声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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今年はタフなドラフトに。 #新人女性声優選択会議2022 開催後部外者雑感

おにじと申します。

 

今回は、新人女性声優選択会議が今年も終了したという事で、まぁ多少書く感じのやつ。

正直毎年のようについていくのが大変になってきてるし、動画も作らなくなったし、いるか?って感じではあるのだが、まぁ一応やってるから毎年。

あとあの企画それなりに指名声優しっかりしてるけど記録Twitterにしか残らないから。

そういう感じで、今年も一応記録として残しておくという感じで…

毎年のことだが、筆者は参加していない定期、参加できる知識ない定期。

9回目ですってよ

こういう規格が9年続いているということ自体なかなか凄いことだと思う。

今年も10月半ばの開催となった訳だが、ドラフトも去年より遅い?とかで今年は本家ドラフトよりも前開催に戻った。

 

規定上、本当にガチ新人、若手を指名していくことになるこのドラフトは、実際のドラフトと同じような先見の明かどうかを数年経ってからという所を見ていくような形になっていく訳だが。

所謂毎年メイン役で出てくる新人、若手というのはいるわけだが、そういう所謂プロスペクトが上位指名されていく。ただ、その出演が続いていくとは限らない訳で。

まぁ別に実力以外の要素というのも増えつつある訳だけどさ(そもそも実力通りに出てくる職業というもののほうが恐らく少ないだろうが)

そういうの含めて、どのように声優を評価して獲得していくのか。その辺りが難しい所ではあると思われる(やってないから思われるっていう書き方をします)

 

昨年の大会では、当時はまだセレプロなどしか存在しなかった羊宮妃那(青二プロダクション)が一巡目で重複するという、なかなか予想できなかった展開が発生した。

重複に値する声優なのか?という所もあった訳だが、羊宮のこの一年の活躍というのは、そのような声を一掃する活躍だったといえるだろう。

羊宮妃那が重複した、というのは、このドラフトにおいてのレベルの高さを改めて示したものであり、今年の指名もどうなるのか、非常に注目が集まるところである。

 

今年も指名枠は支配下5+育成2の合計7人。合計48人が指名される。

ルールなどは昨年と同様。

 

 

参加者は昨年からオールステイ

今年の参加者は、なんと昨年からオールステイ、変わらずという形になった。

二年連続全く同じ参加者というのは大変珍しく、2015→2016(なたね、あへおじ、イソロイシン、すとれ、ルピナス、かわさきろしゅこ)以来となった。

ウェーバー順にご紹介していこう。

 

なたね(@natane24) - 主催者・9年連続9回目

この企画の主催者。

いっつもこの人ウェーバー先頭にいるな。去年は初のケツだったのですが、今回でもう5回目(前回は2019年度)のウェーバー先頭となった。

堅実と冒険のバランスと言った感じの指名がこれまでは続いているだろうか。あとブシロード系声優が好き。

昨年は羊宮妃那(青二プロダクション)を指名するも重複で外し、ペイトン尚未(ソニー・ミュージックアーティスツ)を1位で指名。

一昨年の長谷川育美(ラクーンドッグ)は勢いある若手声優に成長。

今年もおなじみとも言えるウェーバー先頭で、堅実とそうでない部分がどのようなバランスで指名されるか。

 

もーす(@mosu107)- 2年連続2回目

昨年に続いて二年連続の参戦。

昨年は『ラブライブ!スーパースター!!』の伊達さゆり(Apollo Bay)を一位指名。

その後は『おねがい、俺を現実に戻さないで!』など、コンテンツや、大沢事務所のオーディション合格組など、多様な方面での指名となった。

観測範囲が広く、指名の方向性としても色々な引き出しを持っている感じを出した昨年に引き続き、今年もそのような指名となるのか。

ラブライブ系の指名も多かったので、今年もスパスタからの指名も考えられるか。

前回はウェーバー5番目。今回は2番目と前半側に。

 

かわさきろしゅこ(@rosyuxco303e)- 9年連続9回目

独自路線の指名なども結構あり、その上で後に活躍をしていく声優を獲得し続けている。主催者以外での唯一の皆勤賞という歴の長さも、指名の安定感という所につながっているのかもしれない。

昨年は一位で『スローループ』の久住琳(アイムエンタープライズ)を指名するなど、アニメとコンテンツのバランスを取った指名となった印象。

堅実な指名と攻めの一手の指名がこれまでもあるが、今年はどうなるか。

ウェーバー3番目は2020年度以来3度目。

 

イソロイシン(@isorosario50)- 2年連続8回目

皆勤賞ではないが、その次に出ているイソロイシン。

Mr.オーバーピックとか言ってもいいくらいには独自路線を突き進む事が多いが、その視点が数年後には効いてくるんだから面白い。ある意味でドラフトの醍醐味を一番出している出場者かもしれない。

