ちゃろ~、おにじです(激寒)
エロゲ製品版感想を1ヶ月に二本書く事自体が大変に珍しい。
この2020年9月発売エロゲというのはどうもとんでもない激戦区のようだ。
当ブログでも書いた『さくらの雲*スカアレットの恋』は2020年を代表する名作と言える。エロゲ俄ではあるが、ボロボロ泣いてしまった。
これを上回る勢いの好評を見せているのが『白昼夢の青写真』だ。
筆者はまだ購入していないし、あんまり絵柄が得意ではないのだが、体験版をまずやる所から考えたいと思う。
そして、キャラゲーとしては『ハミダシクリエイティブ』が一番上に上がるだろう。
上記の2つとはポジションが異なる今作は体験版でも記事にしたが。
今回は製品版の感想を書いていく。
『さくレット』の際あまりにも長く書きすぎたので、とにかく短く書くことを意識する。 ←どの口が言ったんだろう(書いた後のワシ)
あと同記事ではてなの今月の画像容量を4割近く使っているのもあるけど。
はみだせ!
プレイ前所感
体験版でもプレイ前所感は書いたが、改めて書くのも悪くはないだろう。
まどそふとはエロゲ始める前から知っている数少ないエロゲメーカーだ。
『ワガママハイスペック』のアニメは全話視聴していたからだ。
存在を知りつつ今回がまどそふとを初プレイすることになる。
『ワガママハイスペック』のラインらしいし期待している。体験版も好印象だった。
筆者は濡れ場等には興味はないと常々言っているのだが、実のところそこまで絵にこだわりもない。
強いて言えば声優に最も興味があるかもしれないが、基本話、シナリオのほうが良ければとは思う。
『好みではない絵』は存在するのだが『好みの絵』というのが存在しなかったのだ。
ゆずソフトのむりりん、こぶいち両先生の絵は物凄く評判が良いのだが、特別な感情が浮かばないのが最たる例だ。
所謂大手の絵に触手は動かなかった。
…SD絵は別だが(これも後で書くが)
その中で今回の『ハミダシクリエイティブ』の宇都宮つみれ先生の絵は正直ビンストに近かった。
マジで珍しく『好みの絵』のエロゲを見た気がする。初めてかもしれない。
『ワガママハイスペック』の時よりもかっちりとした印象がある絵だが、これが非常に良い。
塗りも大きく変わったようだがこっちのほうがめちゃくちゃ好みだ(前のほうが好きだった人ごめんなさい)
SDは好きな人存在する。こもわた遙華先生、ぺろ先生、茜屋先生だ。
…いや今作茜屋SDはじゃん。強いじゃん。
これでも購入候補に躍り出るレベルだったが、体験版含めて非常に良い。
満を持して、柳ひとみがセンターヒロインを務める。妹だがこれは化けるかもしれないという爆発力を感じた。
秋野花は実はそれほど対戦が多いわけではなかったのだが、実力は知っていた。今回のキャラクターは彼女の能力が引き出されていそうで楽しみだ。
後の二人は諸説あるし、特に紬雪乃側は別名義な気もするが、一応新人扱いでこのブログは書く。二人も悪くない。
サブが死ぬほど豪華で、FD作るの前提なのが自信の現れとも言えた。
シナリオは今回初登場という甲木順之助。
色々と言いたい事はあるが体験版は非常に面白い文章だった。
キャラも非常に魅力的だし立っている。キャラゲーと思われるこの作品にとって最も必要な所だ。
一番の興味を持ったのは鎌倉詩桜だった。
某動画で死ぬほどヘイトを食らった、全てをほっぽりだした前生徒会長だが、コイツとくっつく道が見えなかった。
どうやったらくっつく?詩桜は主人公智宏を良くは思っていないし、面倒事をふっかけてくるし非常識だ。
それでも嫌いになれなかった、面白いやつだと思った、でもどうやってくっつくんだ?
常磐華乃もめちゃくちゃ良かった、否定されるかもしれないが秋野花の良さが溢れていそうだった。いちいち発音とかの仕方が声優過激派としての好感を得ていく。
化けそうな妹妃愛に、あまりにも良い子過ぎるあすみ…
シナリオの『さくレット』、キャラの『ハミクリ』となることを期待して購入した。
なお『さくレット』があまりにも良すぎた結果中々始められなかったのは別の話だ。
では感想を始める。
体験版後共通
前提として、筆者は攻略順は
詩桜→あすみ→華乃→妃愛とする。
体験版共通は、詩桜に行くような選択肢を選択している。
他ルートの際、共通選択肢の回収を行うと思う…多分。
天梨の一件によって華乃とあすみに「生徒会辞める」と言われてあきらめモードの智宏。
そこに詩桜が登場し、戦デレを始めただの言い始める(なんで始めてるんだよコイツ)
落ち込んでいる内容を話すとなんだかんだ回りくどくウザいとも言える言い方もしつつ「あの二人じゃないと嫌というところまで来ているのだから、さっさと二人のもとへ行って謝ってこい」と言ってくれる。
詩桜とのこの下り『一人で生徒会を切り盛りする方法を教えてやる』とか『一回やめてもう一回当たる所が見たい』とかなんだかんだ言っているのだが、無気力に近い主人公をなんだかんだ立ち上がらせている所がある。
詩桜は確かにほっぽりだした元凶ではあるのだが、悪い人ではないように改めて思えた。
まぁ行動理由が『ひよりんに会えなくなるのが嫌』なのだが…w
華乃の説得だが、天梨の話をすれば一緒に腹立ってくれる。
めちゃくちゃ良い子なんだよなあやっぱり華乃。
たまに突っぱねてしまうし、メンタル豆腐なんだけど。
有る意味で一番リアリティから逸脱してるのかも、オタクの話出来てこういう所で怒ったりしてくれる神絵師って。
天梨の事も受け入れてくれるし、役職あったほうが喜ぶと思うとか、優しいなお前。
モデルしたら新刊くれる。なお乳首弄る云々…こいつ変態だな…(
あすみの方が何に怒っていたのか分からないと言い出す。
ちょっと結論に無理がある気もするなあと思っていたら嫉妬していたと言い出してびっくりした、あすみの智宏への好感度ってどこから来てるんだよ本当に。
ルート云々がなければ智宏が一番行きそうなルートはあすみだよなあ…
人間扱いしてくださいの時の顔がなんかイケメンだった(
サッカー部応援整備依頼編。
この人達なんだかんだハイスペックなんだなと分かる所で、智宏も「正直投げ出したかった厄介な業務が、どんどん前進し始めた」と言っているのだが、なんだかんだ智宏も考えて動けてはいると思う。
妹の金でガチャ回す奴だが、割と生徒会に対してのやる気はあるらしい。
まぁ妹のためとこの面子のためという理由はついてるからいいと思うけど。
進む生徒会に適度にブレーキをかけてくれる詩桜という図式は割と定番化する。この時は試験勉強はどうする?という話だったわけだけど。
華道部展示編。
女子ってそんなに華道に惹かれるのだろうか?という点だけは疑問では有るが、やっぱり有能だぞこの生徒会。
詩桜の数少ない友人らしい華道部部長だが、そういう義理は割と大事にするんだなあと思う。
『ハミクリ』はギャグセンスが比較的高めだと思う。
一つのボケのキレが良い。そういう流れになりそうじゃない所で差し込んでくるから笑える。こういう所はシナリオライターのセンス何だと思う。
個人差はあるだろうが、今作はこれが上手いと思う。上手くないとこういうのは寒くなるので。
詩桜の勉強やる気出し方法がぶっ飛んでて面白かった。
これでやる気出てやりまくれる智宏も面白いし、詩桜のCG素晴らしかった。
詩桜がちょっと引き気味になるのも面白い、なんというかこの辺りから詩桜との関係性が変わってくる感がある。勉強を教えてもらっているというポジなんだけどねただ。
しかし華道のアレで最初からサッカー部を応援してきたギャルが難癖を付けてくる。
華道側に肩入れをするなと言われてそれを承諾してしまう智宏だが、これにある意味でキレた生徒会面子は自分のSNSで宣伝をすると言い出す。
…いやこの面子ってとんでもないからそれを宣伝するだけでどれだけの効果があると思ってるんだ…w
その中であすみがVTuber雪景シキであることを告白する。
しかもキャラデザののかなのか…華乃じゃねえか、世間は狭いねえ(ゲーム特有)
この二人の関係なんか面白いわ、華乃確実に詩桜嫌いなんだけどなあ、ファンだろお前ら(
この陽キャ共、一番やるべきじゃない反応の仕方をするな、いやキャラ違いすぎるのは理解するんだけども…w
アレが台本ないってのは無理があると思うんだけどw
詩桜の「嘘だろう!?」が割と好き。そんなに回数多くないけど体験版含めて印象に残ってる。
なんというか、詩桜が取り乱すシーンって珍しいから「なあっ…!」とか含めてリアクションを見れるのは面白い感じが有る。
売り子手伝い編。
このゲームって本当に名前のところで遊びがちなんだよなあ…
名前の所に『誰?』って書くのとか面白すぎるでしょ。一回だけ出てくる名前遊びとか割と多くてダーッと流してると見逃しちゃいそう。
もうコイツ女で良いだろ(白目)
広夢君、多分VTuberとしては雨野葉レマだし、女に見られたいのかもしれない。
茜屋SDは可愛い。しかしもう男には見えないというね。
こういうポジションにCV小波すず置けると楽感はあるなあ、引き出し複数個開けられるから…
誕生日を祝われる智宏。智宏オタクだからすぐに声が裏返るの好き。めちゃオタクしてる。
誕生日の下りで一番おもしろかったのは、あすみが胸系の話になると急に辛辣になった所。気にしてるんだね、シキはそれなりにあるもんね(
基本トーン変わってないのに怖いよあすみ。
この後ボランティアを含めて、九州に行くことになる一行。
豪雨災害ってまたタイムリーな話題。水着買ったりするんだが、詩桜は泳げなくてめちゃくちゃ釣り勧めてくるの草だった。
天梨の友人のアレもあるんだけど、天梨の話はどこかで拾われるのだろうか?
当然のように生徒会にいる天梨だけど、攻略は不可キャラである。
筆者的には別に天梨に思い入れとかはないんだけど、CVポサラだしFDで攻略可能になるのは間違いないだろうなあ、FD前提のキャラとしか思えない、じゃあそっちに残しておくのも吉だから、分からないところだな。
ボランティア編。
智宏、確かにクズなオタクな所あるんだけど、事情とか色々知ると無茶してでもやるタイプな気がする。
ここに聖会長が出てくるとは思わなかったけど。どうやら出身こちらの方みたいですね、この人もFDとか出たら攻略できたりするんだろうか?
