ちゃろ~、おにじです(激寒)
当ブログの雑食感ったらないのだが、今回はゲームのレビューである。
…というかゲームのレビュー、エロゲ以外だとF1しかしてないのだが。(FIFAとかウイイレも今度はやっても良いかもねえ…)
今年の現実のF1は、ホンダ最終年であり、現在のシャーシのレギュレーションの最終年である(というか現実には一年伸びたのだが)
割と近年の中では面白い年となっており、久しぶりの日本人ドライバー角田裕毅は、F1時代の佐藤琢磨を思い出す一喜一憂させられっぷりである。
そんなF1のゲームが今年もリリースされた。
昨年の『F1 2020』もレビューしている訳だが、今作も結構変更点は多そうである。
というわけで、今作のF1はどんな感じなのか、見ていくことにしよう。
- 今作からEA制作に(コドマスがEA傘下になったので)
- 各種設定にも新要素が
- ストーリーモード『ブレーキングポイント』は今作の目玉
- 既存モードにもいくつかのテコ入れが見られる
- スライドしやすく、縁石で跳ねやすくなった印象の挙動
- あいかわらずバグあるけどね
- まだ2021年のサーキットが揃ってない
- 〆
今作からEA制作に(コドマスがEA傘下になったので)
今作は、コードマスターズがEA傘下となって初めてのF1ゲームとなる。
まぁ作ってるのはコドマスなので、変わらないっちゃ変わらないのだが。
ただあらゆる所に『EA』の文字を見るのはすごく違和感を感じる。言うてコドマスは10年以上F1ゲーム作ってるので。
やはり今作の目玉はストーリーモードである『ブレーキングポイント』の追加だろう。
初回軌道のメニューでは大きく宣伝されている印象だ。このモードは後で触れる。
その代わり、ここ数作品継続して収録され続けていたクラシックカーの収録がなくなった。
ここ数年ほぼクラシックカーの収録の車種はある意味で代わり映えはしなかった所はあるが、少し残念な気もする。
各種設定にも新要素が
全てのモードで比較的登場する所をまずご紹介。
今回も、あらゆるモードでレース設定が”カジュアル”、”スタンダード”、”エキスパート”と存在し、初心者の方でも安心してドライビングが出来るようになっている。
難しい人には、ステアリングアシストや、ブレーキアシストを入れて慣れていって、最終的に色々なアシストを外していって走れるか…みたいな遊び方もアリかもしれない。
今回の地味な変更点として、天気予報の正確さが設定でき、『外れることもある』という設定が追加された。
長らくFゲームにおいての天気予報はほぼほぼ百発百中であり、これによって相手を出し抜けた(COM相手)訳だが、それはそれで当たりすぎてつまらん所もあった所がこれで改善された形だ。
マシンダメージも、今作からはフロアのダメージまで再現されるようになり、よりリアルなダメージの受け方や影響を感じれるようになっている。この辺りは、eスポーツなどによるデータの蓄積の部分が大きいようだ。
あと地味に嬉しいのが、今作から実況解説の言語まで変えられるようになった事。
しかも英語以外にもめちゃくちゃ多くの多言語が選択可能。
これは無線言語もそうで、よりそれっぽくすることが可能だ。
…逆にここまで出来るのに、なぜか後述するストーリーモード『ブレーキングポイント』の言語は英語に出来なかった。どっかで出来るのかな…
スターティンググリッドなどもよりそれらしく。
英語設定にすればフォントも公式になるんだけど…(
本作は走行中のUIが大幅に変更された。
センターに表示されるのがデフォルトとなり、DRSなどの表示方法なども結構変わっている。
また、今作はF1のルールの変更という所が考えられているのか、エンジンの燃料の操作がほとんどのモードで出来ないようになっている。
ブースト要素はバッテリーのオーバーテイクボタンであり、こちらを上手く使って抜く…というのとかに絞られている所ではある。
リプレイ機能も結構刷新されていて、左に表示が出たり、ハイライトだと実際のハイライトと同じような『LAP○』とかが出たりと、結構変わっていた。
ストーリーモード『ブレーキングポイント』は今作の目玉
今作の目玉はなんと言っても『ブレーキングポイント』であろう。
F1シリーズでは、過去に『F1 2019』で少しだけこういうようなストーリーチックな所があったりしたが、今作はその比ではない結構長めのストーリーが中心のモードだ。
この辺りはやはりEAによる買収の所も効いていそう。
過去『FIFA』シリーズに収録された『The Journey』の雰囲気を感じる所かもしれない。
