.おにじと申します。
今回は、音声作品レビュー。
いつも大変お世話になっている、あまかけプラントさんから、再びレビューのご依頼を頂いた。
あまかけプラントさんの各種リンク↓
今回レビューさせていただくのは、『カノジョとの思い出~恋慕う少女と甘々リラックス~』である。
直近発売される、最新のASMRの方をレビューさせて頂くことになった。
ボーナストラック含めてのレビュー記事という感じになる。

雑感
ということで雑感です。
『カノジョとの思い出~恋慕う少女と甘々リラックス~』は、発売の、あまかけプラント最新作となる。
あまかけプラントでは、連続性が強く、人形・ファンタジー・ストーリー性が強い『Écrint Dolls(エクラント・ドールズ)シリーズ』と、多少の関連性はあるもののEドールズシリーズよりは連続性は薄く、ヒロインとの日常・イチャイチャの方向性が強い『思い出 シリーズ』があるが、今回は後者となる『思い出 シリーズ』シリーズとなる。
いつも通り、脚本・キャスティング・トータルデザインは宮下翔一となっている。
まぁもう全部やっているのが当たり前になっているので、感覚麻痺してるけど、相変わらずほぼ全てひとりでやられています。
イラストはこけなし、そしてキャラクターボイスである声優は長谷川育美(ラクーンドッグ)となっている。
ということで、今回の声優さんは長谷川育美。当ブログでは最早おなじみ過ぎる存在であるが、このレビュー記事で初めて見に来た人もいると思うので普通に経歴紹介はします(
長谷川はプロ・フィット声優養成所を経て、プロ・フィットに預かり所属。
そこから、2018年に準所属、2021年に正所属に昇格している。
2022年にプロ・フィットがマネジメント事業を終了したことで、後継事務所のラクーンドッグに移籍し現在に至る。
主な代表作は『ぼっち・ざ・ろっく!』喜多郁代、『86-エイティシックス-』ヴラディレーナ・ミリーゼ、『月姫 -A piece of blue glass moon-』アルクェイド・ブリュンスタッド、『ウマ娘 プリティーダービー』ミホノブルボン、『真夜中ぱんチ』真咲等。
コロナ禍開始くらいから急に出演数を伸ばし、代表作と言える作品に多数出演。
『ぼっち・ざ・ろっく!』で歌唱面の才能も発揮し、各種TVやライブ等での歌唱も印象的となっている声優となっている。
登場するヒロイン。
今回のヒロインは天宮愛奈(あまみや・まな)という名前となっている。(以下表記はマナ)
読者モデルのバイトを掛け持つ、主人公と仲良い女の子って感じみたいですね。
三つ星級なカワイさを持つ、17歳の少女。
無邪気な性格で、春色のゴスロリ系、ガーリ一系の服装が好み。
その縁でメーカーの目に留まり、学生生活と読者モデルのバイトを掛け持つ日々に勤しんでいる。
その運命の赤い瞳は、初めて逢った刻から「あなた」を捉えて離さない。
実は取った栄養がすべて胸に行くとウワサですわよ。
めちゃくちゃ可愛いに振ってそうなキャラだよね。
試聴動画と、トラックは以下の通り。
1.リップル・ポップ・マイハート(ウィスパーボイス)
2.マナのラブラブ耳かき+梵天(耳かきシチュエーション)
3.ティンクル・ミラクル・ラブハート(ウィスパーボイス)
【以下はボーナストラック・9月以降追加】
4.マナのとろけるささやきタイム(ハグ・スキンシップ・ウィスパーボイス)
5.マナの癒やしラブラブシャンプー(シャンプー・ウィスパーボイス)
6.リップル・ポップ・マイハート(左右反転)
7.マナのラブラブ耳かき+梵天(左右反転)
8.ティンクル・ミラクル・ラブハート(左右反転)
9.マナのとろけるささやきタイム(左右反転)
10.マナの癒やしラブラブシャンプー(左右反転)
ボイスはwav、m4a、mp3の3種類の拡張子で入っている。
ということで、内容面に関して。
今回は非常に甘さの方向に振り切れまくっている作品に仕上がっているのかなと。
これまでの「思い出シリーズ」って、どっちかっていうと、スタート時点から友達以上恋人未満みたいな所から始まって、そこから告白して…みたいな方向が多かったのだが、この作品は、宣伝のストーリーにも書かれている通り

「ねっ、そろそろ付き合おっか?」からスタートするのは、これまでのシリーズとは一線を画した所があるんじゃないだろうか。
初手から告白パートが始まるので、全体的なイチャイチャの方向性がより強まった作品になった印象がある。
