おにじと申します。
今回はガジェットレビュー。
まぁパソコンなどを使っていくと、どうしてもHDDやSSDの容量というのは足りなくなるのが運命みたいな所がある。
ただまぁ、買うなら今は出来ればSSDが良い(容量が3TBとか4TBとか言い出すと流石にHDDかなとはなるが)という気持ちになる。
まぁ価格は本当に下がってきているとは思うのだが、それでも安いに越したことはないなあ…という気持ちになるときもある。
ということで所謂格安のSSDがどれくらい使えるものなのか、という所に関して見ていこうと思う。
今回はSUNEASTというAmazonでいつもめちゃ安く販売されているSSDを、これを作られている旭東エレクトロニクス様よりご提供頂いた。
名前を見たら分かるがバリバリ日本の会社さんです。
紹介するのは、現在の最新型、SE900シリーズの2.5インチSATA SSD『SE900 2.5inch SATA Ⅲ』と、NVme M.2 SSD『SE900 NVMe SSD』の2つ。
まぁ簡易的なテストくらいしか出来ないので、耐久性とかまでは毎度のように分かんねえよという感じだが、複数のソフトでのベンチマークなどをデータとして出すだけでも購入される方にとってはプラスになると思うので、そんな感じでやっていこうと思う。
SE900 2.5inch SATA Ⅲ
まずは、2.5インチの方から見ていこう。
まあやはり価格の所が凄い安い。1TBでほぼ常に7000円を切るというのはなかなかのヤバさである。
今回は1TBモデル。品番は『SE90025ST-01TB』。
開封
では開封していこう。
箱はこんな感じ。シンプルな箱だが、しっかりと日本語表記なので、このへんは安心かもしれない。
3年保証付きなのはありがたい所。まぁこういう所もアピールしていくことで、買ってもらおうという所はあるんだろうなあ。
箱は恐らく全容量統一にシール貼り。こういう所でもコストカットの努力は見られる。
箱を開けるとこんな感じ。
本体が黒い箱に入ってるだけでシンプル。
外観チェック
黒のザラザラとした表面にSUNEASTと、Solid State Driveの表記。
裏面はシール。
スペックの方だが以下の通りとなっている。
製品名 | SE900 2.5inch SATA Ⅲ |
---|---|
フォームファクター | 2.5インチ |
フラッシュメモリ | 3D Nand Flash |
インターフェース | SATA 6Gb/s(SATAⅢ) |
コントローラー | Maxio Technology |
シーケンシャル R/W 性能 (最⼤) | ○128GB:最⼤ 550 / 430MB/秒 ○256GB:最⼤ 550 / 450MB/秒 ○512GB:最⼤ 550 / 480MB/秒 ○1TB:最⼤ 560 / 500MB/秒 ○2TB:最⼤ 550 / 500MB/秒 ○4TB:最⼤ 550 / 500MB/秒 |
対応OS | Windows OS、Linux OS、MacOS |
MTBF(平均故障間隔) | 1,500,000時間 |
TBW(総書込可能量) | ○128GB:最大60TB ○256GB:最大120TB ○512GB:最大240TB ○1TB:最大480TB ○2TB:最大960TB ○4TB:最大1920TB |
動作電圧 | 5V |
動作温度 | 0 ~ 70℃ |
保管温度 | -40 ~ 85℃ |
寸法 | 100.1(幅) × 7.0(高さ) × 69.9(奥行)mm |
重量 | 45g |
材質 | プラスチック |
セット内容 | 本体のみ |
保証期間 | 日本国内で3年間 |
一般的なSSDとして、十分なスペックを所持している。
また、パッケージにも記載がある通り、SLCキャッシュを採用しており、Host Memory Bufferを使っているNANDキャッシュレスSSD。
こちらは空き容量の一部を高速なキャッシュとしてしようする事で高速化を図りつつ、安価に値段を抑える方式の一つ。もうNANDキャッシュついてないSSDが主流になりつつあるまである。
使ってみよう
ということで、メインPCに装着して動作チェックを行ってみた。
装着の仕方は、ケースに基本依存するので、割愛。
起動したら、Windowsボタン右クリックからディスク管理。
ここで割当なしのがあるはずなので、こちらをフォーマットして使えるようにしよう。
しっかりと1TBのSSDと認識されているようだ。
ではここからは各種ソフトでの表示や、ベンチマークをチェックしていく。
まずCrystalDiskInfoの表記はこんな感じ。
コレ見せられたから何?って話ではあるんだけど。
続いて、各種ベンチマークソフトでのテストをしてみた。
テストに使用したソフトは以下の通り。
・ATTO Disk Benchmark
・AS SSD Benchmark
開けたてのSSDのベンチって正直そんな参考にならない所もあるけど、やらんよりマシ。
ATTO Disk Benchmark
AS SSD Benchmark
なんだかんだSATASSDはケーブルとか揃ってれば楽といえば楽な所もある。
スピードは圧倒的にM.2のNVMeの勝ちではあるのだが。
筆者はボチボチミニPCが届く予定で、それには追加ではSATAしか入らないらしいので、今回のこのSSDを使っていこうかなと思案。
きになるのはキャッシュの部分。これが切れるとスピードは大幅に下がるはずなので…ここはどうなんだろうと。
ただまぁ、正直そんなクソデカファイルを一気に入れたりするような事はしないと思う…というか、そういうので使う場合は他のを使うべき。
あくまでもデータ保存の所で使っていくのが良いとは思う。
