり前なわけだが、所長というキャラはそういうのを面白いと思えるタイプのキャラだと言うことにもなる。
急に出てきたじゃん名前。もうちょっと引っ張るかと思ってたから、不意打ちを食らった。
所長の今のスタンスは大きく師匠に影響されているみたい。
しかしレベッカか…思ったより格好良い名前だったな。
そして、ここに来て所長は。というか当初から所長は司がまだ何かを隠している事を嗅ぎ取っている。
このルートは、所長ルートでありながら、風見司ルートでもあるような…そんな気がする。(それだけ主人公の事が深く掘り下げられていなかったのもまた事実)
『第十一章 満開 帝都の桜は豪華に萌ゆ』
男と女の共同生活で折り合わない所があると思っていた所長だが、そんな事もなく、どんどん男に抱くイメージをぶっ壊されていく所長。
成田の件にしても、後藤暗殺にしても、リーメイの件にしても、司は突っ走るきらいがある。
割と頑固な所もあり、突っ込んでいってしまうのが、所長としては一番心配していたポイントのようだ。
主人公がたかだかまりもと思いながらも所長の事思い出しながら命賭けようとするの、王道っちゃ王道だけどやっぱりこういうの筆者好き。
期待の一作は大正浪漫の風?きゃべつそふと『さくらの雲*スカアレットの恋』体験版レビュー・感想・考察 - 声オタおにじくんの声学審問H!
王道とも言える突っ込む行動だが、司はこの突っ込む回数が非常に多い。というのは、この所長視点でのダイジェストでよくわかるところではある。
そういう所に、所長は危うさを感じていた。
一人にしているとバランスを崩してしまいそうという懸念。
所長はいろいろな視点で司を見れているというか、そこはやっぱり探偵なんだなと思えるところというか。
未来の知識を使うのは反則と謙遜する司。
所長はそんな司に助けれていた。そろそろ国に帰るべきか案じていたのだから…
こうなると、司がいなければ所長はイギリスに帰っていた可能性が非常に高いという事が分かる訳で、これも一つの”歪み”と言える。
これで最初から始まった所長視点は終了。
所長は司に驚きつつも、救われていた。それでいて、所長はいろいろな所を見ていて、何かを隠していることに気づいている。
ある意味で、他のルートでこの二人がくっつかなかったのは、後者の”何かを隠している”という所にあったのかもしれない。
司視点に戻ると、リーメイが現れ、最近のチェリイ探偵事務所の評判を聞きつけて依頼してくる。
それはハセクラなる人間を探して欲しいという事だった。
その似顔絵は、どう考えても加藤と思える存在で…
何故探しているかの詳細は言えないという事だった。これは遠子ルートに関連する依頼。
さて、どうしたものか…という時にアララギが事務所に現れる。
そして…
アララギは22通の電報を司と"所長"に託す。
「帝都のあらゆる歪みを排し――彼の野望を食い止めなさい」
アララギの最後の指令へと至る…
いや~、まぁ最後はこういう感じになるんだろうなとは思っていたが、やっぱりこういうのってテンション上がりますね。
遠子ルートで言っていた電報の欠番。
今回渡された電報は、
カザミツカサ→カザミツカサ第一號五月六日11字カトウノカハホンモノダTKazami0420→カザミツカサ第三號四月九日14字コイシカワクイダイマエ23ジの二通。共通の終わりでは15文字まで書いていいという事だったが、14字となっている。また第一號と第三號であり、率直に「第二號は?」と思ったのも確かである。
これはやはり、間間に他の電報も存在したと考えるのが筋ではないだろうか?
全部で22通って、司が持っているのを含めてなのかな?含めてないのかな?っていうのはちょっと悩みどころだが。(多分後者だと思うけど)
さあ、最終章のスタートだ。
…あとこのアララギのCG可愛い、好き()
『第十三章 開眼!未来を視る才女』
未来に帰る方法を改めて説明し、所長はそれを初めて聞いたので喜ぶ。
しかし、このチェリイ探偵事務所に集まってくる依頼は全てその”歪み”が原因であり、これがなかったら仕事がないという現実を冷静に突きつけられてしまう所長。
結構こたえてて可愛そうだったな(
赤字使われたのここ一度だけというw
まぁ所長は残念ながら迷探偵だよなあ…w
ここから、その22通の電報を見てヒントを得ていくわけだが、一番最初に白羽の矢が立ったのが。
万が一万斎がタイムマシンを作るポジションの場合、加藤がそれを守ろうとしているのは『タイムマシンを作ってもらう必要性があるから』とか言う理由になるかもしれない。
そうなると加藤は異能者ではなく主人公司程ではないがこの1920年よりは未来の人間の可能性とか、そういうのにまで広がってくる。
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筆者が一応可能性として上げた『加藤未来人説』は、見事に的中ということでよろしいでしょうか?まぁあくまでも可能性として上げただけだけど…
所長の励ましの言葉は良いものというか、司を信頼してるし、司の為に未来に帰してやるという意志が見えていいと言うか、本当に良い人だなと。
ちゃんと道筋も見えたから良いじゃないかと、それを解決すれば全て解決するんだから…
所長のこの前向きな考えは司も救われている所はあるのだけど…
その後、「大日本帝国万歳!」って言いながら自爆する事件が発生。
メリッサは直前に理解していたが、やはり未来視と言ってもなかなかに実用的とは言えないのが現実であることを理解する。
やった人間も歪みがあり、そこに現れた加藤大尉は純度100%と言える、司と同じ歪みを持っていた。
「大日本帝国万歳」って全然笑えないネタなんだけど、いろんな所で割と「万歳」も「大日本帝国」もネタにされている時はされてる事もあって、ちょっとだけ笑ってしまいそうになる気がした。いや、これで良いんだけど…なんで戦争とかの時代の奴がネタとして使われてるんだよっていう疑問はおいといて…
というわけで、歪みを視ることが出来るメリッサを呼んで、依頼者と会い、どれだけ歪んでいるのかを確認することに。
