おにじと申します。
今回はボイスコミックから声優の話題。
日頃、我々が見るアニメというのは、キャストが発表されて、それがアニメになるという形である。
所謂声優をつけるという場面において、2人とか3人とかの声を比較するという行為自体をすることは中々に難しいのである。
我々の眼の前には来ない裏側では、オーディションが日々行われており、あーでもないこーでもないってやっているはず。
そういうのを、我々素人は鑑賞不可能な訳だが…
今回は『サンキューピッチ』コミックス第3巻発売記念ボイスコミックが、面白い施策を打っていたので、これで、キャスティングにおける『マッチング』の面白さみたいな所を考えていければと思う。
前提としてだが、筆者は上田瞳版が正解に思えている。その前提で話をするので、そこは許してね?(別に上坂すみれ版も雨宮天版も良いんだけど、上田瞳版の文量が明らかに多いです)

- 我々が声優によっての違いを感じられることって難しい(というかアニメ化するんだったらあんまりしないほうが良い)
- 『サンキューピッチ』阿川先生に3声優を当てているボイスコミックを続けて出してきたぞ!
- 所謂オーディションの話における「これだ!」ってこういうことだし、それを決めるのは本当に大変そう
我々が声優によっての違いを感じられることって難しい(というかアニメ化するんだったらあんまりしないほうが良い)
さて、つかみで記載した通り、我々素人というのは、同じキャラを違う声優が演じているという場面に遭遇することが非常に少ない。
まぁ現実的にあるとするならばアニメ放送前におけるドラマCDからアニメ化において声優が変わるとかは結構あるあるだし、宣伝スペシャルPVとかがアニメ化の企画前に行われることもあり、そういうので変更される例もある。
若手声優とか、当時の人気声優とかを当てている事が多いドラマCD、ここからアニメ化のタイミングで若手に切り替えるパターンとか、アニメ化の時に人気な声優に切り替えるとかは普通にある。
それこそ今期巷をいい意味でも悪い意味でも騒がせている『千歳くんはラムネ瓶のなか』は、声優が全変更となっている。
こちら馬場惇平、阿澄佳奈、上田麗奈、赤﨑千夏、天海由梨奈、奥野香耶から
アニメ化において、坂田将吾、石見舞菜香、羊宮妃那、大久保瑠美、長谷川育美、安済知佳に変更された。
前のクールで当ブログで中村カンナ(Rush style)を大絶賛した『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』に関しても、あれは宣伝動画では声優が異なる。
で、アニメでは中村カンナ、大西沙織、安齋由香里となっている。
中村はコレでバッチバチに当てているので、こういう変更ってマッチングの意味でも良かったりするんだが、
逆に初主演の『歴史に残る悪女になるぞ』はドラマCDが種﨑敦美とかいう現代声優業界最強のバケモンだったせいで苦労していた気もする(
…とまぁ、こういう感じであるはあるんだけど、あっても2パターンがせいぜいであり、こういうのを探せばあるってだけで、なんか比較出来るぞ!って領域にあるものって我々の目には入ってこないわけである。
『サンキューピッチ』阿川先生に3声優を当てているボイスコミックを続けて出してきたぞ!
という中で、ジャンププラスで連載中の人気漫画『サンキューピッチ』が、コミックス第3巻発売記念ボイスコミックとして、3人の声優のボイスコミックを連日の形で出してくる、面白い施策をしている。
演じたのは上坂すみれ(ボイスキット)、上田瞳(青二プロダクション)、雨宮天(ミュージックレイン)。
こういうのってあんまりないので、非常に楽しませてもらった。演技派声優オタクとしての血が騒ぐ。もう全部30周は見ました。こういうのであーでもないこーでもないやっていたい。こういうのが人生においての幸せ。声優の顔とか歌とかダンスとかラジオとかどうでもいい。もう演技でどうこう言っていたい。
今回はこれで、やっぱり声優はキャラとのマッチングなんよ!って話をしていく。
まず上坂版。
こちらは教室でのパートなので、野球パートが唯一ない感じではある(まぁあんま関係ないけどな?w)
上坂がハッチャケられるのは分かりきっている話ではあるが、やっぱりこういう役をやらせての面白みみたいなのは出るなと。
こうシラフである所を言うときにちょっとキリッとする所とかのメリハリみたいな所もやっぱり上手。この上坂も所謂ギャグ系とかにおける経験値が非常に高いからこそ、この短いボイスコミックでもその強みをしっかりと出してきている印象だ。
「なぁ~~んも知らん!」の言い方が本当になんも知らん過ぎる。
「ウソじゃねェ!」も「ウッソじゃねェ!」みたいな感じで溜めがあったりと、キャラの強みを出している。
