おにじと申します。
今回は、声優に関する話題。
声優という職業自体、かなり世間的にも一般化しつつある現状があるように思う。知名度もだいぶ上がっているし、どれだけ時代遅れ、オワコンと言われてはいても、テレビとかに声優が出てくることがまぁ珍しいものでもなくなってきているというか。
そういう中で、声優におけるSNSというのは、かなり日常的なモノとなりつつあるように思える。
これはTwitterにしろ、Instagramにしろではあるのだが、していない人の方が割合として明らかに少なくなっている気がする。
まぁ声優に限らず、有名人、著名人におけるSNSというのはかなり増えている印象で、それぞれからの発信というのも、そういう人が好きなファンというのは収集していくモノという感じもある。
また、Twitterのスペース、及びInstagramのライブなどでの生配信のようなこともかなり手軽に行えるようになっており、こういうのを声優が行っていることも珍しい話ではなくなっているように思う。
ただ、声優のSNS関連での炎上や、不安定な投稿なども割りとそこそこあるようなイメージがあり、こちらの方も結構な問題ではある訳で。
まぁインターネットというものにはリスクというのは確実に存在するわけだが、その方向性が顕著な気も声優というのはする。
今回は、声優がSNSをするべきなのか、するべきではないのかを考えていきたいと思う。
んなもん人によるし、答えなんてねえだろって話だが。いっつも答えのないこと考えてんなこのブログ。
メリット
まぁ多くの声優がSNSをやっているという事実が、そもそもSNSをやることのメリットというものが多いことを物語っている…という言い方も出来るかもしれないのだが。
こういう機会じゃないと、メリットデメリットなんか真面目に考えないので、まぁある程度は考えていかなければと。
まぁこれが難しいんだけど。
出演作の宣伝などを自分で容易に行える
やはり最も大きいのは、出演作の宣伝などを自分で行えることであろう。
この世の中、大量に情報が溢れているし、アニメに限っても多くの作品が放送されている訳で。
まぁその中でもしっかりと探しさえすれば情報は出てくるのだが、やはり自ら発信できるようになると、その情報の通りやすさというか、認知されやすさというのは変わってくる所がある。
これはアニメ出演に限らず、ラジオや生放送、イベント、そういう関連においてのゲストとかの告知とかも可能になるので、所謂いつもやっているモノよりも、そういう単発的な仕事や出演に対しての告知の方が正直大きそう(気づかない人がいそうって意味で)
自分のマーケティングを自分で行えるみたいな所があるのは、やはりSNSの強みだろう。
アニメ実況などを行うことも可能・自ら情報発信が可能
上記とよく似たようなもんだが、アニメ実況など含めて、色々な情報発信を自分から行えることは大きいと思う。
毎回実況しているような人は少ないが、やろうと思えば出来るっていう所がなんだかんだ大事な気がする。SNSにおけるアニメ実況というのは、普通に盛り上がりを見せており、こういうの含めてなんだかんだTVネット同時放送とかでも盛り上がっている所に、声優も乗っかれる部分もあったりはするし。
アニメ実況とかに限らず、自ら出演情報以外のことも発信できたりすることは普通にメリットと言って良いと思う。中々そういうことを言えるような機会というのはない所はある。
言えるとしたら個人ラジオが存在するくらいなのだが、そんな声優の方が少ないし、SNSがないとそういう機会を喪失してしまう…という言い方も出来るかもしれない。
SNSの数字などが、業界関係者の目に付きやすい
昨今は、SNSの人気や数字というのも、業界関係者は見ている…という話は至る所から出てきている印象がある。
やはりSNSなどでの影響力というのは馬鹿にはならないのが現代という所だろうか。
まぁ数字だけで語るべきではないのだが、数字を全く無視するのも違うという感じで、フォロワー数であったり、拡散力みたいな所は注目されており、これで役が決まる場合もなくはないらしいので、仕事を集めるという意味でもメリットとなり得そうである。
やはり一つの指標として、SNSはある程度の地位がある…という言い方も出来るかもね。
声優との関係性を示しやすい(営業しやすい)
SNSをやっている声優も増えたので、そういう声優とかとの関係みたいなモノをリプとかそういうので絡めながらすることが出来るようになっている。
声優同士の絡みみたいなモノも需要が存在するし、共演している場合とかは特にこういうのやっている方が色々と都合が良い(外的にもそうだし、中的にもコロナ収束に向かっているとは言え、そこまでアフレコ絡みがあるわけではないだろうから、関係性を作りやすいという意味でも)
これは声優に限らず、最近はアニメスタッフなどもSNSを運用していることも多く、こういうアカウントともアニメ放映時とかは色々と引用RTなど含めて繋がることが多くなっており、こういう関係性みたいなモノを形成しやすいという所では良い所なのかもしれない。
特にまぁある程度営業しなければならない部分もあるにはあるので、そういうのをSNSはやらなきゃならないって意味では一概にメリットと言い切ることは難しいが、まぁ関係性を作りやすいっていうニュアンスではメリットだと思う。
ファンとの距離が近くなる・ファンサービスしやすい