元々呼んでいたリーメイは、メリッサとただならない雰囲気となる(ヘイストだからなあ)、また支倉との関係を聞いても教えてはくれなかったが、メリッサの言葉で保留となった。
ここから雪崩のように依頼者が現れる。
成田は永久機関の為のモノポール探しを依頼。共通で司に銃を向けたことを謝罪して10円を置いていった。(素直に反省が出来る良い人間だがそもそも銃を向けてしまう癖はなんとかしろ)これはメリッサルートの依頼。
中森はまた怪盗ヘイストにものを奪われたので依頼。呪いのヴァイオリンを盗まれたらしい。これは盗まれた場所が違うが、遠子ルートの依頼…というか発生した事案。
影虎は”リーメイ”と名乗っている女性を見つけて欲しい。見つけても当人には言わないで欲しいという依頼。これはメリッサルートに関連する話(依頼としては初)
万斎はカラクリボックスで実験する、猫を貸して欲しいという依頼。
これは蓮ルートでは狼を使用しようとしていたので、新しい案件だ。
蓮ルートでも登場したシュレディンガーの猫。それを再現しようと万斎はしているようで、お金もやたら持っており、30円出すと言い出すから驚きだ。
それぞれ、ある程度の歪みを持っていた依頼者たちだが、
万斎の歪みが凄まじい事がわかる。
各ルートの依頼が一気に入ってくるからすごい量になりますね。
そして、明らかに他のルートより理解が進んでいそうで歪んでいる万斎。
やっぱりこの人がタイムマシン作るんだろうなあ…というのは蓮ルートをやっていると理解できる。こんな人間なのに(
伏倉万斎と関わりがなんだかんだある所長は、本気で万斎に何かあったのか心配している。
なんだかんだ万斎と所長の関係って腐れ縁というか、所長が呆れながらもなんだかんだ助けてやる場合が多くて面白い関係ですよね。
まぁ万斎の所訪ねてもいなかったんだけど…そもそもいないことがおかしいしなあ(
司は他ルートと同じく式典爆破事故を止めに行くのだが、これが良く分からない。
前の4月12日の奴もそうだが、何の事件にリンクしているのかが。
…まぁこれがミソになってくることには後で気づくんだけどさ…
多くの案件を抱えたチェリイ探偵事務所は、二人すれ違いの日々を続けることになる。
所長サイドでは、会えないことを寂しく思う。一日会わないだけで調子狂ってる所長、もう好きなのでは???(
司は万斎の元に行き、蓮の猫蘭丸を貸してシュレディンガーの猫の実験を行う。
そんな中、体験版で登場した謎の機会が再び登場する。
万斎が「ガラクタ」というのは何故か?こういう所も過去のルートが効いてくる。
万斎は人に作れと言われるのが大嫌いで、自分が作りたいものを作る主義である事が蓮ルートで分かっている。
そして、万斎の技術力はとんでもないものであることも。
この事から、誰かに作れと言われた物であることは間違いない。でもこれは何なのか?
でもなんなのかが単純にわからない。
司はそんな中、蓮との何気ない会話の中で、万斎が近づいているモノがこの時代からすると未来に当たることに気づく。
やっぱり万斎と加藤って繋がっているのでは…?という奴。
こうなってくると、共通でステーキ食い出す前の当たりでの誰かが訪ねてきたやつが気になってくる。
第二章においての謎は万斎を訪ねたのが誰か?という所。 この後(三章では)結構な金持ちになっている万斎。『金払いの言い方がカラクリを高値で買い取ってくれた』らしいが…
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結局明記されずにここまで来ている以上、やはり物語の根幹とも言える所になりそうな…?
こちらはこちらで所長とのすれ違いを寂しがるわけなのだが、重要なシーンが。
電流的な物が走り、『限界が近い』と言い出す。
これが所長の考える『何かを隠している』という事なのか?
「ロボットとか言ったらどうしよう…」と思った(あまりにも頭の回転が早いこともあり)
久しぶりに所長と朝を一緒に食べられてテンションが上っている司の所にまた『別府から手を引け』という投書が届く。
司の母親を失っている傷の深さが非常に顕著に出るシーン。
メリッサルートで明かされた死に方を考えると、それなりの残酷さがあったことは明白であり、分かるのだが、このルートあたりになってくると、所長の言っている司が隠している事に焦点が行っているので、こういうのも怪しいと言うか、気になる点と言えると思うのだ。
こういう所をちゃんと回収してくれそうという期待は、もうこの前の3つのルートで立証されているとも言えるし。
この一件もあり、二人はお花見をすることに。
所長と司ってお互いに見栄を張りまくってるよなと思う。
お互いがお互いの事を思いすぎているというか、両方遠慮してしまう所があって、それが尚の事二人の関係をややこしくしていることにも気づかないと言うか…
司の明確な拒絶って珍しいので、いよいよきな臭くなってきた感が出てきてるんだけど…
普通にあ~んとかし始めるし、早く付き合ったらどうなんだ?(
この後再び淫夢を見てしまう司。今日は右手の運動しなくてええんか…?(
所長は、請け負ってきた依頼の内、リーメイと影虎、中森の依頼を終わらせるため、そこに遠子とメリッサも連れて一気に解決していく。
怪盗ヘイストの話、ヴァイオリンは盗品である事を知りながら中森が購入していたという話…
所長は今までの所長とは思えない名推理を見せ(失礼)
取引を行うことで、事件を上手く穏便に終わらせるのだった。
中森にヴァイオリンの出本はいい所ではという設定が追加された程度なのでサクッと書きましたが、所長の推理は見事だったよ(
これで中森、影虎、リーメイの歪みは減少し、歪みを正すことにも成功した。
所長の名推理は司譲りという所で収まっていた。まぁ割と一緒にいるからな…これで迷探偵から名探偵に…?(
アララギは最後に意味深な事を言って去る。
誰よりも良き彼の理解者だけでいいのか?
そんでもっていよいよ挙動が怪しくなってきた司。コイツ何してるんだ?
