声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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勝手に選出!裏声優アワード2020(美少女ゲーム/エロゲ声優)

※この記事、もう4月には8.5割型出来ていたのだが、ずっと主演女優賞の講評を選考委員に要求し続けてきていたのだが、6月半ばになっても来ないので、もう催促もそれほどしたくないので、もう6月なのだが出すことにした。

基本的に書いていることはほぼ4月までには書いていた事なので、2021年の活動に関してはほぼ理解していない状態での記述となっていることを予めご了承願いたい。

さっさと出せばよかったのだが…

 

ちゃろ~、おにじです(激寒)

 

今回は、エロゲに関しての話題。

というよりは、エロゲ声優に関しての話題。

所謂アニメとかに出る表声優に関しては、一応声優アワードという賞が存在する。

まぁその賞の信頼性とかに関しては、割と疑いがあるところではあるのだが(近年は比較的マシです)

そういう賞が存在すること自体は、声優という職業において、称えられる機会があるという意味でいいことだと思う。

 

ただ、エロゲ…美少女ゲーム声優においては、そのような賞が基本ないという形なのが現状である。

ゲーム自体の賞とか、キャラクターに対する賞というのは存在するのだが、美少女ゲーム声優って奴は割と名義とかがややこしいのもあるのか、声優に対する賞というのが存在しない形となっている。

 

一個一個のゲームでのセリフ数などを考えると、所謂アニメよりも圧倒的に多く、演じるべき感情の幅も非常に広いと言える美少女ゲーム声優に対して、称えるような賞が無いことは、様々な事情含めて理解は出来るのだが、残念なことである。

 

という事で、今回は『勝手に選出!裏声優アワード2020』と題し、美少女ゲーム声優を勝手に表彰していく企画である。

良い声優はちゃんと褒めよう的企画は割と珍しいとか思われそうだが(

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本家風定期

各賞紹介・選考基準等

今回の『裏声優アワード2020』での各賞の紹介をしていこう。

 

・作品賞

カムバック賞

・新人女優賞

助演女優賞

・主演女優賞

 

以上5つの賞で選考を行う。

 

今回の選考基準においては、全体として以下の内容をだいたいの基準としている。

・一定以上の出演数がある事

・作品の人気はある程度加味するが、作品で選ぶ事はしない。ただ出演作品にヒット作がないと少し厳しい。

・あくまでも声優の技能、演技に重きを置き、上手いと思える声優を選出する。

・忖度はないし、妥協もしません(白目)

 

各賞の基準については、そこで言うので割愛する。

今回は独断と偏見で選ぶのはアレなので、一応複数人で選考を行っている。

いつも声優アワードの方では割ととやかく言う側なので、めちゃくちゃ真面目に考えている()

 

では、今回の受賞声優を発表していこうと思う。

 

 

受賞声優

作品賞

声優ってなんだよ()って賞がいきなり登場…とか言われそうだが、これもちゃんと声優は関わっている。

この賞では、作品のキャスティングにおいて、秀逸、良かったエロゲを表彰するもの。

声優のネームバリューという所が全てではなく、キャラクターとの合致性や、今後の声優の活躍への期待度等も加味しての形となる。

良いキャスティングしてくれた所に「いいぞ~」って言う賞(雑な説明)

 

・HaremKingdom-ハーレムキングダム-

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2020年の声優選択という面子の並びで、最も楽しみな面子となったのはハレキンだと考えている。
メインは北大路ゆき、月野きいろ、歩サラ、御苑生メイ、木住葵。
 
堅実な選択と、SMEEのメーカー感もありつつ、2020年以降乗りに乗っていく声優を選択してきた。
歩サラ、御苑生メイはもう堅実、安心の域に入っている訳だが、やはりこの作品はこの時点で北大路ゆきと月野きいろを並べてきている所に最も面白いみというか、良い声優選択であることを感じる。
エロゲ声優も過渡期を迎えつつあるわけだが、勢いのあるニューフェイス達をしっかりと抜擢しているのがポイントが高い。
 
月野きいろは、言うて2014年辺りからメインをやっては居るのだが、2020年はかなり伸びた印象もあるし、これからもっと見そうな声優だし、北大路ゆきは新人女優賞に選出したように、こちらは2020年を代表する若手声優と言える。
 
声優の選択のバランスと、先見の明感を感じれるキャスティングは、2020年の中でも随一。
『3年後にさらに評価されてそう』なキャスティングと言えるのではないだろうか?
この時この面子が揃ってたんだ…とか、そういう事が言えるときが来そうな並びだと思う。(月野きいろは前からいただろって怒られそうだけど、2020年における月野の躍進はすごかったと思うの)
 
