声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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#おにじ声優名鑑シリーズ Vol.4 佐伯伊織(2021年2月版)

ちゃろ~、おにじです(激寒)

 

え~、長らく止まっていた声優名鑑シリーズだが、今年に入ってから基本的に裏声優名鑑シリーズの準備を進めており、これの更新がそろそろ始められそうな感じである。

なので当ブログではまた声優名鑑シリーズが再開する予定だったのだが、ここに来て元々このブログでも書いていた佐伯伊織と長谷川育美の状況が、書いた去年の5月からめちゃくちゃ変わっており、これを更新する必要性が出てきた。

 

とりあえず、佐伯伊織の名鑑を更新しておくことにした。

 

過去のTwitter版の奴と、名鑑シリーズの読み方はこちら(エロゲ声優版この方式じゃないけど、解説記事なんて誰も読まないだろうしいっかな~と思っている)

 

…いや、この名鑑シリーズいつか誰かに怒られそう(真面目にやってるから許して)

twitter.com

oniji.hatenablog.com

 

 

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佐伯伊織

オーディション・養成所・事務所遍歴

WE LOVE ポップンミュージック みんなでつくって20 ~アーティストはキミだっ!~ 採用

P's Voice Artist School(第二期生)

→スワロウ(準所属)

 

 

生年月日 : 1994年7月22日

デビュー : 2017年(声優) / 2012年(歌手、NU-KO名義)

出身:神奈川県

 

査定

演技力:C

演技幅:C

歌唱力:B

キャラソン力:C

トーク力:C

実績:D

過激派的将来性:B

 

雑評

割と経歴が異色の声優というのは、西友という職業の性質上珍しい事ではないかもしれないが、佐伯伊織はそういう異色の経歴持ち声優の一人と言えるだろう。

 

彼女は『NU-KO』として、BEMANIシリーズや、ポップンミュージック、オトカガール等で歌を歌唱している歌手の側面がまず先に存在する。

2012年に開催された『WE LOVE ポップンミュージック みんなでつくって20 ~アーティストはキミだっ!~』のボーカル部門において、当時17歳という若さでこれに合格し、このような楽曲を歌唱している。

 

音ゲーをやっている人間は、割と聴いたことのある人の可能性が高いという声優であり、『佐伯伊織=NU-KO』である事に、今現在も驚いている人間はちょくちょく見るものである。

 

そんな彼女は、元々声優への夢も持っていたようで、ポニーキャニオンが設立した『P's Voice Artist School』に二期生として一年間通い、『佐伯伊織』として2017年12月に準所属する。

デビュー作は『ラーメン大好き小泉さん』のメイド役である。

 

ちなみにこのタイミングでは筆者認知しておらず、なんとなく流していたAnime Japan2018でまだ『Project PARALLEL』とか言ってた(正確にはこのタイミングで『ラピスリライツ』と発表された)放送で認知している。例外なく「お前NU-KOかいな」とぶったまげた。ラピライもうちょいでゲーム出そうやね)

 

演技をちゃんと認知できたタイミングは『ウマ娘プリティーダービー』のキングヘイローである。

この一期のタイミングで追加されたお嬢の声を担当。この作品で彼女を知った方も少なくはないだろう。

ここでの演技においては、割とアイマス系統含めたそれなりに名前のある声優が並ぶウマ娘においても遜色ない演技を見せていたと思う(そういうことがないと、この面倒な筆者は注目しないとも言う)

 

この周辺のタイミングで、同事務所で引退した遠藤ゆりかがやっていた役、

『温泉むすめ』下呂美月役、

八月のシンデレラナイン』倉敷舞子役、

『Z/X -Zillions of enemy X-』蝶ヶ崎ほのめ役

を受け継いでいる。

二代目声優というポジションをこの早さで3つ請け負っているのはなかなか珍しいと思うが、彼女の名前を見る機会とも言えるだろう。

 

2019年にはこの中から『八月のシンデレラナイン』がアニメ化している。

この後、『俺を好きなのはお前だけかよ』で、たんぽぽ〈蒲田公英〉役を獲得。

所謂コンテンツ系以外では初のメイン役となっており、回によっては彼女のナレーション回的なものもあり、結構多く声が聞ける役だったりもする。

 

