おにじと申します。
今回は、エロゲ体験版感想記事。
いや、今月のエロゲも2つやる予定なので、今回はサクッと目で書きたい所。
という事で今回はSonoraの最新作『ウチはもう、延期できない』体験版が出ましたので、こちらの感想を書いていきたいと思う。
プレイ前所感
SonoraはCUFFS系ブランドの一つ。とにかく過去作と世界観が共通していることが特徴であり、過去作キャラがゲストキャラとして登場するブランドとか、最近あんまり見ないので、結構特殊かもしれない。
筆者は前作『響野さん家はエロゲ屋さん!』(2020)をプレイしており、こちら記事も書いている。
前作はエロゲ屋という直球な舞台設定だった訳だが、割とエロゲ屋の実情というのがリアル目には描かれてそうな所もありつつ、ちゃんとまとまった作品という感じはあったと思う。
ヒロイン毎のポジションによって、視点の異なる現実的な所もありつつ、エロゲ的な展開もありつつという感じで、正直『響野さん』に関してはかなり声優さんにウェイトが偏って買ったところがあったのだが、結果作品としても一定満足できるもので良かったのかなという感想だった。
そして、今回はエロゲメーカーの中のお話という感じで、売る側から、作る側という形に。
この『ウチはもう、延期できない。』というタイトルのあまりにも直球なスタイルがまず面白いというかなんというかw
11月発売で、既にマスターアップはしているのだが、この月のエロゲ2本延期してるのもちょっとギャグだし。
前作は売る側の色々な事も一定学べたわけだが、今回はついにメーカーという所に踏み込んだわけで、こちらもどうなっていくのか。
今作は攻略ヒロインに関しても、基本的にエロゲメーカーの人間と…という形になる。
あくまでも個人的な興味で言うと、今作にはエロゲ声優のヒロインである宮村花梨が存在するのだが、この設定がやたらと現実的。
宮村姉妹の姉。現役のエロゲー声優。
事務所預かり時代からエロゲーに出演。
ハーデスソフトの処女作でブレイクして、
最近準所属になった。若手実力派声優として注目されている。
主人公の姉、椎馬さやかとは同い年の幼馴染で、
事務スタッフバイトとして、
たびたびハーデスソフトに出社している。気さくで包容力がある、明るい性格の女性。
努力家でもあり、日々のレッスンを欠かさない。
世話好きで頼れる女性なのだが、
大人な誘惑をしかけてくる困ったお姉さんでもある。
預かりから準所属になった。みたいな設定がガチ過ぎる。この設定だと割とアニメとかにも輩出してる側の事務所の可能性あるなあ…とかそんな事を考えられるくらいには(
こういう所含めて、結構現実的な視点、観点から描かれる事が期待される(前作もそうだったしね)今作、どういう感じの仕上がりとなっているのか。
UIチェック
エンジンは吉里吉里。
CUFFS系おなじみの起動時画面サイズを聞いてくるシステム。
システム設定。
最大オリジナル画面サイズは1920×1080のフルHD。
フォントは6択。
スクリーンショット機能が存在。こちら初期設定のスクショだとこんな感じ。
まぁいつも日付消してJPGで撮影してるけど。
C系の前作『ポンコワ』(HULOTTE / 2021)から、アイキャッチ省略が出来るようになり、音声再生バーが出るようになった。
サウンド設定。
マスター音量あり。
各種キャラ音声は音声、BGV、システム音全て個別設定可能。
セリフ時BGM下げ相変わらずなし。
キーボードショートカット一覧。
『ポンコワ』からお気に入りボイスが増えた。
セーブ画面。BOOKPAGE制はCUFFS系の特権(?)
