【前述】
これはゆずソフトとFAVORITE見ながらそもそも書いてるのに、Purple software要素を増築した感じの記事となっております。
ちゃろ~、おにじです(激寒)
エロゲ関連記事となる今回は、長期的なエロゲブランドに対して勝手に考えることという感じの記事。
筆者が考えている事をただ書くだけ感の記事はあんまり書くべきではないかなとは思いつつも、割とエロゲーマーの方だったら理解してくれそうな内容だと思う。
という事で書いていこう。
- 長くエロゲブランドを続けていくことは称賛されるべきことである
- 永く続いていることによる問題
- 長く長くやっていく上でどうしても難しい所がある
- 一定期間変えてない所はあんま変えないで欲しいなあ…
- 変えるも地獄、変えないも地獄
- 長くやるのは大変だねえ
長くエロゲブランドを続けていくことは称賛されるべきことである
まず大前提として言っておきたいことは、長く、永くエロゲブランドを続けていくという事、新作を出し続けるという事は本当に称賛されるべき事である。
年を追うごとにエロゲを続けるのは恐らく難しい所があると思うのだが、そのような中でブランドが続いていくことは本当にありがたい話である。
ここから、勝手にブランドを心配したり、勝手に考えていることを書いていくわけだが、前提としてこういうブランドはありがたいし凄いという事は書いておく。
永く続いていることによる問題
ただ、まぁ永く(10年以上とか)続いているとそれはそれで大変な事というか、長くやっているからこその話が出てくるように思う。
今回は、そういう話をしてなんとなく書いて終わる(雑)
良くも悪くもブランドイメージ
長く続けられるという事は、そのブランドに一定の人気と売上が存在し、それなりの数の作品を出し続けている…という事に基本的にはなるわけだが、という事はある程度のブランドの方向性やイメージというモノは固まっているという事がほとんどであろう。
もちろんこのようなブランドイメージ等があるからこそ、継続的に買ってもらえるという要素も存在するわけだし、「このブランドの新作出たんだ買おうかな」となるわけである。良いところも間違いなくある。それはある意味でブランドへの信頼という所にもつながる要素と言えるかもしれない。
ただ、このイメージというモノに関しては良いように働く場合もあるし、悪いように働いてしまう場合もある。
1つはマンネリ化という所の問題。ブランドとしては基本的に同じ系統の作品を同じブランドで出していくことが多くなる。となると、やることが毎回そこまで大きく変わらない、という言い方もできると思う。
今やっていること、今までやってきたことがウケにつながってくることで、やることというのがなくなってくる、新しさを作るのが難しい、ということになってくる。
実際にプレイヤー側からもそのような所、ブランドイメージに準じたものを求められているものの、あまりにも近すぎると前と一緒じゃねえかとか、そういうことを言われるようになるわけであり。
この辺りは、結構頭を悩ませる部分であろう。
もう一つは、求められていることの的が小さくなっていくこと。
じゃあ、今やっていることの所はもうやり尽くしていて、足の踏み場がないとなれば、少しでも変化を付けたいという所になるわけだが、 そうなった時についてこないファンが存在する、ということである。
ブランドとしては、そこに新しさ、マンネリしない為という所で手を打っているのかもしれないが、それはそのブランドがやることじゃないでしょとか、それは違う、という感じでその新しい試みを否定するファンというのが存在する。
これは別にファンが悪い場合もあれば、ブランドが悪い場合もある。
それくらいは別にいいだろって言いたいときもあれば、それはブランド側が迷走してるじゃんっていう場合もある。
どちらにせよ、ブランドを長くやっていくと、イメージが固定されていくので、やればやるほど許容値っていうのは狭まっていくのだ。
それは作風もそうだし、作成スタッフという所においても無視できない要素だ。
結局のところ、ブランド名よりも作っている人間のほうが大事……という所もエロゲはなくはない。(他だってそうだと思うが、エロゲはブランド名の乗り捨てが他の所よりも多い印象があるため)
長く長くやっていく上でどうしても難しい所がある
では、幸運にもエロゲブランドを長く続けられたとしよう。
そんなブランドというのは、一定以上のファンが確実に存在し、同じ屋号でやり続けられるという、めちゃくちゃ希少なブランドに限られるわけだが。