しかし、攻略出来そうなサブヒロインが3人もいるのって、FDの時大変そうやなあって思うが、結局出さないオチであっても面白いとは思うよ(
この直前の風呂シーンもそうなんですけど、妃愛の男嫌いってこじれてる所あるなあと。
『男の人にはみんな親戚の伯父さんの顔を重ねる』呪いにしても、妃愛がちゃんと幸せになれそうなのって、本当に妃愛ルートしか存在しないんじゃないかなと思ったり。
一種冷めてる所がありすぎるので、一番抱えているものが多いとも思えるというか。
すごく良い妹なんだけど、こういうの見てると確実に最後に回すのが正解だなとは思った。
この妹を攻略してしまうと他ルートの時の妃愛が見てられなくなりそうと。
そういう『選ばないと可哀想かもしれない』と思えるヒロインを柳ひとみが演じる事は今後も多くなりそうな気がする。
これは『ぬきたし』の奈々瀬を見て言ってるんだけど、そういうの上手いからこの人。
そういうのも考えるとここでの選択肢『生涯養ってもらう』『いずれは自立するつもりでいる』の選択肢は非常に残酷とも言える選択肢で、ここで後者を選択すれば妃愛になることはないなってのが攻略サイトとか見なくても分かる奴じゃないですか。
こういうのは選ぶのちょっとだけ辛いね。まぁこういうキャラゲーならまだマシだけどね、シナリオゲーでこういうのされるとしんどい。
水着編。
最初は詩桜に行くので釣りに行くのだが、全般的に水着がエロいと思う。
ただ、これ買いに行ってる主導が里と天梨というところを考えていくと割と整合性を感じると言うか、そういう文面もあったしね。
このゲーム、割とそういう所のルートの進みとか、話の流れは自然な方だと思う。
どうしても展開的に捻じ曲げる必要性って出てくると思うのだが、そういうのが少なめ。
水着CGも素晴らしかったね、主人公の顔が見える貴重なCG。
SDだと結構出てくるんだけどね、典型的な前髪長い系統の顔だけど、主人公の顔ってどういうのが一番ベターなんだろうね…
共通ここで終わり、ここから夏休みに本格的に突入するところで各ルートに入っていく。
…相当端折ったつもりがもう5000文字超えてますが????
詩桜ルート
ある意味くっつき方が分からない詩桜。このルートを最初にやったわけだが、結果的に言えば一番最初にするか、3番目にするかどちらかが良いと思う。
詩桜が好きじゃないなら最初に、詩桜が気になるなら最初に、「そうだったのか」感を最大限に味わいたいなら3番目(妃愛の前)にって感じかなあ…
※ここから暫くspacedeskによってFire HDに飛ばしてAndroid上でスクショしてAmazon Photoでパソコンに落としてRalphaでトリミングJPG化した画像が続きます
共通での選択肢で期間限定で出している店の話をしていたのは飛ばしてしまったけど、その流れでお店に行く所から開始。
四国で助けてもらったお礼に客を連れてきているらしいが、里さんしか連れてこれてないらしい。
空いている店舗の間を埋めるためというのが本来の理由だが、やっているおばあちゃんは、息子がせっかく用意してくれたのに、ここまでお客がこないと息子に申し訳ないと思っていた。
智宏はこれで、じゃあ自分のSNSで宣伝してみようかなと思う。詩桜はそれをRTすることを伝えた上でそれでこの日は終わり。
結果陰キャには相当キツイツイートを智宏はしてしまうわけだけど…w
智宏がツイートして、詩桜がRT、妃愛がRT、華乃が…あすみが…
そりゃ大物クリエイターにRTされりゃね…そうなるわよ…バズるわよ…
この後どうしてこうなった!と踊り狂う妹は登場するから安心しろ。
これで妃愛が、ここまでバズったら逆に大変なのでは?と言われて、向かってみれば開店前から長蛇の列。とてもおばあちゃんだけで切り盛りできるような状況ではなかった。
日本人って単純だから…でこれが説明できてしまう日本がそれなりに心配だよ(
詩桜も直後に様子を見に来ていた。
智宏は、バズらせた責任を取って手伝うと言い、詩桜もこれに乗る。
この時のメイド服可愛いね。あと愛想よくしている詩桜がなんかおかしい。(失礼)
智宏も言い出すんですけど、詩桜って愛想良かったり、謝ってる所とかそういうの見るともはや違和感を感じる所に来てる所あると思う。
これはキャラへの印象の付け方というか、ここの印象の付け方が体験版範囲でだいたい行われるわけだけど、だからこそ体験版範囲ではヘイトを一身に背負う形になった感じがある。
でも、結局このルートのためにはそのイメージが必要だった…という形にしていくのは、シナリオとしても割と整合性というか、流れがあって良いのかなと思ったり。
詩桜の中の基準って物が少しずつ明確になって行くのだが、ある意味捻れた基準とも言える。
その中で、智宏に対して申し訳ないという感情が生まれて、謝罪させてくれと言い出す。
しかし智宏は謝罪している所は見たくないから精一杯の感謝を見たいと提案する。
上手いなと思うのは、この辺りからもう智宏は詩桜に向かってきてるんだけど、ここへの向かい方は決して唐突ではなかったという事。
これは共通の選択肢の流れ含め、ここに入ってくるまでで、智宏は最初の印象とは異なる鎌倉詩桜をみている訳で。
詩桜ルートの最初の章タイトルが『この選択肢覚えてる?』なのだが、そういう事で、結構この作品、話の展開が自然というか、選択肢を選んだからこの道に進むのであって、他の選択肢を選んでいればこうはならない感がある気がする。
ごほうびは膝枕というか、太ももだったわけだけど。42cmの太もも…
割と自分から動いた感じがあった智宏の行動は詩桜にも大変良く映ったようで、素直に褒めてくれる。
華道部の件含めて、智宏には借りがあると思っていたりと、割と義理堅い所ありますねやっぱり。
この義理堅さが、良いようにも悪いようにも働いてしまうのだろうなと。
正式なお礼として旅行に二人で行く。
『お気に入りの後輩』となった智宏は、詩桜の行きたい所に行くという旅行を続ける。
生徒会において、智宏に魅力はないと最初は思っていた詩桜だが、それをおばあちゃんの店の件があり改め、楽しかった理由が智宏なのではないか?という所に行き着いての旅。
これによって明らかに距離が縮まったし、智宏は詩桜の事を好きだと思っている。
非常にスピーディーに距離が縮まったはずなのだが、このルートは過程が濃く書かれていた印象を受ける。
それはこの後の展開含めてなんだろうが、こういう過程をしっかりしてくれるシナリオは好き。
どうしても、共通終わった途端にくっついてしまう作品って存在するわけで。
確かに『早くくっつけよ』と思う時ってあるんだけどさ、早くくっついてもいいんだけど、早すぎるのはちょっとなあ…と。
なんだかんだ文化祭の企画そろそろ始めるべきでは?とかアドバイスしてくれる詩桜いいなあ。
その文化祭において、妃愛が朗読する事になる。
しかし、妃愛は事務所に所属している声優ということもあり、営利目的になりかねないという華乃の指摘にもよって、智宏が華乃と協力して脚本を書くことに。
その一方で、智宏は詩桜と同じ大学に行きたいと思い始める。
実質的な告白とも言える行動だったが、詩桜は勉強に協力してくれると言ってくれる。
しかし、脚本の話になると、途端に態度が変わってしまう。
作家である詩桜の意見を聞けるものだと思っていた智宏は、不思議に思いながらも、どこかでは見てもらわないとなと思う。
基本優しい詩桜なんだけど、脚本の話になると今までの詩桜に戻ってしまう…という謎。
今までの彼女とは違うとも言える反応には、どういう意図が隠されているのか?という所がルート中盤への焦点となっていく。
勉強も見てくれるし、毎日勉強をこの部屋(勉強は詩桜の家でしている)にしにこなくても、来るだけの日があってもいいと言ってくれる詩桜。
本当に優しくなったものだなと思いつつ…
智宏は、脚本を見てもらえないかと頼み込む。最初は気が乗らないと言う詩桜だったが、借りを返すと思ってと粘る。詩桜に見てもらえれば絶対だと思ったから。妃愛に恥をかかせない為に。
なんとか一回だけは目を通す事を許可してもらい、無事華乃と完成にこぎつけるのだが、それを詩桜はそれはそれはボロクソに酷評する。
鎌倉詩桜って妥協の出来ない女だから。
だから常磐華乃とは水と油なんだよね基本。
華乃は優しいから、絶対にそうするだろうけど、詩桜はそうじゃないから。
ここで「私は部外者だから」と言う詩桜も詩桜だし、華乃が怒るのは彼女の中ではどう考えても真っ当だろう。
この場面での平和な解決法というのは正直存在しなかったまである。
でもここで智宏に「出ていってください」と言わせるのは、残酷とも言えるんだよなあ。
大きな一つのハイライトとも言える場面。
華乃ですら涙が止まるような発言と言えたこの謝罪は、今となっては智宏を苦しめるものでしかなくなってしまって。
文字通り鎌倉詩桜は部外者となる瞬間だった訳だが。
この決定的な場面があったと思ったら、ここから衝撃とも言える事実が並べられていく。
なぜ鎌倉詩桜は生徒会を辞め、和泉智宏は生徒会長になったのか、なぜ詩桜は嫌がらせとも言える行為を共通で行ったのか?
この辺りの謎が、一気に解明されていく。
そもそもは妃愛をなんとか卒業させたい、しかし社長は仕事を減らすことに首を立てに振らない…なんとか便宜を図ってもらえないだろうか?という妃愛のマネージャーの話からスタートしていた。
人気絶頂とも言える”小泉妃愛”の仕事量は減らせないという事務所サイドの話はまぁ分かるけど、頭スタイルキューブか?…まぁ三澤よりは全然売れてそうだから仕方ない感出るけど(三澤のスタイルキューブの一件は胸糞過ぎるからね、仕方ないね)
生徒会に入れば、ある程度便宜を図ってもらうことになるのではないのか?自分から入らないなら、兄である智宏が入れば、妃愛は喜んで入るだろうというなんとも自分勝手とも言える要求。
里は智宏を道具のようにしか使わないマネージャーに対して怒りを見せるが、そうするしか手がないことも理解しており、これを承諾した。
まぁ実際妃愛のマネージャーからしてみれば、稼いでいる金をソシャゲにまわしているクズみたいな兄としか思えてないんだろうし、それでいてそんな兄にべったりである事も理解しているマネージャーは、『妃愛の為に』このような手法を取るしかなかったとは言える。
まぁそれでもあくまで元凶は詩桜ではなく、このマネージャーだった…マネージャーというより妃愛の声優事務所サイドと言ってあげた方が良いかもしれないが、そういう事になる。
その話を現生徒会長である詩桜の元へと持っていくと、
自分は妥協は出来ないから駄目だと思ったらやめさせるし、仕事でこないなら入れる理由もないと言い出す。
お金の問題でもないと、八方塞がりとも思えた状況だったが、詩桜は生産性のある行動を取らず、生活の全てを妹に甘えている兄…智宏に対して嫌悪を抱き、兄を生徒会長にするなら、自分は全てを投げて生徒会長を退くと言い出す。(ちょうど一人の生徒会長も飽きており、もう聖会長を弄ることくらいしか楽しみがなかった様子)
・手段は問わないから本人から「やる」と言わせる
・自分が失態を犯せばリコールされる緊張感に怯えないと意味がない
・詩桜から大きな課題を与え苦しめる(保護下に置かない、真剣にやらせないと意味がない)
・里は自分から生徒会の活動を手伝うことはしない
・詩桜は智宏が自分から尋ねてきた事には答える。それ以外は部外者(里の依頼)
詩桜は部外者でもなんでもなくこの無茶苦茶な事を成立させるための協力者であり、生徒会に顔を出していたのは里の依頼。
元々嫌がらせをしていたのは聞いた話で嫌悪した上で、この状態にするための条件として詩桜が提示したモノ。
詩桜が全て悪くないわけではないことではある。人の話だけで人間性を決めつけ、嫌がらせをしたというのは、この話で全てを肯定できる話ではないだろう。
しかし、全ての元凶が詩桜というわけでもなければ、そもそもそういう話がなければ詩桜がそういう行動を取ることはなかったということを考えれば、彼女の罪というのは大きなモノとは思えない訳で。
体験版範囲で一心にヘイトを背負った詩桜だが、彼女には彼女で目的が存在し、そうしないといけない状況でもあったという事を理解しなければならない。
言うなれば、鎌倉詩桜はこの作品の『裏主人公』とでも言えばいいのだろうか?