昨年は『WIXOSS DIVA(A)LIVE』に出演していた福積沙耶(EARLY WING)を一位で指名。

実績の少ない声優というのも積極的な指名を見せており、らしさは2年ぶりでも出ていたか。

過去指名では楠木ともりソニー・ミュージックアーティスツ)が今期チェンソーマンに出演するなど完全に育ちきった印象。

これまでも驚かされる指名をしてきた訳だが、今年もそのような指名となるのだろうか。

ウェーバー4番目は2017以来3回目。

 

タナトス@Thanatos373DB)- 5年連続5回目

すっかり常連組となった、おんJ声優ドラフトなどでも活躍したタナトス

自分の中でのその年強い声優を指名するというスタイルは堅実さの印象が強いが、昨年の羊宮妃那(青二プロダクション)一位指名は当時としてはなかなかの指名だった気もする。重複を制し、羊宮当人も大きく飛躍。代表的指名となった。

昨年は、水野朔(ソニー・ミュージックアーティスツ)、稲垣好(アイムエンタープライズ)も指名し、まさに短期的に言えば先見の明の塊のような指名となった訳だが、今年はどのような指名となるか。

過去指名を振り返っても、若山詩音(劇団ひまわり)、野口瑠璃子アーツビジョン)、夏吉ゆうこ(賢プロダクション)など、主役、または主役級を獲得する声優を指名できており、編成としてはかなり上手く行っている方か。

ウェーバー5番目は初。

 

カイリュー@dragonite_voice)- 2年連続2回目

昨年から参加のおんJ声優ドラフトなどにも参加したデータマン。

各アニメのモブなどにも目を配り、各種作品の声優予想なども良い所を突いてくる知識量は、昨年のドラフトでも垣間見える所があった。

昨年は一位にミュージックレイン3期で『IDOLY PRIDE』『ワンダーエッグ・プライオリティ』にメインで出演していた相川奏多(ミュージックレイン)を指名。

各種アニメ、コンテンツ、ラジオ等においての幅広い指名となった印象がある。

倉持若菜(クレアボイス)を5位で指名できているのは、現状良い指名と言えそう。

今年も多角的な指名が見られるだろうか。

 

 

開催前注目声優(?)

本当に新人声優分からんねんけど、一応の予想という感じです。

まぁ終わった後に出してるから意味ないんだけど。

 

まずは各種コンテンツの新規組を確認しておこう。

今年はLiellaに追加が存在。二期生組は全員指名可能である。

また一期生に関しても昨年伊達、ペイトン、岬が指名という形でこれ以外の2人は可能なはず。

 

またウマ娘の方でも新ウマ娘実装に伴っての声優追加もあった為、こちらも考えるべきか。

今泉りおな(アーツビジョン)、春川芽生(スターダストプロモーション)、須藤叶希(東宝芸能 / Breathe Arts)、真野美月(尾木プロ THE NEXT)辺りが追加組で指名可能か。この他にもウマ娘声優はアニメメイン役がまだない声優もいるので、指名の可能性はあるだろう。

 

アニメ系統で言うのであれば、そこまで多いわけではないが、『それあゆ』では中村カンナ(Rush Style)とか、三川華月(賢プロダクション)とか。

『着せ恋』の直田姫奈(アニモプロデュース)、

『明日ちゃん』で主演であり、DIALOGUE+唯一の未指名村上まなつ(アライズプロジェクト)、

サマータイムレンダ』でメイン役をした永瀬アンナ(81プロデュース)、

『デリシャスパーティ♡プリキュア』に主役として抜擢された菱川花菜(ラクーンドッグ)、

『ワッチャプリマジ!』で主役を務め、今年も複数作品でメイン役を獲得している廣瀬千夏(アトミックモンキー)など、結構声優は存在する。

 

その他、『ルミナスウィッチーズ』『東京ミュウミュウ にゅ~』『声優フォークソング部』『IBERIs&』など、まぁなくはない。

今年は指名候補として挙げる人間は色々といそうだが、大きく飛び抜けているような声優というのは多くはないような感じがある。

指名する側によって評価が分かれそうであり、そうなってくるとどのように戦略を練って指名をしていくかというのが難しくなる可能性がある。

 

今年の新人女性声優選択会議は、どの声優をどれくらいで評価するか、という所が肝になってくるのかもしれない。

 

 

結果・雑感

全ての指名の結果を先に掲示しておくとこんな感じ。(画像はなたね氏)

