声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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第26レース 名探偵プリキュア! キュアエクレールダービー(P1) (中高生・女子)ABC 150Min. 展開予想(キュアエクレールの発表時期が決定、投票もするらしいです)

おにじと申します。

 

アニメ『名探偵プリキュア!』において、長らくその正体が伏せられてきたキュアエクレールがついにゲート入りに向けて動き出した。

公式より、キュアエクレールの正体が誰なのかを推理して投票する特別キャンペーンの開催が発表。ここにきて本当にダービーにしてきた。

これはまさに、誰が本命なのかを見極め、己の推理という名の「馬券」を握りしめてレースの行方を見守る「エクレール・ダービー」の開幕宣言と言って良い。

 

6月21日放送の第21話から4週にわたって候補者である出走キャラ4人にフィーチャーしたエピソードが展開され、7月19日放送の第25話でついに正体が判明しゴール板を駆け抜けるというスケジュールだ。

中高生女子限定戦となっており、ABC朝日放送にて、5話150分で争われる。

今回は、エクレールダービーにおいて、前日に書いてはいた記事の答え合わせをしつつ、この施策の是非などを考えてみよう。

 

過去の名探偵プリキュア関連記事は以下の通り。

oniji.hatenablog.com

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過去予想の答え合わせ

はい、昨日の答え合わせをしよう。

まず、筆者は以前のブログ記事において、キュアエクレールの変身タイミングとリリースの可能性について以下のように予想を展開していた。

 

oniji.hatenablog.com

 

「このペースで各キャラクターの当番回を消化していくと、本命である帆羽くれあの番が回ってくるのは7月に入ってからになる。 つまり、追加戦士に向けた本格的な「助走」は、この21話からようやく開始されると見るべきだろうか。

この発言の通り、21話から各キャラクターの当番回という名のダービーが始まり、7月19日の第25話で変身するというスケジュールは、ほぼ予想と合致した。

7月27日発売のファンブックや7月29日発売のボーカルアルバムの展開を鑑みれば、これ以上のゴールインの遅延はあり得ず、7月中旬変身という着地点は必定であったと言える。

 

一方で、不合致となった、あるいは予想外の斜め上をいかれたのが「公式リリースの有無」である。

「これまでも本編内で「コレは誰なんだ〜!」のくだりはアホみたいにやっている一方で、その展開をどれだけやっても公式から放送前にキャラ、キャストコメントが出て、実際には誰が変身して誰が声優なのかは分かりきっている状態が一生形成されてきた。」 

プリキュアシリーズにおいて、追加戦士の正体は事前に大々的な公式リリースによって発表されるのが通例ではある。

昨年の『キミとアイドルプリキュア♪』においても、本編で正体が判明する前にキャストコメントが出されている。

しかし、今回は初報が「本編を見て推理&投票するキャンペーン」という巻き込み型のイベントをしてきた。

これは想定をするのはなかなかに難しかったか。(でもリリースが水曜日から金曜日の5時から9時という想定は当てたぞ。金曜日の6時だったから。そこは当てたぞ)

まぁリリースに関しては、キャラが開示されてどうなのかというところなので、まだ確定ではないが…w

 

過去最遅のゴールイン! 25話変身へ

7月19日、第25話での初変身というのは、長いプリキュアシリーズの歴史において「追加戦士1人目としては最も遅い」登場となる。

これまでの最遅はキュアパッション(フレッシュプリキュア!)、キュアサンシャイン(ハートキャッチプリキュア!)、キュアパルフェ(キラキラプリキュアアラモード)の23話となっていたので、2週遅いことになる。23作目にしての遅さとなっている。

 

近年の作品でも概ね20話手前で追加戦士が加入するのが定石であり、例外的に『ひろがるスカイ!プリキュア』のキュアマジェスティが32話変身であったが、これは初期発表されていたキュアバタフライの加入が18話となっている為、こちらをカウントするべきまである。

