ちゃろ~、おにじです(激寒)
最近やたらとエロゲの記事を書いているわけだが、今夏秋のエロゲの体験版が多く押し寄せて来ており、鮮度命でブログにしているのが主な原因である。
最近は全然してなかったと思っていたのに、一気に来るというのが、まぁエロゲ体験版って奴である(まぁスス子アペンドとかもやってるんだけども
さて、今回はこのブログで取り扱うのは初めて(まぁ大概初めてになるんだが)のまどそふとの最新作(6th Project)の『ハミダシクリエイティブ』の体験版を見ていこうと思う。
プレイ前所感
まどそふとというと、やはり『ワガママハイスペック』(2016)が思い出される。
5分枠でのショートアニメが存在したこともあり、筆者もまだプレイできる年齢ではなかったが知っていた数少ないエロゲの一つであった。(アニメの勢いは割と好きだった)
最新作となる『ハミダシクリエイティブ』は、この『ワガママハイスペック』のスタッフラインが送る、『ワガママハイスペックOC』(2017)以来の最新作となる。(間に別ラインの『ラズベリーキューブ』(2018)が存在する)
スタッフは以下の通り。
原画:宇都宮つみれ
シナリオ:甲木順之助
ディレクター:もじゃすびい
BGM制作:まつむー
ムービー制作:Syamo・立花詩穂
SDデザイン:茜屋
主題歌歌唱:櫻川めぐ
OPもすでに公開されており、『ワガママハイスペックOC』から三作連続堀江晶太が作曲を担当。(fengが消えた今堀江エロゲソング筆頭はまどとなりつつある?)
今回の歌唱は『オープニングセレモニー』(2018 / IxSHE Tell OP)などを歌唱、『ワガママハイスペック』アニメ版及び全年齢版では桜木・R・アーシェを声優として演じている櫻川めぐが主題歌初担当。
すでに期間限定でフルサイズがYoutube上で公開されている太っ腹っぷりである。
今回はくじ引きで主人公が生徒会長となるらしいが、生徒会というテーマは『ワガママハイスペック』でやっている訳である。
割と設定が被っており、当初からジェネリックワガハイにならないのか?という懸念がされていたらしい(筆者はワガママハイスペックをプレイしていないからやった所でジェネリックワガハイなのかどうかは分かりようがない、まぁ体験版を弄ったことはある)
筆者としては今回の絵のタッチ自体がなんか好みだし、OPも普通に刺さったので、それなりに期待をしてプレイしていこうという感じである。
UIチェック
エンジンはArtemis Engineって奴らしい。そんなんあるんか…(
システム設定である。
画面最大解像度は1280×720である。
ウインドウのサイズ変更は自由だが、最大解像度の1280×720に正確に戻す術が筆者には見つからなかった。
タッチパネルUIは後述。
射精箇所設定アリ。
システムボイスはメインヒロイン4人が喋るのを変更することとボリューム変更が可能。初期設定では100%になっているがクソデカい。
テキスト設定である。
テキスト速度はデフォルトで相当早く設定されている。
ウインドウ濃度はそこそこ高めです。
フォントを変更や色変更することはどうも出来ないらしい。
既読文章の色変えは設定に存在し、デフォルトでオンとなっている。
サウンド設定である。
マスター音量が存在する。
音声再生時にBGMを小さくする設定が存在する。デフォルトではオフとなっている。
ボイスカットはデフォルトでオフとなっている。
キャラクターボイス設定である。
一列目がメインヒロイン、二列目がサブヒロイン、三列目がモブ等その他設定である。
全てがマックスとデフォルトではなっている。
操作説明である。
ここではマウスとキーボードショートカットが確認できる。
ゲームUIである。
従来のまどそふとのUIと大きな差は存在しないと思われる。
左から二番目の音量ボタンは、マスター音量変更となっており、細かい音量が変えられるわけではない。
左から3番目の☆はお気に入りボイス登録画面となっている。
100ページ固定、×12となっており、1200ボイス登録可能。
タッチパネルUIが存在し、これでタブレットPC等でも簡単に操作が可能だ。
設定でオフにすることも可能である。(別にいいけどアイコンにするか文字にするか統一すれば…?せめて英語とカタカナをどっちかに寄せれば…?)
