声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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今のエロゲ声優の信頼できる声優をざっくりまとめてみた(前書いた第7世代の更新版です)

おにじと申します。

 

今回は、エロゲ声優に関して。

当ブログでは、定期的にエロゲ声優に関しての話題というのもあげていると思うのだが。

そう言えば最近は具体的な声優の話もしていないなあと感じた。

当ブログでは以前書いた『エロゲ声優界の第7世代って、誰だ?』が、地味に伸び続けている。

oniji.hatenablog.com

これは、『勇者ああああ』で使われた表現なのだが、どうやらキャッチーではあったみたい。あんまり適切な表現ではないんだけど。

ただ当時はまだエロゲを追い始めて半年ちょっととかだったこともあり、今考えると浅い気もするし、適切ではない声優を出してしまっている感じもするので、今回は、今のエロゲ声優、活きの良いエロゲ声優を改訂版として出そうかなと。もう3年以上経ってる記事だし。

 

とは言え、あの2020年頃のエロゲ声優のシャッフルから現状まだシャッフルは始まっている感じは薄く、最近固定化していた所にようやく新しい層が見えてき始めたかもしれない…って情勢でもある感じ。

そろそろ転換期を迎える可能性もあるはあるが、まだそこまででもなさそうなので、現状の活きの良い声優をざっとご紹介してみようかなと。

エロゲ声優って知らない人間のほうが多いのでね。もっとエロゲ声優を知りましょう。上手い人も多くなってんだから。

ということで、ざっくり紹介やっていこう。

秋野花

秋野花は、未だにゴリゴリの現役感があり、未だにエロゲ声優界のトップを走り続けている感じが凄くする。

秋野は、2010年『セックスライフ ~SEX LIFE~』(G.J?)るな役、りな役でエロゲデビュー。

2011年、『麗しの君 ~胸躍るは俺のために~』(flap)で、エレーナ役でメインヒロインとして初出演している。

もはや秋野も10年戦士というか、来年には15年戦士になるくらいには、エロゲのキャリアは長く、第七世代の改訂版としてではどう考えても不適格なのだが、それでもまぁ、今も活きが良い声優であるので出しておいた。(というかありがたいから書いておいた。マジでありがとうね秋野…)

 

直近では『コイバナ恋愛』(ASa Project)の乙女こころとかがいる。

ASaの癖がありつつも、ちゃんとセンターヒロインしている訳だが、こういうところで戦う秋野を久々に見た(まぁアマナツとかもこの傾向ではあったけど)けど、やっぱりこういうストレートも投げられるよなみたいな気分にさせてくれるというか。

秋野はどういうキャラ設定であっても、「まぁ秋野なら大丈夫でしょ」という安心感があることが最大の強みと言ってしまっても良いのかもしれない。その安定感と引き出しの多さで、作品が安定してくれる。

 

『ハミダシクリエイティブ』(まどそふと)の常磐華乃とかは、秋野の強みが詰まっているというか。

喜怒哀楽の強いキャラをやらせる時の全部のパワーの強さみたいなものを感じずにはいられない。

刺々しい所も、甘々過ぎる所も、変態な所も、その全ての味が全てちゃんと濃いのが素晴らしい。どこに強みがありますとかじゃない。薄味がいない。

 

『金色ラブリッチェ』のカミナル・ル・プルテア・ソルティレージュ・シスアとかは、その声の状態を保ちながらでも秋野の技量自体は変わらないことを示しているというか…

GTでルートが増えたらクソ可愛いんだけど、ミナちゃんはミナ”ちゃん”なんだよな。

秋野の末恐ろしさを感じる。

 

秋野の強みは、演技力の強さという所に尽きる。

声質という所に関しても、特徴がある部分はあると思う。秋野の根幹、声の根っこはそこそこ特徴的だと思うし。

しかしまぁそこの上に乗っかっているスキルとかが半端なものじゃないというか。

あらゆる方向性から可愛さと引っ張ってくるし、その上での爆発がある。叫べる声優、オーバーリアクションしてそれがちゃんと印象に残って、キャラから逸脱せず、むしろキャラにバチッとハマってくるのが秋野。

これだけ多く出ているのに引き出しの多さで飽きをかなりカバー出来ている部分もありがたいし、キャラソンとかの歌唱に関しても経験が豊富。

歌わせてちゃんと秋野が出てくるのが凄いんだよな。秋野の声って歌えるんだって思ったもんね最初(なんだこの表現)

 

秋野に関しては、とにかく『強い』に尽きる。いつどの声設定で、どのポジションにいても強い。味が薄いことがない。いつまでもメインを張っておいて欲しい。

色々と世代交代が進んだ中で、秋野花の文字を見るとどれだけ安心するか。

秋野のこの声が聞きたいとかじゃないのよ。秋野の声だったらどんな声でも信用できるから良いの。

 

 

