おにじと申します。
今回はガジェットレビュー。
当ブログ移転前、WordPress時代に『ACTIVO CT10』という音楽プレーヤー(DAP)をご紹介したことがあったのだが。
CT10をず~っと、3年半以上使い続けてきたのだが、そろそろ色々な限界を感じ始めていた。
サイドボタンの一個の反応が悪くなってきて、SDカードの読み込みがたまに良くなかったり、バッテリー持ちもイマイチ…と、ヘタってきた訳である。
と、なると次の音楽プレーヤーを考えないと行けないなあ…でも、次のステップアップのDAPはあまりにも高いんだよなあ…とか考えていた。
そんな中、価格が下がった事などもあり、『WF-1000XM4』や、『WH-1000XM3』を購入してしまった筆者。
こうなってくると「いや、LDAC使えよ」という思考になってきたわけである。
LDACは、Bluetoothのコーデックの一つであり、ソニーが開発した高音質なモノ。
他にもSBCやら、AACやら、AptXやら色々あるわけだが、ソニーが『ハイレゾ級』と謳う奴である。
せっかくこの高音質コーデックが使えるイヤホンや、ヘッドホンを揃えたのに、その完全体を使わずにずっと聴いてきたわけである。
しかも、WF-1000XM4にはAptXが非搭載であり(AACは搭載してる)、持っているCT10はAACが非搭載(AptXは搭載してる)というあべこべな形になり、SBCでしか聴けないとかいう事態にもなっていた。(ここまでの話がややこしい)
と、まぁウォークマンを買う理由がめちゃくちゃ揃ってしまったため、今回はウォークマンA100(NW-A105)をご紹介していこうと思う。
大衆モデルとしては一番上位とも言える商品のAndroid搭載スマホだが、どのような出来なのだろうか。
- 開封
- 各種機能チェック
- 曲転送はドラッグ・アンド・ドロップで可能
- 確かに電池持ちや内部ストレージはよろしくはない、色々と運用は上手くやるべき
- Bluetoothは非常に良い。欠点もあるけど…
- プレイリスト運用とかが一番だるいので注意
- 手軽に無線・有線で、ストレス少なく使える安定のプレイヤー
開封
ということで開封。
今回はmicroSDカードも新たに購入して、万全の体制ってことで。
内容物はこんな感じ。
説明書類がめっちゃあって、充電用のUSBケーブルと、USB-Cコネクタカバーがついてるくらい。
まぁシンプルな内容ですわね。
正面。下にはSONYの文字が。このへんは割と前のウォークマンから変わってはいないらしい。
サイドにはボタンが結構多い。
電源ボタンから、音量ボタン、そして再生前後ボタン。
HOLDもついていて、誤動作とかも少なく出来る。
…けど、正直HOLDは無くても良い気はする。(誤操作したことない)
このA100シリーズから、ついに端子がUSB-Cになった。
独自規格モノだったウォークマンも遂に汎用端子を手に入れた訳である。
これは大きな要素だったのではないだろうか。
まぁ、筆者iPhoneだからLightningは必要なんだけど…(
サイズとしても片手で簡単に操作できるくらいのサイズで、厚みもそこまでない。
そして軽いと、手軽に持ち歩く音楽プレーヤーとしてはかなりいい外見って感じ。
まぁ保護フィルムとか、カバーは付属していないので、これは用意しておきたい。
筆者は武蔵野レーベルの奴買った。お前いっつも武蔵野レーベルのアクセサリ買ってんな。
普通にAndroidの設定が最初に始まる。
A100に搭載されているのはAndroid9であるが、セキュリティとかは基本的に最新のが入ってきているみたい。
各種機能チェック
左下の『W.ミュージック』で音楽を聴く形になるので、今回はこちらを中心にご紹介。
以前からのウォークマンの表示の感じで大して変わりはないですね。
むしろちょっと泥っぽくなって洗練された感じもある。
再生のメイン画面はこんな感じ。やっぱウォークマンのイメージはちゃんと泥ベースでも継承されてるって感じですわね。
曲を探したりするのも割と簡単だし、こういうのはウォークマンのノウハウみたいなのがちゃんと継承されてるんだろうけど。
曲名をタップすると関連検索とかが出てきて、アーティストとかで引っ張ってこれたりも。
こういうのもしっかりUIがキビキビ動いてくれる印象だ。
音質設定も充実している。
イコライザーはもちろんのことだが、ソニーがよく宣伝している圧縮音源をハイレゾ級にまで引き上げる的な『DSEE Ultimate』が入っていたりもするし、
『DCフェーズリニアライザー』『バイナルプロセッサー』とかのアナグアンプやら、アナログレコードの再現をする奴とかもある。この辺になってくるともうよ~分からんのよ(
音量を一定合わせてくれる『ダイナミックノーマライザー』とかはまぁ分かりやすい。
割とオンにしてる時が多い。割と曲によって音量違う所が出てきちゃうのはあるあるなので、割と雑に助かる。
