声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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おすすめ記事

"声優の顔出しNGは「もう許されない」"の記事を声優過激派が見る。

ちゃろ~、おにじです(激寒)

 

最近ちょっと書くモチベーションが実はちょっと下がっていたのだが、ここからまた書いていって、ストックを増やしたい所存である。

 

さて、今回は昨日にlivedoorニュースやYahooニュースにおいて投稿された、『声優の顔出しNGは「もう許されない」…ブーム火付け役は「鬼滅」か 田所あずさが語る』という記事について、当ブログでも触れておくべきだろうと言う事で。

 

まぁ過去記事に重複する点も多いとは思うが、やはり声優界云々の話は触れておくべきだろう。

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デイリースポーツによる記事

この記事は、前述の通りライブドアニュースや、Yahooニュースにて拡散されたわけだが、大本としてはデイリースポーツの記事だった模様。

こういう記事系ではあるあるだが、速攻記事が削除されるパターンであった。(なんでこういうのってすぐに削除されるんだろうか…?)

しかし、こういう話が阪神タイガース第一のデイリースポーツから出たというのは、一体どういう風の吹き回しなんだろうと思ったり…w

 

削除されているが、例によってWebArchive取られているので、とりあえずリンク載せておく。(何かしらの問題がある場合は削除することも考えている)

記事担当はデイリースポーツ・福島大輔。

web.archive.org

 

とりあえず内容を抜粋して、どのような記事だったかを確認しておく。

大人気アニメ「アイカツ!」シリーズのメインキャラクター・霧矢あおい役でブレークし、大ブームとなっているメディアミックス作品「ウマ娘 プリティーダービー」ではシンボリルドルフ役を務めるなど、人気急上昇中の声優・田所あずさ(27)。

2011年に国内最大級のオーディション「ホリプロタレントスカウトキャラバン」の「次世代声優アーティストオーディション」でグランプリを獲得して10年目。

才能が花開いた“次世代スター”が、昨今訪れている空前の声優ブーム、そして自身の声優観について語った。

田所あずさが『ホリプロタレントスカウトキャラバン』(HSC)でグランプリを獲得して10年目という事で声優業界や、声優観を語るちょっとした記事である。

 

最近はテレビに声優が出ることも珍しいことではなくなってきている…という話が少しあった中で、見出しに関わる内容が登場してくる。

過去には顔と声のイメージ乖離などを恐れ、声優は“顔出しNG”の時代もあったが、「今は、それが許される環境にないんです。オーディション要項で、顔出しNGだと弾かれちゃうことも。『キャラクターのイベントに出られるなら』という条件もありますし、表に出ることが当たり前になってしまっている時代です」と明かした。

最近の爆発的ブームについては「やっぱり『鬼滅の刃』がものすごく大ヒットしたのが、流れなのかなって…」と、空前のヒットを記録した作品の名を挙げて説明。「見ているお客さまが、大好きな作品の声をどなたがやってるんだろう、と気になる気持ちは私もわかります。『鬼滅の刃』を見て、そう思った方がたくさんいたのが大きなきっかけではないでしょうか」と分析した。

 

また、現状の声優観というのは最後の方に登場する。

「毎日毎日、就活しているようなもの。オーディションを受けて合格したら仕事があって…という感じ。不安は常に付きまとっている。今お仕事があっても、この先ずっと続く保証はない」と感じている。「下積みとかベテランとか関係なく、皆さんが常にオーディションで役を勝ち取っている世界。最初はとにかく、役をつかむという第一歩が大変ですね」と話した。

二次元のキャラクターに魂を吹き込むための仕事。それだけに、「とにかく多くの経験をしておくことが大事。自分の中にないものは出てこないと思います」という。

「声色以外の部分もあって、音だけ作るんじゃなくて、キャラクターの中身を頭に入れていきたいなと。少しでも理解できるようにキャラクターに歩み寄りたい。『何でこの子はこういうこと考えるんだろう?』とか、そういうところからどんどんその子の考えを理解したい。完全にその人になるのは不可能ですが少しでも近づきたいんです」とプロ意識ものぞかせた。

見出しが結構大きめに出ているのだが、内容としてはあっさりしたものであり、この程度のことしか書かれていないと言っても良い。

正直、記事にするまでもないような気もするのだが、まぁそれでもこの短い文章でそこそこツッコめる事はツッコめるので、いつも通りツッコんで終わっておこうと思う。

 

 

あんまり田所あずさにインタビューした意味が分からない

この記事のそもそもの疑問として、『声優の顔出しNGは「もう許されない」…ブーム火付け役は「鬼滅」か 田所あずさが語る』の記事を書こうと思った意味がいまいち良く分からない。

田所あずさに聞く必要性がある記事だったのかがそもそも疑問である。

HSCグランプリから10年目…という引っ掛かりは一応あるのだが、それにしても聞く内容がこれで良かったの?感は否めない。

結局インタビューとしての対象と、質問の内容にあまり整合性を感じない。

まぁ声優観とかに関しては別に問題ないと思うのだが、この長さの記事で顔出しがどうのとか、ブームは鬼滅が云々とか、必要だったんだろうか?

