声オタおにじくんの声学審問H!

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過激派で有名な(?)おにじさんが、声優の事を語ったり。

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衝撃的な『ぬきたし』アニメ化。一体どうなってしまうのか?色々と懸念と疑問を考える。

おにじと申します。

 

今回は、エロゲの話題。

先日公開された『ぬきたし』のアニメ化。

こちらに関して、まだ何も分かっていないのだが、現状考えられることを一回考えておいても良い気がするので、一回考えておこう。

何の意味もないのだが、何の意味もないことを、とりあえず考えておくことで、あらゆる展開においても、ちゃんと受け止められるようにしておこうという感じ。

しかしまぁ、本気でアニメをする気であるということが、どれだけ狂気なのかという話である。

現状発表されていること

『ぬきたし同窓会~あの頃は若かった~』にて、『ぬきたし』のアニメ化が発表され、ティザービジュアル、ティザームービーが公開された。

https://pbs.twimg.com/media/GE7f5RabsAAPRY7?format=jpg&name=medium

nukiani.com

 

このぬきたしアニメのアカウントは『ハメドリくん』として数日前から匂わせのツイートを行っていた。

 

アニメ化伴ってのタイトルはあくまでも『ぬきたし』であり、元のゲーム名である『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』ではない。

また、下にその公式名称は書いてあるが、『抜きゲー』と『貧乳』は隠されている。

 

ティザームービーでは、ティザービジュアルのNLNSのメンバーを出していく形となっているだけで、アニメ化が決定した以外の情報は特にない。

ただ、使われているBGMは『ぬきたし1』の2nd OP『THE APPLE IS CAST!』なのだが、どうもアレンジが異なるので、わざわざアレンジ変更版が作られているっぽい。

 

なお、制作としては©Qruppo / 青藍島観光協会となっており、おそらく委員会方式でのアニメ化となる。

 

 

ぬきたしって何?

そもそも『ぬきたし』とは何なのかという話。

こちらは元々は、はとのす式製作所という同人サークルとして動いていた所が、Qruppoとして商業エロゲデビューすることとなり、その一発目、処女作が『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』である。

 

こちらは2018年に発売された訳だが、そのあまりにもぶっ飛んだ世界観のPRムービーがまず話題となり(現在150万再生を突破)

www.youtube.com

 

作品としての世界観が、ドスケベOKの常夏島、青藍島を舞台とした、とにかくエッチ、セックスが転がりまくっているぶっ飛んだモノとなっており、所謂バカゲーの雰囲気を感じるモノとなっている。

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しかしその一方で、ドスケベしなくてはいけない、色んな人としないといけないという所もあったりして、この感じで所謂ディストピアモノの感じもあり、

主人公は誇り高き童貞として、この青藍島で生き残っていく、戦っていく…みたいなアツい作品でもあり、この作品は間違いなくバカなのだが、それでいてアツく、泣けるという、処女作としてのクオリティが異常に高い作品となり、斜陽と言われ続けるエロゲ業界において、空前のヒットを巻き起こすこととなる。

『萌えゲーアワード』ではシナリオ賞とニューブランド賞を獲得。

美少女ゲーム大賞』では、総合部門4位、シナリオ部門3位、ミュージック部門2位、ムービー部門の3位を獲得。

 

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この人気もあってか、続編と言える『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?2』も翌年に発売。

こちらでは『ぬきたし』では敵的キャラであった生徒会面子をメインヒロインとした、こちらもアツい作品ができあがっており、めちゃくちゃ良い作品としてこちらも大ヒット、続編としての上がりきったハードルを超えていった作品として評価されている。

 

この空前のヒットは、エロゲ界というところを飛び出して、各所での話題となっており、

作品の中のキラーコンテンツ(?)の一つである『ドスケベ音頭』はネットでかなりの話題となったし、

ぬきたしのOP1のMADというのもニコニコなどではやっていたし、

テレビではまだR-1・M-1を取る前の野田クリスタルマヂカルラブリー)が、ぬきたし2を『勇者ああああ』(テレビ東京)で2度紹介して話題になるなど、本当にエロゲとしてはやたらと外部での人気も感じるモノとなっていた。

 

こういう中、2020年からまんが王国ウルトラジャンプウルトラジャンプは2021年から)全年齢で『ぬきたし』として漫画が展開されることにもなったり、公式アンソロジーも昨年発売されたりと、この設定で全年齢ってどうやるんだよみたいなことをしていたりもしており、メディアミックスでの展開というのも各所活発な作品ではあった。

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しかしまぁ集英社KADOKAWAに縁がある作品として、ぬきたしを上げれる時代が来て良いのかどうか…w

 

 

どう放送する気なんだろう?地上波で出来る?TVで流せる?