バックログ画面。
クイックジャンプとお気に入りボイス設定、及びボイスリポートが可能。
クイックジャンプにマウスポインタを置いても背景がその場面に変わることはない。
文字自体を押すとボイスリポートが機能する。
割と嬉しい機能も入っているものの、画面解像度の初期値戻しが無かったり、フォントを変更できなかったり、なんだ微妙に基本的な所が優しくない所も存在する。
とは言え、お気に入りボイスは存在したりと、ありがたい機能も入っていることも事実である。
プレイ雑感
ガチャで全くSSRを引けない兄・主人公智宏と、よちよちしながら石買ってくれる妹妃愛というクソみたいな開幕(褒めてる)を迎える今作。
妹が超人気声優とかいう勝ち組妹感ったらない。しかしソシャゲで引っ張りだこという表現が人気声優の定義なのかは、声優過激派として疑問を呈したくなるが、そこはいいや…(
ちょくちょく出てくる名前の扱いがひどいのも笑えるポイントと言えるかもしれない。
このサブキャラの愛梨、CV歩サラである。強いわね…
いつの時代のギャルだよみたいな担任は従姉。CVはあじ秋刀魚である。いやだからメインかて。喋り方がギャルなだけですげえいい人っぽい。
まぁ生徒会長の決め方がくじ引きという、逆によく作ったなって感じではあるが…
めちゃくちゃな導入、スピーディーな導入、SSのような展開の早さ、早くヒロインを見せる努力。
声優として忙しい妹も含めて、生徒会で単位に便宜を図ってもらえるという事で、妹含めての為にも生徒会をやっていく…という理由付けは問題ないというか、違和感が少ないものだった気はする。ここまでの展開が爆速でめちゃくちゃな割には。
40万の液タブってなんだよ、Wacom Cintiq Pro 32とか使ってんのか?
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背景上Wacom Cintiq Pro 32にめっちゃ見えるな…
華乃を単位と妃愛で釣るという方法で勧誘。それでいいのか…
基本陰キャの主人公と、ヒロインの掛け合いは基本的には面白い感じに仕上がっている。
というか、主人公の陰キャ感が割とちゃんと陰キャしてていいと思う()
茜屋氏のSDは相変わらず素晴らしい。
『アマカノ2』(あざらしそふと / 2020)でもこの方のSDは見たが、非常に好みで、SDらしく、それでいて可愛い。
SD3人あげろと言われたら今の所はこもわた遙華、ぺろ、茜屋かもしれない。
あすみ、常々天使ムーブをする。良い子過ぎる。
陰キャ主人公が極端に甘いの好き、こういうのに陰キャオタクは弱い。
最初はうぇええ!!とか言っても生徒会に最終的には入ってくれる妃愛優しい。
この兄妹の関係が普通のものよりも強固なものであることはこの辺でも明らかとなっていく。
雪景シキ(V)。どう考えてもあすみが中の人の奴。
華乃の限界オタクっぷりが非常に面白い。
この直前まで土下座やら腹に何か書くやら言っていた華乃がただの限界オタクになる。
この辺りの演技は流石秋野花である…
ここで華乃がののかである事は出てくるのだが、反応含めて非常に面白く仕上がっていると思う。
学園モノというのはあまり大きな出来事というのは起こりにくさがある訳だが、そこの中でクリエイティブする人間である事が分かる…というのは比較的大きな”転”であるように思う。
そう考えると、ここでは驚きと面白さの共存がより重要となってくる訳だが、妃愛との茶番とも思える反応の多さはそこをちゃんと押さえていたと思う。
過去のテンプレとも言える『両親がいない』という設定だが、まぁこれをすると兄妹の関係性の強固さの過程としては楽だしわかりやすい所はある。
そんでもって、今回の場合は里以外の親戚を妃愛が信用しなくなった…というのも設定として補強されている。
これが、妃愛が猫かぶりである所とかにも繋がってきている印象があり、妃愛が兄である智宏に対して優しい理由にもなってくる。
ある意味親を排除できる簡単な方法ではあるが、一応その使い方としては普通よりも効果的な影響を与えられているような感じがする。
ひよりがあまりにも良い子過ぎる。あすみが不登校になった理由というのがどうなるのかも、今後の展開に影響しそう。
仕事は出来るけど人間性がゴミ過ぎる前会長。
自分のことしか全く考えていない作家。体験しないと書けないと言うくせにすぐに飽きる。
ある意味どうしようもない人間()
まぁ割と色んな所に正直な人間ではあったりするんだけど、人の心を持っていないタイプのヒロインって、どこまでイライラを許容できるかという所もあったり。
まぁその点は華乃がクッション材になってくれそうだが。
莉々子とかいうやられ役というか、ちょっか入れてきそうというか、詩桜に良いようにやられ続けてきたと思われる子。
かわいそかわいいの子かもしれないね…
詩桜のキャラクター性というのは、展開的に必要ではあるという事は常々考えておきたい。ただコイツには人の心というものはない。
ここで何もなかった目標が定まり、一つ話の区切りと言える事となる。
話の展開としては自然で、そんなに面倒とも言えないモノになっていたのではないだろうか。
コイツ本当にサブなの?もうFD前提でしょ()
オチがそれかい?
