おにじと申します。
今回は、昨年春クールからやりだしている企画。
クール毎に注目するべき新人声優、伸びてきている若手声優というのをまとめるみたいな記事。
まぁもうちょっと範囲を広げて、初主演なんだぞ意外と…とか、そういう声優も拾っていきながら、企画を続けていきたい所。
今期気にしておくべきな新人・若手女性声優を纏める記事。今回は年も明けての冬クール編です。
今期、結構書きやすくて助かりました(

- 藤寺美徳(ふじでら・みのり) / エイベックス・ピクチャーズ
- 阿部菜摘子(あべ・なつこ) / インテンション
- 新福桜(しんふく・さくら) / オフィスPAC
- 春瀬なつみ(はるせ・なつみ) / マウスプロモーション
- 大渕野々花(おおぶち・ののか)/ e-stone music・ボイスキット
- 伊南羽桜(いなみ・はな) / ケンユウオフィス
- 桜木つぐみ(さくらぎ・つぐみ) / クロコダイル
- 後藤彩佐(ごとう・あやさ) / 81プロデュース
- 〆
藤寺美徳(ふじでら・みのり) / エイベックス・ピクチャーズ
ではまずは藤寺美徳。
藤寺は千葉県出身、エイベックス・ピクチャーズに所属。
2006年12月18日生まれの18歳。わっけえ。
藤寺は、『プリティーリズム・オーロラドリーム』から続く『プリティーシリーズ』10周年を記念して開催されたオーディション、『NEXT声優アーティストオーディション』で応募総数1500人の中からグランプリに選ばれた。
そして、2021年の新作『ワッチャプリマジ!』で御芽河あうる役でデビュー、エイベックス・ピクチャーズに所属したという流れ。
『ワッチャプリマジ!』の次である『ひみつのアイプリ』にも青空ひまり役として出演していたりと、基本的にはプリティーシリーズにおいての活動が中心ではあるものの、一応モブ役などもやっていたりもした感じであった。
その中、今期は『花は咲く、修羅の如く』春山花奈役でプリティシリーズ以外では初メイン役を獲得、しかも主役に抜擢という形になった。
この作品は『響け!ユーフォニアム』の武田綾乃が原作の作品であり、期待されている作品と言える。周りの声優も中々豪華(島袋美由利、千葉翔也、山下誠一郎、和泉風花、安野希世乃等)な中での抜擢という形となっている。
プリティーシリーズ合格の際も、シリーズのファン等を裏切らないと言ったコメントをした藤寺だが、今作もそのようなモノを背負う作品となりそう。
言うてプリティーシリーズでの経験は大きいはず。まぁオーディションから含めて、パワーがある所に所属しているのもあるが、しっかりと通年作品で演技の経験を積めた上での深夜アニメでの初主演・初主役という形になるので、まぁ良いよねこの流れは。あとはその力を上手く示すことが出来るか。
割ともう能力に関しては良い感じに整っているので、今年のブレイク候補…というか、スタートダッシュを決める年になる可能性もあり、期待感がある声優の一人と言えるだろう。
まだ18だし、エイベだし、時間はあるとは思うけど、インパクトを残せるとスイスイ行けそうな環境は揃っているので、まずこの作品でプリティシリーズ以外でのインパクトを残せるかどうか。
阿部菜摘子(あべ・なつこ) / インテンション
続いて、阿部菜摘子。
阿部は神奈川県出身、インテンションに所属。
2月9日生まれ(年齢非公表)となっている。
阿部は元々から声優を目指していたようであり、アニメ制作プロジェクト「Project ANIMA」にてアニメ化が決定した『サクガン!!』のヒロイン公開オーディションに参加し、二次審査まで進んだ経験がある。
その後、インテンションに所属し(恐らくオーディションとは無関係か?)現在に至る。
2021年あたりから声優活動を表立って開始しており、アニメにおいて結構モブ役としての稼働が多く、しっかりと経験を積めている感じ。
2023年『カミエラビ』でチカ / 能島千歌役を務め、初メイン役を獲得した。
2024年にも『神之塔 -Tower of God- 王子の帰還』ニア役でメイン役を獲得。
そして、今期は『もめんたりー・リリィ』河津ゆり役で初主役を演じることになる。
GoHands制作のオリジナルアニメであり、結構若手を使っているキャスティングではあるが、主役に抜擢となった。
着実に経験を積んできての主役という形は、かなり理想的であり、インテンションの中では女性に限れば最も入所が遅い生え抜き声優であるが(全てをありにすると内田雄馬になるので)ここに来て頭角をしっかりと現してきた感じがある。
所謂声質が良いタイプの声優であり、その上で経験を積んで能力も向上してきているように思える。
オリジナルアニメが今の時代どれくらい跳ねるのかというのは未知数の部分も多いようには感じるものの、演技の面でしっかりと爪痕を残しておきたい。
新福桜(しんふく・さくら) / オフィスPAC
続いては、新福桜。
新福は鹿児島県出身、オフィスPAC所属。
10月31日生まれ(年齢非公表)となっている。