夏和小

夏和小は、今のエロゲ声優業界の王の一人であり、なんでお前はそんなにエロゲに出続けてくれるんだという気持ちしかない。

読み方は『かなこ』であり、どうやってコレを『かなこ』と呼べば良いねんとは未だに思う。『和』で『な』ってどういうことなん。

夏和小は2016年9月23日発売『タユタマ2 -you’re the only one-』(Lump of Sugar)で 泉戸こはくで初登場。こちら初メイン、初センターヒロインというスーパー好待遇でのいきなりの登場であり、その感じは現在においてもあるとは思うのだが、あまりにも日常的にメインヒロインで出まくるので、もはや夏和小がいることが日常になっている感じがある。

 

めっちゃセンターをやっているイメージがあるのだが、実際やってはいるのだが、メインヒロインだけどセンターじゃないことも意外と多い。

 

『AMBITIOUS MISSION』(SAGA PLANETS)有瀬かぐやは、しっかりとセンターヒロインだったわけだが、まぁさかき傘作品のセンターとしてはしっかりとやってくれたなと。

どうしてもサガプラ作品はグランドヒロインが別にいるので、相対的にセンターの影が薄くなることもあるのだが、かぐやはかなり耐えたと思う。

キャラとしての表裏があり、その中で抱えているモノとかに対しての演技でのバフのかかりようったら凄かったし。

素直になれない所と、素直になった時の甘え、可愛さが爆発していた印象。

夏和小ここにありという感じはやはりする。

 

『RE:D Cherish!』(CRYSTALiA)のルージュ ウェントワースは、夏和小キャラクターとしては珍しい方向だったような感じがする。

ああいう系統の振り切れ方をしているヒロインってあんまなかったんだよな。高飛車系統というか。それでいてちゃんとお嬢様もしてるんだけどさ。

夏和小って別に根幹から声が変わる系統とかではないんだけど、こういう引き出しを開けるの楽しいなってなる感じのキャラだったんだよな。

 

まぁでも結局『喫茶ステラと死神の蝶』(ゆずソフト)の四季ナツメってバチクソ強いんだよなっていうか。

ゆずのキャラゲーとしての強さと夏和小の強さがしっかりとハマったことによって、四季ナツメだけでステラは買って良かったなと思った。

夏和小の低音側のボイスの使われ方が良かったし、パワーのあるセリフというのを、演技力でかなり引き上げてキャラの魅力を爆発的に上げていたなと。

ありゃ強いってみたいな。こういうキャラクターがデレていく所含めて近年のゆずの中でも随一の強さを誇ったと思う。

この後同じ夏和小で、ゆずソフトは『天使☆騒々 RE-BOOT!』谷風天音という実妹ヒロインを出したが、まぁそりゃ流石に敵わんてという感じだった。

 

他にも『9-nine-』(ぱれっと)結城希亜もギャップが非常にあって可愛いヒロインであるし、『神様のような君へ』(CUBE)ツクヨミとかも、非常にAIロボットという設定がハマっていて良かった。

 

夏和小の能力の高さという所は、演技力と表現力の高さという所なのかなと。

非常に雑に言うと、夏和小は非常にエロゲという媒体にマッチした演技をしてくれる印象がある。

これは、所謂恋愛ゲームとしての主人公との好感度、距離感みたいな所が演技の所にかなり反映されている印象があり、めちゃくちゃ良いんだよな。

ここでキャラのギャップとかが作れているなという印象もあり、キャラの魅力というのを引き出している。

こういう中で、ちゃんとシリアスとか、ギャグとか場面場面で必要なモノをしっかりと表現してくれる演技力・表現力の高さがあって夏和小の良さが成立しているというか。

締めるところをマジでしっかりガチで締めてくれるのが良いんだよな。

で、あと夏和小はエッチシーンがガチ過ぎる。エロゲにおいてエッチシーンは割けて通れないんだけど、やっぱり喉への負担とかを考えると一定のセーブというのは入るのが普通だと思うし、それを悪いとは思わないのだが、夏和小はセーブしなさすぎてて逆に心配になる。なんでそんなにエロゲに全てを賭けられるんだ。ありがとね。

 

 

月野きいろ

現代エロゲ業界においての、正規側の玉座に上り詰めた感がある。看板声優の一人!って感じがもはやするよね普通に。

 

月野は、2013年『LOVESICK PUPPIES -僕らは恋するために生まれてきた-』(COSMIC CUTE)でデビュー。

同年『戦国†恋姫 ~乙女絢爛☆戦国絵巻~』(BaseSon)で場美濃守・春日信房を演じて、サブキャラデビュー。

2014年『ひとなつの』(ハイクオソフト)有栖川巴梨でメインヒロインデビューを果たした。

 

エロゲ声優歴としてはは10年を超えるものとなっているし、当初からALcotやensembleなどで着実に活躍をしていたのだが、2020年前後のエロゲ声優の入れ替わりという所において、どのブランドでも序列が上がったというか、エース級の働きを求められるような所に来たのかなと感じる。

 

『竜姫ぐーたらいふ』(Whirlpool)シリーズのイリスのような、ストレートに明るい系統、それでいてツンデレみたいな方向性を演じさせても強みが出てくるような声優だし、

『AMBITIOUS MISSION』(SAGA PLANETS)本郷虹夢のようなギャル系統とかを演じさせても、その陽の感じを非常に合わせこんでくることが出来る。

