ちゃろ~、おにじです(激寒)
【注意】今回は『アインシュタインより愛を込めて』の製品版の感想を述べていきます。
未プレイの方には多大なるネタバレとなる可能性がしかありません。
プレイ後にご覧ください。
万が一に「アイこめ君、なんか評価二分してるけどどうしよっかな、製品版の感想見て決めるか」と思っている方、とりあえず体験版をやってみましょう。
愛内周太を愛せるか愛せないかで決めましょう。愛せるなら買っても良いかもしれません。
今月のエロゲ製品版記事、多分これだけだと思う。
体験版はあるかもしれない、やたら出てるし。
ぐーたらいふを買うのかどうかについては、わからないので…
今回はVA系新規ブランドGLOVETYの『アインシュタインより愛を込めて』製品版の感想を書いていく。
体験版記事はすでに投稿済。今回は体験版範囲以降についての記事となる。
今年、何故か一番期待されているまであったかもしれないこのエロゲをやっていこう。
プレイ前所感
新規ブランドと言っても、今回のタッグは非常に豪華である。
きみしま青×新島夕という並びは、以前にもあったわけだが、改めて非常に豪華な流れだ。そして、二度とこのタッグは見られないというのが、エロゲーマーでの通説だったらしい。
新島夕はSAGAPLANETS所属時代主に『Coming×Humming!!』『ナツユメナギサ』『キサラギGOLD★STAR』『はつゆきさくら』という四季シリーズのシナリオを担当。
直近では同じVisualArts系列のKeyで『Summer Pockets』のシナリオを担当している、有名なシナリオライターで、最も好き嫌いが分かれるライターの一人である。
きみしま青はensembleでの『乙女シリーズ』で多くの原画を担当しており、直近ではシルキーズプラスの『きまぐれテンプテーション』でも原画を務めた、こちらも人気のある絵師である。
この『新島夕×きみしま青』のタッグは『恋×シンアイ彼女』(Us:track / 2015)以来であり、プロデューサー志水マサトシもこの『恋×シンアイ彼女』の企画を行っていた人間である。
まぁ新島夕の事を『最も好みが分かれるライターの一人』と書くのは、とにかく各文章というか、話の動き方についてに癖があるらしく、特に前にこの二人が組んだ、『恋×シンアイ彼女』は、とにかく不評だったという奴である。
ただ、新島夕というライターは同じくらい愛されているというか、信者も存在するレベルであり、それだけ四季シリーズの評判はそれなりに良いし(まぁ『はつゆきさくら』も名作とされてるけど、好き嫌いめっちゃ別れてそう)『サマポケ』は非常に好評だったわけである。
今回、久々に単独でシナリオを書く新島夕は、どのようなひと夏のラブストーリーを描くのか?
新島夕は、めちゃくちゃに好みが分かれるらしいので、筆者も好きなのか嫌いなのか製品版やってないから分からないという状況。
いつもエロゲプレイにしろ、声優の演技を聞くにしろ”対戦”という言葉を使う筆者だが、ある意味最も”対戦”という言葉を使用するべき相手なのかもしれない。
新島夕と勝負じゃい。
UIチェック
体験版記事参照のこと。
クイックジャンプが10個ごとなのがゴミだけど、それ以外はまぁ普通。
お気に入りボイスとかは無いですね。
プレイ所感
西野佳純√
体験版範囲(プロローグ)が実質的な共通√であり、ここからほぼ個別と言っていい方式である。『神様のような君へ』(CUBE / 2020)以来だなこの感じ。
形式としては『アオナツライン』(戯画 / 2019)形式であり、ここでひたすらに同じヒロインを選び続ければ良い。そして実質的にここから√であり、共通の選択という感じではない。結果的に、この選択肢を抜けてからの長さは短めとなる事になる。
筆者的はとりあえず佳純√からすることにした。
一番本筋じゃなさそうだからというのが理由だったかな。
佳純→忍→唯々菜→ロミで行こうと思っている。
体験版から言っているが、愛内周太という主人公が非常に面白い。
どこか上から目線だし、人のこと何も分かっていないひねくれている奴。
定期的に即落ち二コマする男が愛内周太である。
面倒くさい人間なんだけどなあ…w
そういう意味では、馬鹿でボクシング馬鹿である佳純とは正反対と言える存在である。
こういう奴だからこそ、佳純は周太に対して割とまっすぐぶつかれるヒロインなのかなという感じ。そもそもの雰囲気がいい感じがあるというか。
しかし、新島夕の主人公ってなんでぎええええとかが似合うんでしょうね…w
こんな詰め込んでて大丈夫なのかという感性は割とまともな所がありそうな。
親父がコーチで昔の人間だとそういう事はあるあるな気がする。
このルートはアホ仲間である猛が多く登場する訳だけど、仲良く追々試となった二人の面倒をなんだかんだで見てやる事になる周太。
これはまぁ佳純の試合の前日に追々々試があるという事を流石に無視できなかったらしい周太。
なんというか、こういう所でちゃんと面倒見てやったりしてしまうのが面白い所。まぁ人と関わる事が大事って言われているからこそなんだろうけど。
こういう所の分析とかで、周太ってちゃんと頭は良いんだなって思えるところではあるかな。
なんというか、人と関わってこなさすぎて、捻くれてるし、人付き合いに関してはアホ過ぎるんだけど、頭は良いっていう体験版というか、共通で感じていた事を端的に表してくれている場面かなという風に筆者は考えている。
分析してのウンコマンと手作りプリントという差は笑うが、この判断は結果的に成功に終わる。
なんというか、この√は猛という存在がいるのも、面白さというか笑えるシーンが多くなるというか、掛け合いが面白くなる。
まぁこれは佳純と周太の掛け合いでも面白いんだけど、ある意味で雑に扱える猛という存在でより変化球を加えることが可能というか…
アニメのカップリングがくっつかなかった事によって泣いて髪ショートにした…とか猛じゃないと無理だからね(
周太の面倒くささがプラスに働くシーンってそんなに多くないと思うけど、援交の話は割とプラスだった気がする。
まぁだからって「お前援交してるのか」って聞ける周太はやっぱり何も理解できてないんだけど。
この作品、共通からテンポが良いと思っているが、周太のこの他人のこと分かって無さが生んでいる所もある、変に主人公サイドで悩むということが多くないから、スパスパすすむというかね。
まぁその周太の一番悪い所が出ているのがこのシーンだと思うのだがw
一旦まともな判断をしそうになった上でのコレというのも、こいつ何もわかってないなというのをより強める効果があるような気がする。
こんなやつに話しかけられて、佳純も調子が戻ってるの面白すぎるんだけども。
なんというか、おかしすぎて逆に調子を戻さないと愛内周太とは対応できないのかもしれない。
佳純ルートのわかりやすい所は、明確なゴールがある事かなあと思う。
地区予選で当たる強いやつを倒すというのは、非常に明白である。
なんだかんだで、周太って義理堅い所があって、ちゃんと協力する。これはロミによって言われているからというモノ以上に、なんだかんだでほっとけないし、なんだかんだで約束は守るという感じがある。
周太は「どうでもいい」という言葉を多用するんだけど、大半のことをどうでもいいと思いきれていない所もあるので、そういうことなんだろうなと理解している。
先月のゲーム引っ張り出して悪いが『ハミダシクリエイティブ』の常磐華乃を200倍くらいめんどくさくした奴だな。
これで初対面の佳純の親父に「こんな練習じゃダメだと思います」とか言って「何が分かるんじゃい!」言われて「ぎええええ」ってなってる周太本当に筆者は好き。
義理堅いって書いたが、佳純の為に相手の南條を偵察しに行く周太は悪いやつではないんだと思うんだよなあ…
南條のキャラもいいと思うしねw
周太の周りって、周太が恥ずかしいと思ってる事に乗っかってくる奴が多くて定期的に引いてる気がするなw
周太の中で『信じてくれるなら出来る限りのことはする』↔『信じないならどうでもいい』っていう両極端なのが、この佳純ルートではよく理解できるポイントかも知れない。
それでいて、自分が佳純を導きたいというのも分かっていて、それが矛盾しているのも理解していて、自分の気持ちもよく分からないのかもしれない…とか考えているのは、頭いい所だと思う。
佳純と周太は正反対だって書いたし、共通の最後のロミの会話でもあるんだけど、正反対である事に対しては同意だけど、こういう所で尾行したりする所とか、ごまかすの下手なのは似ているというか、波長が合うポイントなのかもしれない。
なんというか、こういう所でまっすぐぶつかっていくのが佳純であって、常に斜めでみているような周太とは交わらないはずなんだけど、その真っ直ぐさがどこかで交差する感じがあるのが佳純√というか。
こういう所の描き方が筆者的には非常にポイントが高い所だったかな。
面倒くさい奴の周太が勘についての持論を展開するのとかも好き。
このルートの答えの一つというかね、エロゲって割と理詰めな所がある中で、こういう”勘”って所にスポットライトを当てて結束を深めるのって珍しい気がする。
まぁ周太は「思い込みじゃねえか」って思ってるんだけどね、でも周太もどこかそういう風に考えている所もあるんでしょ?って思えるのが、愛内周太の面白い所なのかも。
そりゃそうだけど、ロミの事はほとんど分からないよね。
関わり合ってこそだと言いながら、関わったことで変わっていく事というか。
ロミのポジションは、一歩か二歩引いた位置でスッと現れる天の声ポジというか、そんな感じだったかなと。
それはアインシュタインも一緒だけど。コイツに関しては何一つ分からない。
というかアインシュタインが出てきたのここだけだわ。
合宿で一瞬見た花火。こういうのが後々に効いてきます。
3日前に作戦を伝える。内容はここでは分からない。
でも、信じるという行為が大切だったという事は間違いない。
このルート最初にやったの正解なのかなあとぼんやりと思っている7年前の事故の話。
この男も悪いやつじゃないというか、真相を明らかにしたかったんだと思うんだけど、それが周太にとってのある意味での致命傷になっちゃうのは、なんというかね…
というか周太が「パパ」って言ってるのはお前パパって呼ぶの?ってなった。
宇宙の真理にすがりついていた時代の話とかは、ロミかグランドなんだろうなあ…
そんでもって新しい治療法とか言うのも出てくる。これってアレなのかなあ、全体的にこういうオチにそれぞれのルートはなっていくのかなあという感じが。
話に聞いているが、新島夕というのは基本的にハッピーエンド作らないらしいので。
グランドでさえ期待していない状態で始めている、筆者は新島夕初対戦だが、それだけの対策はしてきたぞ!(
でもそれだからこそ、この告白とかも成立するわけだしなあ。
周太は周太で自分はたいした人間じゃないと言いながらも、その周太を好きだって言ってくれる佳純…という構図はこうでもしないと生まれないしね。
『好き』を理解する周太と、手術に関して背中を押す佳純という構図は、悲しいと言えば悲しいんだけどね。
でも、周太がここまで自分を客観的に見た上で、佳純とくっついたのは良かったように思える。
このルートって、周太に対してまっすぐ佳純がぶつかって、それで佳純が周太を信じ続けるルートなのかなあとも思う。
信じ続ければ報われるのか?と言われると、そうでもないのかもしれないが。
周太エッチシーン早漏すぎて草生える。筆者はエロシーン全くもって興味ないのだが、それでもコンパクトに纏まってるなあって思ったw
いや、別にいいと思うんだけどね、というかいつもエロシーン長えなあって思ってる側の変わった人間だから筆者…w
周太の思考もピンクすぎるからなあ…「透けて見えてる以上は触らないわけにはいかないだろう」は名言だと思う。コイツはエロの意味でもどうしようもないのか。
それでいて自分のちんちん触られて「そんな単純なものじゃない」とか言いながら速攻出すからねコイツ、エロシーンでさえ即落ち二コマする主人公、それが愛内周太である(
こんなに毎日が充実し始めた時に受ける決断する周太もなんというか、可哀想になってくる。
まぁコイツはそんなに考えてないのかもしれないが、なんだかんだこの後に今を失うの恐いんだろうなあ~とは思えたから良かったけどね。
ロミのポジションは謎のまま。それでもなんというか、天の声というか、融通も劇的な解決案もないドラえもんみたいな感じというかw
in海。
新島夕の文章が面白いなって思うのは、こういう天丼をやったりしてくれる所。
しょーもないのに使い方が効果的と言うかね…
まぁ佳純の水着は凄いから仕方ないね。
周太の打倒南條の作戦は極めて精神的なモノだった。
とにかく自分を信じること、考えすぎるように仕向けられていた佳純に対して、勉強を教えることで信頼感を強めて、佳純が周太を信じるように向ける。
それでまっすぐにぶつかってこいと言えば良いと。「お前はロボットじゃない」がしれっと回収されてるの筆者は好きよ。
それで偵察は南條側に揺さぶりをかけて、いままで南條がしてきた事を南條にやると・
「天才だな!」って言ってるけど、実際ここまで考えられるのは天才に近いし、そこまで分かるようになったのは周太の成長だと思いたいところかなと。
”佳純”って周太が呼ぶのここ一回なの凄いと思う。
なんというか、エロゲとしても、ラブコメとしても常識を逸してるんだよなあ。
幸せの描写も最低限だし、とにかく過程が大事、そんでもって『愛内周太とはどういう人間なのか』という所に最も比重が置かれている感じがある。
そりゃこんな話書くシナリオライターが万人受けするわけないじゃん。と筆者は単純に思った。
新世界への扉を開く鍵ってなんだよ。
まぁこの辺も7年前の話が関わってきそう。
機構の話とかも最後に出てくるし、やっぱりこのルート最初は当たりかな?
ほ~~ら駄目じゃねえかお前、それ見たことか!
グランドでしか愛内周太助からないんでしょ、俺は詳しいんだ!という気持ちになったが新島夕のゲームは一回もやったこと無いからめちゃくちゃ根拠のない論だなこれ。
単純に辛い奴やめろい。
あと思ったけど筆者は風音の泣きに弱いかもしれない。
もうバカになってしまった周太の前にロミが現れる。
なんというか、やっぱり天の声ポジな気が。『鯨の鍵』という重要ワードは最後まで付き纏いそう。
佳純だけでもなんとかしてこいって感じがなんともロミの心情を考えると悲しい所も。
花火は最後の有る意味で鍵だったね。そういう事で良いんだよね新島。
最後のシーン、筆者が一番いいなあと思うのは、
『泣いている佳純』に対して、元々の周太も、このバカな周太も「なんで泣いてるの?」というどう考えてもアホな質問をする所だったりする。
ここが一致するのがおもしろいし、意味合いが違うというか、両方とも『バカだから』なんだけど意味合いに違いがある訳でさあ。そういうのって良いと思うんだよね。
どっちの周太も、泣き止ませる手段を持ってないんだけど、この周太は頭が良くなれば分かるはずだから、もうちょっと待っていて欲しいって言い出すんだよなあ…
それこそ、純粋だった頃の周太ってそうだったような気がするし、有る意味でここから一からスタートラインなのかもしれない。
でも、周太が一番忘れたくなかったことだけは忘れなかったし、手術前の周太じゃたどり着かなかったであろう結論に行けたという事は良かったんじゃないだろうかねえ。
『CHAPTER 2 Nishino Kasumi route FIN』チャプター2なんだなあ、って事は多分唯々菜がチャプター1なんだろなあ…
佳純√おしまい。書いてて思ったけど、この記事、多分あんまりヒロインの話が出来ない。
どうしても愛内周太の話になっちゃう。
佳純はめちゃくちゃアホなんだろうけど、まっすぐぶつかってきてくれて、普通に強いし、周太との絡み方が分かっているアホのようでアホじゃない奴だったかなあ。
幸せな時間が続けばずっと尽くしてくれそうな所もあるし、多分二人でボクシングのてっぺん目指せたんだろうなあというか、そういう事考えると悲しいんだけどね。
なんだろうねえ、新島夕初対戦としては、面白いけど変な文章で、理解できる所にいない感じがある(批判してるんじゃないよ)
非常にコンパクトに纏まっているし、付き合ってから云々もほぼほぼないし、分かった事っていうのは主人公がどういう人間かくらいで、7年前の事も、ロミの事も、アインシュタインのこともわからないんだけど、面白いんだよな。
まず新島夕という人間が書く文章自体が面白いんだろうなって感じで。テンポも良いし、ツッコめるし、それでしょーもない事で笑わせてくれる文章がそもそも心地いいから許されるのかもしれない。
洗練された文章ってこういう事を言うんだろうか?
でもこれを説明するのは難しい。万人受けするわけないじゃん新島夕。
CV風音に関してはそんなにめっちゃ言えることはない。
でもここまで明るいやつは珍しかったりするか?まっすぐなキャラを演じる風音もいいと思った。なんというかここまで生き残ってきているエロゲ声優の底力は見せてくれたと思う。
そして風音の涙には弱いのかもしれない。いやなんかこう佳純ルートの一番最後はすごい頻繁にしんどい…しんどい…ってなるんだけど、そこに風音の泣き演技のウェイト高いなあと思えた。
風音ってなにやっても基本風音なのに、なんか許せるのなんでなんだろうな、ワンボイス型声優嫌いな筆者だが、このへんは未だに良く分からない…(
このゲームって、『愛内周太のゲーム』なんじゃないか?ヒロインたちはあくまでも愛内周太という人間に関わって来る要素であって、愛内周太がどういう人間で、どう変わっていくのかという所が念頭の作品なのではないか?という仮説を立てた上で次をプレイしたいと思う。
新田忍√
次誰にする?って言うところだが、ロミが最後なのは確定として、マイエンジェル坂下も何か見えてたから後回し。
そうなれば忍しか残らない訳で。
忍はお姉さんって感じですが、やはり佐本二厘の復活というのも大きなトピックスと言える。
残念ながら筆者は『はつゆきさくら』の体験版くらいしかふーりん氏との対戦がないので、実質的に初対戦という呼び方をしても問題ないかと思われる。
やはり佐本二厘という所も押さえた上で、今回の対戦に挑んでいきたい所だろうか。
町内会の会長から子供食堂を頼まれて忍がやるという所から開始。
子供わらわらでガキの襲撃にでも遭ったのかとか言う周太のボキャブラリーが面白かった。
というか、リアルメスガキとかタケルとか、こう所謂モブに近いキャラのキャラが濃すぎる。
周太も相当にキャラが濃いんだけど、周太が押される絵がないキャラ多いと思うんだよね。濃いのに濃いのを掛け合わせることによって有る意味で周太のキャラが浮くことはないのかもね。
忍は割と天然キャラっぽい所があるので、周太がペースを乱されている感じがある。
なんというか、一番漫才に近くなるのはこのヒロインなのかもしれないw
このルートは周太がしっかりしないと…!ってなる奴。なおそんなしっかり出来ない。
子供か、大人か?という所はこのルートの命題の一つではないだろうか?
