おにじと申します。
今回は、ガジェットレビュー。
久々のスマートウォッチレビュー。
以前にもご提供頂いたMobvoiさんからのご提供でのレビューとなる
以前レビューした【Ticwatch Pro 5】。
こちらのアップデート版とも言える『TicWatch Pro 5 Enduro』が発売された。
ベースとしてはそこまで大きく変わっていないものの、変更されて嬉しいポイントがあるモデルとなっている。
今回はアップデートされた部分を取り上げつつ、全体的に商品を見ていこうと思う。
開封
ということで開封。
縦長の箱となっており、シンプルと言った印象を受けるかも。
開けたらこんな感じで入っているぞ。
良い感じだわね。シンプルだけど。
中身はこんな感じ。
TicWatch Pro 5 Enduro本体
充電ケーブル(独自規格)
説明書類
意外とシンプルな中身って印象。
充電ケーブルは独自規格となっており、反対側はUSB-Aとなっている。
磁石でくっつく感じ。スマートウォッチの充電はこういうのが主流だよね。
説明書類はしっかりと日本語となっており。ありがたいポイントだ。
外観チェック
では、外観をチェックしていこう。
本体カラーはブラックのみ。
1.43インチの円形ディスプレイを搭載している。
無印と大きく変更されたわけではないが、デザイン面が少し変わっている。
それもあってちょっとだけ円の部分は大きくなったかもしれない。
このTicwatch Proシリーズの特徴は、有機ELと超低消費電力ディスプレイの二層式のディスプレイを採用している事だ。
所謂デジタル時計のようなシンプルな超低消費電力ディスプレイを搭載することによって、バッテリーを長持ちさせてくれる。
こちらのスマートウォッチはWear OSを搭載しているが、高機能な反面、バッテリーの持ちが苦しい部分もあるのだが、こちらでスマートモードで最大90時間、省電力モードで45日間最大で稼働するバッテリー持ちを実現している。
サイドにはクラウン回転ボタン、サイドキーがある。
このクラウン回転ボタンは変更ポイントらしい。
裏面はセンサーなどがついている感じ。
こちらは無印と変更されてはいないらしい。
まぁ元々から素晴らしいセンサーなので、まぁ変わらなくていいと思う。
バンドは24mm幅。
こちらも変更された所。
今回のバンドの素材はフッ素ゴム(フルオロエラストマー)に変更されている。
シリコンからフッ素ゴムへの変更によって、より肌への負担が減ることが期待される。
スペックは以下の通りとなっている。
商品名 | TicWatch Pro 5 Enduro |
---|---|
サイズ(mm) | 50.15 x 48 x 11.95 |
重量 | 44.7 g |
ウォッチケース材質 | ステンレス、 7000シリーズアルミウム、高強度ナイロン、グラスファイバー |
ディスプレイ材質 | サファイアクリスタルガラス |
バンド材質 | フッ素ゴム(フルオロエラストマー)、24mm |
スマートモード | 90時間 |
超高速充電 | 30分(※2日間使用可能) |
エッセンシャルモード | 45日間 |
バッテリー容量 | 628 mAh (公称容量) |
搭載OS | Wear OS by Google™ |
対応OS | Android 8.0以上(※iOS非対応) |
チップセット | Snapdragon® W5+ Gen 1 ウェアラブルプラットフォーム |
メモリー | RAM: 2GB / ROM: 32GB |
ディスプレイ | 1.43インチ(466×466) 326ppi / AMOLED (有機EL)+ 超低消費電力ディスプレー(FSTN液晶)の2層ディスプレー |
通信方式 | Bluetooth 5.2、Wi-Fi: 2.4GHz |
衛星測位方式(GNSS) | GPS(アメリカ)、GLONASS(ロシア)、Galileo(EU)、BeiDou(中国)、QZSS(日本) |
スピーカー | ○ |
マイク | ○ |
バイブレーター | ○ |
センサー | |
加速度センサー、ジャイロセンサー、 HD PPG心拍センサー、 SpO2センサー、皮膚温度センサー、低遅延オフボディセンサー、気圧計、コンパス | |
耐久性 | 5ATM、オープンウォータースイミング対応、MIL-STD-810H |
いや~もうこの表から感じるハイスペック感。
まぁもうAndroidでしか使えないってのが欠点なんだけどね…やっぱり。OS上仕方ないことだが、ここはやはり最大の注意ポイントだろう。
起動
では使ってみよう。電源をオンにしよう。
WearOSの表示がされる。
こちらの製品はAndroidのみの対応。筆者のAndroid端末、タブレットしかないけどまぁ(
スマホと近づけろマークが出るので、セットアップしていこう。
こんな感じで接続していく。
Mobvoi Healthというアプリをインストールしていく。
