声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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VTuberエロゲ楽曲アレルギーは何が悪いのか?

おにじと申します。

 

今回は、エロゲ楽曲に関しての話題。

なお、この内容はそもそも『ハミダシクリエイティブ凸』のED発表の時に思いついたネタだったのだが、このVTuberエロゲ楽曲を生み出した元凶及び戦犯の戯画(株式会社エンターグラム)が戯画/プレカノをやめてエロゲから身を引くことが決まったので、実質的に戯画追悼企画みたいになる。なお追悼する気はあんまりない。最近の戯画ずっと空振りしかしていなかったので。盛者必衰の理をあらはす…(

 

ということで、最近ちょくちょく存在するVTuberエロゲ楽曲。

まぁここにおいて賛否両論があるわけだが、なぜVTuberがエロゲ楽曲を歌うことがこういうことになるのか、歌い手よりも逆風が強いのか(当時の歌い手も逆風は結構あったと思うんだけどね)という所を考えていく。

筆者はVTuberエロゲ楽曲否定派である。この立場は明確にしておきたい。というかVTuberが普通に嫌いである。初期バーチャルユーチューバーが好きだったので。

そうじゃないとVTuberオタクにボコボコにされそうだし…(そうしたことでボコボコにされないことはないだろ)

あと本当にびっくりするくらい戯画に思い入れがないので(アオナツラインくらいしかない)戯画もボコボコにするので、戯画ファンもすまんなの精神で。

戯画起点でいいんだよな…?

この系統の楽曲って、多分戯画が起点ってことで良いんだとは思うのだが、実際詳細に調べたわけではないので、間違っていたらなんか申し訳ない。

まぁ少なくとも有名所で始めたのはここでよかったと思う。

oniji.hatenablog.com

しかしまぁ、これをやったのたったの二年前なんだよな。ここからほぼ二年半でエンターグラムが戯画を諦めるんだからねえ…w(まぁコロナの影響とか色々あると思うんだけどさ)

ともかく、戯画は初手でI'veとホロライブを絡め、ホロライブに過去エロゲ楽曲すら歌わせるという、初手にしては手がやたらと多いかつ、戯画ファンに怒られんのかそれみたいなことをした(まぁ戯画ファンが怒りそうな事は別に戯画ずっとしてた気はするけど)

これに限らず、所謂戯画末期における『キスシリーズ』などを制作していた放課後せーふく部においては、VTuberを戯画で作ったりと(本当に全然再生数回っていなかったが)積極的なV側への矢印を強めていた。

この初手の『アイキス2』は最終的に3まで何故か続いた(今となれば新規で作る予算すら渋っていたのかもしれんけど)アイキスシリーズの真ん中にあたる作品である。

OPである『Kiss me! Choose me!』はさくらみこ、宝鐘マリン、AZKiが歌唱。作詞作曲編曲はハム。

Vのエロゲと言えばさくらみこ、という時代もあったわけであり、さくらみこが出てくるのはまぁ分からんではないとして(今餅月ひまりがたまに使われたりするように)、AZKiも中の人間が歌い手であったことは分かりきっていたし。

まぁそうなるとなんで宝鐘マリンが呼ばれたのかよく分からなくなるんだが。

まぁこれはホロだったし、『I've20周年記念』を銘打って、過去楽曲をやたら歌わせることをしたわけだが。

筆者は普通に「20周年でVTuberが歌うってどんな罰ゲームだよ」と思ったけどね。I'veの歌唱担当が普通に良いの揃ってるからね、なーんでVに歌わせる必要性があるんですか?って話。

 

 

何が悪いのか?

とまぁ、最初から筆者はこういう系の話はボッコボコにしていた訳だが、戯画が起因でたまにちょこちょこ見るようになる。

まぁ過半数は戯画だった訳だが、CUBEで見たとか、まどそふとで見たとか、そういう話はちょこちょこあったわけである。(戯画はそれに飽き足らずVに声優やらせたりしてた、いやホント終わりが確定すると迷走して終わった感が凄いな戯画君)

 

でも基本的に好意的に受け入れられている感じはしない。

筆者は「合っていれば別にVでも良いよ」は好意的だと思わない。これはVである必要性ないってことだし。誰でもいいよ、は無関心に近い意見だと思う。

となると、本当に好意的に受け入れられている気はしないんだが。まぁ既存ファンなんてどうせ買うから、新規に媚を売るべきではあるんだろうが、その新規も果たしてVTuberで釣れているのかは正直微妙な所があるような気がする。