 

・9-nine- ゆきいろ ゆきはな ゆきのあと

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この作品を入れるのは反則なのだが、改めてこの作品の本筋完結に際して、この声優陣のレベルの高さを褒めなければならない。

 

結局最初に出た時から「なんだこの声優陣。やべー(小並感)」みたいな事が思わず出てきてしまう程の見れば分かる声優陣と言え、その能力の高さは、分割作品で一人ずつメインヒロインがフォーカスされていく中で遺憾なく発揮されたと思う。

 

最後のヒロインとして用意された夏和小の演技は、その爆発力を存分に発揮したと言えるし、最後のヒロインとしての割と重責もある形となる最終ヒロインもここまで跳ねたのは、作品の素晴らしさと、声優による高い演技あってこそである。

 

今年は新章が発売される事になるはずだが、キャスティングに関しては本当に信頼できる作品となるだろう。

そして、それが全年齢になろうと、その声優への信頼は揺らぐことはないのである。(ぱれっとの売り方はカスなので、作品に泥を塗るなという感じだが)

 

 

カムバック賞

続いては、久々に登場した声優に贈られるカムバック賞

これ戻ってくるだけで該当する形になる説あるけどね(

 

佐本二厘

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WELCOME BACK 佐本二厘

…と言っても筆者は実際の年月を経験したわけではないのだが。

もう新規で見ることはないと思っていた方だったので、発表当初からその衝撃度合いというのは多く目にした。

数年のブランクをまったくもって感じさせない演技と言えたと思うし、破壊力もあった。

「見ても分からないと思うぞ」が一番良かったな…

 

 

新人女優賞

まるで男優賞があるような表記だが、ないのでよろしく(

この新人女優賞では、原則として商業系作品においてデビューして5年以内(系列を可能な限りできるだけ含む)を周辺の声優で、多く出演したり、印象に残る演技をした声優に贈る。

まぁ5年はあくまでもだいたいの基準という感じにするつもりではあるが、基本的に5年以内から選出したい。

 

・明羽杏子

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2020年最も知名度を挙げた声優の中のひとりではないだろうか。
2019年頃からメインヒロインでにの出演が多くなってきていたわけだが、2018年まで2つしかなかったメインヒロインが、2020年だけで4つとその数を急速に伸ばした。
 
非常に黒髪ヒロインのイメージが強くは有るわけだが、そのキャラクター性は多様と言えよう。
Vやってるぼっち、どこか裏のありそうな優等生キャラの転校生、道場の娘の男気あるそうな乙女、一番苦労しそうなしっかり者の次女。
 
声質は低めで、特徴的な声とは感じませんが、明朗な発声と滑舌の良さが光る。 
最近だと珍しく、アニメ声っぽさもあまりない方向ではないだろうか?
また特出して声の幅があるとは思わないのだが、彼女の強みはその中でも違いを見せる演技力の点ではないだろうか。
基本と言えば基本なのだが、彼女の感情表現、喜怒哀楽に関しては非常に次元の高い所を感じる。
その声の使い方もそうだが、声を出す時の息の使い方とかが上手いのかなと思う。切迫の場面などでその辺りの強さを感じる。
そういう所の強みが、場面毎でのキャラクターの纏う雰囲気をちゃんと出せる所に繋がっているように感じる。
 
2020年の代表作は『神様のような君へ』の朝倉霧香、『アマカノ2』の黒姫結灯、『かけぬけ青春★スパーキング!』の海堂凪子あたりだろうか。
 
この辺りは、一つのキャラクターではあるが、その上で色々な感情を見せやすい役だったように思える。
その感情、雰囲気をしっかりと演技として出せているおかげで、作品として引き込まれる所があったように思う。
 
特に『アマカノ2』は、エロゲ業界では珍しいオーディションで合格した役である事を納得させられる出来だった。
転校生で、優等生キャラだがどこか裏を感じるキャラだった結灯は、色々な顔を見せるキャラクターで、演技力、感情表現の上で必要な物が多かった訳だがそれをしっかりと演じられたのではないだろうか。(喜怒哀楽がいろいろな意味で大きいので)
 
