声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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おすすめ記事

花宮初奈は本当に「外」で戦える声優になれるのか? 蓮ノ空から逃げ若・アツドリ・バンドリへ。青二声優を考える。

おにじと申します。

 

今回は、声優単独特集話題。

なんかいまさらこういう声優単独記事系を「単独審問シリーズ」とかにしていも良いんじゃね?とか思ったりしたんですが、今更が過ぎるんだよなあ(

 

ということで、今回は、花宮初奈(青二プロダクション)で一本行ってみましょう。

以前、当ブログでもなんやかんや花宮を取り上げているというか、記載がある記事は多い。

 

oniji.hatenablog.com

oniji.hatenablog.com

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ちゃんと取り上げたという意味では、『ばっどがーる』で水鳥亜鳥役に起用されたタイミングで、「花宮初奈、史上初の系統の声優として、蓮ノ空からばっどがーるで試される?」という記事を出した。

oniji.hatenablog.com

あの時は「果たしてラブライブという強大かつ特殊なコンテンツを卒業するという初の声優が、どれだけ深夜一般アニメでやれんのか?」という内容でやったわけだが。

 

直近では、TVアニメ『逃げ上手の若君』第2期の重要キャラクターである魅摩役に抜擢。

さらに、2026年リリース予定のブシロードの新作モバイルゲーム『BanG Dream! Our Notes』(バンドリアワーノーツ)にて、新規バンド「一家Dumb Rock!」のベース・矢倉蓬咲役としての出演が決定。

 

当初は『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』の乙宗梢という、ある意味で「閉じた世界のエース」として異次元の熱狂を背負っていた花宮が、ここに来て明確にアニメに出始める、他コンテンツに出始めるというフェーズになってきた。

 

そんな花宮を今一度考えておこうという記事です。

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブにおける「内」と「外」の歪な温度差

まず、花宮初奈を語る上で避けては通れないのが、彼女の代名詞とも言えたコンテンツ『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』での活動である。

蓮ノ空というプロジェクトは、従来のラブライブ!シリーズとは一線を画す「進級と卒業がある」有限型のバーチャルスクールアイドルという手法を取っていた。

リアルタイムの現実時間とアプリ内の時間がシンクロし、102期生、103期生という形でキャラクターたちが歳を重ねていくシステム。

 

花宮初奈は102期生の乙宗梢を演じた。

梢は同好会の部長(初期設定)であり、お上品で完璧主義、しかし時に茶目っ気があり、後輩を厳しくも優しく導く、まさに蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの精神的支柱とも言える存在と言っても過言ではない。

そして、この梢を演じる花宮初奈本人の人気もまた、一コンテンツの声優の域を超えていると言って差し支えないほどの勢いを誇っていた。愛称は「うい様」。

 

その高潔でストイックなキャラクター性と、ステージでの完璧なパフォーマンス、そして時折のぞかせるポンコツな愛らしさ等が相まって、蓮ノ空1年目の爆発的な勢いを牽引した立役者の一人となった。(まぁ蓮は一年目の勢いが全盛期だったとは思う)

ファンたちの「梢先輩が好き」「うい様が好き」という熱量は、noteのライブレポやSNSの書き込みを見ても、かなり過熱していた印象。

 

しかし、ここで冷静に見ておきたいのは、その熱狂は、基本的に蓮ノ空の中での話であった。

所謂、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの「外」と「中」で、人気の熱があまりにも違いすぎるという現象が発生していた。

蓮の中では「うい様」といえばコンテンツ内での人気がエース級であり、ライブをすれば何万人ものオタクが豊洲PITや西武ドーム、さらには映画の舞台挨拶へと詰めかける。

しかし、その一歩外に出た一般のアニメ界隈において「花宮初奈」という名前を知っているオタクは、勿論蓮を認知していれば名前を見ることは出来たが、それ以外の活躍が特に突出した物があるわけでもなかったのが当時の現実だったと思う。

これは花宮個人というよりは、現代の「超巨大・高密度メディアミックスコンテンツ」が抱える宿命のようなものである。

コンテンツ内で熱量が内向きに無限にループして高まるため、声優は「そのコンテンツのキャスト」としては熱狂されるが、一般のアニメ出演という外のオーディションに受かる実力や認知度を育てる機会を失いがちになってしまう。