『さくらの雲*スカアレットの恋』の一章終わりもこんな感じだったんだけど、ワシはこういうオチ基本的に好きじゃない(サブが余計な事してメインが被害被るの、あるあるなんだけどただただサブに苛つくだけで終わってしまう。まぁこの締め方が定石なのは分かるから勝手に個人的にイライラして終わるんだけども)
付け足すとすれば宇都宮つみれの絵が単純に好き。
『ワガママハイスペック』の時の絵も好きだったが今回はよりかっちりしたというか、塗りの面が個人的には良くなった印象。違うんだけど前よりもマットな仕上がりと言うか(?)
こういう感じで表情が豊かだし、コロコロ表情が変わるのは良いなあと思う。
こういうを変えすぎるとアレじゃない?ってなる制作陣割と多い印象だが、適切な顔が存在するのであれば変わって欲しいと筆者は思うタイプかも知れない。
ジト目好き。どの作品でもジト目存在するだけだが、ここまで目の面積大きめでちゃんとジト目の印象が与えられてるの凄いなと思ったり(普通こういうジト目って普通の目よりも半分くらいにするのが普通のイメージだが、これは3/4はある印象)
主人公が陰キャに基本徹し続けているのが良い。基本陰キャムーブ。
きっとそれ陰キャじゃ出来ないからっていう場面は出てくるけど、序盤からそうじゃない所が存在するとアレみが増すので、そこは良かったんじゃないかなとか。
メインヒロイン紹介
和泉妃愛(いずみ・ひより)CV:柳ひとみ
主人公の妹で人気声優。
兄にとにかく優しいが、実のところは兄がいないと調子が狂う(というより信頼できる人間が少ない)
簡単にキャラ声やってくれるし、世話焼いてくれる、可愛い妹。
表情は二人の時は特に豊か。
妹としての破壊力が非常に高い。ヤバい。キャラとしての能力が高い。
しかし今の所義理って話出てこないし、どうやって付き合うんだろう?
CVは柳ひとみ。
彼女の代表作になることはほぼ体験版の時点で決定しているほどには出来が良い。
一番最初の場面でコイツはエロゲ界でママって言われそうと思ったし、全体的な演技のレベルが高い。
声優キャラなのでいくつかの引き出しは開けなければいけない訳だが、そこに関しても悪くない。
若干拗ねている時とかの演技とかも非常に良く、可愛くキャラを構築できており、今まで多くの作品に出演してきたとは言えない声優だが、今回のセンターヒロインで本格的に名を轟かせるのではないか?と思う(まぁぬきたしで普通に轟かせてた気はするけど)
甘々な演技も多く見られそうで、非常に期待が出来るのではないだろうか?
常磐華乃(ときわ・かの)CV:秋野花
昔の同級生で不登校。絵師ののか。
主人公と同級生だった事もあり、昔の黒歴史をバラされたのではないかと不登校になる繊細なヒロイン(?)
割と主人公の扱いは雑で言動は荒い。絵師ののかとして活動しており、妃愛のファンでキャラに声を当ててもらっている。
割と地雷が多い、主人公に他に友達がいたらやめるとか、グループ内恋愛もやめてとか…
他√に行った時の反応と、自√でのムーブが気になる要素は多い。
色々言うが、割と義理堅い所があり、生徒会に入る時も「妹じゃないと煽ったから」とかで逃げなかったし、生徒会はちゃんと続ける気だったりと、良い子の要素は多くある。
詩桜との相性は恐らく最悪だが、ここにも変化があったりするのだろうか?