『神様のような君へ』の朝倉霧香は"ぼっち"+"人気アイドルVTuber"属性のヒロインで、学校では友達がいない...という設定だが、明羽氏の晴れやかな演技により キャラクターの印象が陰気になり過ぎることなく、人気アイドルVTuberという設定が説得力を持っていたと感じた。設定上、無理のない程度の陰キャという感じだろうか。

oniji.hatenablog.com

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『かけぬけ青春★スパーキング!』の海堂凪子は"武道少女"+"姉御肌"属性ヒロインで、明朗闊達たる彼女に明羽氏の配役は、ドンピシャと言えるだろう。
 また、彼女は近年敬遠されがちな「暴力系ヒロイン」属性を多少なりに含有している訳だが、あまり忌避されることが無かったのは、明羽氏の功績も大きいのではないかと思う。 
 
『響野さん家はエロゲ屋さん!』で初キャラクターソング歌唱。結構声に伸びを感じれたし、良いキャラソン歌唱だったと思う。
 
今後の展望としては、まだ配役されていない”・ロリ”系のヒロインも見てみたさある、明るいキャラクターも似合う彼女なら、下手な演技はしないであろう。
(明羽杏子の初メインの『出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命』(HULOTTE / 2018)の黒瀬桜良は妹だわ普通に、なんでそう書いたのか、この部分は筆者が書いていないことがバレる、そして違和感を持たなかった筆者がバレる…)
あとはもっと大衆にも分かりやすい代表作が今後生まれることを願いたいが、それがみなとそふとになるのかどうか…
 
また、エロゲだと機会がないかもしれないが、"少年声" "朗読"などは明羽氏の魅力が最大限に発揮される可能性はありそうかもしれない。
 
 
・北大路ゆき

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2020年、最も彗星の如く現れた声優といってもいいかもしれない。
2019年までのメインヒロインでのキャラは『雲上のフェアリーテイル』の常盤木雪と、超ロープライスの『あざスミ』の麻布真澄のみだった訳だが、2020年は多くの活躍を見せた。
 
百合作品である『推しのラブより恋のラブ』からスタートした2020年は、『HaremKingdom』、『放課後シンデレラ』、『紅月ゆれる恋あかり』、『終ノ空 remake』と、各所人気がありそうな作品でのメインヒロインを務めた。
サブキャラでも『アインシュタインより愛を込めて』に出演。話題に上がりやすかった作品に割といた若手声優。
 
そもそもの声が可愛い系統であり、声質は高め、地声も高めという形で、やはりこういう声系統になると、地に近い形での演技が特徴的な所はあるだろう。
しかし、その上で割と微妙にニュアンスが異なる程度ではあるが、引き出しを作れた年と言えるかもしれない。
 
『Making*Lovers』(2017 / SMEE)結城朱里の際から、その叫びに関しては強烈な所があったわけだが、それを更にブラッシュアップできたのが、同じくSMEEからの発売の 『HaremKingdom』の光であろう。
その爆発力はさらに威力を増しており、作品としての雰囲気を作り出す一員となった上で、ちゃんと幼馴染キャラしているのが良い。
『幼馴染キャラ』としてギャグパートでの出番が多かった訳だが、北大路によるドス声・巻き舌・絶叫何でもござれの思い切った演技が作品の魅力を最大限に引き出しており、かなり印象に残る演技が出来たのではないだろうか?
SMEEと言えばこういう王道ヒロイン像から逸脱した型破りなヒロインが登場することは珍しいことではないのかもしれないが、ここまで逸脱出来る演技が出来る声優というのも珍しいように感じる。
この叫びやら何やらのぶっ壊れ具合は近年だと、花園めいや、桐谷華辺りを挙げたくなるレベルと言えよう。
 
この一年で、彼女に最も付いた能力というのであれば、緩急の面ではないだろうか。
サブキャラ等、出てはいた以前の北大路は、感情などに関しての段階が不足していたと考えている。
オン・オフという感じがしたというか、そこまでではないにしても、5段階くらいしかないかな…とかそういう感じの。
しかし、2020年の作品はその微妙な感情の変化をきちんと演技で掴めていたかな、と思う。
特に無感情キャラである『アインシュタインより愛を込めて』のシグマはそういう所が見えた役ではなかっただろうか。
 
出演数を大きく伸ばしたのも頷けるスキルの向上が、2020年の活躍に繋がった印象がある。
今後の展望としては、2020年の出演傾向から考えると、 幼なじみ等の主人公との距離感が近めのヒロインか、透明感のある声の不思議ちゃんロリヒロイン配役等が多くなりそうな予感はある。
2021年も大いに活躍を期待したい声優だ。
 
 

