声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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アニメの独占配信系についてあれこれ考えてみる。

おにじと申します。

 

今回は、アニメ関連の話題。

3月末くらいに、なんかやたらとアニメ関連において難しい判断だなあと思うような事案を何回か見ることになった。(4月には声豚って馬鹿だなって思ったが、声豚が馬鹿なのはいつものことなのでもう良い)

ということもあったので、なんかそういうのをブログネタにしていこうかなという感じ。

ということでまずは、昨今のアニメの作り方の変わり方という所において考えてみようと思う。

 

まず今回考えるのは、独占配信系列に関しての話題。

結論を出すというよりは考える系の記事。なのでまぁ短めに書く。お前いっつも長いんだよ。

色々と言われる独占配信系

アニメの配信において、色々なものが存在するようになった。

いや、昔からあったのは間違いないんだが、なんかさらに増えたという言い方が良いのか、適切な言い回しがよく分からんのだが。

その中で最近増えてきている印象があるのが、独占配信系統である。

Netflixや、U-NEXT、dアニメストアAmazonプライム、Disney+などなど、多くの配信系サービスが乱立するこの時代において、このようなアニメ配信を一つに絞る方式などが結構存在する。

TV放送はありつつ、所謂ネット配信がこの中の一つだけ…というものもクールの中でいくつか存在する形が最近は増えている。

 

最近は所謂配信オリジナルコンテンツというのも増えてきている訳だが、それはアニメも同様である。

TVでの放送よりも先行して、配信で全話、もしくは前半後半に分けての配信などを行うアニメというのも出てきている。

アニメの提供のされ方というのも結構広がってきているような感じがある。

 

ただまぁ、独占ということはそれでしか見れないということであり、幅という所がなくなってしまうわけで、この独占配信系というのは色々と批判の声というのが出てくる。

特に、まぁこういう独占配信は所謂サブスク系統の媒体での配信が多く、見るためにお金を払わなければならないということにもなるので、そこまでして良いか悪いか分からないアニメを見るかと言われるとそうではないという層が割合としては多い。

原作としての出来が良かろうと、アニメの出来が良いかというのはまた別だし、オリジナルアニメは全てが未知数である。これまでテレビで普通に見れた、多くの配信で普通に見れたモノにお金を払うという行為…というか、自分が見たい媒体で見れないことというのはやはりストレスの原因になる部分はあると思う。

 

 

金銭的な面

この独占配信系統における制作においての最大の利点というのは、やはり金銭的な部分での安定だろう。

所謂これまでの製作委員会方式というのとは違う、多くの会社が出資というよりは、少ない会社で出資をして、自由にかつお金に一定の余裕…という言い方は適切ではないかもしれないが、そういうものがあると思う。

 

独占配信をするということで、その各所からしっかりとお金が出ているという所が最大のメリットというか。

アニメ制作においての問題として、やはりお金が上手く回っていないという所があったと思う。まぁこういう制作云々はアニメに限らずお金が回ってないとかそんな話はゴロゴロ転がっているわけだが、独占配信においての契約でお金の流入というのは、それだけでアニメの制作費を賄える場合も存在することから、アニメ化における障壁というのを下げる効果というのも存在するようである。

 

古くはアニメにおいての指標は円盤…所謂DVD、BDだった時代もあった訳だが、それは最早過去の話である。(そんなことは見てりゃ分かる話だとは思うが)

今も売れる作品は本当に売れるが、これだけを指標にするという時代ではない。

まぁとは言え、もう円盤の数字なんて何の意味もないかと言われたらそれはまた別ではあると思う。言うてやはり大売れしたか、大滑りしたかくらいは分かるとは思う。

 

まぁそれはそれとして、現在における制作費のまかない方はそれこそネット関連でのモノにかなりシフトしている印象がある(コロナでイベントでの回収も難しくなっていた所も大きいか?)