純粋な1人目の追加戦士が25話まで引っ張られるというのは、異常事態である。

この遅れは、本作の舞台が1999年であり、ノストラダムスの大予言で「恐怖の大王が来る」とされた「1999の年、7の月」という時期にエクレール誕生のタイミングをどうしても合わせたかったという、番組側のメタ的な番組編成上の都合が絡んでいると推測される。

という点は後述するとして、まずは出走者を確認しよう。

 

出走キャラ・鞍上声優 開始前追い切り評価

ここで、エクレール・ダービーに出走する4人のキャラクターと、彼女たちを勝利へ導く(???)担当声優(鞍上)、そしてこれまでの本編で見せた「プリキュアとしての素質(追い切りでの仕上がり)」を詳細に紹介していこう。

プリキュアの追加戦士ともなれば、鞍上にもそれ相応の「格」と手腕が求められる(最悪の言い方)

本編の描写と声優の経歴から、大いなる勝負のヒントが浮かび上がってくる。

なお、枠順は発表された放送回が早い順に準拠している。

 

【1枠1番】来栖エリザ(くるす・えりざ - 女・17) / 鞍上:明智璃子(81プロデュース)

17歳の現役高校生でありながら、新人ミステリー小説家として活躍する女の子。

名前の由来は「アガサ・クリスティ」であると考えられる。

彼女のデビュー作のタイトルが『消えた宝石』である点は、砕け散ったマコトジュエルを暗示している可能性がある。

[追い切り診断]

第16話では、猫のコスプレをして街を駆け回るという、他馬とは一線を画す常識外れの追い切りを披露。

一度は推理が外れたと落ち込むものの、「諦めない心が真実のページを刻む」という自身の小説の言葉を胸に再び立ち上がる姿は、歴代プリキュアが幾度となく見せてきた不屈の精神の体現とも言える。

小説家ならではの豊かな想像力と独自の直感を持つ、一発の魅力に溢れた比較的穴馬的存在だ。

[鞍上評価]

明智璃子は、第14回81オーディションにて特別賞を受賞し、2024年4月に81プロデュース所属となったばかりの非常にフレッシュな若手声優である。

2026年にはテレビアニメ『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話』の小日向微笑役で初のヒロイン役に大抜擢されており、こちらの演技に関しても初ヒロイン役としてはかなり評価できるものとなっている。

他の出演作に『一式さんは恋を知りたい。』の一式リンナ・ミルフォード役などが決定しており、若手でありながらメイン役を獲得しつつある期待感がある。

他の声優と比較するとまだキャリアは浅く、大舞台でのプレッシャーに打ち勝てるかが鍵となる。福永祐一、ダメゼッタイ。

 

【1枠2番】家入しるく(いえいり・しるく - 女・16) / 鞍上:村上奈津実(ゆーりんプロ)

今を時めく平成の大型新人俳優として人気を博している16歳。

名前の由来は「シャーロック・ホームズ」(家入=ホームズ、しるく=シャーロック)と思われる。

[追い切り診断]

第9話での活躍は、まさに「魂がプリキュア」と言えるようなものであった。

以後各所で使われることになる「決めつけちゃダメ」という言葉は、『名探偵プリキュア!』のテーマである「自分で見て、感じて、考えて、“本当”の答えを出す」というメッセージそのものといえる。

紛失した演劇部のドレスを探す際も、自身の仕事への影響を気にするのではなく、「みんなの思いがこもった大切なドレスだから」と本気で奔走した。

物に込められた思いを守るという、本作の精神性を最も色濃く持っているキャラクターであり、可能性を大いに秘めている筆者的には対抗馬である。

[鞍上評価]

村上奈津実は、ゆーりんプロ所属の声優であり、歌手としても活動している。

デビュー後間もなく『アイカツスターズ!』の早乙女あこ役で頭角を現す。

彼女の代表作は間違いなく『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の宮下愛役である。

この作品での活躍により、第17回声優アワードにて「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」として歌唱賞を受賞している。

