おにじと申します。
まぁ厳密には終わっていないという言い方も出来るのだが、形としては終わったという表現をしても一応語弊はないのかなという印象があるので、この記事を書いてみようということに。
3月27日、『A&G NEXT STEP HOOOOPE!』の超A&G+での放送が終了した。
超A&G+が終了することに伴い、A&G系の番組は文化放送地上波、QloveR、各種ネット配信、地方ラジオ局などに分散しつつ、多くの番組が終了することになった(拡充とは何か)
HOOOOPEは、YouTubeでの各パーソナリティ月一放送という形で継続するはするのだが、所謂文化放送主体の毎週の声優ラジオの帯というものが、完全に終了することになったのは事実である。
今回は一つの終結を完全に迎えてしまった帯の歴史を見つつ、今後の若手、新人声優の発掘という部分においての場所の喪失とかの話もしよっかなあ(
HOOOOPEの帯番組としての動作が終了した
超A&G+で放送されていた、『A&G NEXT STEP HOOOOPE!』が3月27日を以て超A&G+での終了することとなった。
2023年4月より開始されたこのラジオは、以後は文化放送エクステンドチャンネルにてそれぞれ月一の生配信を行う方式で継続する形にはなるので、終了するわけではない。
終了するわけではないんだけど、文化放送における声優の帯番組が終了することにはなる。
長く歴史が続いてきたのだが、ここで途切れることに。
文化放送系(超A&G系)声優帯の歴史
文化放送超A&G+を中心に放送されていた、声優帯の歴史を見てみよう。
『Voice of A&G Digital 超ラジ!』シリーズ(2007年4月2日~2010年10月1日)
『A&G NEXT GENERATION Lady Go!!』(2010年10月4日~2015年10月2日)
『A&G NEXT BREAKS FIVE STARS』(2015年4月6日~2019年9月27日)
『A&G NEXT ICON 超!CUE!&A』(2019年9月30日~2022年9月22日)
超ラジ!シリーズから、15年以上声優帯番組というのは続いてきた。
全く記憶になかったのだが、『Lady Go』と『FIVE STARS』って重複期間が半年くらい存在したらしい。え??って思ったが、よくよく考えてみる『FIVE STARS』って生放送でもない30分枠だったらしい。そうだったんすね(知らんかった人)
続いた期間順で言えば
『A&G NEXT GENERATION Lady Go!!』(1824日/4年363日)
『A&G NEXT BREAKS FIVE STARS』(1635日/4年174日)
『Voice of A&G Digital 超ラジ!』シリーズ(1278日/3年182日)
『A&G NEXT ICON 超!CUE!&A』(1088日/2年357日)
『A&G NEXT STEP HOOOOPE!』(724日/1年356日)
という形に。いや、HOOOOPEは終わるわけではないのだが、最も短命にこの方式では終了したということになる。
超CUE&Aでも短いって言ってたのに、それ以上に短いのが出ましたって感じ。
ということで、これまでの歴史を見てみよう。
『Voice of A&G Digital 超ラジ!』シリーズ
超ラジ!シリーズが、色々と一括りにする上でめんどくさい所であったりする(
そもそも放送が現在の超A&Gに到達するまでにも数年存在する。
UNIQue the RADIO(DigiQ+N 93)→超!A&G+の経緯が存在する。
なんならUNIQue the RADIO(DigiQ+N 93)はNACK5も関わっていたということで、2000年代はそんなこともあったんですねと思う(詳しいことがさっぱり分からんとも言う。そもそも文化放送系でもBSQRとかBBQRとかあるのがややこしいのに)
2007年4月2日放送開始。
超ラジにだけ『シリーズ』と一応付けたのは、超ラジ!系統は様々な番組名があったことが原因。というか、そもそも超ラジは一日に2つ『超ラジ!』を冠する番組があったので、まぁくくりが微妙にややこしい。しかも、冠する名前も途中で変わってたりもするので、本当にややこしい。(まぁややこしいからこの方式をやめたんだと思う)
個別番組として紹介すると、
『Voice of A&G Digital 超ラジ!Rookie』
『Voice of A&G Digital 超ラジ!』
↓
『Voice of A&G Digital 超ラジ!Rookie』(火曜日以外)