まず気になる所としては、この作品をどう放送するつもりなのか?という所である。

歴史上、エロゲがアニメ化するという事例自体は普通に存在するわけだが。(近年の成功例は『グリザイアシリーズ』(フロントウイング)とかが挙げられるだろうか)

ただまぁ、この作品は所謂放送コードに引っかかりそうなことしかしていない作品であり、エロゲじゃないと出来ないことしかやっていない作品である。

この作品をどこまでアニメ化することが出来るのか。まずどういう形態でアニメ化されるのか。まず何分アニメのつもりで、何話作るつもりなのか。この辺りがまぁ~分からない。

一応『アニメ化決定』でしかないので、TVアニメとは一言も言っていない。

なので、アニメ化するけど配信限定とか、そういう可能性もあるとは思う。

ただ、一応にもKADOKAWAとかいう大企業が絡むことを考えると、そんなTVアニメにもできないようなものを果たして作るのか?というところはかなり疑問だったりもする。

 

直近では、『ハミダシクリエイティブ』(まどそふと)がクラウドファンディングを行ってアニメ化をする予定だが、こちらは5分アニメの1クールとされていたりはするのだが。(まぁハミクリは普通に30分アニメ出来そうではあるが、前アニメ化した『ワガママハイスペック』も5分アニメだったので既定路線か)

 

『ぬきたし』はボツシナリオとかを見ていたりすると分かり易いが、所謂短い時間で笑わせることにも非常に長けた作品であり、5分・15分アニメとかであっても、その雰囲気を踏襲してもおもしろアニメみたいなことを作ることは可能であるように思える。

ただ、作品としての面白さとしてはこの作品は深いものがあるので、どうせアニメ化するのであればそのシナリオ性をしっかりと生かした30分アニメを見てみたいなあと思うのは本音ではある。

ただまぁ、あのシナリオをアニメ化するに当たっては、とにかく性的な表現があまりにも多すぎることがハードルとなってくるだろう。

 

まぁ、現在放送されている『魔法少女にあこがれて』とかは、相当攻めたモノとなっており、各所CSなどでの規制を分けることによって、原作の表現に近いものを作っていたりはするし、

『異種族レビュアーズ』とかいうのも結局やりきってしまったという歴史があるし、

所謂僧侶枠と呼ばれる、エロアニメみたいなものも現在においても存在はするし、

これまでのエロゲも『ヨスガノソラ』(Sphere)などは相当に攻めた内容としていることはあるので、ある程度の描写は可能なのではないかと思える部分もある。

 

ただまぁ、出来るにしても『ぬきたし』はその中でも相当性的表現が強い作品であることには間違いなく、作中で出る人気とも言える『ドスケベ語録』などは、ガチ性行為をしながら言っているからこそ面白い所もあるし(孕めオラァ!などが代表的)

そもそも設定として性行為というところを推し進めているのが設定なので、やはり性行為がないとこの作品は成立しないわけで、それをどこまで許容してもらえるのか、という所は非常に難しそうではある。

まぁ漫画で全年齢展開出来てるので(なんでできてるのアレ)あの感じでやれば大丈夫なのかもしれんが…

 

少なくとも現状『ぬきたし』というタイトルで行うこと、『抜きゲー』『貧乳』が隠されていること、HPに18歳以上の確認ダイアログが出ないことを考えると、アニメの展開は全年齢であることはほぼ間違いないと思われ、その中でどこまで出来るのか?という所がやはり争点であるような感じはする。

 

 

どこをどうアニメ化するつもりなの?

続いて考えるべきなのは、『ぬきたし』のどこをアニメ化するつもりなのか?という所。

これは、5分とか15分アニメの本編には関連しない所でしたのオチであれば何の意味もない話でしかないのだが、まぁ一応ちゃんとしっかりやりそうな雰囲気があるので、これも考えておいていいとは思う。

 

エロゲ全てに言えることだが、アニメ化とかをするにおいては、どこかのルートを使うか、それを複合的にやるかみたいなことを考えなければならない。

エロゲは複数ヒロインのルートがあったり、その上にグランドがあったりする。

『ぬきたし』は、まぁ今回は『ぬきたし1』のルートが採用されることになると思うが、渡会ヒナミ、片桐奈々瀬、畔美岬にルートがあり、この上にグランドルート(琴寄文乃ルート)が存在する。

今回はどのルートを使用することになるのか。複合的に使うのだろうか?