その後、成田に永久機関もモノポールもないと言う話をするが突っぱねられてしまう。
事務所に帰ると『故郷に帰れさもなくば』という脅迫状が。
これを見た司は、所長に何をしているのかを強めに聞く。所長は遂に折れて、その話をし始める。
所長が追っていたのは師匠の遺言である別府の地熱発電。
そういうものを言うような師匠ではなかったようなのだが、唯一託してくれたのがこの案件であり、何らかの闇があるのではないか?と考えるようになった。
地熱発電って地下を刺激するから微細な地震が発生するから誘発できるのでは?
というのは非常に面白いというか、なぜ加藤が地震を引き起こせていたのか?という所の理由になるの素晴らしいなと。
実際できるんだろうかそんな事w
とはいえ、そういう理由付けが全てされていくと、加藤がいままでやってきたことはあくまでも未来人だからという事の補強にも繋がっていく訳だ。
そして師匠がくれた手がかり。南無阿弥陀佛のお経のようなものが跡切れ跡切れになっている謎のカード。
いや分からんのよこういうの。いや、分からなくて答え合わせの時に「あ~!!」って言いたいからこれでいいのよ。いいのよ(
成田なんだかんだ悪いやつじゃない定期。
この辺の話は蓮ルートに準ずるわけだけど…そして”浅草”という単語が登場。
なんだかんだ首を突っ込むのはよしたほうが良いとか言ってくれるナリゴン好きよナリゴン。
手間賃まで置いていくのだが…
所長のお金の執着心を使った真偽判定機面白すぎるでしょ。
こういうのもあるからさくレットは面白いと思うw
これも加藤の仕業なのか?という疑惑を向けて、銀行に行ってみるが本物だと言われてしまう。
しかしそこにマイが登場。今調べているのが新型偽札というタイムリーなものだった。
偽物の現物が欲しかったマイと一緒に、影虎に聞いてみることに。
影虎は非常に難儀なモノとこれを表しており、インクも彩紋も本物だが、絵柄だけはわずかにズレており、真札に限りなく近い偽札という事に。
しかし、紙幣を刷るのには専用の機械が必要なはずで、それがないと印刷することは不可能なはずだと影虎は言う。
しかし、それを影虎が書くと二人には覚えがあったのである…
あ~、これが万斎のあれだったのか…
長々と引っ張られ続けていた機械は紙幣印刷だったとは…わからないはずだわ。
しかし万斎の適当さというか、人に騙されやすそうすぎるというか、空気読めないと言うか…
所長が怒ってるのとか見るとやっぱり二人の関係ってなんだかんだ微笑ましいのでは?という。この後よりにもよって万斎が利用されていたことに結構お怒りだったし。
や~~~っと雪葉が出てきた。
ここまでのルートでは、雪葉が何か変なことをしていたという事はなかった。
しかし共通4章で加藤側の人間である事は分かっており、所長の息の根を止めようとしていた事もあり、常に警戒させられる存在だったのだが、ついにここで名前が出てきた。
雪葉の事もやっとわかるんだろうなと…
多くの歪みを解決して順風満帆と言える中、柳楽刑事が事務所を訪れ、司とどこかに行く様子。
そんな中、メリッサは柳楽刑事の歪みが物凄く大きくなっている事を見る。
この辺りから、話は大きく展開していくことになるのだが、非常に予想という部分が難しく、読み進めたくなるよなあと思いつつ。
司と柳楽刑事と言えば、このような夜の犯行を止めるやつであるが、范颯然を捕まえそびれてしまう。
(せっかく、最後の一人だったのに――)というのは、多分過去2つ合わせてのことなんだろうけど…
そもそも、この事を所長とかには言ってなかったんだよなあって、この事務所に入る場面で再確認した所はある。
こういう細かい所にちゃんと目をつけておかないといけないゲームなんだけど、割とそういうのが出てこないと認識しきれていないってことも多いなと…
所長は、司の態度とかに違和感をいよいよ覚え始める。
今日も一つの依頼を終わらせると、加藤を見かけて追跡するが見つかってしまう。
万斎の事は知っていそうな加藤だったが、柳楽刑事のことは本当に知らなさそうな加藤。
早く国に戻るように取引を持ちかけるほどには所長に帰ってほしいようだ。
レベッカ・クルーガーって名前やっぱりかっこよくない?
しかし、加藤が名前を知ってるっていうのも、未来だから?となると、所長って意外と歴史に名前残していく系なの?
その帰り、柳楽刑事と会う所長。
柳楽刑事は所長の前で昨晩のことを漏らしてしまう。(事務所に来るガバガバっぷりから絶対漏らすと思ったわ)
所長の司への心配は最高潮に達していたのだろうなあと思える場面。
所長の司に対する想いって非常に重いというか、最初が『放っておけない』から始まってるからこそというか…
そこで、今までの過去の事件を止めたのは司からの情報だということを知る。
しかし、電報からテロの話はなかったはず。そして所長は…
事の真相を知ることになる。
…いや、こっちは分かってませんが(
アララギが言う通り、これは電報を所長も見ていないと成立しない話。
このルートで所長と司に電報を託したのは、そういう事なのである。
いや~上手いこと出来すぎでは?話として本当に面白いと言うか…素晴らしいんですよ、見えてこないアララギの意図とかがこういうので見えてくる。
非常に面白いし、楽しい。先が気になる。すべての要素をこういう所で生み出していくんだなと。
メリッサルートでのアララギが所長に歪みを聞いて、「灯台下暗し」っていうのは多分ここにつながる。
灯台下暗しというのは、メリッサのカヤノの話ではなく、司が所長に歪みの事を話していないことによっての、灯台下暗し。
司に何かあることに、所長も誰も気づかなかった。って解釈でいいんだろうか…?
柳楽刑事との案件は、本当は起きたはずの事件で、それを防ぐことで歪みを司が生じさせていた事。
なぜ、そんな事をしなければならないのか?
