おにじと申します。
まぁ、普通に一年待っても良いんだけどこの人の勢いがヤバスンギなので。
というか、複数人の声優名鑑はストックしてあるので、どっかでちゃんと放出しないと、好きな声優の名鑑ばっか出してる人みたいになるので、どうにかしたいんだけどなという気持ちは正直な所ある。
ただそうは言っても、結局この人の飛躍があまりにも爆速なのが原因なんだぞって所は言っておきたい。
という事で、もう一回長谷川育美で書かせてくれすまんから。
まぁむしろ三回も書きたくなる声優が出てきてくれて嬉しいよ俺は。
2020年4月↓
2021年4月↓
長谷川育美
プロ・フィット声優養成所
→プロ・フィット(預かり)
→プロ・フィット(準所属)
→プロ・フィット(正所属)
生年月日 : 5月31日
デビュー : 2016年
出身:栃木県
査定
演技力:C
演技幅:C
歌唱力:C
キャラソン力:C
トーク力:C
実績:C
過激派的将来性:A
長谷川育美という声優は、このご時世の中で急速に階段を駆け上がっているただのバケモンである。
彼女の名前を知ったのは、恐らく『ウマ娘プリティーダービー』のHPで、ミホノブルボンにいた。というだけの事だった。
その当時の彼女の事はまぁ分かりようがなかったわけだし、そこから結局リリースされるのは2021年。
それほどの露出がなかったのだからどうしようもなかった。
ただ、彼女はどちらかというとアニメにおいてのモブでの出演がとにかく多いタイプの声優だったので、『見てたらおった』みたいな事は割と珍しくはなかった。
とにかく2020年までは基本的にメインと呼ばれるようなものはないに近かったのが現実ではあった。(一応ゲームとか映画とかに広げれば数作品存在したが、マイナーな作品が多くここでは基本的に割愛させて…?)
ただモブ役での印象も結構いい感じではあり(2020年版を見るとなんとなくそれは分かるだろうけど)声がそもそも綺麗に通るという所は、声優においてなんだかんだ必要な大きな要素である事などから、気にはしていたというのが正確なところだと思う。
ただモブ声優としての場数が多かった事で目につく回数は少なくなかったし、このような場数が、堅実な声優としての歩みとしてはかなりいい方向に向かっていた事は間違いないだろう。
そういう中で、やはり明確に彼女が日の目を見たのはやはり『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の松山空音役であった。
メイン役という程ではなかったが、今までのアニメ系統では格段にセリフが多かった事や、『ChamJam』という作品内ユニット楽曲が存在した事などで、今までで一番の露出を見せた。
ここでの演技に関しても、好印象な所があって、ファイルーズ含めプロ・フィットは割と安泰だろうとも思ったものである。(まぁこの前にウマ娘OVAとか出てたりはするんだけども)
このタイミングくらいに『弱キャラ友崎くん』のドラマCDで七海みなみ役を演じ、これが翌年アニメ化される。
またこのタイミングくらいに、『AnimeJapan2020』代替イベントであったANPLEXの配信の最後を飾った『ANIPLEX NEXT』にて、『86-エイティシックス-』のヴラディレーナ・ミリーゼ役を演じ、初ヒロインを演じる事が発表。
注目作においてのセンターヒロインをついに獲得したわけであり
2020年の1月~3月くらいは、この放送と発表が多く重なりに重なり、ここから長谷川育美という声優の登りようがもう半端なものではないのである。
正直言って、2021年版からまだ半年も経過していないというのに、書く気になるくらいにはなんかしれっと登っている。
その一つの要因としては、2021年冬クールに放送された『弱キャラ友崎くん』から、メイン役、もしくはメインでなくとも登場回数が多い主要役での出演が、2021年秋クールまで継続することがすでに確定しており、一年間何かしらのアニメである程度喋る役をやるという事を彼女はした訳である。
これは非常に評価できるポイントである訳だが、なおのこと評価できるのが今の御時世という所である。
ココ最近の深夜アニメを見ていれば一定分かることではあるのだが、最近の深夜アニメのキャストはここに来て知名度のある声優を並べようとすることが多くなっている。
これには勿論現在のコロナの現状などが存在し、オーディション等の開催も前よりは難しくなっていることなどが要因として上げられ、収録自体に関しても個別の部屋で行ったりすることも多くなっているようで、やはり難しい現状というものがある。