アインシュタインより愛を込めて』(GLOVETY)の有村ロミでは、落ち着いた雰囲気もあるロミなどを見事に演じ、演技としての幅をしっかりと見せた代表作の一つという言い方が出来る作品となっている。幼少期の演技などを含めての演じ分けという所も長けている印象があり、月野が今重宝されている理由を感じる。

また、昔からギャグや叫ぶみたいな所に対しては非常に長けている印象があり、これは『Making*Lovers』(SMEE)鳴瀬咲とか、『HaremKingdom』(SMEE)ソフィーヤとかの早瀬ゆう作品において、その適正っぷりというのをしっかりと感じさせてくれる。

この辺りのツッコミ能力とか、叫びながらも色々出来るみたいなのも強みの一つだと思う。

 

月野の強みは、演技力の高さと引き出しの多さだろう。

お淑やか、真面目、ギャル、明るい、ネタ、うるさい、こういうのを本当に色んな声色で演じきってしまうのが月野。

最近は出演作も増えていて、普通に色々な声を聞いているはずなのだが、それでも他にまだ引き出しがあるぞって感じもする。ロリっぽいのとか、最近あんまり聞かなかったしね。

基本的に演技の方向性としては声が丸みを帯びている系統な気はするのだが、その中での引き出しの多さ、高低のつけられっぷりが、万能感を非常に産んでいると思う。

割とお嬢様・お淑やか方向の方が強そうにも思えるが、別にそんなこともなく、明るい系、うるっせえなコイツみたいなキャラクターでもちゃんと力強くパワーで殴ってくれる感じがある。

どの武器で戦っても勝てるぞという技量が月野にはある。

様々なキャラクター・ヒロインを演じさせても強いのが本当に良い。

そんで叫べる。月野は圧倒的に叫べる声優。叫んでもキャラの域から外れることがない声優。これが素晴らしい。叫ぶとキャラが飛ぶ声優というのはなんやかんや多いのである。そういうのがない。

あと怒らせても強い。月野のキャラが怒った時は、本当にちゃんと怒っている。空気を変えられる。演技で空気を変えられる声優は強いに決まっているんですよね。

今のポジションに行くのも納得の万能さと能力の高さとしか言いようがない。安心するもんね月野いると。

 

 

明羽杏子

エロゲにおいて、しっかりと成長が見える声優っていうのがこれほどにまで嬉しいものなんだなと筆者が最も感じたのは明羽杏子だと思う。

 

明羽は、2016年『ノラと皇女と野良猫ハート』(HARUKAZE)で、モブ役等で初出演。

2017年『お家に帰るまでがましまろです』(ま~まれぇど)川越太一で名前ありサブキャラを獲得。

2019年『出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命』(Hulotte)黒瀬桜良で初メインヒロインを演じた。

 

以前書いた時はまさに頭角を現しているくらいの表現だったのだが、この期間の間に相当に駆け上がりに駆け上がり、駆け上がり過ぎて困るくらいには駆け上がった。

 

『創作彼女の恋愛公式』(Aino+Links)では、エロゲでは珍しいオーディションで彩瀬逢桜を勝ち取り、シナリオ系作品においてのセンターヒロインを本当に全うした。

強い意志みたいな所を感じるヒロインであるし、クリエイターがヒロインの作品において、クリエイターバカであるところを見せたし、ちゃんとセンターヒロインとして必要な可愛さも提示しまくっていたし。

 

同じくオーディションで勝ち取ったことが確定しているのは『アマカノ2』黒姫結灯。

こちらは『アマカノ2+』も出て、より強みが増した印象もある。

このキャラはとにかく、ツンとデレというか、色々な面を持ちまくっているヒロインであり、非常に面倒くさいヒロインである。こういうヒロインは色々な顔を見せるので、演じる上で求められるものも自ずと多くなってくるわけだが、そういうのをマジで上手い事演じたのがこの作品。

突き放しから甘々まで、無印の2020年から駆け上がり、2023年にその一つの完成形を見せたとも言える、明羽の集大成の一つである。

 

エロゲ声優の一つのステータスと言っても過言ではないゆずソフトへの出演を『天使☆騒々 RE-BOOT!』で百里風実花役を演じて達成。サブヒロインでありながら、ルートEDにはキャラソンが存在するという待遇ぶりであり、今後のゆずソフトへの出演、メインヒロインへの昇格が期待される。

 

その他、『恋にはあまえが必要です』では、大人ヒロインであり色んな顔を見せてくれる藍城満留を。

『俺の瞳で丸裸! 不可知な未来と視透かす運命』(HULOTTE)では、あまりやってこなかった低めのキャラ(いやデレたらトーンめっちゃ上がるけど)であるリュシイ・ステラ・エカルラートなどを演じている。

 

明羽の強みというのは、感情表現面での表現能力の高さと、成長スピードの早さだったのかなと思ったり。

明羽の演技は、当初からその部分はあったのだが、どんどんノベルゲームにおいて向いている演技だなと思わせてくれた感じがある。

演技の仕方として、一音一音への情報量が非常に多い演技をしてくれる感じがあって、ヒロインとかが動くわけではない、所謂基本的には紙芝居であるエロゲにおいて、必要な情報を補ってくれている演技をしてくれるというか…このキャラクターめちゃくちゃ生きてるな…って思わせてくれる、喜怒哀楽を見せてくれるのが明羽の演技の強みだと思う。

