おにじと申します。
今回は、ガジェットレビュー。
いろいろなモノをレビューしてきた訳だが、初めてミニPCというものをレビューしてみようと思う。
持ち運びすら可能なのに、ある程度高性能なものも結構あるらしいミニPC。(あんまそんなイメージないけど)
今回はBeelink様からご提供ということで、『Beelink SER6』をご紹介していく。
Ryzen5 6600Hが搭載されているらしく、このサイズでも十分な性能がある感じ。
価格と性能、そして静音性まで結構バランスが取れているらしいこのミニPCをレビューしていこうと思う。
開封
では開封していく。
赤が多めの奴。6コアであることもめっちゃ主張してる。
こちら、箱に技適マークがあって、数字の方も調べたらちゃんと技適通ってたので、Wi-Fi、Bluetooth使えます。
中身は以下の通り。
PC本体
電源アダプタ
HDMIケーブル(2本)
ユーザーマニュアル
壁掛け式ブラケット
ビス類
天板(赤)
日本語にもユーザーーマニュアルは対応している。
電源アダプタのコンセント、3ピンである。
こちら注意が必要。こういうのは先に言っといて!(変換を買った)
アダプタはそこそこの大きさって感じ。
まぁ持ち運べはするとは思うサイズ。
HDMIケーブルが長いのと短いのが付いてるの、親切感ある。
天板を変えられるらしい。
ただまぁ、ツメをピックとかで外す感じなので、あんまりやらないほうが良い気がする…w
外観チェック
では本体の方を見ていこう。
ファブリック素材の天板が非常に特徴的と言えそう。
右下に『Beelink SER』と記載されている。
片手で持てるレベルの小ささ。サイズは12.6 x 11.3 x 4.2 cmという感じでちっちぇえ。
この小ささで結構なスペック発揮してくるらしいからね。
サイドは網になっている部分があり、こちらで通気性を上げている。
インターフェイスをチェック。
左から、CMOS クリア、USB 3.0 x 2、USB Type-C、イヤホンジャック、電源ボタン。
Type-Cはデータ専用らしく、ここから給電は無理みたいで残念。映像出力とかは出来るみたい。
CMOSクリアついてるの珍しい気がするけど、ミニPCの相場が分からん。
Ryzen5 6000シリーズと、Radeon Graphicsのシールが貼られている。
背面は左からLANポート、USB3.0ポート、USB2.0ポート、HDMIポート×2、電源。
ここのUSB、片方が3.0になってるのは、前からすると良くなっているらしい。
裏面。後ろにはネジがあり、こちらを外すことで中にアクセス出来る。
このなんだコレというゴム。
これは置く時は平べったくなる形になっているのだが…
これ、ネジを外してこの裏面の板を外す時に、めっちゃ外しにくかったらしい。
これを引っ張ることでめっちゃ開けやすくなっている。
スペックは以下の通り。
製品名 | Beelink SER5 |
---|---|
OS | Windows 11 Pro |
CPU | AMD Ryzen 5 6600H(6コア12スレッド、3.30 GHz / 4.50 GHz) |
GPU | AMD Radeon Graphics 660M(6コア 1600MHz) |
RAM | 16GB DDR4-3200 (1600MHz)最大 64GBまで換装可 |
ストレージ | 500GB M.2 PCIe SSD(2.5インチ HDD / SSDを増設可) |
対応通信規格 | Wi-Fi 6E, Bluetooth5.2, 有線LAN |
インターフェース | USB 3.0 x 3、USB 2.0 x 1、USB Type-C、HDMI x 2、有線LAN |
本体サイズ | 12.6 x 11.3 x 4.2 cm |
そう、普通にスペックが高い。
しかもSSDはKingston、メモリはCrucialを採用。こういう所でケチってもいないという…
これでも下位スペック側だから驚きである。
使ってみる
今回は、外でも使えるような構成を目指そうという感じで、モニターにはモバイルモニターを使用した。かなりミニマムな感じの動作がキーボードとかマウスも揃えば出来るぞ。
Windows11 Proを搭載。筆者初のWin11。こんな感じなんですねえ…
Cドライブは400GB台。まぁそりゃそうだけど。
システムでもRyzen5 6600Hと、メモリ16GBを確認。ミニPCとしてスペックは十分すぎるんじゃないだろうか。
また、AMD Radeon Graphicsも搭載。Radeonのドライバーもプリインストールされている。
CPU-Zでの表示はこんな感じ。