所謂専用声優という呼称(世間的に最も通じる言い方としては「アイマス声優」がある)の範疇に収まってしまうというか。

 

実際、蓮ノ空に関しては2年目以降は1年目程の勢いを生み出すことは出来ていなかった印象で、結果ファンのコミュニティも急激に固定化・精鋭化していった感じがある。

花宮は2024年4月からソロラジオ『花宮初奈「217find!」』(AuDeeメンバーシップ→ポッドキャストメンバーシップ)を開始。

コンテンツにおける単独番組持ちというのはあるあるの話ではあり、このまま、花宮も蓮ノ空声優として、専用声優の傾向に進む可能性というのを一定考えていたと思う。いや、卒業するらしいコンテンツらしいから、そっからどうするかは知らんけども。それでも当時外に出てくる感じは花宮含めて102期声優にそこまでないと当時は思っていた。

 

時が経ち、蓮ノ空の進級と卒業を内包したシステムが発動することに。

2025年3月、102期生の乙宗梢、夕霧綴理(佐々木琴子)、藤島慈(月音こな)の3名は、ついに蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブを正規に卒業することとなった。 これはラブライブ!シリーズの歴史において、明確にキャラクターと声優が「役割としての卒業」を果たす初めてのケース。

これはこれで結構新たな切り口の声優の出現ではあり、興味は非常にあった。 

他の102期も音泉でソロ番組開始とかで、とりあえず定住地っぽいものは作られていったわけだが、基本的に蓮で活動することしかしていなかった人らがそのラブライブと言う器を失った後、どうするんだろうかと言う(別にOGとして出演することは想定できるが、定住地ではない)

 

で、花宮のこの時の状況を考えると、割と他のメンツよりも手堅いというか、『花宮初奈「217find!」』が割とちゃんと確立できているところがあった。

このラジオがまた、すさまじい。花宮の好きな「エジプト(えびぷと)」をテーマに、自身を「えびぷとの王」、リスナーを「民」と呼び、独特な世界観を構築。(だったはずなんだけど、コレ俺直接視聴しているわけではないので、間違ってたら本当にすまん)

番組内では「GOZONJI」や「くるしゅうナイル」といった、これまた独特のセンスが爆発したコーナーが連発され、熱狂的な「民」たちによって支えられている…らしい。全然わからん。コレで本当にあってんすか?書いてる人間が一番わかってないです。どういうラジオやってんのマジで。

 

で、驚くべきポイントとして、この個人ラジオのイベントキャラバンがある。

ニッショーホールや常翔ホールといった一般的な会場でのイベントだけでなく、2026年2月にはなんと沖縄の鍾乳洞(ガンガラーの谷・ケイブカフェ)で「Japan Caravan in OKINAWA」を敢行。

天井から水滴が直撃する神秘的(?)な空間の中で、岩肌に囲まれた客席のオタクたちを前に、洞窟をイメージした衣装でイベントを行う女性声優など、前代未聞である。何やってんの???

ソロラジオとしての世界観が謎に構築されているし、確立されていると言っても良いと思う。

 

なのでまぁ、この『217find!』の強力なファンベースと、年に数回のイベント、そして事後物販を回しているだけでも、現代の声優ビジネスの構造としては十分にやっていける領域にはいたような気もする。

いた気がするのだが、ここから花宮は割とちゃんと声優としての活動がちょいちょい出てくることになる。ここは青二声優、コンテンツ声優では終わらせません。と言う言い方をしても良いかもしれん。

この人ラブライブ声優になると言うところにおいての執念は当初から言われていたことではあったので、じゃあそれ以外はどう言う方向性で、ベクトルの強さなんかなあとか思ってたんですが、ちゃんと一般アニメ声優サイドに向いたと言うことですね。

 


 

『ばっどがーる』で浮いてこなかった

花宮の一般深夜アニメ(一般深夜アニメって何??)進出への本格的な第一歩となったのが、2025年夏クールに放送された、まんがタイムきらら原作のTVアニメ『ばっどがーる』である。

