おにじと申します。
今回はガジェットレビュー。
いつも商品をご提供頂いているEdifier様より、『NeoBuds Pro 3』のレビューをさせて頂けることになった。
ワイヤレスイヤホンとして一定以上の実績があるEdifierのNeoBuds Proシリーズの新作ということで、いい感じであると思うんだが、実際はどうなのか?見ていこう。
開封
NeoBuds Pro 3のパッケージは、シリーズ共通で白を基調とした高級感ある箱が採用されており、パタッと閉まる構造が気持ち良い。
同梱品は非常に充実している。

特に、耳に確実にフィットさせるためのイヤーピースが7種類も付属している点が特徴的である。

サイズはXXS/XS/S/M/L/XL/XXLまで揃っており、本体に装着されているものと合わせて7セットが含まれている。これだけ多くのサイズがあれば、耳との空間をなくして振動が直接伝わるような、個人に最適なフィット感を見つけられるだろう。
その他に、USB-C充電ケーブル、専用の収納袋(キャリングポーチ)、日本語取扱説明書、および安全のための注意事項が同梱されている。

付属の収納用ポーチは大きさに余裕があり、USBケーブルも一緒に収納できる設計になっている。
外観チェック
NeoBuds Pro 3のデザインは、ブラックモデルの場合、従来通りガンメタリックなソリッドなデザインではある。

ただまぁ外観はほぼ変わらないと言って良いと思う。
まぁ別にここはそんな変わらんで良いとは思うんだけど。

このアプリで色が変えられるライティングとか、そういうのも変わらん。

中身も変わらんかなあ…そんなに。
スペックは以下の通り。
| 仕様項目 | EDIFIER NeoBuds Pro 3 | EDIFIER NeoBuds Pro 2 |
|---|---|---|
| 発売年 | 2025年6月 | 2023年10月24日 |
| Bluetooth バージョン | V5.4 | V5.3 |
| 対応コーデック | LDAC、LHDC 5.0、SBC、AAC | AAC、LDAC、LHDC 5.0、SBC |
| 再生周波数帯域 | 20Hz~40kHz | 20Hz~40kHz |
| ドライバー構成 | BA型ドライバー + 10mmダイナミック型ドライバー | Knowles BA + φ10mmダイナミック |
| アクティブノイズキャンセリング(ANC) | 最大-50dB | 最大-50dB |
| 最大ノイズ遮断帯域 | 最大4kHz | — |
| マイク構成 | 合計8基(片側4基) | 合計8基(4+4) |
| 再生時間(合計) | ANC OFF:約36時間 | ANC OFF:約16.5時間 |
| ANC ON:約24時間 | ANC ON:約12時間 | |
| 急速充電 | 15分充電で最大3時間再生可能 | 15分充電で最大2時間再生可能 |
| 充電端子 | USB-C | USB-Type-C |
| ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
| 防塵防水規格 | IP54相当 | IP54 |
| 重量 | 約59g(イヤホン+充電ケース) | 約60.4g(イヤホン+充電ケース) |
| 空間オーディオ | 対応(ダイナミックヘッドトラッキング付き) | 対応 |
| その他機能 | マルチポイント接続、Google Fast Pair、装着検出機能、0.08s低遅延モード | マルチポイント接続、装着検出機能 |
前モデルのNeoBuds Pro 2と比較すると、BluetoothバージョンがV5.4に進化し、ANCオフ時の合計再生時間が大幅に延びていることが確認できる。特にバッテリー持ちは大きく改善されており、ANCオフ時で約36時間(イヤホン単体で約9時間)の再生が可能である。
使ってみた
では、実際に使ってみよう。
NeoBuds Pro 3の最も特筆すべき点は、その音質の完成度の高さでだと思う。
本機は、ダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュアドライバー(BA型)を組み合わせたハイブリッド構成を採用しており、さらにデジタルクロスオーバー技術でこれらを融合することで、非常にクリアで洗練されたサウンドを実現している。
ハイレゾオーディオワイヤレス認証を取得し、LDACやLHDC 5.0といった高音質コーデックに対応しているため、ワイヤレスながら24bit/192kHzの高音質を実現し、細部までクリアなサウンドが楽しめる。
ハイレゾ音源を試すと、よりディテールのクオリティが上がっている感じはある。