あ、大前提をぶっ壊された。
ぞわぞわ来ちゃいますよねココ。いや、もうここからしばらくずっとぞわぞわするんだけど。
『第十三章 桜の雲 スカアレットの恋』
人間って固定観念ってあるじゃないですか。
今回の固定観念は2020年から1920年に飛ばされたということ。
このゲーム、『2020年から1920年の大正に飛ばされた』としか言ってなかったんだよ。
一言も『令和から大正に飛ばされた』なんて言ってない。
だから、司が行きてきた時代が令和2年などではなく、第三次世界大戦が勃発している桜雲(おううん)2年であっても何もおかしくない。という事。
"さくらの雲"は"桜の雲"で"桜雲"。
こんなカウンターがあっていいのか?勝手に思っていたことがひっくり返されるということがどれだけ凄いのか?
冬茜トム氏の書くシナリオが高く評価される理由がわかるわけだ。
司は戦争によって母親を殺され、左腕を黒死病で失った。
こういう未来ってあり得てしまう話ですよね。今戦争を起こせば、とんでもない化学兵器で多くの人間を殺せてしまう。
司はだから軍人になった。
最近の義手って凄いんだよねって話は知っていたけども。
4月12日とか、歴史上見覚えのない(調べても出てこない)事件を司が止めたのも当然。
そんなモノは実際の史実にはなく、桜雲に向かう司の世界にある歴史なんだから。
今までずっと絵も下手だし、字も下手だし、エッチシーンですら手袋を取ることはなかったのは、『左手が義手で、利き腕が左腕』だったから。
聞き手じゃない文字で絵も文字も上手く書けないのは当然だ。
そう言えば蓮ルート左手を見せなかったのも、そうだ。
司の立ち絵が基本右手を顔に付けていて、左手はそのまま下にしているのも、伏線とも言える可能性すらある。
あらゆる所に伏線はばらまかれていたのだ、物凄く気づかれにくいように。
そんな些細過ぎることさえ伏線にして、この衝撃があるのだ。
そんな時代にいた司が、混乱の時代の大正は『平和』で、帰るのが怖くなっていくのはむしろ当然なのかもしれない。
誰だって平和に生きたい。誰も周りにいなかった司にとって、所長が、遠子さんタチがいるこの時代はあまりにも尊いものだった。
もう捨てられても構わないと思っている司は思いの丈を叫ぶ。
ただのわがまま、決して許されるべきことではないのかもしれない。
でも、司の境遇なら「はい分かりました」と歪みを正して桜雲に帰るなんて出来ないだろうなと。
でもさあ。
こんなのズルすぎるよ、所長。もうボロ泣きしちゃった。
こんな人間が果たしていて良いのだろうか?あまりにも、あまりにも良い人が過ぎる。
『司の為にこの100年で未来を変えてやる』とか、カッコ良すぎる。
歴史の歪みを正した上で、司も救ってやる。ってことですからね。
なんと言えばいいのか分からないですね、こう「こんな所長のことしか考えられなくなるやんか」というか。
師匠の教えもあるんだろうけど、所長があまりにも”強すぎる”。
このルートの所長を的確に表す言葉が正直見つからないのだが、一言で言えば”強すぎる”が適当だと思う。
全ての人間を巻き込んでまで、司という一人の未来人の為に未来を創り上げようとする所長、レベッカ・クルーガーはとんでもないヒロインである。
『右手の運動』はオナヌーではなく、『義手の充電』だったという。
一回思いっきりオナヌしてた事による固定観念と言えるだろう。
読者を巧妙に騙し、それを伏線として放出する時の放出の衝撃は、エロゲ俄である筆者にとってはあまりにもおおきな事だったという事を記しておこう。
もうこの時点で神作じゃん…ってなっている。筆者の感覚はガバガバなのだろうか?(
所長は司の左腕。所長すげえよ所長…
その後、最初の右手の運動について迫られ、夢の内容と、所長を女としてみている事を伝える。
頬を赤らめている所長可愛い。
こう駄目だ駄目だ!って言いながらもそれでも我慢できなくてぷっつんと意図が切れてヤってしまうのって良いなと思う。濡れ場に興味がないといいながらも、導入方法とかには興味はあるよ(?)
いや所長可愛すぎる。強すぎるわマジでさあ。
なんなのさもう、いやさ~~~~(言葉にしろ)
『第十四章 発明! 奇想天外タイム・マシン!』
アララギは加藤も含めて未来に送り返すことが目的であった。
そして、アララギにとって歪みを正す存在が必要でたまたま座標が合っていた事もそうだが、桜雲の時代から逃げ出したかった司は、それ以上に適合者であったという事だろうということ。
自分の正体は歪みを生むから話せない。司が起こした歪みは、だからこそ呼べた(逃げ出したいと思っていたから)のだからと許してくれた。
アララギも良い子ですよね。自分の中ではどうすることも出来ないという苦悩は抱えているのだが。
司は本当のことを遠子やメリッサにも話し、ついに一丸となれるのだった。
ずっとそうですけど、遠子やメリッサも信じてくれていて、司のために色々してくれるの本当に優しい。
そして大きな歪み…タイムマシン開発をこの時代から明らかに逸脱している伏倉万斎。
司によって事件を解決させられた柳楽刑事。
この2つをどうにかしなければならないという事になる。
リーメイに范の情報を貰った(ちゅっちゅしている所を見られたが)司は、范を見つけて話をすることに。
しかし范は加藤によって殺されてします。
司は加藤が未来人である事をふっかけると明らかに反応し、万斎のことも知っているよう。
司はもう帰ることを決めたことを伝えて、いよいよ対決姿勢が明確となる。
やっぱりこういう所でそれなりにひるまずに向かっていけるのは司が軍人っていうのも大きいんでしょうかね。
万斎を探す二人。
万斎は司が大正に来た桜で何かをしていた。露骨に怪しい。隠し事が出来ないし、隠蔽も空気も読めない万斎。めちゃくちゃかき回していく事になる。
あっ、万斎持っていかれちゃいましたね…
知ってたって感じですが、相変わらずの万斎で草、ここから数日万斎は行方不明となる。
それでもなんだかんだ心配している所長。だったり。
はいエッチ。そういう趣味はべつに無いけどエッチ。
こんな大変な時にエッチ。こいつらやるペースがトンデモなく早いっていう…w
雪葉の事をマイとメリッサが調査したが、偽札などに関わっている証拠は見つけられず。
しかし、メリッサは雪葉は司や加藤と同じレベルで歪みがあることを報告してくる。
これはどういう事か?