今年もしっかりとフル指名となった。

ことしもいくつか要素を抜粋しての雑感という感じで…

当日はスペースに上がらせて頂き、去年に引き続き解説ポジションをやらせて頂いた。

毎年あのポジション難しくなるんですよね、選ばれる声優が先鋭化(?)していくので…

 

 

一巡ウマ2、スパスタ1

一巡その他は中村カンナ(Rush Style)、咲々木瞳東京俳優生活協同組合)、大熊和奏(賢プロダクション)というメンツ。

コンテンツ的に言えばウマ2、スパスタ二期生1という形。

中村カンナは『それあゆ』でも活躍しており、Rush Styleの若手の柱になっていける可能性もある。一位指名は順当だろうか。

咲々木瞳は、遅すぎた指名という言い方の方が良い気がする。それこそ和氣あず未が出てきた頃には星谷と共に一定の期待を筆者はしていたし。星谷共々遅れたのはやはり現状の俳協を表しているような気がする。

 

想定通りとも言える菱川重複

まず第一順声優に関して。

菱川花菜(ラクーンドッグ)の重複に関しては、結構想定通りだった気がする。

タナトスの指名する気配は前から存在したし。ただ、ここに重複してくるのがかわさきろしゅこだったことは少し意外だったかも。

今年の指名可能声優の中で最も重複する声優は、菱川だっただとは思うので、コレに関しては普通かなと。

二年連続で、タナトスは抽選で獲得に成功。そもそも二年連続重複するということが初ということで、これは非常に意外。

こういう所から、かわさきろしゅこの誤算は始まっていたのかもしれない。

 

そして、ここで単独で、永瀬アンナ(81プロデュース)を獲得しているカイリューは戦略としては効果的だったのではないだろうか。

アニメ出演としても比較的順調である永瀬を菱川重複読みでの獲得というのは、戦略としては非常によかったかと。

 

まぁ当企画においての重複声優というのは比較的打率が良いのだが、菱川花菜が重複したというのは、どうなっていくのか。

菱川は、新生ラクーンドッグにおいての新人一番手であり、今年のプリキュアにセンターに大抜擢。

正直プリキュアの抜擢系は定期的にあり、この抜擢からスターダムを一気にのし上がる…ようなことはあまりないのだが、前身プロ・フィットのラクーンドッグは未知数でありながら、前身の輩出力というのは高く、かつ菱川花菜はまだ19歳と若いことを考えると、ある程度すぐに出てこなくとも余裕はある。

かつ菱川の能力は荒削りな部分もありつつも、ポテンシャルを感じるというところでは妥当だったかなと。

 

しかし、今年のファーストコールが阿部菜摘子だったのは予想できない所がある。

思えばここから色々と混乱は始まっていたのかもしれない。

 

 

DIALOGUE+オール指名不可に

今年二位で村上まなつ(アライズプロジェクト)が指名されたことで、DIALOGUE+メンツは指名、もしくは指名不可となった。

意外と稗田寧々81プロデュース)が指名不可になっているのだが、この人このレギュレーションだと指名するの難しすぎたので…(2018年に指名するしかない)

D+、色々と休止云々とかあるし、そもそも声優としての活動というのが怪しいがどうか。色々あって、今回の村上は恐らく稗田の次には声優としての活動をしているとは思うし、『明日ちゃんのセーラー服』では良かったし、ポニキャン枠でもなかったことを考えると…まぁアライズでどれ位できるのか。

まぁD+一番手は稗田なのだが、言うてポニキャンと81のプッシュ枠だし、そこから抜け出せてないし…稗田でさえあの次元で、宮原が兆しすら怪しいとなるのは81の現状を…(

 

 

イソロイシン2位福島香々のイソロイシンっぽさと、ここからの波乱合戦

イソロイシンの2位指名の福島香々(エイベックス・ピクチャーズ)は、遊戯王で抜擢された超若手だが、kocoとしてや『THEカラオケ☆バトル』などでの歌でのイメージもかなりあるという話題に富んだ素材である。

この指名は二位としてはオーバーピック寄りのような気はするが、歌手声優両刀で戦えそうなエイベの新人という指名は面白い。

イソロイシンは2017年に楠木ともりソニー・ミュージックアーティスツ)を二位で指名したこともあり、それが想起される指名だった。

 

そしてこの福島の指名によって、繰り上げの方向性が高まり、支配下二位指名の時点でプランが崩れたり、オーバーピックが続いたりしている。

直後のタナトスの麻倉ありあ(アイムエンタープライズ)とかも混乱を指名示しているような気がするし。ここからもう早めに行く感じが固まってくる。

めちゃくちゃ混乱していた感がある今年。この本格的な号砲は福島の指名だったと思う。

 