こういうブランドにおいて、どこかで悩まないといけないのが、スタッフ的な問題である。
ものすご~く、本当にものすご~く大雑把に2つ。
1つにおいては、スタッフの加齢という問題。
エロゲを作る上でのスタッフというのも、当たり前だが人間なので、年を取っていく。
そういう中で加齢という所でずっとやることは難しくなる場合も存在するだろう。
もう1つは、ガラッと雰囲気を変えたいという所。
長くやっている中で、マンネリ化みたいなものを感じたり、これ以上良いものを作るのは難しいと感じたり、ここらで大きく変えたいみたいな方針が出たり、まぁ色々な理由があると思うが、まぁこの辺はそれぞれ違う所もあるだろうしって感じである。
まぁ簡単に言えばスタッフ変えるかどうか、というお話である。
こういうエロゲブランドって、色々な種類があるわけだが、こういうので結構賛否がわかれがちなのは、ずっと同じスタッフでやってきた所や、一定期間同じスタッフでやってきた所においての、こういう所の判断。
一番大衆向けであるゆずソフトは、それこそ最初からほぼ主なスタッフが変わらずに現在に至るわけだし、サガプラとかも今の現代サガプラになってからは、シナリオライターは変動しているものの、原画の所の体制は大きくは変わっていなかったりする。
直近でスタッフガラッと変えたので言うとFAVORITEだろうか。『ハッピーライヴショウアップ!』で、ほぼ全てのスタッフを入れ替えるという大胆な行動に出た。
こういう長く続いていてるからこそ、判断に迷う所もあるスタッフをどうするか?という所、どちらにせよメリットデメリットというのが存在するように思う。
変えないメリット・デメリット
変えないことによる最大のメリットは、基本的にブランドイメージが大きく崩れることはないだろうという所。
あくまでもブランドというのは看板であって、作るのはスタッフなわけである。
そのスタッフが変わらないというのは、一番信頼が揺らぎにくいという所がなんやかんや一番大きいように感じる。
結局つくる人が変わらないっていうのは大きく変わらない、安定するという所につながってくるように感じるので。
ブランドとしてのアイデンティティみたいな所もあるので、中の人間、作っている人間が変わらないっていうのは、そういう所を守るという所もあると思う。
逆にデメリットという所は、前述したようなマンネリ化という所を避けるのが難しい所だろう。
同じ人間が10作も20作も出していくと、そりゃ新しさというのを維持するのは難しい。
長く続けていく中で、どんどん無難な作品が増えてしまったりする可能性というのは比較的高くなってしまうだろう。
こう中の人間ががんじがらめになるかもしれない、みたいな感じ。
変えるメリット・デメリット
変える方というのは、まぁ新たな風を入れられる、今までのイメージを継続するにしても、少し変更するにしても、間違いなく今までと同じ感じのものが出てくるわけではないという所。
マンネリみたいなものはなくなるだろうし、それなりに大きく変わるのであれば、一定話題になる可能性もあるだろう。
キープコンセプトであっても、また違うものを提供したいみたいなのなら選択肢としてなくはないのかもしれない。
ただ、スタッフを変えるというのは、かなり大きな事であり、今までのブランドイメージから外れてしまったり、ブランド力を大きく落とす、泥を塗るような可能性もある。
割とリスキーな判断とも言えるかもしれない。
キープコンセプトだったとしても、人が違うのでそこは解釈が変わってくる所もあるだろうし、ちゃんとブランドをリスペクト出来ているのか、というところにもなってくる。
既存ファンが満足するかどうか、という所が争点となってきそう。
一定期間変えてない所はあんま変えないで欲しいなあ…
ここからは個人的な意見として。
ブランドとして、一定期間…結構長い間同じようなスタッフでやっている場合、ガラッとそのスタッフを変えるみたいなことは出来ればやめて欲しいかなあと。
変えないメリットの所でも記載したが、ある程度スタッフが固定されている場合は、そのスタッフの作っている物がアイデンティティになるというか、このスタッフだからこのブランド…っていうイメージが固まっちゃうわけなんですよね。
そういう所を考えていくと、ずっと変わらなかった、もしくは5年10年単位で変わっていなかった物を変えられると、それってもうブランド名が同じだけの違うブランドじゃん…みたいな気持ちになるのは許して欲しい所。
原画とかが変わられると、見た目がまず全く違うものになってしまうので、もう別物にしか見えなくなるんですよね…
