声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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ここ4年度(2020~2023)の声優移籍、どの事務所が動いているのかを調査する。

おにじと申します。

 

当ブログでは、声優公示というものを続けている。

これは、声優の移籍、入所、退所などを調査し、まとめている記事である。

まぁすべての動向というのを追うというのはほぼ不可能なので、全部の移籍が書いてある!とはまぁ言えないのだが、それなりに網羅しているは網羅していると思う。

 

これも普通にブログ版でも4年目とかになっており、普通にデータベースとしてある程度使える感じになってきた気がするので、今回はこのデータを使って、現在の声優動向、事務所別で考えるとどうなっているのか?という所に関して、見ていければいいのかなと思う。

 

昨今の声優業界、結構動きが多い印象があるし、ここはよく抜けてるなとか、よく入っているな、みたいなことというのは結構あると思うのだが、実際の所どうなのか?という所を見れればいいのかなと。

調査方法

2020~2023の当ブログでの声優公示の調査をベースとする。

こちらの調査の事務所を年ごとに集計する。

 

集計するのは、

・入所(フリーから事務所に加入)

・退所(事務所からフリーに)

・移籍(事務所から事務所に移籍)

・休業・廃業(一部のみ)

 

とする。

なお、移籍は『移籍(出)』と、『移籍(入)』の二項目に分ける。

あと、普通に声優公示自体が手動で調査しており、その上この調査も手動なので、普通にミスはあると思われる。

傾向としては正しいものに近いものは出ると思うが、それでも完全に正確ではないので、そこはご了承願いたい。(年を追うごとに精度が上がっている感じなので、2020とかは本当に網羅できてないと思うんだよなあ…)

 

年ごとに結果を出し、最終的には合計を掲載。

年ごとの傾向なども出せればいいけど…そんな傾向とかあるかね…?(まだそんなちゃんとやってない)

 

 

調査結果

ということで調査結果。

まず年ごとの事務所別に動きを見ていこう。

 

2020年度

まず、2020年度から見ていく。

 

入所

2020年最も入所が多かったのはグリーンノートだった。

まぁこれ最も多いという言い方が正しいかは微妙。

仙台エリが独立してこの事務所を設立し、そのオリジナルメンバーが4人だったとかだったはずなので…これを入所と呼んでいいのかは微妙な気もする。

というかやっぱり、2020、多分調査が甘そうだなあって思う。もうちょっと動いてるだろ(

 

 

移籍(出)

次移籍。

まずは(出)の方。

一番多かったのはアミューズ。ただこれ移籍(入)を見れば分かるが、この年にアミューズ系の事務所であるApollo Bayが出来ており、コレに伴いアミューズからApollo Bayに移籍したことに伴ってこの量となっている。

まぁ今考えるとApollo Bayって最初そんな人数だったんだなって所あるけど。

この年は青二プロダクションから移籍した人間が3人と結構多めだった。

 

 

移籍(入)

ということで、Apollo Bayが一番多い。

なんかめっちゃケンユウオフィスが多いが、これは4月にやたら色々な事務所からケンユウオフィスに移籍していたことが原因。アレなんだったんだろう。

マウスが5人なのは、4月に 田丸篤志など3人がマウスに移籍してたのと、その後もちょこちょこ移籍組がいたから。割とマウスも移籍での補強している印象はあるからなあ。

 

退所

退所。

スペクラの退所はこの辺りから完全に目立つようにという言い方をしてもいいと思う。

今やもうほぼ骨抜きに近いスペクラだが、言うて2018くらいまではそこそこメンツが揃っていたという事実。

この2020年に上坂すみれ角元明日香駒形友梨三澤紗千香が退所しており、本当にいよいよ誰もいなくなっている感じがある。

 

2020年に関しては、この年からApollo Bayや、ボイスキットが出現(設立)されたりしており、なんだかんだ新規事務所が多かった印象がある。

あと、まぁスペクラ声優部がほぼほぼ誰もいなくなった年でもある。

 

 

2021年度

次に2021年度を見ていこう。

 

入所

ということで、まず入所。

入所系統、結局事務所設立系が一番多くなりがち。

この年はsitoaという事務所が12月に設立され、高木友梨香、美藤大樹、折江春美、桑原苑美がそれぞれ入所しており、この年の一番となっている。(なおこの過半数が既にsitoaを離れているという)

 

既存事務所で最も多かったのは、3人のアクロスエンタテインメントマウスプロモーション

アクロスエンタテインメントは、4月に佐土原かおり、11月に降幡愛、1月に福原綾香という、結構それなりのメンツを獲得している。

マウスプロモーションは、7月に芹明希子、坂田明寛、10月に田中杏沙を迎えている。

ここまで調べて、意外とINOUTって人数そもそも多くないなとは思っている(

 

 

移籍(出)

まぁこの年の4月、ナレーション系統声優事務所である、ザ・ユニバースから、アトミックモンキーに大量に移籍するという事案があった。

これが一体何だったのかはよく分からない(別にザ・ユニバースが業務を終えたとかではない)この案件によって、ダントツで移籍(出)がザ・ユニバースになっている。

 

