声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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#おにじ声優名鑑シリーズ Vol.05 長谷川育美(2021年版)

ちゃろ~、おにじです(激寒)

 

これ4/10の18時に書き始めており、間に合えば今日の21時に出すという弾丸記事である。

いや、書くつもり無かったのだが、そういや今日から『86-エイティシックス-』始まるし、どう考えても書くタイミングとしてここを逃すとなってなった。

 

という事で、割と名鑑のストックは表裏共に存在するんだが、全部飛ばしてもう一回長谷川育美を書く。

 

長谷川育美

プロ・フィット声優養成所

→プロ・フィット(預かり)

→プロ・フィット(準所属)

→プロ・フィット(正所属)

 

生年月日 : 5月31日

デビュー : 2016年

出身:栃木県

 

査定(データ小の為仮査定)

演技力:(C

演技幅:(D

歌唱力:(C

キャラソン力:(C

トーク力:(D

実績:(E

過激派的将来性:(B

f:id:oniji:20210410181124p:plain

 

 ↓去年の

oniji.hatenablog.com

 

一年前、ここまで長谷川育美がトントン拍子に来るとまでは思っていなかった。

2021年、この年は長谷川育美飛躍の年と言ってまず間違いない年にまだ4月だと言うのになってしまった所がある。

 

プロ・フィット生え抜きの若手声優…と言いつつ今年で6年目くらいであり、割と下積みは長かった方に部類される声優になりそう。

特に2020年まで目を引いた、アニメにおけるモブ役の多さは、堅実な声優としてのステップを踏む良い時間だっただろうし、その他様々な経験を身に着けた上での、満を持しての登場という言い方も出来るのだろう。

ウマ娘 プリティダービー』のミホノブルボン役はだいぶ前から決まっていたし、これが表に出るタイミングになりそうだったのだが、如何せんウマ娘のリリースは2021年だった訳で、大々的に出るという感じにはならなかった(ぱかラジとか出てたけど)

 

そういう意味で、やはり『推しが武道館いってくれたら死ぬ』松山空音役が最も最初に矢面に立つ舞台になった感じはあった訳である。

作品としても人気は出た訳だし、ファイルーズと長谷川という並びはプロ・フィット準所属メンツ(当時)だった訳だし…(推し武道アニサマ残念だったね…)

 

さらなるメイン役と言える所で『弱キャラ友崎くん』の七海みなみ役が登場。

ドラマCDからの継続の登場だったわけだが、非常に明るいキャラクターであるみみみを上手く演じたのではないだろうか。見せ場の所でもちゃんと魅せれた方だと思うし(まぁアニメの出来に関してはノーコメントで)

こういう喜怒哀楽が素直に出るタイプのキャラクターは、彼女が得意としている所もあるんじゃないかなと。

初の単独キャラクターソングにも挑戦した作品ともなるわけだが(まぁウマ娘のうまぴょいとどっちの方が早かったのかは知らんから正確じゃないかもしれないが)結構良いクオリティのキャラソンを出してきた。

『推し武道』『うまよん』等でもパートで悪いことはまずないだろうと思っていたが、単独でも問題ないクオリティであり、今後の活躍を予感させた。

 

2020年最後の衝撃、『月姫リメイク』(正式名称『月姫 -A piece of blue glass moon-』)が本当に出る…!という所にまさか”アルク / CV:長谷川育美)の名前を見るとは思わなかった。

筆者はオタクによる「ひっくり返った!w」とかいう表現は好みではないのだが、この時は文字通りひっくり返った。(ひっくり返ったっていう表現が好みではないと言いつつ友崎86ラッシュのときもひっくり返ったってブログに書いてたわ)

嬉しさと怖さしかなかった。というか、今でも怖い。

リメイク作品の声優交代は怖い、何をやっても前の人がよかったと言われたらどうしようもない。

それでも彼女にとってめちゃくちゃな大役が任された事は喜ばしいことである。

oniji.hatenablog.com

 

ウマ娘プリティーダービー Season2』ではミホノブルボン役で登場。

1期OVAにも登場していたが、本格参戦。

ライスシャワーミホノブルボンへの尺の割かれ方も結構あったので、”サイボーグ”とも称されるミホノブルボンの感情があまり出てこない役での演技の立ち回り方等に注目した訳だが、一発本当に爆発しないと駄目な所でちゃんと爆発出来たと思うので、良かったんじゃないだろうか。

アニメ効果、ようやく出たゲームでも結構すぐ実装された事もあり、割とブルボン人気そうだし。

 

そして本日、昨年の『ANIPLEX NEXT』での初報から一年以上経って『86-エイティシックス-』が放送される。

センターといえる、レーナ役長谷川育美である。

現状PV等での彼女の演技に関しては、結構良い感じなのではないかと思っているが、実際アニメでどうかを見なければならない。

彼女にとって初のドセンターみたいなもんである(あれってダブル主人公って事で良いの?あんま分かってないから間違ってたらすいません)

前クールの『友崎くん』とも『ウマ娘』とも違う役柄であり、また新たな彼女の側面をたっぷりと味わえる作品になっていればいいなあ…とか。

 