とりあえず詩桜ボロクソ言ってたやつは順番に土下座すればいいと思う。
全てを知った智宏は詩桜の家へと向かい、話をすることになる。
そもそも一人で家に来ていた事自体が、もう評価があがる兆しだったという。
人づてに聞いた話とは違い、智宏は生徒会で自発的な活動を続けた訳で。
それでも妹の金を使い込んでいるという一点で評価はなかなか上がらない。
元々の理由は人づてにきいた智宏の話で嫌がらせをしていた。他に理由はない。
しかしあくまでも使っている金は智宏が受け取る遺産の中から使っていると知った詩桜は、嫌がらせの数々を悔いた。
両親が遺してくれたお金を無駄遣いしているだけと思っている智宏だが、詩桜にとっては『他人のお金』か『自分のお金』かが大事だったのであって、そこで『自分のお金』だった時点で詩桜の負けなんですよね言うなれば。
しかし、その全てを謝罪することは詩桜には許されない、この件…くじ引きは偶然ということになっており、それを話せば里と智宏の関係性を壊すことにもなりかねない。
謝りたくても謝れないから、太もも触らせたり、旅行に連れて行ったりしてごまかしていた。
愛しいという気持ちを感じていながらも、自分がしてきた事の罪との間に苦しめられてもいた詩桜。
何度頭を下げても足りないと言うが、それを止めた智宏は告白をする。
このルートは告白までの過程が本当に素晴らしい。
もちろん『さくレット』のレベルの伏線回収という訳ではないし、あれはルート固定で行われるからこその衝撃というものが有る。
しかし、この詩桜の動きに対しての理由付けは絶対に必要なものだったし、詩桜というヒロインをちゃんとヒロインにするためには十二分な伏線回収だったように思う。
鎌倉詩桜というヒロインは裏主人公。生徒会と智宏に嫌われないといけなかった存在という事だから。(詩桜の嫌がらせが全て許されるわけではないのだが)
脚本の件は、自身の中でのルールと、自分がやれば智宏が比較されてしまう、専門部門である文芸に手を入れてしまえば、智宏の作品とは言えなくなる、だから耐えていたという。
専門だからこそ口出しが出来なかった。智宏のお願いは詩桜にとっては残酷だったでしょうね。
カフェで仕事をしている主人公は詩桜がモデルで、内容以外の設定は嬉しかったと。
恋人として改めて脚本の書き方を教えて欲しいと智宏は言うわけだけど。
『ハミダシクリエイティブ』タイトル回収と考えてよろしいだろうか?
「出ていけ」と言われて傷ついて制服のまま寝ていた詩桜割と可愛いと思う。
ここで濡れ場が入るよ。
そのあと華乃にも謝罪しに行く。
付き合い始めたことと、嫉妬して言葉がきつくなった事にして謝罪。
こういう時言いくるめられるというか、素直におめでとうと言ってくれる華乃は良い子だ…
「なんで本当の理由を言わなかったのか?」と聞いたら「後で本当の理由は言うけど君に謝っている所は見たくないと言われたから」とかイケメンかよ。
慕われている鎌倉詩桜前会長にこんなこと言われたら…(
このルート、文章を書く上での話というのが割と多く、それも結構納得できる部分が多い。
これはシナリオを書いているという、シナリオライターの中での理論もしっかりしているのだろうなと思える点だ。
まぁ基本中の基本と言えることしかならんでいないのだが、それが素人には出来ないし、素人にはそのくらいの理論でないとスッと納得できるようなものでもない。
無事勉強しつつも脚本を完成させた智宏だが、詩桜の家に勉強道具を置いてきてしまう。
勉強がルーティンとなりつつある智宏は、詩桜に一度は断られるものの、深夜に教材を取りに行くことに。
深夜にも関わらずチャリで向かってしまった智宏は、交通事故に遭うという最悪の結果を起こしてしまう。
妃愛にはあまりにも残酷な事というか、妃愛がもし智宏を失ったら声優も全てやめて引きこもってしまいそうな程の危うさを感じる気がする。(そういう二次創作絶対誰か書くわ~やめてやれ可哀想過ぎる)
自分よりも他を優先して怒る妃愛、一番が智宏なんだよなあ多分。
そりゃあ智宏駄目だよ。と言いたいところだけど、習慣が一日でも途切れるのは怖いって気持ちは分かるし、詩桜とくっついて浮かれていたのかもしれないね。
筆者もブログの更新毎週続けてるけど止まったらやらなくなりそうで怖いもの。
詩桜にとっても、これは大きな事で。
「何を言われても、自分に責任があるとしか思えない」とか「ここで結婚届を押してもいい」とか、最も冷静ではない詩桜が見れるわけだが。
詩桜って義理堅い人間って何度も書いたけど、こういう所にも出るんだろうなと。
軽率だったのは確実に智宏なんだけど、それでも止めなかった事をこれだけ悔いてくれるのは…ここで智宏を失っていたら、詩桜もとんでもない後悔になっただろうし、それはそうなんだけど…
それでも頼れる詩桜先輩で居て欲しいと言う智宏。
詩桜は智宏不在の中の文化祭の成功と、入院中のケア、妃愛に仕事を優先させること、全てを約束して、期間限定で生徒会長に復帰する事になる。
その代わり、完全に回復したら、べたべたに甘えさせて欲しいという条件を付けて…
病院が満員になり退院してからは、代わる代わるで介護してもらう智宏。
「セックスしていいか聞いてきた」とか言う詩桜なかなかヤバいでしょw
自分は釣り合わないと思っている智宏に対しての言葉が良いなあと。
これからしていかないといけないことも並んでるけど、こうなれば並べるよね。
育ち始めてるって言ってくれるのは、慰めか、誇りか、照れ隠しか…
智宏はソシャゲも受験までは封印して勉学に務める。
これ全ルートソシャゲやめるんだろうなあ、それより大事な物ができて。
妃愛マネージャーが妃愛に計画をバラされないようにと色気使い出すのギャグでしょ、「こやつ……!」じゃないんだよ、そりゃガチギレ不可避やもんなあ…w
無事に文化祭は終了したらしく、皆で打ち上げ。
妃愛は兄の台本で出来て本当に嬉しかったみたいで良かったねと。
抑えきれないんだ…とか詩桜から聞くことになるとは。
突然の山口百恵で草だけどな。こんなにかわいくなるとはなあ…
EDはkyokaさんだった、さくレットと言い今月はお忙しいですね。
ED後長い。
完治した智宏は詩桜にごちそうを振る舞う。
詩桜の泣き立ち絵とか見られるとはねえ、でもそれだけのことだよなあとか。
そして、今日だけは弱い自分を見せたい、なんでも好きにしてくれと言う。
ここから2連続でエッチする。『潮先輩だけに…!』じゃないんだよ。その後の名前欄を『潮』にするな、面白すぎるから。
聖会長が難癖を付けてきた文化祭に対して、来年の文化祭でと難癖を返した生徒会。
妃愛は有名人で、文化祭の件で正体がバレてしまったので、立候補しないことになっていた中で、詩桜は一年留年して、副会長をすると言い始める。
元々この条件を作ってしまった責任と、智宏ともう一年一緒にいれるなら残らない理由がないと…
「『詩桜』と呼んでもらいたい」で締めるの凄いキレイだと思う。
初対面の時の言葉がここまで変わるのだ…いや、シナリオとしてもこのルートは評価したい。
非常に過程が良い。一気に縮まった感じがあったが、そこから暫く期間を開けるのもそうだし、付き合う前に一波乱あり、衝撃とも言える事実あり…
鎌倉詩桜というヒロインは最も嫌われるポジションだったわけだが、それをちゃんと説明した上で、ここまで魅力的というか、理解できていい先輩になるとは。
非常にどうするつもりなんだと思っていたヒロインだったので、満足度は高い。
CVは浜辺実雨。
この人に対して上手いという表現は、声優過激派としては出来ないという前提を置かせて欲しい。
ここまで「あっ滑舌が甘い」と思った声優は久々である。滑舌が本当に甘い。
このようなしっかりサイコパスとも言えるようなキャラで滑舌が良くないのは致命的では?とまで思ったタイミングもあった。
決して上手くはないが、この鎌倉詩桜というヒロインにはなんとか合わせられたというか、そういう”上手くなさ”が、性格がひん曲がっていてもちゃんとした人間であるという人間味を残せたというか。
これじゃ怪我の功名みたいだが、そんな感じ。
可愛げが出てくると、この辺が活きた気がする。
でも滑舌はどうにかした方が良い、普通に気になる。悪くはなかったけど、「あっ滑舌が甘い」って明確になったの大坪由佳とかの次元だから。
いや、詩桜はあなたで良かったとは思ってるから…
「ハハッ」って結構乾いた笑い方とか、「ほうら」の言い方も好き。「ほーら」じゃなくて「ほうら」なのが大事で、詩桜らしさがしっかり出せている。ただ滑舌は限りなく不可に近い可。
あすみルート
続きましてあすみルート。
VTuberのヒロインというのは実は二ヶ月連続なんだけども(『かけぬけ青春☆スパーキング』(SAGAPLANETS)が存在)こっちの方がマーケティング的にも割とVTuberを活かせていた印象がある。
…まぁ餅月ひまりはVTuberではないのだが、他VTuberにも実況を積極的に頼めたのもメリットだったかもしれない。
徹底討論!人気エ…ロゲヒロインになりたい!【ハミダシクリエイティブ×餅月ひまり】
あすみはあまりにも良い子過ぎて逆にどうするの?というか、かわいいしか言えないようなルートになりそうな予感。
VTuberアンチに近い筆者がこのルートで満足できるかは未知数!
このルートでは、あすみの生放送権限がBANされる(誤BANなのだが)所から始まる。
この件で智宏に助けを求めてくるあすみ。しばらく動画でやっていく事になる雪景シキをどうしていくのか?という話から、智宏はこの危機に協力していくことに。
このルートの入り方からも、あすみの智宏の好感度って入った時点で相当高いんだよなあ、詩桜とは正反対とも言える。
親は海外設定って楽だけど、今回は割と親が両方とも凄い人間って事もあって納得できるものだった気がする。
智宏の典型的なオタクの喋り方って好感が持てるというか、ここまでオタクに寄った上で比較的不快感が少ない主人公って良いと思う。
いや、妹の金(正確には自分への遺産)でガチャ回してるのはクズだと思うけど、クズなの自覚してる上で割と行動力はあるから。
動画スタイルでも問題ないという事を示すのはあすみにとっても良いことだろうし。
「1日何もしない間に忘れられていくのが怖い」というのは、Vに限らずYoutuber全体で言われることだし、だからこそ毎日投稿をしようとする人間が多くなるわけだけども…
実際どれくらい忘れるものか?と言われるとそんなに忘れない気も…
VTuberあるあるの企業に所属するか否かの話。
一つの企業から真剣に話を受けているらしいし、前向きに考えてはいるようだが、助けてもらえる代わりに、守らないといけないことも増える。
自分は音楽とリスナーの皆さんを大事にしたいけど、それに制限をかけられて今までの自分と違う物になるのが怖い…
あすみってホント引きこもりになったのがおかしいくらいハイスペックなんだよなあ。
実際Pだった人間がVになった例とか存在するんだろうか?