二番目に多いプロ・フィットだが、こちらは業務停止が決定したため、一部声優が移籍したことに伴う数となっている。

このタイミングで、悠木碧石上静香石谷春貴、坂泰斗、渡辺紘が移籍した。

逆にそれ意外は1、2人ということで、移籍の動きにおいて事務所が重複することは多くなかった模様。

 

まぁシグマ・セブン系列は無印とeを合わせると3人移籍。

それがまぁ水樹奈々瀬戸麻沙美田中ちえ美って考えると、この辺りから本格的にシグマ・セブンから抜けていく流れが始まっているのは確か。

 

 

移籍(入)

前述した通り、ザ・ユニバース組が大量にアトミックモンキーに移籍しているため、この数字となっている。

 

この年は、移籍(入)という意味では結構多くの声優が同一事務所に移籍している感じがある。

青二プロダクションが5人の補強を移籍で行っている。

4月に倉本真人、10月に川島零士、1月に悠木碧井上麻里奈、2月に佐倉綾音を移籍で獲得。

一時期のFA取りまくる大沢事務所みたいなムーブを特に年後半にかまし、プロ・フィットとアイムの女性声優エース級を引き抜いてくる結果になった。(まぁ悠木の方はプロ・フィットの案件があったからだし、引き抜きとはまた違うとは思うけど)

また、ステイラックも5人移籍で獲得。

4月に小市眞琴と山下タイキ、11月に高梁碧、2月に石川界人田中ちえ美を獲得。

こちらもなかなかのメンツを揃えている。

こういうムーブが昔は大好きだった大沢事務所も、プロ・フィットから石上静香石谷春貴、坂泰斗を引き取る形となったりはしている。

また、この年からStarCrewが始動。水樹奈々瀬戸麻沙美が所属している。

 

退所

最後に退所です。

なんかこの年退所多くね?って感じ。

多いんだけど、事務所は結構バラバラで、傾向があるというほぼでもない。

最も退所人数が多かったのはマウスプロモーションで、西田望見、徳永佑太、濱口隼人、岡田栄美が退所。割と入れ替わりが多いか。

 

次点の3人退所は割とゴロゴロいる。

プロダクション・エースは谷口慧、小林志保野水伊織が退所。

パワー・ライズはバレッタ裕、西連寺亜希、村岡遼が退所。

ヴィムスは篠田みなみ、福原綾香立花芽恵夢が退所している。

 

 

2022年度

入所

 入所の方はこんな感じ。

思ったより偏りはない感じ。

 

移籍(出)

2022は、事務所再編感が強いのがめちゃくちゃある。

プロ・フィットと、ビーボが事務所として終了したことでこの数となっている。

それ以外では三木プロダクションが移籍での出ているのが多い。

シグマ・セブンの出力の移籍での流出、継続している感があるね。

 

移籍(入)

プロ・フィットからラクーンドッグへの移行というのが起きていたので、この偏りようである。

AMBERnoteは三木プロダクションからの独立だった記憶がある。

青二プロダクションも相変わらずの移籍の加入数となっている。

 

退所

退所もめっちゃ多くなっている。

こちらは、ビーボとオブジェクトの終了のところでの数の多さが際立つ。

その中で何も別にあるわけじゃないのにプロダクション・エースが6人も退所しているのは中々大きい。

エースクルーとかスタイルキューブ、こんな退所してるんだ…ともなる。

 

2023年度

入所

はい、入所。

今のところはこんな感じで、比較的動きとしては平和というか、多くないかなって感じ。

今年の突出した入所って現状、直田姫奈俳協林鼓子のmitt managementとかくらいな気がする。

 

移籍(出)

やっぱりヴィムス放出が進んでいる印象。

鈴木崚汰村瀬歩なので、ゴリゴリに主力である。

 

移籍(入)

なんかリマックスが一番多いというなかなか珍しいことに。

児玉卓也、長島光那井澤美香子が移籍している。

 

退所

ステイラック、人増えてるのだが、今年は人を出してもいる。

4月に5人出していることもあってこの人数となっている。

地味にプロダクション・エースやパワー・ライズあたりも定期的に退所が目立つか。

 

 

全体合計比較

では、このデータを多少纏めて終わる。

 

年別

まずは年別傾向を見ていこう。

入所

入所。

なんか右肩上がり。

なんで2023年度の方が、事務所再編が多かった2022年度より多いのかに関しては、直移籍が多かったから入所が意外と2022年伸びてないからだとは思う。

 

退所

続きまして退所。

こちらは2022年度が一番に。

コレ、たしかにビーボが12人退所してたり、オブジェクトが7人退所しているので、多くなるのは分かるのだが、それにしてもそれ以外は別にそういうのじゃないのにこの人数という、よく分からない年度となっている。

1人退所した事務所が42事務所あるって中々だもんね。

2022年度、大体普通に多いってなるんだけど、こればっかりはよく分からない。

 

 

移籍

移籍。

まぁこれは2022年度が一番。

なお、プロ・フィットとビーボで47人くらい移籍していることになるので、それを引くとそんなに多くないのである。

2023年度、なんか移籍が少なかった。そもそも移籍がない月というのもちょこちょこ存在する程度には少なかった。なんでだろう…(

 