基本的に合わせれるように音源どうにかしてた時あったし、多少雑でも許されるようになった(
基本的に筆者はイコライザとかで音を弄るのが好きじゃないタイプではある。
普通にこのウォークマンの音に関しても、ノーマルの状況でいい感じだと思っている。
ただ、この『ClearAudio+』って機能はちょっと面白かった。
Xperiaとかにも入っている機能だが、『ソニーおすすめの最適な音設定に調節』する機能。
明らかに聴音された音なんですけど、迫力を感じるというか、それぞれの音が粒立って聞こえて面白いんですよね。
これでずっと聴こうとは思わないけど、たまにこっちにして聴いて気分を変えたりするのはアリだなって思う。
曲転送はドラッグ・アンド・ドロップで可能
昔は、ソフトを使わないと入れれなかった気もするウォークマン。
現在も『Music Center for PC』とかはあるんだけども。まぁ前よりは大分マシにはなってたけど、普通にCT10ではドラッグ・アンド・ドロップで入れてたので、それで入れたいなあと思っていたのだが。
今は普通にドラッグ・アンド・ドロップで入れることが可能である。
SD、本体にしろ『Music』フォルダの中に入れれば、ちゃんと読み込んでくれる。(逆に個々に入れないと読み込んでくれないとも言うけど)
MicroSDはウォークマンに入れて初期化する形になるのは注意しなければならない。
割とMicroSDの抜き差しとかもシビアっぽいので、基本的には入れっぱなしが望ましそうな感じがある。
その辺を気をつければ、脳死で『Music』フォルダに打ち込んでおけばオッケー。
これであっさりと読み込んでくれる。
…のだが、PCのに接続する時は気をつけるべきこともある。
USBでPCに接続する際は、PCに直接接続する必要がある。
USBハブを介すると、上手く動作してくれない。
このウォークマン、挿すと『充電のみ』か、『データ通信もする』かが選べるのだが、USBハブを介するとコレが無限ループしてしまう。
直接挿すとちゃんと動作するので、これは気をつけよう。ちょっとめんどいが。
確かに電池持ちや内部ストレージはよろしくはない、色々と運用は上手くやるべき
巷で言われているよろしくなさそうなポイントだが、確かによろしくないポイントではあるようには思う。
一番言われているのはバッテリーの所。
どうしてもAndroidを搭載することによって、電池持ちは過去のウォークマンと比較するとかなり落ちてしまう所がある。
自動電源オフは最短の一時間に設定して、バッテリーセーバーを常にオンにして、Wifiなどに接続しない…とかにすれば結構持つ。
起動に関しては普通に1分そこらで起動するし、W.ミュージックなら最終再生地点を記憶してくれたりもするので、こういう運用を心がけると良いと思う。
まぁこの運用なら一日とかなら持つと思うし。
ちゃんと運用してあげればなんとかはなりそう。
ストレージの方が問題。16GBだとシステムが最終的に10GB以上食ってくるので、ほとんど空きがない。
ストリーミングで運用したい人は32GBがおすすめ。筆者はストリーミングではないから別に良いけど…
こっちの方が多分問題と思うよ割と(
Bluetoothは非常に良い。欠点もあるけど…
筆者は、WF-1000XM4や、WH-1000XM3を使用してのBluetoothでの接続という所で、このウォークマンを選択した所がある。
なので、Bluetoothでいい感じかというのは重要な所。(もちろん欠点がある事は知っているけど)
Androidを搭載していることでアプリを入れられるので、SONYのイヤホンアプリを入れられるのは普通にいい所ではある。
スマホと同じようにアプリを入れて、それで設定とかが出来るので、非常に使い勝手が良い。
このような多機能ワイヤレスイヤホンとかだと、操作とかモードとかを変えられたりするので、それをウォークマン単体で出来るっていうのは、普通にありがたい。
また設定から、コーデックを選択もできたりするのも良い所。
LDACからSBCまで幅広いコーデックに対応しており、場合によっては変更させることも可能だ。
筆者は画像の通り『LDAC(接続優先)』に設定している。
初めてLDACを使用してみたのだが、確かに音質は良いかもしれない。
特にWF-1000XM4だと、他のコーデックのときとの差を感じれる気がする。
音にキレが増した感じがあり、かなりキレイな感じがある。解像度が高いと言うかね。
基本的に忠実な音を出してくるWF-1000XM4ですけど、そこにより繊細さが加わった上でキレがある印象。
そして、これが一番うれしかったんだが、まぁ途切れない途切れない。
このウォークマン、マジでLDAC接続でさえほぼほぼ途切れない。
梅田に出向いてLDAC接続させてみたのだが、全く途切れないという事はないが、2時間そこらとかいて、途切れたのが片手でおさまるんじゃないかレベルで途切れなかった。