あと他のベンチマークが良いスコア出てる中で、ATTO Disk Benchmarkが若干最後伸びに欠けている気もする。凄い500MB/s前後で固まったなと。でも、まぁそんなもんなんだろうか。筆者、あとはSanDisk系しか見たことないから分からんのですよね、ATTOの基準が。
この価格の安さでぶんまわしまくったらそりゃアレかもしれないけど、まずこの価格で買えて日本製でちゃんと動く時点で十分な性能と言えると思う。
SE900 NVMe SSD
では、続いてNVMeの方をレビューしていく。
開封
こっちもシンプルな中身という感じになっております。
仕様とか後ろに書かれてるのは日本っぽいとは思う。
外観チェック
シール面はこんな感じ。
色々と記載されている。
こちらの記載の通り、 PCIe Gen 3.0 x 4であり、Gen4.0には対応していない。
なお筆者のメインPCも4.0に対応してないのでこれで良いなあって感じ。
メモリ面はこんな感じ。
制御チップの方を確認した所、Maxioの物が使用されている。(MAP1202A-F1C)
NANDチップはメーカー名記載なかったからわかんね。
仕様は以下の通り。
製品名 | SE900 NVMe SSD |
---|---|
フォームファクタ(規格) | M.2(2280) |
NAND フラッシュ | 3D NAND |
インターフェース | PCIe Gen 3.0 x 4 |
シーケンシャル R/W 性能 (最⼤) | 256GB:読込 3200MB/s、書込 1200MB/s 512GB:読込 3500MB/s、書込 1800MB/s 1TB:読込 2500MB/s、書込 1800MB/s 2TB:読込 3500MB/s、書込 2800MB/s |
動作温度 | 0 〜 70 ℃ |
保管温度 | -40 〜 85 ℃ |
耐衝撃性 | 1500 G / 0.5 ms |
サイズ(最大) | 22.0(幅) × 3.58(高さ) × 80.0(奥行)㎜ |
重さ | 8.0 g |
型番・JANコード | 256GB:SE900NVG3-256G(4573574592449) 512GB:SE900NVG3-512G(4573574592456) 1TB:SE900NVG3-01TB(4573574592463) 2TB:SE900NVG3-2TB(4573574592692) |
保証期間 | 日本国内で3年 |
こちらも、PCIe Gen 3.0 x 4のNVMe SSDとしては一般的なスペックとなっている。
まぁシリーズ名同じなので、こちらもSLCキャッシュを採用しており、Host Memory Bufferを使っているNANDキャッシュレスSSD。
こちらもキャッシュが切れると遅くなるのは間違いないので、そこは考慮しておくべきである。
使ってみよう
ということで、メインPCのM.2スロットにつけた。
毎度これ苦労するんだよな(流石に今回は一度グラボを外しました)
設定して動くようにして、SATAと同じように見ていこう。(設定はSATAでやったから省略)
しっかりと1TBのSSDと認識されている。
ではここからは各種ソフトでの表示や、ベンチマークをチェックしていく。
まずCrystalDiskInfoの表記はこんな感じ。
続いて、各種ベンチマークソフトでのテストをしてみた。
ATTO Disk Benchmark
AS SSD Benchmark
こちらも一般的なNVMe SSDとして普通の性能というか…いや、むしろこの価格帯で普通にRead/Write3000がCrystalDiskMarkで出るなら良いのかなあって感じする。
あとやっぱり空の状態ではそりゃ良いスコア出るんだよなあ…とは思うので、本当に参考程度でよろしく。
あと、良かったのはベンチマーク時の温度。
こちら、47度くらいまでにしか達さなかった。最高で47度。結構マージンあるなと。
今回はヒートシンクはつけずにどれくらい温度が上がるかなと思ったのだが、正直これくらいで済むのであればヒートシンクいらなくね?と思った。
やすいから悪いというようなことは全くない結果になったかと思う。
まぁこちらもキャッシュの問題はあるので、そっちはちょい心配ではあるけど…
ただまぁ安価な1万手前くらいのSSDも同じような方式が取られていますし、それよりもより一段安いとなるとそこまでデメリットを感じるようなことかなとも…
それこそちゃんとしたの欲しいとか、NANDキャッシュある奴がほしいのであれば、もっと高いのを買うべきだからね…
〆
今回はSUNEAST様の2つのSSDをご紹介させて頂いた。
非常にコスパが良く、データを置いたりする所とかには十分すぎるんじゃないだろうか。
というかなんでこんな常に安いのか。勿論耐久性とか、キャッシュ切れの所とか、心配な箇所がないわけではないとは思う。
特にキャッシュ切れは懸念点かもしれない。
ただ、まぁ…HDDとかSSDで壊れる時壊れるんですよね、ホント。
それなりにちゃんとしたのを買っててもそうなる時はそうなるんで…
少なくとも日常的な動作において問題が出るようなものではないと思う。
ゴリゴリ使い倒すのであればもっと高くて性能が高いものを選ぶべきかもしれないが、それこそHDDからSSDに換装したい!とか、Cドライブは別のSSDあるけど、データ用のSSDが欲しい!とか、そういうのであればめちゃくちゃ良いと思う。
このSUNEAST SE900シリーズは現在、ネットのみの販売となっているらしい。
ただ秋葉原のPC USEFUL(浜田電気)ではSUNEASTコーナーがあって、そこではWEB限定のこのSE900も購入できるらしいので、基本的にはAmazon等のECサイトでの購入をおすすめするが、秋葉原近い人はそこで買ってみるのも良いかもしれない。
以上。