1ページ9スロット。×10で90スロットが1BOOK。
これが10個なのでセーブスロットは900スロット。
左の小窓はルートになるとそのルートのヒロインの顔が出るはず。
お気に入りボイス。
1ページ7スロット×10×10で700スロット。
このお気に入りボイス機能、どこで推してもBOOK01のPAGE01が開かれる仕様でこれが結構面倒。CUFFSさん、今後の改善を期待してます(そんな前回のお気に入りボイスどこに保存したかとか覚えてないから、やっぱり最後保存したページを出してくれると嬉しい…)
基本画面。
左端のがボイス再生、センターのハートマークがお気に入りボイス。
スクリーンショットボタンもある。左下キャラ表示は設定からオンオフ可能。
ここからもお気に入りボイス登録させて…
雑感
このプロローグ、延期するぞこれみたいな事を言いながらも、全員のキャラが濃いことが分かる。
ここ割と楽しい。茶番してる場合じゃないのに茶番してるし。
センターヒロインは幼馴染である。宮村未来。CVは立花萌音。初登場名義である。
基本的にずっと学園が一緒なので、もうこの制服腐るほど見たわって人間もいそう。
今作も過去作と基本的に繋がっております。
二年間小説を書き続けてるの、割と長いこと頑張ってる感ありますよね。
趣味としても長いよというかね。まぁこのブログも本格始動し始めてそろそろ二年になりそうな模様。続けるのって大変だからね。
紡さんどうも~、ってまだこのタイミングではリニューアル中くらいの模様。
響野さん家は雑貨屋からエロゲ屋さんになるからね…w
サブヒロイン、主人公の姉である椎馬さやか。CVは桃山いおん。
これ左ハンドルだしガルウイングドアだし、何乗ってるのこれ。カウンタックでも乗ってんの?(車オタク要素)
サブヒロインなんだけど、このさやかキャラ濃いから割と好きというか桃山の演技の仕方が好き。
ゆずソフトさんはリドジョからアナルにもモザイクを入れ始めたとかなんとか。
ここのCGの出てるキャラはヒロインの榊原愛。CVは小波すず。
とにかく小波の緩急が活きるキャラですね。
ということでハーデスソフト社長のさやかが、主人公と未来にヘルプをするために読んできた感じ。
というか今回割と原画安定してるなあというか、『響野さん』より好みになった気がする。
何が変わったのかは分からん。塗りかも。
極めて現実的なエロゲ制作における金の話が出てきましたが、エロゲ一本作る時の金の規模ってクソデカいんすねってなる。
こりゃ売れなきゃ潰れるわけだよという感じ。
少しでも売りたいという事になれば、アレコレやったりするのも分からなくはないのかもしれない。(まぁ大概その試みって滑るんだけど)
未来の文章には光るものがある!ってエロゲやってない人間がエロゲの製作者から言われた時ってどういうテンションで受け止めるのが正解なんでしょうねw
宮村花梨はエロゲ声優。CVは葵時緒。
預かりから準所属になったきっかけもエロゲー、このひとは好きでエロゲ声優やってるタイプだと後々分かるけど、結構いろんなスタンスがいるよみたいなのも出てくるぞと。
あともうひとりのメインヒロインは鈴本千紗。原画。CVは森谷実園。
最初下着姿で出てくるくらいにはズボラ。
しっかりとエロゲ的な展開もありつつ、非常に現実的な話も多いのがここ二作のSonora。
エロゲ声優における収録の実情とか、それっぽい話でもなかなか聞こえてこないことの方が多いですからね。まぁ個別収録なのは知ってるけど。アニメは集まってすることが多いですよね。最近はコロナもあって個別収録多いですけど。
エロゲにおける日本語のガバさというのは一定存在するのだが、まぁ筆者としては日本語警察になる気はないし、大ミスしなければ気付ける程の頭もないのでガンバレ~って感じではあるけど。
今の声優外郎売言えない声優だって多いんですよ!
というか外郎売ってみんな知ってるのかなっていうところからだからなあ。
場面の所の感情の寄せ方とか、そもそものキャラ指定ミスとか、そういうのを確かめていくのがメーカーの役割なわけですが、それぞれのキャラだけを収録する形になると、違和感に気づくことって難しそうな気もしますよね。
全員の声が揃ってると、分かりやすいというか、聞いていれば分かる所もありそうだけど、ちゃんと台本を読み込んでこないと気づけない所はありそう。
これは声優サイドもそうだし、そういう意味でエロゲの収録というのはアニメよりもしっかりと台本を読み込んでおかないとミスが起こりやすそうな気もしますねえ。
エロゲの演技に賭けている感じが出るかどうかって、まぁ日常の所もそうですけどやっぱり濡れ場で差は出る所もあるし、難しいですよねえ。
この辺に関しては、エロゲ声優としての入り方にもよるだろうし。
基本的にエロゲ中心の事務所ならそういうもんだろうし、若手に経験を積ませるために送り込む場合もあるだろうし。
花梨は全力投球するタイプのようですが、彼女はエロゲ声優の仕事が好きというのが大きそう。
濡れ場に関しては「お前エロゲに賭けすぎだろ!喉潰す気か!」ってなる時とかあるからね…
そのキャラの人生を背負うのが声優って言う言葉とかありますけど、まぁこの辺は割と声優選出とかにも拘ってそうなCUFFS系のエロゲって感じはしますかね。