どういうことなんですか??プレイしている側とすれば、加藤を崇拝しているのは知っている。だから歪みがあるのは間違いない。しかし、それほどの歪みとはどういうことなんだよと。
雪葉の出身は九州。「天に恵まれたのかもしれない」…地熱発電、加藤が買い上げ…繋がっては来るが…?
司一行は、成田に前漏らした”浅草”について聞く。
取引をして、浅草公園の下に基地があり、そこが本拠地であることを教えてくれる。
リーメイによって、その場所を確認してもらうことに。
めちゃくちゃやな最早w
加藤がどれだけ前からこの地盤を築き上げてきたのかとかを考えると途方も無いと言うか…w
かっっっっわ……もう所長のことしか考えられない!
ここ可愛すぎた。猫田みけ、初手でとんでもない役でいい演技。
まぁ、あまりにもキャラが良すぎるので、もうちょっと様子は見たいが…w
連チャンで二回とかするし、文章になってないだけで何度も何度も体を重ね続けている事が分かる。
恐らく最もやっていると思う。蓮もあれだけSならやってそうではあるんだけど…w
万斎っていっつもこれだから腹たってくるな最早w
明らかにタイムマシンを作っていると思われる万斎。
所長が一人の時に石ぶん投げてくる刺客が来るのだが、このときも影虎が助けてくれる。
この作品でサブキャラでいいヤツは影虎なのかもしれませんなあ…
雪葉に頼まれたらしいこの行動。一体どういうことなのか…?
これでしばらく遠子の屋敷に泊まらせてもらう事になる。
なんと皆さん頼もしいのでしょうか…って感じ。
みんな司と所長を信頼してくれているし、ここまでの状況が整ったとも言える。
えっ、加藤ぶっ殺すのお前ら?
マジ??クソ残酷なんだが。
雪葉は加藤を根本から歪みに侵されているから。だから雪葉からは崩せない。
加藤は当初はここまで早くタイムマシンを作るつもりはなかった。それでも作らなければならなくなった。そこがスキだと。
皆に協力してもらって、司たちは”悪人”になる。
彼らが立てた”完全犯罪”とは…?
寂しい。所長とはシーンが結局5つ存在する訳ですが、5回目は最後と決めたものです。
一緒にいられなくなる事が分かっている。そんな中で、孕ませる。
『死がふたりを分かつまで…などという誓いは戯言だ。』
この二人にとってはそんな言葉戯言なのだろうと、思えてしまう。そんな最後のシーンだった。
筆者初めて濡れ場でちょっと泣いたかもしれんぞ。
アララギに何かを頼む司。機能が制限されているアララギにしかできないこととは?
さぁ最終決戦だ!
わお端的、シンプル。こっわ。
単身突っ込んできた司、加藤と基地でご対面でコレ。
しびれるねえ。
万斎って敵でも味方でもないってかんじですよねホント。
ある意味で手のひらで転がしやすくて転がしにくいというか。
アララギ=タイムマシンでしたね。
機能的には確かにタイムマシンだわ。擬似的な人格的なものが存在するというのも非常に未来的だし。
そして、史実でもそれを作ったのが伏倉万斎だと加藤は言う。
ボクスホールじゃん、プリンス・ヘンリーって。もうほぼオペルだけどな!(元々は車オタク)
75馬力って、軽自動車よりちょっと速いくらいの馬力だし…(軽自動車は64馬力です)
不知出のお父さんが思いっきり向かっているというのを安心材料にここから進められた所はある。
伏倉万斎がこの大正より先に出した論文は22世紀に有効となる。
そしてアララギが出来る。加藤は2110年から過去にやってきている…
新たな情報の応酬。加藤は司より先の未来を知っている人間なんだなと。
体験版の時点での加藤未来人説は、司よりは手前から来ていると予想していたので、これは外した事になる。
長く長くその場にあり続ける桜の木を媒体に伏倉万斎の論文を数世代かけて解読して作り上げたのがアララギ。
過去にしか飛べないのだが…
そんなアララギに急ピッチに追加させた機能が、未来へ飛ぶ機能だった。
そして、それを司に頼む理由は同じ時間軸に同じ人間が存在すると上手く作動しないから。
万斎が実際に2週間前に戻ってみた結果、すぐに押し戻されてしまったらしい。
そうこれが、メリッサルート冒頭の万斎。
あの唐突で投げっぱなしだった謎の万斎の正体である。
タイムマシンで戻ってきているとは思っていたから、大きな驚きとまでは言わないけど…
震災を起こす前にする必要があった訳で。
地熱発電を利用して人工的に震災を起こそうとしているのも、絶大な歪みをおこし、自分の望んだ未来を作り上げることが目的だった。
まぁ一旦そうなるのはそうよ。そらそうよ。そうならんとね。そうよ(唐突などんでん語)
雪葉が最大の歪みを持っていた理由。
それは『普通なら死んでいたから』である。
未来人ではなく、過去人という訳。
7年前に住んでいた一種のスラムを高等警察による掃討作戦で殺しにかかるという。
そこを買いに来たのが加藤。だから、雪葉にとって命の恩人。
だからこそ加藤について動き、雪葉の意志は関係なく、加藤様の仰せのままにという訳だ。
雪葉は非常に歪んだ存在かもしれないが、これは致し方ないことだし、加藤を信仰してしまうのは彼女の立場ではきっと仕方なかったのだろうと思える。
救われた人間だけど…
震災でガッと動かす。そしてまた未来に行ってその目で2100年まで見に行くとかいう壮大な計画。
まぁ司たちがこれが終わってからやろうとしていることと結果的には大差はないのだが。
所長…レベッカ・クルーガーはやはり偉人でしたね。こんな人がいても良いのかという感じだったし。
だからこそ国に帰って日本と世界のために尽力してほしい訳で。
援助もするからと、なんとしてでも司を未来に送り、所長に世界のために尽力して欲しい加藤。
絶体絶命…とも思えたその時、地震が発生する。
しかしこれは自然発生などではない。これは仕組まれたもの、そして加藤は完全な過ちを犯したのである。
『最終章 決戰! 雲をも凌ぐ翼となりて』
万斎のお見合いが破断しただけで、加藤が苦しみ始める。
そして、加藤の本当の名前は伏倉弁慶…万斎の子孫だったのだ。