明羽の演技ってストレートじゃないんだよね、カーブしている感じがある。語尾とかそういう所に起伏があって、そういう所もキャラとして生きていると感じさせる感覚になるのかもなあと思ったりもする。

恋愛過程から、デレデレ甘々になるにおいての流れが素晴らしいのよ。エロゲに向きすぎている。

 

あと、2019~2021辺りの明羽の出るたびにどこかの技能が上がっている感は本当に体感して欲しい。順番にやっていくと明らかに上手になってるから。

滑舌・発音の部分は本当に明瞭になったなと特に感じるし、表現能力を本当に磨かれてきたんだなあみたいなのを耳で感じることがここまで出来るっていうのは、成長過程を見せていただけているかのようでマジでありがたいんだよな。

 

本当にいついなくなっても何の文句も言わないけど、もうちょっといてくれると嬉しいです。

 

 

小波すず

小波は、現代エロゲ声優の中でもトップの一人となった感じがあり、特に演技においての緩急という部分においては非常に長けている声優の一人である。

小波は2015年『PRIMAL×HEARTS2』(ま~まれぇど)のモブ役でエロゲ声優デビュー。

2017年『おいでよ! 水龍敬ランド ~家族とスケベなテーマパーク!~』マーセル役でキャラ名入りのサブキャラを初めて演じており、

同年『ビッチなギャルが処女で何が悪い?』有城美智佳役で初めてメインヒロインを演じている。

 

ラズベリーキューブ』(まどそふと)桜庭・ヴィクトリア・瑠莉でセンターにドンと来て知名度を上げた感じもする小波。ボソボソ系統でも違いを見せられる所は普通に示しまくっていたような気がするし、そういう所からのデレ、可愛さを引き出せていた感じは印象が良かったような感じがする。

『放課後シンデレラ』長南陽佳では、ギャルになった幼馴染という絶妙なキャラ設定だったわけだが、この演技は非常にハマっていたなと感じる。

元々はギャルじゃなかったって所も含めての幼馴染要素みたいな所との塩梅みたいなところが難しくもある役柄であったと思うのだが、そういう所を非常に上手く演じていたなあと感じる役だったんじゃないかなと。

『冥契のルペルカリア』匂宮めぐりはマジで出てきた時からの雰囲気の違いみたいなモノをしっかりと感じさせてくれるのが最高であったし、『FLIP*FLOP』月ヶ丘蘭とかは、研究者キャラの変人感もありつつ、その中でかっこよさ、そしてデレた時の可愛さみたいなものも非常に感じられるところがあるしね。

『彼方の人魚姫』鬼切畑葵は基本弱気キャラだけど、空気を変えられる演技みたいなものを目の当たりにすることも出来るし…

 

小波の声って割と特徴的な方向性であると思う。

どう表現するべきか、柔らかいボイス系統というか…独特の発音みたいな所があるような気がする。

この上で、ちゃんと声の引き出しがしっかりとある印象があるのがまずひとつ強みと呼べる部分なのかなと。

まぁこれはエロゲという業界が色々な声を使わせてくれているみたいな所もあるとは思うのだが、それにしても高低含めてかなりの幅があるなと感じることが出来る。

これで弱気キャラから暴走キャラまで、妹キャラからお姉さんキャラまでしっかりと網羅してくる所が強い。そりゃ色々な所で色んなポジションで呼ばれるわなって感じでしかない。

そして、小波の強みは演技においての緩急という所。読み方のスピードであったり、強弱みたいな所でのキャラクターの心情とか、キャラクターのイメージを作るのがマジで上手なんだよな。

キャラクターが生きている感じがする演技が出来ているというか、マジでこういう演技が出来る人ってすげえなって思う。声優であるからこそ、ノベルゲーであるからこそより強みが出ているのかなと思う部分もある。

こういう緩急が恋愛過程の距離感みたいなものも感じることが出来るので、めちゃくちゃ良いなと思う。こういう所の演技が長けているというのは強い。他にもこういう演技が出来る人はいるが、小波は持っている声質と、スキルの高さにおいてこの緩急という所では随一なのかなと感じる。

 

 

謡曲の人

どこに置いても安心できるパワーというのを持っている声優であり、その万能さに助けられる。こういう声優がメインヒロインでしっかり能力を発揮してくれるのが助かる。

謡曲の人は通称であり、現在における名義が歌謡曲の名前をもじったモノを使っているということで、車の人に習って歌謡曲の人としている。名義多すぎるのよ。

2013年に『大図書館の羊飼い a good librarian like a good shepherd』(オーガスト) 白崎さよりでサブキャラで初登場。

2017年に『ノラと皇女と野良猫ハート2』(HARUKAZE) ルーシア・オブ・エンド・サクラメントでサブヒロインからの昇格で初メインヒロインを獲得。

2019年『喫茶ステラと死神の蝶』(ゆずソフト)火打谷愛衣でサブヒロイン昇格以外での純粋なメインヒロインを獲得した。

 