ここでの花梨の演技を見て、未来は手伝うことを決めるわけですが、プロの声優の収録シーンを見れるなんて羨ましいっすねえって感じもするw
プレイしていればすぐに気付く人も多いかもしれないが、このハーデスソフトが作っているエロゲ『隣の席の女神さん』は、前作『響野さん家はエロゲ屋さん!』にて登場したエロゲである。
新興エロゲメーカーの二作目を、ゆかりが推しに推してたっていうアレですね。
この『となめが』のシナリオの一部のヘルプを未来が、デバックやスクリプトなどを 主人公が行っていく感じ。
『僕の未来は、恋と課金と。』からの最古参ゲストキャラが拓人君なの笑うが、前作『響野さん』と言い、彼がいると話がめちゃくちゃ進みやすい。
説明をするにしても、濃いキャラでお遊びを入れつつも、ちゃんと説明してくれるので。
エッチシーンのデバックは、CGが出ている事から逆に動く要素が少なくて初心者向けっていうのは、なるほどって感じがした。
立ち絵が出ている方が表情差分とか、色々と要素が多いからね。(まぁCGにも差分はあるんだけど)
基本的にやるとなったら真面目なので、未来のさいしょの初な反応は面白い。
それでもすすめるしそれでも調べるし。前人未踏っていう語彙力はなんなんだよw
蔵馬蓮は前作主人公。まだ一年の春休みなので響野商店行く前ですね。
やっぱ前作はやっておいた方が最低限は良さそう。
愛のキャラクター性は個人的には凄い好きというか。
ぼっちでコミュ障と言いつつも、結構喋る時はめっちゃ喋るオタク。まぁそれが陰キャなんだけど。
この緩急が強めのキャラクターに、小波すずという声優選択はピッタリっすよねえ。
まぁこれを言うと、お姉さん的キャラでちょっとエッチな花梨が葵時緒なのもハマってる感じしますけどね。
主人公雅史君、基本的にさやかが同人時代に世話したりしてるのもあって割と有能なんすよねえ。
ゆかりさん、平常運転。
月野はアクセル踏ませても良いし、アクセル踏ませなくても良い。安心ですね。
タイトル回収せんでよろしい。
『主人公しか下の名前で読んではいけない』とかメッタメタな事をしても許されるのがこのエロゲを愛するゆかりみたいな所ある。
体験版に出てくるのはここまでくらいだけど、色々と賑やかしてくれることでしょう…w
紡、この頃はエロゲ免疫ゼロだから仕方ないね(
というか、今回の紡、文字では表現されない入りとか終わりのちょっとした発音、焦っていることを理解できるような感じとかの演技レベルが上がってる気がする。
明羽杏子の進化はやっぱり目覚ましいよねえ。
ハーデスソフトの面子、普通におもろいというか、エロゲ作ってる人間~って感じもしますよねw
制服着てるサンプルとか、そういうクリエイター気質な所も強いし。
全員キャラが濃いというかねw
全てのエロゲのマスターアップが信用できなくなる呪いが搭載されたエロゲです(
雅史はここからディレクターというポジションになっていく事になる。
さやかはシナリオも色々全部やってのディレクターなので忙しすぎるし。
まぁ向いてそうなポジションだし。
調理をほぼ全部ユーザーに任せた結果、評価が二分したエロゲがあってな…(筆者はこの作品が割とクソ好きです)
サブ原画と連絡がつかねえ!ってなったら割とオチが面白いというか。
河合さやかは前作は出てきた『僕の未来は、恋と課金と。』のキャラな訳だが。
あの小鳥居キャラのやらかし方が想像通り過ぎて草というか。
人間性を捨てると半端なくやれるヒロイン。
人間性を捨てることになるけど。
エロゲを快適にプレイするための障壁って結構動作としては多いんですよねえ。
色々なデータをまとめた上でちゃんと動かす必要性があるから。
快適なUIとかをどうしても求めてしまいますが、大変らしい。
それこそ、このエロゲと同じ月に発売予定だった『ヘンタイ・プリズン』はスクリプトがまだ60%という事で。
この体験版やれば、スクリプトってこれがまだなんか…ってなる。
そりゃキャラとか音の設定が6割では発売できんわよ。
世の中のマスターアップを信用できなくなる呪いが(ry
最近のCUFFS系のエロゲの体験版は凄いキリ良い所で終わる、去年までは割と引きがなかなかな所で終わってたのになあw
〆
それぞれのキャラが立っているし、役割というのもはっきりしているので、その中に現実的な話が入ってきてもちゃんとエロゲとしてはブレない、むしろここがしっかりすることで作品としての地盤が固まってる感じもある。
どのキャラに対しても、ヘイトが向くような事はないし、面白さにちゃんと振っている作品。面白おかしさと現実的な所のバランスがしっかりしてる。
その上で、主人公のポジションもはっきりしていて、今後の展開という所もある程度理解できる。
前作『響野さん家はエロゲ屋さん!』でも登場したので、この後響野商店との絡みというのもそれなりにはありそうな予感。
Sonoraとして登場するエロゲとして、ついにエロゲメーカーにまで到達したので、ある意味で節目な気もする今作。
OPもやたらボカロっぽい前奏から、未来が歌うという攻めてる気もする感じもあり。(今作のムービーはかなり好きな方)
今作はマスターアップ済で、11月エロゲとして出る。(マスターアップを信用できなくなる呪いをかけられたが)
今作も割と面白くなりそうな感じはするので、期待しておきたいと思う。
以上。