3位でのタナトスの澤田姫(EARLY WING)の指名もめちゃくちゃ早い。

なんなら普通に来年の一位候補になってもおかしくないからね。まぁでもこのドラフトではまず残らないだろうなみたいな所は、AOFの時点でありましたから、驚きではないけど。驚きではないけど3位は早い。

 

それを言えば、まぁ恐らくちいかわの青木遥(YOUボイス)はなたねが取るだろうな…とは思ってたけど、4位はある意味狂気の指名だし…全体的に本当に混乱が目立った今年でしたね…

 

 

各所中小コンテンツまとめ

そもそも指名されるのかという所もあったルミナス勢は鳴海まい(プロダクション・エース)が3位、細川美菜子(プロダクション・エース)が5位で指名。

プロダクション・エース勢はなかなか角川以外での仕事がないし、ルミナスウィッチーズも順調なものではなかったわけだが、これからの活躍はあり得るだろうか。

 

シャインポストからは、長谷川里桃(mitt management)が指名。

舞台なども多く、色々と事務所も渡り歩いてきた長谷川。今後の活躍の足がかりになっていくのか。

 

東京ミュウミュウ にゅ~からは、天麻ゆうき(スワロウ)が育成で指名。

正直もう技量がガッタガタの東京ミュウミュウだが、オーディションで合格し、センターをやっている天麻は一定スワロウもといポニキャンから大事にされるだろうから、今後の成長の伸びしろという所がどうかという感じ。育成で取るならありな存在とも言えるかもしれない。

 

 

結果的に振るわなかったといえるスパスタ勢

一位で大熊の指名があったスパスタだが、その後はLiella勢はなたねの薮島、鈴原の下位での指名にとどまった。

第一期ではやはりLiyuuと青山が指名されることもなくという感じだった訳だが(そもそも権利として終わってるんだが)第二期の指名も多くはないという形に。

そもそもラブライブ以外での活躍というのが望みにくい純血ラブライブにおいて(なぜか青山がまだ活躍…?いや声優として活躍してると言われるとまた違うから活躍ではない…?)指名しにくいという所もあるが、やはり二期のスパスタの出来という所も大きく影響した感じがある。スパスタの全体的な指名控えによって、他の声優の序列が上がった…というのも考えられる。

その結果、所謂オーバーピック気味の指名が増えて、玉突き事故が起きやすい状況になったのかもしれない。

 

 

事務所は賢プロダクションがトップ

今年の最多指名事務所は賢プロダクションという事になった。

最近の賢プロはまた若手が生えてきているかなという印象。

前述した大熊和奏は一巡指名されたわけだが、ラブライブ純血系統では珍しく声優事務所に所属する新人声優である、という所も一位指名に踏み切りやすい部分があったように思う。

如何せん純血ラブライブラブライブだけやっとけば良い…というか、ライブとかで完全再現することが最高であり、そのためであれば声優の拘束時間とか身体が壊れることをなんとも思っていないので、物理的に厳しいみたいな所もあるし、そもそも声優を選ばない(ライブで動けるのと歌歌えることしか考えてないので)所がある中で、大熊はまだ声優としての可能性がある、若さもあるし。賢プロだし。という所はあったかもしれない。

三川華月は比較的順調気味だし、一位指名もあり得たと思うし、今年からHPとロゴが変わった(変わったというかロゴは増えた)賢プロが伸びた印象。

 

 

今年は指名が難しかった印象

やはり、開催前から分かっていたところではあるが、今年は大きく飛び抜けた声優というのもあまりいなかったような気がする。

その中で可能性と、今後の一定の余裕というのがあり、その上で技量は一定以上見れているという菱川が重複したのは、今年の重複の可能性として最も高いものだった。

二年連続の重複が初というのはかなり意外だったが。

年々コンテンツに頼っていく割合が増えていく中で、アニメの出演とのバランスを考えつつ、どこを魅力、長所として考えて、どの順位で指名を行うのか。という所のそれぞれの想定の所がかなり崩れた年となった。

それはやはり差が少ないというか、それぞれの判断基準では想定指名順位が異なる場合が多く、発生したと考えるべきなのだろう。

 

今年は全員参加者がステイだった訳で、そういう意味では一定予想しやすい部分もあるのではないか?という感じもあったが、全然そんな感じにはならず。

やはりこの新人女性声優選択会議は難しいなと感じる部分が多かった。

 

来年の方向性としては、IBERIs&とか、スタリラ中等部とかからはピックされていないので、このへんがこの一年で指名に値するような所までもってくるのかどうか。

なんだかんだ候補は生えてくるんだけど、毎年翌年が心配にはなるっていう。

今年は本当に荒れた年といえる年だった気がする。

指名された声優がこれからどのような活躍を見せるのか、注目していこう。

 

以上。