おにじと申します。
今回は、エロゲ体験版感想ということで。
オルトロスの2nd Projectとなる『オトメ世界の歩き方』の導入体験版が公開されたということで、こちらの簡易的な感想を。
色々と設定がぶっ飛んでる攻めた作品の感じがあるが、どんな感じになっているだろうか?見ていこう。
プレイ前所感
今回が二作品目となるオルトロス。
前回は突如として急に現れた新規ブランドって感じで、シナリオにかずきふみを据えての必勝態勢で『ツヴァイトリガー』を発売した。
今や本当に辞退者が多すぎて、セールが行われることが最大の価値まである萌えゲーアワードで、ニューブランド賞は獲得したものの、正直その出来というところに関してはいまいちと言わざるを得ないところがあったように思う。
まぁあのへんの時期のかずきふみは、書きすぎていたので、流石に下振れが出てきていたこともあった感じはある。他の作品でも怪しいのはこの時期に結構固まっている印象だし。
少なくともお世辞にも賞ももらって良いような出来にはなってなかったような気もするのだが、『ツヴァイトリガー』『ホームメイドスイートピー』が獲得できてしまう賞に、もらっていいとか悪いとかないだろと言われたらそうである。(いや幾らツヴァイトリガーでもホームメイドスイートピーと同列に扱うのは悪い気もするけど…)
ま、とはいえ新規で生まれたブランドとして、一定以上の気合は感じるブランドが現れた事自体というのは、大変ありがたいことではある。
こういう新規ブランドが出てきて、まぁ話の面白さはともかくとして、グラフィックとか、UIとかに関しては現代水準としても中々良いものを作ってくれている感じがあり、まぁあのメンツを揃えて作品としての面白さが出せなかったのは、間違いなく痛いのだが、今後に繋がる初手ではあったように思う。
という流れの中で、無事オルトロスが二作品目を出すということをしてくれた事はありがたい訳で。
今回は『オトメ*ドメイン』(ぱれとクオリア)や、『Dear My Friend』(light)などで実績があるNYAONがシナリオを担当。NYAONは『ケモノ娘の育て方』(SWEET&TEA)以来およそ6年ぶりとなるエロゲシナリオとなる。
原画には、SNS等での透けなどの癖のイメージがあるmignonが参加。こちらも久々のエロゲ原画となっている。
本作品は、所謂男の娘主人公作品となっており、しかもCVが歩サラということで、あまりにも『オトメ*ドメイン』みたいな設定じゃねえかと思うのだが、舞台設定は女しかいない場所、男はクソゴミのように扱われている設定であり、なんというかディストピア感がある攻めた作品設定となっている。
結構殺伐とした感じであり、女も男も完全に分断されている設定で、どうエロゲとして進んでいくのか?みたいな所すらある訳だが、どうなってくるのか。
UIチェック
ということで、まずはUIチェックからやっていこう。
エンジンは吉里吉里が採用されている模様。オリジナル画質は1980×1080のフルHDで稼働していると思われる。多分。
システム設定。
ウインドウ・フルスクリーンの選択肢のみだが、ウインドウサイズは自由に変更可能で、ツールバーの画面設定からテンプレートあり。
ボイスカットはデフォルトではオン。
フォントはツールバーから変更可能。埋め込みフォントは3種(ウェイト種類あり)
メッセージウインドウタイプが2つあり、
Aはこんな感じ。
Bがこんな感じ。
まぁBの方が一般的かなあって感じがする。読みやすさ含めてね。
ダイアログ設定。
まぁこれはオンオフだけです。
サウンド設定。
マスターボリュームあり、ボイス再生時のBGM音量設定あり(デフォルトではオフ)
ボイス設定、各キャラクターボイスを変更可能だ。
セーブスロットは9×10=90、お気に入りボイス登録等はなし。
プレイ雑感
ということで雑感。
設定としては、ロボットと人間の戦いでほぼほぼ人間が負けてるけど、その上で男がクソみたいな扱いされていて、女だけがある意味人間として生きていると言っても過言ではないみたいな設定。
初手の設定の強さの方向が中々のイカレ具合である。
その中、男でありながら女の戸籍が用意された主人公ユイは、女として部隊に召集されることになり…という、本当にイカレた設定である。
CVは歩サラ。ま~たお前が男の娘をやるのか(大体オトメドメインのせい)
弱気男感があるユイに、義妹のヤエカもついてくる…みたいな感じ。CVは小波すず。高めちょい幼めの小波って感じ。
なお電車もそんなまともに動いてない模様。世界が終わりすぎているのと…ユイが女過ぎるんだよな、風貌(
方向性がフェミ過ぎて心配になるエロゲって中々ないと思いませんか?(
なんというか、現代フェミを皮肉ってるまで普通にありそうなエロゲなんだよなコイツ(
こんなエロゲテンプレ体制を令和のエロゲで、しかもこの設定でかましてくる女いるんだ。
となる初手をかましてくるのがアカリです。CVは松岡侑里。
最近純愛エロゲに進出してきた期待の声優。声の引き出しは結構ありそうな感じがするわね。