これが『MAXIMUM HEALING SOUND』か…!と(ここは笑いどころですと作っている宮下さんからは言われたんですけども、中々インパクトがある文言ですよね)
マナの初手の雰囲気なんですが、これはかなり可愛い側のボイスだぞ!と。
長谷川さんの声の設定としては、高い部類の方なので、そういう意味ではそこまで珍しくないかも?とか思いはするんだけど、その中であんまり使われてないというか、甘いボイスという感じであり、艶のあるボイスはそこまで長谷川のメインストリームな声ではないような気がする。
ここまで甘々なボイスは珍しい。もちろん前回のあまかけプラントでの癒し系おっとり義妹とかも、その傾向ではあったんだけど、よりあまあまに振り切っている感じがある。
傾向としては『GINKA』のギンカとかに近い気はするけど、アレは長谷川さんの中ではレアキャラも良いところだから、レアということです(なんか小泉構文みたいになってしまった…)
甘いボイスって一概に言うのは難しい所はあるんだけど、このマナは一音一音で◯してくる甘さがある。
バイノーラルマイクであることの強みを、ウィスパーボイスのパートでもめちゃくちゃ活かしてきてくれている印象で、マジでポイントポイントの一音で「あっま」「可愛いなこいつ」「長谷川さんうんま」みたいな所がめちゃくちゃ多い。
表現が非常に難しいのだが、声が上がった時の濁りとかが良いんだよね。
濁りって言うと良くない表現みたいに思われそうなんだけど、こう濁点ついてないんだけどちょっとついてるみたいな感じで、いい感じに抑揚と感情みたいなのが入っていて、甘いボイス、甘えてるんだなみたいなのがそういうのでグッと強まるというか…
息の入れ方とかも、長谷川さんはいつも上手だなと思うんですが、ASMRだと更にその破壊力が増すなあと。
世間においての長谷川さんの演技のイメージとはまた違うボイスで、かつASMRで破壊力マシマシだぜ!って感じというか。
マナのキャラクター性としては、マジで声の通り甘い雰囲気がある子というか。
あまかけプラントさんのキャラクターの設定っていつも絶妙な所があって、いわゆるテンプレート、現代におけるトレンドからちょっとだけズレている感じで、よりキャラを立てている感じがあるんだけど、今回もちょっと地雷系っぽく見えてそうではない…みたいな感じがあるんだよね。
どうしてもゴスロリ=地雷系みたいなイメージって出たりとか、メスガキの雰囲気も感じたりすることがあるんだけども、そういう事ではない感じが。
もちろんそういう服は好きなんだけど、基本的に可愛い全開の普通の女の子みたいな所の収まってるのかなと。
ASMRは左右にボイスを振り分けることもいつものことなんだけど、近づいた時とかのボイスが、本当にゾワゾワする可愛さって感じですごい。
可愛いパワーでゴリ押してくるキャラって感じがするんだよな。マナ。
この感じで、主人公が照れているのとかにもいい感じで反応してくれる。「照れてる~」ちょっと高いのとか、そういう所での起伏みたいなのを非常に感じる。
トラック1から告白速攻してキスしてくるASMR。そんでもってめちゃくちゃ尽くしてくれる甘え方というか。強いぞコイツと初手からなるんだよな…
しかしあまかけプラントの長谷川さん声優作品、何かしらのぬいぐるみを抱いているのが続くことになりましたね…前回のはなんだったっけ?(こうげきだっってやってたのは覚えてるけど)
トラック2の耳かきパートは安定した耳かきパート。
今回は耳かきパートは耳かきにかなり専念した内容になってましたね。
ただまぁその分、その間の喋りとか、間とか息遣いとかはよりわかりやすいみたいな所もあるので、耳かきASMRで単純に癒やされたい人には向いている感じがする。
マジで癒やし特化感がするボイスに仕上がっている。マナのキャラが仕上がっているし、長谷川さんがこういう系をやるのはやっぱり多くはないよねと。
トラック3は、またウィスパーボイスのドラマCDとなっており、めちゃくちゃ良い。
内容とかは流石に触れないようにしておくけど、なんというか主人公に対してちょっと冗談チックに弄るみたいなことがめちゃくちゃ良い。こういう所の感情表現のクオリティが高いなと。
「女の子と泊まるのがまずいんだ」とか「エッチな本とか探しちゃうからっ」とか言われてみると、本当に良いなってなります。ASMRってそんなに筆者守備範囲ではないことを毎度言ってるんだけど、これは耳元で言われたら強いなみたいなことをめちゃくちゃやってくれる。本当に良いと思います(語彙力)