ウォークマン本体を後ろから覆うように持ちすぎてしまうと途切れるので、この辺にアンテナがあるんだろうなって感じ。
これはWH-1000XM3のLDAC接続でも変わらなかったし、無線運用でいい音で聴きたい!っていう方は割とこのウォークマンおすすめできる。
ちなみにLDACじゃない場合だが、所持しているagのCOTSUBUでAptX接続した場合、WFやWHよりは途切れた印象だった。なんかLDACの方が良かった。
ただ、LDACも音質優先にすると途切れまくったので、接続優先でやるべきだと思う。
そうすれば割と安定した動作ができて、非常にいい感じである。
ただ欠点として、このウォークマンの機能がBluetoothだと割と使えない。
前述した機能においては、『ダイナミックノーマライザー』とか、『ClearAudio+』しか使えないし、このウォークマンはマスターボリュームが細かくあるのだが、これも使えずAndroidの15段階になってしまうのが非常に残念。
ただ、それを上回るBluetooth能力の高さ。DAP系はBluetoothが弱くて途切れやすいものも多い中でこの安定性という所が強い。
『Extra Volume Simple』というアプリを使えばちょっと細かくできるので、こういうのを駆使するのもアリだと思うぞ。
プレイリスト運用とかが一番だるいので注意
最後の注意はプレイリストの運用という所。
このウォークマン、プレイリストを単体で作ることが出来ないというデカい欠点がある。
これを代替出来るのがブックマーク機能ではあるのだが、これも基本的に一曲とか、1アルバムとか、そういう単位でしか入れることが出来ない。
CT10とかだと単体でプレイリストが作れたし、複数曲選択も普通にできたのだが、それが出来る感じではない。
ということで、PC側でプレイリストを作る必要性があるのだが、『Music Center for PC』で作る方法がまず一つ目。
ただこれ、『Music Center for PC』で転送してないと合致しないっぽいので、これはなし。
…となると、汎用プレイリスト作成ソフトで上手いこと作るっていうちょっと面倒くさい方法を取ることになる。
筆者は『M3U Dropper』というソフトを使った。
同じ構成のフォルダを作るか、『Edit』の『Replace In Selected』とか『Global Replace』などを使用して、相対参照にパスを変更させることで、ウォークマン上でも動作させる感じ。
『..¥』で初めて、『Music』からのパスを書けばOK。
出来たプレイリストは、SDでも本体でも、『Music』フォルダより下に入れれば認識してくれるみたい。
一度作り方が分かってしまえば割となんとかはなる。
なるけど単体で出来ないのは正直面倒くさい。
本体ではこんな感じで出て、
中身はこんな感じの表示になる。
こちら、プレイリストはブックマークに転送することが可能になっており、ブックマークなら一定の単体での編集が可能なので、プレイリストを作って、ブックマークに送ってちょっと修正…とかの運用が一番良いかもしれない。
ちなみに、ブックマークだとジャケットが表示されるという差異がある。
基本はブックマーク運用のほうが色々と良さそうではある。
ブックマークも他の機器から見えるような形だと尚の事良かったんだが、今の所ブックマークがどこに保存されてるのか分かってない。
手軽に無線・有線で、ストレス少なく使える安定のプレイヤー
細々とした問題は存在はするものの、やはり動作する上でのUIなどの完成度等は素晴らしい。
動作もミュージック系統であれば割とサクサクと動作してくれる印象で、ストレスなく動作できる。
色々な音楽プレーヤー、DAPというのは存在するが、やはり動作がサクサクとか、UIのデザインとか、画面の綺麗さとか、そういう操作においての完成度って結局の所ソニーとか、Astell&Kernとかが抜けている印象がある。
そういう所含めても、やはり総合的にソニーのウォークマンというものは、ずっと作られてきたこともあり、良いものを作り続けていると思う。
楽しく音楽を聴ける音楽プレーヤーとしては、小ささ、軽さという要素も大きなところではあるし(もうちょっと大きく重くなっていいからバッテリーちょっと増やせやと思わなくはないが)
有線・無線関わらずしっかりと聴けるのが良い。
無線はかなり安定している印象で、ここまで安定している音楽プレーヤーっていうのはそんなに多くなさそう。
色々と音楽を楽しめる機能も多いし、LDACにも対応と、色々とやれることが多いのも面白そうな感じ。
まぁ欠点もあるんだけど。そのへんはなんかかいぜんしてくれたら嬉しいなあとは思いつつ。
ただ、やっぱりサブスクの時代って所を考えるとAndroid搭載は正解だと思うから難しいところだよね…
筆者としては、有線無線両方で運用できる音楽プレーヤーがほしかったので、満足って感じである。
以上。