主人公が良い動きをすればちゃんと褒めてくれるし、良い子。
なお一人でオ○ニーするらしい。
CVは秋野花。
まさに安定と言える演技に関しては何の不安もない声優の一人だが、サンプルボイスではそこまでその強さを抽出できている感じではなかったというのが正直な感想だった。
しかし、この場面での「あぁあああああああ」の連呼であったり、やはり多くの場面で流石だなと思わせてくれる演技をしているのは良い。
限界オタクの手前のごめんなさいしなさいの所も、彼女の声質と演技力兼ね備わったセリフだよなあと思ったり。
改めて安心できる声優であり、今回もいい演技してくれそうである。
喜怒哀楽が激しくても、そこをちゃんとカバーできる人間がやってくれると、キャラとしての魅力が増すというもの…
錦あすみ(にしき・あすみ)CV:紬雪乃
良い子過ぎる。裏ではVをしているらしい。
あまりに良い子過ぎる。天使という言葉が多く出てくるが、まさにそれに当てはめても良い子。
主人公への信頼が最初から厚く、男性が苦手という中で主人公にはなついている。
不登校になった理由が明らかになっていないヒロインであり、まだ作品内では雪景シキの中の人である事は明かされていないまま体験版が終了した。
これほどまでに良い子が不登校になった訳と、VTuberを始めた訳というのは、共通範囲なのか、はたまた√範囲なのか…?
仕切るより書記タイプ。
幸せになってほしいタイプのヒロイン。
CVは紬雪乃。今回初名義。(初登場なのかは不明)
あすみの良い子である所をきちんと補強できていると思う。
ただ、こういうキャラクターのこういう発声方法のキャラクターは演技に関しての判断は難しい。
ただVであるシキとの声の使い分けはしっかり出来ているし、これからその能力がいかなるものかというのはいくらでも聴いていけそう。
とりあえず何も悪くないし、気弱そうな良い子感は出ているので、合格点ではないだろうか?
鎌倉詩桜(かまくら・しお)CV:浜辺実雨
人の心がない前生徒会長。
全ては作家『星しをん』としての肥やしであり、それ以外特にないヒロイン。
体験することが大事であり、そこにおいて周りがどうとかを全く考えることが出来ない非常に残念で面倒な人間。
良くも悪くも自分の『面白い』に素直で、一人で全てを賄っていた生徒会活動をほっぽり投げたらどうなるんだろう…?という面でも生徒会長をやめている。仕事は物凄く出来る。
ただ、この興味という所が彼女の大きなポイントであることは明らかで、そこにハマってしまうと突き進んでくれそうな所はある。
この感じでめちゃくちゃひよりんのファンなの笑う。
恋愛への興味あくまでも芸術の肥やしとして、もはや性別までどうでもいいという感じ。
このヒロインがどう恋に落ちるのか、推定しにくいし、途中で飽きないか心配である。
ある意味このヒロインの√が一番興味あるかもしれない。なかなかうまくまとめるのは難しいと思う。満足できる仕上がりになっているのか?という所での興味。
興味に忠実すぎる所を物凄く強調されているのが、あっさり転びそうな気もするし、一筋縄では行かなさそうな所もあって、ちょっといらっとするけど面白いヒロインに仕上げてくれることを期待する。
CVは浜辺実雨。今回初名義。
低い感じの声であり、このキャラにおいての人の心のなさ感と威圧感を感じる所がある。
実際にはちゃんと笑ったりするのだが、やはりキャラクター的に声が重い方が正解のように筆者は思えるので、悪くないと思う。
サンプルボイスから気になっていたが、めちゃくちゃブレスが聴こえる声優。
コレが良いのか悪いのかはまだ判断が付かないのだが、ここまで息が聴こえるのも珍しいように思える。
最もデレた姿が想像できないヒロインの為、非常に難しいヒロインとも思えるが、初名義でどう料理するのだろうか?
なんか聴いたことがある気もするのだが、そうだとして誰かは未だによく分かってない。
〆
作品としておもしろそうな雰囲気を受けたこの『ハミダシクリエイティブ』。
陰キャクリエイターで生徒会を作り、文化祭を目標にやっていくらしい。
各キャラクターの掛け合いも面白く、主人公が基本陰キャに徹しているのも良い。
各キャラクターの不登校っぷりをどうにかしていきながらの展開となるのだろうか?
また、文化祭はどのような計画となるのか?クリエイター達が集まっているだけに、面白いことは出来そうだが…?
各キャラクター基本的に魅力的に仕上がっており、いい感じのように思える。
またサブキャラがやたらと豪華であり、FD前提だろと思いつつも。
ジェネリックワガママハイスペックと言われずに行けるかどうかは知らん。遠目に見たらワガママハイスペックであることは否定できんし。
『ハミダシクリエイティブ』は2020年9月25日発売予定。
以上。