SNSをするというのは、端的にファンとの距離は確実に近くなる。
リプライやRT、ふぁぼなどの反応というのは、SNSでないと受けられるようなものではない。
それぞれのツイートや告知への反応や、出演作に対しての感想等、勿論イベントやファンレターなど他の方法で得ることが出来ることは出来るのだが、手軽さという所では間違いなくSNSが勝っている。
自分のファンとかそういうのを手軽に感じられるのがSNSという言い方も出来るだろうし、ファンサービスとかもSNSで出来ることは色々と増えるだろう。
毎度反応してくれる人間もいるだろうし、そういう所で応援してくれている人がいることを認知しやすいという所はメリットと言えるのではないだろうか。
デメリット
じゃあデメリットな~んだって話だが、これも難しくはある。
端的に言うのがね。
更新しなければならないものが増える
単純にSNSが仕事の一つと化すので、やらなければならないモノが増えるという所がある。
更新をしないとどうしたとか言われるのが目に見えているし、なんか更新しないだけでキレる人間もいるので、やっぱりやらなければならないモノとなってくる。
ある意味で都合が悪いタイミングとかもやっぱ存在するとは思うし、ある意味でクソアニメであろうと告知はしなければならないし、なんなら実況しなければならないまであるので、そういう所含めてあらゆる意味で重荷となってくる可能性は孕んでいる。
数字は現実を表す
SNSというか、ネットの数字っていうのは現実を表してくる。非情である。
という所で、まぁフォロワー数とか、ふぁぼ数とか、RT数とか、そういうのが明確に出てくるので、今の人気とかそういうのが露骨に出てくる部分というのがある。
Twitter始めたのが自分より遅くても余裕で超えるとかがあるのがネットではあるし。
まぁそれは別に声優としての人気というところだけではない(アイマス声優になるだけで数字が伸びるけど、それ以外の実績がなければ声優としてのステータスが高まるわけではない)ので、そういう風に考えられればいいが、それを抜きにしても現実的な所が出てくるのには間違いないので、数字に追われてしまう場合というのはあると思う。
変なオタクへのリスク
どこにも存在する理解が出来ないオタクというモノ。まぁオタクという枠組みで言うのもオタクに失礼かな(まぁオタクもそんな高貴なモノではないのでアレだがw)という感じはあるが、
行き過ぎたガチ恋とか、どうしようもなく性的に見ている人間のクズとか、永遠に粘着してくるアンチとか、善意で言っているんだけどリプとかが気持ち悪い連中とか、言い出せばキリがないくらい、多分当人には害なんだろうなあみたいな存在はいる。
勿論それ以上にファンとかは存在するだろうし、善の部分もあるとは思うのだが、そういうのばかりにはどうしても出来ないのが現実。
まぁ癖の強いどうしようもないのとかは、上坂とか東山とかの歴史があるが、ああいうのは流石にほぼいなくなったような気はするんだが、それでもいないことはないので。
厄介は厄介であることを自覚しないし、有名人サイドとしてブロックなどの自衛は非情に取りにくい所がある(基本しないに越したことはない)ので、面倒というか、ストレスになり得る部分。
これが一般ユーザーなら…って所はあるんだけども。
自我を出しすぎるリスク
手軽にツイートや投稿が出来るということは、それだけ発言に関してのリスクというのは伴うわけである。
ということは、まぁそれなりに人間性という所が出てくる感じにはなる。それ自体は別に悪いことではないのだが、やはり世間体的にデリケートな話題であったりとか、性格が出る形であったりとか、そういうので自我を出しすぎると、イメージの悪化に繋がる場合もある。
人間、そして声優という非常に不安定な仕事の中で、精神的にも難しい部分は存在すると思うが、そういうのを露呈すると…という所もある。
強い主張などはやはりするべきではないのだが、とはいえしたくなる時というのは存在するとは思うし、そういうのもコントロールが必要だが、それが出来るかとウィアれると中々難しい部分でもあるように思える。
炎上へのリスク
まぁネットというものはそういう場所であるが、常に炎上のリスクというものを伴うと考えるべきだろう。
これは上記のような自我を出しすぎての炎上みたいなモノもあるだろうし、ツイートとかによってそれが波紋を読んでしまい、炎上に繋がる場面も存在するだろう。
自身の問題によって炎上する場合もあれば、理不尽な展開での炎上もあり得るし、過去の発言を発掘されて炎上する場合もある。
現在はキャンセルカルチャーに侵されている部分もあり、どこから燃えるのかが分からないっていうのも中々に難しいポイント。
ツイートなどは簡単に行うことが出来るわけだが、その簡単なツイートが炎上の起因となり、それを鎮火するというのは物凄く大変である。
こういう炎上は評判としても大きく下がってしまう原因となるので、やはり大きなリスクと言えるだろう。
一概に言うことは難しい声優SNS関連
まぁメリットとデメリットを雑に上げてみたが、一概にどうこう言うのが非常に難しいのが、この声優のSNS関連の話である。
やるべきなのか、やるべきではないのか。そういう二択で言うことは難しい部分がある。
とは言え、軽く勧められるようなものではない…というのが筆者のスタンスである。
若ければ若いほどリスクは増すか?