花宮は、水鳥亜鳥役に起用。これが彼女にとって、蓮ノ空以外の地上波アニメにおける初のメインキャラクターとなった。

このキャスティングが発表された際、筆者は結構ちゃんと興味を持ったんだよな。

と言うのも、共演するメインキャストの布陣が、橘杏咲(アイムエンタープライズ)、松岡美里(アイムエンタープライズ)、花井美春(アミューズ)という、割と若手の部類では演技ができる側の人間、実績がある声優が揃っていたから。プリキュアにプリオケがいたので、コレは面白いぞと。当時記事も出しましたね(

oniji.hatenablog.com

 

特に橘杏咲とかは、声優向けの強い声質でありながら、ギャルゲやメディアミックスで揉まれ、歌いながらの演技やキャラへのマッチング力においてパワーがあるプロスペクトの1人だったりしたし。松岡花井はプリキュアに出演しているタイミングでもあったので、実績としては十二分なわけで。

そこに、実質的に蓮ノ空という一つのコンテンツ内の活躍がほぼ全て(ちゃんと見ればそこまでではないんだけども)花宮が放り込まれる状況だったわけで。 花宮の声質に関しても評価出来るモノではあったものの、未知数な要素があまりにも多く、このメンツの中でどれくらい出来るものなのか?というのは当時としては普通の疑問だったと思う。

 

だが、実際に蓋を開けてみたところ、これが結局悪くないというか、全然戦えていて上々と言って良いものだった。

水鳥亜鳥というキャラクターは、可愛らしさの中に変人感、変態感を同居させなければならない、なかなかに癖の強い役回りである。

花宮は、蓮時代から強みとしてある、どこか上品で耳触りの良い声質をベースにしつつ、テンションの上下動や挙動不審な「変人感」をちゃんと出せていた。

なんというか、ちゃんと良い所のお姉さんの雰囲気がありながらも、変人なのが漏れているというか。

ちゃんと濃い演技が出来ている感じがあるとでも言えば良いのか。演技の起伏とかそういうのがちゃんとしていたのかなと。

このメンツで浮かなかったという事実が最もポジティブな面。使っている音域が蓮時代と全く違うってことは流石にないのだが、その中でも違いは出せていたし、亜鳥の亜鳥っぽさみたいなのが出ているというか。

 

さらに、劇中のキャラクターソング歌唱においても、水鳥亜鳥というキャラの雰囲気を保ったままでの歌唱を実現。

この「キャラクターソングでキャラを崩さずに高い歌唱力を発揮する」という、アニメ声優として最も基本でありながら最も難しいスキルの一つを、結構ちゃんと乗りこなしてきた感じがあり、これはかなり評価出来る。花宮が出来るギャップみたいな所も一部楽曲では感じられたりするのも、効果的なやり方になっていたような感じがある。

 

若手の中でもハイレベルな声優がメインで並ぶ中で、同等かそれ以上の強さというのを提示できたのは、花宮が今後しっかりと声優が出来ると言うことを割と確信出来るモノだったように思う。


 

『逃げ若』魅摩役の凄みと、バンドリアワーノーツに期待される新たな引き出し

とはいえ、じゃあ本当に本当に花宮は声優をしっかりとやる気があるのか?という所は、後に続いて来る作品があるのかという所を見ていくしかなかった。

という中で発表されたのが、直近リリースとなったブシロード新作モバイルゲーム『BanG Dream! Our Notes』。

こちらの新規参入バンド「一家Dumb Rock!」のベース、矢倉蓬咲役に起用された。

コンテンツが消えたら、コンテンツがやってきた感じであった訳だけども。まぁブシロード系に来るというのは、スケジュール圧迫度という所に関しては割と厳しい場合も普通にあるのだが、花宮は恐らく楽器をさせられる感じの枠組みではない側のバンドに加入(所謂以前で言うところのAftergrowや、パスパレ、ハロハピ系に属する方)したと思われ、過剰なスケジュール圧迫はまだマシな方なのではないかと思われる。