CrystalDiskInfoでのM.2 SSDはKingston SNV2S500Gとなっている。
CrystalDiskMarkのベンチ、何回か回してみたのだが、スピード速そうなんだけど、持続してくれない(ベンチマーク後半に下がる)。
この辺りは熱で制限かかってるのか、なんかそういうのだと思う。
まぁこのスペックを見れば分かるかもしれないが、普通にこのスペックでは例えばWebページを見るとか、そういうので困ることはない。
エクセルやワードとか、そういうのでも重くなることもないし。Adobe系も普通に動いた。
動作としては普通に良好だった。
そんでもって発熱という所はかなり抑えられている印象。ファンは結構回ってはいるの分かりはする。キーンという小さいファンが高速回転するような音は定期的にしていると思う。
端子類がある背面から吐いているようなのだが、これがFFベンチとかをぶん回したりしてようやく温かい風がヴァーっと出てくるレベルの奴になる感じ。
基本は排熱というのはしっかりなされていると言うべきだと思う。
ベンチマークの方を見ていこう。
まずはCineBench。
マルチスコアでは、i9の第9世代、i9-9880Hや、Ryzen7の第一世代 1700Xとかよりもスコアが良いらしい。
低くてコレで、高いと9500を超えてくる場合も。
ただ10000までは行かなかったので、ちょっとだけ制限されてる部分もあるのかもしれない。
シングルスコアは1484。
i7 11世代とかその辺の前後のスコア。
まぁミニPCとしては十二分過ぎると思う。強いよね普通にちゃんと。
続いてはFF XVベンチ。
標準画質、2377で重い。
まぁでもそもそもフルHDでこれ動いてるだけ凄いと思うけど…w
軽量画質、3089で普通。
軽量だったらなんとかなりそうなんだよなあって言う。
FFXVベンチがCPUのグラフィックで動いてる時点でもう十分じゃないんすかみたいな所ある。
続いてFFXIVベンチ。
高画質では6233でやや快適。
標準画質では9261で快適となった。
このようなベンチマークでも、一定以上のスコアを引き出してくれた。
CPUの内蔵GPUでありながら、設定次第ではゲームをすることも可能だろう。
実際、ゲームをプレイしてみたが、一部ゲームであれば設定さえ下げればフルHDで動く。
『F1 22』が最低設定なら100FPS以上、1個上げても50~70FPSくらいで動くので、まぁ動くは動くくらいの性能が存在するのが素晴らしい所。
内部構造に関してもアップデートが入っている。
前述の通り、裏蓋はゴムがついているお陰で簡単に開く。
開けるとこんな感じ。
以前はこのSSDホルダーが底面側にあり、開く時にケーブルを慎重に…みたいな必要があったようだが、構造が変更。
また、ファンの構造も大幅に変更。ここに壁が作られていて、この下にファンが。
効率的に冷却をこのサイズで実現している。
このファンの変更は、おそらくファンの音自体は結構するようになった。(回ってるのは普通に分かる)
ただ、温度という所は相変わらず低そうな感じ。
ベンチマークを回していると、端子のある後面から温かい風がビューっと吹いてくるが、通常仕様ではなかなかあの状態にはならない気がする。
後ろに吐く方式みたい。温度というところは、このファン構造の変更もあってか、か~なり良さそう。こういう所での構造面が大幅に改善されているのもこの『SER6』の大きなポイントだ。
2.5インチのSSDが簡単に取り付け可能。
これめちゃ簡単なので、これだけで終わりだからね、出てる端子に差す。これだけで認識する。
利便性という所にも、かなり手が入ったというか、SERのこれまでのレビューを見ると、この辺りは少しやはりミニPCの無理をしている所というのがあったんだけど、これだとかなりその感じは薄くなったんじゃないかなあという風に思うわけですよね。
〆
ということで今回はBeelink SER6をご紹介した。
この小ささで、熱くほぼならない。そのうえでこの一定以上のスペックを手にしているのミニPCというのはなかなか素晴らしいのではないだろうか。
割とゲーム動いちゃうってのがまぁ凄い所だと思うわ普通に。
サブPCにミニPCとか、そこまでお金かけなくて、拡張性をある程度犠牲にしていいならメインでも使えるPCになっていると思う。
Beelinkはこの他にも多くのミニPCを製造しており、intel版もあったりする。
今後の展開というところにも注目しておきたい所だろうか。
いやあ、これなら他の製品も見てみたいなってくらいには普通に出来が良い。
持ち運べるミニPCとして、Beelink SER6は十二分の能力と小ささを持っていると言えるだろう。
以上。