おにじと申します。
今回は、ガジェットレビュー。
ということでキーボードを今回はレビューしていく。
今回は、以前紹介したモデルのアップデート版。
『MISTEL AIRONE BT』をレビューしていこう。
開封
ということで、早速開封していきましょう。
箱はこんな感じ。正直前とほぼ変化がないモデルではある（変化したポイント自体はかなり大きいんだけど）ので、箱も一緒。
右上にCHERRY MXのロゴがある。
右下にBT5.0のシールが貼られている。これがアップデートポイント。ほぼこれだけにちかい。
中を開けると、ケースがおでましするタイプの入り方になっていて、これもちょっとおもしろいよね。
中身は以下の通り。
・MISTEL AIRONE 本体
・USB-C to USB-A ケーブル （1.2m）
・USB-C to USB-C ケーブル（0.3m）
・ケース
・説明書
比較的シンプルな付属品となっている。
ただまぁ、USBケーブルが2つあるってのは珍しい。
恐らく、このキーボードは有線しか使えないのもあり、短いC to Cではタブレットやノートパソコンに使ってくれって感じなんかなあと。
あとケース入ってるのは嬉しい。
このサイズ感であれば持ち運びたいものね。
外観チェック
では続いて、外観の方をチェックしていこう。
キーボードを正面から見るとこんな感じ。
はい、もうくそかっこいいじゃんコイツ。
マジで小さい薄いキーボード系、好きになってる所あるんだよな。
こちらは65％キーボードのサイズ感となる。（68キー）
エンターの右に一列あるのが、常に賛否分かれている印象もあるこの配列。
めちゃくちゃコンパクトで薄く仕上がってるのが良い。ミニマルデザインって感じ。
縦横だが、308.1mm×99.6mmとなっている。マジでちっちゃい。
今回はブラックを頂きました。黒！って感じが良い。シックな感じがするというかね…
配列は英語配列となっている。
ENDが犠牲になって『PN』キーがある。これはプログラミングやバックライトの操作などで使う。
各種LEDがある。
CapsLockの所にLEDがある。CapsLockがオンオフで変わる。
スペースキーに2つある。これはマクロとかのレイヤーを切り替えたりとか、エディットする時に光ったり点滅したりする。
筐体にはCNC加工のアルミニウムのトップフレームを採用しているとのことで、非常に薄く仕上がっている。
バッテリーを搭載したことで、少しだけ厚くなった。
とは言え、一番薄いところが8mmくらいで、厚くとも15mmないくらい（実測）であり、厚いってなんだよって感じではある。
キートップも非常に薄く仕上がっており、こちらはABSが採用されている。
上部には2つUSB-Cがある。
どっちからでも接続が出来る仕様であり、左右の有線接続でのコードの長さを最低限に出来る配慮（どっちにも接続して使用というのは負荷）
今回の変更点が、このUSB-C端子の間にあるスイッチだ。
これがBluetooth接続に使用するオンオフスイッチ。
正直全く飛び出していないので、スイッチのオンオフはそんなしやすくはない（
裏側。
こちらの底面はABSが採用されており、6箇所ゴム脚がある形となっている。
左側にはDIPスイッチがある。
オーディオの音を変えられる系統のスイッチを思わせるスイッチだが、こちらでMac/Win配列やCtrl、Alt、CapsLockの位置を変更することが出来るようになっている。
| 変更項目（キー位置） | OFF（初期設定） | ON | |
|---|---|---|---|
| DIP1 | macOSホットキー最適化 | Windows | macOSホットキー最適化 |
| DIP2 | 左CTRLキー位置 CapsLock位置 |
左CTRL CapsLock |
CapsLock 左CTRL |
| DIP3 | 左ALTキー位置 左Windowsキー位置 |
左ALT 左Windows |
左Windows 左ALT |
| DIP4 | CapsLockキー位置 FNキー位置 |
CapsLock FN |
FN CapsLock |
様々な使い方をハード側で設定可能となっている。