ピンク頭で脳内がピンク気味のヒロインって感じ。
AIとAIの戦争みたいな感じになっているらしいよという舞台設定。
しかし向こうが『ガイア』で、こっちが『マザー』なのなんか笑う。
マザーのくせに7割は負けてるみたいなもんなので、人間~って感じの命名感が(
召集されたアカシア学園の先輩キャラとして登場するのがリンとミクである。
まぁリンはどう見ても勝ち気怖そう先輩ですね。CVは蒼乃むすび。一時期よりは小波すずとのセット感は薄れた気がする。こっから怖い時はしっかり怖い先輩ですね。
ミクの方はロボット染みている、堅苦しい融通効かない系先輩。CVは逢真井もこ。無機質感がある演技が強め。あと胸がデカい。
ということで、女だらけの所に放り込まれるユイ君の多難っぷりと言ったら…という感じではある。
痴漢関連も皮肉ってるだろと言いたくなるが…wまぁ良いでしょう(
こんな殺伐とした世界観でのでっち上げでヒンニュー教とか言い出すの笑う。
風呂の時間を分ける為とか諸々の便宜はやっぱり宗教とかが一番なのは分かるんだけど、流石に笑うんだよな。
アカリと因縁がある新キャラ、ルリコさん。
絵に書いたようなお嬢様キャラ。大統領の娘らしい。態度がデカい。
アカリとの因縁がしょーもない。しょーもないけど固執してるタイプ。
CVは狐今あまね。某某がなんやかんやあって同人声優とYouTube(ほぼVTuberのようなもの)を始めた訳だが、同人音声作品に引き続き、片方が商業作品に登場した感じ。
商業系のV系(狐今がVTuber系なのかは微妙だが)が演じた系って、『ガラス姫』のDWU(DeepWebUnderground)とか、『特異痴漢特異点』の餅月ひまりくらいしかいなかった気がする。記憶上。
ま、頑張ってるとは思うが、根本的に発音のクオリティの違いという所はどうしようもないなあと思う。というか、DWUもそうだけどなんでこういう系って嫌味もあるお嬢様系なんだろう。わざとらしくてもキャラ的に許されそうだから?(
一応人間に委ねられている所もなくはなさそうなのだが、基本的にはって感じがする。
あとまぁ完全に男女衝突起きてるのがわかりまくるの、ユイが女嫌いなの当たり前過ぎるんだよなあって感じではある。
ビジュアル通りの怖さだった。ま、そりゃそうだよね(
あの状況で爆睡できるアカリ、逆に図太いんだよな。
この隊の怖さ、大体リンが担当してる感がある。ミクはそういう感じじゃないから(
あとこういう時のパワハラのしごかれ方に対して、ユイの慣れっぷりが経験者過ぎるんだよな。
ヤエカとアカリとの経験の差が出まくってくるのが、中々面白くはある
ルリコ、明らかに憎めない系キャラだなって感じはする。
なんというか、普通に可愛いの範疇に入ってくるテンプレお嬢様である。
こんな頭ピンクとは言え純粋そうな子が、平気でこういうこと言う世界なの、ユイからしたらキツイよねえって感じではある。
まぁ母が反乱軍と戦ってる~とかなので、完全にフェミに育てられて純粋女って感じで、彼女に罪はなさそうなのがなんとも。世界と親が悪い女。
これで抜けた女でもあるので、なんというか負担になるというかなんというか…ユイは普通に悪い子じゃないと思ってただけに、こういう無邪気に言われる時の反動ったらないわな。
まあ、こんな世の中でも人間が生き延びていくためには性交して出産して子供を産まなければならないわけで。
というか人数ガン減りしててやばいのに、その上に男女がこのレベルの隔離差別状態なので、もう人類は絶滅してくださいって状況なんだよな(
CG、まぁmignonなだけあって非常に綺麗ですね、どれにしても。
しかしまぁ、本当にユイの過去にどれだけ女にやられてきたのか?みたいな所は気になる所ではある。
身体が覚えている感がめちゃくちゃあってかっこいいですね。
結局助けちゃうというか、殺してやろうと思ったけど、先にAIが暴走してるという、なんとも状況として危うすぎるだろ感があるのが。まぁ世界が危うすぎるからね、仕方ないね。
最終的にロクなことにならなさそうなものしかないんだけど、どう着地させる気なんだろうなこの作品(
これで停学処分食らうの可哀想。
ただなんというか、こういう所のリンちょっと可愛いんだよな。同情とかはちゃんとしてくれるというかなんというか…w
まぁあんな助けられ方したら、この世の中なら百合の花が余裕で咲くよねとは思う。
色々とどうするんだ感がある中で終わっちゃいましたけど。
ここにいることが男への裏切りまであるし、その上でこんな感じだし。どーすんだよこれ(
〆
ということで、『オトメ世界の歩き方』の体験版簡易感想でした。
やっぱり作品としては攻めの方向性が強いのと、明るさもなくはないが、全体的には暗いというか、イカレているというかなんというか。
作品としての着地点が全然わからんのよな。そもそもこの作品って誰が攻略できるのかもイマイチ分からん。フルプラなんだけどHPのデカい表記はユイとアカリだけだし。
色々とどうなっていくんだろうなあって感じはある。