次クールでは『現実主義勇者の王国再建記』アイーシャ・ウドガルド役が決定しており、3クール連続でそこそこのポジションの役をアニメでやる事になる。

長谷川育美という声優の知名度は、ここ一年で加速的に上昇しており、まだまだ上がっていく事だろう。

 

4月1日、ついにプロ・フィットの正所属に昇格した訳である。

 

 

彼女の能力の高さはなにかと言えばやはり感情表現の所であろう。

声優の演技において、一番上手い下手が分かりやすく出る所の一つが感情表現ではないかと筆者は常々考えているわけだが。

声優における感情表現の難しさは、声だけで感情を出さないと行けない所である。

もちろん”絵”という補助がアニメには入るわけだが、そこではやはり実際の三次元と比べて不完全な所も存在する。

だからある意味でわざとらしく表現するべき所もあるし、そうじゃない所もあり、このさじ加減というのは非常に難しい。

もちろん棒読みとかそれ以前の所もあるが、こういう所が声優がやる演技と、俳優がやる演技と、芸能人がやる演技でのクオリティの差に直結する所の要素としては上げられるだろう(もちろん上手くやる人間もいるが)

 

この点に関して、長谷川育美という声優は今の時点で十二分とも言える能力の高さを見せているように思える。

キャラクターによって求められる感情の幅というのは異なる。

例えば『友崎くん』の七海みなみと、『ウマ娘』のミホノブルボンは全く違うモノである。

まぁここまで明確に違えば、違いは出しやすくはあるのだが、そういうキャラクターに沿った感情表現を適切に行えるかどうか?という所は、基本的に思えるのだが別に声優全員が上手く出来るわけではない。

 

場面によっても、ここは感情を抑えている事を声で分からせないといけない場面があったり、ここは若干キャラ崩壊してもいいから感情を全部吐き出さないといけない場面があったりするわけだが、

そこでちゃんと出来ているし、見ている側の印象に残る演技が出来ていると思う。

まぁ単純に言えば演技の緩急といえる所だろうが、それには息の使い方であったり、間のとり方、声色、色々なスキルが求められる訳で、こういう所が出来ているというのは演技力の高い声優になれる要素を持ち合わせていると言えるのではないだろうか。

 

声幅に関してはもう少し開拓を求めたくなるのは贅沢な悩みかもしれない。

まぁ彼女の場合は、多くの引き出しを持つ…というタイプではなく、近い所であっても違いをちゃんと出せるタイプの声幅の広げ方が現実的だろうか。

幸い、彼女はそういう声の使い方は比較的出来ている方だと思う。

まぁあとは使ってくるサイドの声の指定度合いとか、ディレクションとかにもよると思うのだが、

やはり同じ声をずっと使い続けられると、どのキャラの声か分からなくなるし、飽きるし、

そういう時に限って結構キャラクターと声合ってるの?とかなりがちだしあんま良いことはない。

演技の時に顔を出さない声優という職業において、『一発で声優が誰か分かる』は褒め言葉にならないからである。(声優における最大の褒め言葉は『EDでキャストまで誰が演じていたか分からなかった』定期)

まぁ大体的な引き出しは求められるタイプではないと思っているので、そういう違いを見せられる声優になってくれると筆者的には結構喜ぶ。

 

なおブルボンのような役柄は所謂”ボソボソ”の領域であり、これを素直に声幅の引き出しとして認めることは難しいのだが、アニメにおいてのブルボンの演技は割と良く、所謂”誰でも出来るタイプのボソボソ”ではないような気がする。(まだ断定出来る程ではないが)

 

ちょいちょい歌をキャラクターソングで歌うようになってきているが、非常にきれいな声を出している。

透明感がある感じで、今後のキャラソンも注視しておきたい。まぁ別に歌唱力がなくてもいいのだが、歌える事に越したことはない。

キャラソンというものの方が声優として求めたい能力だが、この辺りも悪くはなさそうである。まぁブルボンでうまぴょいは無理ゲーだしノーカンでいいだろ…(良くはない)

 

トークに関しては半年ちょいで終わりよった『長谷川育美・佐伯伊織のGO FIGHT WIN』において特に不自由もなく、割とボケられるし、ツッコめる。

恐らく特に問題はないが、一応場数が少ないので査定はDにしている。まぁそのうち査定はCに絶対に上がる。

まぁラジオやら生放送やらでも特に問題はなさそうなので、今上げてもいいんだけどね…(

 

長谷川育美という声優は演技力で殴ってくるタイプである。

元々の声質的にも声が聞き取りやすい部類に入りそうだし、昨年の後半からメイン役をやり始めた声優としては十分すぎるスキルと能力を持っているといえる。

現在の声優事務所の中でも割と粒ぞろいになってきている事務所において、今年飛躍を遂げるのは間違いなく長谷川育美なのだろう。

本日の『86-エイティシックス-』が上手いこと行って欲しいものであるが、割と最初から追っていた声優がここまで来るのは、嬉しくもどこか寂しい所もあるものである。

 

以上。