ここまで好きな音楽と同列でリスナーを大切にしてくれるVの中身なら推している人間は幸せものだろうねえ。
VSingerに近いのでは?という疑問は体験版から持っていた事で、ここに触れてくれたのも◯。喋りも頑張ってきたし、思い出もあるし、伝えたい想いも出来たからVTuberでいたいと。
あすみの過去に関しては、複数の要素が重なった感じが凄い。
男嫌いも、引きこもりになったのもつながっていて、PになったのもVTuberになったのも一つに繋がっているのは、話としては整合性もあるし、あすみが生きていく道という感じもする。
何度も失敗しても歌いたいと思うあすみは、確実に音楽で成功している両親のちを引き継いでる感じする。こういう有る意味で『無茶するなよ』という話で済ませてしまいそうな所に血縁関係とかで理由を前に提示している事で納得できる所もあるのかなとか。
担任のようにどちらかを簡単に捨てる事は出来ない…というのも、今後に活きていくシーン。
いや告白はっや、詩桜の過程の所を考えると爆速もいい所だけど、あすみの選択肢を通ってきてここまで来たらもうあすみは智宏の事好きに決まってるんだよなあとも。
こんなオタクをかんたんに好きになってくれる女が現実にいるわけ無いだろ!というのは野暮だろうしw
智宏も、最初は天使天使言ってる訳だが、あすみがVとして努力している所を見たりして、『頑張っている錦さんが好き』という所にたどり着いているので、そういう所があるからあすみも好きって言ってくれるようになるんだろうなあとも。
柳ひとみってなんで『最初から一途に主人公の事を思っていて、主人公が他のヒロインと結ばれるとちょっと悲しそうにしながらも応援する』ポジションがこんなに上手いの?
妹というポジションなのに、その悲壮感をどこかで感じれてしまう妃愛。それを演じる柳ひとみ。今回センターヒロインは初めてだけど柳ひとみってセンターヒロインとか、妹、幼馴染がこれからも増えそうな予感。
自分は色んな人のお陰で今があるから、駆け出しの音楽系VTuberの子とコラボして自分が他の子にスポットライトを当ててあげたいというあすみは聖人過ぎるんだよなあ…
妃愛との会話でもあったが、『あすみは錦あすみとして歌いたがっている気がする』というのは、このルートの根幹になっていく。
ご挨拶案件。
あすみが良い子過ぎて…有る意味で妃愛が一番ルート以外で救われるルートなのかもしれない。…いや詩桜のときも普通に悪くはなかったとは思うんだけど。
初デートでヘッドホンを購入。OPで出てくる猫耳ヘッドホンはここで登場。
このオーディオ店ってeイヤホンベースなのかなあ…とか考えていた(こういうのって基本eイヤのイメージだから)
あっ、後ろにオーテクがあるし、LDACっぽい規格も見えるよ…!ってオーディオオタクじゃねえか。
行く前に『あすみは努力してたのに俺は妹の金でガチャ回してたなんてクズだ。見合う男になれるのだろうか』とか書いてて、そういう事を考えられるだけで全然マシだと思うよ…って素で思った(
やっぱりこのゲームギャグの入れ方割と好き、女性店員まで限界オタクになってどうするw「待受にしていいですか?」って駄目だよ(真顔)
たまに変な話聞くのはどこでもそうという話に「そやな」としか答えられない現実の企業さん。毎月のように燃えてて当ブログでもドチャクソ文句言ってやったわ(
まだマシなのは、モデルの権利はあすみ持ちである所、これだけで雪景シキに退路はあるからな…
文化祭の出し物について、あすみは”錦あすみとして歌いたい”という意志を示す。
しかし、人前に立つのが怖いあすみは決断が出来ない、時間が欲しいと。
ここで妃愛と一緒ならという話にならないのはルートの都合と言えばそれまでだけど、錦あすみという人間が一歩を踏み出す為に必要な事とも言える。
引きこもりが一歩を踏み出すということだし。
雪景シキ担当鳴門さん。この人に結局振り回されるとも言える訳だが、経験が浅い事を考えたりとかすると、あまり責められないとも思うキャラ。
VTuberへの熱意は本気で、雪景シキの大ファンの女性。ちょっとおっちょこちょいだけど、この熱量はVのマネージャーとしては必要な事だと思うよ。これが男だったら問題だと思うけど(中の人に手を出しそうという意味で)
この後濡れ場が入りますが『セックスは言葉で追いつかない気持ちを伝え合う方法』というあすみの解釈は割といいと思うよ。
そやな(現実を見つつ)
このあすみルート、企業も個人も未熟という所を押し出していく所がある。
それってなんてスタイルキューブ?スターダスト・プロモーション?クロコダイル?響?…これ声優事務所だったわ。
というかお前レマだからレマってぶいさいんなのかい?ってなる奴。
文化祭で歌うことを決めた後、鳴門さんと智宏も顔合わせ。
鳴門さんは雪景シキ…あすみの事をよくわかっていると思えるシーン。
精神状態が大事だから、彼氏バレのリスクを考えれば別れてくれという選択肢もあるのかもしれないが、個人的にもビジネス的にも悪手で、心の支えになってほしいと。
鳴門さん基本的に有能なんだよなあ…
なんだかんだ時間の有る時は見に来てくれる詩桜。ルートをやっているとその裏側もよく分かるんだけど。
めちゃくちゃな申請の中で鎌倉詩桜愛好会が詩桜を申請してるの草生えるから。
事務所所属のデメリットとかを押していくんですよねこのルート。
割と挑戦的というか、『VTuberの汚い所』をちょっとだけ美化した程度で出してくるので好感が持てるんだよなあ。
典型的な偉い人がクソ!wっていう奴、現実でも存在したんだから闇が深い。
味方である鳴門さんも地味にスケジュールを間違えたりのポカが多いのも辛い。
ちゃんと味方してくれてるんだけど、スケジュール管理はしっかりしてくれないと…(まだこれで序章というアレ)
答え合わせの時間です。
男だったことにショック受けたけど別の意味でショックだよな智宏。
という事で、他ルートより広夢の登場回数が増える訳だけど。
そんなVTuber事務所とかもいくらでもあるんだろうなあ、声優でもなんぼでもあるし。
だからこそ広夢は何も分かってないとキレていたみたいだけど。
ここで広夢という味方が爆誕する訳だけど。
いろいろな事で手足を縛られていくあすみ。事務所NGって言いたいけど言ったところで自己満足、もっと歌いたいし、いろんな人と仲良くしたい、コラボもしたい・
それでも、優れたサポート、動画編集、一人では得られなかった貴重な人脈、味方である鳴門さんがいるからまだ頑張りたいと。
所属からの期間を考えると、こういう事を言うのはちょっと早すぎると言うか急展開過ぎる気もするのは若干の減点ポイントですが、こうしないと話として成立しないから仕方ないと思うし、幸いにも現実のVTuberは毎月ボヤ出してるから、これでも「急展開過ぎる!」ってちょっと言いにくいのも幸いしている。
…いや幸いさせちゃ駄目なんだよ現実さん。
初期Vに対しての敬意を忘れない。礎があって今があるVTuber業界。
鳴門さんの言う通りにあすみの支えとなっていく智宏。
ぶいさいんの中で影響力を持てば話は聞いてくれるからそこを鳴門さんとともに目指していく。
そんな鳴門さんが、VライブのVインパクトというイベントを持ってくる。
歌いたいあすみにとって、魅力的なイベントを持ってきてくれた。出演は22日。
文化祭との連日となるが、あすみは両方やりたいと決意を固める。
しれっとアプリを自作している鳴門さん。この人明らかに有能なんだよなあ…でもおっちょこちょいなんだよ、割と致命的に。
いよいよ文化祭リハ。
どこでも華乃って限界オタクになってんな、妃愛も詩桜も反応が良すぎるんだよなあ。
しかしここで、鳴門さんがVインパクトの日程を間違えており、文化祭とバッティングすることが判明してしまう。致命的とも言える鳴門さん個人のミスだった。
ぶいさいん的には間違ったわけではないので、守ってはくれない。
ここで怒る華乃は良い子だなと思う。コイツ常に良い子だな。
でも鳴門さんは良い人なんだよ、一番あすみの味方で居続けてくれてる人だし。
文化祭かVインパクトか。どう考えてもVインパクトを選ぶべき案件であることは間違いない。里だって流石に文化祭を休む方を選択すべきと考えるが、あすみは文化祭に出たいと言う。
両親とも約束しているし、智宏との約束もある…
上で、過去の話がココで生きてくる。
だからこそ、あすみは「どちらかを捨てる」という決断をかんたんに出来ない。
両親の話は割とサクッと解決というか、元々からギスギスしていたわけではなかったので、過去の話がこういう形で活きてくるという。割と予想している展開から外れた使用法だから面白い。
全ての責任を背負ってクビも辞さない気でいる鳴門さんも、ポカが悪いだけで本当に考えてくれてるんだよなあ…
そこで『Virtual』だからこその解決策を持ってくる。
正直めちゃくちゃなやり方だし、それを鳴門さんも分かってる(ちゃんと4Gやら5Gやらまで出てきてこの人本当に有能なんだなと同時に話として考えているんだなと思う)
最初は断られてしまうが、広夢がレマとして駄目だったら代役として出ると言い出す。
広夢は智宏への貸しを返すと名乗り出てくれる。広夢このシーンずっとイケメンなんだよなあ、色々条件増えるかもしれないけど問題ないとか、成功してもスペシャルゲストとして出ることも問題ないとか。もう広夢を攻略させてくれ(男です)
鳴門さんのポカは致命的に近いものだった事は間違いないんだけど、この人を悪くは言えないんだよなあ。
担当を下りるとまで言った鳴門さんだけど、あすみが一緒に頑張りたいと言って解決する。
この日から鳴門さんは罰ゲームとしてなるにゃんになる。いや文面にしたら意味不明じゃん…(ツブヤッキーでアカウントを作成して『悲報 雪景シキのマネージャー、ただのファン』と書かれてフォロワー5万人くらいいることになるらしい、やっぱ有能だろコイツw)
詩桜ルートをやっていると分かる詩桜の中での基準。
この基準に他ルートで詩桜は苦しんでいるのだろうか?それとも智宏に対しての好意がなければ問題ないんだろうか?
文化祭のところではあすみと雪景シキのCG二枚という贅沢さ。
歌に込めた想い、伝えたい想いは不登校になっている人たちへの言葉だった。
挿入歌はちゃんとあすみの歌でしたね。こういう歌云々のヒロインでもエロゲだと歌うことって別に多くはないので、なかなか頑張ってるなあと。
どこのルートでも『ハミダシ』はつかってくれるらしいですね。どのルートでもタイトル回収を忘れないのはポイント高いかもしれない。(無茶苦茶な回収の仕方はアレだけどね…?)
