声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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『ひろがるスカイ!プリキュア』における、初ナンバリング男子(男性)プリキュア、キュアウィング登場をとりあえず早急に考えてみた

おにじと申します。

 

速報系というか、まぁこれは分割発表だろうと思っていたプリキュアの新作声優発表。

 

oniji.hatenablog.com

 

まぁなんで分割したんだろうと思ったのだが、端的に言えば男性プリキュアと成人プリキュアという爆弾を別で投下するためだったといえる。

今回は筆者があと1時間で外に出ないと行けないので、とりあえず声優紹介はスキップ。

色々言われるであろう、今回の設定について、なんだかんだ10年以上プリキュアを見てきた(一番見てたのはハートキャッチからスマイルくらいな気はする)人の意見みたいなものを先に出しておこうかなと。

初男性プリキュアと、初成人プリキュア

本日発表があった通り、『ひろがるスカイ!プリキュア』に、初の男性プリキュア(男子プリキュア)と、成人女性プリキュアが産まれる。

キュアウィング役を村瀬歩(ヴィムス)、キュアバタフライを七瀬彩夏アクセルワン)が演じる。

そもそもクッソ異例のプリキュアだったひろプリだが、今回の発表でなんか異例とか言うてられへんくらい特殊なプリキュアになった感がある。

声優の選択に関しては初手男子プリキュアとして村瀬歩は比較的無難だと思う。

まぁでもアレか、こういうショタ系統を男にやらせるのも時代か。こういうのはね〜女性声優の一種の花形だったんだけどなあ…(

どっちかっていうとここで七瀬彩夏か…の方が第一印象まであった。なんだかんだ七瀬も作品数多くないけど、結構いい役を積み上げる方だよね。

 

と、まぁ今回は声優の話はそこそこにして(時間がない)男子プリキュアの話する。成人プリキュアの話は…まぁ頭にちょっとだけ気にしてないって言う。

 

 

攻めの男子プリキュア

しかしまぁ、男のプリキュアは攻めたなあ〜と思う。

正直成人プリキュアの方に関しては最早何とも思わないに近い。初めて見たプリキュアはハートキャッチだったせいかも(ゆり先輩、高校生の貫禄じゃねえし)

これで20代のプリキュアだったらまた印象が違ったと思うのだが、18歳である。成人の定義が変わって18からになったものの、言うて月影ゆりさん高校2年生だったので、1つしか変わらない。ということで、成人プリキュアと言われても正直なんとも思わない。(ララは言うてアレは向こうで成人であって、13歳だったし成人感ゼロ)

まぁそれこそ18が成人になった途端に18のプリキュアを作るこっちの方がボリコレか何かへの敗北感ない?って言われたらもしかしたらそうかもしれんが、まぁそもそも18に成人感がないのと、大体月影ゆりさんのお陰で許せる。でも折角成人言うなら20代プリキュアが見たかったなあ…という気はする。でもそれくらいやわ。

なので、今回は完全に男プリキュアに話を絞る。

 

言うてプリキュアはあくまでも女の子がなるもの、のスタンスは大きく変えてこなかった時代が長い。

サポート系として男性を登場させることすらしたくない。というのが初期のプリキュアであった。

コレは戦闘系女の子モノとしての先祖と言っても良い『美少女戦士セーラームーン』のタキシード仮面の存在があり、こちらとの差別化というところで、男にそういう事はさせない。というのがプリキュア初期の考えであったと筆者は記憶している(間違ってたらごめんね)

 

ただ、この考えに関しては年を追うごとに軟化して行った印象がある。

所謂主人公の女の子に関連する男の子がたまにサポートする形は、特に近年多く存在するような気がする。

HUGっと!プリキュア』の終盤に登場したキュアアンフィニはその大きな例であり、ナンバリングプリキュアではないものの、男のプリキュアがついに生まれた。あの時も色々と話題にはなった。というかHUGプリってもう結構前なんだなって。

ネットニュースにもなってるが、そういえばFUJIWARA原西も『スマイルプリキュア!』でキュアゴリラになっている(変身しているとは言っていない)

 