女児向けアニメでのメインキャスト経験も豊富であり、大舞台の重圧にも動じない確かな手綱捌きが期待できる。

 

【2枠3番】帆羽くれあ(ほわ・くれあ - 女・16) / 鞍上:長谷川育美(ラクーンドッグ)

パティスリーチュチュでパティシエを務める16歳の女の子。

名前の由来は名探偵「エルキュール・ポアロ」であると推測され、名前に「クーレイ(エクレール)」と最も含まれている点でも血統は申し分ないだろう。

[追い切り診断]

第17話での彼女の活躍は見事の一言。

主人公あんなの「白い雪だけど温かい」というわずかな言葉のヒントから、彼女が過去に母親から作ってもらった誕生日ケーキを完璧に再現するという離れ業を見せた。

事実を並べるだけでなく、相手の真の思いに寄り添い、笑顔に導くその姿勢はまさに『名探偵プリキュア!』が描く探偵像そのものである。

また、彼女が語った「心のきらめきは真実」という言葉は、本作のキーアイテムであるマコトジュエルを強く連想させる。

さらに、彼女が髪をまとめている水色のシュシュは、エクレールのおとも妖精「シュシュタン」を示唆している可能性が高い。

探偵としての総合的な素質において、他馬を寄せ付けない力を見せつけている。

[鞍上評価]

長谷川育美は、ラクーンドッグ所属の声優。

『86-エイティシックス-』のヴラディレーナ・ミリーゼ役、『月姫』のアルクェイド・ブリュンスタッド役などで頭角を表す。

そして彼女の知名度を爆発的に高めたのが、社会現象ともなった『ぼっち・ざ・ろっく!』の喜多郁代役。この作品での活躍により、第18回声優アワードにて「結束バンド」として見事歌唱賞を受賞している。

各種実力・知名度は今回の中では上位層となるだろう。

 

【2枠4番】金田れい(かねだ・れい - 女・15) / 鞍上:Lynn(アーツビジョン)

私立まことみらい学園の中等部生徒会長を務める15歳。理事長の孫でもある。

名前の由来は「金田一少年の事件簿」であり、彼女の名前にも「レイ(エクレール)」が含まれている。

[追い切り診断]

第14話において、本来学校に持ち込んではならない不思議な生き物(ポチタン)に出会った際、頭ごなしに否定するのではなく、自ら考えて最善の解決策を導き出すという柔軟な思考を見せた。

そして何より、生徒を守りたいという強い願いから、自身の生徒会長のバッジにマコトジュエルを宿らせた実績を持つ。

学園と探偵事務所の秘密を繋ぐ重要なキーパーソンとなる可能性を秘めた、底知れぬポテンシャルを秘めた一頭である。

[鞍上評価]

Lynnは、アーツビジョン所属の声優である。

代表作は『君の膵臓をたべたい』の山内桜良役、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のミオリネ・レンブラン役、『ウマ娘 プリティーダービー』のマルゼンスキー役などが挙げられるか。

さらに特筆すべきは、彼女自身が無類の競馬ファンとして広く知られていることだ。

第99回凱旋門賞や第65回大阪杯でオッズ1000倍を超える三連単馬券を的中させ、それぞれ100万円超の配当を得たという驚愕の勝負強さと勝負眼のエピソードを持つ。

「エクレール・ダービー」の鞍上として、これほど頼もしく、かつネタ的にもふさわしい人物はいないだろう。(関係ねえわ)

 

結局誰が本命なのか? 世間的には帆羽くれあ・家入しるくが有力か

さて、この豪華な4頭の出走馬の中で、結局誰が本命なのか。世間の馬券の売れ行きを見ると、「帆羽くれあ」と「家入しるく」が有力視される2強ムードが形成されつつある。


まず、現状でも「エルキュール・ポアロ」由来の名前や、エクレール(エクレア)好きのパティシエなど、プリキュアとしての要素を最も多く拾える「帆羽くれあ」が1番人気(大本命)なのは間違いないだろう。