2020年のVTuber業界と、VTuberという存在に対しても有る意味で提起出来てしまう、考えさせられるルートだと思う。
VTuberとは何か?なぜVTuberで有る必要性が有るのか?なぜ雑談が増えていくのか…
VTuberを続けていくとしても、智宏は嫉妬しなくなってるの地味な成長。サポートしていくことを進めていく事になる。処女厨じゃなくなったな!(そもそもあすみと何回もやってるだろ)
鳴門さん、ミスが無くなるととんでもない有能と化すんだよなあw
あすみの為にコラボしたいVを事務所に入れることを交渉したり、音楽が出来るからユニット組んで絡みやすくしたり、シキでやる方が効果的である事をデータで上層部に納得させたり…
Vが好きでここまで動いてくれる鳴門さんを手放す理由はないわね…やっぱり経験が浅くて、ミスが発生すると連鎖しちゃってたんだろうね、そういうのってあるからやっぱり。
智宏は、動画編集とかを学んで、一緒にできないにしてもあすみの気持ちを汲み取られる人間になりたいと言う。鳴門さんのダブルチェックのバイトとかの話まで出てくる。
あすみルートは以上となります。
VTuberという形のヒロインは今回プレイするのは2度目(一度目は『神様のような君へ』(CUBE)だけど、あれはそれこそVSingerっぽかったけどね)だが、よりVTuberっぽい話となった。
それでいて、VTuberのきれいなところをなぞって話を作るわけではなく、企業VTuberと企業との関係の問題、企業側のミスや、魂側の未熟な所など、今のVTuberが現実に抱えている問題にまで手を入れた話となっており、割と突っ込んだ所もある。
それでも救いが多い話では有り、鳴門さんは基本有能ではあるのだが。
今のVTuberへの、向き合い方まで提示してくれたかのようなルート。
あすみはかわいいなあ!しか言えないとにかく良い子。でも、自分の中でやりたいと思っていることに対しては曲げたくないと思っている一面もあるし、引きこもりの人たちに伝えたい想いとか、そういう熱い部分を持っている子でもありましたね。
全てを選びたい、どちらも選びたいというのが過去の話と繋がってきたりと、構成も詩桜ルートよりはちょっと無茶とも思えるシーンもあったけど良かったですね。
CVは紬雪乃。あすみとシキという実質2キャラを演じた所ありますが、非常に演じ分けされていて、それでいてちゃんと繋がっている感じはありましたかね。
とにかく可愛い必要があるキャラってある意味では楽だとは思うんですけど、この人の地声は多分こんなに高くないんだろうなとは思ったので、頑張られているなあと思った。
あわあわした時とかにもちゃんと出切ってるし、濡れ場もそうだし…
挿入歌もちゃんとあすみで歌われている感じがあってよかったですね、キャラソンって歌唱力よりも声優さんには重要ですし。
あすみというヒロインに求められるところをちゃんと押さえて頂けたと思います。
華乃ルート
続いて華乃ルート。
こちらも大いなる期待をしてしまうヒロインだ。
陰キャオタク神絵師ののかである華乃。割と智宏には突っぱねている印象が強いが…?
おそらく一番デカい説がある。そしてCVは秋野花。
秋野花の演技ホント好きなのだが、意外と対戦に恵まれていなかったので、期待したい。
ルートはコミまどの新刊の局部修正を忘れている箇所があり、それを手伝って欲しいという緊急の電話だった。
いやそれホントヤバイやつ…!!コミケとか言ったことねえけど。てかビクンビクンサイトってなんだよ、このゲーム固有名詞がおかしいんだよなあ…
これに対して、頼めるのが自分しかいないと感じた智宏は即刻行くことを決断、時間がないのもあったが、ここの決断早すぎるんだよなあ。
しかもミリさんまで車で来てもらって運び出すのまでやってるし、行動力が半端ではない。
智宏ってコミュ不って言ってるのだけど、こういう所で自分から動けるし、今回は華乃に対して100%の正解を投げ返してる所ある。
この『コミまど編』では基本智宏がかっこいいのである。
このゲーム、他ルートの平行世界感が薄めなのよく頑張ってるなあと常々思う。
この辺りは簡単に言えばライター一人だからできると言えばそうなんだけど、エロゲって基本的にルートによって全く違う事が起きるのが基本な中、ハミクリは選択肢による好感度や、言ったことによって、関わるヒロインが変わる感があって面白い。
あすみがトラブってても、このルートで智宏に助けを求める程ではないし、詩桜が言っている愛媛もルートでは行くし。
「新刊落としたことなくて……」「あと、やっぱり悔しい」「わかった!よしやろう!」で始まる修正作業。
華乃を寝かせて、喘ぎ声とも思える声に必死に耐える為にクソ集中して起きるまでに終わりが見えてきたとか言う智宏。まぁ展開的に分かるんだけどかっこいいなコイツ。
華乃と智宏の会話って共通から本当に智宏が華乃が欲しい答えを投げている印象があるんだけど、これは二人が陰キャオタクだからという共通点もそうなんだけど、智宏が妃愛とよく喋っている事にも起因しそう。
妃愛って物凄く完璧な妹だし、智宏にとって理解したい相手だし、兄妹としての会話はとてもコミュニケーションが苦手な人間とは思えない。
じゃあなんで『苦手』と思っているかと言えば、妃愛の気持ちを智宏は理解しきれない…というか妃愛が隠しているからなんじゃないかと。
だから智宏は別にコミュ不ではない、だから変にオタクになる時はあるけど、主人公のクズな部分って妹の金でガチャ回してるくらいなんだよね。
この点を考えていくと、特に華乃には100点の回答と行動を続ける智宏に対して出来すぎという批判は出来ないし、むしろかっこいいんだよね普通に。
華乃もそりゃこれだけの仕事をやってくれたら大感謝ものだろう…
深夜テンション+女の子と二人+喘ぎ声にも聞こえる寝相+寝てる時の寝相でパンツとか見えまくり+自慰するタイプのヒロイン+気合+コスプレ…一夜の過ちをする条件があまりにも整いすぎていて。
ワガハイのコスプレめちゃくちゃ似合ってましたね。大分画風変わったけどね、こっちの方が筆者は好きだけど(まぁ原画サイドなのかまどの塗りサイドなのか…マルコでだいぶ変わったなと思った大空樹先生がHoney!×3ではいつもどおりだったからなあ)
ここの叡智シーン、『絵師としての興味』と『終わらせてくれてキュンキュンきている華乃』の二面性も面白かったですね。オタク常磐としての処女厨云々とか。
この多くの面を見せながらだったからこそ、智宏は後々に悩むことになるんだけど…
なお最後までしそうだった所でミリさん登場で時間切れ。
このルートでは空気読んでミリさん案件は割と少なくない。
うーん、可愛い。アメリに関してはOP手前の所で株が超絶大暴落したし、共通では所謂陽キャ特有の空気の読めなさで割と嫌い側によっていたのだが、とにかくどのルートでも良い子ではあるので評価は持ち直している。別に絶対にコイツ攻略させろとまでは思わないけど。
あの一夜の事により、智宏は華乃と付き合いたいのか?釣り合う相手じゃないぞ?でもアレがただの性欲処理だったら?とか想いながらコミまどを手伝う。
ある意味で一番童貞的ムーブをしていくのはこの華乃ルートなのかもしれない。
好感度的な自然なくっつきはあすみかもしれないが、趣味的な意味では華乃なはずなのだが、あの一件によって智宏の中で『華乃は可愛い』とはっきりと定義された事により、智宏は陰キャ童貞ムーブしていくハメになる。
華乃は華乃でむちゃさせた智宏に申し訳ないと思いつつ…明らかに端切れが悪くなっていく…智宏もう落ちてるぞ華乃。
そう思いつつ智宏が盛大に不正解側に行ってしまうのがこのルートの、ある意味で変則的な所。
智宏がここまで失敗の方向に進むのって他の2つを見てると珍しいんだけど、これはあまりにも過程がなかった事の裏返しなのかもしれないし、華乃を可愛いと本当に思ったタイミングから時間が短い事、そう思ったのが”一夜の過ち”である事とか、理由はいくらでもあるんだろうなあと。
でも、その中で、やっぱりいつもの妃愛との会話が今までのアドバンテージと考えれば、この場面で智宏が言う”言葉の駆け引き”って奴が絶望的に下手くそなのは、妃愛とはそういう会話はしていないし、妃愛の気持ちを智宏が理解できてはいないから…というところにも帰結しそうな所がある。
もちろん智宏はある程度妃愛が隠そうとしたタイミングでそれを見抜いたりしているから、複雑な女心をある程度は見抜ける。見抜けるんだけど、恋の駆け引きには非対応だったって感じ。
この失敗によって華乃はムキになる。明らかに昨日の流れで付き合おうとしていたし、どう考えてももう智宏の事が好きな華乃だが、ムキになる。
ここから、告白チキンレースが始まる。華乃から告白させるようにかっこいいことをしろと。大恋愛したいなら、その理由を作ってみろよという訳ですな。
今までの華乃とは明らかに態度違うし、もう好きじゃん。俺じゃん。ってなるこのチキンレース期間も非常に面白い。
明らかに華乃は落ちているのに、ゴールには向かわないという構図は、面倒くさいオタクである華乃らしい話であり、他でも中々みない構図かもしれない。
男性キャラへの萌えをめっちゃ嬉しそうに語る華乃。こういう話って一番リスキーなところもあるからなんだけど、この辺の話もちゃんと後で効いてくる。
「朝までこの部屋に男の子がいたんだよね」→「じゃあ俺の部屋くる?公平に」とかいう流れとかも面白いよね、めちゃくちゃなんだよなあ智宏。
もう明らかに好きだし付き合ってるじゃんこんなの…と思いながらも、部屋で過ごし方が同じとか、動画見て一緒に笑い合ったりとか、そういう日常を過ごしている二人はかなり青春している。陰キャだけど青春してるのだよ君たち(
妃愛に華乃が好きだって話をする時、あくまでもネタ方向に徹し続けている妃愛が最後涙ぐんでる立ち絵なの非常にしんどいと思う。
なんでこういうポジションがとんでもなく柳ひとみは似合ってしまうのだろうかw
最後に妃愛にしたのは正解なんだよなあ多分。
文化祭の内容は、妃愛の朗読か、華乃の絵関係の出し物ということに。
すっかり妃愛は華乃の肩を持つ側に回っているんだけども、なんというか、こういうのを見てちょっと寂しいな…と思えるのは、キャラが強いのか、声優が強いのか…
いや~、これから何度も言うことになるけど秋野花はマジで強い。
華乃って割と喜怒哀楽がはっきりしてるキャラで、そこをスパスパ切り替えていかないといけないキャラなんだけど、それが上手いんだあ。
作家活動には協力的で、エロゲまで一緒にやる?って話になるオタク感半端じゃないな。
「ムカつくんだけど!」「は!?言ってないんだけど!」とかいう天丼、こういう所でもキレが必要なわけだけど、そういうの凄い良いからなあ…
克服したいトラウマも、悲しい過去も、直面している壁も、二人で乗り越えるべき困難も抱えている典型的なエロゲヒロインなんだよお前は(ないと直前で言っているので)
華乃の過去があるあるっぽい中で残酷なの、悲しくなってくるというか、オタクを拗らせてるのって、こういう過去含めなんですよね、面倒くさいオタクの華乃ですけど、こういう所にちゃんと裏取りがあるというか。
華乃ってそういう過去がなかったら、オタクである事に自身が持てている女の子だったと思うんですよね。
自分が可愛いと思えていたら、可愛い女の子として振る舞えていただろうし、アクティブな人間だった感が凄いんですよね、今までの出来事が彼女をひん曲げてしまったというか。
だからこそ、こういう話を吐露することって大事だったと思うし、面倒くさいオタクである華乃自身が、言っておいて付き合えてよかったって言う通り、ちょっとしたことに引っかかりそうな華乃が地雷を先に見せた上で付き合えたのは、二人にとっては良かったと思う。
困り眉にも見える笑顔、こいつかわいいな…
智宏の家でやると妃愛が気づくから…と部屋を華乃の家に移動して、濡れ場するんだけど、もう華乃があまあまも良い所で可愛い…
「好きにしてにゃ」とか言い出すからもおおおってなる奴。CV秋野花の衝撃は強いんだよ…
このルート、お互いがお互いを思ってるんだけど、割と冷静に見れてる所もあって、さっきの華乃の言っておいてよかったもそうだけど、智宏が華乃に過去がなかったら付き合えなかっただろうし、巡り合わせに感謝してるのとかもそう。
機微の読み解きが丁寧とでも言えば良いんだろうか…?