こういうのがやっぱり上坂は強い。上坂ってふざけさせて演じさせて強い声優なんだよな。勿論真面目にも演じられるんだけど、ふざけて演じる時に役としてしっかりと出来るのが強い。
上坂の阿川先生は結構明るめな印象。ウィットに富んでいるは富んでるんだけど、どっちかっていうとカラッとしとる。場面も場面なので、ハイテンション側の女って印象になりますな。
というかやっぱり上坂って根本的に声がキレイなのでね。
それを濁すのが上手なので、こういうのを演じられるんだけど。
まぁこれで声が高くね?って言われる阿川先生のキャラクター性って話でもある。
上坂の演技として素晴らしいものを見せている。今回の中でも最も実績はある声優であるしね。ま、ポプテピとかやってる女だし、ヤバい〇〇をやった女ですから、適性はありますよ。当たり前だけど(
じゃ続いて雨宮天版。
いや~雨宮もこういうギャグ側での適性をようやく近年本当に使われること多くなった印象。アクアのときから明らかにこっちに適正があったのに、ずっとクール青で使われていた時期がやはり勿体なかった気がする。
やっぱりハッチャケさせるのが雨宮は良い。様子のおかしい女への適性がある女性声優である。
ちょっとダウナー側に寄った演技ではあるんだけど、雨宮も根本的には声のメイン所は高めではあるので、その感じもあって、女感はしっかり残っている感じの演技という言い方も出来るか。
結構オラオラしている所でもオラオラ出来ている感じがする。こういう低音系をこなすようになったよね雨宮もちゃんと。クールとはまた違うじゃんこういうの。
サムネになっているダブルプレイの所は、なんか雨宮が雨宮してるなあって演技。
アクアとかで鍛えられた間のとり方とかを感じる。それでいて女ではある。女ではあるんだけどエロスとかは全く感じない加減。雨宮も上手になったもんです。
ただやっぱりタッパに対してちょっと声の迫力というか、厚みがもうちょっと欲しいかなという感じもするかな~。
いや「こりゃ乱闘かァ!?」の所とか「残ったカレーなら私の隣で寝てるぜ」はめっちゃ良かったり。吹き出しにない声とかに関してもクオリティが高いので、強いて言えば(というか前半に薄さを感じて、後半になるとそこまで感じなかった感じがするんだよな、このボイコミ内で雨宮サイド順応を感じるという言い方も出来るかも?)
「話が違うッ!!」とかはちょっとかわいい。
でもこれだと声が一軍女子過ぎるかもしれない。
で、上田瞳版。
いや、お前強すぎにも程があるだろ、これが正解だろ。なんだコレ。
さすがゴールドシップを解釈一致にさせた声優である。
というか、逆にゴルシ系な役って、後マヨぱんの千景くらいであり、別にそういうのを専門にしているわけでもないし、ナレーションとかにおいては非常にきれいな声を出す声優なんだが…w
所謂ダウナーダミ声って感じで、この太ってて酒飲みな阿川先生というキャラに対しての声が根本的に最も合致している感じはする。
そしてタッパがデカい声がする。上田もデカいので、普通に身体的にもアドが発生している気がする。
なんだろうな、この肉が詰まっている声は。
「お~~~~っス ガキどもォ」の時点で声が本人だろってなる。
筆者はエロゲとかを良くするので、こういう文字が出ているのに対して声優が演技をしているというのを見る機会も多いのだが、こういう文字が併記されている所に声優が演技をすると、文字以上に声優の表現力でキャラの強みが出ている!と感じられる演技とかあったりするんだけど、上田の阿川先生はその箇所が非常に多い。
「辛辣だね~~でもホントは先生のこと大好きなんでしょ?」「しょうがねぇやる気の出る魔法を唱えてやる」の一連の所、テンポ感が明らかに漫画で自分で読む時とは違うテンポなのだが、上田が演じている感じの方がキャラとして納得感があるというか、合致している感じがる。
「しょうがねぇ」が「しょうがネッ」みたいな感じになっていたりするんだけど、それが非常にっぽい。
また吹き出しに書いていない所の声とかが本当に良い。
オクトパスホールドをキメて、3カウントした後の「うい~」とかは全く吹き出しがないんだけど、あまりにもキャラのそれである。
上田って根本的に「~」の文字の解釈が上手。
「ー」と「~」の解釈がちゃんと違うので、そこにおいての緩急というか、スピードの違いみたいなのを感じられる。
こういうキャラにおいては崩しというのが大事で、それを一番上田が上手にやってるからマッチしていると感じるのかもしれない。
他の声優であれば、区切ったりする所をスラーっと滑らかにつなげながら、強弱や喋るスピードの緩急で、感情の起伏とキャラっぽさを表現するのに長けすぎている。
これが長年ゴールドシップに寄り添った真面目な女の形なのかもしれない。