こういう状況だとやはり前々からどのような演技をするのか分かっている、既知の声優が基本的に選出される可能性が高いわけである。
そのような現状において、これだけ継続的に、しかもメインもしくはメインに近い役柄で一年間回ることが確定しているという事は本当に凄いことだと思う。
その上で、この2021年のラッシュが始まるぞ!というタイミングで『月姫』リメイクでアルク役やるぞと急に投げられたもんだから本当にとんでもないぞこれはとなった。
いや『月姫』は流石に怖すぎる!となったけれども。
だって『月姫』だよ?怖すぎるのよ、前任者いるし。どれだけリメイクが待たれたと思ってんのさ。
という気分であったことを否定しない。
そんなこんなで、この2021年の長谷川育美は濃度が高すぎるのだ。
『弱キャラ友崎くん』の七海みなみが、放送順的にはアニメ初メイン役となった。
比較的ストレートな明るい子であったが、アニメ上でも様々な描写があるキャラではあり、ソロでのキャラクターソングを歌唱したりと、様々な初がこちらには存在した感じである。
喜怒哀楽が良く出るキャラクターで、彼女の感情表現能力の高さという所は出せた役であったと思うし、初のソロでのキャラクターソングの出来も悪くなかったと言えるだろう。
『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』では、ミホノブルボン役を演じた。
2期においての重要キャラの一人として、サイボーグ・ミホノブルボンを演じた。
一点感情表現の乏しい方のキャラクターでありそうで、割と出ている所は出ているとかいうバランスとして難しい役柄だったが、OVAの頃よりもキャラクターとしての形も安定しており、同時に重要キャラとなったライスシャワーと共に人気キャラとなった感がある。両方ともプロ・フィット。(ライスシャワーは石見舞菜香。芸歴的には長谷川が先輩で石見が後輩)
『86-エイティシックス-』で初のセンターヒロインであるヴラディレーナ・ミリーゼ役に抜擢。
理想的な思考が過ぎる所からひたすらに現実を見せられていく所もあるレーナだが、そこから冷酷な一面も見せるようになる、本当に可愛い、かっこいい、怖い、可哀想、色々な感情をもたせてくるキャラクター。
その全ての面を演じる必要性がある訳だが、これを彼女は今までの経験の全てを使って演じた感じがあった。
9話は本当に全部だった。本当に全部だったから死ぬほど興奮した。
『現実主義勇者の王国再建記』では、アイーシャ・ウドガルド役を演じている。
ポンコツダークエルフという要素もあるこのキャラも、凛々しい姿から可愛い姿、残念な姿と多くの顔を見せてくれるような役柄である。
そして、『月姫 -A piece of blue glass moon-』のアルクェイド・ブリュンスタッド役は、前任者が複数存在する上での第三の声優ポジションであり、やはり柚木涼香のイメージが強いとは思うし、柚木の方が良いと言われてしまえばそれを否定することは出来ないような役だ。
まぁどこからの新規型月ソシャゲの体調不良起因のアレよりは絶対にいい演技をするであろうという確信はあったが、とりあえず現状信頼できる声優オタクからの評判は少なくとも悪くないし、Twitterなどで検索しても結構な割合で彼女のことを褒めてくれている模様。
まぁ昨今の聞く側のちょろさという所を考えれば一概にそれで大丈夫ということは良いことではないとは思うのだが、とりあえず大衆的にも過半数以上は少なくとも好印象だったように見える。
割と彼女の演技の中でもストレートな部分を使いそうなアルクだが、実際には結構色々と使っているようで。
また、ネコアルクやエコアルクなど、多くの派生アルクに関しても彼女が演じており、特にネコアルクの演技は柚木の演技と非常に近い所があり、この賞賛は非常に多くの所で目にすることが出来た。
いや本当にネコアルクの演技は確かにたまげた。2021年の夏にもう一回長谷川に根本的な所でびっくりさせられるとは正直思ってなかった。
彼女とんでもない若手声優すぎるだろうよと。
『86-エイティシックス-』の第2クールが秋からはスタート。
同クールでは『ブルーピリオド』にてサブキャラの一人ではあるが白井役を演じることが決まっている。
また、2022年には『恋は世界征服のあとで』で禍原デス美〈死神王女〉役が決定。
こちらもセンターヒロインと言える役であり、彼女の飛躍という所は本当に凄いところにまで来ている。
4月に正所属に昇格したわけだが、それも納得の活躍っぷり。
この調子であれば2021年を大きな飛躍の年とし、2022年以降も一定の活躍が出来るような声優になる可能性は非常に高いのではないだろうか?