文化祭で華乃がライブペイントをやりたいと決断するの、一大決心だなあと。
オタクである事も、絵描きである事もバラさなければならない、ののかである事もバレる、そんな華乃にとっては苦痛でしか無いはずの事。
それでも智宏が華乃の力になりたくて、絵の勉強をし始めた事と同じように、華乃も智宏の事を手伝いたいという思いとかでこれを決心してくれる華乃って、落ちるとどこまででも堕ちていきそう。
黒歴史とトラウマに立ち向かうというのはある意味王道なのかもしれないけど、ここまで正面突破するのも逆に珍しいかも。華乃らしいとは思う。
描かれないだけで永遠に夏休みにヤりまくってる二人、二学期始まって急にできないの辛いとか、それだけじゃなくてくっつけなくなるのが残念なんだからね!とか、もう可愛いよ華乃。
妃愛は芸能人サイドだからこういう時の相談も非常に役に立つよね。
現実萌え絵ってそういう所あるし、華乃が頑張って絵を描くだけでは解決できない所ってどうしても出てくる感じがある。そこをどうしていくのか?
智宏と一緒にいる時間を増やしたいという気持ちで朝から投稿してくる華乃。
好きすぎるんだよなあ、可愛い。
それでいて、智宏も学校でやりたいことはやろうと、最初に会った時の話(転校してきたら智宏がいて台無しだった)を引っ張ってくる。
お互いを大切にしたいと思い続けている感じがあるの良いよなあ…
それでいて弁当は妃愛に作ってもらうという距離感を華乃が理解する所とかも、妃愛が割と救われるんだよなあと。
文化祭の内容は、ライブペイントに決まる。
どっちがいいのかを聞いてきたあすみと詩桜、それに対してちゃんと答えた智宏。
詩桜が憎たらしいポジションにいるの、ルート終わってからでは微笑ましい気がする。
このルートでは妃愛の朗読は事務所NGを食らう。やっぱりオリジナル脚本じゃないとOKは出せなかったって所。このへんは詩桜ルートとの相違点。
可愛いがすぎる。文化祭まで大変だから封印するセ◯クス。
これで次の日からプロのイラストレーターの顔してめちゃくちゃに頑張る。
智宏は面倒なクレーム対応をしているという対比だけど。
可愛い華乃と、プロのイラストレーターである華乃という顔が割としっかり別れているのもいいかなあというか、やっぱプロなんよなって。
叡智シーンでの秋野花の強さ。
というか秋野花の強さって、一音一音の演じ方が100点なんだよなあ、この場面の場合『じゃん』と『ぢゃん』の違いを正確にはじき出せているというか。
こういう所に感情表現が乗っかって強い声優って出来るんだよな…
当初動画を流そうとしていたライブペイントだが、静止画にしてその場で解説するほうが、距離も近くなるからいいんじゃないか?それを智宏にやってほしいと言う華乃。
「すぐそばに好きな人がいたら、頼もしいと思った」と言われて速攻「やる」と答えられる智宏は凄いよ。
今日もクレーム対応している中、上級生の男子萌え絵を馬鹿にされた華乃はキレながら明細を見せて金の力で黙らせるという強硬手段に出る。
ただキモイと言われても立ち向かえるようになったとも言え、華乃の成長が見られるところだった。
その男子達に見ているアニメとかを書いてもらった智宏は、案内的な漫画を作ることで、とっつきやすい状況に出来ないかと考える。
最初は仕事を増やされてキレる華乃だったが、説明していく毎に納得して、協力することに。
徹夜で文化祭の準備を進める生徒会面子。
大人気声優と売れっ子VTuberと現役読モにたこ焼き食べさせてもらえる状況で修羅場を乗り切る華乃。
仮眠を皆取ったり、一回家に帰ったりする訳だが、やっぱり妃愛は端々から寂しさを感じるのが辛い。
この後詩桜が妃愛の寝顔にキラキラ顔でテンション上がってたの面白かった。
文化祭当日。りりりこさん登場。
あっ、Youtubeの4コマの絵のせいま氏はここでも使用されてるんやな?
智宏も出し方としてはかなり考えた感じがあるこの漫画。
今回のハミダシクリエイティブ要素。
自分がオタクで陰キャである事を恥じず、自分の仕事に誇りを持って文化祭の舞台に立つ華乃はまさに成長した姿と言えるでしょう。
りりりこさんがののかを知っていたのはなぜなのかはわからないけど、華乃の舞台での喋りは良かったですねえ。
ねちねちりりりこさんが割と手放しで文化祭を褒めたのはこのルートが初めてかもしれない。
不登校に向けて…というテーマはあすみでもやっているというか、このゲームの根本の一つですが、そういうのもちゃんと回収した上で、ヒロインの成長が見られるのはいいものだ…
本当に華乃可愛すぎる。あまあまなんだよなあ、可愛い、まじで可愛い。
あすみより可愛いまである、秋野花ボイス当てたスタッフと握手したい。よく分かってる…
クラスの出し物の助っ人としてメイド服になる華乃。
クラスメイトたちにも褒められて、彼女のトラウマは一つ実際の出来事で解決することに。
ここでEDが入ります。
生徒会は11月で終了させましたね。皆寂しそうだったけど、妃愛はあすみとの交友を深めることで不登校改善しようとしてる。スーッと智宏から引いていくのかな…
智宏はアシスタントになることを目指していく。
華乃ルートはある意味気が合う陰キャオタク同士の恋愛なんだけど、両方ともめんどくさいオタクなので、紆余曲折あって面白かったですね。
すぐキレる所がある華乃がめちゃくちゃかわいくなっていくのすごくない?
華乃に必要だったのは自分を認めてくれる存在だったのかなあと。生徒会で必要とされて、絵も認めてくれて、オタク会話も出来て…そんな智宏は華乃にとっては落ちる要素しかなかったのかも。
智宏の前では可愛い女の子だけど、めちゃくちゃエロい。何回実際はヤってるんだろうって位やってる。
CVは秋野花。いや~~~とんでもなく強い。
華乃というキャラは前述の通り喜怒哀楽が激しくて、その上でコロコロ感情が変わるヒロインで。
そんなキャラに秋野花の感情表現の高さと、演技の上手さが乗って本当に素晴らしい。
破壊力のあるセリフを120点の可愛さで出してくれるの本当に嬉しい。
多くあった「は?」に関しても、「はぁああぁあぁあああ?」みたいな文章になっていると、この通りの強弱を付けてくれる。一音も逃さないぞという感じが声優って感じする。声の震えとかそういうのって、結局声を出す側がやらないと伝わらないわけでさ…
「きゅんと来た、キスしよ」って言葉ってもう既に甘いのにあまあまにしてくれるのが秋野花、いや強い声優って文章を超越するんだよやっぱり。
文章を超越できる声優秋野花は本当に強い、素晴らしい以外の言葉がない、ほんと素晴らしい…
妃愛ルート
最後にとっておいた妃愛ルート。
今作のセンターヒロインは最後に攻略すると決めていた。
実妹である妃愛、限りなく完璧な妹の妃愛。
しかし各ルートの妃愛は智宏と誰かがくっつくとどこか寂しそうな顔や涙を見せていた事もあり、展開には注目。
3年ぶりとなるセンターヒロインを務める柳ひとみの演技にも注目したい。
声優が鍵垢を流出させて大炎上したって実際に存在したっけ?
Twitterのバグで鍵のリストが見れるようになって云々は近年では何度かあった(内容で軽く燃えた時もあれば、タイトルで燃えた時もあれば、ユニット系リストに全員のTwitterが入ってないとかもあったね)
結局鍵垢作っていた妃愛も妃愛ではあるのだが、悪いのはゆっこちゃんなんだよなこの場合。
とはいえ経緯とかどうでもよくて、声優の鍵垢が流出して彼氏バレか!って話題とか現実にあったら100%筆者も食いつく。
好き嫌い関係なくブログの記事にしてしまうだろう…すまない妃愛…(
生徒会の皆が心配して電話くれるのも良い、やっぱり華乃が一番最初なんだなとは思うけど。
妃愛って明らかに無視をするタイプの人間なんですよねえ、何も解決していないのに無理しようとしてたし、改めて妃愛のガードってとんでもなく鉄壁で、これをどう崩すのか?という所に争点は入ってきそう。
『何でも言うこと聞いてあげる券』がここで登場。こんな悲しい登場の仕方しなくていいんだよ。
妃愛は鍵垢を智宏に見せることにする(事務所と話し合って公開する可能性があるので)
その内容は、過激とも言える妃愛のお兄大好きアカウントであった。
過激になっていった流れは、妃愛ルートに行くための選択肢を考えればある意味で当然。炎上自体は妃愛がさせたわけではないので、この√だけはちょっと他の√との連続性は低いかなと。好感度的な連続性はあるけど、平行世界に最も近いルートかな?
一度は彼氏がいるのだと思っていた智宏にとって、完全にぶり返しが来る。元々好きなんだから(兄妹として)
結局事務所としては内容には深く触れず裏垢を消去して謝罪した。
裏垢の公開はリスキーであることは間違いない、『兄』は隠語だと言う人間が120%いるし。
妃愛は炎上声優となってしまう(ドル売り声優らしい…いやでもソロデビューとかしてなさそうだし、写真集も出してなさそうだからドル売り声優じゃなくない?まぁソシャゲに引っ張りだこって部分は確かにドル売り声優っぽいけど)
干される…!干されてまう…!
智宏も完全に揺り戻しが来ていて、妃愛は頑張りすぎてたから休ませてやりたいと思うのと、愛しさに包まれ始めている。
結局智宏サイドもこれくらいの大きすぎる衝撃がないと妃愛をそんな目では見れなかったと思う。
ここから明らかに二人は歯止めが効かなくなっていく。
妃愛はここまでの選択肢で完全に矢印が智宏に確定したし、智宏もこれで妃愛に矢印が確定した。
妃愛はこれで生徒会に顔を出せるようになる(対人系のイベントとか断るので)
この日から添い寝が始まる。CGめちゃくちゃ良かったな…
誰かと結婚しても自分をそばに置いて欲しいと思っている妃愛。
とにかく『お兄が好き過ぎるのだけど!』という感じで、本当に好き好きオーラが爆発している。
錦さんとかとは結婚しそうとか、お兄に求められているのなら、諦めていた幸せを選びたいと。
妃愛っていつも明るいし良い子なんだけど、確実に智宏に対しては重いと思う。
親を失くした反動にしても、お兄の事が好き過ぎる。でも、それは智宏も多分そうで。
智宏は、妃愛の誕生日に何かを渡したいと考えて、ミリさんに短期バイトがないか聞く。
海の家を紹介されるが陽キャばっかりで「無理…」ってなっている。
陽キャへの対応が全くできない陰キャっていうのは面白いんですよね。そりゃミリさんも陽キャなんだから…
妃愛の為に自分のお金で何かをあげたいと思う智宏は、ミリさんの言う通り前進しているし、智宏が言う通りマイナスから0になっただけと言えばそう。
妃愛、オナニストだった。
あまりにも都合の良い解釈とも言える解釈で智宏を思いオナってしまう妃愛、しかもそれを智宏に見られてしまうという…
妃愛も大失策と言えば大失策なのだが、この辺は声優業の炎上による心の不安定さが引き起こしている事象とも言える。
妃愛の精神状態は明らかに悪いんですよね、だからこそ智宏の助けが大きな救いになるんだけど…
いわばこの見てしまった場面で分かれ道だったのかもしれない。
ここで受け入れて、一緒にいたいと言った智宏はもう妃愛の方向にしか見れなくなったまである。
妃愛は本気にはしていない感があるが…もうこのタイミングで智宏の心は決まっていたまでありそう。
あれだけ妹に辛辣なツッコミまでしていた智宏がここまで言うってことはそういうことだと思う。
う~んただのファン()
詩桜が妃愛に色々確認したがって、華乃が怒って、詩桜が素直に謝る構図というのは珍しいしwこの二人の関係ってなんだかんだで面白い所ある。
生徒会メンバーの妃愛絵の信頼も嬉しくなるレベル。兄の事なら公表…出来るような感じじゃなかったんだよなあ途中のつぶやきからは(
詩桜ってなんでも百合に持っていこうとするの草生えるんだけども。
ひよりんの為にと割と精力的に活動してくれるこの√の詩桜。彼女の中のルールを理解していると、こういう所も面白い。状況によって態度が大きく左右される詩桜はジョーカーと言った所だろうか?