助演女優賞

続いて、助演女優賞の紹介。
こちらでは、2020年においてサブヒロイン役が多かった声優が基本的に対象となり、作品をサブの立場から盛り上げたり、縁の下の力持ち的な働きを出来たりした声優に贈られる賞となる。
メインヒロインだけがエロゲではなく、周りがあってこそなわけである。
 
・歩サラ

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ある意味最も迷わずに選択できた助演女優賞
メインヒロインを多く演じてきた歩サラだったが、2020年はどちらかと言うとサブキャラ、サブヒロインでの活躍が多かったように感じる。
 
2020年は10作近くサブキャラとして登場。過去と比較してもこの数は多いと言える。(2019年は2作、2018年は5作)
攻略ヒロインではない事や、サブヒロインの回数が増えた訳だが、作品において歩サラの安定感というのはサブキャラとしてはかなり活きる場面が多かったのではないだろうか。
 
2020年は、サブキャラが多かった事もあり、男キャラやちょっと低めの女の子のキャラクターが多かった。
アインシュタインより愛を込めて』の片桐猛はこの作品においてのポジションとして、必要性があったキャラだったが、そのボケ加減と言うか、所謂ギャグ要員ポジなのだが、ここでの演技は筆者的には割と歩サラ史上でも上位で好き。
『ハミダシクリエイティブ』の竜閑天梨はリア充ギャルっぽい割とぼっち気味の攻略不可ヒロインだが、こっちは恐らく続編…FDでは攻略対象になるキャラ。
陽キャなのだが、体験版の最後以外は全く不快にならないキャラで、非常に加減が良かった。そのポジを確かなものにしたのは、やはり演技あってのことだろう。

oniji.hatenablog.com

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2020年は、横につく事によって作品としての安定感を高めるポジションが印象に残った気がする。
ただそういうポジションができる事って言うのは、声優として堅実な物を出せている証拠だと思うので、称賛されるべき事である。
ただまぁ、小鳥居夕花とかも最近サブが増えてきているわけだが、こういうエロゲ声優で一時代を築いたとも言える声優がサブで出てくるようになると、メインの人は大変だろうなあ…と思うわけである。
 
 

主演女優賞

最後に主演女優賞のご紹介。

こちらは、メインヒロインを多く演じた声優で、印象に残る演技、いい演技を行った声優に贈られる賞である。

まぁ年一の声優を決めるわけである。端的に言えば難しい。

なおここから上は3月に書いてて、ここから下は数ヶ月後に書いている。なんでそんな事になったんだろう(

 

・月野きいろ

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2020年において、印象の残る1年を過ごしたのは月野きいろだったように思う。

2020年の活躍、メインヒロインの数の一気にと言える増加は目を見張る物があった。

今のエロゲ業界で”いつも見るな”という印象を与えること自体なかなか難しいことなのだが、それを実現したのが彼女だっただろう。

2019年はメイン4(うち一つはensembleのシャイニーシスターズで実質あってないような物だし、FDが1つかぶっている)サブ2だった出演数が、

2020年にはメイン10(うちFDかぶり1、同人1)サブ4(うちFDかぶり1)と大幅に出演数を増加させた。

 

演技としては豊富な引き出しと、堅実な演技。

かなりオールマイティーとも言える能力を持っていることが、重宝される要因となっているようにも思える。

正統派から、バカやるキャラ、謎めいたキャラ…と多くのキャラを色々な声の引き出しと、演技の使い分けで演じている。

彼女の声に関しては割と『この声は月野きいろなんだな』と覚えておかないと割とわからない例も多いのも、声優としては最大の賛辞と言えるポイントではないだろうか。(流石に出演作が多くなってきたので、最近は判別は割と出来るようになりつつはあるのだが)

 

『HaremKingdom -ハーレムキングダム-』(SMEE)のソフィーヤ役からスタートした2020年だが、SMEE(というかHOOKSOFT系列)ではおなじみの声優の一人だが、やはりギャグに振ることも余裕である事を再び示した所ある。

今回は姫様というポジションだったが、SMEEらしいキャラクターの動かし方によって色々と崩壊させられるところも。しかしそれを問題なく演じたし、笑える所では笑わせてくれて、必要な所ではちゃんとしっかりとした演技をしたように思う。

 

アインシュタインより愛を込めて』(GLOVETY)では有村ロミを演じた。

当ブログのエロゲ感想で最長感想(感想という名の文章実況プレイ記事)となった”アイこめ”でも、様々な演技を求められる役であった。

喜怒哀楽含めやたらと面倒くさい作品である事も相まって難しい役柄だったが、非常に可愛く、それでいていい演技をしていたように思える。

割とロリなのだが、その加減が難しい役だったように思うので…

oniji.hatenablog.com

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『響野さん家はエロゲ屋さん!』(Sonora)では長女の響野ゆかりを演じている。