で、まぁそもそもなんでVTuberがエロゲ楽曲を歌うべきではないのか?という所をでは考えていこう。なんで拒絶されがちなのか。なぜ筆者はどっちかって言えば否定派なのか、この意見を明記しておくことには一応の意味はあるだろうということで、ここは一つ。

 

 

単純に上手くない場合が多い

まぁ単純に歌唱力的な所での問題はある。

別にエロゲ楽曲でそんな歌唱力ある人間ばっかりか?と言われればどうなのかはもしかしたら微妙な所はあるのかもしれないが、少なくとも主要所、それなりにちゃんとエロゲを出している所において、VTuberが出てくるまで歌ってた人間のほうが普通にお上手でしたよねっていう方が多いと思う。

まぁVにはそれ以外の引っ張ってくる所の要因もあるから、歌唱力だけで比較するべきではないのかもしれないが、最終的に歌うのであればそれは一人の歌手…というか、曲を歌う人なので(ここでVが歌手とは言いたくない人、これは声優を歌手と言うかでもモニョる筆者のアレ)

そこは普通に曲を歌うのが上手いかという所とかに誰であろうと帰結すると思うし、曲を歌うということはそういうことなんだから、そこで劣るというのはそりゃマイナスポイントとして数えていいよね…?

 

 

攻略キャラが存在するゲームで別のキャラが出てくるのゴチャるだろ

結局ここが一番な気がするのだが、特にこれはEDにおいてその傾向が強くなる(別にOPでも影響がないわけではない)のだが、そもそもエロゲという媒体において、一人のキャラ、ヒロインとの恋愛模様を描いていく作品であるという所が、VTuberとの相性が最悪だと思うのである。

 

攻略ヒロインがいる以上、他の媒体よりも一キャラ、一ヒロインにおいての熱と言えば良いのか、矢印の強さといえばいいのか、思い入れが強くなると言えば良いのか…

そういう所がある所において、あくまでも主人公とヒロインのセット、もしくはヒロインに重点を置くような形になる。

だから、極端なことを言うのであれば、攻略ヒロイン以外の存在というのは、こうりゃキウルートにおいて必要ないまである。実際そういうエロゲも多いと思う。(筆者は攻略されていないヒロインが上手く絡んでくれる作品の方が好きだけどね)

 

基本的に、ヒロインというキャラ1人にフォーカスするのがエロゲという所で、OPやEDにそのエロゲに関係ないキャラクターソングが出てこられても単純に邪魔、浮く、必要性がない、軸がブレる…etc…だと思うのだ。(だからといってVTuberがエロゲの中に入ってくるじゃないぞとも思うが)

 

まあここはVTuberのそれぞれのスタンスによって若干左右される面はあると思うのだが(中の人なんていませんよってスタンスの場合も多いだろうし、キャラは実在していますという形になっている所も多いとは思う)後述するが結局VTuberは声を作っている場合が大半の為、普通に歌っているという形にはならないのである。

VTuberというキャラクターのキャラソンになる場合が大半であり、そうなるとヒロインを攻略するゲームの最後に何の関係もないキャラが歌ったEDが流れてくるという、構造として割と意味不明な事になるのである。

これが歌い手などを起用する場合との決定的な違いであるように感じる。歌い手も当初は逆風が存在したわけだが、現在はその逆風は一定以上乗り越えた感はあるのだが、歌い手よりも壁が高い理由の一つとして単純にエロゲという媒体と相性が悪い所にある気がする。

 

 

 

VTuberのキャラとして歌っても、無視して中として歌ってもなにかしらでケチが付く運命

前述したキャラソンに結局なってしまうという所からの続きなのだが、VTuberを起用した場合、キャラとして歌っても、中の人間として歌ってもどっちにしろケチがなにかしら付く運命になっており、どっちにしろ詰んでいる。

 

基本的にこれまでのエロゲVTuber楽曲は前者のキャラ、VTuberとしての声を優先している場合が大半なのだが、これだとキャラソンになって邪魔な上に、その声で歌おうとするということは単純に歌唱力にデバフがかかるので、上手くねえ~ってなる。

VTuberというキャラを守る以上、キャラの声で歌うことが恐らくはVTuberとしては正解なんだとは思うのだが、別にエロゲにVTuberのキャラソンを聴きにきているわけではないし、VTuberだろうがなんだろうが曲に合ってるとか、上手けりゃいいのだが、キャラで歌うと上手けりゃいいの上手けりゃに該当しない可能性が高まる訳である。