『Voice of A&G Digital 超ラジ!NEXT』(火曜日のみ)
『Voice of A&G Digital 超ラジ!』
↓
『Voice of A&G Digital 超ラジ!Girls』
『Voice of A&G Digital 超ラジ!』
という時代によっての構成であった。
放送時間に関しては『超ラジ!Rookie』『超ラジ!NEXT』『超ラジ!Girls』が1時間、『超ラジ!』が1時間半であった。
基本的に声優がパーソナリティを担当する事が大半であったが、当時は今ほど女性声優のみという形で始まったわけではなかった。
2008年4月7日から『超ラジ!Rookie』が、『超ラジ!Girls』となり、女性声優のみの縛りが発生し、実質的な女性声優帯番組の源流はこの『超ラジ!Girls』であるという言い方も出来るかもしれない。
なお、『超ラジ!Girls』が始まって以降も、『超ラジ!』の方は普通に男性がパーソナリティを務めている。
また『超ラジ!』シリーズにおいては、声優以外のパーソナリティもちょこちょこ存在し、まだ声優に転換する前のAKB時代の上村彩子(現キャトルステラ)、まだウェザーニュースキャスターになる前の山岸愛梨(現ウェザーニューズ)、鷲崎健(アトミックモンキー)などがパーソナリティを担当していた。
現在のような方式ではないため、大量のパーソナリティが存在する。
主なパーソナリティは以下の通り。
・井澤詩織(井澤詩織の超ラジ!Rookie / 2007年3月12日~2007年9月24日)
・喜多村英梨(喜多村英梨の超ラジ! / 2007年3月12日~2010年9月27日)
・柿原徹也(柿原徹也の超ラジ! / 2007年3月13日~2007年9月25日)
・飯塚雅弓(飯塚雅弓の超ラジ! / 2007年3月14日~2009年4月1日)
・鷲崎健(鷲崎健の超ラジ! / 2007年3月16日~2010年10月1日)
・吉野裕行(吉野裕行の超ラジ! / 2007年10月2日~2010年9月28日)
・山岸愛梨(山岸愛梨の超ラジ!Rookie / 2007年10月3日~2008年4月2日)
・上村彩子(上村彩子の超ラジ!Rookie / 2007年10月4日~2008年4月3日)
・豊崎愛生(豊崎愛生の超ラジ!Girls / 2008年4月7日~2008年9月29日)
・伊藤かな恵(伊藤かな恵の超ラジ!Girls / 2008年4月8日~2010年9月28日)
・三瓶由布子(三瓶由布子の超ラジ!Girls / 2008年4月9日~2010年9月29日)
・明坂聡美(明坂聡美の超ラジ!Girls / 2008年4月10日~2010年9月30日)
・岩田光央(岩田光央の超ラジ! / 2008年4月10日~2010年9月30日)
・井口裕香(井口裕香の超ラジ!Girls / 2008年4月11日~2010年10月1日)
・下田麻美(下田麻美の超ラジ!Girls / 2008年10月6日~2010年9月27日)
・後藤邑子(後藤邑子の超ラジ! / 2009年4月8日~2009年9月30日)
・広橋涼(広橋涼の超ラジ! / 2009年10月7日~2010年9月29日)
この『超ラジ!』における、『超ラジ!Girls』が、『Lady Go!!』に。
『超ラジ!』が、『A&G ARTIST ZONE 2h』に(現在における『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』に至る)と分割することとなり、独立した女性声優帯番組が開始していくこととなる。
『A&G NEXT GENERATION Lady Go!!』
実質的な『超ラジ!Girls』の後継番組となった『Lady Go!!』。2010年10月4日放送開始。
こちらも、歴史が結構存在する上、多様な放送形態だった為、説明がややこしい。
2010年10月から最初の半年は、30分の録画放送という形となっており、生放送という意味では一度途切れていた。
2011年4月4日から1時間の生放送という、『超ラジ!Girls』のスタイルに基本的になり(一部曜日、回での録画放送はあった模様)これが『超CUE!&A』まで継続される形となる。
『次世代の声優界を引っ張っていく各事務所を代表する若手女性声優』とした声優パーソナリティは、放送開始当初は以下の通り。
小松未可子(ヒラタオフィス)
寺本來可(アイムエンタープライズ)
三上枝織(青二プロダクション)
大久保瑠美(81プロデュース)