2022年に開催された『第3回 キミコエ・オーディション』にてグランプリを獲得。
これでオフィスPACに入所。『勇者が死んだ!』ミリィ・ユニス役でデビューを果たした。
その後はアニメのモブも一応あるが、どちらかと言うと吹き替えの方にも力が入っている感じであり、そちらでも経験を積んでいる(この辺りはオフィスPACっぽいと言えばそう)
今期は『どうせ、恋してしまうんだ。』西野水帆役で、初メイン役・初主役を獲得したという感じ。
非常にストレート青春作品であり、割としっかりとしたメンツの中にポンと新福が抜擢されているという感じ。
正直な話、オフィスPACはそこまでアニメ方向での事務所的なパワーはない方だと思う中で、よく掴み取ったなと言う感じが筆者個人としては感じる部分ではある。
まぁそのオフィスPACが3月に終わってしまうので、今後もの見通しが経っていない事を考えると、このチャンスは確実にモノにしておきたい感じもあるか。
春瀬なつみ(はるせ・なつみ) / マウスプロモーション
続いて、春瀬なつみ。経歴で言えば全然新人・若手じゃない気もするが…(
春瀬は香川県出身、マウスプロモーション所属。
1994年6月17日生まれの30歳。
春瀬は2014年にプロ・フィットに所属し、声優活動を開始。
翌年には『アイドルマスター シンデレラガールズ』龍崎薫役を獲得し、アイマス声優の仲間入りを果たした。
ただ同年辺りにプロ・フィットを退所し、持ち役の継続以外の声優の仕事は受けない形で、フリーで活動を続けていた。
2018年にマウスプロモーションに入所し、声優としての活動を完全に再開。会社員としての勤務を続けながら、声優を両立させているという変わったタイプの声優となっている。
どうしても龍崎薫の印象が強いが、アニメのモブであったり、ゲームでの出演も2018年以降が特に積んでいる形とはなっている。
今期は、『メダリスト』結束いのりを演じる。これが初主役となる。
原作者が龍崎薫を含め、春瀬の大ファンということで、アニメ化前のPVでも声を当てていたわけだが、継続という言い方もできるかもしれない(一応オーディションは行われたっぽいが)
作品としての面白さみたいなものに関しても、評価されているようであり、OPは逆オファーで米津玄師と気合がめちゃくちゃ入っている。
とにかく不安なのはアニメーション制作があのENGIであることであり、ENGIでさえなければ手放しに期待できそうなのに、ENGIが制作ということで死ぬほど不安になるアニメである。
原作者が求めている声優であること、春瀬のこれまでの歩みの紆余曲折感を考えると是非成功して欲しいものなのだが…
大渕野々花(おおぶち・ののか)/ e-stone music・ボイスキット
続いて紹介しておきたいのは、大渕野々花。
大渕は埼玉県出身、e-stone music所属、ボイスキット業務提携。
3月13日生まれ(年齢非公表)となっている。
10歳の時に子役事務所に入所し、幼少期から芸能界にいるタイプ。
小学校から高校時代にかけても、ドラマやバラエティに出演。
TBSのオーディションバラエティ番組『Sing! Sing! Sing!』等にも出演。(このときにはSuperflyのタマシイレボリューションとか歌ってみたい)
大学時代には、『文豪ストレイドッグス 黒の時代』で舞台を経験。また、『ABEMA AbemaNews』、『BS朝日 News Access』と、テレ朝系のニュース番組で学生キャスターを務めたりと、活動の幅は中々に広かった。
その中で、声優になるという夢を諦められず、2021年に声優養成所に入所。
2022年に行われたフライングドッグ主催オーディション「犬コン!」に応募。
声優・歌手・シンガーソングライター部門で特別賞を受賞し、フライングドッグでのデビュー及びe-stone musicの所属が決定。
2023年には覇権アニメとなった『リコリス・リコイル』の舞台版にクルミ役として起用。舞台での活躍も継続するか。
2024年「怪異と乙女と神隠し」にて『朱く染めて心臓』がエンディングに起用され、これが歌手としてのデビューとなった。
同年10月より、より声優事務所系と言えるボイスキットと業務提携契約を結び、所属はe-stone music、レーベルはフライングドッグ、業務提携はボイスキットという大変ややこしい契約関係となっている。
今期は『Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士として暮らしてます』で、リリ役を務め、アニメでのメイン役と言えるモノは今作が初となる。
また同アニメのOPを『最上級の心』で務めることも決定している。
一人で確保できる資本系を複数抱えているまである新人声優であり、各所からのプッシュというのを感じられる声優と言える。芸能界も長いため、経験という部分に関しても今でも十分と言える部分すらあると思われる。
今後一気に来そうな気がする声優であり、今ならまだ比較的最初から見てたぞって言えるタイミングだと思うので…(?)
