ちゃろ~、おにじです(激寒)
10月発売作品は『アインシュタインより愛を込めて』に基本的に一点集中したので、先月のような二作品目…という記事の予定はない。(一応『ハレキンFD』を北大路ゆきの光が聴きたいという理由で買って終わらせたけど)
いやあ『アイこめ』あそこまで万人受けする気がゼロとは。筆者にはバチッとハマってくれ良かった良かった。
というわけで、10月終わりに出てきた体験版を片付けていく。
今回はみなとそふとの『我が姫君に栄冠を』の体験版をプレイしていく。
プレイ前所感
みなとそふとという名前を聞けば、「あっ、タカヒロの所だ!」と、そこまでエロゲを知らない人間でも答えられる所がありそう。
『つよきす』(Candy Soft / 2005)等を輩出したタカヒロが独立したこのみなとそふとは、『真剣で私に恋しなさい!』(2009)等の作品で人気を掴んでいる。
とは言え最近は『まじこい』系列の派生がたまに出る程度だったし、どちらかと言えば系列ブランドである"みなとカーニバル"(『和香様の座する世界』等)や、"mirai"(『宿星のガールフレンド』シリーズ等)の方が活発。
何より、『結城友奈は勇者である』や、『RELEASE THE SPYCE』等、アニメ作品にも手を伸ばしていた事もあり、『シナリオ:タカヒロ』の文字を見ることがなかった。(『企画:タカヒロ』はあったわけだけども)
そんな中、『まじこい』10周年の2019年、『真剣で私に恋しなさい! A 猟犬ルートアフター』の発売などと同時に告知された『タカヒロ×wagiによるみなとそふと完全新作PCゲーム』が、今年ついに公式発表された訳だ。
それが『我が姫君に栄冠を』である。
ファンタジー世界での若き統治者たちがメインヒロイン。
このゲームでするのは嫁探し。寝取られなし、多数キャラクターとのシーンあり、キャラクター大量…いつものみなとそふとの作品が令和の時代に新作としてやってきた。
毎度の如く出てくる声優の名前の豪華な事。『まじこい』で億かけたという声優の豪華は健在だ。
筆者としてはタカヒロの入り口が『RELEASE THE SPYCE』というどう考えても異端の入り方なのだが(そのあと『結城友奈は勇者である』を見たけど)エロゲでタカヒロシナリオは初めてなので、どんな感じかな~という感じである。
有名シナリオライターの待望の新作…という感じである。
UIチェック
エンジンを見た時に『ノラと皇女と野良猫ハート』(HARUKAZE / 2016)と同じだ!と思ったのだが、どうやらこれ元々はみなとそふと独自エンジンらしいね。
エンジン名はついてないっぽいので、『みなとそふと独自エンジン』ってしとこう。
コンフィグを見ていこう。
最大画面解像度は1280×720のHDである。確か『ノラとと2』はフルHD対応だったのだが、なんで派生の方が画質良いんだよと思わなくもない。(まぁ『宿星のガールフレンド』とかもHDのだったから普通か)
ウインドウサイズはウインドウの端から自由にサイズ変更可能。テンプレートサイズは9つ。
エフェクトやらダイアログやらの設定がある。
また、終了時の掛け合いという、見慣れない設定も。
これは、ゲームを終了する際にキャラクターの掛け合いが見られる仕様になっており、これのオン/オフがある。
メッセージ設定。
メッセージ速度やオートモード速度等の変更、スキップモード等の変更など、オーソドックスな形と言える。
フォントは自由選択が可能。デフォルトはモトヤLシーダ3等幅。
既読の場合は右下にアイコンが表示される仕様。
ウインドウの透明度なども変更可能。フェイス表示有無とかもある。
サウンド設定。
マスター音量あり、元々から最大ではない。というか全部の項目が同じ所になっている。
ボイス再生時にBGM音量を下げる機能が存在。加減は変更不可能。
改ページ…はボイスカット、デフォルトでオフ。偉い。
個別ボイス設定。クソ多い。特に言うことなし。
プレイ所感
この体験版では、主人公であるシャオンが旅に出かけるという最序盤をプレイすることが可能。
時間としては4時間程度存在するが、話としては全く前に進んでいない。
また、ほぼほぼメインヒロインが登場しない形となっているため、正直あんまり書けることも多くない。
実質的に本編でヒロインちゃんと出てくるのこれだけだぞ(まぁおまけで出てくるんだけど)
とにかく序盤の動きはスムーズ、サクサク進む。
サクサク過ぎる程度には進む。
師匠であるピガロに霊力や武術を教えてもらっていたフィガロだが、もうお前に教えることは何もない、都会に行って嫁を見つけてこい、そして子供を生んで霊力や武術を教えてやってくれ…という奴。
こんななんともわっかりやすい導入から始まるのか…
あと人造神と契約したりもする。めんどくさい奴だけどちょろいし、霊体だとクソ雑魚である。ギャグ担当かな?
