声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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エロゲUI最強ブランド、 #ゆずソフト・ #ゆずソフトSOUR 全UI遍歴

おにじと申します。

 

今回はエロゲ関連話題。

以前、エロゲUIという観点で、20以上のエロゲブランドのUIを比較して、機能の違いについて一定纏めたような記事を作ったわけだが。

oniji.hatenablog.com

 

今回はそのブランド版をやってみようかなと。

処女作から、最新作までのエロゲのUIの進化を纏めてみようかなと思う。

今回は、今やエロゲUIでは最強格に近いゆずソフトでやってみようかなと。

エロゲUI記事を見れば分かるが、ゆずのUIは本当に高機能であり、高機能すぎて使いこなせない人間がいそうなくらいである。

少なくともUIで勝負するのであればゆずソフトは現在のエロゲブランドで一位と言っても問題ないと思う。

 

そんなゆずソフトのUIも、最初はそんな事はなかったはず。

どのような遍歴を経て、今のUIに至ったのか?

15周年記念として『PENTA BOX』も発売された事もあり、このタイミングでの調査という形になった。

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とりあえず集計結果を表で出す

ということで、さっそく集計結果を出して、そこから各項目、作品ごとに見ていく感じにしていこうと思う。

なお筆者は『PENTA BOX』を買うような事は別にしていないし、初期の過去作は流石に所持しておりませんので、今回は有志を募り、スケ布団氏(@shiftx6)にご協力の元、全作品のUIを調査した。(マジでありがとうございます)

赤背景白文字は、前作から仕様が変更された部分を表している。

毎度基本読みにくいので、下にスプレッドシート自体を公開しておく。

またPENTA BOXにおいても微妙に違う所があるので、そちらも別タブで入れている。
docs.google.com


各項目ざっくりチェック

では、各項目などを摘んでみていこう。

まぁ大きく変化した所を見ていく感じにする(そうじゃないとキリがないしね)

 

ゲーム内オリジナル解像度

まずはゲーム内オリジナル解像度。

こちらは、ゲーム内で前提として作られているオリジナルの解像度(ぼやけない画面サイズ)という事。

最近のゆずソフトのエロゲというのはフルHDと呼ばれる1980×720が採用されているわけですが、そこに至るまでに結構色々あるんだよなあって。

まぁこれは時代におけるディスプレイ解像度のノーマルが変わってきたっていうのが大きんだろうけど。

 

初期『ぶらばん!』(2006)はもちろん800×600の4:3

エロゲの元祖サイズはこれまでありそう(もっと古いのはあります)

今のエロゲは、ウインドウ表示であれば、左上とかにマウスポインタを置けば、自由にウインドウサイズを変えられるのだが、そういうのもない。(ウインドウサイズ固定)

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ぶらばん!オリジナル版(2006)

800×600のウインドウか、フルスクリーンの二択しか存在しない感じである。

 

ちなみに、これがPENTA BOXに収録されてるやつとかになると、

ちゃんとウインドウサイズが自由に変えられたり、ウインドウサイズのテンプレートがちょっとだけ存在したり、

所謂ベタ再収録とかではないことが分かったりする。

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ぶらばん! PENTA BOX版(2021)
2択だけど選択肢がある

なんならオリジナル版は800×600という表記すら存在しないわけで。PENTA BOX版だからこそ分かるみたいな所がある(

 

 

オリジナル版において、このような解像度テンプレートが追加されたのが第3作の『夏空カナタ(2008)となっている。

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夏空カナタ オリジナル版(2008)
7個選択肢がある。

この辺になってくるとツールバーの情報量も増えてきている感じで、時代の変化というものを感じる。

そして、オリジナル解像度が変更されるのが『天神乱漫』(2009)

ここからHDである1280×720の16:9に変更される。言うて今の16:9ってここ10年ちょっとの話なんやなって。確かに地デジ化の時くらいに一気に16:9が広がった印象はあるかもしれんけど…

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天神乱漫 オリジナル(2009)
この辺になると等倍サイズ設定とかも増えてる。

なお、1280×720になってからのプリセット画面サイズ設定は暫く安定しない。

天神乱漫』(2009)が6、『のーぶる☆わーくす』(2010)が9、『DRACU-RIOT!』(2012)が11となる。

なお、『DRACU-RIOT!』の11択で暫く安定する。

 

そして、現在のフルHD、1980×1080となるのが『千恋*万花』(2016)である。

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千恋万花(2016)

ちなみに(Full HD)と表示がタスクバーに出るのは『千恋*万花』だけだったりする。

 

画面プリセット数は『RIDDLE JOKER』(2018)で、8に削減されている。

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RIDDLE JOKER(2018)

で、終わろうと思ったら何故か『天神乱漫 Happy Go Lucky! 逆移植版』(2021)で7に減ってた。なんで?