高森奈津美(プロ・フィット - 当時 現ラクーンドッグ)
三上枝織以外初ラジオパーソナリティという、フレッシュなメンツとなっていた。
ここから、めちゃくちゃ曜日担当がぐるぐる変わっているのだが、これを説明してるとクソめんどくさいのでカット。
寺本は2011年9月末で卒業(後に学業専念で休業)したことにより、最終的なパーソナリティとしては寺本に変わり上坂すみれ(スペースクラフト・エンタテインメント - 当時 現ボイスキット)が加入。初回は、開始0秒でテルミンを弾いているという伝説のスタートとなったわけだが(まさか10年後、口シアネタがタブーとなってしまうとは思いませんでしたね…)番組終了までこのメンツとなる。
最も期間が長かった、番組終了までの曜日並びは以下の通り。
上坂すみれ(スペースクラフト・エンタテインメント - 当時 現ボイスキット)
小松未可子(ヒラタオフィス)
大久保瑠美(81プロデュース)
高森奈津美(プロ・フィット - 当時 現ラクーンドッグ)
三上枝織(青二プロダクション)
また『Lady Go!!』は『Lady Go!! サンデー』とか、『A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜』箱番組の『Lady Go!! Saturday』とかもやっていた。この辺ややこしい。正直この辺の短い箱番の情報ってあんま残ってないし、これももう良いよね許してマジで。
2014年4月から『Lady Go!!ホワイトちゃんねる』がニコニコチャンネルで開設され、生放送を同時に行うようになった。本放送後に10分のおまけコーナーが存在。これも『超CUE&A』まで継続される。
一週間繋いで同じコーナーをしたりするのも続いていく。
パーソナリティでのユニット『.lady.』が日本コロムビアレーベルで2シングル、1アルバム発売されており、こちらがOPやEDで使用されていた。
前述した通り、女性声優系帯では最長の約5年の放送となっている『Lady Go!!』。
『超ラジ!Girls』よりもさらにパーソナリティ就任当初の実績が少ない声優だったのだが、基本的に休止した寺本以外は人気声優の域に達したと言っていいレベルにまで成長するという、ほぼ打率10割という、このような若手声優ラジオではなかなかお目にかかれない声優としても、ラジオとしても成功した番組だったと言える。
文化放送での女性声優帯番組の全盛期は、長さや声優メンツなどを考えると、やはり『Lady Go!!』である。というのが一番正しいような感覚はある。
まぁ、逆にここまで当たることの方がおかしいので、ある意味で例外的とも言えるのかもしれないが…w
『A&G NEXT BREAKS FIVE STARS』
『Lady Go!!』の実質的な後継となる『FIVE STARS』。ただ、放送時期は被っている為、完全に入れ替わる形だった訳では無い。
2015年4月6日に放送開始しており、『Lady Go!!』は2015年10月2日に終了している為、約半年は被っている時間が存在した。
こちらも開始時点では30分の録画放送からスタートしており、所謂半年の慣らし運転方式がこちらでも続いた。
また、今回は『Lady Go!!』と時期が被っていた、『Lady Go!!』の前の枠で『FIVE STARS』が放送されていたことで、生放送の『Lady Go!!』組への振りというのも当初存在した。
『Lady Go!!』終了に伴い、2015年10月5日より最末期『Lady Go!!』と同じ枠である月~金の20時からの一時間の生放送形態での放送がスタート。『FIVE STARS☆ちゃんねる』もニコニコチャンネルで開始され、『Lady Go!!』と同じく同時生放送、放送後10分おまけコーナーが行われた。
なお生放送に転換された当時は、前番組が『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』、後番組が『メゾン・ド・イーコエ』であった為、3番組連続で帯番組が続くという構成になっていた。
パーソナリティは以下の通り。
黒沢ともよ (マウスプロモーション - 当時 現東宝芸能)
深川芹亜 (アクセルワン所属)
田中美海 (81プロデュース所属)
松田利冴 (アイムエンタープライズ所属)
吉田有里 (シグマ・セブンe所属)
『Lady Go!!』とは異なり、最後までパーソナリティ、曜日などが変更されることなく、このまま最後まで放送された。