まぁこの作品は18歳以上なんだけど…(いや大学生(忍)なら大人に形式的には入るんだけどねえ)
これ、まだ選択肢続きの所だが、特定の日とかになると、そのヒロインとの選択肢は出現しなかったりするらしい。地味に日付違う所存在するんだねえ…
このルート、基本的に忍が何かしらのネタというか、問題を出してくるというのが暫く続く形になる。
結局忍の人柄というか、性格の所が大きい気がする。
天然気味といえばいいのか、お姉さんって感じのお姉さんだから、周太が強く出れないっていうw
普通だったら彼氏のフリ云々も断るはずなんだけどね、ずるいよ忍さん。という感じだと思う。
忍は自分が可愛いとかいう自覚がないタイプなので、他人に興味がないサバサバとした周太に対しては『距離感がいい』っていうところになるんだよなあと。
優しい女子と、興味がなさすぎる男子なんだけどね、傍から見ると、でもそういう観点ではお似合いになる可能性って有るんだなとか思ったり。
こういう何気ない会話とかで、そもそも恋愛関係にならなさそうな主人公とヒロインとの交差するポイントが見えるのは佳純ルートでもあったことだけど良いと思うの。
聞かないおばーさんの息子がタケルなの笑ったけどな、癖の強い孫に癖の強い祖母とか、面倒くさい奴らだ…w
だから前述では『メスガキ』には名前ついてなかったのに『タケル』には名前ついてたんかいみたいな。まぁ別に『クソガキ』でも良かったのかもしれんがw
相変わらずドチャクソデリカシーのない周太が見れてむしろホッとする所ではあったり、それでいて忍も攻撃側に回れるんだなとか、こう会話として面白さがある。
単純な面白さがあるというか、文章に。こういうルート入っていく時の文章って明確に距離感を近づけてもいけないわけだから難しいし、冗長になりやすいんだけどね。
忍の天然っぷりと、周太の選択ミスによって基本的に構築されている感じまで有る忍ルートだが、忍最大の天然は酒飲んで周太の家で寝るとか言うとんでもねえ事だった。
「俺が俺でよかったな」は割とこのルートの名言の一つだと思う。周太がまともになれる瞬間を与えてしまえるのが忍というか、そんな感じがする。
まぁここは周太が正しいから仕方ないね(
なんだかんだ忍を放っておけなくなりつつ有るけど忍サイドからきっかけがないと動かないみたいな感じの周太ややこしい奴だわ。
原価が高すぎる!取引額が値上げされすぎてる、取引先を変えたほうが良い!っていうのはなんというか周太がちゃんと考えているというか、まともな思考がある事が分かる場面と言うか…w
お店に関しては、父母がやってて、父側の母…祖母の病気で田舎に帰る時に続けたいって忍がワガママを言った形と。
なんというか、割と忍も考えなしというか、ふわふわしてる所あるから、周太側がまともになるんですよね、コイツ頭は良いから。
でもこういうちゃんとした成功をしてもちゃんと調子に乗って「俺ってすげえ!」ってなる愛内周太はやっぱり相変わらずなんだよな、コイツの捻くれようっていうのはそう簡単に崩れないのが良い。コイツはどうしようもないくらいが良い。
まぁ儲けているのが申し訳ない気がして一品増やそうとする忍はそもそも店向いてね~って思うし、その癖お家建てたいとか言ってるのは周太もそりゃ「そ、そうですか……」みたいな反応になるわ。
なんというか、愛内周太って癖強いんだけど、”愛内周太を困惑させられる人間”が意外とこの作品多いんだよなと。
周太のキャラは滅茶苦茶強いのに、それに瞬間的にでも勝ててしまう時があるというか…w
これだけ年を押しているのにも関わらずホテルのレストランにする忍は「あ~忍だわ~」ってなる。
儲け出すの申し訳ないとか言いつつもこういう所でのお礼には奮発しようとするのって、こういう女!!!って感じがある。
「は……ばからし」
意識するな。
あの人はああいうのだから、しょうがないんだ。
男女の機微が分からない処女だから。
っていう周太の文章には頷くしか無いというか…w
周太がまともになってしまうのが面白い。それくらいどちらかというと忍の失策というか、無意識にそういう事出来てしまうのが忍のずるい所だと思う。
ロミ登場。基本的にこのルート、メインヒロインは忍とロミだけだし、サブもかなり突っ込まないと出てこない。
なんだかんだで周太はロミに頼ってるのも、なんか関係性を感じる気がするw
こんな入り方でめちゃくちゃちゃんと周太をコーディネートするロミもかわいいというか…w
こうやって見ると愛内周太って顔は良いんですよね。いや知ってたけど、コイツこんなに捻くれてなければ絶対にモテモテなんですけどね、まぁエロゲ主人公だからくっつくんだけどさ(
なんつう格好で色々やってんすか!って感じだが、お酒飲んでないのに割と二人の突っ込んだ話してる。
忍がネットでお礼の相場は1万って調べてココにしているのとか、周太が共通で女が家に上がりに来たらセックスだ!っていうの見てるのと大差ないの好き。
そういう時の図星を誤魔化せないのも、忍っぽいし、それでいて周太と合致するポイントでもあるのが面白いかなと思ったり。
そういう合致するポイントと、『忍はそのままでいい』って言われることが”つまらない”と思う忍と、”ありのまま受け入れてくれることが幸せ者”って思う周太っていう逆とも言える要素がある訳で。
こういう一場面で『同じ』と『逆』を示してくるのもヒロインと主人公の関係性って所もそうだし、キャラのバックグラウンドが見えてくるんじゃないかなあと。
秒速で酒に酔う忍、ここで間違って犯罪者になりたくなかった慎めと言いながら「胸触っていいですか」とか言い出す周太、「さわって、みる?」とか言い出す忍。
失策しかし合わないというひでえシーン。
ここから「これだけだから!」「それだけなら…」がめちゃくちゃ続いて最終的にヤる。
なんだこいつらwwwwってなった。
周太の性欲の高さもとんでもないし、やってみたら「だめだ、こんなのでは収まるどころか…」って冷静になにを言っているのかって感じだし、なんで「いいよ…」って忍も言ってんだって話だし面白すぎる。
学術的興味とか言い出すし、もう何なんだコイツ…w
これでド早漏なのなんなんだよ愛内周太。性欲の塊みたいな感じなのに出すのはええんだよコイツ。
周太が偉いと思うのは、なんだかんだでちゃんと考えられることだと思う。
当たり前の事だけど、なんでこんな事したんだ?という所にちゃんと帰ってきた上で決断が出来るっていうのは、なんだかんだで主人公なんだなって感じがあるというか。
食中毒案件は完全に周太の大失策になってしまった訳で。でも周太は忍の為を思ってやったわけだからなあとも思いつつ。
なんというか、このルートの周太は子供って言う人いると思うんだけど、筆者的にはちゃんと考えて動いて、それが失敗したらちゃんと謝れているこのルートの周太はちゃんとしていると思う。
一応ちゃんと見ていたわけだし、周太が結果的に悪くなってしまっただけというか、最初は軌道に乗ってた訳だし…
まぁだとしても、その責任を周太に押し付けたりすることもなく、店主の私の責任って言ってくれる忍は優しいんだけどね。
すごくいい子であることには間違いない。その代わり、この件ですぐに折れちゃうんだけどね、色んな意味で納得するのが早い子というか、流されやすいのかもしれない。
ロミって自分のルート以外では「行け周太」係なのかな。
なんでここまでやってくれるんだろう?とは思うけど、コイツもめちゃくちゃいい子だと思う。
でもロミが背中を押すのが一番周太に効くのも間違いない。
このゲーム、他人に興味がない周太がどう『ヒロインの力になりたい事を自覚するか』という所が個別ルートでの一つのテーマなのかもしれない。
どのような経路を通って、愛内周太が好きである事を自覚し、ヒロインのためになりたいと思えるのか。
やっぱりこの作品ってあくまでもヒロインっていうのは、愛内周太の様々な物を引き出す役割であって、メインヒロインは愛内周太なんじゃないの?って思えてきた。(勿論メインヒロインは可愛いし、いい子なんだけどね)
本当にどうしようもなくなりそうになった時に一番バカが出来て、一番力を発揮できて、一番心を吐露出来るのが愛内周太なのかもしれない。
きみしま青のCGの中でも今作屈指の一枚となりそうな絵と、周太の告白は非常に良かった。
火事場の馬鹿力が必要な主人公…とでも言っておこうか。
これは、ただの幸運なんだぞ。愛内周太。
実際それはそうだし、忍がいい子なのは間違いない。でも、最低限店の努力は間違ってなかったとフォローはしてやるぞ愛内周太。
お前の頑張りがあるからこそ、幸運は生まれたんだと思うし。
『あのドアを開けば』って帰るって言われた時には言っていた周太が(多分新世界の扉の事だと思う)、『運命全てを……世界を、肯定できるかもしれない』って言わしめる忍も凄いと思うよ。
ド早漏で落ち込む周太可愛い。ここまで来るとコイツ早漏じゃなかったらそれはそれでアレだったのかな…とか思えてくるくらいには早漏。
結局このルートでは何も回収されない描写だが、忍には姉がいて、訳ありで遠くの病院にいるらしい。
…いや回収されてないよな多分、どっかにいたとかないよな…?(
これって彗星病だったりするのかなあ…?
忍がもう一回お店やりたいって思うきっかけがメスガキなの良いと思った。
これであのガキ共が回収されてしまった、名前がついているタケルはまだしもメスガキも使ってくるとは、こういうので良いんだよこういうので、っていうやさしい伏線回収。
それで仕入先に関しての意見もロミに聞いてるの、コイツ本当にロミは信用している+友達いないんだなあ感がw
「恩に着る」って言うと『そんな人間じゃないけどね、私は』って言ったロミ。このへんは個別 or グランドでの回収でしょうな。
忍父との会話は非常にいい場面だったというか、捻くれまくっている周太が有る意味でまっすぐぶつかった感じがあるというか、正直なんすよねココ。
自分に誇れるものなんて、テストで2位くらいしかないとか、あんなに優しい人はいない、そういうのって十分大人だとか。
このルートは子供か大人かという所で『新田さんは子供じゃないですか』から始まってるわけで、それが『十分、大人です』になってるのがここまでの積み重ねを感じるというか。
子供だけど大人…とかの方が新田忍を形容するのは正しい気もするけど、でも大人か子供かなら大人だと思う。あんなに優しい人はいない。そう。マジでそう。
やっぱり掛け合いがそもそも面白い。
Hな本を見つけてしまいました…というあるあるな展開から、最終的にヤるところまでに至るというどう考えてもあるあるで、使い古されまくっている条件で、会話が面白いのはライターの文章が良いってことだと思う。
まぁ裸エプロンは王道に近いとは思うw
というか佐本二厘良いですねえホント、一音一音に感情込められるタイプというか。
「~とな!」とかの言い方が似合うと言うか。「考えてたっ」とか、こう忍って白目ぐるぐるの目多く使われるのだが、これがめちゃくちゃ似合う声というかw
ファッ!?もう子供を!?
そういう展開にしてくるのか…という驚きがあったというか、割と普通にラブストーリーしてた中で、子供できちゃった…ってするんだ。ってなった。
いや、普通にあるんだろうけどねこういうの。あんまりこういうのに遭遇してこなかったから普通にびっくりしてしまってすまんな。
でもその事って、子供って存在っていうのは周太にとって割と大切な所があるんだなってのが垣間見えるのは良いかなと。
周太の願いというか、自分の気持ちが全面に出る所って珍しいから、こういうシーンの重みって増すというか、お願いすること自体に意味がめちゃ出てくるのって良いと思う。
なんというか、結局このゲーム、2ルートやった時点で書いているわけだが、個別が決して長いわけではない。
でも、その中の濃密さっていうのは割と今までやってきたエロゲでは最高峰かなあとか。
HPでしか見たことがなかった星が登場。
彗星機構に入ってもらう。拒否権はない。って、このルート転でしか構成されてねえのかってくらい転が続く。
これやった時、あっこれは佳純ルートから初めて良かったのでは?となった。
実際このルートは彗星機構の内部がそれなりに分かる感じになる。
佳純ルートで出てきた機構について掘り下げられるルート、というのは、順番良かった説がある。
こういう時に頼れるのは結局ロミしかいないというね。
それでも今すぐにはお手上げと苦渋の思いで言われてしまう訳だが。
佳純ルートで出てきた『鯨の鍵』で『新世界』を開くと、世界が滅ぶのかな?
実際世界を滅ぼせる力を持っていることは周太は自覚している…と。
なんというか、捻くれ主人公だが捻くれざるを得なかった感がどんどん出てくると言うか…
体験版範囲から、すでにそういう所があったわけだけど、その闇は深そうだなあと。
星はどうも悪いやつとは言えなさそうというか、あくまでも上の指示に従っているだけという感じがある。
そんでもって、彗星機構としては愛内周太が世界の脅威である限り、なんとか愛内周太をしなければならんと考えていそう。
なんというか、本質的に愛内周太が救われるというのは、グランドでしかないんだろうなあ…というのを改めて感じるというか。
しかし星、コイツグランドとかでは味方になってくれそうな気がするんだけどなあ…期待しているぞ。
結局周太は何も言わずに忍の元を去らねばならないという。
アインシュタインって何だ?がこのルートで回収されるなんて思わないじゃん。
人工脳を備え、魂にアクセスできるロボット(モーメント)。これは周太の父である浩太の発明だった。
彗星機構はこれで敵と戦っていると。何かを守るために。
そしてこれは周太は初めてするという訳ではないと。
情報が多く出てきたね…割とこのゲームの根幹とも言える所に突っ込んできている。
勿論その根っこはよく分からないが、機構が何をしているのか?という所が割と分かってきた訳だからね…
周太の父が浩太という名前で、この研究を進めていた時の話が出てきている。
この研究は良いだけじゃないかもしれない、でも人は理解さえすれば、そうそう使い方を間違えない。
憎むのは知識ではなく、半端な知識と無知。
それを解き明かせば、ときに間違えながらも正しい方に向かうはずだと。
周太の母が亡くなった時にもう迷わないと決めたと。
母と父が別々に亡くなってるって描写、今まであったっけ…?
この研究中になにかしらの事故に巻き込まれたのか、なんなのかは分からない。
ただ、アインシュタインとはなんぞやというのとか、周太の父とか、そういう多くの情報がここで積み上がっていった事は間違いない。
各ルートでちゃんと次につながる要素を投げてきているし、割とわかりやすく投げてくれている感じはある。
でもこういうのって、元々ある謎のモノと、いない親というのが線でつながる場面だから、ちょっと興奮するよね、なんというかアイこめは色々と考えながらやる作品なのかもしれない。逆に文章の中だけで考えるタイプは絶望的にこのエロゲつまらないのでは?w
このロボット…モーメントを世界各国が水面下でしのぎを削って、開発とその操縦者の確保に血道をあげているというのは、なんというか有る意味で第三次世界大戦感がある。
しかも、これが多くの人間には周知されない形で行われているという恐ろしさよ。
新島夕ってキャラクターに対して何かしらの個性を付けないと死ぬ病気なんだろうか。
メシアがなんで語尾『にゃ』つけてるのか意味が分からなさすぎて「??????」ってなりながら笑った。笑うような場面じゃないんだよここは。
なんというか、新島なりに暗めの話にアクセントをつけようと思っているのかもしれないが、クソガキと言いタケルと言い、佳純ルートの南條と言い、ホント絵無いやつでも個性が強いなあ…w
永遠と戦闘させられている愛内周太可哀想過ぎない?