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天神乱漫 Happy Go Lucky! 逆移植版(2021)

まぁ等倍サイズにすればフルHDになるんだから、その選択肢タブってるのが嫌だったのかもしれない。

 

オリジナル画面サイズとしては、

『ぶらばん』~『夏空カナタ』までが800×600。

天神乱漫』~『サノバウィッチ』までが1280×720。

『千恋*万花』~が1980×1080という結果になった。

 

また、ウインドウサイズテンプレートが追加されたのが『夏空カナタ』、

ウインドウサイズが自由に変えられるようになったのが『天神乱漫』という結果に。

 

画面サイズ一つでここまで話を広げれると思ってなかったので、この記事も文字数が早くも心配になりました(

 

 

コンティニュー機能

今や、エロゲには付いている事が当たり前に近くなってきている、コンティニュー機能。

こちらは最後に閉じた所から再開できる機能で、これがあると一々セーブしなくても最後の進捗にあっさりワンボタンで飛べる便利機能である。

 

ただ、この機能ももちろん昔はあったわけではなく。

この機能がついたのは真ん中から後と言って良い『天色*アイルノーツ』(2013)からである。

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天色*アイルノーツ(2013)

 

逆に言えばDRACU-RIOT!』(2012)以前はないということであり、ゆずソフト作品という中ではまだコンティニュー機能がないエロゲの方が割合が多い事になる(まぁSOURを入れて、天神乱漫HGL逆移植まで入れると逆転するんだけど)

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DRACU-RIOT!(2012)

 

そして、『RIDDLE JOKER』(2018)から、前回閉じた所をタイトル画面を飛ばして起動できるサスペンド機能が追加された。

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RIDDLE JOKER(2018)

すぐプレイできるというサスペンド機能は、他ブランドでは恐らくオーガスト辺りがまず導入し(今ほど便利なサスペンド機能ではないが)、HARUKAZE等も導入。

サスペンド機能という観点では決してゆずソフトは早い方ではなかったと思う。

ただ、一々サスペンドするかどうかを閉じる時に選択しなくても良い点など、後発であることでさらなる便利さを兼ね備えていると思う。

 

 

UIデザイン・フォント関連

続いてはフォント関連だが、ここで基本的なプレイ画面を見せることになるので、ゆずソフトにおけるUIデザインの遍歴も一緒に見ていこうと思う。

 

まず、第一作である『ぶらばん!』(2006)の基本画面を見てみよう。

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ぶらばん!(2006)

まず、パット見で思うのはフォントに時代を感じすぎる所

なんか昔のゲームって感じするよね…とは言え、ゆずソフトはこの『ぶらばん』の時点でツールバーからフォント変更が出来るらしく、そこは強みだったりする。

ちなみにこれ、『MS明朝』らしい。こんなんだったっけ、MS明朝(

ただ通常文字・既読文字の色の変更とかはない

 

セーブ関連とシステムが右下、文字表示ウインドウを挟んで上にオートやスキップなどのボタンが存在する。

このセーブ機能やオート機能などのレイアウトは、初期ゆずソフト伝統のUIレイアウトである。

まぁ途中で今の全部下に変化してくんだけども。

 

E×Eでは、デフォルトフォントが『MSゴシック』に変更されている。

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E×E(2007)

このMSゴシックというのは、天神乱漫』(2009)まで継続される。

 

『のーぶる☆わーくす』(2010)現在のデフォルトフォントである『スキップ』となり、ここからず~っとフォントはスキップがデフォルト。

まぁ他でも見るフォントだけど、ゆずはマジでずっとスキップって印象。

 

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のーぶる☆わーくす(2010)

デフォルトフォントって割とブランドをあらわすというか、このブランドやってんだなあ感が出たりもする。

多いのはこのスキップを始め、『源ノ角ゴシック』、『メイリオ』、『MSゴシック』辺りだろうか。

最近サガプラは『UD丸ゴSmall』とか使ってて、個性が出てたりする。

 

ちなみに、『PENTA BOX』に収録されている物は、全て現在のフォント『スキップ』に差し替えられている。

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ぶらばん! PENTA BOX版(2021)

 

また、バックログに関してだが、今や当たり前に搭載されている『バックログジャンプ(クイックジャンプ)』だが、この搭載は割と遅い…というか、そもそもこの機能の歴史が浅い。

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ぶらばん! オリジナル版(2006)