『Lady Go!!』と同じく、OPやEDはパーソナリティが担当。FIVE STARSとして、3枚のCDが出ている。(ただ確かレーベルとかで出た感じではなかった記憶)
一週間繋いでのコーナーなど、基本的に『Lady Go!!』で確立された形態を継続しての放送となった。
なお、『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』の放送枠縮小などを伴い、『A&G推薦曲』という楽曲が流れるようになった。(THE CATCH推薦曲の後継)こちらは『鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト』と半月毎に楽曲を入れ替える方式。
また、この帯シリーズでは珍しく箱番組が入っている時期がある。『虹のコンキスタドール 毎日が放送部』と、『虹のコンキスタドール ふわりん放送室』
2018年から入り、放送終了まで箱番組が行われていた。
『FIVE STARS』も4年半続く長期的な番組として、長く超A&Gを支えた番組である。
パーソナリティに関しても、『Lady Go!!』ほどとは流石にいかなかったものの、一定以上の成功を収めたと言う言い方をして問題がないと思う。(まぁ特に黒沢と田中は実績を大きく残した感じはある)
A&Gの他の番組が形態を変えていく中、『FIVE STARS』は最後まで大きく編成を変えることなく(箱番組が入ったりはしたけど)放送されたという所でも、頑張ったという言い方もできる気はする。
まぁ、『FIVE STARS』末期くらいになってくると、他の声優系媒体もかなり乱立し(ニコニコ以外もかなり増えていった)A&G自体がそもそもしんどくなってきていたことを考えると…まぁ色々とね(
『A&G NEXT ICON 超!CUE!&A』
『FIVE STARS』の後継として始まった、『超!CUE!&A』。2019年9月30日放送開始。
こちらは『FIVE STARS』の枠にそのまま入る完全切り替え方式となった。
なお、一応『CUE!』としては『A&G TRIBAL RADIO エジソン』にて、『CUE!&A』という箱番組をこの放送よりも前に放送しており、実質的な試運転として『CUE!&A』が存在した…という言い方もできるかもしれない(なお『CUE!&A』は4人ずつで回す方式だったので、試運転というかに関しては微妙なところだとは思う)
リベル・エンタテインメントよりリリースされた声優育成ゲーム『CUE!』の声優からそれぞれの属性から4人を選抜しての放送となり、長らく続いてきた平日全ての帯番組というのは終了し(月~木の帯番組となった)声優帯番組としては初のコンテンツタイアップ型ラジオとなった。
4曜日・タイアップ型となったとは言え、『超!CUE!&Aチャンネル』でのニコニコチャンネルでの同時生放送+おまけコーナーの放送、一週間繋いでの共通コーナー、『A&G推薦曲』を流すなどの基本的な構成に関しては大きな変更なく行われており、タイアップ型ではあるものの、パーソナリティの他の作品での活動メールなども読まれ、若手声優の一人喋りラジオとしての形も大きく損なわれることはなかったとは思う(まぁそれはCUE!の動きが少なかったせいもあるとは思う。なお、やはりDIALOGUE+話題が月水は集中する結果になった)
パーソナリティは以下の通り。
内山悠里菜(スターダストプロモーション - 当時 現24chocolate)
安齋由香里(スワロウ - 当時 現シグマ・セブンe)
宮原颯希(81プロデュース)
土屋李央(大沢事務所)
なお、内山悠里菜は2022年6月25日より体調不良により休養していた為、2022年6月20日の放送が実質的な内山最後の放送となった(以降週替りでFlowerメンツがパーソナリティを担当し、終了後に特番で最終回を行った)
これまでより短い3年で終了することになった。理由としては『CUE!』の再開断念が最も大きいとなっている。
期間が短かったことや、声優業界を取り巻く状況が変わったことも起因してか、パーソナリティの他での成長というところに関しても、最も結果は出なかったという言い方が正しいことにはなりそうである。
ただ、土屋安齋はアイマスというベーシックインカムに入ることには成功していたり、アニメメイン級の役を内山や安齋などは獲得していたりはするので、何の成果も得られなかった訳では無い。
なお、この後半年間開局15周年として、『超ラジ!R』が放送されていたが、声優帯ではないのでノーカンで。
A&G NEXT STEP HOOOOPE!