声優としても長谷川育美であれば、ある程度の数字を持っているし、声優の格的にもまぁ長谷川なら許されると思う(長谷川で許される程度にプリキュアの追加戦士の声優の格って高い、正直長谷川でもLynnでも村上でも明智でも格的に足りているといえる声優はいない)

 

一方で、対抗馬として猛追しているのが「家入しるく」である。

「決めつけちゃダメ」というスタンスがあまりにもプリキュアの精神性に近いうえに、演劇部のトラブルを通じて自然な形で探偵事務所に出入りするようになったその経緯も含め、圧倒的な「プリキュアっぽさ」を醸し出している。演じる村上奈津実の実績もラブライブブーストの部分が多いとはいえ、まぁラブライブブーストでどうにかなるということで、彼女に本命印を打つファンも決して少なくない。


残る2頭はどうだろうか。「金田れい」は、生徒会長としての実績やマコトジュエルを自らの思いで発生させたという強力なポテンシャルを持つ。

ここにきて彼女の当番回(第24話)が、エクレールの正体判明(第25話)の直前である「大トリ」に組まれていることが、期待感を高めているということもいえる。直前であることで、その流れで変身する可能性というのもありえそうだ。

ただ大トリを務めることで、かえって「エクレール本人ではなく、エクレール覚醒への重要な足場固め役(ペースメーカー)」に回るのではないかと推測する声もあり、ここは各所の判断が分かれる所か。


そして、最も人気薄(大穴)となりそうなのが「来栖エリザ」である。一見すると猫のコスプレで街を駆け回るなど、探偵としての推理法がぶっ飛びすぎており、本命には推しづらい。

しかし、アニメ雑誌系のあらすじ表記によれば、彼女の当番回である第21話で「青い蝶の写真に目を留める」という展開が示唆されている。青い蝶はエクレールやアルカナ・シャドウに関わる極めて重要なモチーフであるため、ここから一気にレースをひっくり返す大番狂わせを起こす可能性も完全に捨てきれないのである。

 

面白くはあるが、遅すぎるしメタ謎すぎる「エクレール投票」施策の是非

では、この「誰がキュアエクレールか推理して投票しよう」という施策自体の是非について論じたい。

結論から言えば、施策としては間違いなく面白く、効果的である。ここまで正体を引っ張ってきた以上、ただ漫然と公式発表するのではなく、視聴者を巻き込んで「名探偵として推理させる」という形をとったのは、作品のテーマである「探偵」に見事に合致しているともいえる。

子どもたちから大きなお友達まで、幅広く話題を提供できる良企画であると言えよう。

全国のプリキュア プリティストアやイベント会場に実際の投票箱を設置し、「投票済証」を配布するというのも、実店舗へ足を運ぶインセンティブとなり、ネット上でのハッシュタグ運動(#キュアエクレールの正体は誰)と連動させることで、多角的な盛り上がりが期待できる。

しかし、このレース企画には欠陥というか、疑問点が内在している。それは、投票企画としてあまりにもメタ的すぎるという点である。

 

この欠陥の最たるものが、本編における描写の圧倒的不足である。 私は以前のブログでこう警鐘を鳴らしていた。

「アニメ本編ではエクレールという存在の名前すら一言も出ておらず、姿形が全く出てきていないのである。妖精のシュシュタンに関しても言及も、姿形もない状態。本編において、放送から4ヶ月経過しても、種まきすら行われていない状態なのである。」

そう、驚くべきことに、名探偵プリキュアの本編において、「キュアエクレール」という名前すら全く出てきていないのである。

一応、過去に名探偵プリキュアが存在していたという示唆や、青い蝶のモチーフなど、断片的な描写は存在している。

しかし、それはキュアアルカナ・シャドウ(森亜るるか)に関する描写とも取れ、エクレールに直結する伏線とは言い難い。

何より、公式サイト等でエクレールのパートナーとして紹介されているおとも妖精の「シュシュタン」に至っては、本編で影も形もないのである。

これでは、視聴者は本編内の情報を元に推理(馬券の検討)をしているのではなく、公式サイトで先行公開されているビジュアルと名前という「本編外のメタ的なオッズ情報」だけを前提に馬券を買わされているに過ぎない。