なんというかこう「そんな程度で諦めるなよ」とか言えないやつというか、「おお…もう…」みたいな感じ。
怒りのままに扉を開いていたがそれはできなくなっていたっていうのは、機構が『鍵』を周太の中から仮死状態の時に出したとかなのかな?とこの時点では解釈。
仲間的な描写出てくるけど、割と普通そうな奴で現実感ねえなあこんな奴らが戦闘してるのってなる。まぁ一応死なないんだしそうなのかもしれんが。
やっぱり星って悪いやつじゃないと思うんだよなあコイツ。グランドかロミルートで楽しみにしたい存在。
そんでもってロミが本当に実質的に助けに来てるという。
『あの夏も…』『お前は、どうして俺のために……』という所がどういう風に回収してくれるのかでもうアイこめ君の全体評価に…(
だから、そんなこう一時しか出てこない奴のキャラクター性がなんでそんなに濃いの、なんだその複数のロボット系組み合わせた的な奴。
シリウス君はめっちゃ良い奴、帰る家族がいるんだろうとか言ってくれるのめっちゃ良い奴。
でも周太にはもう変える場所なんて無いと思ってるからこうなんか悲しくなる。
『星の記憶の継承者』ってなんだよ、また新用語出てきたよ、愛内周太どれだけ危険な存在なんだよコイツ。
というか戦闘がどのように行われているのか一切分かったもんじゃないの、絶対誰かがぶっ叩いてるだろ。でもこの場合どういう風な戦闘なら成立するのか意味が分からないから、筆者は文句言わない。
というかこの戦闘にロミが突っ込んでくるとは思わなかった。
ロミってめちゃくちゃ愛内周太守ろうとするな、コイツ自分より周太優先してそう、なんで?なんでか聞いた時になるほどなって言わせろよ頼むぞ。(とりあえずめちゃいい子だと思うけど、何かしら過去にバックグラウンドがありそうな匂いしかしない)
周太を突き動かすのって、『子供と父親』っていうのが強烈なトリガーっていうのをこのクソ短い文章で強調してきていると思うんだよね。
「産んでもらえませんか」もそうなんだけど。
愛内周太が突き動かされるのって
・ロミ
・どうしようもなさそうな状況
・子供と父親
っていう条件付が出来そうな感じ。やっぱりこのルートも愛内周太という主人公を理解する要素も強い。ヒロインを攻略しながら、愛内周太も有る意味で丸裸にしていくというか。
というか、このルートの周太は本当に周太が出来る事は全部やったと思うんだよね、やれる事はやった。
全てを失っても、新田忍は待っていてくれるのなら、それで良いんじゃないの?というか。
この「おかえり」で終わらせるのは大正解だと思う。
そりゃ見たいよ、再会からの云々。見たくないとは言えないけども。
でも、そこにたどり着くまでの障害が多すぎるし、それを消化すると蛇足になると思う。
でもって、それをぶっ飛ばして幸せそうな所出すのも、なんというか過程が全く示されない状態で奇跡が起きましたみたいになって安っぽくなりそう。
だからここで止めるのが正解だと思う。
これ個別全部チャプター2っぽいね、グランドがチャプター3なんだ。
新田忍ルート、終わりです。
2ルート終えて思うのは、ルートごとにテーマが複数個あって、それをちゃんと解決していく感じ。ハッピーエンドを書く気はそもそも無いという事。
まぁ話には聞いてたけど、エロゲでここまで幸せに終わらせようという気がないの凄えと思う。まぁ忍ルートはこれかなりマシな部類だろうけど。
忍はいい子過ぎる。でも周太も頑張ったと思う。まともというか、頑張った感が凄いというか。
しっかりと大切な人とかを守れたと思うし。
これで周太の息子は父親に会えたわけで、周太と同じ境遇にはならずに済んだという事だし。
このルートは比較的ちゃんとラブコメした後にしっかり落としてちょっと上げて終わった感じ。
別に筆者Key作品やってないけど、Angel Beats!とかCharlotteとかは見てるから言うけど、なんかKeyっぽい雰囲気も感じたかもしれない。
上げて落とすのってKeyが好きそう。まぁ新島は『Summer Pokects』書いてるらしいから、そこがフィードバックされてるのかもしれない。なんというか終わった時に「ふぅ…」と息をつくようなルートだったというか、「お前はようやった」というか。
忍に「ええええ」とかそういう事言わせ続けたいなって思った。可愛い。この目がこんなに似合う女いねえだろ(?)このCGめちゃ好き。
子供だけど大人だし、大人だけど子供って感じがする。
CV佐本二厘にはブランクという物は感じなかったし素晴らしかった。
忍というキャラを構築する上で不可欠な存在になれていたというか。
やさしいお姉さんでありながら、「~となっ」とか前述したようにそういう所での良さ、キレがあるというか、ここにはこういう感情が欲しい!という所にバチッとハマってくるのがすごく良い。
体験版範囲の『見てもわからないと思うぞ』の『ぞ』の言い方が天才的であったように、そういう一音でコイツ可愛いとかそういう風に思わせられる声優。
新島夕がめちゃくちゃお気に入りらしいので出てくれたんだろうか。対戦したいとは思っていたので感謝。佐本二厘は素晴らしい声優だった。万歳。
坂下唯々菜√
さて、メインヒロインの中でも、中に突っ込んでこなさそうな二人を消化した訳だが(結果的に忍√はある程度突っ込んでいたんだけど)
ロミは最後として、そうなると唯々菜という事に。
共通でも、そこまで多くの関わりがあった訳ではない…というか、出てくるのがかなり最後に近かったからそうなのだが。
所謂めちゃくちゃ普通な子だが、なんか羽が見えたとかなんとかで。一目惚れしたということにした坂下唯々菜。明らかに何かはありそう。
普通の女、坂下唯々菜を攻略していこう。
周太は、交流しろと言われている中で、なぜ唯々菜は部に入ってくれたのか?という疑問を持つ。
結果、吹奏楽部の唯々菜を観察したりするが、相変わらず吹奏楽部でも無神経な所を発揮する愛内周太。
唯々菜もツッコミ側に回ってくれるのか?という所がこのルートの始まりだったかも。
なんだかんだそれっぽいことを言うから、丸め込まれかける唯々菜とかも可愛い。
お互いがお互いをよく分からんと思っている所が始点。
違うよ愛内周太君。そうじゃない。違う、そうじゃない。
それは誰かが好きなんじゃなくて吹奏楽とか、音楽が好きとか、そういう意味の好きだから。
この√、序盤の周太がアホなんですけど、周太の中では恥ずかしがっている時点で音楽が好きとかそういう概念に至らなくなってるんだよなあ…w
というか序盤はツッコミながらって感じだよねもう。周太、違うぞ。そうじゃないんだ周太…w
それに困惑して巻き込まれていくのが唯々菜って感じ。でもツッコミ結構上手いんだよな、意外にも。
周太のどうでもいいって全然どうでもいいと思えてない感やっぱ凄いなあとw
反省してるんだけど、どうでもいいでなんとかごまかそうとしてるというか…w
反省してそうで出来てない気もする、そういう面倒くさい奴が愛内周太である。
誰が好きなのかという所に興味を持って、調べ始める愛内周太君気持ち悪いし、メモ落として見られてるのとか本当バカだなあって感じ。
吹奏楽部部長君なんか可哀想だよねw
周太の言っている事も分からなくはないのも面白いと言うか、この二人もわりと漫才チックなんだよなあ…
「俺はちょっと変だからな……」
「はい」
「はい?」
めっちゃ好きココ。こう唯々菜は定期的に周太のフォローに完全に回らなくなる瞬間があるというか、『周太は変なやつ』っていう所はブレないと言うか。
そこを含めて全部困惑しながらも受け止めてくれるのが忍だった気がするけど、そこまでの域には達さずに「おっ、そうだな」みたいになるのが唯々菜。
屋上の鍵開いてない、開いてる…なんかもう不穏だなあって思ってたわね。
ラーメン食べに行かない?って言われる周太。
「他人と食うと、他人の行儀の悪さが気になったり、他人のつまらない話に相づちうつストレスに煩わされたり、ゆっくりと料理が楽しめないだろう」って言っている周太の事にある程度理解を示してしまったワシは…(別に2人ならいいんだけど、大人数になりすぎると煩わしいなあって思う時くらいはある)
ここで筆者は「あ~坂下唯々菜消滅系か~」とお察しをしてしまった。
なるほど、彼女のバックグラウンドはそういう事かと。あまりにも普通の女子に対しては逆に不釣り合いまである設定だなとは思ったけど、認識されない系だろこれとは思った。
ここで、この有る意味で複数既存でどんな媒体でも描かれてきた系統の話をどう書いていくのか?という所に興味が移り始める。
このヒロインで出来るのか?という疑問の方がもしかしたら多かったかもしれない。
この二人の掛け合いは面白い。なんというか、唯々菜がツッコミに回らないと行けない愛内周太ってやべーんだけども。
あと、ここのCGめちゃくちゃ良い。ラーメンの作画まで凄いからびっくりしちゃった。
筆者別に原画という所に対してのこだわりは少ないのだが(この絵好みじゃないなはあっても、あんまりこの絵好きだなはない)このCGは「おお」と思った。
というかラーメンが飯テロ過ぎる。ご時世もあって今年に入ってから外でラーメン食べたっけ?レベルで食べてない。食いに行きたい…久々にみな麺類とか行きたい…(
クジラ?鯨は絶対に重要なポイントだって他のルートで知ってるぞ。
『鯨の鍵』をどうも周太は持っていて、それで危険視されているらしいから。
”あの時”ってのは7年前だと思うんだけども。
「なんで……小笠原さんは島に行くの」
「坂下だよ!?」
とかの掛け合いがホント好き、こういうしょーもない事をどうやって入れ込んでいくかっていう所長けてるんだと思うわあ。
ほれほれ、やっぱり認識されない、忘れられる系統じゃないか。
ある意味SFっぽさがようやく出てきたまである。でも筆者はどうなったらSFなのかがイマイチ分からないのである。
この相談前の両方とも『帰りたいけど相手が立ってるんだけど駄目なのか?』って思ってるのとか見てると、コイツら似てる所もあるよねってなったり。
周太はこれに興味を持つ。まぁこういうの好きそうだしなあ…
一週間に一度、皆に一瞬忘れられるって普通ありえないことだしね。家族で寝起きとかならまだしも。
いきなり誰からも忘れられてしまうのではないか?というの、何度見ても良いテーマというか…
困った時のロミえもん。
恥ずかしげもなく『街に灯りを灯しているんだね』とか言えるロミさん大概変人よ。
周太は事例を話し、彗星病が関わっているのではないかと考える。
しかし、彗星病であれば検査にひっかかるはずだし、能力…オーバーロード持ちの患者が自覚症状がない訳もない。
しかしロミはなにかに引っかかる。それが今は分からないが…
ロミはマジで大事なポジというか、この人いないと成立しねえと思う。
翌日、周太はこの奇妙な現象について話を聞く。
しかし、同じような現象に朝遭ったと唯々菜は言い、自体はリアリティを増していく。
でも、彗星病患者ではない、周りにもいない…
唯々菜って普通の子だけど、ラーメン好き、アメリカドラマやら、普通の範囲内の中でちょっと違う所ある気がする。
唯々菜はこんな事ちゃんと考えてくれてありがとうと…いい子。
いい子だけど、これは周太が彗星病知ってるからこそ出来る会話とも言える。
気持ちが晴れても自体は解明されない↔それでも大事な事
研究対象という雰囲気もあるが、この現象についての興味はかなりアリそうな周太。
確かにこれは解明したいと思いそうなタイプだしなそもそも。
でも、その中で”巻き込まれている”って言ってるから、多少は心配してくれてそう。
とりあえず家族側も調べるかという感じ。その考えはそのとおりというか、唯々菜当人では情報として限界がある感じはあるよねえと。
唯々菜可愛いな普通に可愛いなコイツ。一般的な可愛さというか、うん。
ちょっとなんか意識しちゃい始めてますねコイツ。
唯々菜のボケというか、ごまかそうとするのとか、ノリツッコミとかめちゃくちゃ良くない?
可愛いの路線に乗ったまんま出来ているのは桜木ひなを褒めないといけない奴。
正直、最初の情報が出た時に「この名前も聞いたことないやつなんか微妙に棒気味だし大丈夫かな」と思っていたのだが、ルートやってみるとこの人しかいなかったのかもしれないっていうくらい唯々菜には合ってたと思う。他に合致するかはしらんけどな。
「そ、そっかー。じゃぁ安心だ」
「って、違うよっ。そういう意味じゃなくて」
っていう言い方、棒気味に上を言って、ちゃんと突っ込んでくる感じというか。そういうのが、桜木ひな頑張ってるなって思う。
色々事が終わってからじゃないと気づけ無いのが愛内周太。
弟と話をするも何も無さそうだった。というか周太が「恋のひとつやふたつ~」って言うのは唯々菜が言う通りなんで愛内周太に言われなきゃならないってなる。
そしてここのCGも素晴らしいかなあ、というか唯々菜はHPで最初見たときとか、体験版範囲よりも可愛く思えた。
そして、現実に唯々菜は周太以外に認識されなくなってしまう。
周太はなんとかなったが。唯々菜の夢によって。
なぜ周太は大丈夫だったのか、と言われると多分この夢が大きい。
いつも屋上にいるんだよなあ唯々菜。一瞬消えそうになった唯々菜を手を握って留める周太。
これより、基本的に手を繋いだ状態で物語が進んでいく。
謎が謎を呼んでいく事象。周太は唯々菜は食べているし、パスタは周太が買ったのに、唯々菜が食べているとパスタは他の人間に認識されないこととかを確認して、その謎に迫っていくが、一定の所で”今”深堀りするのはやめておこうと思う。
こんな状況でもちゃんと笑える場面があるのがありがたい。
トイレの時どうする?ってなって、一回離してみようと。でも自分のこと考えててと言い出すという。
周太が(ロマンチックなことを言い出した)とか思ってるんだが、ここまでの唯々菜も(愛内くんが~言い出した)みたいなこと言ってて、割と相性良さそうなのかなっていうのが、こういうしれっとした一文章で分かってくるというか。
全部説明してくれた方がわかりやすいと言えばそれまでなんだが、このエロゲはこういう文章と文章との関係性で伝えてくる物が多い気がする。1の文章に対して潜在的に2の情報が詰まっているというか。
「坂下坂下坂下ああああ(小便)」
「はい!(切迫)」
「手洗ってないぞ(当然)」
「ぎゃあああああああ(悲鳴)」
…最高。
仏頂面で水着を買って風呂シーン。
明らかにㄘんㄘんを気にしている唯々菜。目隠しをしていると思っているからこその好奇心。
”うそつけ! 泡がとんでこんなしっかりした感触があるわけないだろう。”
周太が珍しくめっちゃちゃんとツッコむシーン。
人々は好奇心に駆られて動くからね、仕方ないね。
手を縛って離れないようにしてセミダブルで寝る二人。
寒いダジャレを言う→いや寝とるんかい!安心しきってるんかい!→そんなわけないだろう
という流れがこう、おもしろさと現実という所での上げ下げがあって良いなあと思う。
唯々菜はそりゃ追い詰められているし、怖いに決まっている。それに気づけた周太は、まだ偉い方である。
もう最低だよ愛内周太。でも最高。こういうのいいわ。最高だよ新島夕。
ちんこかゆ。
終わりが見えているから、環境を変えてみようと考える周太。
お互い、終わりが来るのはもう分かっていると。
ここで『俺と坂下は似ているのだ。』というのが出てくる。
お互いがお互いをよく分からんと思っている所から始まったこのルートで、『似ている』というところまで来ているのがポイントといえる。
この二人は、ひねくれ者と普通の人間という全く違う人間でありそうで、そうではないというのは、ここまでの描写でも出てきたわけだが、ここで周太は自覚している訳である。
やめろ!サノバウィッチがフラッシュバックするだろ!やめろ!もう見えてるのやめろ!!!という個人的な感情は置いておいて。
ラーメンに1300円は流石に辛い気がする。まぁ出す時は出すかもしれんけど。
なんだかんだと、『終わりが見えている』中で楽しいことしてるのは寂しい気はするよね。
唯々菜はもう多分どこかで分かってるんだろうなっていう感じはする。
こう、消えることは前提というか、本当にわかろうとはしてないだけで、本当は分かってるというか。
こういう系統の日記で思い出すのは青ブタか?サノバか?それとも?
筆者的に好きな感じのやつが続いていくというか、こういうのに弱い所はある。
唯々菜も唯々菜で、周太の過去というか、何かに気づいてるんですよね。
そして、小笠原諸島は非常にキーポイントというか、キープレイスというか。
7年前の話がこの場所でありそう。色々と情報は出揃ってきた感じが。
この二人をくっつけたのは、シチュエーションという所が大きそうに一件思えるし、事実その要素も強いことは否定しない。
しかし、ここまでの唯々菜ルートの描写から考えると、二人の相性は元々から良かったように思える。
考えていることとかが似通っていたりするし、あれほど最初は噛み合わなかった会話も漫才に近いところまで来ているし。
一世一代のバカの忍ルートの告白とは違って、ストンと落ちてくる告白だったかな。
さしあたっては二人でセ◯クスをしましょう。じゃないと思うけど。なんだその流れるように濡れ場に行きやがって、ぬるっと行くな。
絶望的に幸せが続かねえゲームだよなアイこめ。
いや、それがアイこめ何だと思うし、新島夕何だと思う。
普通じゃない奴らの話だから、普通って素晴らしいんだぜっていう事を言いたがるのかもしれない。
周太って自分の事割と嫌いというか、実は卑下してる気がする。実はとかつけるほどではないか、誇れるものは頭くらいしかなさそうだし。
だから、『好きになってくれる』事に対してのパワーって強い気がする。
瞬間で唯々菜を忘れてしまったから、手を繋いでいる意味は本当にあったんだと思うぞ。
鯨が登場。鯨の鍵やらなんやら言ってたが、鯨本体が登場したのは初めてかな。
小笠原諸島に研究所があるらしい。
昔は行くための船があったっぽい。
もしかしなくても、忍ルートで周太が連れてこられた『ある島』は小笠原諸島で、『何か』はこの研究所跡地か、それに付随するものであると考えられそう。
猫?猫は…ちょっとよくわかんなかった。この時点では。
このルート、2つのルートと違って他メインヒロインがロミ以外たまに登場する。
ほらプリクラさあ~もうサノバ君を思い出すからやめような?
日記の文字が荒れているのは、妨害が入ったのかなとも思ったけど、多分利き手で書いてなかったの方なんだろうなと。
そして、いつかの思索と同調したのは、唯々菜が周太以外に認識されなくなったタイミングの食堂。
周太はあの段階でこの結論を出すことは恐らく可能だったはずだ。でも、出さなかった。
踏み込んでしまうと、唯々菜が消えるかもしれなかったから。
そういうところでも、唯々菜と周太は似ている。唯々菜も小笠原諸島に行く前には気づいていて、それを認めなかったし、考えなかったから。だからこの二人は似ている。
思い出す為のピースが揃っていく所は、こういう系統では何度見ても興奮する。
トランペット、吹奏楽部、屋上、羽…
でも、離したのは唯々菜だから、自分を責めすぎなくてもいいんだぞとも思った。
それでも、周太は諦める気はないと。
ロミに相談。
お前が言ったんだぞ一目惚れってよぉ!
協力はしてくれるの優しいよコイツ。お前最後待ってろよお前。
ここで、彗星病に関しての情報も開示され始めている。
彗星より放射される信号で脳に障害が発生。それによってオーバーロード(脳への過負荷による特殊性の発現)という能力を手にしてしまう場合がある。
それは超能力とは言えないほどの平凡なものがほとんどだと。
このオーバーロードを使って云々したのが、忍ルートだったという事。それで、周太はやたらと強かったと…
海外のテレパシー能力を得た彗星病患者が、夢だと思っていた日々が現実に存在したという事例を見つけてきたロミ。
どこかで眠りながら自分の夢を、テレパシーで世界に電波のように飛ばしている。
その少女が目覚めたせいで、坂下唯々菜は消えて、忘れられてしまった。
壮大な夢を見させられているという感じで、坂下唯々菜は不確定な存在だった。
起きる前兆があったから、たまに忘れられそうになって、起きたから消えた。
このロミの仮説は、非常に納得がいくという風に周太は捉える。
彗星病の症状は千差万別って感じがしてズルい気はしますけど、めちゃくちゃSF感はあると思う。
一人の普通の女と関わっていたつもりが、不可解なことに巻き込まれ、その女は普通でもなんでもなかったのである。
昏睡に近いが命に問題はない重症患者の女がいると郷田から教えてもらう周太。
北牧台病院に行くことにも、何か引っかかりを感じ、郷田にもこの対応のロミはなにかありそう。
周太は坂下唯々菜の名前を思いっきり叫んで、後にする。
本当にいたよ。なんというか、この少女もきっと普通なんだろうなあ…
マイエンジェル坂下唯々菜。
その羽は彼女の不確定さを表す物で。
唯々菜は、ある大切な仕事に従事していて、眠っている間に、坂下唯々菜としての夢を見ていた。
彗星機関に誘われて、仕事に没頭して、疲弊して夢を見る。
その夢はテレパシーでこの街の者たちに伝わり、坂下唯々菜という夢を見る。
お別れを言いに来て、探しに来ないでと言う唯々菜に対して、何をどんな手を使っても引き止めると周太。
周太がこんな文系的な事を言うなんて相当だし、文字通り”持ちうる全てを使って坂下を引き留めよう”とした。
コレが『鯨の鍵』の力。
恐らくなにをすることも可能というか、膨大な情報を探せてしまうモノ。
『新世界の扉』を開いて、世界を滅ぼしてしまえる能力。
そりゃ、世界の敵というか、驚異になりすぎる存在と言うか…普通に生きていけるような人間ではないよなと。
ああああああすげええ、唯々菜3番目で良かったああああああああ
— \黒"@おにじ㌠/ (@_oniji) 2020年11月2日
唯々菜ルートで一番鳥肌が立ったのはここだった。いや~、正直予想しておきたかった、もうちょっとちゃんと忍ルートのときに聞いておけばよかったと後悔する程に衝撃だった。
”唯々菜=メシア”だとは。
新島夕ってキャラクターに対して何かしらの個性を付けないと死ぬ病気なんだろうか。
メシアがなんで語尾『にゃ』つけてるのか意味が分からなさすぎて「??????」ってなりながら笑った。笑うような場面じゃないんだよここは。
なんというか、新島なりに暗めの話にアクセントをつけようと思っているのかもしれないが、クソガキと言いタケルと言い、佳純ルートの南條と言い、ホント絵無いやつでも個性が強いなあ…w
救世主メシアが坂下唯々菜。
そりゃ疲れる仕事だろうけど…考えてなかった、一々ぽっと出てくるキャラのキャラクター性が濃いせいで騙されてしまった。新島夕に負けました、この時点で名作が確定してしまいました。負けた訳ですからね。
じゃあ仲間にいた人間も誰かだったりするのか?そういう事を考えたくなってくる。
じゃああの猫は?メシアは「にゃ」という謎の語尾付けてたじゃねえか。関係あるのか?