文化祭の出し物は詩桜脚本による妃愛の朗読となる。
智宏が喜ぶと言うと「や る」となる妃愛可愛い。というかもう完全に智宏が落ちてるし、妃愛は元々から落ちてた。
ミリと誕生日プレゼントの話をして、ガチ指輪を欲しがっていることを知る智宏。
二人が恋仲に近くなっている事を知らないミリは面白がっている所があるのだが、智宏の中ではもう心は決まってるんだよなあ…
この作品って、割と智宏側が心に決めて…という流れが多い気がする。
オタクっぽいムーブを確実にしたのって割と華乃ルートくらいなのかもしれない。
やっぱり智宏はコミュ不じゃなくて、コミュが苦手なんだと思う。だって、一番付き合いの長くて仲がいいはずの妃愛の本心にイマイチ触れられてないんだよね、共通から他√見てると。
コミュニティが異様に狭かった智宏の数少ない触れ合う人間の本心が読みきれなかったら、コミュニケーションが出来ない奴なんだと思っても仕方がないのかもしれん。
『成蹊石田(スーパー名)』は笑った。
妃愛は炎上が本格的には終了したとは言え、実質継続状態のようなモノ。
カメラマンに張り付かれてるらしいが、どこが張り付くと現実では思う?文春って言いたくなるけど、これくらいの年代の声優を追うのは文春っぽくないんだよな(もっと年齢層が高い気がする)どちらかと言えばFLASHの方がありそう。
『声優バイオレンス』のお渡し会はタイトルから心配になるわ。どういう雑誌だそれ。
炎上前に決まっていた仕事をどうするかっていう判断はまじで難しい所。表舞台に出るのは中々にリスキーだが、断れば干される。その天秤に掛ける事務所側の判断というのは難しい。
雑誌の売上が下がったら申し訳ないのは分かるが、お渡し会はリスキーだろとは思う。
誕生日にガチ指輪を送る…普通の兄妹じゃありえないことだが、この二人の空気はもはやそのレベルで、毎日一緒に寝ている二人は、確実に良い雰囲気。
初めてのプレゼントがガチ指輪はガチすぎるけどなもはやw
一人では寝られない身体になってしまいました…じゃないんだよ、てへへとかそういうのも強いし、妃愛は強いのである。
妃愛を智宏が押していくのが良い、智宏はもう隠さなくなっていく。こういう傾向は詩桜√に近いのかもしれない、好きだと自覚してから告白までの時間が長めだから。
久々に登校したけど、隣の子がまとめサイト見てるだけである意味での恐怖を感じている妃愛って、もうかなり精神不安定なんだよなあ…
文化祭の準備もなんだかんだで大変。智宏が最終的にボッチになるレベルで忙しい、というか詩桜は妃愛の息吹も話の中に込めたいとか割と一番まともというか、熱心に動いてくれてますよね。妃愛への心配と愛情なのだろうか。まぁこの朗読は実質的に妃愛の為だからなあ…
ファンという存在の分母の多さを考えると、ひとくくりにするのは間違っている…といのは分かるんだけど、現実そういう人間が他の所よりも多いとひとくくりとして考えてしまいたくなる所がある。
ほら、VTuberのファンとかってもうひとまとめにして叩いてしまうとこあるし…(それだけ事案が多いねん)
妃愛って大人を信じられないという所はあるんだけど、そこをビジネスライクに付き合って、切り分けが”和泉妃愛”と”小泉妃愛”なんだと考えてる智宏の話は理解しやすかったかも。叩かれてる側で叩いている側への恨み言やら愚痴がないのはできすぎてると思うけど。
誕生日前日に生徒会で誕生日会しててめちゃくちゃ仲いいなコイツらってなる。まぁ妃愛は良い子だし、皆も良い子(詩桜は若干捻くれているけども)だからなあ…
今どき卵投げつけられるとかあるか?とは思うが、事件発生である。
聞こえてきた不穏な言葉に智宏が身構えたり、華乃からの電話に対して聞きたくない気もするとか、見ていた客の動画をふらっと見て、頭ぐるぐる回ってる智宏とか、好き+兄だからこその反応が見れた気はする。
それにしても、お渡し会で危害を加える系っていうのはあんまりスッと出てこないなあ事例が。
こういう時に華乃が一番最初に電話かけてくるのは流石なあとは思う。
とにかく生徒会面子は良い子。詩桜は相変わらずだけども。
声優傷害事件になるのかこれは、NHKではそれでも報道される気はしないけど(ドMHKってなんだよ)
『事が暴力なのでSNS上では妃愛の擁護が大半に違いない、それでも何人かは「炎上の直後にのこのこイベントへ顔を出すほうが悪い」と妃愛を非難するだろう。』
『アンチであれば「ざまあみろ」とまで言うかもしれない。それを目にすれば、自分を抑えられる自信がない』
というのはその通りだと思う。流石に暴力沙汰になればほぼ擁護に回るだろうなあ、それでも筆者は「一ヶ月なるかならないかでお渡し会は早すぎる、せめてアニメ系イベントか、現地系と言ってもファンと一定の距離があるイベントからの復帰とかを事務所は考えなかったのか?」とかブログで書いてそう。実際先に決まってたとしてもお渡し会を再開するのは悪手だっただろ。
は~なるほど、ここで散々共通でやってたじゃんけんが出てくるのか…と。
あのじゃんけんにもちゃんと意味を付随してくれたのは良かった。
今日は勝てそうな気がするとn回目の展開を迎えて、本当に勝つ。
妃愛の仮面を引っ剥がすには、これだけの条件が整わないと無理だったというのも、妃愛の仮面の厚さを感じる。ケーキ買い忘れてたりと、もう限界も良い所だったんだけど。
お兄に見せられない顔になるんじゃないかかとか思いながらの走馬灯はもはや命の危機を感じていたまである。妃愛はとうに限界なんか飛び越えてたまであるんだろうなあ。
女性声優・イベント・凶器系となると思い出すのは2013年6月のネプテューヌアニメ先行上映会で田中理恵(オフィスアネモネ)に対して暴言を吐きながらの鈍器を持った男が乱入した事件をまず思い出す所がある。
あの時はネットも大騒ぎだったなあ、まだ筆者Twitterやってる一般人だったけど。
あの時って軽症だったっけな…妃愛もそれに近いまであるよなあ、しかもこっちは炎上案件を抱えているんだし…
でも、こんな状況にでもならなければ妃愛は恋人になりたいとまでは言ってこなかっただろうなあとも。
それでも、智宏がなりたいと言えば喜んでなってくれるんだろうけど。この言葉を聞きたかったような、こんな状況になるのであれば聞きたくなかったような…
その気になってほしくてたまらなかった妃愛、でも自分が妹であることも一番分かってそうな妃愛。
だからこそ、智宏がここで指輪を渡せたのは良かったなあと思う。
最高のサプライズというか、相思相愛の中での、どん底に近い所にまで突き落とされた妃愛が立ち直る最高の一手というか。
智宏のある意味行き過ぎまであった男気が、結果的に妃愛を救いましたな。
いつもは智宏を信じている妃愛でも、ここで言葉だけだったら安心しきらなかったかもしれない。
妃愛にとって諦めていたはずの幸せを掴めた瞬間…
愛し合って、「最高の誕生日だった」と言わせられる事は、それだけの出来事だったのと、いかに妃愛が強いかというところを感じれた気がする。
飲む懐妊薬を準備しているのは笑ったけど。このときだけは和泉妃愛を見ててほしいから「〇〇でヤってよ」は禁止らしい。そりゃそうだろう。
ここから秘密を抱えた声優と化す小泉妃愛である。
実妹との恋人関係は誰にも言わないことにするのは、そういう所ちゃんと気にして行くんだなと。
仮にも人気声優だしなあ、そういうところは気を使っていったほうが良いのは間違いなさそう。
二人は秘密の恋人関係となり、文字通り誰にも言わない形に。言ってしまうのがエロゲ的展開だけど、言わないという選択は個人としては歓迎かなあ。
生徒会面子がほぼ集合して妃愛を心配してきてくれる。
詩桜って妃愛に対してはなんであんなにテンション高く都合よく解釈するんだろう、解釈不一致なので詩桜先輩をブロックしますは草だった。
あすみと仕事の話をしながらそうめん食べるだけで普通に嫉妬している妃愛。
なんだかんだ不安なんだよね妃愛、立場が弱いから。恋人になったとしても自分は妹だから。
華乃の懸念は最もって感じ。なんだかんだで一番そういう所が見られるのって華乃だったりするよね。
筆者も事務所は頷いてくれないと思う。
詩桜面白すぎでしょ。
この後『おにんぽ』という新語が出現した。
まぁそうだよねえ…でもなんというか、詩桜ルートも知ってるからこの人は妃愛を都合良く使ってる所あるよなあと思う。
妃愛が第一という意味では良い人でもあるんだけど、嫌な人でもあるんだよなあ…
すぐ妃愛が脚本の相談に行っている詩桜の家に向かうのは正しい決断。
ここでの智宏の考えは何もおかしくないし、そのとおりだと思う。
あくまでも妃愛の安全が一番だし、そもそも文化祭関連は詩桜が押し付けてきたモノなんだから、無理して文化祭でやる必要性はないのではないか?という事。
妃愛の安全性と、文化祭への状況を考えれば、それが最もベターな考えと言えるはず…
しかしここでぶっ込まれる。
妃愛が文化祭にこだわった理由は何か?それは体験版範囲の共通のシンポジウムに参加できなかったところにまでさかのぼり、それに責任を感じていた妃愛がどうしても借りを返したかったと。
これが最後の機会かもしれないと、副会長として役に立ちたかった。
ここまでの事を思えば、それがどれだけの願いであったかは想像できる。
今回の朗読で使う話は、兄と二人で暮らす妹の心情を描いたという、そのまま過ぎる内容、それでも妃愛が一番やりたがっていたのはこれだったと。
文化祭を兄への感謝とともに成功させたかったという妃愛の想いは、事務所に対して折れなかったという意味でも切実なものだっただろう。
詩桜はあらゆる話を妃愛から聞いているので、こんな事が言える…と言ってしまうのは簡単なんだけど、この人割と色んな人の事をしっかりと見れている感が作品を通してある気がする。
なんだかんだ先輩ポジションなんだよなあ、ジョーカーなんだけど。
一番先輩ポジションにいるのは妃愛√な気がする。多分妃愛が好きだから積極的に動いてくれているせいではあるんだけど、智宏へのフォローまでしてくれるのは珍しいし。
妃愛はあまりにも多くの物を抱えすぎてるんだよなあ…
智宏が妃愛の件で同級生を殴った話というのは、共通、体験版範囲で出てきていた訳だが、それの妃愛の認識が『自分が少しでも関係した事でお兄の普通を奪ってしまった』と思っているのがなんとも…
色んな意味で罪悪感を持ちすぎてるというか、完璧な妹面してるんだけど気にしていることが滅茶苦茶に多くて、その部分でも兄を支えようとしていたのが分かる。
ハミダシタイトル回収。これが一番ハミダシてしまった感じがあるなw秘密の禁断の恋愛って感じだからね…
文化祭当日。
智宏に自分が智宏の妹である事を紹介して欲しいと言う。
「来場者席を見なくていいから、私だけをみて、いつもみたいに優しく声かけて」って大真面目に言ってる妃愛凄えけどな。
朗読劇のシーンは、多くの”分からなくても成立するけど分かると「うわ~」ってなる系統の話”が詰め込まれていた印象。
子役として活躍し、大人と多く接していた妃愛にとって、当時の智宏は幼稚に見えた。