なんだかんだで原画って見た時の印象一番変わるからね。別にこの原画が好きだからずっとこの原画でいて欲しい…!とか思ってなかったとしても、原画が変わると違和感すごいもの。
いや本当にFAVORITEの原画の変更は違和感半端ないし。というかFAVORITEの塗りと合ってないのよペコ太郎原画。普通の塗りの方が合うからねペコ太郎の原画は。それはラノベの挿絵とか見てりゃ分かる。変えるならそういう所も色々と考えてやってほしいのが本音かな…
ライターが変わるっていうのも、話の根幹に関わってくる部分なので、それ相応のリスクがある事は理解していて欲しい所かなあ…
変えるも地獄、変えないも地獄
結局、スタッフ固定ってなんだかんだで動くにしても動かないにしてもリスクがつきまとうっていうのはあるように感じる。
変える場合は、既存の方が心配になるし。そもそもその変えるという方向性にもよるけど。基本的に方向性を変えずにやろうとするのかどうかみたいな所ある。まぁそれこそ原画とシナリオが変わって方向性が変わらないって言っても正直方向性は変わってるからどうなんだみたいな所はあるけども。
結局方針を思いっきり変えるとか、スタッフを思いっきり変える時のやり方というかね。
本当にガラッと変えてこのメンバーでここからマジでやりますみたいな意気込み気合みたいなものがある場合もある。FAVORITEとかはロゴまで変えてなんか本当にやる気だなって感じだった(まぁそもそも書いてた漆原はフロントウイングに行ったんだが)
方向性変えるにしても、そのスタッフはあくまでも分体というか、新たなチャレンジとしてのお試しであって、そのスタッフでこれからやるつもりというわけではないんでしょ?っていう状態で作風含めてガラッと変えられると、それはもうブランド名を変えて出せばよかったんじゃないのってなるんだよな。
サブブランドってある意味での保険というか、ブランドイメージを壊さずに一種の冒険が出来るというかね。ぱれっとクオリアとか数多くの一度限りのサブブランドって存在しますけど、ああいうのはある意味での保険だから。
っていう意味でPurple softwareがPurple softwareのまんまクリミカルボーダー出すのが正直わっかんねえんだよな。体験版からして面白そうではあったんだけど、アレはPurple softwareの作品ではないよねってなる。
だってスタッフから違うし。それこそいるの社長くらいじゃん。言うてここ10年くらいだけどね、克原画って。でもシナリオライターも安定してる訳じゃないけどそれなりに固まってる所に全然違うかずきふみ呼んできて、小梅蓮呼んできたらそれはもうほぼ9-nine-みたいなもんだし。スタッフ系統で紫感を感じるのってそれこそ石川とOPの橋本みゆきくらいじゃないですか。声優まで伸ばしても小波すずがクッソ連投されてるとかくらいを無理やりひねり出せるけど。
それで分作であの作風の違いで、エンジンも吉里吉里というか設定関係ほぼ9-nine-みたいなもんだし。ここまでの違いならサブブランドが筋だと思う。
サブブランドって、作風とブランドが合ってないとか言われない為の話だから。社長自らあんなに作風が変わっても自信があるとか、そんな今まで買ってる人間の顔色を発売まで常に伺い続けないといけないような面倒な状況にしたくなかったサブブランドにしとけばいいんですよ。サブブランドだからで逃げられるんだから。(まぁとは言え別にここ直近のPurple softwareがそこまで綺麗にクリーンヒット打ててたかって言ったらまた話は別なので、これくらいの転換で思い切って勝負するのもそれはそれでありなのかもしれない。ただまぁ、中核があまりにも9-nine-過ぎるし、同じく分割だし、ぱれっと成功してるからウチも同じのやりたーいみたいに思ったんだろとか思われても仕方なくね?とは思う)
まぁ本当に変える覚悟がやたらとキマってたFAVORITEも変えるタイミングとしてもよく分かんなかったけどな。あれだけ『さくら、もゆ』を当てておいて同じスタッフで行かないっていうのはよく分からん。
その上でFAVORITEの塗りに合う絵師っていうのはなかなか難しい。数少ないFAVORITE要素は塗りだったが、ペコ太郎の原画には正直合ってないと思う。前述したが。
エンジンも変わってるし、こっちはこっちでFAVORITEのようでFAVORITEではない何か感ってのも否めないだろうし。(まぁハラショウはそれなりに一定評価は得てるので悪いという気は全然ないけどね)
結局ブランドが生き残って行くことに越したことはないし、それはありがたいことだが、ブランド名だけが生き残られて、ものが全然違うかったらそれは意味あるのか?って話にもなってくるだろうし。