アインシュタインより愛を込めては考えるエロゲ。しかし、肝心なことを考えさせないようにされていた感覚。凄いよ新島夕…
あっ、星出てきたね。コイツやっぱり場面によって敵味方がひっくり返りそう。
周太は唯々菜のテレパシーの能力をコピーする。
メインサブいろんな人間に変に思われながらも、”試運転”を行うようなモノ。
めちゃくちゃするなコイツ。
最早自分はどうなっても構わない、そういう気迫が伝わってくる周太。
なんというか、『どうなっても構わない』というのは他2ルートでも要素としてあったけど、ここまでまっすぐヒロインに向いているのは初めてかもしれない。
機構に目をつけられても、消されても構わないから坂下唯々菜を救いたい。
有る意味で、愛内周太の中で一番主人公しているし、愛内周太の中にこれほどまでのまともな感性と、自己犠牲とか、そういうのもあるんだというのが示される。
やっぱり、アインシュタインより愛を込めては、ヒロインとの関わりを通して『愛内周太とは何なのか?』を提示してくる。
これが共通の個別ルートのテーマとしてしっかりある。それがエロゲとしてどうなんだ?と言われるかもしれないが、一貫したスタンスで愛内周太を攻めていくのがこのゲーム何だと思うし、それが面白さなのだ。
周太が本心を言わないようにしようとして、テレパシーで伝わってしまうの、良いよね。
王道なのかもしれないけど、めちゃくちゃ良い。
周太はテレパシー能力をコピーした上で、その制御の仕方を理解して、唯々菜が戻れるように努力をした訳である。
それは鯨の能力、鯨の鍵の能力だと。いや~、壮大になってきたな。そして愛内周太が危険な存在であることに疑いはもうないと言えよう。
白バックにコレはズルくない?良い所というか、割とシリアスな所で爆笑させないでくれ。本質的には変わってなさそうな愛内周太。
でも、それなりの覚悟というか、周太もここで終わりでも良いやって思ってるんだろうなあって思った。
でもテレパシーをギャグに使って、最後にいろいろやってるの、笑っちゃうわ…
このルートの周太は、過去2ルートとは違い、鯨の鍵の力を使ったという事になる。
なんでもありじゃねえか!って力だが、そうじゃないと彗星機構に監視されたりしないわね。
坂下唯々菜を救うために使う。
それってかっこいいと思うぞ愛内周太。
にゃ~~~!!!!!
救世主メシアが「にゃ」と言っていたのはこういう事かと。
「私は猫にゃ」「にゃ~」じゃなくてさあ…普通の女の子に突きつけられたものとしてどれだけの物だったのか。
誇り高き救世主メシア。
普通でいたかった少女、坂下唯々菜。
暗い部屋にいる愛内周太…これは、忍ルートでのあそこなのか?「これは初めてではない」と言っていた彗星機構の野上の言葉を考えていくと…7年前の事なのか…
唯々菜は普通になって、周太と一緒にいたかった。それだけだった。
でも、そうは行かないんだよなあ。そもそも周太が脳にどれだけ負荷をかけてもいいとか言い出した時点でコイツ死ぬか、もしくはそれに近い事を覚悟しているなと思ったもの。
そもそも、周太には時間なんて残っていなかったんだと。
せめて、坂下唯々菜…界狩蛍を救いたかったんだと。どうか、普通の生活をして欲しいと。
それでも坂下唯々菜…界狩蛍は、愛内周太の手を離さないと約束した事を破ってしまうことを悔いるのである。
唯々菜はあまりにも普通で、一途な子なのだろう。夢の中で恋をして、もういない存在を普通になって追い求めてしまう。
追い求めてしまうからこそ…
一年後、普通に北牧学園で過ごしている少女、界狩蛍。
なんでいきなり狩野英孝なんだよ新島。こうやって緊張感をほぐしてきやがるの腹が立つなあ、面白いんだけど。
界狩蛍は普通を手に入れた。望んでいた普通を手に入れたが、それでも愛内周太を求めて、普通じゃなくなることを選んだ。
愛内周太は基地にいる…恐らく力を使った事を考えると、忍ルートのような扱いではないだろう。
その愛内周太を救い出すと。メシアになってまで救い出すと。
愛内周太が用意した日常を捨ててでも、手を離さないと。
自分から離した手を、もう一度掴みに行く決断をするのである。
坂下唯々菜ルート、終了です。今までと違うEDが登場。非常に切迫感があるというか、そういう感じがある楽曲でしたね。
坂下唯々菜ルートは普通そうで、普通でなかった少女、普通でいられなかった少女が普通を願い、普通を手に入れて、もう一度普通ではなくなる物語。
制御の仕方を覚えただけであって、力を失ったわけではなかった。だからこそ周太を助けに行けた訳で。
全てを捨ててでも愛内周太を求めた、界狩蛍をあなたはどう感じますか?って感じ。
筆者としては非常に良かった。界狩蛍がした決断を攻めることは出来ないと思う。それだけ、愛内周太が全てになってしまった。そりゃなるでしょ。
アレほど可愛い女の子であった坂下唯々菜に、ここまでの決断をさせないといけなかった運命があまりにも悲しい、何事もなく結ばれればどれだけ良いことだったのだろう。
キャラとしては非常に素晴らしい、可愛い、普通の女の子でした。3番目にやってよかったなあと思える内容だったけど、これ忍と逆なら逆で楽しめるんだろうなあ。
でも、忍→唯々菜の方が衝撃感は高い気がする。唯々菜→忍だと、既存情報の中身を確かめていくって感じになるのかなあと。
新島夕、切る所が天才的すぎて罪だと思う。忍ルートもそうだけど(佳純ルートもそうだとは思うけどこの中で並列に扱うには弱いかなと)切る所がちょうど色々と考えられる余地を残した感じというか。
これを未完成とか、中途半端と言うことは容易なんだけど、そうじゃないと思う。
考えさせる余地という言い方をするから、「いや書けよ」ってなるのであって、そうじゃなくて『これ以上書くと余韻がなあ…』とか『これ以上書くと蛇足にもなっちゃうかもしれんなあ…』みたいなギリギリ手前で終わらせる感じがある。だから罪。
見たいという気持ちと納得の気持ち両方をもたせてくるから罪。
「ここまでは教えてやる」「ここからは教えてやらない」のライター。
一文一文の情報量が多い上で、そういう事をしてくるのはズルいと思うし、万人受けなんてするわけがないんだよ。
CVは桜木ひな。
すごく上手いとは思わないし、棒要素がある声優なんだとは思う。
しかし、普通の少女であった坂下唯々菜にとってはとんでもなく合致してしまえる声優だったらしい。彼女しかいなかったんじゃないか?と思い切る事はないが、思える要素はしっかりあったし、良かったと思う。
ここ!って所で爆発出来たし、ギャグ出来る、ツッコミが良い、でもあくまで普通。
普通だからこそ、最後の「普通じゃない?」辺りの演技の雰囲気が生きる。あえての棒だったらどうしよう。それだったらぶったまげてしまえるが…
せめて坂下唯々菜が、界狩蛍が、愛内周太にとっての救世主でありますように。
普通を手に入れて、捨てた界狩蛍が、せめて愛内周太によって報われますように。
最後のCGのように笑っていますように。
有村ロミ√
知らなかったのだが、どうも有村ロミ√は最後固定という話を聞いた。
というか普通にロミは最後にするのでは?って思ったけど、ロミも可愛いからなあ…
さて、この作品は『愛内周太のゲーム』と言ってきた訳だが、その中で最も重要で、同時にこのヒロインのゲームかもしれない存在、というか多分このヒロインの為のゲーム。
それが有村ロミである。
7年前、比村茜として愛内周太となにかがあったと思われる。
7年前何があったのか?そもそも、ここまでのルートでも徹底的に助け続けてくれた有村ロミは、なぜそこまで愛内周太を助けてくれたのか?
まぁ大雑把に言えばこの辺が謎という所。まぁ周太の過去含めてこの辺りの所が、アイこめ君の根幹となりそうな感じ。
…とは言え、これ最後固定されているなら尚更だが、グランドでロミと結ばれそうな気もするし、このルートでもそんなに分かることはないのではないか?という所がある。
月野きいろセンター。割と抜擢な所あるんだろうか。まぁ最近は普通に出てるし、知ってる声優さんなんだけど…
タイトルの『MAIN』の横に『OPEN THE DOOR』が追加される。
選択のロミの下に『OPEN THE DOOR』が追加。
こんなド頭にこのCG入ってくるとは思わなかった。
愛内周太のダメさを感じる場面だけどなw
ロミ、割とジト目が一番合うかもしれねえなあ…
周太はロミを姉とか妹って感じで他の人間より気兼ねなく関われる的な事を言って、ロミが女として見られていない事を拗ねる。
可愛いっすね、なんだかんだロミって頭いいんだけどこういう子供っぽい所がこのルートでは散見される形になっていく。
あと、選択肢が出てくる。マジで初めて選択肢が出てくるが、これ一周していくだけなのでまぁ一本道ですね。はい。
脈がありそうな女はいないのかい?と言われ、忍と佳純の所を回っていく訳だが、忍の方は駄目な弟に対する態度だし、佳純には周太の教え方ではむりだった。
佳純ルートだと、もうちょっと準備する作業が存在して、佳純がどういう状態7日を把握していたから出来たわけであって、何もなければ周太の教え方は典型的なわからないのがわからないって感じだった。(気持ちは分からんでもないが…(別に深く知っているわけでもないのにPCの事を聞かれる筆者であった)
そして、この序盤は坂下唯々菜ルートを多少なぞっていく感じになる。
この場面、二人共唯々菜を忘れかけている描写から始まり、唯々菜の話が暫く動き出す。
誘い方がめちゃくちゃ下手くそで草生える。なんというか、唯々菜ルートやっておいてここをなぞらせていくのそもそも罪だと思う。
だって全てわかった状態で再走させられるようなもんでしょ、しんどくね?
やっぱラーメン食いに行ってて草だが。
理由がもやっとしてるからって「主体性がないんだな」って言える愛内周太やっぱりヤバいでしょ。
なお参加してくれた礼としてラーメンはおごる。ロミに交流しろと言われている所もあるんだが、この辺の動きがもうガバガバ感ある。どないやねん愛内周太w
唯々菜ルートと同じように相談をされて、興味を持ち、家に行ったりする周太。
そして、一瞬忘れかける周太。明らかに何かがおかしいという事を身を以て理解させられるわけだ。
ロミが何で引っかかっているのか分かる状態の読者サイド。
ここまでロミルート感が全然ない、むしろ唯々菜ルートだろこれって感じだが、まぁグランドが実質的なロミルートだと思うので、こういう構成にできるんだよなあ…とは思ったり。
どのルートでも周太が基本ブレていないのは、将来は科学者になりたいという事。
世界のすべてを解き明かしたいとか書いてたりするが、そのスタンスは基本的に変わっていないように思える。
でも、そんなモノにたどりつけないとも言ってる。でも、今までのルートでそれに手が届く存在であることは分かっている。まぁ反則行為だし、だからこそ愛内周太は世界の敵…危険人物なわけだが。
このルートでは、目の前で消えかかることが無いので、手を繋ぐという事にならず、何度か忘れかけて、何度か思い出すという形になる。
なんだかんだで周太は義理堅いというか、やっぱり『どうでもいい』とはならないから主人公なんだと思う。
コイツやっぱり振り切れると振り切れ方向がおかしいな。
シリアスな雰囲気というか、もう読者が知っている展開でも、こういうの挟むことで飽きさせないというか、変化を付けられている感じがある。
ロミは、海外の事例で唯々菜と似た事案を見つける。
でも当人に言えるわけがないよな…と考える。そんでもって、北牧台病院の叔父の郷田に聞きに行く。
唯々菜と思われる女がいることを教えてもらうわけだが、やっぱりロミの態度がなんか変。
過去に何かがあった説が濃厚。初めてじゃない可能性すらあるなこれ…
なんだかんだと、ロミの7年間も謎が多いし、まだ分からないことが多すぎるんだよなあ…
周太は、夢である唯々菜に対して、もっと派手な夢を見ればいいのにとか言いながらも、せめて楽しい夢をと考える。
唯々菜ルートではない訳で、結ばれることはないのだが、この解決というか、唯々菜との終わらせ方というのは評価したいポイント。
なんだかんだほっとけないというか、世話焼きな所もあるでしょ、愛内周太。
という事で、周太は科学特捜部で合宿をすることに。
佳純のボクシングについても、唯々菜の地味さについても取り組む合宿というアンバランスさw
忍も誘うのだが、この時に店の利益云々で帰ってこいって言われている。ここはパラレルワールドという感じはなく、忍ルートの時に周太が関わっていない場合って感じで、あくまでも世界線の違い感がある。
なおロミが一番この合宿に参加することに難色を示すという。
「俺とは別の意味で交流もったほうがいいと思うぞ」
そやな。っていう。周太にまともな事言われているロミも珍しさがある。
ロミはコミュ障というわけではないと思うんだけどなあ…良く分からない。まぁ周太とは関係がすでにできあがってることもあって自然なんだけども。
安定の片桐猛。コイツがいると話がもう一段階面白くなるまで有る。まぁシリアスにおられると困るんだけどなw
ロミも割と雑魚な所あるというか、まぁ運動は出来るようには見えんわな…w
なんというか、ロミのボケじゃないけど、弱いポイントがみえるというかねw
昼飯はラーメンにするのだが、めちゃくちゃ買い出しの時にラーメンをどうするか…麺がどうの…野菜がどうの…味によって合う具が変わる…と喋り始める唯々菜、めちゃくちゃラーメン好きだなお前。
でもこんな普通にラーメンとか好きで喋っている女が救世主メシアとして小笠原諸島で戦ってるの悲しすぎない?「私は猫にゃ」じゃなくてね、救いがねえんだよなあホント。
『はつゆきさくら』の体験版やった時にも思ったかもしれないけど、新島夕って主人公に天丼やらせるのそこそこ好きそうな気がする。
なんというか、使い所が上手いと言うか、主人公への印象を和らげる一手になるんだよねえ、でも毎回するわけじゃないし、その頻度とかがちょうど良いからなんか笑えると言うか…
「夜明けぜよ……」じゃないんだよ。
もう一回全裸ボクシング出てくるとは思わなかった、めちゃくちゃ笑ったわ。
不意打ちをやたらとしてくるので、飽きないと言うか、それ引っ張ってくんのかよって笑う。
周太は、ここでの佳純の問題への対処としては、基本的に佳純ルートと変わりがない。
ただ、周太を信じるという方向ではなく、こういうビデオを見せて、科学特捜部の面子に褒めてもらって…というやり方であった。有る意味で佳純ルートよりまわりくどいやり方じゃないまである。
というか、ここまで科学特捜部が科学特捜部やってるのこのルートが初めてまであるんだよな。いや、良いんだけど、だからこそにぎやかだなって楽しめてるんだけども。
置いていかれると寂しくなって「まてよ、おい」ってなる周太とか、やっぱりコイツは一人は寂しいとどこかで思っている所があると思う。それは、一人でいた期間が長かった過去の所も大きいんだろうなあとか。
ロミと周太の関係って確かにオカンと息子って所はあると思う。
気兼ねの無さがそういう所に出ていると言うか、一定期間、短い期間しか交わっていない割にはかなり幼馴染の雰囲気を超えてそういうところまで来てるというか…
殴っても良いサブヒロイン、片桐猛、便利である。
佳純を乗せて肝試しをしている時に、最後のキャラクターが登場。
実際に倒叙するのはもう少し後だけど。出てくるのがクソ遅いんだよなあ…
肝試しで真面目に怖がっていた周太。でもこれは怖い。
ウーノでハハハハって周太が笑ってて相変わらずだなあと思ってたら、唯々菜とお別れをする事になる。
唯々菜って普通なんだけど、こういう時の破壊力と言うか、唯々菜ルートでもそうなんだけど、不思議な魅力があるように思うなあ。人のルートでこれだけ爪痕残していくんだぜ?コイツ。
ここで実質的な第一章とも言える所が終了。
ここから実質的なロミルート開始と言っていい。
郷田の定期検診で良くも悪くもないという結果となり、郷田にロミは本当に信じられるのか?
こんな綱渡りさせて、根本的な所は解決しない。彼女の狙いはなんなのか?と言われる。別に疑心を持たせたい訳ではないらしいけど、これは正論と言うか、そういう謎はやっぱりある訳で。もっともな話。ここからロミの話が始まるぞという感じですな。
今一度頭に入れておきたいのは、愛内周太という存在はいつ死んでもおかしくない存在という事。
過去の境遇とか含めての愛内周太だが、やっぱり今の状況も最悪に近い。なんとか一日一日生きているという状態なんだよね。
これを考えていくと、なんというか捻くれまくっている所と、捻くれきれていない所があるのがどうも悲しくも感じてくる。
唯々菜ルートの郷田を引用するなら「可哀想な奴」なんですよね。
この愛内周太のささやかな幸せってなんなんだろうなって考えると、めちゃくちゃ幸せのハードルって下がりそう。愛内周太って地獄すぎるんですよホント。
ロミに当たってしまって反省する所とか、それでもロミお前は何を願っているんだとか、そういう事を考えられる奴というか、やっぱり憎めない奴というか、可哀想過ぎるんだよな。
ロミが”家族の事”で不在の間に、HP記載最後のキャラクターが登場、Σ(シグマ)である。
下手くそな翻訳アプリで日本語翻訳したみたいに喋るコイツ。これ北大路ゆきなんだ。なんというか逆にこういう感情という概念が薄めのキャラで対戦したこと無いから新鮮だわ。カレーうどんの下り可愛い。
開くのですか、開かないのですか
これはなんというか、『まきますか まきませんか』(ローゼンメイデン)を何故か思い出してしまった。Σが拾った猫はメシア(唯々菜)だと思うよ多分それ。
デカイ鯨の夢、そこでΣと周太は面識がある…
周太はΣに”あの時”助けてもらっていると。まぁ7年前でしょうよ。
今までのルートで出てきた”鯨”、”鯨の鍵”という言葉。この辺とリンクして、だいぶ点と点の間隔が狭くなってきて、線で結べるようになってきた感じがある。
周太は決断を迫られている事に気づく。まぁ時間はないという事。
Σはカレーうどん一滴も飛ばさないらしい。その情報、いる?ビリビリ!