2020年においても、『ネコぱら』のバニラ役を獲得し、かなり主役級に近いポジションを非常に政治的キャスティング見え見えだったとは言え演じており、

前述の『ラピスリライツ』のアニメ化、『Lapis Re:LiGHTs』でもアシュレイ役として登場。予想以上の作品の出来の良さもあったりもした。

 

また、百合アニメ(そういう言い方で良いんですかね)『安達としまむら』にて知我麻社役を演じており、この2020年では結構な躍進を見せたと言える。

 

この年にはシーサイド・コミュニケーションズによるラジオ『長谷川育美・佐伯伊織のGO FIGHT WIN♪』がスタートし、ラジオレギュラーも獲得した。

 

2021年2月の『GAFES 2021』において、『処刑少女の生きる道(バージンロード)』メノウ役で主役を張ることが決定。

今年においても活躍が期待される若手声優の一人と言えるだろう。

 

 

彼女の能力には非凡な所があるというのは、そもそもNU-KOの時から理解できる所がある。

声優においても、”キャラクターソングをキャラクターで歌う”という事は非常に高度なテクニックな所がある。

近年はキャラクター性よりも歌唱力を優先する所もある訳だが、彼女はその能力に関しては歌手時代から高いものがあった。

歌での声の幅の広さという所は、当初から素晴らしいものがある。

可愛い曲から、かっこいい曲まで歌声を変えて対応しており、音ゲーの中でも話題となっていた。

全楽曲の歌唱を担当した『オトカガール』においては最初歌唱者がふせられていた事もあり、複数の人間で歌っているのではないか?という話が出る程だった模様。

 

この系統の話は、佐伯伊織としてもあり、『温泉むすめ』の『咲かせよ 沸かせよバンバン BURN!!』も、最初は歌唱者がふせられていたが、全て佐伯伊織という良くわからない事をやっている。


【MV】咲かせよ 沸かせよ バンバンBURN!(温泉むすめ全体曲)

 

このような点において、まず現代声優において不足しつつあるキャラクター声での歌唱というところに関しては定評があり、この点でも非常に評価できる所がある。

 

この歌においての幅が、結構しっかりと演技側にも反映されている感じがある。

割と底なしに明るい系統から、かっこいい系統までこなしてくれそうな所は、現在の役数の段階でも分かる所がある。

割と現在のキャラクターも濃い所が並んでいる(お嬢様、騎士ギャップ、宇宙人を名乗る、変人、マイペース)のだが、そのキャラクター性をしっかりと活かせるような声を選択している事によって、キャラクターの雰囲気をしっかりと出せている所を評価しておきたい。

 

演技力という所に関しても、この声の選択が良いことも一つの要因として、若手声優の中では高い水準ではないだろうか?

この辺りは、若手声優が中心とは言え、基本的にそこそこ主演を張っている人間が多い中で演じたウマ娘であったり、安達としまむら辺りで違和感を感じることがなかったのがまず最低限のラインとして、

その上で感情表現の系統での演技においても、各メイン級の役で見せ場を作れていたところではないだろうか。

 

歌に関しては元々が歌手なので、その上手さは折り紙付きと言っても良い。

前述の通り声を変えられる上で、歌自体もうまいという現代声優界において理想的な能力と言える。この辺りの歌の能力に関しては、まだまだ声優として出てきている所は多くなく、これからその能力の高さをメイン役をやっていく上で見えてくるのではないだろうか。

 

喋りに関しても、やはり歌手時代からイベントに参加していたりしている事もあり、普通に喋れるという感じ。

喋ることに関して心配するような所がないし、周りがボケなら基本的に乗っかっていける余裕もある。

 

そもそもの能力の高さは、今年10周年を迎えるNU-KOでの活動による所も大きいと思われるが、それにしても歌手と声優というのは違う職業なわけで、その上で声優として若手声優の中では高い水準で様々なことが出来ているのではないだろうか。

懸念事項としては、声優になるタイミングがこのような経路を通っているので遅めなので、野球で言えば社会人卒みたいなもんで、早めの活躍が求められるなあと思っていたわけだが、今回の『処刑少女の生きる道(バージンロード)』のメノウ役は非常に大きな一手になり得る役と言える。

早くから二代目声優という難しい所も結構背負い、確実に歩を進めてきた感じがある彼女がもうちょっとで世間にしっかり見つかりそうな気がしてきた。

(まぁ見つかったら見つかったでビジュアルが良いから変な推され方しなきゃいいなあという懸念はまた別であったりするんだけど)