このモードでは、若手イギリス人ドライバー、エイデン・ジャクソンと、
そのチームメイトになるベテランオランダ人ドライバー、キャスパー・アッカーマンを中心に行われるストーリーモードだ。
難易度は三段階で選べるようになっている。筆者はハードでプレイしたが、ちょうどいい感じだった。これは人によると思う。
難しいほうが現実性はあると思う。
選べるチームはアルファタウリ、アストンマーチン(一年目はレーシングポイント)、アルファロメオ、ハース、ウィリアムズ。
アルファタウリでやりたくなりがちだが、話の内容を考えると一番現実的なのはアストンマーチンな気はする。
物語は2019年のF2最終戦から始まり、2020年からF1に参戦。
2年間のF1シーズンをポイントポイントでやっていく感じである。
このストーリーモード。とにかくこういうシネマシーンのモデリングとかのレベルが高すぎてビビる。
口の動きなどの自然さは、今の技術の高さを大いに感じる。
話としても結構面白い感じに仕上がっていると思うので、気合の入った感じだなあとやはり感じる。
これまでの数作のモデリングを活かしながら、複数シーズンに跨ったストーリーが展開。
残り数周のポイントでの走行や、十数周のフルレースなどを行いながら、ストーリーが展開されていく。
ソーシャルメディアやニュース、電話等様々な手法で話が展開されている。
コンセントの形が日本のじゃないの違和感があるが、当たり前なんだよなあ…これ。
F12019に登場した、あのデボン・バトラーが再登場。(デヴォンじゃないのとか思ったりするけど)
相変わらずのバトラーにも注目だ。
色々と粗は探せばあるストーリーだが、初搭載としては十二分に素晴らしいモードと言えるし、しっかりとしたストーリーが展開されるので、目玉と言って問題はないだろう。
既存モードにもいくつかのテコ入れが見られる
このストーリーモードが入っても、他のモードが基本的に削られることはなく、削られたのはクラシックカーだけだから割と今回も頑張ってはいる。
ここからは、前作までに収録されていたモードでも、一部変更点が見られるのでご紹介。
キャリアモードとマイチームは一つのモードに統合されている感じで、中でマイチームを作るのか、既存のチームのドライバーとなるのかが選べる。
基本的に前作と変化はないが、キャリアモード側のF2がフルか自分で数戦カスタムかとなっており、微妙に異なっている。
またキャリア設定も細かくなっている。
『部門イベント発生頻度』は、今作から新たに、チームの中からチームの動きについて決定する場面が登場する。
こちらの頻度の設定が追加されている。
またリソースの面も、こちらでバランスを変更することが可能の模様。
自分のリソースを上げて責任を増やすもよし、自分のリソースを下げてチーム力を上げないと苦しい感じにするも良し。
最も大きなポイントとしては、『プレイヤー側の故障』というもの。
過去作は、大きく消耗したパーツなどが無い限りほぼほぼ自分の操作しているマシンにメカニカルトラブルなどは発生しなかったが、これによって発生させることも可能になった。
まぁ理不尽な要素を入れられるのは、結構良い所。
天気予報の外れることもあるの設定にしろ、よりリアルな所に寄せられる所が出てきたのは良い所である。
前作、やたら弱かったホンダは普通にそこそこ強くなっていたりする。
ただ、基本的にマイチームのマシンのカラーリングなどの所は特に刷新されていない。
まぁこの辺はそもそも2021年レギュレーションが据え置きされたので、仕方ない所はある。
ただ、こういうパドックパスとかの場面は刷新されており、新しい要素は結構ある感じだ。
ただ、研究開発の所は大きく変更されている。
こちらは基本的には前作と大きく変わってはないと思うのだが、表示方法や、細かい所が変更されている。
こちらの所は、プラクティスのメニューにも関わる所である。
今作は、レースによって3つのプログラムが用意されており、その中で複数のボーナスがある。
開発ブーストの所が追加された所で、これをクリアすることで先程出した開発の所のリソースポイントが割引になったりする。
プラクティスをしっかりと行うことで、開発が進めやすくなるという要素がより色濃くなった印象だ。
レース中の故障をオンにしていると、実際に起きた時にその原因とかがメールで送られてきたり、それを良くしていくためのリソースポイントが貰えたりと、トラブルが起きた時にそれで終わりではなく、それを活かした今後の動きというところまで考えられているのは、割と面白いポイントとも言えるのではないだろうか?