何そのトリック~師匠のトリックなにそれ。
点字に当てはめたヒント、最後に所長の師匠のカードも役に立つのである。
親殺しのパラドックスという概念はこの作品の共通の最初の方に出てきている。
それがここで回収。加藤を全く証拠無く消す方法、作戦がこれだったという訳だ。
お見合いしていた小夜子さんと万斎はくっつく運命だった。しかし、加藤がさらった事によってプロポーズ人形を作ること無くここまで来てしまい、それをみた小夜子さんはこたえてしまい、破断となった。
そうなれば、加藤…伏倉万斎が生まれる世界線が消える。
加藤は、どの枝にもいられなくなるのだ。
いや~、あの三章のおばけ云々の掘削機よりデカいので何台もどかどかやりまくることで揺らしまくるというのも、アレすら、トリックの為の道具の一つとも言えた奴が活きてくる。おいおい、どうなってんだこのエロゲさんはよ。
そして、メリッサの目によって加藤の息がかかった成金を特定し、影虎に加藤と同じはんこを掘らせ、蓮に筆跡を真似させて偽でありながら本物の『自分が消えたら成田を頼れ』という文章を送付するという、もう全てのサブキャラを使ったとんでもない偽造行為をしている。
蓮は大丈夫…多分大丈夫…
ヘイスト…リーメイが美術品を回収、ちよとマイが上で『局所地震は百鬼夜行の仕業』との号外を出し、周辺から逃げさせる…
多くも見えたサブキャラ。その懸念はメリッサルートで払拭されていた訳だが、所長ルートでも全ての人間が必要なのである。
全員に意義があり、腐ることがない。ちゃんと使い切っている。
エロゲというのは、ルート毎に全く登場しないサブキャラやメインヒロインが存在してもなんらおかしくはないと言える。
その中で、このさくレットという作品は、このような生かした方をしてくれる。
お前やお前。お前第四章のお前見てこいお前()
過去に行くことすら、空気を読まずに言う万斎。加藤はこれで詰みだ。
金と打算でしか動けなかった男、伏倉弁慶。
人間を思い通りに動かすこと自体が間違いなのである…
これで終わったのである。
いや~、良い最終決戦を見せてもらった。
タイムスリップものだからこそ出来る設定。このゲームの設定を活かした最終決戦であり、それぞれの特技を活かし、全員で戦った最終決戦だった。
素晴らしいの一言だ。
ああよかったなあと。よかったけど。これが終わってしまった以上、司と所長は…
遂に司は未来に帰ることになる。
ここから、多くのキャラクター達と別れの挨拶をしていきます。
未来に行くと知っている人間にはそう、知らない人間には遠い旅に出ると…
キャラクターから別れの言葉を貰って、いろんなものを貰っていく司。
なんというか、この時点で結構くるものがありましたね。
ここまで4ルート付き合ってきたキャラクター達との別れですし。メタ的に言えば。
なかなか無いじゃないですか、キャラにお別れを言ってもらうことって。
いや、そんなに見たくないんだけど別れとか。でもこういうのって、胸に来るんだろうなと…
最もゲーム中に印象が変わったのは成田なのかもしれない。
確かにちょっと怒りっぽくて、融通が利かない所もあるけど、良いおっさんというか。
ここまで憎めない…むしろ感謝すら出来るキャラになってくれるとは…
遠子も比較的最初からの付き合いだが、体験版…共通最後のアレのこともあり、体験版では遠子鬼畜説の可能性すら考えた彼女。
怪盗ヘイストという存在を生み出したのは彼女だったわけだが、事情も事情だし。
こういうちゃんと告別出来てよかったなと。ホント四章最後でどうなることかと…(
メリッサは、大きな鍵を握るヒロインとはあまり思っていなかったので、衝撃の一つと言える。
おばけ嫌いが伏線で、彼女の力がなければ出来ないことも多かったしね…
筆者は所長の次にメリッサが好き。
泣いてまう泣いてまう。
ここで太陽の正位置とかやめない?泣いちゃうよ?
ちよはヒロイン級の可愛さだったし、地味にどのルートでも協力してくれた。
もう鳳凰ヶ原ヒミコとか言えるかい。攻略ヒロインをひとり増やせるならちよかアララギ。
万斎は…こう、空気読めないし、仕事はしたくないし、カラクリ作っていたい人なんだけど、天才っていう。
それに蓮ルートでは助けられたし。
万斎は前向きなのが多分いろいろな事を起こす要因だし、それだけの腕と性格があるから、所長もお見合い相手探してくれるんだろうなあと。
最初は本当にコイツがタイムマシン作るのか?と思っててごめんね。
蓮はどうしても自分のルート以外は司が未来に来たことを知らないので、サブキャラっぽくなってしまう所はあったんですが、ルートでのあのSっぷりで色濃く印象を残しましたね。
悪い人に捕まらないようにねホント…(最後の決戦の筆跡マネを見つつ
汽車飛び込みを止める記者…とか言うしょうもない洒落は置いておいて。
ずっと雪葉>マイという力関係にも思えた二人で、マイによって説得される雪葉というのもなんかいいなと。
雪葉とマイのような女性が、切り開いていくのはそうだと思うなあ…
いや~、藤咲ウサがこういうキャラでこういう声を出すとは思ってなかったので、雪葉の演技は新たな藤咲ウサを見たなとか…
月白まひるさんはもう一回メインやっていただいてですね…
さあ最後の一人にお別れだ。
行くか…(新聞に載ってる人食い野犬はニホンオオカミやねん…)
いやいや、つらいなあ。司のセリフがこう、無理やり頑張ってる感があるというか。
異様に『!』が多いのがね、辛いのよ。
所長…(半泣き)
ここでの会話があまりにも悲しい。
『楽しいと思うのが、こんなにも怖い感情だなんて知らなかった。』
二人を分かつ100年という時。
あまりにも長すぎる時間。途方もなくてさあ。
百年の時より重く尊い時間なんて一生過ごせないわ(白目
ボロ泣きした。
筆者、これを夜中の2時とかにやってるんですけどね。
いやいやいや
— \甘@おにじ㌠/ (@_oniji) 2020年9月30日
むしろ夜中で良かったなというか。変に朝とか昼にやってたら飯のときに心配される奴というか。
いやボロ泣きやて。
所長、お前が一番や!!!!!!