 

…あとはまぁ、ミリオンライブじゃなくてウマ娘がフューチャーされているのも結構面白い。

ウマ娘君、急に人気コンテンツになりすぎでビビりますね…

こういう時、ミリオンライブはアニメしてないから取り上げられにくいんだろうなあと思ったりする。割と田所あずさという声優はミリオンと共にのイメージあるけどね、もう筆者がアイマスから離れて結構経つけど。

 

 

”顔出しNGが許されない”は誇大広告では?

まぁこれは難癖なのかもしれないが(まぁこの後にもうちょっとちゃんと考えるから…)顔出しNGがもう許されない時代というのは若干誇大広告な気がする。

まぁこれは、いわゆるアニメとかそういうモノに対しての事を指しているのであろうから、別に間違ってはいないんだろうが、主語がデカいからやっぱりツッコミたくなってしまう。

 

声優という職業はアニメだけではない…というのは、某アイマス声優が言っていたりする訳だが、(アレはなんというネタの方向性が強いのでここに書くのは悪意がある気がするけど)実際アニメだけでないというのは事実であって、ナレーションであったり、吹き替え等の仕事とかが、例えばある訳である。

それこそ、筆者がやっているようなエロゲ(美少女ゲーム)とかの声優にしても、色々と声優と言っても居るわけであって。(というかエロゲはマジで演技力での殴り合いを上位の所ではしている。まぁたまにとんでもなく下手が出たりするのだが。アメグレのシスターとか

全てにおいて顔出しNGが許されない時代という訳ではない…というのは、一応頭に入れておくべきだろう。

 

 

イベントなどを考えると、アニメ・ソシャゲ系は出てもらないと困るのは実情ではある

なぜ顔は出してもらう必要性があるか?という所だが、現在のアニメ業界というのは過渡期を迎えている(迎えていたの方がもう近そうだけど)

元々、アニメというのは円盤…DVDやBDの売上等で稼いでいた所があったわけだが、その時代も2010年代後半には衰退していったように感じる(全体的な円盤売上の数字を見ていくと)

そこで代替の方向が強まっていったのが、グッズ販売と、イベントという所があったように思える。

 

元々からあったこの2つだが、その力の入り方が変わってきて、声優を表に出すイベントが増加していったように感じる。

箱のサイズも大きくなっていき、イベントのチケットで稼ぎ、そこでグッズも買ってもらう…という形はかなり定着しただろう。

こういう売り方をする上で、声優にはイベントとかに出てもらわないと困る→だから顔は出してくれという所もあるだろう。

アニメ業界の収入源の変化が、この傾向を生んだわけだが、現在は少しずつサブスクリプションへと形が変わってきたり、海外方向に進んだりとまた変化し始めているので、この辺りはまた変わってくるかもしれない。

 

↓一応関連記事(?)

oniji.hatenablog.com

 

 

 

というか声優ってアニメだけじゃ金的に食ってけないから、声優側的にも顔出しNGでするのってきついって側面もある

これは現実的な問題として考えて欲しいのだが、声優に対する給与的な問題で、声優側としても顔出しをしていかないと食っていけない所がある事も理解しておく必要性がある。

声優というモノには、所属、準所属、預かり以外にも区別が存在する。

それが、キンダー、ジュニア、シニア、マスターという区別である。

詳しくは、『#声優業界現実チェック - ①給与形態・所属形態編(業界関係者に声優界の現実を聞いた)』を読んで欲しいのだが、

oniji.hatenablog.com

この記事にも書いた通り、キンダー・ジュニアといういわゆる若手声優が比較的多く所属する区分では、アニメにおいての給与が一定である。

これは1セリフのモブであっても、メインキャラであっても一定の給与である。

別にこの給与が高いかと言われると残念ながらそんな事もなく、"3ヶ月毎に就職活動をしているようなもの"と記事内にもあったが、そのような苦労にはとても見合わないような額だと思って欲しい。

 

これに対して、イベント等はこのアニメに出るよりも一回の給与が良いらしい。

普通に三倍位ある場合もあるらしく、イベントに出た方がお金が貰えるという捻れが発生している。

このような点を考えても、声優サイドとしてもイベントなどに出たほうが儲かるので、顔は出していく方向に業界側が向かっているのもあり、出していくしかない所もあるのである。

 

 

顔出しNGと顔が良くないとNGは違う

ただ、まぁここで勘違いしたくないのは、『顔出しNG』と『顔が良くないとNG』はまた違うという事である。

まぁ顔が良いに越したことは無いように見えるが、実際の所は微妙に違ったりもする訳で。

この記事はあくまでも『顔出しNG』が許されない時代になっている的な事を書いているだけであって、顔が良くないと生きていけないとはまたニュアンスは異なってくるだろう。

 

まぁ実際の所、明らかに顔で選んでいるだろみたいなのが散見されるのも事実だろうけど…(

 

 