このキャラを遵守したせいも一因で『ガラス姫と鏡の従者』のOPは本当に酷いことになった。両方中身は歌い手だったから、楽曲側も難しい曲を提供しすぎた感じはあったとは思うのだが、それにしてもあそこまで酷いごちゃごちゃ、曲として成立してるのかが綱渡り過ぎる(破綻しかけてる)楽曲はエロゲに限らず聴くことが少ないので本当にびっくりした。筆者は別にポルカは嫌いではなかったのだが、この大空振りも良い所で非常に残念な気持ちになった。そもそも信姫は嫌いじゃなかったからさあ…

 

では逆にもうキャラソンとかどうでもいいから中の人で歌えばいいのかというと、まぁこっちの方が曲としてよくなる可能性は普通に上がるんだけど、じゃあなんでこのVTuberを呼んだのかそれはそれで分からなくなる気がする。

まぁ~別にVTuberって声作ってるのはみんな分かってるし、なんなら生放送で歌うとかの時はキャラ放棄している場合も多いから、どっちかっていうとこっちの方が全体的に言えば損をしない気はする。

でもまぁ中身が歌い手とかならそれで勝負できるし、それこそもう歌い手がVのカワをかぶっただけに近いAZKiとかならまだこの手法でも単純に歌唱力である程度は戦えても、本職とか歌い手に勝てるかと言われるとどうなんだろうってなりそうだし…(勝ち負けでぇあないんだけどさ)

 

まぁでも、生放送とかで普通に歌っているようなVTuberとかの方が大半だし、変にキャラを意識して曲が崩壊するくらいなら素で歌ってくれた方がまだマシだなとは筆者的には思う。

餅月ひまりとかでさえ、生放送で普通に歌うのにオリジナル楽曲とかエロゲ楽曲では餅月ひまり声を遵守しようとするので、もうそれは諦めてくれみたいな所は正直ある。

もう素で歌ってくれた方が全然良い。言うて一応歌えるかどうかは最低限選出において意識はしているような気はするし。もう普通に歌ってくれ、普通に歌ってもそんなにVTuberファンがどうこう言わないだろ、キャラ声で歌った時のエロゲーマーの文句の方が多い…いやでも母数が違うからどうだろ…(

 

 

VTuberを起用しても数字にあんまり影響していないのに、一部エロゲーマーからそれ以上に悪く思われてそう

これはあくまでも憶測だし、結果的に戯画がこうなった事でこの憶測をより進めたくはなってしまうのだが、VTuberを起用するという所においての最大の目的というのは、やはり新規層開拓…というかVTuberのファンにエロゲを買ってもらうという所にあると思う。

実際VTuberは近年跳ねた文化としてはかなりのビッグウェーブだったし、そこに乗っかりたいというのはまぁあると思う。

 

ただ、楽曲を担当してもらったりすることで、本当にエロゲが買われているのかは微妙な気もする。

特典とかにフルコーラス入れたりとかして誘っているのだが、思いの外そういうのを見ない。

というかVTuberオタクはスパチャは息のようにする割に、あんまりグッズとかそういうものへの興味が意外と薄い印象を受ける気もする。

 

そういう所もあるせいなのかなんなのか分からんのだが、ともかくVTuberが客寄せパンダの役割を果たせている感じがそんなにない。

まぁ餅月ひまりはあの存在自体が現在においてエロゲの一つの広告塔の役割は果たしてくれているとは思うし(餅月の活動自体は非常に好感が持てるというか、あそこまで知識がしっかりと存在するかつ、Youtubeでエロゲを題材にしまくる事のチャレンジング精神は嫌いじゃない。まぁお前はまず身体を大事にしろとは思うが)

それは個人的にも良いとは思うのだが、それが歌になってどうなのかとか、そもそもあそこまでやってたら歌までやる必要性あるのかとか、別にめちゃくちゃチャンネル登録者多いわけではないなとか、餅月でさえちょっと厳しい部分を挙げれば出てきてしまうくらいには正直厳しい気がする(餅月の活動自体は応援はしたい側ではあるんだけど)

 