いやまぁ競馬だったら追い切りで判断するしかないんだから、そうなんだけど、アニメの場合はもうちょっと的確に散りばめてもらわないとという話。

名探偵を冠する作品であれば、本編内で「キュアエクレールという存在がいるらしい」「シュシュタンという妖精が行方不明になっている」といった情報を徐々に開示し、視聴者と一緒に本編内で探していくプロセスが必要だったのではないだろうか。

 

今回の「エクレール馬券購入(投票)」施策自体は間違いなく面白く、話題性十分なのだが、開催のタイミングと本編との連動性には苦言を呈さざるを得ない。

そもそも、キュアエクレールの存在は1月の時点で早々に出走登録(公式発表)されていたのである。

にも関わらず、実際に「誰がエクレールか予想しよう」と公式がゲートを開けるのが6月末からというのは、いくらなんでも遅すぎるのではないかという声がファンから上がってもいる。間違いなく面白いんだけどね。

 

我々大きなお友達はずーっと前から手探りでオッズを睨み、予想の馬券を握りしめて待っていたのに、ここに来てようやく本編で明確に触れ始めるのかという「今更感」が強く、さすがに引っ張りすぎた気がしてならない。

百歩譲って半年間引っ張るのであれば、やっぱりそれ相応のの見せ方(本編での伏線の積み上げ)が必要だったはずだ。

本編のレース展開の中で「先代のエクレールを探そう」という話題になり、あんな達と一緒に推理しながら馬券を検討できるというのなら、施策との連動性があって大いに頷ける。

しかし現実はそうではなく、本編(パドック)にはエクレールのエの字も、おとも妖精のシュシュタンの影も形もないまま、突如として場外馬券場だけがオープンしたような歪な状態になっている。

やりたいことは痛いほどわかるし、施策単体としては面白いのだが、物語の動かし方・レースメイクが上手とはいえない。

 

いやまぁ、それをこれからやるんだぞっていうことなんだとは思う。思うんだけど、これはやはり村山功シリーズ構成の悪癖が潜んでいると筆者は思う。

彼のシリーズ編成は、あまりにも「ヨーイドン」の瞬発力勝負に偏りすぎている傾向がある。

もちろん幼児向けである以上、日常回とかも大事なのだが、そのコントラストが強すぎる。いざ話が動く最終コーナーで一話に全てを詰め込み、最後方からの「直線一気追込」を決めこんでこようとする。

実際、単話だけで言えば、一定以上の切れ味を見せているのが村山ではあり、それは大いに評価するべきポイント。

しかし、1年という長いスパンで丁寧な積み重ねも一定要求していきたい幼児向けアニメという名のレースにおいて、道中の折り合い(伏線)を欠いた状態からの直線一気だけで全てを撫で斬りにするのはなかなかの至難の業ではないだろうか。

日常の中でももう少しエクレール要素とかを織り込められればよかったんだけど。

デュランダルみたいに決められるんだったらいいんですけど、そのハードルは高い。

 

話題性が先行する危惧

したがって、最大の懸念はここにある。

各種全体的な伏線の積み上げがあまり期待できない現状の中で、わずか4話(21話〜24話)でエクレールのバックボーンをビルドし、25話の登場に説得力を持たせることができるのかどうか、である。

探偵モノである以上、「なぜ前からいたはずのエクレールが今まで姿を見せなかったのか」「なぜこのタイミングで変身可能になったのか」といった謎に対する、論理的かつドラマチックな「解答」は求めていきたい。

例えば単に「予言の時期が来たから」というだけでは、半年間も観客を待たせた理由としてはあまりにもお粗末である。全く影も形もない状態から、視聴者が納得し、カタルシスを感じられるだけの設定とドラマを急造できるのか。