またマイチームでは、デラックス版の特典として往年のレジェンドドライバーを相方に据えることが出来る。
これはどのタイミングでもこのメンバーを市場に入れることが可能なようで、最終的にこのレジェンドドライバーを相方に最強チームを作る…!というのも良いかもしれない。
シューマッハ、セナ、プロスト、バトン、ロズベルグ、クルサード、マッサ等が使えるぞ。
勿論前作と同じ用にF2ドライバーも使える。
松下信治も今作は収録されていたし、佐藤万璃音も収録されているし、ジュリアーノアレジも収録されているぞ。
相変わらずリバリーの自由度はないし、ユニフォームとかもクソダサいのだが、まぁそれはレギュレーション変わる2022以降に刷新してくれないかなあ…とは思う。
まぁPC版だとMODとかでなんとかはなるんだけど。でも差し替えだから面倒なんよね(
スライドしやすく、縁石で跳ねやすくなった印象の挙動
レースをする上で一番気になるのは挙動の面だと思う。
これは前作からまた変更が加えられた印象だ。
F1の挙動としては、タイヤの限界を超えた時のスライド、スピンに繋がりやすさが上昇した印象。
特に前作までは2速とかで、トラコンをミディアム設定とかにしてアクセルベタ踏みしてもまぁ回ることはほぼほぼなかったわけだが、今作はベタ踏みだと普通に回る時は回る印象だ。
タイヤの食ってる食ってないとか、滑り始めとかの感覚はXboxコントローラーとかでも割と感じれる気はするので、毎度このゲームの挙動はいい方向に基本的には向かっている気はする。(トップ層には今回の挙動はどうもあまり好評ではなさそうだが、まぁトップ層ではないのでそういうのどうでもいい)
また、今回変わった気がするのは縁石の跳ね方や、コース外での挙動。
これは設定にもあるのだが、今作はコースの外の路面の所の再現度が増しているようで、ここが挙動にもつながっているのかなと。
コース外に行くと非常にマシンが跳ねたりするようになり、コース外を走る事のデメリットが上昇している。
これに伴うのか、縁石に乗った時の挙動も跳ねやすくなった印象がある。
過去作では、縁石に思いっきり乗ってショートカット的に走れる時もあったが、今作は深く乗りすぎると跳ねて挙動を乱したり、軽く縁石に乗ったときでもアクセルを踏みすぎていると縁石に嫌われてすっ飛んでいったりすることが体感的には増えた印象がある。
大手シミュレーターゲームの挙動には勿論及ばないし、ある程度アーケード的な所からディープな所までを網羅する必要性があるこういうゲームではあるが、割と挙動も頑張ってはいると思う。
まぁそれにしてもF2の挙動はお尻滑り過ぎだとずっと思っているんだが…w
エンジン音もホンダの音とか割と似てる…というか全体的に回生側のキュインキュイン言ってる音が強まった印象。
ホンダのエンジンは外で聞くと減速時の特徴的な音がちゃんと出ているぞ。
あいかわらずバグあるけどね
F1シリーズおなじみの初期の時のバグ。
PC版ではCS版よりはマシっぽいのだが、インスタントリプレイでのフラッシュバックとかやりまくってるとフリーズする可能性はある気がする。
あと、日本語ローカライズのガバポイントだと思うのだが、名前の実況の所が表示と音声が合っていない所が多々あったりもするのでこれホントまじでどうにかしろって感じ。
まだ2021年のサーキットが揃ってない
これは予告されていたとおりなのだが、F1 2021にはまだ2021年のカレンダーに載っているサーキットが揃っていない。
これはイモラなどのサーキットが該当する訳だが、この辺のサーキットがまだ入っておらず、前年の2020からベトナムGPがリジェクトされたくらいの状態である。
これはアップデートで追加される予定となっており、今後のアップデートをまとう。
なので現状マイチームとかキャリアやると、2021年と忠実にしようとするとサーキットが足りずスカスカになってしまう。
今のうちの挙動とか、ストーリーモードとかをやっておくのも良いかもしれない。
〆
今作はストーリーモードの追加という大きな目玉がある訳だが、ここの完成度は非常に高く、やっていて楽しめる内容になっていると思う。
ここ数年は特に新たな試みをしている印象のあるF1公式ゲームだが、今作もそういう所は非常にある感じがする。
キャリアモードの熟成度が増している所にこういうストーリーモードが入ってくるというのは良いことだし、今後もこういうモードが入ってくれると楽しみ方が増えていいなと思う。しかし今の3DCGのクオリティっておかしいな…
地味なアップデートもあり、よりリアリティを感じられる要素が増加。
外れる天気予報、コース外のガタガタさ、言語が選べる実況解説等、地味だけどやっていると気になることとかが結構潰されていて、いい感じ。
まぁ相変わらずバグがあるので、それはアレなんだが…(まぁ前作の初期のタイヤバグみたいなバグは無い気がするからまぁええけど…)
ホンダ最終年だし、角田も来たし、やるタイミングとしては結構良いんじゃないのかなって思う。
ここ数年のF1公式ゲームは、割と勧めやすいゲームにはなった気がするので。
まぁあんま角田似てない気がするんだけど。
いや似てるんだけど、ヒゲいらないんだよヒゲ。子供っぽくなるから付けたんだろうか?いやでも角田子供だしいいじゃんそれで…(
以上。