こういうのは、何においてもそうなのかもしれないが、若い声優の方がリスクは増す傾向があると思う。
これは当人側の問題も勿論あるのだが、寄ってくるファン層的な所で厄介な所が付くのはやはり若い声優という所がある。それこそドル声優というのは、そういう言わば幻想に酔ってくれる層、お金を出す層を相手にしなければならないので尚更だろう(ドル声優が声優か否かという所は置いておいて)
昨今の声優の動きとして、若い声優というのは、思いっきりドル声優ではなくとも、ある程度そういうような活動をすることが当たり前となってしまっている所があり、そういう所に行く層というのは、やはりファンとしてのラインを逸脱してくる連中が割合としては増えてくるので、そういう所でリスクは存在すると言うべきだろう。
無難にやれば一定のメリットを享受できるが、それが難しい
物凄く雑に言ってしまえば、こういうリスクやデメリットという部分は、受けないように出来れば良いという言い方も出来る。
実際、無難にやる、当たり障りのない程度の投稿しかしないとか、そういう所を意識すれば、物凄くメリットを受けられるということはないが、ある程度のメリットを受けることが出来るし、デメリットを受けにくいようにすることは出来るという言い方も出来る。
ただ、それは受けにくいようにレベルであるという所も難しい。
普通に問題ないと思われていることから、何故か炎上の原因になったりすることもあるし、ファン層という所で言えば自身の投稿には関係ない所でそういう面倒なことが起きる場合というのも存在する。
そういう面倒事やデメリット、炎上に100%遭遇しない…という状況にすることは不可能である。
ネット、SNSを行うということ自体がそもそものリスクであり、それを0にすることは出来ない。だからまぁ難しいわけですけども。
それだけネットというのは開かれたものであり、様々な人間がいて、それを全世界に発信しているのがSNSという場所であるということである。
燃える時には明確な理由がある時もあれば、理不尽な時もある。
これは燃えない時もそうであり、叩かれる・叩かれないという所は、意外と気まぐれで、普通ならもっと言われてただろみたいなことでも、意外と何もなかったりする時もあったりする。(これはフォロワーの数とかにもよるんだろうけど)
色々な意味で回避することが難しいのがネットという環境である。
ネットに向いているか、向いていないか、それは自分では分からない
こちらも非常に雑な言葉ではあるが、SNSとかネットに関しては、明らかに『向いている』人と、『向いていない』人というのが存在する。
色々な言葉をある程度は聞き流せるようなモノでないと、ネットではやっていけない部分がある。
こういうのをどうにかしようと、誹謗中傷などの対策は進んでいる印象だが、その範囲というのもあやふやであり、建設的な批判、批評に対しても白い目で見ているようでは本末転倒、リアルと同じような当たり障りのないことしか言えない場所になりつつあるとは言え、
本質的にネットというのは残念ながら罵詈雑言が飛ぶ場所であるし、何をどう言った所でそれは変わることはないと思うし、そこまで変わるべきか?と思う部分もある。
そういうモノをそういうモノとして受け止められない人間というのは、端的に言えばネットに向いていないと言えるだろうし、こういうのでなくとも、自分の不安定さというのをネット上で出しすぎる人間とかもネットには向いていないだろうし。
そういう人間はSNSなどをやると良いことないと思うので、やらない方がいいのだが、こういうネットに向いていない人間という中にこそ、承認欲求が欲しいタイプの人間であったりするので、ネットから逃れられない、SNSから逃れられないという場合も存在するのがややこしいというか、ある意味で人間の性なのかもしれない。
でもって、こういう『向いている』『向いていない』というのは、自分で判断できるものではないという所もある。
他人から見てどうかみたいな所あるし。でも他人から言われた所でやめられるかと言われたらそんなやめられるものじゃないだろうし。
フォロワーが増えるとそういう人間に見てもらえないと意味がないみたいな思考になる場合も普通にあるから、壁打ちアカウントがあった所であんまり意味ないんだよな。