初のセンター作品となった『Monkeys!¡』の月島カラスでは、その万能性の高さというのも見れた気がする。センターヒロインを務める上で十分過ぎる能力であったし、高貴さみたいなモノをめちゃくちゃ表現で示しているなあと感じることが出来るというかね…

作品の中で色々なものを求められていたカラスだけど、まぁ~~上手いことやってくれたというかね。Monkeys!¡ってどうしてもはとシナリオの良い所と悪い所が出ている作品ではあったのだが、演技の部分かなり強さみたいなものを出してくれて、作品として上手く構築してくれたなと感じる。

 

期待のQruppoの2作品目となった『ヘンタイ・プリズン』では、波多江妙花を演じており、所謂ヤクザヒロインという所ではあるのだが、そのかっこよさとか怖さ、その上でのヤクザなりの優しさとかそういう色々な面が見えるところの演技というのをしっかりとされていたなあと感じる。こういう低めの声も上手く演じられるというのを改めて感じられる役柄でもあったような気がする。

 

ゆずソフトでは、『天使☆騒々 RE-BOOT!』でセンターヒロインである白雪乃愛を演じた。前作でもメインヒロインである火打谷愛衣を演じていたが、2作目にしてゆずセンターの大役を務めることになった。

声設定が前作とそこまで変わらなかったのは割と謎ではあるのだが、ゆずのセンターとしてしっかりとした演技をしてくれたと思う。

 

『クリミナルボーダー』シリーズ(Purple software)では、春夏冬凛を演じており、なんとも腹黒いキャラクターを演じている。その中に優しさみたいなものも垣間見える…みたいな感じの演技も良い。焦点がようやく最終作で当たるわけだがどうなっているのか…

 

謡曲の人の演技能力という所は、非常に高いように感じる。

まぁそりゃそうだろって話なのだが、ここ2年くらいで更にメインヒロインを演じる頻度が上がってきた中で、センターとかの演技も増えてきて更に感じるなと。

『Monkeys!¡』の月島カラスにおいては、マジで様々な面を見せてもらったというか。

しっかりとしたお嬢様としての演技という所もそうなのだが、ギャグにおいての崩し方とかも上手だし、その上で他の面もめちゃくちゃ見せてくれるというか。あとこの人も叫べる。叫べる上でシリアスに振った時とかにちゃんとカチッとした演技を提示してくれるのが本当に助かる。こういうところが出来るから、ある意味でセンターじゃない所にも置きたくなる声優なんだけど、こういうのをメインに置いて悪いことなんかないからね(

 

そんでもって、この人も引き出しが多い印象。当初は低い所を使うことも多かった気もするが、高低においての声の切り替えがしっかりとしているというか、こういう引き出しの多さがかっこいい演技と可愛い演技の両方を出来るという訳である。

可愛い系統から怖い悪女系統まで出来るので、マジでどこに置いても良いんだよな歌謡曲の人って。どこに置いても一定以上は絶対にやってくれるという信頼を持てる声優の一人であり、センターヒロインを演じ始めたことによってよりその強さというのを感じることが出来るようになった気がする。大変器用な演技をされる声優を、真ん中に置ける…というのも、エロゲならではかもしれない。

 

 

柳ひとみ

エロゲ声優の中で、本当に不遇ヒロイン、選ばれないと幸せになれないまであるキャラに対しての親和性が高すぎる声優。どうしてこうなった。

柳は2016年『銀色、遥か』(tone work's)蒼井雛多で初登場、メインヒロインを担当しているいきなりメインヒロイン系声優である。

 

『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』(Qruppo / 2018)の片桐奈々瀬で知名度は上がった感じがあるが、こちらでは主人公の幼馴染というポジションにおいて、このめちゃくちゃな作品においての良心の一人(ツッコミの一人)であったことは間違いないし、そういう所のキレもあったし、不遇ポジ感も作品を通してありながらも、純粋なヒロインとしての魅力というのを引き出していたように感じる。

 

『ハミダシクリエイティブ』(まどそふと / 2020)では、実妹ヒロインであるセンター、和泉妃愛を演じ、実に可愛い妃愛を演じた。その中には、主人公への好意というのが見え隠れしており、それでいて実妹であるという所もあり、どこか諦めみたいなものも見えたり。そういう塩梅というのを本当にマジで良い感じに演じてくれたと思う。

兄妹のイチャつきと、その一線を超えるという所に対しての感情、喜怒哀楽というところの演技でどれだけ魅力を引き出してくれたか。

FDの凸含めて、和泉妃愛というある意味で難しいヒロインを完璧に演じきったと言っても過言ではないのが素晴らしい。

 

またゆずソフトへの出演を『天使☆騒々 RE-BOOT!』小雲雀来海役で決めた。

メインヒロインとして、ギャル感ある来海をいい塩梅で演じてくれた印象。ギャル過ぎない程度にギャル。そんでもって、明らかにむっつり傾向である所の演じ方とかもよし。この作品は前世云々が出てくるわけだが、こちらの演じ分けという部分に関しても非常に良く出来ていたように感じるし、この人の低音系統ヒロインとかもやっぱり見てみたいなあって感じはした。可愛さとカッコよさの両方を提示出来た作品という言い方も出来るかもしれない。