上田瞳パートはどっちかっていうとギャグパートが多く、面白い女感が強いが、真面目な所で真面目みたいなのも上田であれば問題なく出来るだろうし…いや~とんでもない強さ。
上田には厚みがあるんだよな。どっしりとしている。そして低く、デカい。質量を感じられる演技。それが合ってるんだろうなと。
唯一の弊害はゴールドシップだろって言われること。逆に言えばこれくらいしかない。
所謂オーディションの話における「これだ!」ってこういうことだし、それを決めるのは本当に大変そう
まず大前提として、上坂すみれ、上田瞳、雨宮天全てにおいて素晴らしい演技である。
さすが最前線でやっている声優という感じで、根本的なキャラとのミスマッチと呼べる演技はなかったように思う。
例えば、これがそれぞれ単体で一つだけ出た時に、そこまで不評な感じの声が出ることはないのかなと(それでも全く出ないということはないと思うけども)
という中で、やっぱり上田瞳があまりにも強すぎる。
なんというか、上坂すみれ、雨宮天に対して言う事では絶対にないんだが「相手が悪かった」という言葉が最も正しいと思う。
上坂も元々の上坂の声を考えれば、さすがのアジャスト力。声幅をしっかりと使っての演技に仕上がっており、これまでのギャグ系とかふざけている系においての経験値もあることでのプロとしての演技として、阿川先生を演じている。
急に高音になる所とか、ゴリ押している所のパワーとか、そういうのが良い。一番プロの演技という言い方をするのに適しているのはもしかしたら上坂かもしれない。
雨宮もこの中で最も適性から外れているような感じもする(ギャグテイストは適性なんだけど、声の傾向は適性かと言われるとなあって意味)のに、なんとかしてくる辺りこの声優もミューレ2期スタートから唯一各所アニメにゴリ押しされまくって育たざるを得ない厳しい環境に送り込まれて育ったことはある。
ダウナー側に寄せている上で、濁っている感じ、エロさとかもクソもない感じに持っていっているのはやはり実力があるし、こういうのも出来るのが雨宮の強み。
それでいて女も感じられるし、思った以上によくやっている。
んだけど、流石に上田瞳が強すぎる。
なんというか、上坂と雨宮は演じているんだよね、阿川先生を。
上田瞳は、マジでただ阿川先生が阿川先生やっている感じがある。
吹き出しじゃない所の「ん?」とか「うぇーい」とかでもその違いを見せつけている感じがあるし、上田の阿川先生は、ちゃんと太ってて、ちゃんと酒飲みで、ちゃんとタッパを感じるんだよな。
キャラが生きている感じが上田がダントツというか、ただただ阿川先生過ぎる。
こういうのを、オーディションにおける話での「彼・彼女しかいない」「コレだと思った」みたいな表現につながるんじゃないかなと思うんだよな。
誰だよ本物を連れてきたやつは。そんなン誰でも勝てるわけ無いだろ!ってのを見せられている感じがした。
ただ、前述した通り、上坂や雨宮が悪いわけではまったくない。単独で見たらまぁ問題ない範疇だと思う。
上坂が100点、雨宮が85点くらいの演技はしてる。でも上田が200点の憑依を見せているので、相手が悪すぎるのである。
逆に言えば、普通にやっぱり現代声優業界においても、演技という所はしっかりと行われているし、上坂や雨宮のような演技というのは素晴らしいものであるのもそう。
これオーディションでたった一人を選ぶのって大変そうですよね。
しかも声の感じって言語化して良し悪しを決めるって感じでもないじゃないですか。感覚に近い。
今回の話も非常に感覚に近いし、上田瞳に関してはもう完全に直感としてコレだ!って感じがしてしまう。
もちろんその言語化には務めたのだが、それでじゃあ自分の感覚を完全に表現できたか?と言われたら出来ていないと答えるのが正しいなと思えてしまう。
まぁでも、それだからこそ声優の演技って面白いというか。
風貌とか、性別さえ超えることが出来る声優という職業は、キャラに対して合っているか?という所だけで選ぼうと思えば選べる。
それが本当に正しく機能しているのかどうかに関しては、現代声優業界、アニメ業界に疑問の余地はあるのだが、システム的には選ぶことが出来る(まぁやれスリーサイズ、やれダンス動画とかでそういうのが薄れているので疑問の余地があるんですけども)
他だったら、容姿とかを考えないといけないわけで。声という条件一つでキャラと合っているかを選べるって声優って素晴らしいし、だからこそ面白い。
こういうのを聞くだけでもそれを感じられるんだから、そりゃ大変だろうし、でも面白いよなと。
声優に関して、やはり声、演技という所の違い、雰囲気の違いみたいなのを結構素人でも感じやすい施策という言い方もできたんじゃないかなと。
あ、もしアニメ化するなら上田瞳でお願いしますね、流石に。
以上。