そんな事言ってられないくらい泣いちゃいました、ありがとうございました。
『結句 令月風和』
あーあーあーあー。
そうだと思ってたけども、あーあーあーあーあー。
左手帰ってきてるじゃん。
いやいやいやいや…まだ泣かせたいのかと。
もう分かるじゃないですか、誰の子孫かなんて。
百年、繋がってきたモノがここにあるんだよなあ。
こういうので良いんですよ。変に生きてなくて良い。こういうのでいい。
そう、こういうので良いんだよなあ、100年ならこういうので良い。50年なら微妙な所だけど。
語彙がついてこないというか。というか一文コロナっぽい文章が挟まってて笑いました。
令和2年にやってきた司。
これが、所長たちが積み上げてくれた100年…そう考えると、司はどれだけ感謝してもしきれないだろうなと。
大ばあさまからの遺言で来たマリィ。所長…
Dear 司
しばらくぶりだな。元気にしていたか?
と言っても、おまえからすると
一瞬で百年を過ごしたようなものか。
なんとも羨ましい限りだ。
私がこうして手紙をしたためるのも、
もう何度目かわからない程だ。
同じ数だけゴミ箱に放り込んできた。
だが、最近じゃパソコンなんてのも
うまく使えるようになったんだぞ。
とはいえ、細かい字を読むには苦労する。
寄る年波には勝てんな。
会いたい気もするし、会いたくない気もする。
あの頃の私は随分と若かったからな!
ま……
それでもせめておまえの顔をひと目見たかったが、
仕方ない。これ以上は贅沢というものだ。
今更、戀心などと姦しくする歳でもなし。
おまえはきっと、私がこれまで活きてきたのと
同じくらいの長い年月を、
これから歩んでいくのだろう。
その道中にはきっと……
予想もしない困難が待ち受けているに違いない。
おまえでも手を焼いてしまうほどの。
だが、私は信じている。
親愛なる助手・風見司はどんな困難にもめげず折れず、
打開していくということを。
もしほんの少しでも寂しくなったら、
一瞬でも私のことを思い出してくれると嬉しいがな。
なんだか眠くなってきたので、
ここらで筆を置くことにする。
おまえに渡すまで誰にも開封せぬよう伝えておこう。
これかもおごらず、気負わずに。
どこまでも突き進めよ!
我が助手。
-20.04.2002 Rebecca Kruger
今書いてても泣きそうになって駄目だわこれ。
2002年4月かあ…琢磨がジョーダンでデビューして…とかじゃなくてね。
18年前に死んだんか。やっぱり100年は長すぎるなあ…
あまりにも残酷とも言える終わり方なのかもしれないけど、ここまで泣けるのは、こういう奴なんだよなと。
…いや違うじゃん。4月20日じゃんか。
4月20日?
誕生日はふたりとも4月20日である事も、屋敷の時のちよの占いで分かる。
蓮ルートで司の誕生日が4月20日って決まってるって考えると、所長と司が実際に一緒に生きた日が一日だけ存在している…ということになるのでは?(司の年齢とかが分からなかったきがするので、あくまでも仮定として)
所長はがんばってそこまで生きたのかもしれない。そう考えるとすごくヤバい爆弾なのでは?
…って事に二周目要点プレイ中に気づきました。はい。
所長にしか弱みは見せないっていう司、なんかこう、これからの人生どうしていくんだろうとか想像が膨らみましたね。
この司を、皆が空の上で笑って、泣いて喜んでいることを願います。
そして、司がコロナなどにかかりませんように…
そして、これが戻ってくる。
しかし、途中から文章が変わるけどね。
これでEDである。
EDではその後のキャラクター達の歩みが出てくる。
所長は司の所に立ち会えたりしたんだろうか。いろいろなキャラクターが残してきた功績は、間違いなく桜雲から令和に道を決めるモノとなっただろう。
多分司って本編で「解決編を始めましょう」って言ってないよね。多分。
司ってやっぱ天才なんだわ。所長と同じ探偵で2020年、令和2年を生きていくのは大変だろうけど。
マリィが、司の支えとなってくれれば良いなあ…
『さくらの雲*スカアレットの恋』読了です。お疲れさまでした。
いや~所長。強すぎたね。
偉人ともなれば、こういう心を持てるんだろうか。
司の全てを受け入れてくれた女性。
司の為に、未来を変えてくれた女性。
あまりにも強すぎた。
そして、可愛くて仕方がない。
CV猫田みけ。初手ですが素晴らしかった。
あまりにもキャラが強すぎたので、演技へのバフはめっちゃ掛かってそうなのは不安要素だが、それでも非常にいい演技をして頂けたと思う。
今回初登場で初センター。その大役を務めるにはふさわしい声優だったと思う。
いつもは結構クールな感じの所長で、推理していく時の所長はまさに探偵って感じで。
それでいて「はわわわわっ!」とか「つかまえたっ」とかがもう破壊力が凄い。
一キャラの中でギャップをしっかりと表現できる所もそうだが、そもそもの演技能力、スキルの高さを感じずにはいられなかった。
探偵・金髪・イギリス人という要素の多さ。まぁ実際の所イギリス人感というのはそこまで必要なかったとは思うが、割と今の日本人から離れた役とも言える所長に対してのアプローチの仕方がそもそも良かったと言えば良いのか…
勝負や猫田みけ!!!!