 

事務所別

入所

ちゃんと全部でグラフ作ったらクッソ分かりにくかったので、1人は省くことにする(

66事務所ある。多すぎ。

 

ということで、まぁ2人以上だとこんな感じになる。

一番入所が多かったのは東京俳優生活協同組合ということになった。

割とこの期間に設立されたのも多かったのだが、そういうのって大概移籍に回ってるってのもあったみたい。

最近は俳協は外部からの声優の回収という方向性に進んでいる所はあり、それがこの形となっている模様。

 

2番目はマウスプロモーションとステイラック。

マウスとかは毎年度4月に補強しているイメージがあり、この人数となっているか。

ステイラックもやはり補強のペースはそれなりに早い印象であり、これくらいなのかなと。

意外とクロコダイルとかが多いのがびっくりかもしれん。

 

 

移籍(出)

続いて移籍(出)。

移籍で出る方。

まぁ当たり前なんだがプロ・フィットがダントツになる。

声優ほぼ全員移籍したんだから当たり前だが。

ビーボとかもそうなのだが、逆に言うとそうじゃないのに12人移籍したザ・ユニバースって何?ではある。

また、やっぱりシグマ・セブンは出ていかれまくっているなという印象。

アミューズは?というとApollo Bayへの移動なので、内部移籍である。

相変わらずアトミックモンキーは出ていかれるというか…ここは育成したら出ていかれるって感じなので…その中でよくやってはいるけど。

 

ちなみに全部グラフにしようとするとこうなる(

多すぎるだろ(76事務所ある…多すぎだろ)

 

移籍(入)

続いて、移籍(入)。

こちらもラクーンドッグがそりゃトップになるという感じで。

アトミックモンキーがやたら多いのは、ザ・ユニバース組が入ったことによるもの。

こういう中でやはり青二プロダクションの加入10名がそういうの関係なく多い。

最近の青二プロダクションの補強精神は非常に強く、各所からエース級を集め、青二プロダクションとしての立ち位置をより固めに来ている印象がある。

また、ステイラックも7人が加入、マウスプロモーションも7人が加入と、多くの声優を移籍で獲得しており、補強という所に余念がない感じがある。

ケンユウオフィスが8人もいたのはびっくりする所ある。

 

64事務所いるらしい。多いて。

 

退所

退所。多いて。

一番多くなったのは、以外にもプロダクション・エースだった。

なんでこんなに退所してるの?大丈夫なの?って心配になるくらいの14人退所。

次のビーボ、オブジェクト辺りは事務所が停止したのに伴っての退所なのでまだ分かる。

ステイラックは出入りが激しいのか?って結果に。

アイムやヴィムス辺りも退所が多く、アイムがこんなに出るんだな…って感じではある。

アイムってそんなイメージ前はなかったと思うし…

 

ちなみに全部で90事務所から退所が出ている。怖い。

 

 

全入所(入所+移籍入)

あんまり入所がいなかったので、数字的に変わらないけど一応載せておく全入所。

ま、こっちはあんま言う事ないかなあ、ほぼ移籍のINと大差がないので。

 

多いよなあ…

 

全退所(退所+移籍出)

こっちの方が人数やったら多い。

結局の所、廃業の3つがトップ3を独占したということになる。

逆に言うとこれに肉薄したプロダクション・エースとザ・ユニバースとステイラックはなんなのか。

 

 

ということで、今回はここ数年の声優の動向に関しての調査ということでやってみた。

ここ数年で、いくつかの声優事務所が業務を停止したことが、大きな動向を生み出していることも分かるし、それ以外でも多くの声優が移籍や入所、退所を行っていることが分かる。

 

近年において、補強という部分ではやはり青二プロダクションが猛威を振るっている所がある。最も歴史のある声優事務所は、その看板に恥じない声優を自前で作ってはいるのだが、その上で外部からもそれだけの声優を引っ張ってきまくっており、一時期若干体制として弱さもあった青二だったが、この数年で外堀も完全に埋めてきたなと。

 

あとステイラックも中々の補強っぷり。

普通の一独立事務所感があったのが、いつの間にかそれなりのメンツをしっかりと確保した印象で、普通に派閥として大きなモノになっているのかなと思う。

 

俳協は最近外部招集が多いイメージ。最近は自前声優がイマイチ伸びてきていない感じがあるのを、なんとか誤魔化そうとしている気がする。

まぁそもそも星谷と咲々木がウマ娘が跳ねたことで一定救済された感があるが、あの辺りがいつもの俳協であれば最低5年前には出てきていないといけなかったわけで、一時期の俳協生え抜きサイクルは本当に和氣で止まり続けている感がある(まぁ昔の俳協も外様で誤魔化してた時期はあったので、いつかまたサイクルしてきそうな気もするけど…)

 

こう事務所とかの動向を見ていると、事務所の現在の方針や待遇などが見えてくるので面白い。

一度そういうのを調べてみるのも、声優好きとして面白い所かもしれない。

 

以上。