こちら、9月にはボーナストラックが追加され、通常のウィスパーボイスドラマパート的なのと、シャンプーボイスが追加されることになっている。
ボーナストラックのドラマパートでは、時系列が進んだうえで、もうちょっとキャラを掘ってくれる感じがいつもあるので、この辺りのボイスドラマとしての完成度みたいなのも、ボーナス・トラック含めて完成される感じがある。
なんというか、あまかけプラントのASMRは、あくまでも音声作品の範疇のシナリオではあるんだけど、内容ゼロという訳ではないので、そういう所が良いというか。
今作も、全体的にいつもより甘い!癒やされる方向が強い!という言い方はしたけども、その中でちゃんと喜怒哀楽というか、話として起伏は存在している所が、守られるべきラインを守っているなというか。
いわゆる作品派生系の作品ではないキャラクターとして、ある程度のキャラ立ちみたいなものを作品内で感じさせてくれることと、そういうのに頼らずともしっかりと作り上げてるなっていうのは、毎度レビューさせてもらうたびに、こういう所は信頼できるなって思うかな。
シャンプーボイスの方は今回は、耳かき側が耳かき特化だったのもあるのか、結構色々とイチャイチャしている内容に仕上がっている。
というか、今回前述した所もそうだけど、なんか攻めっ気をいつもより色々な方向で感じる気がする。甘い方向とかもそうなんだけど、それ以外の方向でもいつもより攻めている気もするぞと。(いつものパロディ要素とかは安定してある。元ネタのタイトルとかが何かってのを考えるのも良いかもねw)
…まぁこの辺りは聴いて確かめて貰って。愛情をしっかりと感じる所があるというか。
〆
ということで、今回は『カノジョとの思い出~恋慕う少女と甘々リラックス~』のレビューをさせていただきました。あまかけプラントさんいつもご提供ありがとうございます。
相変わらずここはキャラの方向性が、ビジュアルというか第一印象という所からちょっとズレたところにいるみたいな作りをするのが上手で、それの提示の仕方もいいなと。
ただ、いつもの作品よりもより癒し方向の傾向が強めの作品になっている印象で、非常に甘い作品というか、ヒロイン自体がもうずっとラブラブな感じで擦り寄ってきてくれるというか、それを真っ直ぐ好きって気持ちを表現してくれるヒロインに仕上がっていて、それが非常に可愛いと思う。
長谷川さんの演技もさすがというか、こういうのも出来るよねえって改めてなるというか。
やっぱり声設定としては、高めの部類ではあるんだけど、こういう優しい甘い系統のキャラって思ったよりやってないので(ストレートに可愛い系統のキャラって多くないんですよね)これで長谷川さんの魅力を新発見する人もいそう。
というかこういうヒロイン系統で、めちゃくちゃ愛を伝えてくる系統というか、デレてる長谷川さんの演技相変わらずめちゃくちゃ破壊力あるな…ってなった。
いや、こういうのアニメとかではあんまないからね。いやまぁ『GINKA』のおかげでゲームではちょっと出たか。なんかこういう所も強みなんだからもっと見せてくれやい!って気持ちがまた高まってしまったかも。
いやマジで強い。これで地雷系ではなくストレート可愛い女なの、良いよね。
思い出シリーズの中でも甘さ、砂糖がマシマシ感がある今作、この甘さを耳でぜひ受け止めてほしい。
いや〜、相変わらずASMRのレビューは難しい。内容を言い過ぎるとネタバレすぎるし、とはいえ音声だから書くことも結構難しいし。
いつもご提供いただいているあまかけプラントさんの作品の魅力をうまく書けていれば良いんだけども。
こう、あまかけプラントさんの作品って、ストレート音声作品という感じではないというか。いわゆる企業系の音声作品とは違うところがあるようにも思っていて。
キャラが練られているし、音声作品としてのテンプレというのを打破することをいつも考えられていて、それでいてちゃんと音声作品として押さえるべき所が押さえているみたいな感じなのが良いと思っているので、そういうのが伝わっていると嬉しいかな。
ということで、『カノジョとの思い出~恋慕う少女と甘々リラックス~』のレビューでした。DLSite、FANZA、BOOTHなどから8月21日より一般販売開始となる。
気になる方はぜひどうぞという感じです。
以上。