こうなってくると、まぁ前作となる『デリシャスパーティ❤︎プリキュア』においての品田拓海…というかブラックペッパーの存在って完全に移行期間感が出る。

アレも言うてちゃんと変身はしてるので、結構攻めた存在なのである。

 

プリキュアって割と攻めの作品シリーズであった。

そもそも女の子で肉弾戦。コレが非常に攻めた作品であった。

シリーズが長くなってきて、保守的な部分もあったりはするし、現在に至るまでの映像自主規制とかにも立ち回りを見せる必要性もあった。

そういう中で、まぁ20周年というタイミングで大きく攻めたというのはまあそういうタイミングだったのかなあ。という感じはある。

 

現在において、ボリコレ/多様性というものはある意味気持ち悪いくらい叫ばれている。

いや、まぁ悪い事じゃないんだけど過剰に言われているせいでイメージがなんか良くないみたいな本末転倒系に部類される事もある気がする。

この男性プリキュア登場に関して、そういう部分へのかなりの気遣いというか、神経質な話題となることは間違いない。

端的に言えば、ボリコレを意識してやれ黒人、やれ男と女の境界線を…という所を義務的に行おうとすると作品がつまらなくなる事が多い。

今回の『ひろがるスカイ!プリキュア』の作品を通して、如何に自然に男性プリキュアを描くのかというのは、作品の面白さに直結してきかねない。

非常に厄介な要素を入れたと端的に言えば言えてしまう部分はある。それくらい多分扱いは面倒。これを如何に自然に、かつ必然性に近いものに出来るのか。

今回の発表を分割したのも、色々と考えた上での発表方法だったと思われるし、単純にそういうボリコレ云々だけの話ではないようにするというのは、世間的イメージにおいても必要な部分なので考えているだろう(そこで冷められたら作品として終わりかねないからね)

まぁジェンダー要素ぶち込み過ぎて話として微妙になった『HUGっとプリキュア』さんの前例がある以上、この反省を活かして欲しいところではあるが…なんか同路線になりそうな気もせんでもないのが色々言われる所だとは思う。

 

そもそも、今作はピンクが主人公じゃなかったり、異世界人が主人公だったり、妖精経験者がプリキュアだったり、異例も異例のプリキュアであり、まぁ常に出涸らし状態のプリキュアが、すごい所の引き出しを急に開けまくるプリキュアになりそうである。

この大きな挑戦が成功すれば、表現出来る幅というのはそれこそ"空"のように"ひろがる"可能性がある。

 

ただまぁ道のりは平坦ではない気はする。言うてキュアアンフィニの時ですら結構気持ち悪いと言われていた(まぁアレは過程とかキャラのせいもなくはないと思うんだけど)

ボリコレに対してのある意味での反発が存在する以上、そういう話題が出ることは仕方ないと思うし、言うてプリキュアは『女の子だって暴れたい』『女の子は誰だってプリキュアになれる』のスタンスを20年貫いてきたわけである。

そこの前提をぶち壊すことに変わりはないので、コレを全員があっさり受け入れるということはない。プリキュアという存在は、女児向けアニメというジャンルでありながら、大人が見ても楽しめる作品感がある以上尚更である。(メインターゲットは女児であることは間違いないんだけど、女児にそんな話分かるかいとなる回は過去にも存在するし、対象年齢はありつつも大人も楽しめる方向性というのはシリーズ内でも結構振れ幅はありつつも、ずっとあり続けるとも感じる)

まぁ女児が見る場合、そんなずーっと何年もプリキュアを見るかと言えばそうじゃないだろうし、プリキュアの歴史云々とか知らんがなって場合もあるだろうから、そういうもんなんだろうって思うのが大変だとは思うんだが、なんだかんだで20年貫いてきた根幹をぶっ壊すんだから、そりゃ色々な意見が出てくるのは普通だし、それをあくまでも女児向けだから大人は文句言うなよとかそう言う話にはならないんじゃないかなあとは思ったりはするか。

20年経って遂に企画書最初の文言を変えるって言うのはそれだけ大きいものだろうし。

 

