おにじと申します。
今回は、ガジェットレビュー。
以前からお世話になっているMINISFORUMさんから、ミニPCをご提供頂いた。
今回ご提供いただいたのは『M1 Pro 125Hモデル』である。
Proとついている通り、結構ちゃんとパワーがあるミニPC(一応廉価グレードではあるんですが)となっている。
IntelのUltra 5 125Hを搭載しているモデルとなっており、諸々の拡張性もしっかりとありそうな感じ。
どんな感じで仕上がっているのか見ていこう。
Minisforum M1 Pro-125Hwww.minisforum.jp
開封
はい、では開封していこう。

箱。シンプルなタイプだった。最近はこんな感じが多いかもしれんな…

ただ、結構機能性とかの表記は多めだった。

スペックも記載されている。
中身は以下の通り。

Minisforum M1 Pro 125H本体
電源ケーブル
電源アダプター
VESAマウント金具(100*100mmまたは75*75mmに対応)
M.2 SSD金具
取り付けネジ
説明書類
諸々入っている感じとなっている。

アダプタはスペックの割にはちょっと小さめな部類になる気がする。
外観チェック
では外観をチェックしていく。

筐体には航空グレードのアルミニウムが採用されており、陽極酸化処理された一体型デザインにより、滑らかな手触りと高級感を醸し出している。
これまでレビューしてきたMINISFORUM製品の中では一番高級感を感じる筐体。
MINISFORUMのロゴが天面にあるんだけど、それを含めてしっかりとした雰囲気がある。
なお金属筐体は、耐久性に優れているだけでなく、優れた熱伝導性により、内部で発生した熱を迅速に放散してる。機能性もありますよと。

サイドはしっかりと網状となっているので、排熱はしっかりしていそう。
M1 Pro 125Hのインターフェイスの方を見ていこう。

前面には、電源スイッチ、USB 3.2 Gen2 Type-A ポート×2、USB4ポート(最大40Gbps)、3.5 mmコンボジャックが1つ、内蔵マイク、CMOS用のリセット穴(CLR CMOS)となっている。
USB4搭載は大きい所だろうかね。映像出力やPDでの動作が可能となっている。
背面もみていく。

左から電源端子(DC-IN 19V / 6.32A 120W)RJ45 2.5G イーサネットポート、DP 1.4、OCuLinkポート、HDMI 2.1 FRL、USB4ポート、USB 2.0 Type-A ポートという並び。
この背面のUSB4ポートは、Alt PD in 100WおよびPD out 15Wの給電をサポートする(40Gbps)。
特筆すべきは、OCuLinkポートが1つ搭載されている点であり、これはPCIe 4.0 x4接続に対応する。
本機は、HDMI 2.1、DP 1.4、そして2つのUSB4ポートを組み合わせることで、最大4画面同時出力をサポートしている。
OCuLinkってなんだよってなる人もいると思うので、ここでもうちょいだけ書いておく。
OCuLinkは、PCIe 4.0 x4接続を提供する高速インターフェースであり、外部の独立したグラフィックスカード(eGPU)の接続をサポートするために搭載されている。
これにより、高性能な外付けGPUを追加可能。ゲーマーはNVIDIA RTXシリーズやAMD Radeon RXシリーズなど、より強力なグラフィックスカードを簡単に接続し、4K/8Kゲームやレイトレーシングゲームの要件を満たすことが可能となる。
しかし、このOCuLinkポートの利用には条件とかはある。
本機はM.2 NVMe SSDスロットを2つ備えているが、そのうちの1スロットはOCuLinkスロットと排他利用となる。これにより、高速なSSDを2枚搭載して容量やRAID構成(RAID 0およびRAID 1に対応)を追求するのか、あるいはOCuLink端子を利用して外部拡張性を優先するのかを、選択する必要性がある。
ただし、OCuLink経由で外付けGPUを使用する場合、帯域幅がPCIe 4.0 x4に制限されるため、ハイエンドなグラフィックスカードではPCIeの帯域がボトルネックになる懸念もあるらしい。
また、OCuLink端子を用いてグラボを接続するには、ドックと電源が別途必要となってる。
筆者も持ってないので、流石にテストできんけど、とりあえずこんな感じの仕様なんだなと理解して欲しい。
スペックは以下の通り。
| 項目 | Minisforum M1 Pro-125H |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra 5 125H (14コア/18スレッド: Pコアx4, Eコアx8, LPEコアx2; 最大ブースト・クロック4.5GHz; TDP 65W) |
| グラフィック | Intel® Arc™ graphics |
| メモリ | DDR5 5600MHz SODIMM ×2スロット (デュアルチャネル; 最大128GBまで拡張可能; デフォルト構成 16GBx2または32GB) |
| ストレージ | M.2 2280 PCIe4.0 NVME SSD 1TB(PCIe4.0 x4; 各4TBまで増設可能 1スロットはOCuLinkと排他利用) |
| ネットワーク/ワイヤレス | 有線LAN:RJ45 2.5Gbps LAN ×1 / ワイヤレス:Wi-Fi 7 (5.8Gbps) / Bluetooth 5.4 (M.2 2230 WIFI サポート) |
| OS | Windows 11 Pro |
| サイズ・重量 | 128 x 126 x 52 mm / 0.6Kg |
| ビデオ出力 | HDMI 2.1 FRL×1 (4K@120Hz|8K@60Hz)、DP 1.4×1 (4K@120Hz|8K@60Hz)、USB4×2 (4K@60Hz) (最大4画面同時出力) |
| ペリフェラルインターフェイス | 前面: 電源スイッチ×1, USB 3.2 Gen2 Type-A(10Gbps)×2, USB4(Alt PD out 15W|40Gbps)×1, 3.5 mmコンボジャック×1, DMIC×2, CLR CMOS(リセット穴)×1 / 背面: 電源接続端子×1, RJ45 2.5G ネットポート×1, DP 1.4×1, OCuLink(PCIe 4.0×4)×1, USB4(Alt PD in 100W & PD out 15W)×1, HDMI 2.1 FRL×1, USB 2.0 Type-A ポート×1 |
実際に使ってみた
では、実際に使用してみよう。
Windows 11がプリインストールされており、セットアップしたら普通に出てくる。