 

『刹那にかける恋はなび』(CRYSTALiA)では最後の朱雀院姉妹、朱雀院撫子を演じる。

体験版範囲でもそのぶっ飛び加減みたいなモノは見えるのだが、どんな感じに製品版でなっているのか(執筆当初はまだ発売されてない)

 

柳ひとみの演技という所には、光と影という所の演技が非常に長けている。長けすぎているのかもしれない。柳の演技って、普通にめっちゃ可愛い子とか、明るい子みたいなのが向いているようなデフォルトの声だと思うし、そういうキャラを演じさせてもいい演技というのを毎度提示してくれるように感じる。

 

ただ、柳の場合その中に悲哀や影みたいなモノが入っているヒロインを演じた場合、更に魅力が出る演技をしてくれる印象がある。

主人公に対して、所謂恋人関係になることを端から諦めているとか、主人公に対して罪悪感があるとか、過去に何かあったとか、そういう何か暗いものみたいなモノを持っているヒロインを演じさせた時の演技、悲哀、眉をハの字にしながらも笑ってるみたいな演技があまりにもハマりすぎるのが柳の強みである。いやまぁ、柳の気持ちを考えると可哀想な部分もあるけど(そういうヒロインが自ずと多くなってくるので…)

正妻感があるのに、正妻になることはないとか、そういう感じのポジショニングでの演技がめちゃくちゃ強い。喜怒哀楽の哀の演技においてのパワー、そしてそのヒロインを選んで報われる形にした時の「よかったなあ…」と思わせてくれる演技というのが柳は本当にめちゃくちゃに上手い。選んでも、選ばなくともいい演技を提示してくれるのが強い。エロゲにおいての恋愛過程みたいな物の深みを増してくれる演技みたいなのが出来るように感じる。

 

引き出しという部分においても、基本的には高めの声設定が多いものの、低い所も出来る幅みたいなモノを持っているし、今後よりその引き出しという所が開いてくるんじゃないかなと思う。現在の所は基本的に高い所での近い所での引き出しが開くことが多いとは思う。エロゲ声優の割に高低の引き出しがまだ開ききっていないのかも。

キャラソンを数度歌唱しており、こちらでも安定感がある。

 

 

木之みき/はちみつこ連合

この人もどっちかっていうとどこに置いても安心できるタイプの声優の部類なので、前述した歌謡曲と似たタイプの声優かもしれない。助かる万能声優シリーズがエロゲ声優には結構いて助かるねと。

 

この人も名義がクッソ多いので、とりあえず直近でよく使っている2名義を出して連合とさせて頂く。

木之みき連合は、2016年『ノラと皇女と野良猫ハート』(HARUKAZE)高田ノブチナ役でサブキャラクターとして初登場。

2017年『ノラと皇女と野良猫ハート2』(HARUKAZE)高田ノブチナ役でサブからメインヒロインに昇格。

2018年『縁りて此の葉は紅に』(Lump of Sugar)木那里もみじ、『将軍様はお年頃』(ALcot)徳河宗春でサブヒロイン昇格以外のメインヒロインで登場した。(発売日が同じな為並列表示)

 

『9-nine-』シリーズでは、香坂春風を演じ、文字通り2面性があるヒロインを非常に上手く演じてくれている、演じ分けの部分では明確に代表作の一つといえるキャラだろう。

分割作品であり、かつ3作品目でのヒロインだった為、当初は謎多きヒロインという感じもあり、敵とも思えるような部分もあるような演技という所から、恋人に至るまで、むっつりな所まで、まぁ演じ分けという所においての強みみたいな所を端的に出してくれた上で、作品としての盛り上がりに大きく貢献してくれた感じがあるのが非常に良かった訳で。

こういう明確な二重人格と言えるモノの演技ってガラッと変えたりするべきだけど、そういうのしっかりだったもんな。

 

『喫茶ステラと死神の蝶』汐山涼音役でゆずソフト声優の仲間入り。

サブヒロインであったものの、キャラクターとしての人気はかなりのものになった。

ロリ体型の大人である涼音さんは、サブヒロインとは言え、作品上不可欠なパティシエポジションだったこともあり、出演頻度も非常に多く、大人としての立ち位置というのもあり、他ルートへの出演も多め。ルートとしては短くはあるもののまとまったものとして作品内では比較的評価が高かった。

唯一といえる大人ポジションとしての、お姉さん感の演技が良く、それでいてロリ体型とのアンバランスさというのも引き立っている。

お酒飲みキャラという所でのお酒関連演技とかもめちゃくちゃ良かったし、あの体型でしっかりとお姉さんという所を確立出来ていたのは、演技の技量があってこそという言い方をしてもいいだろう。

 