『鯨の鍵』の情報はほぼほぼ揃ったと言えますな。
このゲームは本当に厄介ですわ(褒めている)、プレイしている側が脳死でプレイすることを許さないし、理解を試され続けるというか、その文章で100の情報を投げないんですよ。
だから、Aのルートのこの話と、Bのルートのあの話と、Cのルートのその話を合体させて100にする作業をこっち側がしないといけない。
考えるゲーム、アイこめ君はそういう厄介さがある。
・鯨の鍵を愛内周太は持っている
・鯨の鍵はデータベースのような物で、なんでも出来る
・鯨の鍵は元々隕石に付随していたっぽい
・Σによってその場にいた周太に託されたっぽい(7年前の出来事によってその場にいたと思われる)
・新世界の扉を開ける
・鯨の鍵は非常に危険なモノであり、世界の敵とまで言える
ここまで分かれば十分なバックグラウンドは見えてきますね、こうなってくると本当に愛内周太って可哀想じゃね?コイツ可哀想じゃね?
この声と背負われている感覚って誰なんだろう?ロミ?それとも周太父?それとも…
このゲーム難しいんだよホント、本当に面倒くせえゲーム。
キャラたちの間では思い出は基本的に共存されている、主人公の愛内周太は7年前の記憶を基本的に消そうとしているという事もあって、とにかく過去が断片的にしか語られない。
はい、過去ドン!こんなんでしたお前ら泣け!ってしてくれたら楽だし脳死で泣ける時だってあるのに、しれっと当然のことのように過去の話がぬるっと一つだけ入って終わることが多いこと多いこと。
でも、こうやってそういうのを考えるのって面白いと思うよ。
・あの時気づいたら船の上にいて助かっていた(海に沈んでいった時に鯨の鍵を貰ったと推測)
・あの後病院で長くいたが、しばらく寝ていたような物で、目も最初は見えていなかった
・10歳を超えての彗星病はかなり珍しい
・親父の遺産を運用して得られている金で暮らしている、管理は郷田。しかしそんな金はなかったはず
・親父の実績が金を生み続けている(多分モーメントの事だわそれ)
何気ない会話が、過去のルートの断片的な内容と一致していく感じが非常に良い。
伏線という感じじゃないんですよね、それこそこの後『彗星はデータをばらまいた』みたいな事が出てきますが、このゲーム自体、情報がばらまかれてるって感じで。
だから、それをちゃんと覚えておく必要があるし、それに付随するモノに反応するという作業がプレイする側には必要になってくる。
でも、だからこそそういうつながる情報を見つける度に「なるほど、そういう感じか」「そういうことか」という小さな納得や、理解をしていける。これが面白さに繋がっている。
これ本当にエロゲか?難しすぎない新島夕の文章。めちゃくちゃおもしろいけど。
比村茜から有村ロミに名前を変えた理由は、養子になったかららしい。
こちらはこちらで面倒な事情を多く抱えていそうなロミ。
7年前している事が非常に濃密で、この描写でも情報量がエグいんだよほんとに。
・ロミ母と周太は面識がある
・周太がロミにホテルのオーナーを紹介した
・色々あって養子にならざるを得なかった、名前を変えてでも
・結果ロミ母は壊れてしまった
・倒れたと連絡があって千葉まで行った
・今までで一番安らかな顔で眠っているのを見てこれでいいのではと思ってしまった
・父は有名な研究者、母は平凡な家の娘で駆け落ち
etc…
ロミは元々は育ちが遅くて、子供として未熟だったようで、捨てられている所が始点。
ロミがちんちくりんなの、意味あったんだ…ってなる。こういう容姿云々っていうのは、割とエロゲではスルーされがちな所があるのでちょっとびっくりしちゃった。
なんというか、ロミは母親に飢えているとも思えるというか。
そういう意味で、片親だったっぽい周太とは境遇が一致している。その中で”家族の不思議な冒険”をしたと。
あのときも、今も周太は心からロミに同情したと。
ロミの何がいけないのだろう。何が間違っていたのだろうと。
「普通のおかーさんになってくれたらいいだけなのに」
っていうのはロミの切実な思いでしょうけど、出来たら苦労しないんだよとも思うんだろうなあその立場になれば。
(新島夕は純愛って言うならちゃんと幸せにしろよって永遠に言われ続けてるけど幸せにしっかりしないってやってなくても知ってる、新海誠より幸せが嫌いな男なんでしょ新島夕)
確実に過去に関しては見えてきているし、もう分かってきている部分もあるけど本当に虫食いのように情報が出てくる。
でも、その虫食いで今出した所は次で説明されるとは言ってないのでどっかで覚えておかないといけない、いやこんなに脳内ぐるぐる考えながらエロゲするの初めてだぞお前、こんなん万人受けするかボケがい。
唯々菜ルートでは周太が唯々菜をつなぎとめる為に手を握る…という所があったが、
ロミが周太をつなぎとめているかのような描写をしてくるの、憎いと思う。なんでもないようにそういう事する。別にずっと握り続ける訳じゃないから、完全になぞるわけではなく、その上しれっとやってくるというか…
周太はタイムリミットは直ぐ側にいることを理解している。
もう終わりが近い、まぁだから唯々菜ルートでも終わりが近かった(郷田が言うには)だし、本当に綱渡りし続けてるんだよね。
猫…救世主メシアと星の会話。星このルート初登場です、おめでとうございます(?)
1文の情報量がヤバくなり始めている、知らねえことばっかり言ってくる、でも知ってることも多少はある。
愛内周太を見極める必要がある、だから島に連れて行くと。
巫女がいつも最善手を選んでいるが、今回の事は何かしらの不安や、戸惑いがあるらしい。
いや巫女の立ち位置何?ちょいちょい出てくるけど、彗星病患者に対しての対処を決めているのが巫女っぽいけどね。
コイツが判断を下した上で、メシアやら星やら野上やらが動いている事は間違いなさそうだけどねえ…
周太の状態が不安定になっている事もあり、ロミが泊まり始める。
またシチュエーション的な距離感の縮め方から始まるらしい。
(この間に実力テストがあるとか、うんこマンドリル再びとかあったけど割愛してる)
料理作れるんですねロミは、『はじまったな、冷やし中華。』とかこういう言い回しがそもそも好きだから腹たってくるな新島(?)
突然可愛いなロミ。そういうのよくないと思うなあ。(褒めてる)
小笠原で一緒に寝た時の話とかも出てきている。
全てを手に入れられるような、万能感に満ちていて、実際現実となっていて、一番大事なものと引き換えにと…
周太にとって、一番大事なものってなんだったんだろうね。それこそ、封印していた記憶のCGの周太って今の周太と違って明るそうなんすよねえ…
こんな中でも、日常的なシーンって面白い。
カラオケのシーン、翼をちょうだい(ください)からのクラシックオペラとかどういうネタなんだよ。というか周太、ロミはともかく佳純すらカラオケ行ったことないってどうなってんだよ…w
やっぱり猛めちゃくちゃ必要、日常に必要過ぎる。この場面では猛が一番まともだったんだよ…(
彗星病という病気のディテールがもう一回詳細に出てきた感じがある。
ああいう彗星機構とかが暗躍できるのは、国の環境づくりの圧倒的な遅れとかがあるんだなあ…と。
脳が影響を起こして、大変なことになってしまう病気というのは単純に厄介といえる。
彗星機構の動きから考えると、救われているのか、救われていないのか…う~ん…(少なくとも忍ルートの周太は救われていなかった、唯々菜は有る意味で救われているけど、本当の所を考えると…)
周太が今の時間を惜しいと思い始めている。
なんというか時間は迫っているのに、今の時間は楽しくなってきてしまってるの、虚しさを感じると言うか、そういうもんって所は別に日常にもあるような気がするなあとか。
環境って意外とあっさり変わってしまう所あるから…
この状況でも愛内節は健在なんだけど、ホントド偏見持ってるなコイツ。
屁理屈だけど理解できなくもないのがアレ。ホントアレ。愛内周太って人間味があり過ぎるんだよな主人公として。
それでロミが呼んでたSF小説読んだりするとなんか感化されてたりする。
ホントなんか捻くれてて単純な男。人間味しかねえ。
なんでやたらサイエンスフィクションって言ったんだよコイツ、かっこいいと思ってるのかな、可愛い。
ロミが家を開けると不毛な一日だったとか言い出してる周太。なんだかんだロミがいてくれることが大切に鳴りつつ有るのが分かる。
水着グラビアのアドバイザーってなんだよ、ファンだからってなんかシュール過ぎるだろ。
このポーズなんなんだよ、ハートを意識?じゃあやってみろよみたいな何気ない会話のテンポがやっぱり良い。でも不穏なのは積み重なりまくってるから怖さはあったかな。
アポロの下りなんなんだよ、これ。いや可愛いけど。めっちゃ可愛いけど。
寝起きの悪さの次元超えてるだろ、なんなんだよこれはw
どうでもいいと思えてない定期、倒れなかっただけ愛内周太は成長したのかもしれない。
星まりすさん本格参戦。
早口でまくしたてる愛内周太、メッセージ欄をはみ出す。前代未聞だろこんなの。
爆笑したわ、こういう手法でも笑わせてくるんだ…w
ロミに友達が出来てなんか嬉しそうな周太。なんでほっとしてるのかは分からないらしいが。
ロミは昔も周太としか遊んでなかったらしいけど…
いや、だから自分以外にもってことで嬉しいんじゃね?しらんけど。
息抜きが恐竜…そういやパジャマも恐竜だったね。
なんか男子の子供みたいな趣味じゃね?息抜きじゃね?
洗濯物の関係で、ロミの誕生日を知る周太。
誕生日祝ってやらないとなあと、世話になっていることで考える周太。
しかしその空想はたしかに『ぞぞぞぞ』だわ。それは絶対にお前らは出来ない。
まぁ結果、誕生日パーティーを企画することにするのだが…
うっせ死ねと星が現れる。
ほんとうっせえ死ねって感じがする。
星側…というか彗星機構側は新世界の扉が開く鍵を持っている事を把握しているのは、まぁどのルートでも変わらないですな。
ここで死にかける周太だが、鯨の鍵の力を使ってなんとか生き残る。
「いずれにしろお前に残された時間はわずかしかない」とか星めっちゃ悪役だなあ、コイツ忍ルートが一番優しかったなあ…お前仲間になると思ってるんだけどなあ…ならねえのかなあ…
しかし、鍵の呼称多くない?『鍵』『新世界の扉を開く鍵』『鯨の鍵』『真理の鍵』…いや別に他に鍵出てこないから良いけど。
どうせこのまま終わるなら、小笠原諸島に行って真実を掴みに行くと。
ついに物語も佳境を迎えようとしている感。いや~他のルートより長い。
周太は、巻き込みたくないと思いつつも、ロミが行くと行ったらそれは肯定した。無理に引き止める事はしなかったね。
そう言うような気がしてた、あの時と結局同じ、あの時はたどりつけなかったけど、今回は無事行けるかな…
こいつらのつながりって、やっぱ強固なんだよね、他の3人はあくまでも1ヶ月、2ヶ月の関係性の中でだから。やっぱり違う。それでもこの3人の関係性は関係性で時間が短いながらも濃密に描かれてたとは思うけどね。
恐竜ネックレスが周太からのプレゼント。
いやこの恐竜なら可愛いと思うけど?うん。良いと思うよ、周太の割にはいい選択だと思うわ(白目
結局小笠原諸島へは科学特捜部で行くことに。
忍の「行く!」好き。なおノリノリだった猛はメキシコ旅行に行く羽目になる。なんか可哀想な退場だけど、まぁ小笠原諸島シリアスだろうしね、仕方ないね。
旅行前に郷田との確認作業。
どうやら小笠原諸島には研究所跡があり、爆発事故を起こしたらしい。
唯々菜ルートであの時渡ろうとした…的なのがあったが、行き先はこの研究所跡だわね。
何らかの証拠隠滅が行われた疑惑が有るらしい。う~む。
ロミさんそれフラグって言うんですよ。
7年前とは違う、抜かりはない、あの時は時間がなかった、観光なんて気分じゃなかった…大事な所は未だに隠されている(グランドやろなあ)が、割と過去は提示してくれている。
こんな時にシコらないで愛内周太…でもシコる愛内周太が好き…
小笠原諸島旅行編、坂下唯々菜再参戦。
これは予想外だった。「What!?」案件。お前はもう出てこないのかな…いや出てくるとしても救世主メシアとしてかなと思ってたから。でも便利だな唯々菜の設定、いつでもどこでも坂下唯々菜は出現可能まである(そんなことはないけど)
周太の中で一定の覚悟は出来てる所があるんだよね、ある意味での遺言だから。
なんというか、グランドがあるだけに悲しい結末になるのは見えているから、そのペンダントの片割れは遺品になるだろとしか思えなかったわ。
そやな。
敵と思わしき星に手紙を渡しておく周太。なんというか、やっぱり義理堅いというかなんというか…
そしてやっぱり星は完全な悪ではないと思うの。
唯々菜の登場は、最終警告とも言えるもの。
救世主メシアは、愛内周太にとってこのルートでは敵と言える存在になりそうだもんね。
もう一度目覚めたら戻ってこれないと分かっている。まぁ回数制限で復帰してくる可能性はグランドでも想定しておかなきゃな…
唯々菜=メシアなの、こうなってくると残酷さが増してくるなあ…
『おかーさんとか、やってみたいかもしれない。』
とか言うロミだが、明らかに未来に悲観的であった。未来なんてないかのよう。
どういう事なんだろうか。少なくとも一年後であった佳純ルートや、四年後だった忍ルートとかでは生きてるんだけどな。
ロミを連れて行かないほうが良いのかもしれないと思いながら、どこかほっとしている周太。
あの時のように、あいつを危険にさらしてしまうかもしれないと思いながらも…
明朝の出発。誰だろ。Σとか…?選択肢が少なすぎるんだよなココ。
小笠原生体研究所跡。
本島(?)から少し離れた島、ここがステージとなる。
しれっとここで爆発をこの場で見たことが分かる。
爆発によって、海に投げ出されて、周太は鯨の鍵を得て、力を使って助かって、彗星病になって、彗星機構に目をつけられた…
という仮説を立てることが可能かなあ…
お前は猫じゃないぞ。
彗星の内容というのはココでネタバラシですな。
まぁ概ねココまでの断片的な情報と考えても納得できる内容。
鯨がデータベースっていうのは、彗星が情報体のような物で、それが生物に擬態したものだったらしい。なんで鯨なんだろうね。(ここは深く考えないほうが良いと思うが
一度危機に陥れたのは7年前?愛内周太は危険過ぎる存在だと。
なんというか答え合わせに近かったかな。ちゃんと考えてたから説明してくれて納得できた感じはある。
星も彗星病患者でしたね、まぁこれは佳純ルートの時点で、彗星機構に関わっている事で考えるべきところではあるかな。
オーバーロードは常人の動きではない速さで動けると。チートかな?
まぁ愛内周太の方がチートなんだけど。
周太は追い詰められて、ロミを置いて逃げてしまう。しかしこの島から出られることはない。船がなかった。
周太は自分を責める。実際周太は失策をしたと思うし、何かしらの対策なりなんなりはするべきだったのかもしれない。
計画して駄々滑りは周太のいつものパターンだけど、ここでの駄々滑りは致命的だった。
唐突に登場した声。幼少期周太と予想している。ある意味7年前の自分と自問自答か?
なぜここまで有村ロミはしてくれるのか。
愛内周太は知りたかった。自分がしてやれる事があったら何なのか。
知りたかったのである。
知りたかったから、なんでもやることにする。
新島くん「ぐああああああ」と「おおおおおお」めちゃくちゃ好きだよね。いや、良いんだけど。というか仕方ないんだよなこれ、周太側の視点なのも相まって具体的説明ができるような体への負荷じゃないんだわこれ。
よしなら消えてもらおう…ってどっかの強い国が言う奴だよそれ。
じゃあミサイルでこの島ごとぶっぱなすわ~とか北朝鮮でも考えなさそう。彗星機構の恐ろしさとんでもないでしょ、そこまでして愛内周太を消さなければならないと。
「世界を救うために、君には消えてもらうにゃ」は、なんか無能なナナ思い出した。アニメ見てるからね…意味合い的には割とそうだよね、合致してない?
ダイジョーブ博士みたいな事言わないで、というかコイツ唯々菜だと考えると残酷だなあマジで。
このルートではロミの目的は結局分からずに終わる。
まぁグランドだよねそれは。でもなんというか、ロミはロミで周太への感謝とか色々あったんだろうなというのは分かる。この辺りはグランドだなあ。
周太は想いを告げて、新世界の扉を開く。ミサイルを消滅させるのだ。
自分が消滅することは分かっていて、有村ロミを守るために。
唯々菜ルートと良い、やっぱコイツって主人公なんすよやっぱり。
偉いんだよなあホント。あれだけネチネチしてるくせに、一番追い込まれたの時の決断が『自分が』じゃないし、早いし、偉いんだよ愛内周太って。
愛内周太消滅により、とりあえずの目的は果たした彗星機構。
星は、ロミに周太の手紙を渡す。なんだかんだでこういう所は守ってくれるし、お前は生きなければならないと言う。
やっぱりコイツ悪いやつじゃないだろ、愛内周太が人類の敵でさえなければ。
ロミがなぜ愛内周太を助けていたのか、その抽象的な内容はこのルートの最後で一定の理解が出来る。
しかし、彼女の目的はなんだったのかは分からないし、なんでそう思ったのかはぼかされていると言っていい。
しかし、彼女の言葉が誤りではなく、愛内周太を表している事は、ここまでの愛内周太を見ていれば理解できる点ではないだろうか。
そういや愛内周太って声あったな、OP動画の最後に喋ってたのやっぱ愛内周太だったんだ。お前そんな爽やかな感じであんな事言ってんのか、相変わらず似合わねえなあ。
なんというか、愛内周太らしい手紙というか、ありがとうとか、何の後悔もしていないとか言いながら”生きていて一番悪くなかった”とか言ってるのがらしいなあとか。
有村ロミルート、終了。
唯々菜ルートで打ちのめされた訳ですが、このルートは過去3ルートをより活かしながら、新たな情報を虫食いのように与え、今までの情報と合わせてかなり色々なことが分かってくるルート。
そして、有村ロミとは何か?というところにも手をかけたルートだったかなと。
あくまでもグランドの前座という立ち位置であることは間違いないんだが、それでも多くの情報が出てきているし、そのちょっとした情報が、他のルートで出てきた情報と結びついて、「あっ」と思わせてくる。
大きな情報追加もあったわけだけど、それも答え合わせに近い所もあって、ここまでやってきた事が形となり、線となり…という感じ。
鯨の鍵もΣの登場もあり、ほぼほぼ全容が明らかになってきた。
有村ロミとの関係も、気兼ねない関係、オカンと子供という所もありつつも、どこか深いつながりを感じる。
しかし、有村ロミの気持ち一つ理解することが出来ないまま、愛内周太は蒸発してしまう。
有村ロミは愛内周太を守りたかったし、愛内周太も有村ロミを守りたかった。
愛内周太は、全てを失っても有村ロミを守り抜いた。
この方法しかなかったのか?と言われればそれまでだが、愛内周太は不器用ながらも守り抜いた。その事にせめて拍手を送らなければならない。
愛内周太と有村ロミ…比村茜に、7年前何があったのか?
より詳細に鯨の鍵は語られるのか?
彗星機構のより詳細は分かるのか?
小笠原生体研究所の中身とかも?
巫女の詳細は?