『超CUE&A』から半年後、『A&G NEXT STEP HOOOOPE!』が開始された。2023年4月3日より放送開始。
今回は前回の『CUE!』とのタイアップの形を終了し、それまでのノンタイアップでの形に戻った。
公式の表記としては『HOP!STEP!JUMP!と今後の飛躍が期待される4人のホープ(A&G期待の新人声優) が、JUMPへつながるSTEPとなるよう、色々なことにチャレンジしながら楽しい時間をお届けしていく動画付き生配信プログラム』とされている。
パーソナリティは以下の通り。
村上まなつ(アライズプロジェクト - 当時 現フリー)
羊宮妃那(青二プロダクション)
伊駒ゆりえ(81プロデュース)
水野朔(ソニー・ミュージックアーティスツ)
『HOOOOPE!』での番組イベントなども行われたことで、以前の形での動き方に戻ったっていう部分が多かった。
2023年6月19日より、YouTube『文化放送A&G メンバーシップ』チャンネルにて、本番組の前編アーカイブと、会員限定のおまけ放送が視聴可能という、以前はニコニコ生放送で行われていた形がYouTubeで復活した。
アーカイブは配信後3ヶ月間視聴可能という制限付きであり、このチャンネルではいくつかの番組のアーカイブを視聴できたが超!A&G+のサービス終了に伴い4月末をもって閉鎖が決定している。
声優の選出は割とこれまでよりも固めに行った感じはあり、各種声優の活躍というのも放送後から増えている状態は続いた方ではあると思う。
特に放送当時から一番であった羊宮妃那は更に勢いを増し続けたという言い方が出来るだろうし。
その羊宮は放送中に結局中止になったりして、一瞬生配信をやめた時期があったり、村上、水野もコロナ・インフルとかでの休止はあったものの、基本的には代理を一度も立てずに超A&G+放送期を終えた。
2025年4月より、「文化放送エクステンドチャンネル」にて、各パーソナリティーが毎月一回の生配信を行う形式と変更となる為、帯での放送は終了するが、番組としては一応継続する(事実上の縮小)
ちなみにタイトルは『EXTEND STEP HOOOOPE!』となっており、A&Gの冠が消滅した。
本当に歴史の一区切りに
ということで、これだけの歴史があるのが文化放送超A&G+における、声優の帯であった。
まあ最初は声優じゃないのも混ざっていたとは言え、当時から若手・新人声優を登用し、ノンタイアップラジオとして(超CUE&Aは除く)帯で行うという方式は、歴史的に見ても希少な存在であり、帯番組としてのチーム感や繋がりがありながら、声優としての歴史を積み重ねていくというのは非常に面白い方式であったし、こういう声優が毎週生放送でのラジオを行うというのも希少だった。
チームとして明確に売れたなあと思えるパターンも、そうじゃないパターンももちろんあったのだが、その中でもラジオとしてのそれぞれの色みたいなのが、方式が近い帯だからこそ感じられる部分というのもあったし、やはり声優ラジオの中でも特別な存在であったと言えると思う。
何せ18年もやっていたことになるこの帯という存在、下手な番組よりも長い長い歴史というのが存在する。
だからこそ、この帯という所に特別な価値があったと思うし、番組が変わるときに次はどういう声優が選出されるのかで話題性を作れたし、番組を跨いでのメール職人が定住し、一人の声優を追う人も、帯を全部見る人も、一部を見る人も、様々なコミュニティが築かれたと思うし、声優としてのラジオという所を一つ支える存在であったと思う。
毎週、若手声優がラジオを帯でやる。この歴史が終了してしまうという、一つの区切りを明確に迎えるというのは、非常に残念である。
HOOOOPE!は、声優メンツが比較的保守的だった事もあり、声優としての活躍も一定以上しっかり存在する感じで現在まで進めており、少なくとも超A&G+が閉局ということにならなければ、この帯自体は続いていたんじゃないかなとは思うので、そこも残念というか。
まぁそうなると全員それなりに忙しくなってきているとはいえる状況でもあるということではあり。その状況で縮小する理由というのが与えられてしまったなあというか。
まぁ超A&G+に関しては、あまりにも諸々が時代遅れであり、限界であったことは間違いなく、今更プラットフォームを新しくするというよりはやめてしまうという所になってしまうのは仕方がない部分はある。
部分はあるのだが、それはQloveRでこういう番組は続けないと駄目じゃんか。という気持ちは正直ある。
文化放送が若手の発掘という所からかなり手を引いてしまうというのは残念
文化放送という放送局は、放送局でありながら、声優の発掘という所をかなりやってきた変態放送局であった。
これはこの声優の帯という所もそうであったし、現在99代に到達している『ラジオどっとあい』に関してもそうであるし、『本気!アニラブ』『声ラブ』などのシリーズはさらなる新人に任せるという形を取っていたりと、そういう所に放送枠を割いてきたところはある(単純に若手声優のソロ番組の判断も非常に早かったし)