結局戯画もやって二年ちょいでエロゲを諦めてしまう訳で。

…まぁエンターグラムVTuberゲーム作った方が簡単に売れるやんけ!と思った説はあるけど(あそこまでV推してて、エンターグラムで何もやらない訳がないと思うし、まぁ中にVTuberが好きでたまらない人間がいることは明らかだし)

結果数字に明確に繋がらないのであれば、単純に一部のエロゲーマーからそれを起用したという事実だけで、作品の内容に関係なく評価を下げられたり、それこそ新品で買ってくれなかったり、ネチネチ文句言われたりするのだから、それって結果的にプラスマイナスどっちに振れてるんだろう?と思わなくはないのである。

 

端的に言うのであれば、エロゲーマーとVTuberオタク(一番金を出すバチャ豚)というのはそもそもほぼ交わっていないというか、あまりにも被ってないのである。

被らないことは新規開拓につながると思うのかもしれないが、多少は被っていないと広がりというものは出て来ないのである。

Vオタというのはエロゲなんかせずに、VTuberのエロ絵を見て抜いているのであって、エロゲなんか買わないのである。

そもそもV好きの人間はスパチャはするけど意外とグッズとかそういう系は買わないのに、エロゲについてこられてもなおのこと買わない。スパチャの1万は出しても、エロゲに1万は出さないのが現実なのである。こっちに見向きもしない割合が明らかに高い。例え今Vが好きな層の母数が多いにしても、割の合わない起用にしか、プレイする側としてはならないのだ。

 

逆にエロゲーマーはVTuberに見向きもしない層が普通に結構多い。なんんらVTuber嫌いな人間も多い。

筆者はこういうブログ記事とかを書くためにわざわざ確認しに行ったりするが、普通はそんなことしないし。

普通にVオタとエロゲーマーって相容れない存在の所が強いんだから、そりゃそうなるだろみたいな所がある。数字にも対してつながらない上に、エロゲーマーから嫌われるって何がメリットなのかわかったもんじゃない。

ブランドに好きな人間がいるとしても、そこはある程度現実を見て、EDの過半数をVにするみたいな馬鹿なことはいいかげんにやめた方が良いと思う。まぁエロゲ制作なんてオナニーだとは思うのだが、楽曲で誰得オナニーされても困るのである。せめてED飛ばさせてくれ一回目から。

 

 

まぁ合ってりゃいいっちゃいいけど…どうなんだろうなあ…

VTuberエロゲ楽曲に関して色々と記載してきたが、まぁ合っていれば良いとは思うのだが、合っているかどうかはやってみない事には分からないからなあとも思う。

ちゃんと数字が取れてたりするんだったら別にいいんだけど、あんまりそんな感じもしないし。合ってるかどうかとか普通に歌手とか歌い手の方が場数と曲数が多いんだから、そうなってしまうあえてVTuberを選ぶ必要性ないだろ…という感情に至ってしまう所はある。

メリットとデメリットのバランスが悪いというか、あえてそこを変更する必要性がないんじゃないかとかなる訳で。

 

別に全否定したいわけでないし、エロゲという存在は常にそういう所で攻めの手を取ってきた部分がある。

それこそ歌い手の起用とかも、エロゲが走りみたいな部分もあるし。

ただまぁ、VTuberに関しては普通に表の方でも色々と起用されたり動きがあるわけで、この部分において、これまでのエロゲの攻めという所にもそんなにVTuber起用!ではならないというのも悲しい所。

別にエロゲという存在が衰退したとは思わないが、ある意味で攻めてられないような、目先のことをより気にしないといけない感じになってしまっているのかもしれない。

それこそ、VTuberという存在は所謂二次元であり、肖像権云々でそもそも三次元より二次元の方が明らかに安いという話もあったりなかったりすぅる。

まぁ有名所のVを呼ぶなら分かるが、末期の戯画は誰だよそれみたいなVを呼んでいたりしていたので、本当に切羽詰まりまくっていた可能性もある。単純に二次元は金が安いという話なのかもしれないけど、そこまでは分からないんだよなこっちからでは。

 

いずれにせよ、筆者として言いたいのは、ヒロインというキャラが大切なエロゲという作品に、別のキャラ性があるVTuberという存在は相性が悪いし、客寄せパンダになってるかどうかもVの人気にしては微妙だし、やめといた方が良いと思う。

エロゲにVTuberのキャラソンを聴きに来ているわけではないから。良い楽曲はいい作品を生み出しやすいって言うじゃないの。まぁ曲だけ良くてクソゲーって探せば普通にあるけどさあw

 

以上。