有村ロミの思いとは?
有村ロミは愛内周太をどうしたかったのか?
とにかくばらまかれまくっている今回の作品、これを形となり線となる度に小さな納得と衝撃が繋がっていく、無限わんこそばみたいだなこの書き方、めっちゃたまに急に5玉くらい渡してくるタイプの奴ね、なにが言いたいかって言えば面白いんだよ、こんな面倒くさい作品が。
グランドルート
これ結局どうなったらグランドルートなのか、っていう基準はヒロイン云々じゃなくて、愛内周太がちゃんと生きるという話になってきそう。
やっぱりこのゲームって愛内周太のゲームなんすよねえ、有村ロミでさえ”有村ロミのゲーム”って今の所は言えないかなあって所がある。
個別全てCHAPTER2だった訳だが、これグランドは実質的には2章構成になるのは、HP公開時の情報を考えるとほぼ確定。『過去編』→『真相編』をグランドルートが担う事になる。
結論として、愛内周太がどうやって普通に生きていけるか?という所になるのはほぼほぼ確定だと感じている。そもそもこれ、どこから始点になるのかが分からない。
個別と同じで夏休み入るタイミングなのか?良く分からない。
分かってる事と分かってない事が極端過ぎる。さあ、勝負だ新島夕!
タイトル画面に『GRAND』が追加。
『TO BE OR NOT BE』…"あるべきかないべき"かとか、"存在するかしないか”とかが多分言いたいんだと思う。
表面上は謙虚だったからコイツ7年でねじ曲がったのかなと一瞬思わせてコレだからな。
愛内周太さすがだわ、期待を裏切らないわ。でもこのときのほうがまぁマシなんだろな。
というわけで、過去編となる。
7年前、父親である愛内浩太は魂というものの存在を証明する。
脳はあくまでも交換装置で、その奥に魂が存在する。
ネズミでの実験にも成功し、まさに証明したと言えることであった。
パパみたいな科学者になりたいと願う周太だったが、この発見で浩太は帰らない日が続く結果になる。
「パパ早く帰ってこないかなあ」って思っている周太、やっぱりまだ純粋。
授業つまらないと思いつつも、ああいうのは平均に合わせないといけないとか、別の問題集したいけど、そんなことしたら先生が気を悪くするし、眠気を殺して頑張るしか無いとか思っている周太は幾分か今よりはマシ。幾分だけど(
そんな中全国模試で周太は転校生である比村茜に負けての二位となってしまう。
周太はそんな雰囲気に見えない茜をカンニングでもしないとそんな事にならないだろとキレる。う~ん、愛内周太だなあ。
でも愛内周太比で考えれば、お父さんは誇りに思っているし、俺はずるなんてしないって思ってるし、そういう奴に負けないんだっていう気概は悪くないとは思うよ。
なんというか、皆をほんとうの意味で見下してはいないとかなのかな。とにかく現在の愛内周太よりは幾分マシ。
まぁそれは「決めつけはよくない」と言ってくれる浩太がいたからこそそのラインは守られていたのかもしれない。
そして、話は父である浩太の捏造疑惑へと入っていく。
こういうデカイ発見って色々な陰謀があったりするのって、あるあるだったりするしなあ…
おとーさんに謝れって言われた、自分も考えて悪かったと謝れる周太は、やっぱ今よりマシ。でもテストの点数がなんだとか言い出すのはいつもの周太。
クソ難しい問題を出して解いてみろとか言い出すのもいつもの周太。
でもこれを解く茜はそれはそれでヤバい。これを解いたことで、周太が認める感じなの、本当になんかコイツなあ…ってなるのだが。
周太は、なんというか母親がいないこともあっ浩太への愛というか、信じる力がめちゃくちゃ強いんだよなあ…こんなやつでも家族は信じられたし、誇りだったのかもなあ。
問題をバンバン頑張って解いていく茜。
ちゃんと反省は出来る周太。
慣れてるからって言う茜。う~ん闇が深すぎるだろう。
周太は、茜にいじわるしてしまった事で、世界の凄い奴らもパパに負けたのが悔しくて、意地悪しているんだ、パパを守るのは自分だと調べ始める。
浩太による論文の捏造疑惑というのは、割と聞くこともある科学は偶然に依存してはいけないという奴であった。
なんでここで浩太は自宅に閉じこもってしまったのか…と考えたくなるが、恐らく組織側にも味方がいなかったんやろうなという感じかなと。
周太はマスコミに自分が出てでも説明すると動くが、浩太に怒鳴られてしまう。
浩太はその後「すまん」と謝り続けるが、まぁ怒るのは無理ない。周太も言われて落ち着いて考えたら分かっている。
こういう所を見ていると、周太は無計画に理想的な方向に進むと思って行動してしまうのは昔からなのかもしれない。
そこにブレーキをかけられたのは、浩太だけだったのかも。
ここからまともな生活を送らずにほぼ7年を過ごす周太は、この傾向が治らずにアホを繰り返しているのかもしれないと考えられる。
自分ではどうすることも出来ない。だから、数少ない親戚であるおじさんに相談することにした周太。
浩太に相談すること無く、おじさんのいる小笠原諸島の研究所を目指す事にする。
茜はそれについていくと言い始める。なんで?って感じだけど、興味があるらしい。
しかしもう母親の闇がすげえな、こっちはロミ√である程度把握していることだけども。
周太は手紙を書き残して小笠原諸島に向かう。
浩太もぼんやりしているというか、そういう所があった。
ゲームするかって言われるけど、明日の早朝に出るから周太は断っちゃうんだよなあ…
しれっと嘘をついたりして、小笠原について、海で少し遊んだりした時に周太は茜のアザを見つける。
そして、おおよそロミルートで聞いた内容を話す。
どれだけ勉強しても、それをずるだと思われるって言った時の
「なんでそんな。そんな疑いかけるなんて、おかしいよ」
「え?」
「え?」
好き。こういう所でこうふふっとさせてくるの好きだし、周太はホントさぁ…ってなる。
いなくなったらひとりぼっちだし、いなくなられる事を恐れているはずだって言う周太。
まぁいなくなられてるんだけどなお前の父親は…とは思うけど、まぁこれも浩太を救うための動きだと信じてるしなあ…
こういうって事は、周太にとってもそうなんだと思うしな。
この頃からアポロ言ってたんかい。
朝から海を超えて、あの島に向かっていく。しかし全然進まない。
二人は泣きながら船を漕いで、ようやく島にたどり着く。
しかし、ロミルートで示された通り、二人は研究所の爆発を目の当たりにしてしまい、周太の目論見は未完になってしまう。
あっ、お前が巫女なの???ってなった。
もっと人間っぽい奴だと思ってた。なんだ、ロボットとかなんだ。あっ、そうなんや…
勝手に人間だと思っていたこっちが悪いんだよな。
二人はこの姿を見てしまいめちゃくちゃ叫ぶのだが、こりゃ子供にはトラウマも良い所だわ…
追い打ちをかけるかのように、何者かに銃で狙われる二人。
逃げるにはあまりにも二人は非力だった。海の中に落ちて、溺れて死んでいく運命…
茜を巻き込んでしまった事と、浩太に謝罪する周太だが…
その時、鯨が現れ、周太に鍵を与える。
まぁこれΣなんだけども。
コレが鯨の鍵、真理の鍵、新世界の扉を開く鍵である。
これを受け取ってしまう事で、愛内周太は世界の敵となることを彼はまだ知らない。
その事を説明して、きっとあの鯨に助けられたんだと言う周太。
そして、この鯨の事を浩太に教えてあげるんだと、捏造なんてどうでもいいと。
なんというか、子供って感じするわ~w(
帰ってきたら、茜の母は最早どうしようもない奴だった。
周太は、自分を怒れとか、色々言うが聞いてくれない。
こんな大人がいるんだ…と思いながらも、自分が無責任なことを言ったことを悔いた。
周太はそんな母親から茜を連れて逃げて、ホテルを経営している知り合いの有村さんに連絡して、避難するように言う。
受け取れないよという茜に、これは出世払いだと貸す。
いつか偉くなったら返してくれれば良いと。
周太は、茜を救ってるんだよなあここで。あんな環境にいた茜を。
明日会って話そう、お前の力になるよと周太は言って、また明日と別れるが。
その明日は来ることはなかった。
ここで過去編が終わって2nd OPが流れます。
この描写だけで、なんで愛内周太は彗星病に10歳以上という非常にまれなタイミングでなったのか、そしてなんで目が見えなくなっていたのか。そういうのがある程度説明がついちゃう。
海で鍵を貰った時点で、彗星病になる可能性は非常に…というかほぼ確定だったように思える訳だが。
その上で浩太の自殺というのが大きな引き金…ショックとなっている。
いなくなったら恐いと周太自身が言っていたこともそうだし、なによりも父親を信じていた…というか、唯一信じられるまであったであろう存在の消滅は、あまりにも大きなショックを与えた。
そして、その現実から目をそらすという意味で、彗星病の症状として目が見えなくなった。
もしかすると、目を見えなくしてしまったのかもしれない。周太自身で。
ここではそんな事一つも言ってないんだけどね。でも今までの情報をしっかり足し合わせればこれだけの情報が溢れ出てきて、納得できる。
う~ん、なんなんだこのゲームは…
という事でここからが本番。グランドの開始と言える。
その最初の入り『喫茶ステラと死神の蝶』(ゆずソフト / 2019)思い出したわ。
周太は、決して思い出さないようにしていた事を夢のように、映画のように思い出す。
あっ、そっからなんだ。ロミルート延長線上なんだ、パラレルワールドにするのかと思ってた。(濡れ場ロミルートで出来なかったこともあり)
グランドはあくまでもロミルート終わりの所から続きものとして、周太が死んだ後の話となります。あんまこうなることは予想してなかったな、まだまだ雑魚だ筆者は。
というかここからどうすんだよってなるんよそうなるとさあ…と思ったけどアインシュタインおったな、アレやな、うん(やっている時はそこまで行き着いていない筆者さん…)
いつもの公園にたどり着いて、Σと出会う。
Σはここは鯨の中であると言う。肉体を消滅させてしまった周太は魂だけの存在となり、鯨の中に魂の記憶が転送されて、鯨の中の世界にいると。
鯨の中で簡単に言えばなんでもありな訳ですが、鯨の鍵を持っていた周太は死んでも鯨に惹かれる訳ですよね、鯨の中に一時的に自分の領域を作って自分を維持している感じ。パソコンのハードディスクのパーティションとかを筆者は思い出した。
Σの星(正確にはΣはAIの為にΣを作った星の方が正しいけど)は滅亡を迎えた。
しかし、文明だけはなんとか形を残したいと思った。文明は、もう少しで真理と呼べるような何かに繋がりそうだったから終わるわけには行かなかった。
だから彗星として情報体を発射。宇宙を旅して知的生命体との出会いを果たす事がΣの役目、それがたまたま愛内周太だったと。だから鍵を渡したと。
なぜメッセージを受け取れたのか?という所については、結局この作品ほぼ言及されませんけどね。まぁ『可哀想な奴』なのかなあ。
新世界の扉を開けば、文明情報がこの星にエネルギーとして拡散される。
地球の文明は何万年という時を超えて進化して、そのさきへと行ける。
宇宙の真理を解き明かすような進化の主導者に、周太はなれる。
しかし、彗星が飛来した時にわずかに放出されたエネルギーだけでも彗星病を起こしている事から分かるように、扉を開けば、ほとんどの声明は対応しきれずに死ぬだろうと。
その中から万分の一より少ない可能性で適応するものが、今までの人類が持ち得なかった知識と能力を得て、世界を革新していくだろうと。
周太はその事をなんとなく分かっていた…というよりは、恐らくその情報の一端を見た7年前の段階から、その事は見ていて、それを理解したという感じなのかなあと。
ただ、ここで思ったのは、確かに周太は開けてないけど、開けようとした事はあったんじゃねえのとか思ったり思わなかったり。
まぁでもあくまでも扉を開く訳ではなく、ロミルートではロミを守るためだった訳だし、それもそうかなとも思いつつ。
とにかく愛内周太の決断としては新世界の扉を開かないという事だった。
Σには感情がないらしい。「ビリビリ!」は感情じゃなかったのか?
感情をもったAIが自分たちの星を滅ぼす遠因になっているらしい。
Σはロミに危険が迫っている事を伝える、
周太を消したのに、まだ彗星機構は何かを恐れている。
彗星機構は、小笠原の地下に基地を作り、Σ…鯨がここに来た理由を悟り始め、鯨の殲滅へと目的が変わり、Σは周太を守るために監視し続けていた。結果、周太は力を暴走させて自滅したが。
彗星機構は小笠原諸島に周太をおびき出すことによって、人の少ない場所で手段を取ろうとしていた。
もしくは、周太さえ利用して鯨の力を欲しがった…とΣは推測する。
彗星機構の動きというのも、なんとなく分かってくるというか、まぁここまでのルートでもあった通りなんですけど、世界にとって危険な奴は消しながらも、彗星病患者を利用してのモーメント操縦者を引っ張ってきて、各国水面下で戦っているというかねえ…
あのモーメント操縦者云々の所は善か悪か悩む所なんだよなあ…
周太を消そうとしてるのも、分からなくはないんだけどね、でも周太にとってはたまったもんではない感じが。
今の周太はどうやってロミを助ければいい?となった時に、アインシュタインの登場である。
心経回路を備えたデバイス…モーメントであるアインシュタインに接続すれば、現実世界でも戦うことは出来る。
浩太たまさに命をかけて行っていた、なんとしてでも突き止めなければならない、半端な知識を嫌い、解き明かせば人間は早々に間違えないと思いながらやっていた研究が正しかったことの方は、周太にとっては怒りよりも上回った模様。
また、何度かこのロボットに接続して動かした事があるとの事。
周太は覚えていないし、実際の世界で起こったことではないらしい。これってなんだろうなあ…
唯々菜ルートの唯々菜が見た過去の一人暗い部屋で~、と忍ルートの彗星機構の暗い部屋がマッチングする事から、幼少期に彗星機構側で実験体にされていたとかが濃厚だとは思っている。
これが平行世界観測している『9-nine-』的なやつなら忍ルートのアレでいいんだけど、それではないし、Σが状況がよくわかってない時点でその線はないんだよな。
はい、ここ新島夕ズルいぞポイント。
人はちゃんと理解さえすれば、そうそう間違えない、でも半端な知識は間違いを犯させる。だからその仕組みさえ解き明かせば、正しく使えるのが人間でこれ(モーメント)がどんなものでも研究を続けるという決心を話していた浩太。
その浩太が結果的に命をかけて行おうとした実験がこのモーメントであった。
そのモーメントに好きな科学者の名前…アインシュタインを付けたのは浩太。
全身全霊をかけていた研究のモノ…有る意味で愛していたと言えるモノに対して、浩太が愛していたモノの名前を付けている。
それを使って、周太はロミを守りに行くわけで。
浩太は勿論周太を愛していた。一人だけの親として。
これで『愛内浩太発、アインシュタイン経由、愛内周太行』の構図が完成するんだよね。
これどういう事かと言うと、『アインシュタインより愛を込めて』って作中で言うだけで名作になってしまう魔法がかかった感じ。
この作品のセンターポジションは『愛』、『愛を込めて』である事がこの時点でほぼ完全に確定してしまうので、タイトルを回収するという、まぁどんな作品でも割とされる事を行うだけでこの作品は名作の雰囲気を得られてしまう。
どんな形で出てきても、この外堀が埋まってしまったので、タイトル回収で名作が確定しちゃうという。
何がズルいかって言うと、この作品自体そうなんだけど、この作品時間としてはひと夏のラブストーリーってある通り短いから、時間的な積み重ねは設定上ほぼ不可能。
じゃあどうしたかって言うと、7年前という過去の事例を引っ張ってくることが一つ、そして、各ルートで断片的に情報を見せていくことで、情報としての積み重ねを作ったという事。
だから、アインシュタインの名付けた理由がこのグランドで出てくるだけで、今までのルートの情報と合わさって、タイトル回収の威力がめちゃくちゃ上がるようになってる訳。
逆に言うと、この作品はこの積み重ねを感じられなければ、タイトル回収は最弱に見えるという事。
でも、この積み重ねが見えてしまった人間は、この作品から逃れることはできなくなる…だからこの手法は大変にズルいし、腹たってくる。でも、そうやって書けるのが凄いから結局認めざるを得ない訳ですよ。
アインシュタインってそんなデカかったんだってなってくるんだけどね、もっとちっこいと思ってたよ。
まぁこうやって中に入って云々は忍ルートでやってるから、アレだけど。
動作確認でリモコン操作したり、トイレ座ったりするのは笑うが。てかリモコン触れるのか…(
屋上に追い詰められているロミ。この構図周太で見たわ。
巫女がそう言っているらしいからという森。なんというか、彗星機構側の連中って自分の考えって奴が不足してる気がするというか、そうじゃないとやっていかなかった感はある。
星はまだ人間でこういうことやってるだけマシだし、コイツには割と情があるのは忍ルートでも分かってるし、嫌いじゃないよ。
メシアのこの姿初めてだよね多分。忍ルートもこういう感じで戦ってたんだなって感じだけど。
なんだかんだ最初にメシアを見たのが忍ルートで、リーダーとしてちゃんとやってて、まぁ多少サバサバしすぎてるけど、悪いやつじゃなさそうな感じがあった上で、メシア=唯々菜である事を知っている身からすると、そんな悪っぽい筐体なんだ…ってなるけど。
いやまあ、ロミルートを見ればそんな感じもあるんだけど、コイツも言うて中間管理職なんだよなあ…
周太は、コイツあの猫だって事と、奴も俺と似た境遇なのでは…?と考える。
メシアはある程度アインシュタイン=周太であることを分かった素振りを見せてヘリで消えていく。
こんな展開でメスガキ出てくると思わねえだろ、こういう所でふっと力抜けさせるの、考えるエロゲって感じがする。こういう休憩というか、何も考えずに笑える所があるというか…
ああいう癖の強いサブキャラ、モブキャラの再登場は面白いというか、「おお、お前!」ってなる。
アインシュタインへの接続は疲れるものであり、慣れていく必要があるという事だった訳だけどw
Σ、鯨はこの星の暦で20年で空へ帰る予定らしく、終わりは近づいているらしい。
しかし、あくまでも鯨の中にいる周太は肉体を失ってしまっている以上、それより早くに消滅してしまうだろうと。
鯨がいなくなれば、彗星機構が止まるのか?という確証はないけどね。
あくまでも鯨にいるのは一時的な待避所か…キャッシュみたいなもんか…(全部PC関連で考えるな)
この夢のような世界でも夢を見るのだろうか…ってあるけど。
置き手紙。電話。周太…ってこれ7年前の浩太視点と考えられるんだろうか?
とりあえずこんなに自分の事を思い出すこともないだろうし、多分そう。
でも、じゃあなんだろう。走馬灯的な感じなんだけどなあ…
悲しそうな男の顔って誰だろう。訪問されて意識が薄れてるって…
まず殺しの線を一回考えたくなるけど、じゃあ悲しそうな男の顔にならなくない?