— \甘@おにじ㌠/ (@_oniji) 2020年9月30日
別れの場面の涙声になる所でドーンと泣けたから負けた…という事で。
是非に、是非にエロゲでメインヒロインを張り続けて頂けないだろうか。
もっと見たいぞ猫田みけ。頼むぞ猫田みけ。
貴方は廃墟の巣窟の一員では恐らく無いのだから。
雑総評
いや長すぎるだろこの感想文。誰も読まなくない?
毎回毎回書くからこんなことになった。多分一気に書いてたらもうちょっと端折る気にもなったんだろうけど。
フルプライスでゆきいろと同じテンションで書いちゃった。
まぁ、それくらい最高の作品というか、作品全体としての出来が大変素晴らしかった。
実は、筆者エロゲを始めた一年前から、知り合いから『アメイジング・グレイス』をオススメされていた。
でも、なんというか手が出なくて。面白そうなんだけど…
そんな中出た今回の『さくらの雲*スカアレットの恋』。
元々から最新作をやるのが好きな傾向がある筆者にとって、これは絶対にやらなければと。
冬茜トム氏のシナリオには定評がある事は知ってましたし。
「勝負や冬茜トム!」という気持ちでもありましたが、そりゃこんなもん書けたら素晴らしいですわ。
各パートで見えてくるこの世界の闇とも言える加藤の存在。
そして、何かしら抱えているヒロインも多くいたわけで。
そういうのを、決して連続性があるわけではないが、上手く見せていく。
違う枝で出てきて投げっぱなしだった事が、次の枝では分かって、読者側はハッとする。みたいな。
そういう、何気ない文章に対してのカウンターの強さを感じた。
特に後半二人のルートは、非常に面白く、衝撃が詰まっている。
どのルートも違う雰囲気というか、方向性で描かれているのに、書かれている方法であったり手法、伏線の貼り方とそれを「これだ!」と出すタイミング、衝撃度はどれでも劣らない。
メリッサルートのミステリーはしっかりと時間を書けて解決していく過程を見つつ、メリッサとの関係が縮まっていくという良さ。
メリッサルートと所長ルートはサブキャラがちゃんと生きて、腐らないのが本当に良い。
これだけのキャラを上手く調理して、それで誰も憎めないんですよ。加藤はともかく。
全キャラへの思い入れが出来るような作品は貴重だ。ましてやこれほど多くのキャラクターがいるのに。
全員がいたからこそ司は令和に行けた訳だし。本当にキャラの使い方まで上手い。
正直減点らしい減点は、「二回もセックスしてるんやから三日月のアザ見つけろや司!!」くらいである。
あ~、あとUI。セーブスロットがいくらなんでも少なすぎる。
せめて10ページは用意して欲しい。これだけいい作品なんだから数を気にせずに名シーンをセーブしたい。
そう考えると細かくセーブしたくなるからセーブスロットはよこして欲しいのだ。
ethornell系のUIとしてはHOOK系よりは機能は多めだが、セーブスロットが寂しい。特にお気に入りボイスがないのであればいいセリフでもセーブしたくなるのだ。
別にethornellから抜け出せとは言わないからセーブスロットだけは無駄に多いくらいにして欲しい。UIの話はまた別記事に書くつもりだが。
あと、せっかく『枝を渡る』のなら、『枝を渡る』ボタンを押してあっさりとかじゃなくて、なにかしら演出があればもっと良かったかなあ…我儘だけど、同じような『枝を渡る』で『9-nine-』の表現が割と良かっただけに欲が…
伏線関係の扱い方が本当に上手い。
その時にはすっと通り過ぎてしまうけど、なんとなく記憶には残っている…ところから本当に予想もしない方向から殴られるというか。
メリッサの目に関しても、根底を覆すというか。
「だからか!!!」と思わせる天才なのかもしれません。
その時は、そういうもんだと思っていた事に明確な理由が付く。
司の未来に帰りたくない、左手が義手。というのも散々伏線は張られていたわけで。
エッチシーンですら手袋を取らない、他3ルートで悩みながらも、比較的あっさり大正に残る事を決めたことも。
歴史的なものへの造形も深いのか、使い方が非常に巧く、それの年代とかで話を動かしていくのようなその文章力。
タイムスリップものだからこそできる歴史ものの引用と、親殺しのパラドックス。
設定をしっかり活かし、それでしかできない物で話の要点を作り出し、伏線を張って、大きな衝撃を与えてくれる…
そんな冬茜トム氏の文章に”参りました”の一言を。
風見司っていう主人公の名前だけど、
所長ルートで戻ってきた司は、彼女たちが"司った"時代に生きているって事なのかな。
だから司なのかな?って思っている。実際どうなんでしょうか?
いや、こういうのとか巧くない?もしそうだったら巧くない…??
これはアメグレもいつかやらねばと、そう思いました。
素晴らしい作品。今までやったエロゲで一番です。ありがとうございました。
これは9月覇権!いや、2020年の覇権や!と言いたいのだが、どうやら同じ9月発売の『白昼夢の青写真』(Laplacian)もめちゃくちゃ良いらしい。
筆者、今月は『ハミダシクリエイティブ』(まどそふと)の2本の予定だったのだが…
来月…というか今月は『アインシュタインより愛を込めて』(GLOVETY)もあるし、『ドーナドーナ』(アリスソフト)、『閃鋼のクラリアス』(戯画 TEAMBALDRHEAD)、『我が姫君に栄冠を』(みなとそふと)…
そもそも『9-nine- ゆきいろ』(ぱれっと)凄え良かったし…
2020年、エロゲ始まったのか???
最近はもうエロゲやってるほうがアニメ見てるより楽しいよ普通に。(今クールはエロゲ界の伝説らしいるーすぼーい氏原作の『無能なナナ』がアニメ化されるらしいけど)
きゃべつそふと様、スタッフの方々、声優の方々、全ての方に感謝を。
以上。