こちらは接続していない時に変更するようにしなければならない。（故障の原因になるらしい）
では、AIRONE BTのスペックを確認しておこう。
| 商品名 | MISTEL AIRONE BT |
|---|---|
| キー配列 / キー数 | 英語US配列 （68キー / 65%レイアウト） |
| キースイッチ | Cherry MX ULP スイッチ / タクタイル・クリッキー |
| 接続方法 | USB-C（USB Type-C）・Bluetooth 5.0 |
| OS | Windows11 / Windows10 / macOS |
| キーボード材質 | CNCアルミニウム / ABS |
| キーキャップ材質 | ABS |
| マクロ機能 | 有り（3レイヤー） |
| バッテリー容量 | 1200mAh |
| バックライト機能 | 有り（RGBバックライト） |
| カラー | ブラック・シルバー |
| 本体サイズ | 308.1mm x 99.6mm x 14.6mm |
| 重量 |
約310g |
スペックはこんな感じ。
全体的にコンパクトにまとまりながら、機能性をしっかり揃えてきており、その中でBluetoothに対応してきた。といえばそれだけのものではあるんだけども。
前作の無印と厚さどれくらい違うの？って言われると、本当にちょっとだけである。
こんだけ。ないようなもんだろって感じはするけど（
使ってみよう
ということで、実際に使ってみた。
折角なので、Bluetoothで接続してみよう。
電源スイッチをオンにして、操作をしていく。
このXCVBの部分が今回新しく印字されているところ。
BT1、BT2…って表記があり、こちらを使う。
Fn+X、C、Vを長押しすると、それぞれでペアリング可能。3台まで。
これで青くランプが点灯する。
「MISTEL-1」「MISTEL-2」とかの表示があるので、これで接続しよう。
切り替える際は、一番右にある「PN」ボタンとXCVBを押すことで切り替えられる。
はい、もうアップデート箇所の説明は終わりました（
こちら、しっかりとライティングが可能。
キーも印字部分が透けるようになっていて、中々キレイに光る（写真よりもっとキレイだよ）
こちらは右下にある『PN』キーと『4』キーを押すことでバックライトの光り方を変更できる。11種類（無点灯含めて）種類がある。
また、輝度は『PN』キーと方向キーの上下で11段階で変更可能。
『PN』キーと1、2、3ボタンでRGBの加減を変更することも可能。まさに押して赤緑青の割合を変更できるみたいな感じで、直感的で中々面白い。
発光する速度は『PN』+『,』か『.』で上げたり下げたり出来る。
なおバックライトオフは『PN』+『0』でオフに出来るみたい。
このキーボード、相変わらずソフトとかないので、こういうコマンドでの変更となるのはややこしくはある。
キー配列に関しては、65％USキーボードとしては特に違和感は少なく仕上がっている。
一番右の配列が『HOME』『PGUP』『PGDN』『PN』となっているのはちょっと特殊なところはあると言えばある。
65％ということで、Deleteはいないし、あと『PN』で『END』が犠牲になっているのでそこは注意。
そもそも『Enter』の右に一列あるのが好きじゃない人もいるだろうけど…まぁ65％USキーボードはこういうの多いんで…ｗ
この商品の最大の特徴はなんといってもキースイッチ。
こちらCHERRY MX ULPスイッチを搭載している。
ULPは『ウルトラロープロファイル』の略である。
これまでも当ブログではロープロファイルのキーボードはご紹介したことがある。
普通のキースイッチよりも薄く仕上がるキースイッチで、薄くありながら、メカニカルキーボードの感覚を味わうことが出来るキースイッチである。
そのより薄いキースイッチ、ノートパソコンや超薄型キーボードの為に設計されたスイッチが、このCHERRY MX ULPスイッチなのである。
キーストロークは1.8mmを確保して、アクチュエーションポイントは0.8mmとなっている。
こちら、クリッキーとタクタイルがあるが、今回はクリッキーを頂いた。
で、まぁ肝心の打鍵感なのだが、非常に面白い。