どっちかっていうと、説明してくれって言われて断ってるとかの方が筋が通る気が…
でも、殺さなければならなかった…とかの方が辻褄合うのか?
そもそも電話は誰から?訪問してきた人間と、悲しそうな男と同一人物?
明らかに重要な事だと思ったが、この場面だけではその事を確定できる程の物がなかった。ここでは。
翌朝、周太はアインシュタインでの動きに慣れるために、馴染みの面子が元気にしているかを見に行く。
Σは周太とはバレずに接触することを条件に了承する。
また、周太のことは行方不明という事になっており、ロミが詳しく話していないようだ。
周太の中の考えのガバガバさ好き。Σの卒業式って例えが滅茶苦茶合ってると思う。
「周太が私を守るために史上もっともかっこよく死んだ」って言ってるロミ滅茶苦茶頭悪そうで笑った。
これだけ情報量詰め込んでるグランドでちゃんと笑わせてくれて嬉しいよ。
それぞれのヒロインがなんだかんだ愛内周太って奴を嫌いには思っていない、帰ってくるのを待っているというのは、王道だけど、やっぱ良いな。
決してまっすぐ褒めているわけではないし、アイツには悪い所がある事を知っている上でってのが良い。そこで多少のひねりがあるというか。
なんというか、こういうのに筆者は単純に弱い。
モーメント…アインシュタインに接続し続けても、消滅は免れないという事を聞きながら、周太は誰かの視線を感じる。
誰だろ?浩太だったりするんかなとか考えたっけ。
この鯨は絶え間なく接続しようとしてくる奴らがいて、それを拒否し続けている。
入れるのは周太だけという事。なんであの時だったのか。
偶然…正確には分からないとΣ。生きようとする本能が、すぐそばにいた鯨の接続する鍵を掴んだのかもしれないと…
消滅したとしても、こんなもの使えるか。と周太は考えている。
周太、このルートでかなり使わない側にシフトしている感じあるよね。
それこそロミを守るために一時期はその一部を開けたまである癖に。まぁあれは守るためだったしなあ…別にこのルートでも、守るためだったらそういうのは使っても良いと思っている節はロミの屋上での際にあったし、おかしいとは思わないけどね。
ロミに会わなくて良いのか?って言われる周太。
正体明かさないにしても、恥ずかしいことを消える直前に言ったから…って言った時のΣがコレ。
う~ん、愛内周太なら言いかねない。言いかねないけどここでは違ったから…違ったから…
そもそも俺はなんであんなセリフを…奴の事は尊敬しているし、好意みたいなもの持っているけど、好きとかそういうのとは…とからしくないこと考えている周太。
どうでもいいっての。好きとか嫌いとか。って言ってるけど傾向と対策からどうでもいいとは思えてないと思うけどな…w
周太は、小学校に向かう。
なんというか、周太は周太で今の状況を受け止めきれていない事を理解できる文章というか。
身体という器とか…と思いながらも、そういうのってバカにできないのかもって思ってたり、周太は周太で複雑だったりする。
そんな所に星が現れる。
お前は愛内周太だと分かった上で、ロミを助けてお前だけは遠くに逃げろと忠告する。
機構はなんとしてでもお前を完全に殲滅するためにこの街にミサイルぶち込む気だと。
これには森も流石に疑問を感じたのか、周太に忠告しにきてくれた…という形
周太は、お前らが言うとおりにするからロミを狙うな、ドンパチしたくないと言う。
これに驚いた星だが、上に話を通してみるとは言ってくれる。(…まぁ忍ルート的に無理な気しかしないけど)
巫女が決定している…が続くわけだが、巫女は過去編で出てきたアイツだからなあ…彼女というのが正しいのかわかんねえ見た目だったぞアイツ。
星が、お前愛内か?と言い出す。
まぁ確かにさっぱりしてるかもしれないが、それはひどくない?と思ったり。
なんだかんだ追い込まれたら主人公力発揮してきただろう愛内周太。
野上との交渉は失敗に終わるが、まぁ野上が言っている事も分からなくはないんだよね。
チート持ってるのに使わず、まるで常人のフリしていつでもボタンは推せるような状態だから…
メシアさん出番よ~って、蛍出てくるんだね。こっちは蛍という認識ですがOKなんでしょうかそもそも(
さて、じゃあメシアを仲間側に引き込むのか?という所でしたが、殴り合うとかいうどこの少年マンガだみたいな方法だった。
ただ、これは魂をモーメントに…という構造上、割と正しいやり方というか、設定に対して適切な方法だったように思う。
魂と魂のぶつかり合いが物理で行われているという状況は、ぶつかればぶつかるほど、相手のことが分かってくる…というのは、この設定上非常に良いと思う。
周太はメシアの事を…坂下唯々菜の事を思い出していく。
「俺は思い出してきてるぞ、お前はどうだ?」とか言いながら、「頭、おかしいんじゃないか」って言い出す周太は周太らしいと言うか。
でもそれだけの衝撃、ショックがメシアには必要だよねとも。
憎しみしか伝わってこない…でしょうねえ…(唯々菜ルートを思い出しつつ)
壊れた少女(蛍)にはクリティカルヒットする説得だったと思う。
健気な救世主なんかじゃない、お前は普通のやつで、普通の良い奴でしかない。世界なんて救えないけど、困っている変な男のために、力になろうとする良い奴だ。
なぁ…坂下唯々菜よ。
愛内周太の義理堅さというか、なんだかんだで”悪くない”と思えている人間に対しては尽くすんだよなあ、それは7年前の茜にもこれまでのルートの4人にもそうで、ここでもそうだった。
やっぱりちゃんと主人公だよ愛内周太はさ。
うっせ黙れ的な感じで野上はミサイル発射準備しろと言うが、状況が変わる。
愛内周太しか鍵を持っていないはずなのに、鯨が起動して扉が開こうとしていると。
周太はΣとの交信が途切れてしまうし、こうなる(扉が開く)事を最も恐れて、ロミを囮にして周太を引っ張り出して、殲滅しようとしたのに、その目論見が外れる。
そりゃロミは周太って気づくわね。彼女が気づかない訳がないだろう。
なんというか、ロミって可愛い笑顔と、なんとも言えない笑顔があるの、ズルいと思うよ。
ロミはこの半月調べることは調べ尽くしたとか言い出すし、もうやる気しかねえなこの女。どこまででも来るぞコイツ。
もうどうしようもないって言っているメシアだが、周太は一応俺は鍵持ってるんだからなんとか出来るかもしれないから行ってやると言い出す。
星もそれに同調。ここまできたらやれることをやるしかねえと。やっぱり星はなんというか目指す方向性さえ合えば頼りになるやつと言うか、良い奴なんだよ。
ロミは「世界が終わるかの瀬戸際なら、私にも見届けさせて貰う」と言い出す。
周太は「言い出すと聞かないぞ」と。よく分かってるじゃねえか。
メシアこの流れに乗る。あくまでも上の指示を聞いて動いてきたであろうメシアにとって、こういう行動を取ることがどれだけの事かとかを考えると、ここまでの流れがないと同調してくれなかったんだろうなって。
でもギニアムの騎士、いる?お前らいる?周太がロミルートでの最後みたいにあっさりやっつけちゃうし、お前ら必要だったか?まぁ忍ルートではボス的な存在は必要だったとは思うけども。
まぁグランドにも出さないとなあ~と思ったんだろうけど、お前らは別にあってもなくても別にいいだろ、もっと埋めるべき穴はあっただろ、なんで中途半端にギニアムだけ埋めたの?その場しのぎの穴埋めとかいらないからさ…
この辺の大団円感、グランド感出てきたよなあ…
しかしお前ら合金でできたロボットを愛内と普通に受け入れるな。
でもなんというか佳純の感じ方は佳純らしいなあとも思うし、猛のボケはやっぱ必要だなあと思いながら。
まぁ説明している暇もないしな、でもこういうのはいいよななんか。それこそ『ハートキャッチプリキュア』(2010)とか思い出すわ。なんでそれなの、もっとなかったかそういうの。
星はいいキャラしてると思うの…
というかマジでどのキャラも愛せるとおもうよこの作品割と。
彗星機構は200万を超え、全体像は我々にも分からないレベルだと。
それを取り仕切っているのが一人の巫女。素性は不明。かつて生体研究所で彗星について調べていた研究チームのリーダーだと言われている。
周太も考えるけど、じゃあ郷田はその母体にいた事になるわけだね。
とにかく頭がきれる女で、そいつが愛内周太は世界を滅ぼす可能性があると言い、見守ることに。
下手に刺激をすれば、その時点で鯨を起動させるかもしれないから慎重に。
しかし、しびれを切らして小笠原諸島におびき寄せたと。
ロミには来ないようにメシアが何度も言っていたようだが、ロミは無視してついてきていたらしい。
しかし、そのやり方も上手く行かなかった。
想定していたよりも鯨に近づいていた周太は想定外の力を引き出してミサイルを無効化してしまい、魂を鯨に退避させてしまった。だからロミを狙うことでおびきよせたと…
ロミはじゃあ誰が鍵を開けたのか、普通に考えれば周太しか考えられないと言う。
しかし、そんな事はない、考えたこともないと言う。
周太はその一部を見たことはあったが、それをしたらどうなるのかを理解していた。
だからそんなものにさすがに手は出せないと。
でもこれっておかしいんだよね。ここでようやく筆者は引っかかった。
愛内周太がそんな事を考えたことがない事は無いはずなんだよ。
体験版…共通範囲でロミと周太があの公園で会った時の事を考えると。
愛内周太はそういう事を考え続けていた人間のはず。
それを考えてはためらい続けてきたのが愛内周太のはずなのだ。
だから、誓ってないというのはおかしい。
だから、鯨の中に突っ込んで、誰かの視線を感じた後、ロミは言うんだよ。
「君は、誰だ」
と。
思ったとおりの箇所を引用して、ロミは「君はいったい誰なんだ、周太」と言う。
このくそったれな世界、真理と引き換えに滅ぼしてやろうと思うことがあったはずの周太はなぜ忘れていたのか。
それはもうひとりの"愛内周太"がいたからである。
ロミを助けたことで意識のだけの存在…魂となった周太は鯨の中に取り込まれる時に、鯨の情報を見た。
それをほしいと思った。
開くのには時間がかかるから、囮として複製を作って時間を稼いだと。
いや~、直前で気づけましたが、非常に良い『転』だなあと。
前提条件をひっくり返すというのは、エロゲに置いての、シナリオにおいての常套手段だと思うが、これも良く出来ている。
スタート地点からそのものが違うってのは、「おぉ~」ってなる奴やないかと。
『そういうもん』って思っている物を壊すのって良いと思うし。
その予兆ってのはあった訳だし。思えば星の「お前、愛内か」っていうのも予兆だったわけだ。そういうのって楽しいし面白い。そういう『転』を作れる作品は良いゾ~ってなる。
かばって身体を失ったのも計算のうちだったのかと聞かれている"愛内周太"はそれなりに残酷だと思う。
あんなことしたくなかったし、相当な覚悟がいった、あんなことなければ、その気になんてならなかったかもしれない。確証がなかった。本当に真理を手に入れられるのか。それが手に入ると分かれば、手をのばすと…
”愛内周太”の言う通り、ロミはそのうち手を伸ばしてしまう直前だったと分かっていた。
分かっていたからこそ、他人と関わる事で、手を伸ばさないようにしようとした。
7年前、浩太の自殺を知った茜は、周太を探して見つけるが、そのときには周太は心を閉ざしてしまっていた。
彗星病を発症して、目も見えていない。遠い場所に転院するというのは、恐らく小笠原の地下基地のことだろう。
恐らくこのタイミングとかなんとかで、周太はアインシュタインを稼働させた可能性が高そう。
茜は、周太に自分の助けが必要な時が来たら、出世払いの恩は返すと。
そのために賢くなって、すべてをかけて力になると。
茜…ロミにとっての原動力も、ある種で周太だったんだろうなと。
う~ん、画像を切る所がこの辺は見つからないね。
ロミは扉を開けさせたくない、開けない為に動いていたんだと”愛内周太”は言う。
半分だけ当たっているとロミは言う。
ロミも、こんなくそったれな世界なんて消えてしまえば良い、それか自分が消えてしまえばいいと思っていたから分かると。
そんな中でささやかな光をくれたのが周太だったと。
なんというかロミと周太って境遇は違うんだけど、同じところがあって、なんというか不器用な奴らと言えば良いのか、アホと言えば良いのか…
でもロミの原動力は周太で確定なんだよなあこれ。
そんでもって、周太(アインシュタイン)と”愛内周太”は”愛内周太”が本体というわけではないという事。
”愛内周太”は”愛内周太”で周太(アインシュタイン)に何かを押し付けて、見ないようにしている…
まぁこれは、ロミルートの『生きてきて一番悪くなかった』と書いていた所から分かるように、周太は本当に扉を開けたいと思っていた訳ではないという事。
たとえ情報の一端を見たとしてもおいそれと開けられるような人間ではもうなかったはずであると。
だから”愛内周太”は愛を知るのが怖いんですよね。
世界を好きになるのが怖い、誰かを好きになって身動きが取れなくなるのが怖い。
だから切り捨てて”愛内周太”を作った。自分がそういう事を考える前の、考えない、見ようとしない自分を作り出したと。
「どうでもいいだけだ!!」の説得力が皆無なのも、この作品の積み重ねあってこそ。
愛内周太という主人公の「どうでもいい」はとにかくどうでも良くないことが多すぎる。
「じゃあお前が切り捨てたものと向かい合ってみろ!」「受け入れてみろ」「それでもなお、世界を滅ぼすなら好きにしろ!」「だから逃げるな!!」
愛内周太は、愛を知ったということですよ。自分と自分のぶつかり合い。
愛を向き合い続けなかったのが愛内周太という人間だったのかもしれない。
しかしこのひと夏を経て、彼は彼なりの『愛』を見つけたという事である。
だからこそ、自分が消滅することを選ぶわけでしょ。
今撃てと。
メシアにとっても、割と苦しい一撃だろう。
ほとんど覚えていないのが、ある意味では救いなのかもしれない。
坂下唯々菜としての夢は楽しい夢だった気がする。それだけだったから。
でもメシアの大切な物は、夢に見た光景を守るため。
彼女は愛内周太…アインシュタインに一撃を与える事で、文字通りの”救世主”となる。
彼女にとって大切な日々を夢とは言え作ってくれた存在を消すという代償を払う事になろうとも。
一撃を与え、鯨が崩壊していく。
その中心の中にいた周太の中に、ロミは飛び込むのだ。
ロミの目的は、ロミが周太を助け続けた目的は、望みは。
新世界の扉を開けるのを阻止して、一緒に消滅することだった。
…あらゆる所を超越したヤンデレに近い望み。
彼女もくそったれな世界の中で生きてきた。世界が消えればいい、自分が消えればいい…そう思っていたと前述してある。
だから、同じような愛内周太と共に消えたかったと。
そこに行くために、とんでもない努力をしてきたと。それでも愛内周太を助けたかった。根本的には救えないけど、それは無理だから。
彼女の境遇がそうさせた所はある。これも一種の愛内周太への『愛』の形。
そして、救えないと分かっていても、周太自身自分がどうにもならないと分かっていても懸命に生きようとしていた事に救われ、彼女はここまで生きてきた…とロミルート最後のロミの想いを付与すると、ここにどれだけの感情があるのかが分かってくるし、胸詰まる物がある。
星は「お前には伝えないといけない事があるから帰ってこい」と言う。
やっぱりコイツ一番情あるまであるだろ。
ある意味、どこまでもついていく、何があっても助ける。
そういう異様とも言える気迫は各ルートで感じてきた。それを裏付ける為にはコレほどの『愛』が必要だった事を、筆者は否定できない。
あくまでも何があってもついていく。ロミは最早ヤンデレだよこんなの。でも良いと思わない?有村ロミは、比村茜はそうでもしないと生きていけなかったんだよ。
でも”愛内周太”はそれを『お断り』する。
コイツは、自分が消える事に関して、流石に彼女をついてこさせることを断った。
言い出したら聞かないと分かっている相手に、一人でいなくなるのだ。
でも、それが愛内周太の成長とも言えると思う。
どのルートだってそう、ロミの助けを常に受け続けてきた、途中筆者はロミえもんと書くくらいには頼っていた。
ロミルートでだって2人で小笠原に行けることにホッとしていた愛内周太が、ここでロミを拒否するという事は、彼が如何に成長したか、『愛を知ったか』という事なのではないだろうか?
ロミのお陰で、くそったれと思っている世界を壊すことはなかった。
愛内周太は愛内周太のどす黒い今までの部分に打ち勝ったのだ。
そして、父…浩太が言ったことを守れたのである。
全てを解き明かせば、時に間違ったりしながらも、間違えたりしない…
愛内周太は自分自身に勝ち、そして父の言葉を裏切らなかった。
父の研究していた、アインシュタインと共に。
「あなたは立派ですね」というΣの言葉は、また新たな『転』を予感させる。
でも立派って言葉を言ってほしかったのは周太で。
人の気持ちをわかろうとしない周太にとって、一番になることで自分に誇れるものが欲しかった。
そうじゃないと自分という存在を保てなかった…新世界の扉を開けてしまいそうだった。
一番になることだけが、もはや愛内周太を愛内周太とする原動力と化していたという事…
あまりにも可哀想な、運命に翻弄され続けた愛内周太は、自分で蹴りを付けたのだ。
Σは、ロミに周太が消えていった事を伝えると同時に、伝える。
自分たちが侵略者であることを。それに打ち勝った愛内周太の事を。世界を救った愛内周太の事を。
確かに、こういう事で多くの生命体を消してでも文明を渡したいというのは侵略ということが出来る。
しかも、それだけの万能感というのはどんな人間でも豹変させてしまえる力がある。
それを踏みとどまり、自分を切り離してでも止めたのだと。
Σは涙を見せる。感情がないはずの彼女の声は、この場面は明らかに感情、それに近いものを得た声に聞こえた。
彗星は登っていき、Σと鯨は去る。
それは愛内周太という人間の終わりを示している…
…はずだった。
ボロボロのアインシュタインには7年前の周太がいた。
なんでやね~ん!って最大のトンデモ展開であるが、
直前のロミの「あの時から……君だけが……」
「私がこのくそったれな世界に生きる理由だった」
「他になにもいらなかったのに」
「君がいれば」
「君と一緒に死ねたら……それでよかったのになぁ」
って言ってるのもそれなりにクソデカ衝撃であることで謎の中和を起こすという。
筆者もここの解釈については悩み続けている。
でも、仮説的な所考えると周太は7年前頃の時におそらくはアインシュタイン稼働させてるしな…とか、色々考えている。
ここの解釈で納得できそうな奴、募集(
7年の時を経て、あの時の旅を終わらせる。
愛内周太君、3度目のチャレンジである。
やっとゴールまでたどり着いた所にいたのは郷田だった。
郷田なのか…えぇ、お前やっぱり味方なのか味方じゃないのかわかんねえわ…
ただ、これで星まりすが「お前に伝えたいことがある」と言っていた理由が分かりましたな。
星は愛内周太の身体を回収していたから、それを伝えたかった。
恐らく、愛内周太を生かせる…という事を星は把握していたから、お前がいてやらないと駄目だろうと言いたかった事になるんじゃないかと。
だから、ここは『愛内周太(7年前)がアインシュタインにいる理由』さえ引っ張り出せば普通に点と点が線になるんだけどなあ…
周太(7年前)は戻りたいと願う。
周太の過去話。
周太が病院で目が見えない状況だった…見ようとしなかった時に彼に出会う。
これアインシュタインだよなあ…というか、浩太だと思うんだけど、合ってるのかな、というか浩太しかいないんだよね多分。
こういう事言えるのは、なんというか父親としての最後の言葉な気がするんだよな。
周太と浩太は明らかに似ていたというか、そういう感じしかしないし、まぁというより、浩太の影響を周太が受けていたんだと思うけど。
結局なんで母親が死んだかの記述ねえじゃねえか、別になんでもなかったんかもしれんけど!