 

そして、最終的に危惧しているのは、エクレールというキャラクターのピークが「誰がなるのかと議論している『今』」になってしまわないか、ということである。

話題性が先行しすぎる令和のエンタメ戦略において、この手の「正体探し」は強力なカンフル剤となる。

しかし、物語として本当に重要なのは、ダービーが終わった後、すなわち「エクレールに変身した後」の展開である。

現状の『名探偵プリキュア!』において、キュアアルカナ・シャドウの光墜ち(本隊への合流)展開がすぐに控えているはずである。

本来、アルカナ・シャドウが敵側に回ってしまったことと、エクレールが変身できずに姿を消していたことには、深い関連性があるはずだ。 エクレールとアルカナ・シャドウは過去(ロンドンのキュアット探偵事務所時代など)においてバディのような関係であった可能性が高く、アルカナの過去にエクレールがどれだけ深く関わっているかが、今後のドラマの最大の肝となる。

もし、エクレールが誰かという馬券予想だけに終始し、その後のアルカナ・シャドウとの関係性の掘り下げや、エクレール自身のドラマが薄味になってしまえば、「結局、馬券を買ってた時が一番盛り上がったよね」という最悪の評価を下されかねない。

 

また、半年間も出走馬として扱われながら、最終的にエクレールに選ばれなかった残り3頭のキャラクター(エリザ、れい、しるく)を、今後どのように物語に絡めていくのかという問題も残る。

彼女たちを単なるペースメーカーや当て馬として使い捨ててしまえば、作品に対するヘイトは免れないだろう。

ただ、だからといって、合体系とかなんか変なことするのもこの投票企画をした以上は冷めるのでやめて欲しい所。

全員正解でしたとかそういうのは本当にいらないと思う。予想を裏切るっていうのはそういうことではないし、普通にそんな事したらアルカナシャドウまで収集がつかなくなるだろうと。ただ、そうなると残り3人の扱いはどうするのよではあり、本当に話題性はあるのだが、その後の後処理要素での不安要素もかなり多い。いつもより残り話数少ないんすからね。

で、これで村山って一生初期2名優遇を続けているんですよ。まほプリのみらリコも、キラプリのひかララも。で、この追加戦士系の手がつけられていない感。本当に収集つくんですかと。そういう話をしています。

 

最後に

キュアエクレールのダービー投票企画は、話題作りとしては間違いなく成功を収めるだろう。

各出走馬たちの追い切りエピソードを通じて、長谷川育美、明智璃子、Lynn、村上奈津実という魅力的な声優陣の手綱捌きを堪能できるのもファンとしては嬉しい限りだ。

しかし、本編における伏線の絶対的な欠如、過去最遅となる25話での変身、そして村山功シリーズ構成特有のよろしくない傾向等、幾重もの不安要素も確実に存在する。

王道を崩し、半年間という長い時間をかけてレースを引っ張ってきた「意義」を、果たして制作陣は見せてくれるのだろうか。

エクレール誕生のカタルシスと、それに続くアルカナ・シャドウの救済劇が、私の抱く全ての懸念を吹き飛ばすほどの素晴らしい出来栄えであることを、一人の熱心な声優オタク、そしてプリキュアファンとして、ただただ切に願うばかりである。

 

ちなみに、明日の回は妖精が云々との表記があり、ついにシュシュタンが登場して、エクレール編開始のファンファーレを鳴らす可能性がある。

あとリリースに関して。こちらはない可能性もある。どうも変身アイテムが一周遅れ説があり、本当に放送で明らかに出来る説(ただそれだと確実にリークに負ける)もある。

例年通りであれば、7/18 6:00のリリースの可能性が最も高い展開となってきている。どうするのか。

 

まずはエクレールの正体がはっきりする7月19日の第25話というゴール板を、期待と不安を胸に待ちたいと思う。

 

以上。