エロゲ大好きなポジションであり、エロゲ脳的な所がある騒動の起点とも言えるポジションであるが、その熱量はマジであり、真面目な所は真面目なキャラ。

なので、基本的にボケポジのようでツッコミポジだし、キレる時結構キレるという、喜怒哀楽の激しいキャラクターであった。

ちゃんと長女なのだが、エロゲファースト、行く所めちゃくちゃ行く、でも真面目な所あるし、キレる時はキレる…と並べると意外とややこしいキャラクターだったなという印象。

その中でも、ちゃんとそれを演じきることが出来ていたし、個人的には怒る演技とかは技量が割と出るところだと思うが、そういうところでの演技も良かったと思う。

 

三役とりあえず上げたが、この役柄全てで引き出しが違うと言えるし、それでも全てでいい演技を行っている。

その他、『終ノ空 remake』などの作品にも参加しているし(サブではあるが)、作品としても結構大きなモノと言える所に顔も出していた、その上でこの出演量と演技のクオリティ…という所を考えれば、2020年の月野きいろの飛躍はある意味で必然的な部分もあったのかもしれない。

 

彼女の躍進は素晴らしいものであり、この活躍は2021年に続いていく。

月野きいろは、2020年の主演女優賞にふさわしい素晴らしい声優であると、結論づけた。

 

 

総評

まず第一に、主演女優賞が最も選考に時間がかかったことは間違いなく事実である。

このアワード構想は12月にはもう上がっており、公開までに異様な時間を要したわけだが、その小さな要因は主演女優賞選考の難航であった。

エロゲ声優というものは、現状過渡期を迎えていると言っても過言ではない。

それぞれの声優出演数も減少傾向で、どちらかと言うとまんべんなく声優が出演することが多くなってきた印象である。

 

これまでのエロゲ業界、エロゲ声優における”主演女優賞”というものは割と分かりやすい所があったと選考陣は考えている。

だが、2020年はそこまで突出したと言い切れる声優が以前ほどはいなかったのではないかという考えも一種であった。(これは別にエロゲ声優のレベルがとか、そういうわけではなく、前述したようにエロゲ声優は過渡期を迎えていることと、出演数が割とまんべんなく出演という形になったことで、圧倒的な出演数とか、その1年で非常に良かった作品のヒロイン役を総取りとかそういう事がなくなったのが要因だと考えている)

 

しかし、その中でも非常に楽しみな若手声優であったり、頭角を現してきた声優、ポジションを変えながら上手く作品を支えてくれる声優など、多くの声優が出てきた事もこれまた事実である。

声優の世代交代感をかなり感じられる1年となったのではないだろうか?

 

ほんの数年前まで、大正義の声優が多くの作品のメインヒロインを務めており、それこそ”いつもの”という雰囲気があった中で、主要なメーカーの声優陣はけっこう様変わりした感じもある気がする。

それでも、エロゲ声優という物は、かなり堅実な演技をする声優の比率が高いように思う。

 

例えメンツが変わろうと、現在のクオリティというのは大きく落ちているようには思わないし、むしろ表のクオリティの方が心配まであるほどである。

エロゲが売れないと言われてもうn年経過しており、実際に売れていないと言えば売れていないし、それでも底は脱した感じもある。

往年のエロゲを支えた企業は倒れるか、全年齢に行くか、ソシャゲに行くかの三択になりつつもあり、苦境であることは否定しないが、少なくともエロゲ声優においては、割と今見ていると活気づいているまであるのではないかと思う。

 

2020年においては、『9-nine- ゆきいろ ゆきはな ゆきのあと』『さくらの雲*スカアレットの恋』『白昼夢の青写真』などが作品として好評を博したわけだが、

『ゆきいろ』は大正義なのでともかく、『さくレット』は新名義声優が比較的並んだわけだし、『白昼夢』は少ない声優で複数役を回すという声優技量がないと出来ないことをやったわけで。

筆者的には結構面白い事になっている気がするエロゲ声優。

2021年の各声優の活躍と、継続した出演を願いたいところである。

 

(というかエロゲ声優表彰する賞あってもいいのよ…まぁでも本家声優アワードとか、萌えゲーアワードみたいにガバガバになるなら無いほうが良いのか…?という名義とかあるし表彰しづらさしか無いか…)

 

以上。