音質傾向としてはノリの良いメリハリのあるサウンドという感じで、「低音の迫力と中高音の繊細さ」を感じることが出来るんじゃないかなと。
Planarという上位モデルがあるのだが、あちらに対してもある程度しっかり戦える音質。
低音は迫力があり、キックやベースラインの沈み込みをしっかり感じられるので、重低音好きも満足できるパワーはある。
BAドライバーの恩恵により中域が前に出ており、ボーカルや楽器の表現が非常にクリアで、ポップスや女性ボーカル曲との相性は抜群に良い。高音域も解像感が高く、シンバルやストリングスも伸びやかに再現され、アニソンなどのノリの良い楽曲から、ジャズやクラシックといった楽器の分離感が求められるジャンルまで、幅広い音楽ジャンルに対応できるポテンシャルを持っている。(どっちかっていうと多分女性ボーカルのほうが良い気はした)
音質は専用アプリ「EDIFIER ConneX」を通じて細かくカスタマイズ可能である。

ANCの設定であったり、イコライザ等諸々の設定が可能。
このあたりもちゃんと成熟している感じはするけど。

ノイキャン設定は結構細かいしね。
ボタンの設定も。
このボタンが感圧式なのも変わってない。タッチ操作より誤動作少なくていいよ。
ノイズキャンセリング(ANC)性能についてだが、これは正直言ってミドルクラスのイヤホンとは思えないレベルである。
最大-50dBの深いノイズ低減と最大4kHzの広帯域ノイズキャンセリングを実現しているとしているANC。アプリでも度合いを設定可能なわけだが。
実際に電車やバスの中では、低域の走行音の「ゴォーッ」というノイズに強く、車内アナウンス以外はしっかり低減する。
オフィスやカフェでは、エアコンやPCファンのノイズをほぼ消し、静寂感が非常に強い。ノイズキャンセリングの強さは高/中/低の3段階で調整でき、周囲の騒音レベルに応じてANCレベルを自動調整する適応型ANC機能も搭載されている。
ただし、音楽が流れていない無音時にANCをオンにすると「サーッ」というホワイトノイズがわずかに聞こえることがあるかも。まぁ音楽を聞いている最中は全く気にならないレベルである。
外音取り込み機能も非常に優秀であり、このモードにはボーカル強化、バランス、背景音を強調という3つの設定が用意されている。喫茶店で試した場合、「サーーーッ」というホワイトノイズはほぼなく、かなり自然な音で周囲の音を取り込むことができる。電車のアナウンスやレジでの会話が必要な時に重宝する機能だ。
NeoBuds Pro 3は、ダイナミックヘッドトラッキング対応の空間オーディオも搭載している。
内蔵のジャイロセンサーが頭の動きを検知し、音の方向と奥行きをリアルタイムに調整することで、まるでその場にいるかのような立体的なサウンド体験を提供する。空間オーディオには、コンサート、シアター、Hi-Fiライブの3つのモードがあり、音がずれた際にはキャリブレーション機能で調整できる点も便利である。ヘッドトラッキングの変化は比較的ソフトで自然なため、長時間聞いていて疲れにくい自然な仕上がりだ。思ったよりちゃんとしていた。
バッテリーのところもしっかり。
ANCオフ時で最大約36時間の再生が可能であり(イヤホン単体で約9時間)、さらに急速充電にも対応しており、わずか15分の充電で最大3時間再生できる。
また、2台同時接続が可能なマルチポイントに対応しており、Androidユーザーにとっては、AirPodsのようにデバイス側で検知すると接続ボタンがすぐに表示されるGoogle Fast Pairに対応している点も利便性を高めている。
耐久性についても、IP54相当の防滴性能を備えているため、雨天や汗をかくスポーツ時でも使用可能な全天候型イヤホンだ。さらに、イヤホンを一時的に外すと自動で音楽が一時停止し、再度装着すると自動で再生する装着検出機能も備わっている。
ただし、NeoBuds Pro 3はハイエンド級の性能だが、充電ケースがワイヤレス充電に対応していない点が最も惜しい点かなと。
まぁなくてもいいんだけど、あると助かるのよ(
〆
ということで『Edifier NeoBuds Pro 3』をレビューした。
こちらはEdifierによる強力なノイズキャンセリング性能と、ハイレゾ対応の高音質を両立させた完全ワイヤレスイヤホンである。

BA型とダイナミック型を組み合わせたデュアルドライバー構成に加え、LDAC/LHDC 5.0対応による高解像度サウンド、最大-50dB/4kHzを実現する強力なANC機能、そしてダイナミックヘッドトラッキング対応の空間オーディオ機能と、詰め込める所しっかりと詰め込んだ印象。
幅広いニーズに対応できるんじゃないだろうか。
通話性能やバッテリー持ち、マルチポイント接続といった利便性もハイレベルであり、ワイヤレス充電に非対応という点を許容できれば、しっかりと仕上がってると思う。
気になる方はぜひ。
以上。