周太はこの時に思ったこと、ちゃんと理解して鍵を開けるか決めるというのは達成してましたね。
色んな意味で、鍵を開かなかった事も、あそこまで悩んだことも、父親である浩太との約束を守れたという事で良かったねホント…
ゲーム…あの日してたとしても、運命は変わらなかっただろうしなあ…
クッソ美しいCGだが、ここでも考えねえと行けねえことがいっぱい。
この愛内周太、どういう存在なのかが本当に難しい。
今までの事は覚えてると思うんだけどな、でも7年前の事『疲れて寝てしまった』って言ってんだよな、どういうポジションなんだろ、今まで『本当の愛内周太』は目覚めていなかったのか?
でも本当の愛内周太が目覚めていなかったという可能性はなくはない気がする。
それこそ鍵を貰った段階で彗星病という事になれば、”そこから眠っていた”と定義してもおかしくはない。
夢として今までの歩みを記憶しているのか?おぼろげではなくはっきり覚えているという相違点はあるが、それこそ唯々菜(蛍)の事とかを考えると無くはない気がする。
答えは出ねえけどな!でも絶対設定あるだろこれ、腹立つわ~教えろよ新島ァ!
もうセックスいらなくね?と思ってしまえるくらいには満足してんだけどなこっちは。
なんでそんなに胸で挟んでほしいんだろうな愛内周太。
WTF!?
いやこれはWTFでしょう。このルート、『転』でしか構成されてないレベルで転がクソみたいに多い。
なんというかもうひっくり返してばっかりなんだよ、普通にびっくりしたわ。
元々は原生動物…鯨の研究をする場所だった小笠原生体研究所。
20年前、彗星が近海に落ちたことで、その調査という役割を得て、表向き国連の管轄となったこの場所で、スイスでAIの研究をしていた郷田も呼ばれる。
それでも彗星の調査というのは謎のエネルギーを出しているということが分かっているだけで、手の出しようがなかったから、郷田はAIはの研究を続けていた。
普通はそれっぽいものしか出来ないのだが、ある時、なぜか自ら学習し成長して、それに意味さえ見いだすAIを作り上げてしまう。それがミコ…巫女だったと。
自分の身体さえ作り上げてしまった、もはや人間の領域から逸脱している存在となった巫女。
よくあるAIが人間を超えるという奴のもっとエグいバージョンみたいな所がある。
その中で恐れを感じるのがほぼ全員の中で、郷田はそうではなかった。
まぁAIをやってきた人間としては、面白くて仕方がなかったというか、魅力を感じてしまったんだろうなあ…
ここからは出せないよって言われた時に爆発事故。
それを周太と茜は見たわけで。
そして奇跡的に生き残った郷田は、巫女に「これから私は世界を導く巫女となります」と宣言し、その準備、彗星機構を研究所に閉じ込められながら作り上げていた。
もう全知全能じゃんこんなの。
チートかな?なんというか鯨の鍵持ってた周太とはある意味ぜんぜん違う意味でのチート。
これチートとチートの戦いだったんだな…
なんで巫女はそんな事できたの?「チートだから」
郷田は選ばれたと思ってしまう…けど、これはなんというか致し方ないと思うよ。
嫌がったら何されるか分かったもんではないだろうし、光栄だと思うのはおかしなことではない。
無能なナナかな?
アニメしか見てねえからあんま言えないけど。世界のために死ねって愛内浩太も言われて、実際に殺されてしまったと。
コミュニケーション取るのが苦手だけど発見すると喜んで喋っちゃうみたいな浩太。
家にこもっちゃったし、味方はいなかった。そして、郷田が殺した…
殺すのは本意では無かったという事だよな、じゃああの悲しい顔とかは。
見えた…っていうのは、あの時の夢のようなモノだな。
なんで見えたのかは知らんけど、間違いなくそう。
郷田は、巫女に惚れ込んでしまっている所があるよなあ。
なんというか、郷田は変な狭間にいるというか。
愛内周太を助けたかったのは、彼の本心ではあると思う。一応、浩太を殺した罪滅ぼしのつもりだったんだと思う。
でも、ここで巫女に会ってついてこいって言うから、巫女の方がパワーバランスは強いという感じで。
しかし、7年前助けを求めに言ったおじさんに撃たれていたと考えると周太も茜も悲劇だなあホント、でも助かるには海に飛び込んで、鍵を得るしか無かった。
周太はあまりにも悲劇だなコレ。なんでこんな可哀想な主人公書けるん?
巫女本体じゃなくてクソデカモーメントらしいけど、最早訳わからんなってる。
なんだこれ、もうそのデカさの規模がクソデカになりすぎてて、もう威圧感とかそういうの超えてわけわからんぞ。
しかし、アレ見て突っ込んでいけるメシアもとんでもねえけどな。
「友達だから」って理由はやっぱり普通の子。
でも、そういうことになった時の行動のレベルとか、そういうのは普通じゃないと思うよお前は。
全知全能の横にいることで、郷田も壊れちゃっている所がある。
まぁ神とお友達だったら自分も全知全能感持ちそう。自分はそうじゃないのにね。
「顔が好みのロボットに、全部、お任せできて」
はセリフとしての破壊力が凄かったなあ、周太とロミは7年間考え続けた訳で。
そんな中郷田はAIにおまかせだからねえ…そりゃねえ…
痛い所付いたロミは郷田に撃たれる訳だが、そこにアインシュタインが立ちふさがる。
はいタイトル回収するだけで名作になる外堀が埋められていた上で、回収の仕方がすごく気持ちいい奴~。
『愛内浩太発、アインシュタイン経由、愛内周太行き』を完成させた上で、父の思いや父がやってきたモノに対しての名前、父がファン…愛したモノの名前な訳だから。
これ以上、『愛』を引っ張り出してこれるような表現はないぞ、っていうお膳立てをした事で、アインシュタインより愛を込めてってタイトル回収するだけで勝ちになるわけですよ。
ズルいですねえ新島夕は。
文章として、下手したら引用にしかならないようなモノに意味を積み重ねてきてコレですから。
愛内周太は、くそったれな世界に灯りを灯して生きていこうとするわけだけど、
この作品はタイトルに色んな意味を積み重ねていく事で、タイトル回収に意味を持たせる。
ここまでの長い長い文章を終わらせる時に使って、一番積み重なって意味が出る時に使った訳ですから、まぁそりゃ強い。腹が立つねえ、分かんねえこともあんだよ。でもこれされたら勝てないんだよ。
グランドED。
OP1『新世界のα』の男性ボイスバージョン。この曲なんで割と凡曲の雰囲気出しておいて、2番終わってから化けるの?終わり方クソ好きだわこの曲。腹立つわ~、このゲームに弄ばされてる感じするわ~
あっ、コイツ本質的には何も変わってねえな。
メシア…蛍は、多少は救われたんでしょうかねえ…
救われたと思うけどね…でも、お前どうなってんの、というかそもそもあの後どうなったかの説明全く無いからな。まぁそういうのはあるあるだけど。
さくレットも100年間分かんね~から、ヘーキヘーキ(?)
ほらまたヒロインいないじゃんかよ~
いや新島夕は初対戦だけどね。失踪させてこそ新島夕まであるらしいぞ。
それでも二位なんか~い!ってオチが付いているけどな。
一位は…久寿苗蒔。
くすなえまき。
くすなえまき…?
入れ替えたら…えくすまきな…エクス・マキナじゃねえか!
久寿苗蒔=エクス・マキナ=巫女なのか?
実際の所の危機はまだ去ってないのかもしれない…
ギャグっぽい所なんだけど、これってそういうことじゃんかね。多分。
周太の考えることは、宇宙から有村ロミに移行している。
アインシュタインを直してくるって言って、街を出ていって。
結局ロミルートで『生き残ったら、もうちょっとお前のことが知りたい』って言ってた所と大差ない所に落ち着いてしまった感じがある。
周太は、考えることが減ったのに、考えることが増えてしまった感じ。
ある日、アインシュタインが送られてくる。
なんか可愛いなお前、変なロボットだったのになんか可愛いな。
…終わったぞ。
『アインシュタインより愛を込めて』完走です。お疲れさまでした。
なんだろうね、本当に疲れるよこの作品。でも良い疲れ方する作品だわ。
総評
はい、総評です、ざっくりです。だってもう6万文字目前とかまで書いてて疲れている。
名作か凡作か地雷かという選択肢なら名作に分類せざるを得ないのが腹立ちますね。
この作品、なんというか投げている事が多いんすよね。
だから説明が~、描写が~言いたくなる気持ちは分かると言うか。
でも、様々な魅力的なキャラが考え、動いていく中、我々も考えさせられる感じがあって。
人類と宇宙、彗星、生きる理由とは何か?…そういう壮大な話の中で、『愛』ってなんだろう?っていうのが一番大きなテーマだったように感じる。
『アルジャーノンに花束を』の要素も交えつつ。
最後はエクス・マキナが出てきて、それを超えるアインシュタインの登場『デウス・エクス・マキナ』した感じがあります。
まぁ『デウス・エクス・マキナされかけた所をデウス・エクス・マキナ仕返した』って感じの方が近いかな?
※デウス・エクス・マキナ「機械仕掛けの神」とは、古代ギリシアの演劇において、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指した。 (Wikipedia) 強引なハッピーエンドを指す演劇用語。
そもそもの文章、掛け合い、息抜きを入れるタイミングとか、そういう文章自体の能力がめちゃくちゃ高くて面白かった。
単純な文章という意味では本当に天才的というか、本当にこの作品難しい所もある中で楽しめたのは、息抜きのタイミングがしっかりあって、笑える所かなあ…と。
グランドでさえちゃんと笑えるところあったし、まぁ周太っていう主人公のキャラクター性もこれの一助になっているというか…
ここまで文章が面白いっていうのは素晴らしいと思う。
ルートとしての瞬間最大風速は唯々菜ルートで唯々菜がメシアである事が分かる場面かなあ…
順番として、佳純→忍→唯々菜でやったからこそ、あんな唐突に忍ルートで出てきた語尾変なキャラが濃い奴の答え合わせされるとは。
「あ~~~!お前意味あったんだ!」みたいな感じ。
後でこのゲームはいかに考えるゲームかっていう話はするつもりだが、その『考えさせる所』と『考えさせない所』を上手い事作り出して、どちらでも面白さを作っていく感じというか、考えて分かるのと、考えさせないで不意をついてくるという2つの刺し方が、作品全体として面白かった。
ロミが最後いなくなったのは、一位の久寿苗蒔とかに意味があったりしそう。わかんないっすけどねえ…
どこまでも周太の無事を願うのが有村ロミと考えると、いずれ来る愛内周太の危機のためになにかしている…というのが一番筋が通ると思うんだよねえ…
とか考えると、久寿苗蒔怪しいと思うなあ…
ピンチの時にしか現れない女、有村ロミが筆者の中で爆誕した。
文句は…
『エロゲじゃねえ』
俺は濡れ場どうでもいいけどド早漏なのなんなんだよお前。
『なんで周太アインシュタインに戻ってきたねん』
アレが分かりゃスッキリするんだけどな割と。
『もうちょっと忍ルートで忍自体関わらせてやれや』
面白かったけどさ、忍の出てくる場面が少なくない?
『忍の姉の話回収されてないやん』
アレどっかにいたの?マジでわからん…
『佳純ルートで泣いてた理由回収されてないやん』
お し え て
『2nd OP置きに行ったやろ、作るならもうちょっと名曲に出来たんちゃう?』
新規曲作るならもうちょっといい曲作れよ、新世界のαの方が普通に強いやんか。
『きみしま青もうちょっとCG描けや』
いや可愛かったけど枚数少なすぎるやろ、やりませんか?って言った側ならもうちょっと描こうよ、描けないならフルプラで描くなよ。
etc…
キャラは全員魅力的。星とかでさえ良いなってなる。
片桐猛とかいう作品に不可欠なキャラクター。アイツ面白すぎた。明確なボケは面白さを生んだ。コイツがいなかったらもっと疲れる作品になってつまらなくなってそう。
メインヒロインで一番好きなのは…ロミか唯々菜な気がするけど…でも全員好きなんだよなあ…
全員の愛は有る意味で一途。ただロミがダントツでヤンデレ気質(
この作品は各ルートで断片的に、虫食いに出てくる情報は進むにつれて点が線になるような感覚になり、何気ない一文章に対しての驚きや発見が非常に感じられる。
説明するべき所と、説明をちゃんとしない所と、説明をしない所の配分が非常にズルい。ズルく絶妙。
だから、こちらは常に考えながら、物語を構築しながら読み進めていかなければならない。
この作品は、エロゲとしては0点に近いまである。
『考える美少女ゲーム』と言うべきである。セックスいらねえよこんなのw
こちらが考えない限り、文章と文章が繋がって意味を成してくれない事が多すぎる。
一つの事柄において1から10までを説明してくれることが基本的に少ない。
だから、こっちでわざわざ繋げていかないといけない。
そうしていくと文字通りにしか読んでいないとただの描写不足と思える所も、どこかの√にその引っ掛かりが存在して、それで意味を成してくる。
文字1に対して2とか3とかの意味合いを入れてくる。だから常に考えないといけない、この作品の愛内周太や有村ロミのように、常に考えて行かないといけない。
そうじゃないと面白くない。不親切なゲームだ。
伏線基本的に全て置いて回収してくれた先月の『さくらの雲*スカアレットの恋』とはある意味真逆と言えるかもしれない。
こっちはちゃんと置いた物を文章の中でちゃんと回収して、その場の文章で納得させる、衝撃を与える。
逆に『アインシュタインより愛を込めて』は、置くだけ置いておいて、複数の文章をこちらで足し合わせるすることで納得させたり、衝撃を与えてくる。その場の文章でそういうのをすることは少なかった。
文章の構造自体が違う。だから、とても不親切なゲームと言うことが可能だし、それに対して文句を言えるとは思わない。
でも分からない物を自分で考えて分かる事って楽しいのだ。比村茜がそうであったように。
この作品も同じだ。
非常に情報がばらまかれている中で、わからないことが分かる瞬間がある。それが楽しいのである。
そして、一回プレイしただけではまだ分からない事というのは残っていく。
しかし、改めて考えたり、こうしてブログで感想を書いたりする事で、あの場面はここに繋がっていたんだとか、そういう事だったのか…と見落としていた要素を拾い上げることが出来る。
今こうして書いていることも、おそらくは見逃している事もある。
しかし、それを考えたり、見返したりすることで、気づく時があるかもしれない。
その時その時に、この作品の面白さというのは上がっていく。
発見をしていくことがこの作品の面白さ。
何気ない一文が、何かに繋がっていくつかの答えを産んで、いくつかの仮説を作る。
それが正解なのか不正解なのか、それを分かるすべは現状はない。
だからそれは無駄なのかもしれない。滑稽なのかもしれない。
それは書かれるべき事なのかもしれない。
しかし、それでもこの文章の構造が、この作品の全体としての面白さを産んでいるのだから、それでも良いと筆者は思う。
文章として面白い、ネタを挟むタイミングが適切、飽きさせない工夫。
その中で、断片的にが散りばめられた情報を自分で整理して、それを組み合わせていくことで面白さを生む。
「こういうことだろ新島夕!」そういう感じで、自分の中で情報を組み合わせて事実と仮説を作っていくのだ。
たまに答え合わせしてくれて、「ほらそうだろ?」「うわ違ったじゃん…」とかいう反応を生む。
この作品を例えるなら、料理だ。(ここからアイこめをプレイして頭がオーバーフローしてよくわからないことを言っている筆者をお楽しみください)
新島夕は、最高の食材と、最高の下ごしらえを行い、ここから使う道具、調味料、具材を用意する。
そのヒントは常に出し続ける。
我々はそのヒントに従い、最高の食材を最高の料理に仕立てて行くのだ。
そしてたまに新島夕大先生が我々の作った自分の思う最高の料理に採点をしてくる…そんな感じのゲーム。
料理しなければ、いくら最高の素材でも美味くは無い。
食材は…そうだな、肉が適切かなあ。
肉は焼くなりなんなりしないとお腹を壊す。
だから、プレイする側が料理をしない…文章から考えてプレイしない、文章1の情報から1以上にしなければ、生か食えないほどの半生で食えたもんじゃない料理が出来上がる。
そして腹を壊して言うのだ。
「こんなまずい店、もう二度と来るか!」
逆に、全力で料理をする…考えたり、各ルートの話を結びつけた上で、記述されていなくても分かる情報にありつくところまで行けば、自分が納得する所まで到達できれば、美味しく食べられるプレイしているお前にとって最高の料理出来上がる。
それはステーキかもしれないし、切って焼き肉にするのかもしれないし、気軽感が出る丼かもしれない。
でも、プレイしているお前にとって最高の料理に出来上がる。
だから言うのだ。
「こんな最高の料理を食えるなんて幸せだ!しかも自分もその料理を作る中に参加できるなんて光栄だ。また同じような物が食べたい!」
でも、決して新島夕は「自分で料理してくださいね」とは言わないのだ。
でも厨房は開けている。
言っても文句は言わない。
勝手に使ってくれたら良いよ~って感じ。
なんて捻くれた面倒くさい、万人から受ける気がない人間なんだろう。
自分で最後まで調理すれば良いのに。
しかも用意してくる調味料たちは、絶対に100%の幸せをもたらす事は無い。
『ささやかな幸せ』しか与えてくれない。
でもそれを最高の料理にしてしまうのが新島夕なのである。
彼は、『料理することを逃げたクソ』か、『料理を俺たちにさせてくれて、一緒に作ってくれた親切な奴』か、どっちなんだろうね?それは人それぞれだと思う。
だから万人には受けない。
受ける気もない。
多分あれでハッピーエンドだと思っている。
でも文章を書くという要素では天才に近い。
彼は捻くれた愛の探求者なのだろう。
こんな面倒くさい人間の文章を好きになった事を恨みたくなる。
そもそもこういう事考えているのが痛々しくて仕方がない気がするが、そういう事考えさせる新島夕が悪い、悪いのは新島夕なのだ。
でも、この作品が好きになってしまったから。
だからこれで締めようではないか。
こんな作品を作った新島夕に愛を込めて。
以上。