彼女の能力の高さという所は、常々当ブログでも記載し続けてきた通り、演技力という所が非常に高いのが、やはり一番の強みと言えるポイントだと思う事に今現在も変わりはない。
演技力という所は、どうしても言語化が難しい所になってくるわけだが、彼女の表現力であったり、キャラクターの感情表現のところが非常に上手い。
声優においての感情表現というのは、通常生きている上での感情表現とは一線を画する所があるので、これが上手いというのは、声優としての技量を端的に示す一つの武器になると思うのだが、ココが本当に素晴らしい。
ここ最近に絞っても、その能力の向上具合は本当に素晴らしいモノがある。
昔と比較すれば、滑舌というか、一つ一つの発音の明瞭さという所が非常に上がり、耳に綺麗に入ってくるようになったと思う。
本当に聞き取りやすいし、キレイに入ってくる。これも強みにした印象。
アニメ以外の所でも強みになりそうな要素であり、それこそナレーションや吹き替えとかでも活きそう。
感情表現における所での強みは、一つのキャラクターに対しての表情が多い場合によく発揮されると思う。
とびきり可愛い所から、冷徹な所まで必要だった『86-エイティシックス-』のレーナは、彼女の感情表現をアニメで見る上ではかなり分かりやすいと思う。
声にどれくらいの感情を乗せるべきなのか、と言ったコントロールが非常に上手だと思う。
だからこそ、ミホノブルボンのような役柄でも、うまく演じられる所がある。
あのようなキャラクターは所謂ボソボソ喋りというか、感情の起伏が多くない役柄である為、ある意味で全て抑えて演じるだけでも一種成立はするのである。
だからこそ、声優になれるような存在なら誰でも出来るという雑な言い方も出来る。
しかし、このような役が難しいのは、どれくらい感情という所を入れて良いのか?という所。
キャラクターに対して無感情ではない事がやはり多いわけで、ただやりすぎるとキャラクターを崩壊させかねないという。
そういう所のバランス、そして決め手では一種キャラクターを少し崩してでも感情を出すべきとかの調節が上手いというか、繊細だと思う。
キャラクターが出すべき感情と、演じている人間の感情に開きが発生してしまう事がない。
必要な所でちゃんと感情を爆発できたり、爆発ではなくともふつふつと感じるモノがあったり、そういう様々な表現が出来る事で、キャラクターが活きるし、生きる。
そして、そういう場面が印象に残りやすいし、アニメとしても良さが上がる、磨きがかかるという感じで、そういう演技が出来る。
今回はミホノブルボンという感情をあまり出さない役を例にしたが、この調節というのは、七海みなみのような明るいキャラクターが悲しんだり、泣いたりする時にどのように表現するのかとか、どんな役にも必要なことだし、これが出来ることでキャラクターの解像度が本当に上がる。
彼女は、昔から『一音に対してに感情を入れ込む』ことには結構長けていたと思うのだが、最近はその能力も成長している感じがある。
これは、例を出すのであれば「え」の一音であっても、様々な感情を入れる必要性があるわけだ。
普通に聞こえなかったとか言う場合もあるだろうし、
言われたことにびっくりして言う場合もあるし。
『言われたことにびっくりする』という括りであっても、純粋な驚きだったり、そこに悲しさが入ってきたり、複雑な感情をキャラが抱いている場合はそれを出すことが求められるわけで。
そのような演じ分けとかがちゃんと出来るのが本当に良い。
感情の表現のコントロールとしては、一つの感情、嬉しいとか悲しいとかだけでなく、それが何割と何割で混ざり合っているような複雑な感情が求められることもあるが、そういう所が本当に上手い。
このような所を息の使い方や、抑揚等の比較的分かりやすい(具体的に上げやすい)ものから、表現という表現になってしまう具体的には上げにくいものまであるわけだが、この辺りが本当に上手い。
この辺りの能力が非常に高く、安定している事から、ベテラン声優のような安心できる部分も顔を覗かせることもそれなりあったりするような気さえする。
演技幅という観点では、彼女は決して広くはないが、その中で違う印象を与えられるような演技が出来る…というのが基本的な考え方である事は変わらない。
ここまでのメイン系のキャラクターを見ても、基本的な声という所は決して全く違うという事はないと思っているが、その中での少しの違いを作れるというのも、これまた声幅、引き出しの多さという評価になってくる訳で。