まぁこういう話をすると昔はSAGA PLANETSって凌辱やってたんですよとかそういう話をしたくなるんだけど(例外の話を持ってきて話をややこしくするんじゃあない)
そういう意味で多分それこそ9-nine-くらいがギリな気はするんだよな方針転換の範囲として。あそこまでのシリアス方向に振ってたわけじゃないし。原画が和泉つばすだったからギリギリぱれっと感があったまであるし。こういう系統でやっぱりブランドイメージって結局原画とシナリオライターの部分が強いというか、分かりやすいから許されやすいのかも。(許していない人間もいそうだなとは思ってるけど)
色々と長く続けていく上で、変えていくというのは必要なんだけど、そこの加減とやり方を間違えるとそのブランドで出ている意義みたいなモノを失うことになるからこれが難しい。その意義を失うとブランドで買うというのが出来なくなるから。
方針を変えて、新規も既存もいなくなったら終わりだからね。新陳代謝は必要だと思うが、そのやり方を間違えればその場で終わりっていう。
ただ、だからと言って変えなさすぎるとそれはそれでもう変えられなくなってくるから難しい。
それこそ言うてゆずソフトも変えられないし。アレはもうプリキュアみたいなもんみたいになりつつあるというか、やれることが少なすぎる中で違いを作るのことの難しさを体現しているというか。
でもどう考えても変えられないから一回サブブランドを作ってみて全年齢でスタッフを変えずに(実際には原画が増えているので変わってないということはないけど)やってみたけど、結局って感じだったし。アレは結局全年齢である意義みたいなものを作品内で最後に手放してしまったせいもあるけど、ゆずはゆずを作れっていう所に尽きると言ってしまえる部分でもあるし。
本当にやれることが少ないから苦労してそう。まぁそもそもシナリオゲーじゃないからアレなんだけど。そもそもりつにシナリオゲーを作れるとは最初から思ってないし求めてもないし。
まぁ本当に何も変えられなくなったってなるとCIRCUSが一番だろうけど。
本当にD.Cしか作れなくなった。ガチのマジで本当にD.Cしか作れなくなってしまった。
なんか全年齢でそれなりの声優呼んで、エロゲ版ではエロゲ声優に変えるというもうよくわかんないことしてるけど(これはこれで面白いんだけどね)
でもまぁ本当にダ・カーポしか売れないからってダ・カーポしか作らなくなるの、苦しい気もするけど、あそこまで開き直れるのもそれはそれで偉いのかもしれない。
でも変えないっていうの、その一本槍が飽きられたら終わりだからね。どこまで賞味期限が持つのかみたいな所ある。
どちらにせよ、やるにしてもやらないにしても、難しいことに変わりない。
固定のほうが間違いなくブランドとしての安定感とか、イメージとかは付きやすいので、個人的にはそっちの方が好きな所もなくはない(別にそうじゃなくても買うけど)のだが、そうではない、ブランドで複数ラインを持っている場合や、原画やシナリオなどが毎回結構変わるブランドとかは、こういうスタッフでの問題には悩まされないで済みそうな感じはある。
複数ラインとか、割とあったりするわけだが…まぁそういうので順繰り出していったり、その中で一回新しい試みを入れてみたりする…とかだと、まだそこまで言われるような感じにはならない気はするし。
そうじゃなくても、原画やシナリオとかが固まっていない所とかだと「今回〇〇なんだ~」みたいに普通に流される気がするし。
それが良いのか悪いのかっていうと、まぁ微妙な気はする。
スタッフ変わる問題にだけ焦点を当てれば良いことなのかもしれないけど…それだけとも言えるしさ…
長くやるのは大変だねえ
まぁ何にしても長くエロゲをやっていくというのは難しく大変であろう。
長くやれたとしても、色々な問題…というか、マンネリ、一番面白いと大衆に言われた作品との差、みたいな所はどうしても出てくるわけであり。
なんだかんだブランドって、結局作っているのはスタッフという言い方も出来るし…そういう所が固定されている所だと、変えるっていうのはかなり大きな事というか、ブランドの名前が同じの別のものになってしまったりもするし。
だからと言って同じメンバーでやるのは色々と限界もあるだろうし、マンネリ化というのを避けるのは難しい部分もあるだろうし…
そもそも長くやれている時点で凄いとほめられるべき…というのはあるのだが。
みなさんは、エロゲブランドのスタッフ変更、どのように捉えていますか?(割とメーカーによりそう)
まぁ今日はこんなもんで…
以上。