ただまあ、そういう感じの部分に関しては、今回の超A&G+の閉局によってかなり手を引いてしまう形になりそうな感じはする。
いやまぁ、なんか辛うじて『鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト』がニコニコに移る中で、箱番組でクールごとに若手声優が『ラジオレイライン』という枠があるらしいのだが。
まぁA&G本流から追い出しておいて、よくその中の箱番組で文化放送の番組やるよなとは思ったりはするが、まあ完全に若手発掘をやめるわけではなさそうなのはまだ救いだろうか。
ただまぁ、どっちにしてもそれでもかなり手を引くという表現が正しいだろう。それだけ文化放送がやってきた功績は大きいし、多くの所でそういう番組をしてきたのが、文化放送という変態放送局だったのである。
もう帯番組も、声ラブ系も、新人若手ソロラジオも、どっとあいも終了してしまったので、それはもうほぼ手を引いたと言っていいはずである。
あれだけの番組が終わっていった割には、QloveRは20番組以上生存しているし、地上波やニコニコ、YouTube、地方局に分散していった番組を考えれば決してほとんどなくなったとかそういう表現をするべきではないのは理解している。
それこそ、HOOOOPE!組では羊宮はソロラジオが新たに文化放送で始まるし、別に文化放送が文化放送という地上波においては、A&Gを拡充しているのは嘘ではないとも言える。
とは言え、やはり残っている番組とかを考えると、もう完全に数字か、スポンサーか、コンテンツパワーか、この辺りの非常にシビアな決断がくだされた感が否めない。
文化放送、超A&G+のイズムを考えるのであれば、HOOOOPE!が縮小されてはならんし、どっとあいも消えるべきではなかったし、ヨルナイトも縮小されるべきではないはずであって(ヨルナイトはまた種類が違うから話がブレるからあんま書かないが)
やっぱり文化放送って、文化放送にしかできないものっていうのが存在すると思っていて、それがこう、やっぱり縮小をするという事はシビアに考えないといけないというか、ある意味で余分な部分と判断されてしまう部分が文化放送の良さの部分でもあったんだよなあというか。
切る理由は分かるんだけど、そこを切るとじゃあどこで他の声優媒体に優位性を持てるの?ってなってきちゃうから。
やっぱり今の声優媒体で一番数字を取れているのは恐らく音泉ではあるし、あのやり方が比較的正義サイドにいるんだとも思う。
ただこう、いい意味でも悪い意味でも軽さがあるのが音泉な所あると思うんだよね。
こう時間とかの区切りとかも大雑把な所もあるし、緩いからこそフットワークが軽いし、出来ることが多い部分もある。
声優自身のキャラクターという所を押し出すのは得意だと思うんだけど、別にそれだけ一辺倒ではダメだとも思うというか。
コレに対してあくまでも文化放送はちゃんと放送局なので、硬派な部分があるというか。
時間枠が決まっていたりもするし、勉強出来る部分も多かったと思うし、地上波への昇格の可能性もあるみたいな部分もあったりしたし、仕事という所に対しての向き合い方がしっかりしているというか、やっぱり放送局なんだよねそこは。
こういう部分とか含めて、それでいてちゃんと発掘する気があったりとか、そういう部分でもやる気がある稀有な存在だった訳で。やっぱりインターネットラジオ局と、放送局は違いますよそこは。オールドメディアとか言いますけど、そこで学べることって間違いなくありますから。
そういう所の面白さを結構削ぐことにはなってしまう今回の超A&G+閉局はやっぱり残念というか、もう少し良い部分を残せるような残し方が出来なかったのかなあって気持ちはやっぱりある。
それでいて名実ともに一番になるであろう音泉が、超A&G+閉局に対しての野心の自我が公式が高すぎたりしたわけで、ああいうのがキショイんですよね、音泉って。だからこそ並び立つ存在が必要だったんだけどなあと思う部分もやっぱりあるわけで。
別に文化放送におけるA&Gが完全に消えるわけではないし、別にこれからも続いていくんだけど、そういう部分を本当に忘れないでほしいなあっていう所はある。
文化放送系って、声優に対しても今その瞬間のキャラだけじゃなくて、内側にあるものとか、底知れなさみたいなのを感じさせるのが上手だったんだよな。深堀りが上手というか。どうしてもこう既存のキャラで浅瀬でやってる方がお互い楽なんだろうけど、そうじゃない部分が多かったのが、やっぱり良かったと思うので。
こうなってしまうと、文化放送はそんなに多くはないQloveRと、関東以外はエリアフリーが必要な地上波になってしまったわけで、こだわる必要性があるのか?って部分も出てきてしまうんだけど、そういう所が変わらなかったら、意味っていうのは続くのかなとも思うので、文化放送らしさは忘れんでほしいなあと。
あとこう、願わくばQloveRでええので、どっとあいだけでもいつか復活しないかなあと。
なんかしれっと帯が復活したらそれはそれで笑うけど、難しいだろうね(
以上。