『声優にも顔が必要な時代』は間違い

もう一つ理解しておくべきなのは、『声優にも顔が必要な時代』というのは間違いであるということである。

声優というのは、演技力が必要なのであって…というのが本来の所だし、そういうのが健全な声優としてのスタンスだと思うのだが、ここは現実的な話をしよう。

 

『声優にも顔が必要な時代』というのは間違いである。

正解は、オタクにワンチャンあると思わせる程度に顔が良く、演技が多少出来て、歌とダンスが必要なのが今の声優である。

 

現実としてこれは受け止める必要性がある。

『#声優業界現実チェック - ①給与形態・所属形態編(業界関係者に声優界の現実を聞いた)』に記載した通り、最近の声優は顔の偏差値はあがっているのは間違いないのだが、そこには業界内(養成所の段階で)でラインが存在する模様である。

顔が良すぎると声優になれないのである。女優とか勧められるのである。

これは本当の話であって、テレビやら、様々な媒体で活躍している女優とかに、元々声優志望だったが、養成所の段階で断られて声優を諦めている人間が実際に存在する。

 

また、今の声優業界はオーディションの段階でダンスのビデオ送ってこいと言ったりする場合も多く、この傾向から養成所の段階からダンスや歌のレッスンの割合が増加し、元々やるべき演技のレッスンの時間が削られているのが現実でしかないのである。

 

極めて現実的な話でしかないが、これが現実であり、この傾向が進んでいけば長く生きていく声優というのは勿論減少していくだろう(特にダンスとか年には勝てないしね)

 

この結果表面的には平均的な初期値が上昇しているように見えるし、実際新人としてのクオリティは10年前より良くなったように見えるわけだが、

いざ中身を開けてみると、演技としての一定の場面での穴が大きかったりすることが割と頻発する現状がある。

それは、結局の所歌やダンスのレッスンの傾向が強まった事で、演技に割くべき時間が削られ、まともに教科書に書いているような基本のことさえ飛ばしていたりする育成の段階が根源とも言えるだろう。

 

まぁそういう人間でも普通に重宝されて声優アワードとか取っちゃうので、もうどうでもいいのかもしれないが…

 

結局の所、オタクも歌って踊ってくれる事を喜ばしく思う所も、この方向に進んでいる原因とも言えるのだろう。

こういうオタクに関してでも”演技が出来るのは当然”とか言ったりするわけだが、全然演技が出来るのは当然の所にいない声優の割合って増えてきているし、

もっと言えば同じグループ内での箱庭キャスティングコンテンツが人気を博したりしている時点で、声優というモノのレベルは落ちていると思うのだが、ああいう事を言っているオタクってどういう気持ちでそういう事を言っているんだろうか?(素朴な疑問)

 

そういうオタクに限って『今はアイドル声優とかが強すぎて…』とか言うわけだが、そういうアイドル声優を促進し、強くしてきたのはそういう事言っているオタク自身だと思うのだが、なんでそういう時若干の被害者面をするんだろうか。やめて欲しいのだが。

 

記事にも記載があるが、声優は”二次元のキャラクターに魂を吹き込むための仕事”なのだが、残念ながらその傾向はおざなりにされつつあるのが現状である。

 

 

別に鬼滅始まる前からやたら声優出し始めてたぞ地上波

声優ブームの原動力として、『鬼滅の刃』がどうしても上がるのだが、地上波への声優の登場というのは、割と前から始まっていた印象がある。

行列のできる法律相談所』とかに竹達彩奈とかが出ていた辺りから、少しずつ声優の露出が増加していった感じがある。(その前からちょこちょこの登場はあったのだが)

その後からは『くりぃむクイズ ミラクル9』辺りに洲崎綾や、佐倉綾音等が登場。ここから一気に声優の登場というのは加熱していった印象がある。

この加熱の流れに加えて、『鬼滅の刃』の映画のヒットがさらなる後押しをした…というのが正確な流れではないだろうか。

 

実際、鬼滅声優の露出は一気に増えたわけだが、その前から声優のテレビ登場の流れは結構進んでいて、その上に鬼滅が来たことで定着の域に入るかどうか…という所ではないだろうか。

まぁ『鬼滅』の下りが終わったら、ある程度は落ち着くだろうが。『進撃の巨人』でもそういう流れだったわけだし。

 

 

当日に出さなかった割にはちょっと雑目な記事になってしまった気もするが許して欲しいところである。

アニメなどの表舞台において、いろいろな意味で顔を出すことは必須となりつつあるのは事実であろう。

とは言え、今の御時世的な所や、サブスクリプションの台頭によって、また勢力図が変わってくる可能性はありそうである。

 

勿論、声優として演技にプラスアルファできれば良いのだが、根本の演技が軽視されている現状はどうにかして欲しいところである。(エロゲの方が健全な演技戦争が行われてるの皮肉過ぎる、エロゲは青少年育成法で割とがんじがらめになってるんだが)

 

しかし、なんで田所あずさだったんだろうこの記事…

(現実チェック第二弾、改めて出したいなと思ったけど、未定です)

 

以上。