まぁとは言え、『女の子だって暴れたい』は女性はやっても魔法少女で、おとしやかに〜みたいな、所謂性別における偏見に対しての〜という部分もあるので、ジェンダー云々の時代に乗っかるのが、公式全否定かと言われるとこれまで微妙な気がする。(まぁ既にセーラームーンという下地はあったんだけど)

まぁとは言え、男が殴ったらそれはもう暴力なんじゃねみたいな逆の偏見が出てくるくらいには女のプリキュアって世間的にはちゃんと20年で受け入れられたのかもしれない。

まぁ簡単に答えが出るような話題ではないよねえこういうのは…

 

プリキュアは攻めの作品である。色々な攻めがあって、20年続くモノになったのだから、この攻め路線は忘れるべきではない。

ただまぁ、前提をぶち壊す攻めはそりゃ最初は言われるに決まっている。『キラキラ☆プリキュアアラモード』とかの時の肉弾戦云々か、それ以上の前提壊し感がある(結局ほぼ肉弾戦してたしなアレ)

いつからか常々、プリキュアの生みの親、鷲尾天はいずれは男のプリキュアを。と言い続けてきた。それは今回の発表でも発言している。

 今回のキャラクター設定について鷲尾プロデューサーは「プリキュアを続けていくことについては、毎年何かチャレンジをしていくことが絶対必要。以前、いずれ時代が過ぎれば、プリキュアは女性に限らなくていいというお話をした気がしますが、もしかしたらこのタイミングなのかなと」と告白。

長らく考えられてきたからこそ、このタイミングでやることの意味というか、あくまでも前から考えられてたことであることは前提に置いておきたい。取って付けたような話ではないというのはちゃんと見ておかないと。

だからこそ短略的にボリコレとか多様性への敗北というのはまだ早計だと思う(内容を見て判断するべきだろう)

まぁ、結局男が入るとショートヘアもパンツスタイルも男に当てがわれるんだなとは思わなくはないが、これでロングでスカートだったら男である意義もない気もするし、正解ねえなこの男プリキュア〜とはなる。

これで男プリキュアが当たり前となるのかどうか。まぁ〜2、3作に一回とかにするべきな気もするが、そうなるとウィングさんがそれはそれで肩身狭いか?でもなんか当たり前のようにいられても…でもそういう事になりそうな気も…どうなんでしょうね(白目)

 

まぁ何にしても、上手いことやらないとエラいことになる要素ではあるが、上手いこと出来るか。それに尽きる気はする。

プリキュアって定期的に大空振りするっちゃするので、そうならなきゃ良いねとは思う。

時代もそうだし、男が受け入れられるような方向性は作っては来たと思う。ここ数年は特にそう感じる。鷲尾の言葉も知っていた身とすれば、ある意味ここまで長かったのかもしれない。慎重に地盤は作ってきたと思う。

それが無駄にならなければ良いとは思う。

 

ただやっぱりプリキュアは流石に女がやるものだろ…wという気持ちがどこかにあるのは仕方ないことだと思うので、20周年の色々な意味での大勝負がどうなるのか。

ある意味10周年における、比較的過去作品ミックス感から、20周年は攻めまくってる感じがして、反省においてのチェンジな気もするけど、それにしても攻めまくったなあ感が凄い。(ハピネスチャージさんはプリキュアの寿命を本当に縮めかねないくらい諸々の数字がヤバかったので。映画の評判は比較的良かったんですが)

 

異世界人主人公、初青キュア主人公。

初妖精経験声優プリキュア

初男子プリキュア

初成人プリキュア

20周年において、プリキュアは初手の頃を思い出したかのように全て攻めてきた。

(というかここまで一気に全部突っ込むからボリコレへの敗北とか初手で書かれちゃうんだよとは思いつつ。まぁ一番言われそうな男は小出しにしてたから一気にではないやろと擁護はしておいてあげるけど)

しかしまぁ、『ヒーローの出番です』が男プリキュアが出る下地感が出たなあ…(

 

定義がひろがるプリキュア、ひろがるスカイ!プリキュアさん。色々な意味で注目である。

 

…女を殴ったらクレームがくるから、男プリキュアに打撃が集中するとかはやめような例えば(なんか思いついた)

 

以上。