ノラと皇女と野良猫ハート』では高田ノブチナを演じている。

こちらは1ではサブヒロインとして、色々と賑やかしてくれるポジションという感じで、はとのギャグシーンとかにおいて、いてくれると本当に助かる存在である。

なんというか当然のようにボケてくるのとかが良い。ツッコミも出来るし。

2においては攻略ヒロインとなるわけだが、ノブチナの家のヤクザの話とか含めてかなりいい話に仕上がっている。あんなにギャグ要員だったのに、めちゃくちゃ良い演技含めて良い感じ。いや、トラックは操作するので、ギャグ要員ではあるんだけど…(そこかい)

 

『アマカノ2+』では、シリーズとして初の追加ヒロインである咲來を演じている。

元気で、主人公とかにもめちゃくちゃラフに絡んでくるタイプの後輩キャラで、結構ハツラツとし元気系の演技という感じがする。ハキハキしてて声により力を感じると言うかね。

でも自分の恋の話になると、そもそも恋を諦めている系統のヒロインになってくるので、それをお前が好きなんだよ!ってやってクッソ恥ずかしがらせるの可愛い系統の部類。

追加ヒロインとしてのポジショニングとしては、他のキャラとの差別化も図られていたし、キャラとしても立っていたなと。

 

木之連合に関しては、とにかく万能感と安定感という所。

ここ2年くらいで、ようやくセンターヒロインを演じることも出てきてくれたのだが、やはり数番目のメインヒロインとか、サブヒロインとかの所での使われ方が多かった印象はやはりあるのかなと。

こういうのは、どの媒体に出る声優にも言えることでしかないと思っているのだが、所謂『脇を固められる声優』って、本当に凄いことで、なんならセンターヒロインを演じるよりも難しいし、求められることって多いと感じている。

この辺りの所を、様々なキャラクターを演じることが出来る木之というのは、本当にカバーしてくれているというか。今回出したヒロイン達もかなり毛色が違うヒロインが多めで、引き出しが多く存在してくれるんだなっていうのが本当にありがたいポイント。

 

そして、緊張感のある所とかの演技とか、弱みを話してくれる所とかの演技が上手。

重みをしっかりと感じられる演技をしてくれることで、場面に更に強みを出してくれるというか…メリハリの効いた演技が出来るっていうのが、やっぱり強みなんじゃないかなと。そういうところが出来るから色々出来るわけで。

どんな役やらせても一定以上は必ずやってくれるであろうという安心感を持って声優を見れることって幸せでしかないからね。

あとまぁこの人は恥ずかしがらせた時が強いなって印象はあるかなとも。

赤面している時の演技とかが、めっちゃ可愛いのよね。この人所謂かっこいい系統の演技とかも出来るんだけど、それで恥ずかしがらせたりするとギャップが出てより強みが活きるなあ~とかも思ったり。

 

 

北大路ゆき

もう北大路もエロゲではお馴染みのメンツとなりつつある、筆者的には爆発的な演技に長けている声優の一人。

オールマイティー性も併せ持つ、メインヒロインではお馴染みとなりつつある声優。

 

北大路は、2015年『PRIMAL×HEARTS2』(ま~まれぇど) のモブ役等で初登場。

2017年『Making*Lovers』(SMEE) 結城朱里で名前ありサブキャラを初獲得。

2019年『あざスミ -あざとくてスミに置けない彼女-』(SMEE×あざらしそふと) 麻布真澄で初のメインヒロインを演じた。

 

『HaremKingdom -ハーレムキングダム-』(SMEE)では、光を演じた。

SMEEとして初のハーレムモノの作品のセンターヒロインを演じた訳だが、幼馴染の悪友としての雰囲気を非常に示すことが出来たんじゃないかなと思う。

早瀬ゆう作品のギャグ系統の演技というのも素晴らしく、とにかく叫んだ時の100で叫んでいる感があるのが良い。

ちゃんとヒロインする所はヒロインしているし、めちゃくちゃ演技としての印象が強い…というか、北大路が今後メインヒロインをやっていくんだろうなと感じることが出来た作品・ヒロインだった。

北大路で一番好きなヒロインは?と言われると、筆者は未だに光を出したくなるくらいには好き。

 

『ユキイロサイン』(Wonder Fool)では、スヴェトラーナ・グルチェンコを演じた。

留学生ポジションのヒロインとなっているが、まぁ日本語は普通に喋れまくるキャラではある。

マスコットキャラクターのような可愛さがあるヒロインだが、明らかに意図を持って日本にやってきており、その明暗の所が見え隠れするのヒロインとも言える。

わちゃわちゃ系統キャラの割に、背負っているものもあるせいか、なんだその挙動!?みたいな所もあるにはあるが、基本的には可愛いヒロインになっている。

基本的な北大路の使い方というのは、この形が多めなのかなとも言えるヒロインである。

 

『FLIP*FLOP 〜INNOCENCE OVERCLOCK〜』では、イオを演じた。

元気系統キャラ…というか、AI系統のキャラなのだが、北大路の明るい演技というところがしっかりと出ているヒロインである。

人間っぽいが、でも人間じゃねえなコイツみたいな所もあるヒロインであり、基本的に能力はバチクソ高いのだが、の割に人間臭く、ヒロインヒロインしたキャラである。

最近はこういう系統のヒロイン多くはなかったので、貴重なヒロインだったりはした。

 