接続が完了するとチュートリアルとかが出てくる。
接続自体は非常にスムーズに行える印象で問題なし。
Bluetoothは5.2に対応しているということもあり、まぁ基本大丈夫よこういう接続は(
Enduroの主な変更点
ではここで、Enduroになっての主な変更点を見ていこう。
バンドの素材がフッ素ゴム(フルオロエラストマー)に
前述した通り、付属するバンドの素材がフッ素ゴム(フルオロエラストマー)に変更となった。
シリコンよりも肌への刺激が少なくなっているのに加えて、耐久性も非常に高くなっている。
これはつけるときでも感じる。まぁ別にフッ素ゴムだからって、めちゃくちゃ良くなる!!って訳では無いが。
ただ無印の方に関しては、結構ペラペラだったので、この改善は体感的には大きいかも。
ディスプレイのガラスがサファイアクリスタルガラスに
無印ではゴリラガラスが採用されていた、ディスプレイのガラスがサファイアクリスタルガラスに変更になっている。
この変更は非常に大きい。ゴリラガラスも十分強度があるものの、不十分な場面も存在したように思う。
サファイアクリスタルガラスは9Hの硬さとなっており、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持っているモノとなっている。アウトドアで使えるというのが今回のセールスポイントとなっているが、このガラスの部分は大きい。
ベゼルもより強度がアップ
ちょっと豪華になったベゼル部分は強度がアップ。
この柄はアロー型の加工らしく、こちらで強度が上がっているらしい。
なんで?って感じもするが…w
回転式クラウンがアップグレード
操作する時に使う回転式クラウン。こちらがデザインが変更されて、アップデートされている。
形状が全体的に盛り上がっているドーム型に変更となっていて、こちらで操作がしやすく、より感触が良くなっている。よりスムーズに動くみたいで、誤作動もしにくくなっているとのこと、
サイドボタンに色々な設定が追加
元々からついていたサイドボタンは、無印では最近使用したアプリに飛ぶ…という機能だったが、こちらの押した時の動作に設定が増えていて、自由度が増している。
こういう地味な変更はありがたい所。
ワークアウト周りが強化
ワークアウト周りが強化されている。
110種類以上のワークアウトモードという、使うことあるんか?レベルのモードの多さと、ディスプレイによる詳細な状況表示。(+10されたみたい)
そして、人気フィットネス・ランニングアプリとの同期が可能となっている。
具体的にはStrava、adidas Running、Nike Run Club辺りに対応していて、かなりのアプリを網羅している。
健康管理・睡眠管理関連も強化
スマートウォッチと言えば、歩数や心拍数、睡眠時間などを把握するという所でも大きな存在だが、こちらも強化されている。
スマートウォッチに『TicHealth』アプリが入っていて、こちらで心拍数、血中酸素、睡眠、ストレス、健康目標などが一元管理出来るようになっている。
見やすくなって便利!って感じ。
睡眠機能は、元々から入っていた自動検出に加えて、いびき検出機能が追加。
いびきを検出すると、録音してくれるらしい。最近こういう機能増えてるよね。
と、この辺りが強化されている。
地味かもしれないけど、結構使うにあたって気になってくる所が網羅されている感じがするぞ。
ディスプレイ
ディスプレイの所を改めてみていこう。
まず有機EL(AMOLED)液晶。
すっごいキレイだなあって感じ。相変わらずの綺麗さ。これダブルディスプレイである弊害で、間にディスプレイが挟まっているから、有機ELの良さを完全には活かせているとは言えないはずなんだけど、それでもキレイ。
明るさとかも自動調節してくれるし、非常に使い勝手が良い。
解像度の高さは、Wear OSの様々な機能性に対して見合っているモノとなっている。
もう片方の超低消費電力ディスプレイ(FSTN液晶)。
必要最低限の情報がデジタル表示される。こちらが常時点灯してくれる感じ。
非常にシンプルな表示ではあるものの、その情報量は十分なものとなっている。
この2つのディスプレイがあるおかげで、スマートモードで最大90時間、省電力モードで最大45日間のバッテリーを実現している。(10時間最大がしれっと伸びている)
まぁ実質的には2~3日使うことが出来るって感じ。Wear OSの電池消費から考えると素晴らしい持ちと言える。
またバックライトもついている。このバックライトのおかげで、このモードでもかなり表示がみやすくなっている。明るさも勿論自動調節してくれる。
で、バックライトの色も変更可能。18色から変更可能となっている。
この表示でも結構な情報を確認できるのも特徴だろう。
ウォッチフェイスは、この本体から直接も変えられるし、管理アプリから変更もできる。
最初からめっちゃあるので、そこから普通に選べるなあとか。