そういう中でのこのような独占配信における契約でのお金というのは制作側として明らかに恩恵であり、アニメ制作環境という問題が言われている中で、このような方式は助かるものであることは間違いない。

アニメを作っていく上での障壁、及び問題点を解決する一つの手として有効ではあろうと思う。

 

 

話題的な問題

という金銭的な問題という所は間違いなく解決されるこの独占配信系の方式なのだが、割と深刻なのが話題的な問題。

とにかく話題という所に放送されていてもならない。話題に絶望的に上がってこないのが、現状の独占配信系の問題である。

 

アニメの見方というのが、割とSNSを通じてみんなで盛り上がるという方向性も強いからなのか、テレビを廃すると話題にまず上がってこない。

テレビはオワコンと言われているし、実際オワコンの方向性に向かっているとは思うのだが、なんだかんだで『みんなで見る』という文化がアニメには色濃く残っている気がする。

また、これは独占配信における方式にもよるのだが、割と一気に全部出すみたいな方式が取られることが多いのだが、これが話題を生みにくい一因ともなっている。

今やSNSにおいても話題になるというのが重要なのだが、視聴者の足並みが揃わないことで、ネタバレを警戒しなければならない、配慮しなければならないという形になってしまう。

これがあるとまぁやっぱり気にしなければならないので、SNSに話題も上りにくいし、話題にもなりにくい要因となっている。

一気に見れるというのは確かにメリットもあるのだが、一瞬で終わってしまうという所もあるし、なによりも足並みが揃わないというのが話題を生みにくく足を引っ張ってしまっている。

テレビを切るにしても、毎週一話ずつの方がまだ良さそうな気がする。

 

そんでもって、これテレビで放送されていて、かつ配信は一つだけというのでも、話題には上がりにくいというのが現実である。

テレビが存在するから、流石にテレビを切ってる奴よりはマシだと思うのだが、それでもまぁ話題にならない。

テレビも昔ほどの神通力はないので、やはりネットでの配信での話題性というのも大きいみたいである。

ネットかつリアルタイムのABEMAとかは、最新話無料のビデオ含めて結構人気なイメージもあったりするし。

やっぱりdアニメにしろ、ニコニコにしろ、アマプラにしろ、各所自分が好きな媒体というのは存在するわけで。

ニコニコは画質的に言えば普通に時代遅れの部分もあるはずなのだが、やっぱりコメントが流れる一体感という所では相変わらず唯一無二感がある。

それこそ『ポプテピピック』とかはああいうニコニコで映える作品とされていたのに、アマプラ独占となり、そういう盛り上がりに欠けた印象というのもある。

色々な方向性において影響が出るなあと思ったりはする。

やっぱり話題となる為には、幅広い所において見られる術があることに越したことはない印象である。

サマータイムレンダ』などは、Disney+での独占配信だったことで、話題性という所で大きく割を食った形となり、解禁された後に話題となる独占配信においてのデメリットを体現したような形となってしまった。

まぁそれでも流行ったからまだ救われたが、こうはならない作品がそれなりに存在することを考えるとより救えない。

アニメ化する以上、その原作が好きな人とかはいるだろうし、オリジナルアニメに期待する人もいると思うのだが、その流入口が少なくなることがここまで大きく影響されるんだなっていうのを独占配信系列では感じざるを得ない。本当に「そんなアニメやってたんだ」になりかねないのが独占配信系の現状。お金的に賄えても、作品の存在感が消えたら何の意味もないんじゃないの?と思えてしまうくらいに顕著である。

 

難しい問題

とはいえ、金銭的な所、アニメ制作の所でのお金の所を考えるのであれば、この独占配信系の作品というのは、お金が保証されていることで予算的に余裕があるモノが作れる、ということは作画含めて色々クオリティが高いという所を担保できる可能性も高かったりするし、前述した通り、お金の問題が解決されるからこそアニメ化されるという可能性もあるという所を考えれば、一概に独占配信は悪という言い方をするのはよろしくないと思う。

ただ、現状の独占配信において、放送時の影が明らかに薄くなっているというのは問題だと思うし、せっかくアニメ化されても本当に話題にならずに終わっていくというのは悲しいと思う。せっかく待望の続編が出来てもそれが独占配信だと本当に話題にならないみたいなことが多いというか、所謂新規の流入というのが極端に下がる印象がある。

 

なかなか結論というのを出すのは難しいのが現実。

お金という所を考えると独占配信はアニメ業界にとって救世主なのかもしれないが、アニメというモノが流行るというか、ビッグウェーブを起こす可能性というのを極端に下げているという感じ。

安定を得る代わりに話題にならないリスクを負うのかという所は難しい。クオリティが安定しても見られなければ意味がないという所もある。

まぁ見られたら話題になるかはまた話は別だとは思うし、色々なパターンがあるから一概に言えないとしか言いようがないとは思うのだが…

 

今後どのように方式をしていくのか、まだ最適化の途中なのかもしれない。

昨今はサブスクとかPPVで見るというのも増えつつはあるが、この抵抗が完全に消えるというのも正直考えにくいだろうし、どうしていくのが正解なのかというのも難しいのが、まぁこの話の難しい所である。

 

以上。