 

ちなみに漫画版『ぬきたし』は畔美岬ルートがベースとなっており、こちらを原作としてアニメ化する線というのも現実的にはありそうではある(全年齢ナイズしているわけだしね)

ただ、ぬきたしアニメのX/Twitterのアイコンは、片桐奈々瀬であり、もしかすると奈々瀬ルートの線もあるのかもしれない。

まぁこういうエロゲ原作系統アニメは、それぞれのルートを複合させたような仕上がりになることが多いので、この辺りを考えるのは難しい所。

現実的に考えて、出来たとして、最大でも30分アニメ1クールが限界だと思うので、その中でどうやってまとめるのか。エロゲは時間がクッソ長いので、1クール12話に収まるものではないので、その辺どうするつもりなのか。この辺りも非常に難しい。

 

 

声優どうするつもりなの?

そんでもって、声優問題である。

現在において、『ぬきたし』の声優陣は以下の通りとなっている。

 

橘 淳之介 - CV:---
渡会 ヒナミ - CV:飴川紫乃
片桐 奈々瀬 - CV:柳ひとみ
畔 美岬 - CV:こはる凪
橘 麻沙音 - CV:そらまめ。
琴寄 文乃 - CV:沢野ぽぷら

冷泉院 桐香 - CV:花澤さくら
糺川 礼 - CV:水野七海
女部田 郁子 - CV:倉田ありあ

ハメドリくん - CV:椨もんじゃ
仙波 光姫 - CV:伊ヶ崎綾香

 

エロゲがアニメ化するにおいて、お決まりなこととして、声優の変更があるあるであることである。

まぁこれは別にアニメ化に限らず、全年齢化する時に変わるというのはよくある話である。

直近の大作系統で言えば、『9-nine-』(ぱれっと)が全年齢化する時には声優前とっかえの判断となっている。

 

こういうなんか声が変わる系統というのが、今回適用されるのかという所は微妙な所。

一応全年齢の漫画になる際の時のCVは変更されていない(前述した動画の通り)ので、継続の線も普通にありそう。

まぁ後は複雑だが、一部声優のみ変更となって、一部声優はそのままという可能性も『ぬきたし』の場合は結構あるのかなと考えている。

エロゲにおいての声優の扱いというのは、非常に取り扱いが難しいものがある中ではあるが、どのようなアニメ化においての陣容となるのか。

 

まずそもそも主人公の橘淳之介の声をどうするのか問題はある。

これは、一応OPとかで声があり、その声はハメドリくん役の椨もんじゃが演じているので、こちらを継続する線というのは普通にあるかもしれない。これでなんと豪華男性声優が座ったらそれはそれで面白くはあるんだけど、一応声なくはないって感じなので、どれだけ違和感が出るのかという所にもなってきそう。(いや他の声優も変わるかもしれんけど)

マーケティングのところを考えると、やはり表に出てこれる声優は必要ではあると思うのでね…

 

あと、冷泉院桐香役の花澤さくらは普通にどうするのか。

花澤は2022年3月31日をもって声優を引退しており、このアニメ化において声が最も変わる可能性があるキャラクターではある。ただ桐香の声はかなり唯一無二感があることを考えると出来れば変わってほしくない気持ちはある。この辺りの折り合いもどうなっているのだろうか。

 

発売されてから既に5年以上が経過しており、多くの展開もあり声のイメージは染み付いていることを考えると、できるだけ現在の陣容を崩して欲しくはないが、どれだけ出来るのか。

 

 

原作は間違いなく面白いだけに、それを色んな壁を超えてどれだけ表現できるのか…?

ということで、この『ぬきたし』アニメ化するに当たっての懸念が多すぎる。

作品として明らかに面白い作品であり、エロゲの歴史を語るうえで避けては通れない名作であることは間違いないのだが…

とにかくこの作品『エロゲだからこそ出来ること』というのをある意味で体現しているかのような作品であるので、『アニメでは出来ないこと』『エロゲ以外では出来ないこと』というのが非常に多い作品となっている。

 

この作品をフルに扱うことが出来て、まとめられるのであれば、アニメで勝負することは十分可能だと思うのだが、それは実質的には不可能という言い方をした方が良い。

とにかくエロ、性的表現の多さがあまりにも凄いことになっているので、それのどこまで出力を出して許されるのか?というのは、他のエロゲアニメとかの比ではないと思う。

 

それこそ歴史的なエロ方向アニメの中での『異種族レビュアーズ』や『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』、『ヨスガノソラ』、『魔法少女にあこがれて』を超えるレベルの挑戦となる可能性もある作品。

どこまで『ぬきたし』が『ぬきたし』であるところを表現できるのか。

KADOKAWAという大企業が絡んでいるのは、安心できるような、KADOKAWAの調理の仕方の定期的な下手さとかを考えると不安なようなという感じでしかないのだが、本当にどうなってしまうのか。

 

今後の情報を待つしかないだろう。

 

以上。