『TimeShow』というアプリとか色々なところから変更が出来るようになっている。
有料もあるので注意はしなきゃだめだが、種類はめちゃくちゃ多い。公式では7000種類以上と記載されている。
動作・操作
時計単独の操作としては、結構シンプルな印象で分かりやすい。
上下左右のスワイプや、クラウンボタン、サイドボタンとかで色々出来る。
上にスワイプすると通知。
下にスワイプするとクイック設定。
左右ではウィジェット機能(タイル機能)がある。
このあたりに何を入れるかみたいなのは、アプリで設定が出来る形となっていて、カスタマイズ性がある。
クラウンの所のボタンを押すとアプリ一覧が出てくる。
サイドボタンは最近使ったアプリが登場がデフォルト。(こちらは設定変更可能)
長押しすると電源のオフ。
操作自体は簡単だし、分かりやすくなっている。
こういう操作を当たり前にサクサク行えるということが、一番のメリットというか、良い所なんじゃないかなと思う。
チップセットにはにSnapdragon W5+ Gen 1を搭載。
Wear OSを搭載してる製品としても性能が高いらしく、それを実際に操作していて感じれる部分というのがある。サクサク動いてくれるなあと。目に見えて感じることが出来るのは、このWear OSという重いOSを搭載している状態だからこそ、理解できる所がある。
これに前述した二層式のディスプレイのお陰で、省電力も実現しているので、良い所がとにかく多いんだよな。
充電が高速
充電の減りもそうだが、充電自体も非常に高速になっているのも素晴らしきポイント。
小数点以下がガーッと増えていくのが分かる充電表示は高速充電を体感できる。
まぁ充電の端子が専用であることはマイナスではあるとは思うが、この電池持ちなら成立するかなと思う。
30分で60%超えるので、風呂入っている時に充電しておけばまぁ大丈夫かなってレベルの高速さ。30分の充電で2日使える!ってのが売り文句になってた。
バッテリーが多少持つとは言え、もっとも持つ独自OS搭載商品よりは持たない中、この充電速度という所でも補ってくれるのはありがたい。
単独でアプリ使用可能
スマートウォッチ単体でアプリが色々と動く。
Wear OSを搭載しているので、様々なアプリを単独で動かすことが出来るのが特徴。
YouTube Musicとかの動作とかが出来るのとかもいいしね。
Playストアが普通に使えるって感覚が素晴らしい。
これが単体でダウンロードまで完結出来るので、本当にApple Watchみたいな使い方・というかそれを超えた使い方が出来るんだよね、Wear OSのスマートウォッチってのは。
色々なアプリがあるので、幅広く使えそうである。
通知も見やすい・動作も快適
画面の表示も勿論めちゃくちゃ有機ELディスプレイがキレイなので、通知とか、普通に画面で困ることがない。
さすがだよねこういう所。
勿論、既存のスマートウォッチに搭載されているような機能も充実。
タイマー、アラーム、ストップウォッチ、ライト、スマホを鳴らす…そういうのもしっかりと搭載。
高機能で全てを網羅してこようとするのが、このTicwatch Pro 5である。
運動や睡眠という所にもしっかりと強みが。
運動の自動判別にも対応。GPSはGPS(アメリカ)、GLONASS(ロシア)、Galileo(EU)、BeiDou(中国)、QZSS(日本)の5系統に対応しており、精度の高さも特徴だろう。
睡眠とかも、変な時間に寝て二度寝とかしても、ちゃんと分離して取得。
しっかりとした動作がなされているのが良いんだよな。
こういうスマートウォッチとしての基本的機能をしっかりと網羅しながら、それ以上の良さを突き詰めている感じがあるのが、Ticwatch Pro5の良さ。それにさらなるプラスが出たEnduroはより完成度が増している。
〆
ということで今回は、『TicWatch Pro 5 Enduro』のレビューをしてみたが、いかがだっただろうか?
『TicWatch Pro 5』がそもそも今Android系で使えるスマートウォッチとしてはかなり先頭を走っていたスマートウォッチであり、それが進化した『TicWatch Pro 5 Enduro』が悪いわけがない。
特に耐久面のところでのガラスの部分は大きいように思う。
そしてWear OSとしてはかなりのバッテリー持ちがあるのも非常に良い。
大きなアップグレードがなされたわけではないのだが、この地味とも言えるアップデートの数々が、使っているうえでのストレスを軽減してくれそうなものばかりで良いなと。
Androidしか対応してないのが相変わらずクッソ残念ではあるではあるものの、そうすることで色々な所からの制約から解き放たれたという言い方も多分出来る。
アプリとかの動作とか含めて本当に洗練されているし、MobvoiはWear OSのアップデートの方も考えてはいるみたいなので、こちらにも注目しておきたい所。
気になる方はぜひ。
以上。