彼女の強みは、持っている音域の中での変えられる段階が多い事。テンプレートな演技にならない所だと思う。
どうしても、声を変えられると言っても、『高い』『真ん中』『低い』みたいなグループで同じ声になってしまう声優というのも少なくないわけで。
そういう変えられても、そこまで多く変えられない声優だと、キャラ同士の印象が同じになっちゃったりするし、内面は異なるのにそれを声で表現できないとなるキャラの魅力を100%引き出せないという場合も出てくると思う。
そういう所に関して、彼女は使える音域の中での段階が多い、近い声でも違いを出せる事が多い印象がある。
これは声幅、声の引き出しという所で言うべきなのか(言うとしたら声の引き出しが多いという表現)
演技力という所も含めて言うべきなのか(演技によって同じような声でも印象を変えられるスキルがあるという表現も出来るだろうし)
というのは難しい所だが、こういう微妙な声の使い分けという所は、ある意味で色々な声を出す声優よりも希少価値は上がっているような気もする。
近い声でもしっかりとキャラクターを捉えて、その違いを示せるというのはキャラクターを活かす部分でも非常に助けになっているし、そういう所が出来るから新人若手声優とは思えない部分というのが出てくるわけである。
ただ、この演技幅という所においては、『月姫 -A piece of blue glass moon-』でのネコアルク等の演技で、ちょっと考え直す必要性があるような気もする。
特にこのネコアルクという役の評価が高い。というか、柚木涼香から変わっていないんじゃないかとかTwitterで見るくらいには、元々の柚木涼香ネコアルクに近い演技をしてきたわけである。
ネコアルクという役は、端的に言うなら非常にはっちゃけた役であり、特徴的である。
実際に柚木涼香ネコアルクと、長谷川育美ネコアルクを比較すれば確実に違うという判断を筆者は出来た。
ただ、単体で聞くとあまり違和感のない形になっているというふうにも思えたし、そもそも長谷川育美の声の要素が非常に少ない声で、今まで聞いたことのない新たな長谷川育美の演技を見た気がする。
彼女の演技幅という所では、基本的な声は変わらない方向で考えてきたわけだが、それを覆すような演技が出てきて本当にびっくりしたし、この人本当にバケモン声優かもしれないという期待を更に高めた。
この演技の凄い所は、勿論声を変えられているという所がまず一つだ。
声優という職業において『声優自身の声を残すべきか否か』というのは、常に議論になるし、どちらの考えも一定以上存在すると思うのだが、筆者としては残さない演技を持っている方が強いと思うし、残さなくてもちゃんと感情を演じられる声優が強いと思っている。
勿論よく聞けば長谷川育美要素は残っているのだが、ここまで声を変えられるというのは想定外だったし、そういうタイプの声優ではないと思っていたので驚きだし、嬉しい誤算。これが出来るならもっと出来る役は広がってくるだろう。
そして、もう一つは元々の声に対しての模倣が上手いこと。
前述したように比べれば違うことは普通に分かると思うし、ちゃんと長谷川育美のネコアルクというモノが出来ている。
しかし、単独で聞いた時にはそう感じない場合があるのは、元々の柚木涼香のネコアルクの演技の特徴をポイントポイントで捉えられているのだと思う。
特に今回のようなネコアルクのような役はぶっ飛んでいる役なので、特徴というのは比較的分かりやすいわけだが。
それをしっかりと捉えて、演じることができるというのも素晴らしい。
声優変更というのは、やはり大きなことであるし、そもそも受け入れられない人間もいることは仕方のないことである。
その上で、新しくやる声優は一定のリスペクトを持って演じるべきだと思うし、一定寄せる演技というのも一つの手段だと思う。
その中で、特にネコアルクは後者に当たる演技となっているように思えるし、彼女の演技の新たな一面を見られた上に、割とこういう所含めて思ったよりも長谷川育美アルクが受け入れてもらえている人のほうが多そうに思えるのはありがたい話でもある(柚木涼香の方が良いという事を否定する気はない)
色々な意味で『月姫』への登場は長谷川育美のファンとしては喜びよりも怖さが勝っていたので、ここでまた新たな部分を見られたのは嬉しいし、それを含めて彼女の演技というのは一定評価された感があることに一種の安堵を覚えている。