Cドライブは900GBちょいとなる。
まぁこんなもんじゃないかなと。

タスクマネージャーでのCPU表示はこんな感じ。
もうこのグラフの多さには慣れたなとw

システム表示はこんな感じでした。
HWiNFO64での表示はこんな感じ。

概ねスペックはいいことを改めて感じる。
グラフィックもArcを積んでいるので、割とCPU系の割には行けるんじゃないかなと思う。
全体的なバランスがそこそこ良い感じになっているって感じじゃないかな。
DDR5-560とPCIe4.0は今となっては普通になりつつあるとは言えね。
メモリはオンボードのMicron、SSDはKingstonの模様。メモリ増設は出来ないので、そこは注意。

CrystalDiskInfoでのM.2 SSDはKingstonのOM8TAP41024K1-A00となっている。
性能はいいと思うけど、QLCなので、キャッシュ切れには注意が必要だと思う。
Crystal Disk Markで見るとこんな感じ。

速度はしっかり出てる。キャッシュ切れたらそりゃ落ちるんだけど。
Cinebench のスコア。
マルチは13111となった。

13000超えなので、現代PCとしてはしっかり出ている。
シングルは1544となっており、こちらも必要十分な部類だと思う。

このあたりは普通に今は出てくれるんだよね。

FFベンチ、なんとか標準ならやや快適判定。
内蔵系としてはかなり頑張っている印象はある。
ようやってるんじゃないかな?と。

ドラクエベンチに関してはすごく快適。
普通にめっちゃ良いんじゃない?Intel系の中では相当いい感じ。
日常動作に関して。Web閲覧やYouTube視聴、Officeソフトの使用など、一般的な日常利用においては十分な性能を発揮することが確認されている。
また、省スペース設計でありながら、静音性は一定しっかりある感じ。
いや、ミニPCにおける静音性って無音とかではないんよ?

冷却システムに関しても、高効率の相変化材料とデュアル純銅ヒートパイプを採用し、65W TDPの高負荷時でも熱を効率的に伝導し、システムの安定した動作を確保できるように設計されている。
〆
ということで『Minisforum M1 Pro 125H』のレビューでした。

こちらはIntel Core Ultra 5 125Hを搭載したミニPCであり、Core Ultraを搭載して、最新の接続性と高い拡張性を兼ね備えたバランスの取れた製品である。
しっかりとした拡張性を備えている。OCuLinkポートとかも搭載されているし、USB4が2つ搭載されているのも大きい。特に背面ポートは100WのPD入力に対応しており、接続の利便性も高い。
全体的なバランスは良い感じなので、気になる方はぜひ。
以上。