グランスター、タリオ連邦、ランケイジという3つの勢力に対して、どこに向かうのか?という所が大まかな分岐点となる模様。
なお体験版ではグランスター(帝国)に行くことが強制。
おそらくここでおおざっぱに攻略ヒロインが3つに分岐されているモノと思われる。
体験版では一番エビータ(妹)が登場回数多い。
しかし、うさぎの姿のピガロの声がアレなのマジで面白いな…
体験版としては、行っている途中の街で盗賊が出たからそれをどうにかする~…的な話。
個性豊かなキャラクターがバンバン登場。
体験版範囲では、このウルシュラを仲間にする所までが実質的な範囲である。
そんなに悪いことしてるわけじゃない…というか、理由がある感じの盗賊集団な訳だが…
風音はどこで見ても風音だな~(
そんなに長いわけじゃないのにキャラクターバンバン出てくる。
テンポとしては良く、とにかく展開とかはわかりやすい。直前で『アイこめ』やってるもんだから落差が凄かった。どっちも面白い文章だが、ベクトルは真逆まで有る。
というか直後にはやらない方が良いかもね、風邪引くわこんなん、分かりやすすぎて逆になんかつまらん…ってなりそうになった。
3分間だけ最強になれるシャオンさん、人造神ミンジャラのキャラの濃さよ。
HPにいねえぞみたいなキャラも出てくる。これは予告通りだけど。
いったいどれだけのキャラが出てきて、どれだけのヒロインと出来るのでしょうか…
体験版範囲ではメインヒロインがほぼ登場しないので、おまけとして登場する箇所を抜粋してのシーンが見れる。
ノアはなんというか、君主ではあるのだが、まだまだ向上心を忘れていない学生というか…
好奇心が旺盛な所がありそう。まぁ一番メインヒロインではまっすぐしてそう。
このルートでは天魔族を倒す展開となっていきそうな感じ。
エスクド(CV:小鳥居夕花)とかは普通にありそう。というか頑張っていつもと違う声出してるな~とは思う。声量が犠牲になってるけど、大きい声出すキャラじゃなさそうだし、そういう言い方は可哀想かな。
ノアはCVは夏和小。こういう作品のセンターに立つにはふさわしいエロゲ声優第7世代の先頭を走る声優だろう(お笑いみたいに言わんでも…)
まっすぐなハキハキ感が、センター感を感じるポイントだろうか。
エリンはタリオ連邦の元首代理、後に行われる選挙に勝つことが、明確な目標の一つとなりそう。
そして酒を飲むのが好き、「あっはっはっは!!!」、「駄目、かなぁ?」
みなとそふとは三咲里奈を、名義としては『D.C.III Dream Days ~ダ・カーポIII~ ドリームデイズ』(CIRCUS /2017)3年ぶりに、
メインヒロインとしては『はぴねす! えもーしょん』(ういんどみるOasis / 2014)…これは動くようにしただけだから、実質的なメインヒロインとしては『真剣で私に恋しなさい! S』(みなとそふと / 2012)以来8年ぶりに呼び戻した訳だが、
三咲里奈の為にこのヒロイン作ったんだなと思わせるキャラでぶっ倒しに来た。これは強そうだ。
クロネに関しては、天魔族に対しての秘密が多くほぼほぼシーンが存在しない。
ただ好戦的というか、『強い』って事が好きそう。
面白い事とかが好きで、気が合えばめちゃくちゃおもしろそうだが、それこそノアのルート等では厄介な敵として出てきそうな予感。
CVは明羽杏子。割と優しい役とかが多い明羽だが、こうやって高笑いとかさせるとそれなりの威圧感というか、つよそう感が出るのだなと短いながらも感じた。
…エロゲ声優ドラフトで一位指名したから期待してます()
〆
読みやすい、わかりやすい、キャラが濃い。
とにかくくっきり、はっきりしている感じがある『わがひめ』。
最序盤な事もあり、話としてどれだけ面白くなるのかとかいうのは未知数な所も存在するのだが、やっててそれなりに楽しい感じはある。
あと、声優が豪華。現代、ちょい前声優ほぼ全員いるんじゃないかというオールスター具合。みなとそふとに呼ばれたら一人前なのか?w
『ゆゆゆ』『リリスパ』の時に「お前そんなの書くの???」って言われてたのが分かるくらいには、はっきりとキャラゲー方向に書く人なんだなタカヒロって。
どっちでも面白さを引き出してる感じはあるけども。
『我が姫君に栄冠を』は2021年2月26日発売。