北大路の演技は、優しさを爆発力を兼ね備えた演技が出来るように思う。

昨今演じている系統のキャラは比較的優しい系統というか、そういうキャラ系統が比較的多いのかなという感じはする。

こういう演技をする時の優しさ、角がしっかり丸い演技とかをして、キャラの描写をしっかりしてくる感じがある。

声の系統としては、少し高めのキャラみたいな所が多めではあるものの、恐らく低いレンジに関しても出来はしそう。そういうキャラがあんまりないが…

キャラの系統をしっかりと掴んで演じてくれるので、どういうキャラなのかってのが分かりやすい。

感情表現の所も長けている印象であり、感情を出す所とかもそうだが、感情を出さないキャラクターとかの演技での加減とかもいい感じである。

北大路は叫ばせてもめちゃくちゃ強く、早瀬ゆう作品の叫びギャグツッコミとかでのパワーの強さというのはかなり魅力。ああいう所での叫びの太さとかを見ていると、低いレンジでも絶対に出来るんだろうなと感じるわけで。

個人的にはめっちゃ明るい系統とか、そういう叫んじゃって良いぞみたいな感じのキャラとかの方が好き。あんまそういうの多くないけど…w

 

実羽ゆうき

この人の引き出しの中をまだ全て見れたという自信を全く持てない声優の一人。

お決まりのパターンというのはあるものの、それ以外においての引き出しがどんどん作品の出演を重ねるたびに多くなってくる…みたいな声優は中々に珍しいようかもなと思ったり。

 

実羽は2016年『真剣で私に恋しなさい! A-5』(みなとそふと)にて、モブ役でデビュー。

同年『ハナヒメ*アブソリュート!』(mirai)にて、狼谷イヴ役で初メインヒロインを演じている。

 

『アオナツライン』(戯画)では、仲手川結を演じている。

めちゃくちゃ高い設定というか、変わった声の設定なんだけど、それをちゃんと成立させている上で可愛いんだよな。

実羽において初期の部類のキャラなんだけど、こんなキャラ出来るんだってこのタイミングからなるというか。

これでちゃんとめっちゃヒロインしているのがね。突飛お嬢様系統でありながら、落ち着いた所もあるみたいなバランスが面白いキャラだと思う。

これは実際に声を聞いてみるとよくこの声で演じてるなみたいに思う人が多いはず。

声設定とキャラバランスが絶妙なキャラとして印象的。

 

『神様のような君へ』(CUBE)では黒鳳玲音を演じている。

サブヒロイン枠であり、所謂ちょっと悪役ポジショニングとも言えるようなキャラクターにはなるのかなと。声は一転低い感じのキャラであり、こう嫌な奴みたいな演技とかも聞けるんだけども。

でもなんかどっかで完全な悪でもない人間味が感じられるキャラでもあり、ルートではなんかこのキャラのまんまちゃんとヒロインになってるみたいな所が面白く、その感じが演技でも出てきている感じもしたのが良かったなと。

サブキャラなんだけど印象的…みたいなのが実羽は多いなとも。

 

『ユキイロサイン』(Wonder Fool)では高萩香子を演じている。

基本的には弱気キャラというか、スキー系統の才能はあるんだけど、本当に弱気みたいな感じがあるキャラ。

心優しいキャラではあるので、可愛いんだけどね。でもなんか弱気だしトラウマ持ちだしみたいなキャラ。こういう優しさと弱さみたいなのを持っているキャラを実羽に演じさせると安定感があるなあと思う。

これでいて振り切れた時の演技とかがめちゃくちゃいいので、感情爆発というところではやはり香子は外せないのかなと。

 

『恋愛×ロワイアル』(ASa Project)の伊従蒼をあげておきたい。

どっからこの声が出ているのか分からないみたいな表現って、声優オタクとしての敗北だと筆者は思ってしまうタイプなのだが、蒼に関してはマジでどっから実羽がこの声を出してるのか分からなすぎて衝撃だった。

実羽って本当になんでも出来るんじゃないか?と思えたキャラです。

可愛いんだよサブキャラだけど。面白い女だし。マジでこういうの聞くと「声優!」って感じがして好き。ホントありがとう。

 

実羽という声優は、サブキャラに置かれることも多いのは納得する引き出しの多さというか、色んな役柄をこなしてくれる。

実羽ってどうしても声の方向性としては香子みたいな方向性をイメージしてしまう先入観がどこかにあるような気がするのだが、本当に出てくる度に引き出し増えてんじゃねえか?ってくらいにイメージにない声とかをやってくる。

こうかっこいい系統の声とかもかなり出来るなあって感じもするのが強いなと。

可愛いからかっこいいまでしっかり網羅したうえで、ここから特徴的な声みたいなものを何種類も持っていて、それがキャラとマッチした時に相乗効果を生んでいるなあと思う。

意外とメインが多いわけではなく、サブヒロインも多いのだが、こういう脇を固める系も得意ではあるよなあって思う。

ただせっかくだしメインヒロインもうちょっとやってもいいのよ感があるくらいには色々やってくれる。実羽最初はこんなイメージじゃなかったんだけど、本当にすげえなって…

 

 

とりあえずこんな感じで、ええかな…

以上。