基本的に、【】で名前を囲んで、横に文字が出る方式、名前の左側に再再生という形自体は大きく変わってはいない。

 

まぁ『E×E』(2007)だけ、文字を押したらボイス再生というレイアウトになってたりはするんだけど。

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E×E(2007)

 

バックログジャンプ機能がついたのは第5作『のーぶる☆わーくす』(2010)から

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のーぶる☆わーくす(2010)

ゆずでさえ2010年でバックログジャンプってなると、本当に昔はなかった機能なんだなって思う。

また、マウスポインタを『JUMP』に持っていくと、その当該場面の画面に後ろの画面がなる機能(ジャンプポインタ場面再表示)も、『のーぶる☆わーくす』からとなっている。

地味な機能だけど、これがあると場面分かりやすいし色々と有能。

 

後述するお気に入りボイス機能が追加されると、バックログからも追加できるボタンが増える。これが第8作『サノバウィッチ』(2015)の事。

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サノバウィッチ(2015)

お気に入りボイス機能ついてても、バックログから追加できないエロゲって意外と多い。

アレは欠陥だと思ってる

 

さて前述した通りゆずソフトは長らく『ぶらばん!』から続くUI基本デザインを踏襲し続けてきていた。

具体的に言うと、第6作である『DRACU-RIOT!』(2012)までこの基本デザインに大きな変化はない。

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DRACU-RIOT!(2012)

 

この変化があったのが、第7作の『天色*アイルノーツ』である。

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天色*アイルノーツ(2013)

ここで、ほぼ現在に近いUIに変更となる。まぁUI含め色々な機能面で『天色』はグッと今の仕様に近づく。(UIデザインは天色から現在までほぼ基本レイアウトは変化なし)

 

めちゃくちゃ細かい話をすると、ゆずソフトは『セーブ』から『システム』までが文字で、進行関係の『オート』『スキップ』『ボイス再再生』等がアイコンである事は、現在においての伝統と言える。

 

ただ、例外作が2作品存在し、片方は第11作『喫茶ステラと死神の喋』(2019)。

こちらでは『セーブ』から『システム』もアイコンとなり、初のフルアイコン表示だった。

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喫茶ステラと死神の喋(2019)

ただ、これ『PARQUET』(2021)では通常通りに戻っていたので、例外だと思う。

思ってたら、『天神乱漫 Happy Go Lucky! 逆移植版』(2021)もアイコンだけだった。

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天神乱漫 Happy Go Lucky! 逆移植版 (2021)

あとこの『天神乱漫 Happy Go Lucky! 逆移植版』、歴代ゆずソフトで一番ボタンがデカイ。

まぁゆずのボタンは比較的小さい方だとは思ってたけど。これはHGL逆移植だけなのか、はたまたこれからこのサイズになるのか…(

 

文字色、既読文字色を変更できるようになったのは『天神乱漫』(2009)から。

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天神乱漫(2009)

しかし、この時代からもうカラー無限選択が可能っていうのは進んでいる。

普通に既読文字の色は固定のエロゲとか、いくらでも今はあるわけで…

 

 

音関連

続いて音関連。まぁボリュームとかそのへんです。(お気に入りボイス機能は別でやります)

 

今のエロゲでは付いていることが多くなっているマスターボリューム

これはゲーム全体のボリュームを一気に変えられるもので、まぁPC側の機能でなら出来るのだが、ゲームで完結出来るようにマスターボリュームあった方が便利なときもある。

このマスターボリュームは第7作天色*アイルノーツ』(2013)からとなっている。

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天色*アイルノーツ(2013)

 

また、ボイスが鳴っている時にBGMの音量を下げる機能に関しては、『ぶらばん!』(2006)からその機能は存在はするが、それぞれ微妙に仕様が異なるらしい。

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ぶらばん! オリジナル版(2006)

この音量もこちら側で弄れるようになったのも、『天色*アイルノーツ』から。

 

また、ボイスカット機能は最初からずっとついてる。で、デフォはオンになってる。

筆者は速攻でオフにする所から始まる(

 

また、ボイスがあるキャラクターが喋っている際、ボイスが再生される残り時間を示してくれる音声再生バー、(ゆずに置いてあのバーが何と呼ばれているのかは不明ですが、CUFFS系列エロゲはあのバーを”音声再生バー”という名前で出してたのでこれで行く)

こちらは第8作『サノバウィッチ』(2015)からの搭載となっている。

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サノバウィッチ(2015)
右下にあるゲージが音声再生バー

これがあると、セリフの最後に恥ずかしがってる奴とか聞き逃しにくい。

なくてもいいけど、あると便利みたいな奴。

 