まず非常にストロークが短いので、ノートパソコンなどで使われるパンタグラフ式かのような短さを感じる。
ただ、しっかりと打鍵している感はあり、ノートパソコンのキーボードのような感覚ではなく、しっかりとメカニカルっぽい打鍵感も感じられる（ストロークは短いけど）
クリッキーは、よりしっかりとパチパチ感があり、音もタクタイルよりは少し出る。ただタクタイルも普通に音鳴るので、劇的に違いを感じるかと言われるとそこまで。
押す時に、一定の荷重でパチっと下に底打ちする感じがあり、そこでカチッと結構しっかり感じるのは、クリッキーの特徴かも。（タクタイルはもう少し優しい感触）
ノートパソコンのキーボードのような感覚と、それでいて確かな打鍵感を両立するというのは相変わらず凄い。長く入力するのにも別に問題は感じないんじゃないかなあと。
以前のもiPadとかで使ったりもしたが、全然問題なかったし。キーボードとしてはコンパクトに収まっているのだが、キーのサイズ自体は一般的なサイズを確保してくれていることもあり、癖のある感じの打ち方は必要ない。（まぁ英語配列ではあるので、そこは注意するべきポイントだと思うけど）
打鍵音とかも結構しっかりとメカニカルしており、それでいてクリッキーでもそこまで音がすごくうるさいということではないのも良いかもしれない。
心地よく打てる感覚というのをこのサイズと薄さで実現してきているので、やはりCherryってすげえんだなあっていうのと、それをこんなサイズで出してくるMISTELの変態性、面白さを改めて感じる。
今回はこれでBluetoothつけてきて、サイズ感ほぼ変わらずに済んだんですから、じゃあ良いに決まってるよなあってｗ
このキーボードは様々な機能がキーボード単独で動作できるようになっている。
これはクイックガイドに記載されている。
これがまぁ～複雑。
普通に書くのがダルいくらい複雑。
日本でアーキサイトが無印は出していた時期があって、これを本当に見るべき。
一応公式にBT用のもPDF出てはいたんだけど（本体には説明書なしで、ケースにQRコード方式だった）英語と中国語しかなく、解読難易度が上がっている。ただでさえややこしいのにｗ
https://archisite.co.jp/wp-content/uploads/2023/07/Mistel-AIRONE-Manual.pdf
特にマクロ設定がややこしい。
『マクロプログラミングエディットモード』というのがあり、『PN』キーや『FN』キー、LEDライトを駆使してリマップしていくことが出来るのが、マジでややこしい。
ソフトでやらして欲しい感が凄い。わっかんねえよこれ（
ただまぁソフトなしで出来るので、iPadとかでだけ使ってる人はキーボード単独でリマップすることは可能なので、そういう人には便利だとは思う。
ふつうにWinキーロック機能とかもあったりと、機能性としては十分高いものになっている。
なっているが、全部覚えてられんぞこれ感がある。
この辺りは、ソフトに対応するとかで一定以上の使いやすさの向上があるとより良かったんかなという感じはやっぱりある。
今回はあくまでもBluetooth対応というところであり、その辺りは変更はされてはいない。
ただまぁ、コイツはBluetoothに対応してくれることのメリットが、そういうちょっとしたデメリットなんか飛び越えていくくらいには良いものではあるので、まぁ別に良いかなって…ｗ
〆
ということで、今回はMISTELのキーボードである『AIRONE BT』をご紹介した。
前作からのバージョンアップという意味では、そこまで変わってはいない。
Bluetoothに対応したこと、それにより少しだけ厚くなった事。それ以外の変更点はないと言っても過言ではないと思う。
ただ、それで良い、それが良いと思えるキーボードに求められたものがついた。
それでどれだけ使い方が広がるか。
色々な商品にキー一つで接続先を変更して使うことが出来るし、持ち運びとして使いやすくなった。
こういうのでいいんですよ、こういうのでって感じ。コンパクトで、でもメカニカルで、でも薄いのが良いとかいう、どうやって実現するねんみたいなのを求めている方、もう無線にもなりましたし、AIRONE BTで良いと思います。
以上。