その上で、花宮はかなりこれまでと違う役柄を確保した感じがあり、演じる矢倉蓬咲というキャラクターは、プロフィールを見るに、コミュ障で、挙動不審、そして感情が極まると「奇声を叫ぶ」という、これまたこれまでの花宮のキャリアにはなかった、極端な「挙動不審・コミュ障叫び」の引き出しを必要とする役回りである。

リリース前の声とかでもマジで起伏が激しく、面白い役回りを任されている感じがあり、これまでの傾向とは全く異なる役をする事になっている。ここでの出来というのも、花宮を見る上で一つの大きなベンチマークとなりそうな感じがある。

割とアワーノーツ、武士道度合いが薄いので、ちゃんとここで戦えるかは一応気にしておきたい。

 

そして、9月に発表されて登場したのが、TVアニメ『逃げ上手の若君』第2期における、神力を使う少女・魅摩(みま)役への起用。

本作は、週刊少年ジャンプで連載された松井優征原作の、極めて高い作画クオリティと実力派声優陣の演技バトルが繰り広げられる、硬派な歴史アクション大作。

その第2期ティザービジュアルから描かれている主要キャラクター・魅摩に、花宮初奈というのは、まぁ抜擢と言えると思う。

いやまぁ、どっちかっていうと若手で座組を組んでいる側ではあり、花宮が物凄く意外かと言われると、そうではないのかもしれないけど、それでも花宮がここに起用されるとは思わなかったんよな。

 

魅摩というキャラクターは、ただ可愛いだけのキャラクターという感じではなく、婆娑羅(ばさら)な少女として、時に神託を授かる高貴な巫女であり、時に北条時行を翻弄する妖艶さを放ち、そして時に、激しい感情の爆発や凄み、言わば汚い声が求められる、演技の振れ幅が大きい役柄となっている模様。

梢とか亜鳥とは結構違う要素が多い感じとなっていたわけだが。

そこに対して、花宮はしっかりと望んできた感じはあり、様々な声の引き出しを使用していて、その中には汚い声とかも含まれていて、結構色んな声を使っていく事で、役柄をしっかりと演じられている感じがあるというか。

所謂声質ゴリ押し系統の演技とかでもないので、ここまでの実践の薄さを考えると、評価するべき演技であったと思う。

まぁ関西弁のイントネーションとかに関しては、正直ディレクションの部分が大きいと思っているので、この辺りで評価が分かれるのは、花宮の評価に直接させるのは可哀想かなと。

 

まだまだ打席数が多いわけではない花宮ではあるが、ここに来て花宮に打席数は少ないものの、結構違うキャラ性のもので複数キャラを揃えることには成功した。

少なくとも蓮卒業時よりは間違いなく声優としての可能性を現実的に考えられるようになったのかなと。まぁ意外や意外こうなったという感じではある。


 

〆

ということで、花宮の今後について考えてみた。

ラブライブ!シリーズを卒業した声優が、その後どのように一般の声優業界でサバイブしていくのか。

これまでは、明確な卒業の事例自体が存在しなかったため、花宮初奈らが歩む道は、本当に未知数もいいところなのだが、花宮は割とこの中でも最も可能性を感じる声優であることに間違いはない。

 

ビジュアル、スタイル、歌唱力とかの現代推し活特攻要素を持ちつつ、しっかりと演技面に関しても、一般深夜アニメにおいても戦えるところを見せつつあるので、数字はすでに蓮で獲得しまくっているところを含めて、使い勝手は結構いい気がする花宮。

 

でも、こいつどこに向かうのかわからんすぎるのがなあ…

だって、花宮がここまで声優方向に向かうと思っていた人間なんかそうそういないはず。

結局どれくらいやってくれるのかというところでもあるが、青二ではあるし、思ったよりは声優としての可能性を考えておいても良いのかなと。

やっぱり場数の少なさというのはあるし、これから出てきたとて、そこで浮いてしまう瞬間がある可能性はあると思うし、現状ゴリゴリに戦えるかと言われたら、そうじゃない所も出てくるとは思うのだが、割とやれなくはなさそうなだけに、本人が頑張る気があるのであれば、頑張って食らいついたら、割とやれなくはないのでは?と思える所も感じる。

まあ、コレばっかりは見てみるしかないだろうね。

 

以上。