 

キーボードジェスチャ・マウスジェスチャ

エロゲにおけるジェスチャ機能というのは、特定のボタンを押すとセーブ画面に行けたりとか画面でクリックせずとも出来るみたいな奴。

後で書くが、こういうのはお気に入りボイスとか、スクリーンショットとか、そういう最近の機能とかでだと更に活きる感じがするわけだが。

これがキーボードジェスチャと、マウスジェスチャがあるのだが、キーボードジェスチャが基本的に先に付きがち。

 

キーボードジェスチャは、3作目『夏空カナタ』(2008)からスタートしている。

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夏空カナタ(2008)

ここから暫くキーボードジェスチャというのは一覧が見れる状態になっている。

 

機能自体は変わらないが、7作目『天色*アイルノーツ』にて、実際のキーボード画面に表記される形に変更となっており、見やすさが増していたりもする。

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天色*アイルノーツ(2013)

 

キーボードショートカット機能に大きな変化があったのは第9作『千恋*万花』(2016)。

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千恋*万花(2016)

こちらから、キーボードショートカットを変更することが出来るようになった。

 

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この辺のUIとかも分かりやすいよねって。

まぁキーボードショートカットはここから現在までこの仕様である。

 

では、マウスジェスチャ機能はいつかと言うと、第8作の『サノバウィッチ』(2015)からである。

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サノバウィッチ(2015)

この作品から、ジェスチャが登録できるように。

この時は右クリック+上下左右の動きと、ホイールクリックが可能範囲だった。

 

これが第11作『喫茶ステラと死神の喋』(2019)で出来るボタンが増える。

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喫茶ステラと死神の喋(2019)

所謂マウスのサイドボタンに登録ができるようになり、2つスロットが増えた形だ。

マウス片手にかなりできることが増えた。

 

ちなみに、ゆずソフトはめずらしくゲームパッドにも対応しているエロゲである。

こちらは『RIDDLE JOKER』(2018)から。やったことねえけど。

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RIDDLE JOKER(2018)

 

セーブ関連

続いては一番エロゲで使う機能の一つ、セーブ関連。

まぁセーブスロット数の話です基本。

 

まずセーブスロット数。

最初は10×9の90スロットである。

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ぶらばん!オリジナル版(2006)

このセーブスロット数、意外と天神乱漫』(2009)までこの感じであり、意外とゆずソフトもスロット少ない時あったんだなってなる。

また、クイックセーブも一つだけ。

 

ここに変化が出てくるのが第5作の『のーぶる☆わーくす』(2010)

ここで10×10の100になって10スロット増える。

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また、クイックセーブのスロットも10になって、10倍になったりしてる。

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これが現在の形となるのが、第7作天色*アイルノーツ』(2013)

現在の12×10+=120+になったのはここから。

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というかセーブスロットが増やせるっていうの、本当に画期的だと思う。

こんなんなんぼあってもいいですからね。

クイックセーブスロットも12になってる。これが今現在までずっと続いている感じ。

 

便利セーブ機能も、近年のゆずソフト作品では割と存在。

第10作『RIDDLE JOKER』(2018)から、ダイレクトセーブ機能なるものが登場。

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RIDDLE JOKER(2018)

こちらの機能は、これを押すとセーブ画面を経由すること無く、空き枠にセーブしてくれる機能である。

 

また『喫茶ステラと死神の喋』(2019)にアップデートで追加されたのが、このワンボタンセーブ機能(勝手に読んでるだけ)

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喫茶ステラと死神の喋(2019)

セーブの所にマウスポインタを持っていくと画像のような表示がなされ、ここでスロットを見てセーブが出来るっていう楽な奴。

こういうのマジで楽。他では右にポインタ持っていくとセーブスロット出てくるとかもあるよねえ。

これ正式名称なんなの?(

 

 

お気に入りボイス機能

さて、近年ゆずソフトの代表的機能の一つとして、『お気に入りボイス機能』が存在する。

これはセーブスロットとは別に、キャラクターのボイスをセーブ出来る機能で、いいセリフや好きなセリフを登録することで、後で簡単に聴くことが出来るという、エロゲにおける音声素材という所をしっかりと使い切れる機能というか、クリティカルなセリフを保存しておける便利な機能である。

さまざまな使用方法があるし、基本的にスロットが非常に多いので気軽に登録出来る+セーブスロットとは分離しているので本来のセーブと混同しないように出来る等、利点も多いわけだが。

 

この機能は、第8作『サノバウィッチ』(2015)で初めて導入された。

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サノバウィッチ(2015)