見かねた両親に大切にしてあげてと言われるが、それを怒られていると思った妃愛は「お兄ちゃんがいなくても私は大丈夫だよ」とその場にいない智宏を家族として半ば拒否した。
その翌日に両親は交通事故で亡くなる。
受け止めきれない事実にあんな言葉を言ってしまった天罰だと妃愛は思い込んだ。
そんな天罰に智宏を巻き込み、その智宏も家族として拒絶してしまった…そんな思いで頭が真っ白になりかける妃愛。
そんな妃愛を救ったのは智宏だった。唯一の家族に家族として認められ、「俺がいる」と言ってくれた智宏への感謝の言葉から、自分の声が好きになり、妃愛は声優へと転身していくことになる。
そして、たった一人の家族に多少の申し訳無さを感じながらも、一生尽くそうとしていた訳である。
エロゲ特有(エロゲだけじゃないかな?w)の『両親がいない系』って割とそれが投げられっぱなしのときも多い気もする。
しかし、この作品ではその事故に一つの根源を与えてくれていたのは良かったなと思う。
普通に外でもあるぞって言われそうだけど、あんまりそういうのって印象にないんだよね。
妃愛が智宏が大好きで、ずっと尽くしてくれていて、家事も何もかもしていたのは、自分から離れてほしくなかったのと、事故前後のことがあってこそって感じがするのが良い。
声優になった理由とか、開始時から好感度100%とも言える妃愛、ガチャ回させてくれる妃愛の源流を理解できるのは作品としての完成度を上げていると思う。
冷静になれば『妃愛が親を奪った』訳なんてないんだけど、そういう想いが出てきてしまうモノなんだろうなと。この罪の重さを一番感じているのが妃愛自身で、一番下ろすべきだった重荷という感じが。
前述の『普通を奪った』も含めると、妃愛の中で智宏は自分が全てを奪ってしまったと思っている感がある。だから一生養う気だったし、智宏のお金まで稼ごうとしていたし、それで静かに暮らせればいい…好意とか贖罪とか独占欲とかが混ざりあった複雑な感情の上で成り立っている感じが。
この想いを他ルートでは破壊しない程度の関係に落ち着けるのは妃愛にとっては救いなのだが、それでも寂しい顔はするから、やっぱりこのルートは最後にやるべきだと思う。
それに対して「この妹が大好きです。誰よりも愛しています。一生、大切にします」って返す智宏も凄い大胆なことするなあとw
全校生徒相手に恋愛宣言をしている(気づいてはいない)という流れは素晴らしいと思う。
隠しているんだけど、そういう事はするっていうこの塩梅が良いし、誰もそんな事思わないだろうし。
しかしこれで学園内でも小泉妃愛がいるという話で持ちきりになるやろし大変そう。
妃愛が背負っていた物が大きくて、それでもこれを言って智宏に嫌われるのが怖くて仕方がなかった。
「お世話をして便利だったから?それともお金を稼いでガチャを回させてくれるから?」「叱って嫌いになったらお父さんとお母さんが帰ってくるとしたら、お兄は私を嫌いになる?」等、これが大きな問題だったことは間違いない発言が目立った。
それだけの罪だと思ってたんだろうなあ…それを許されて、やっと肩の荷が下りた感じがする。
明るくて完璧に近い妹の裏には、そういう罪の意識とか、年相応の所とかがあったと…
結局動画はどこかから漏れたけど、それで演技に大絶賛。
境遇に同情が集まっているということで、なら公式に動画を出して、裏垢も出してしまおうかなという話。
妃愛のメンタルの問題とか、同情の方向があるのであれば、これで全てが解決しそうな…?
智宏は智宏で仕事の話は口にしないほうが良いと思っていたが、これからは妃愛が出ている作品を楽しんで、作品の良い所探して、応援しようと決める。
なんというか、お互いがお互いをようやく理解しきれたのかもしれないね。
結果、『ひよりんは重度のブラコン』としてキャラが定着することになる。
公式に朗読劇の公開、プライベートアカウントの公開という流れで彼氏疑惑は晴れた。
例の事件の犯人も謝罪したというのは、なんかたまにそういうのあるよなあって奴。声優を信じ切っていて、それが裏切られて、周りの反応とかに耐えられなくなって、最悪の形で爆発してしまったんだろうなと。それでも許されることじゃないけどね。
妹ガチャの引きが強すぎるのは間違いない。
でもその背景には色々あったんだなとも。声優続けられてよかったね…
ここでED。唯一のEDキャラソン。(あすみは挿入歌)
いや~柳ひとみめちゃくちゃ頑張るな、めっちゃ頑張る。
もう貰われてしまえ!
兄妹と恋人の関係を反復横跳びしながらの会話も面白い。
生徒会は継続、妃愛は存在がバレたので役職からは離脱。華乃が副会長、書紀はあすみが継続で、二人一年生が加入という形。
詩桜はたまに覗きに来るめんどくさいポジションを継続しそうな雰囲気、というかこのルートの詩桜面白すぎだろ、どんだけ妃愛好きなんだよ。
唯一ウエディングドレスが出てくるという強さ、最強の妹妃愛であった。
このルートはやっぱ最後で良かったよ。
妃愛ルートは家族ってなんだっけ?という話というか。
妃愛と智宏がどうやって家族になっていたのかとか、これからも家族でいるのかとか、そういう話になっている。
さくレットじゃないが、『Why done it』の部分が非常に詳細に書かれていて、なんでそうなったのか?というのが理解できる上で、それが一直線に繋がっている。
こうだからこうなって、だからこうなって、こうなって…というような連続性がある事で、「なるほど、そうだったのか!」と思わせてくれるのが上手。
妃愛がなんで智宏にここまでリソースを割いてきたのかとか、声優になったのかとか、そういうのがちゃんと分かる良いシナリオの上で、妃愛が可愛かった。
そういう意味でCV柳ひとみには感謝したい。
この妃愛というヒロインをしっかりと活かしてくれた。声優MVPは秋野花と柳ひとみで迷う。他の二人も良かったんだけど、この二人は強さがまたひとつ上の次元だと思う。
明るい妹、ちょっと落ち込んでいる妹、頑張りすぎる妹、泣く妹、声優小泉妃愛。
その全てを表現しなければならないし、ここに恋人関係的な照れとかも入ってくる。
最初から「しゅき~!」とか言っている妃愛が「しゅき…」と照れる場面一つとっても、同じ言葉での心境の変化を表現する必要がある。
柳ひとみという声優自体の特性かもしれないが、この人は『喜怒哀楽』の『哀』が似合いすぎる。
ルートでも、眉をハの字にして困りながら喋る所とか、謝る所とか、他ルートで好きな子が出来たと告げられたときとか、とにかくそういう時の、哀しさを感じながらもいつもどおりに振る舞おうとするとか、そういう場面の加減があまりにも上手すぎて悲しくなってしまう。この子を幸せにしたいと思わせられる声優。
キャラクターが声優という設定なのは声優にとっては苦しい役とも言えるのだが、朗読劇の所の演技は圧巻と言ってもいいと思う。
自らを自虐し、あざ笑っているまであるような喋り方と言えば良いのか…なんて言えば良いんだろう…最初の声の入り方がため息に近いというか、それで絶望とか、悲しみとか、そういうのを表現しつつ、自らを責めている感じが出るんじゃないかなと。
息の使い方が上手い。「何を今さら、都合の良いことを」とかそういう所で上手さが分かる。
EDもしているしセンターヒロインとしてふさわしい活躍だったと思うので、今後も期待してます。
総評
まどそふと『ハミダシクリエイティブ』は激戦の9月の中で争えてしまうエロゲと言える。
『白昼夢』や『さくレット』のようなシナリオゲーではない今作だが、所謂キャラゲーとして必要な物はほぼ兼ね備えた作品だったと思う。
キャラの可愛さという面では、まず絵のクオリティの上昇は素晴らしい。
今回のキャラは非常に可愛く、個人的には前述の通り一番好きかもしれないレベル。
かっちりしていそうで柔らかい感じが非常に良い。立ち絵という意味では非常に好き。
ジト目が割と一番好きかもしれない、歴代で。特に華乃と妃愛のジト目は特徴的と言えるはず。
普通のジト目って、目の大きさが通常の半分以下になるのが普通だと思うのだが、ほぼサイズ変わらずにジト目って出来るんだなと。
ハイライトを極限にまで減らしているのに、闇落ちとかにも見えず、ちゃんとジト目と認識できるのってすごくない?
ジト目の固定観念を壊されました。
CGもクオリティも全体的には満足かな。立ち絵よりは不安定な場面もあったかもしれんけど十分だわ。
シナリオとしては今回エロスケみても初登場となる甲木順之助氏のシナリオは非常に良く出来ていた。
途中で褒めたけど基本的にルートへの道筋の平行世界感のなさというのは評価しておきたい。
別に必須とか、そういうのが無くても面白ければそれでいいんだけど、こういう通り道が違うからこのルートに来たのであって、他のヒロインは基本そのルートで置きていることは変わらないよの雰囲気があるのって中々難しいと思うから…
共通の場面で置かれていた何気ないやつが割と伏線となるのも面白いし、どの順番でクリアしていっても面白さがあると思う。
その上で文章に緩急が存在する。クリックすると辛辣なツッコミ…みたいな意味での緩急、コレがあることで飽きにくいと思う。
『ひよらない』『潮』『尻』とか固有名詞のところでも遊んでるのも笑える。
まどそふとは甲木順之助氏を手放すべきではないと思う。どこかのラインでは置いておくべき、キャラゲーなんだけど、わりとシナリオも頑張ってるじゃんって感じのシナリオだった。
文句を言うとすれば、もうちょっと歴史上の人物とか、名称とかにはふりがなを付けてくれ。
そもそも『妃愛』だって『ひより』とは読めないぞ普通に最初は。そういう所がちょっと不便だったかな…
UIも今の時代ならフォントは変えさせて欲しい。何か微妙にかゆいところに手が届かない感じがある。
お気に入りボイスがあるのはありがてえけど。めちゃありがてえけど。
お気に入りボイス内訳は
妃愛 151(30%)
華乃 182(36%)
あすみ 54(10%)
詩桜 84(17%)
天梨 8 (1%)
里 8 (1%)
広夢 5 (1%)
莉々子 1(0.203%)
その他 2 (0.406%)
だった。
妃愛と華乃が飛び出る結果になったが、やはり華乃が一番多くなった。一々セリフの勢いとか一音一音のイントネーションとかが良かったからついついお気に入りしちゃったね。
まどそふとってキャラゲーの割に、何かファンタジックな要素を入れようとはしない方針っぽくて、それこそハミクリの初情報の時は『これなんてワガハイ?』って書かれるくらいには要素は被ってたんだと思うんだけど、ワガハイやってないから本当のところはわからないけど、筆者としては
「キャラゲーってこういうのでいいんだよ、でもその割にはシナリオも良かったね普通に」って感じで、非常に良かった。
キャラゲーなんだけど、シナリオにも大きな不満点というのはなかったかな。
9月は『さくレット』と『ハミクリ』をやった訳だけど、これに『白昼夢』もあるという激戦の月になったんじゃないだろうか。
10月は『アイこめ』もあるし、『どらぷり』とか『まいてつLR』とかがある。
2020年、エロゲ始まってない?
以上。