彼女の声幅、音域、引き出しに関してはまだ確定させることはせずに、こういうのも出来る結構色々出せるタイプでもありそうな感じだなあという事にしておきたい。
査定的に言うのであれば、彼女は演技幅Cまでしか上がらないと思っていたのだが、そうならない可能性が出てきた…みたいな感じだろうか。
歌唱に関しては、『友崎くん』で初のソロキャラクターソングを歌った時や、『うまよん』で逃げ切りシスターズの一人として歌ったから非常にキレイな歌い方をする人だなと思っていたのだが、『ウマ娘』での歌唱楽曲が増えてきており、サンプルが増えても基本的に評価としては大きく変わらない。
音を大きく外すような事もないし、とにかく歌声という所でもキレイに仕上がっており、この点は演技においての発音の明瞭さというところにも通ずる所があるのかもしれない。
ウマ娘ハーフアニバーサリー楽曲である『Never Looking Back』では非常にブルボン向きの音域であったことも助けになり、結構かっこいい感じに仕上がっていたりと、キャラクターソングに関しても最低限穴にはならない、非常に安定した物を感じる。
ここから様々な役柄をやっていく上で、どれだけキャラクターに寄り添った歌い方が出来るのかとかは判断していく必要性はあるだろうか。(ブルボンはそれで歌うのは基本的に無理があるので、これで判断するのは難しいかなという印象ではありますね)
トーク力に関しても、これまで複数のラジオをすでに経験。
レギュラー系の今までの履歴は
『長谷川育美・佐伯伊織のGO FIGHT WIN♪』(シーサイド・コミュニケーションズ / 2020~2021)、
『市ノ瀬加那と長谷川育美の「ふたラジ!!」』(文化放送 / 2020)、
『第85.5区情報局』(アニプレックス / 2021~)、
『長谷川育美・川井田夏海のなんにもしたくありません』(ベルガモ / 2021)
である。
ボケもツッコミもどっちも行けるので、状況によって立ち回りが変えられる所もあるし、若手新人声優としては十分喋れる方だと思う。
ただまぁ喋れすぎるので、自分主導で喋る機会がもしかしたら他の人より多いかもしれない。相手が聞き上手とかだとバランスも良くなるのだが。
まぁそれもそんなに気にならない程だし、イベントとかでも普通に喋れてるし、まぁ問題のないレベルだろう。
『長谷川育美・川井田夏海のなんにもしたくありません』は生放送ラジオなので、まぁこちらも注視していかなければ…という感じ。
そして、彼女のもう一つの強みは、吸収能力の高さと、成長スピードの早さだ。
この人、本当に1作品変わると何かが変わっていて、それによって上手くなっているとか、新たな一面を見せて、伸びしろを見せるとか、そういう事ができる人である。
正直昨年の時点で、若手としては一定以上の能力を持っていたと思うし、あの能力のままでも普通に戦えたとは思うのだが、この一年でも確実にうまくなっている。
何度も書いている一音一音の明瞭さという所はこの一年で間違いなく向上したし、感情表現の部分にも磨きがかかったと思う。
この人は見る度に成長するという言葉がそのまま使えてしまう勢いでこの一年でも技量を上げてきたし、色々な経験を本当にしっかりとモノにして、自分の力へと変えているというのが本当に素晴らしい。
だからこそ、『月姫』のネコアルクでこれまで追ってきた人間でさえ驚かされたりするのだと思うし、こういう声優がまだいるということが喜びみたいな所はある。
長谷川育美という声優は、本当に新人若手声優としては安心できる声優である。
そして、今こう登っていく過程を見ていくのが本当に楽しくて仕方がない声優だ。
”時代が追いついた”みたいな表現が正しいのか、”彼女が向上した”という表現が正しいのか。難しい所だが。
ここ一年での飛躍っぷりったらないし、彼女は飛躍しなければならい声優であるはず。
キャラクターの魅力を引き出せる声優であり、常に進化を続けている声優なんてなかなかいないんだから。
本当にこの声優を昔から追ってきて良かったと思える声優は久々。ただここで満足することなくもっとみたいなあと思う。
求めたいのはコンテンツではなくアニメでの大当たり役かなあ…(
この人はマジで生き残らなかったらどうするんだみたいな所あるからホント頼むぞ。
筆者は純粋な声優オタクに近くなれる声優の一人。強みは多い、そしてそれを伸ばせている。間違えなかったなあ選択を。
長谷川育美に明るい未来に羽ばたいて欲しい。そんな今日この頃である。
以上。