まぁ壁打ちアカウントが表に出るリスクもあるしな、八巻みたいに。
やるなら有名人としてSNSをやっていることの自覚が最も重要か
色々と考えていく中で、普通のネットに向いているか向いていないかみたいな所以外に重要な所になってくるのは、有名人としてSNSをやっているという所の自覚をどれだけ持てるのかという所。
普通の人間がやるSNSと、有名人がやる、芸能人がやるSNSというのはやはり違う。
やれることは少ないし、やってはいけないことも多い。
多くの人に見られている、活動を認知されているような人間がやることというのには、慎重さが求められる。
別に普通のアカウントがメンタルヘラってても、それを出した所で影響は少ないが、そういうのは有名人だと大きいだろうし。
一般人がやるとネタなところも、有名人がやると波紋を呼ぶこともある。
ネットに向いている方がやりやすいが、ネットに向き過ぎていると、それはそれで問題というか、一般的には大丈夫だけど…案件が逆に出てくる。
有名人はすべてをさらけ出すべきではないと思うし、強い思想とか、異様な自慢とか、メンヘラとか、そういうのを上手くやりくりしていかないと、印象が悪くなるので。
そういう所の有名人としてやっているということを、ちゃんと分かってやれることみたいな所は考えないといけないと思う。
発信力を犠牲にしても、やらない方がリスクとストレスは少ない気もするが…?
SNSというのは、やはりあると発信力という所が出てくるし、距離感も近くなるし、良いことというのは確実に存在する。
仕事を得ていくというところでも、あった方がいい要素なのかもしれない。
ただ、それをするに当たってのリスクやストレスというのは、中々に多い印象がある。
そういうデメリット、リスク、ストレスをメリットが果たして上回っているのか?という所は、それこそ個人差の部分が大きいと思う。
出来るだけ回避する努力というものは一応行えるわけだし(それをした所ですべてを回避できる訳では無いが)そういう所の自身のリスクマネジメントみたいな所が出来るのであれば、まぁ問題なく行えるだろうが、それでも謎の炎上をする場合もあるし。
まぁダメな場合はそういうマネジメントを行えずに、自我を出しすぎたりとか、不用意な発言したりとか、対応したりとか、そういうのを行ってしまうと、印象は下がるし、そういうのはネットは残っていくし。
そういうのしてしまう人って、そういうのはやめろって言われた所でやめられない、我慢できない人の方が多いと思うので、まぁ難しい。
端的に向いている向いていないの一言で済ませてしまうのも、有名人としてのSNSという所では難しい部分もあるし。
SNSというのは、非常に手軽に始められるのだが、有名人のSNSってそんなに簡単にやめられるものでもない。
最近は、やめるという選択肢も出てきてはいるので、この状況は改善させつつある、いい方向だと思うのだが、それでも簡単にホイホイやめられるものではないので、始めたら基本このリスクとかと長く付き合っていく必要性がある。
それ相応の覚悟みたいなものは必要では未だにあると思う。改善されつつはあるが。
メリットを最大限受ける感じは、やはりマネ・事務所主導系か
まぁ、SNSやる上で一番安牌なのは、事務所、マネージャーが基本的にSNSをやって、たまに本人がつぶやくみたいな形式だと思う。
基本スタッフが運用する形であれば、告知などに関してはある程度任せることが出来たりして、負担にはなりにくいだろうし、自分が言いたい時にある程度の検閲じゃないけど、中の人間の目がある上で発信するくらいであれば、炎上の火種になるようなことは減ることは減る(0にはならんやろうけど)と思う。
まぁスタッフガバとか言い出せばキリはないが、少なくとも声優当人を守る観点、SNSで変なことになりにくいというのは、こういう形を取ることだと思う。
そんなことしなくても大丈夫な状況とかの方が良いんだろうけど、中々現状では難しい。
読む人間が、ちゃんと日本語を読み取れないとか、意図が読み取れないだけでも燃えるような業界なので、リスクマネジメントをやるに越したことはないし。
筆者的には、始めたらそりゃフォローするし、リプもするとは思うが、基本SNSなんかやらない方が良いと思う。
面倒なことが多すぎるし、それは当人だけの問題ではないしね。
以上。