この時は、ボイス再生含めて名前の横にあるという、イレギュラーなUIであった。

後にも先にもこのボタン配置はない。お気に入りボイスを目立たせる為、ボイス再生ボタンと一緒にここに来たっぽいが、これは継続されることはなかった。

 

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また、この頃のお気に入りボイスは、『お気に入りボイスボタンを押す』→『スロットを押して登録する』という形だった上に、

セーブ画面のUIから場面画像がない感じのUIで、文字しか表記がなかった。

このお気に入りボイス機能、3作で今の形に進化しきるのだが、毎回仕様が微妙に異なっていたりしたわけである。

 

『千恋*万花』(2016)では、現在のお気に入りボイスと同じ右下のボタン群に統合される。

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千恋*万花(2016)

ただ、この時もまだこのお気に入りボイスボタンでのダイレクト登録は不可能である。

 

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また、お気に入りボイスのレイアウトは現在に近い仕様となる。

ただ、この頃はまだそれぞれのスロットの背景に出るキャラの立ち絵顔アップが単一であり、全て同じ表情(通常の顔)となっている。

 

第10作『RIDDLE JOKER』にて、お気に入りボイスの登録をワンクリックで登録できるようになった。これでお気に入りボイスの登録が楽になり、これ以前のをやると「そういや出来なかったな」ってなる。

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RIDDLE JOKER(2018)

 

また、この『RIDDLE JOKER』にてお気に入りボイスの一覧の後ろのキャラ立ち絵顔アップが場面の立ち絵と連動する仕様となった。

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これによって、ほぼ現在におけるお気に入りボイス機能となる。

一時期は毎回のように進化してそういう感じになってたっていうね…

 

 

フローチャート機能

ゆずソフトにおける独自機能の一つと言っても過言ではないのが、フローチャート機能であろう。

各種チャプターごとに飛べたり、選択肢を選ぶことで簡単に各ルートに飛ぶことが出来るこの機能。

これ他で見ないよねえ…

 

こちらは第9作『千恋*万花』(2016)が初登場。

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この辺の機能は本当に最近って感じ。フルHDになってからっていう言い方もできるしねえ…

 

 

スクリーンショット機能

一番最近の新機能であるところのスクリーンショット機能は、第11作『喫茶ステラと死神の喋』(2019)より。

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右下に著作権と、左上に作品ロゴが入る仕様。

 

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マウスジェスチャとかでワンボタンで撮影とかなら割と楽だよなって思う。

なんやかんや合ってくれると助かる機能であることには間違いない。

 

 

シナリオ検索

こちらも、ゆずソフト特有の機能と言っても良いシナリオ検索機能。

こちらは、すべてをクリアすると全シナリオから検索できるシナリオ検索機能がそんざいする。

これがあるとめちゃくちゃ二次創作小説が書きやすい(そこ?)

 

こちらは第6作『DRACU-RIOT!』(2012)からみたい。

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DRACU-RIOT!(2012)

基本サポート外って書いているけどここからずっとある機能。

そんでもって他で見たことがない機能っていう感じで、ゆずらしい機能とも言えるかも。

 

 

非常に高機能であるゆずソフトのUI。

とはいえ、やはり最初からそうだったわけではなく、このへんはそもそもの時代の異なりという所だろうか。

とは言え、最初からフォントを変更できたりと、高機能な部分も最初から存在はした印象。

 

第4作の『天神乱漫』(2009)から文字色がパレットで変更できる所くらいから、少しずつ高機能化がスタート。

第7作『天色アイルノーツ』(2013)で現在のUIのベースとも言える骨格が出来たという言い方もできるし、それまでのゆずソフトにおけるUIがかなり一新された印象がある。

第8作『サノバウィッチ』(2015)が過渡期という感じで、お気に入りボイスや、マウスジェスチャが増えつつも、まだ現在までではなく、

第9作『千恋*万花』(2016)で、ほぼ現在に近い形。フルHDにも対応したり、フローチャートが付いたり、お気に入りボイスのUIもほぼほぼ現在と同じだったり…という感じ。

 

毎作微妙に変更があった訳だが、『喫茶ステラと死神の喋』(2019)以降のSOUR二作はほぼステラと同じなので、遂に極まったのかなあという感じもある(まぁ両方ロープラだし、片方は移植だからそこまでUI開発という感じではないのかもね、まぁ変更するべきポイントが無い気はする)

 

まぁ間違いなくUIという観点ではゆずソフトがエロゲで今は一番だと思う。

使いこなせている人間がどれくらいいるのか?とかになってくるとまた話変わってきそうな気もするけどねw

 

以上。