伊南羽桜(いなみ・はな) / ケンユウオフィス
続いては、伊南羽桜。
伊南は東京都出身。
10月27日生まれ(年齢非公表)、ケンユウオフィス預かり所属。
本当にマジの新人という感じで、記載できるほどの情報すらほぼ見当たらない感じ。
わかっているのは、専門学校が日本工学院専門学校だった事と、ケンユウオフィスの預かり所属が2023年4月であることくらいである。(筆者がまとめている記事にも名前がある)
いくつかゲームに出演しており、『カルドアンシェル』ロゼ・バーミリオン役とか、『エターナルリターン』レニ役とか、新人女性声優の8割は通っている(体感)『けものフレンズ3』キットギツネ役などがある。
今期は『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』にてマリナ役で初メインを務める事が決定。中々の抜擢となる。
キャスティングがケンユウのド新人がいたり、EXILEがいたり、乃木坂がいたりと意味不明過ぎるセンスをしているKラノベブックス原作作品だが、どうなってしまうのか(
本当にデータが少ないが、演技・歌ともに素養自体はありそう。
声の引き出しもないことはなさそうだし、歌もとりあえず悪くはなさそう。
今後の活躍に繋げられるかどうか。
桜木つぐみ(さくらぎ・つぐみ) / クロコダイル
続いては桜木つぐみ。
桜木は三重県出身。
2月3日生まれ(年齢非公表)、クロコダイル所属。
日本ナレーション演技研究所の、名古屋校研修科を卒業している。
2018年8月30日に、クロコダイルに預かりとして入所。
2020年12月に準所属、2023年4月に所属となり現在に至る。
看護師と声優を並行している時期が存在したようだが、今もなのかは不明。
声優としての活動は2019年頃から表立ったものがスタートしており、アニメやゲームのモブやサブキャラは勿論だが、ドラマCDやデジタルコミック系の仕事が少し多めで、ナレーションなども行っている。
アニメデビューは『邪神ちゃんドロップキック'』雲地空太であり、クロコダイル御用達な気もしなくもない(
今期『もめんたりー・リリィ』で、高台寺えりか役を務め、これがアニメメイン初となる。
阿部と共に抜擢と言える訳だが、爪痕をこちらも残せるかどうか。
クロコダイルは決してアニメ側のパワーが強くはないので、このチャンスをしっかりと活かしておきたい所だろうか。
後藤彩佐(ごとう・あやさ) / 81プロデュース
最後に後藤彩佐。
後藤は愛知県出身。
1998年11月23日生まれの26歳。81プロデュースに所属している。
後藤は2017年の『第11回81オーディション』にて、特別賞と文化放送賞を受賞。
その後、81ACTOR'S STUDIO、81研究生(本科生かも)を経て、2020年4月より81プロデュースに所属している。
現在に至るまで、とにかくめちゃくちゃアニメのモブやサブキャラで経験を積みまくっている声優であり、2020年から本格的な声優活動を開始しているのだが、とにかく毎年5作以上はアニメでそういうのをやっている状態。
ゲームでは『ブルーアーカイブ』大野ツクヨ役など、そこそこ出演している。ブルアカを追っている人間は、よく生放送にいるので、それで知っている方もいるかもしれない。
今期は、2021年に短編アニメが制作された『空色ユーティリティ』(星見彩花役)がアニメ化することが決定。こちらがアニメメイン初という形である。
筆者はそれこそ81オーディションの時から知っている声優であり、この人受かりそうだなあと思った所からなので、もう7年も経つんか?って感じではある。
演技の素養とかもしっかりとあると思うので、なんとかどこかしらでスポットライトが当たって欲しい声優。
本作もYostarの力を借りて、世間に何かしら印象を残してくれれば嬉しいのだが…
〆
ということで、今期はちょっと多めに紹介してみました。
結構紹介して良さそうな声優がいたので、ある程度しっかり紹介したほうが良いかな?って感じで紹介した感じやね。
なんか今期はそこまで事務所パワーを感じない声優とかがメインを勝ち取っていたりして面白みがある気がする。勿論パワーがめちゃくちゃあって後押ししてくれそうなのもいるけど…w
この中から、長期的に出る声優は出てくるのかどうか。今期も新人・若手声優には注目していきたい所である。
以上。





