おにじと申します。
今回は、声優演技系統話題。
当ブログでは、毎クール注目若手声優を出したりしているのだが、今回は実際放送されてみての滑り出し時点で、こりゃ良いぞ!みたいな声優をちょっとご紹介する記事。
ほら、うちのブログっていっつも筆者っが文句を言ってると言われ続けるので、こういう記事も出しておかないとさ(
ポジれる時にポジっておかないともったいない!世の中には基本ネガしかないんですから!
まぁ基本的に若手声優を中心に、滑り出しヨシ!な女性声優をご紹介。
いや注目声優とやってることが変わらんのだが、期待と結果はまた違うでしょ?(
今期、声優の演技を見るのが楽しいクールです。良いですね。
- 川口莉奈(青二プロダクション)
- 白砂沙帆(マウスプロモーション)
- 月城日花(東京俳優生活協同組合)
- 三川華月(賢プロダクション)
- 瀬戸桃子(HIGH PINE)
- 藤本侑里(FIRST WIND production)
- 高柳知葉(ラクーンドッグ)
- 日々は過ぎれど飯うまし(青山吉能・加隈亜衣)
- 〆
川口莉奈(青二プロダクション)
はいということで、川口莉奈。
川口は埼玉県出身、青二プロダクション所属。
11月24日生まれ(年齢非公表)となっている。
この人知名度の割に全然声優になった過程がまぁよく分からん。
活動自体は2019年頃からスタートしていて、青二のジュニアであったことは間違いないんだけど、如何せん過程が不明。悲しいね。
2021年に『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の新たなアイドル役である斑鳩ルカ役に抜擢される。
割と変化球なポジションではあったが、アイマス声優となった。
(ちょうどいい動画なかったわ)
過程とか含めて、入ってなかったんだけどある程度掘り下げられてもいるみたいなキャラではあった。
2023年に『絆のアリル』クオン役でアニメメインは初。
同年に『ダークギャザリング』神代愛依役も獲得していた。
今期は『ウィッチウォッチ』にて若月ニコ役に抜擢となった訳だが。
ボイスコミックとかから声優変更が行われたりと、色々な声も存在したっぽいウィッチウォッチ。
ただ、日曜夕方連続2クールにYOASOBI招集等、とにかく売りに来た作品であることも確かであった。
恐らく、世間的なイメージとして、川口は斑鳩ルカのイメージが強いので、まず初手で絶対にインパクトを与えることが出来るという所では、流れが良かった部分はある。
川口の主戦場は別にルカ側ではないと筆者は想定しているので、ニコが例外という訳では無い(どっちかっていうとルカ側が例外になる気がする)と思うので、苦にすることはないだろうなと思っていたが、中々いい感じの演技スタートしている気がする。
喜怒哀楽激しいキャラクターにおいての、天真爛漫感、ギャグを際立たせる必要性、その上でしっかりと可愛いキャラクターである必要性。
割とこういう作品って所謂ストレートヒロイン、可愛いヒロイン系であっても求められることが他のストレートヒロインよりは多くなる印象である。
所謂普通にストレートに可愛い!系統って、演技の難易度としては比較的まだ易しい部類にはなってくると思うのだが、このニコに関してはそういうわけじゃないキャラクターになっている。
特にギャグ方面に関しては、テンポとか間合いみたいな所が求められる感じにもなってくるので、そこを外すと一気にヘタクソに見えてしまいかねない部分でもある。(ヘタクソは言いすぎかもしれんけど、少なくとも違和感を覚える要素になりやすい)
そういう所で、川口は今のところ非常にいい演技を出来ている印象がある。
このテンポ面、間合いの所を非常に掴んでいる。言語化が難しい部類の所だが、流れ、空気をしっかりと読んで、しっかりとギャグとそうじゃない所のメリハリもあるし、テンポが良いから緩急もついてくる。
これは別に川口の技量が素晴らしいだけではなく、恐らく現場においての作り方という所も勿論あるとは思うのだが、それに応えられるだけのモノは川口に存在することは確かだろう。
アドリブ次回予告とかも話題を呼んだし、とりあえず滑り出しは成功したと言っていいだろう。
正直、川口はこれまでアニメの運があったかと言うとそうでもなく、どうしてもシャニマス声優という所から抜け出せていない一面もあった(絆のアリル声優だろ!という少数派の声は届いていますが世間的に厳しいだろ)と思う。
今回のウィッチウォッチは抜擢という言い方が適正であると思うのだが、中々良い滑りだしが出来たし、これなら他の作品でも見る機会が増えてくるかもしれない。
ま、それでもちょっと声可愛すぎるだろとかは言われてはいた気はするが。まぁ原作系の解釈違いってどうしようもないし、そのうち慣れると思うし、世間的には評価されてそうだから、大丈夫大丈夫…(
白砂沙帆(マウスプロモーション)
はい、続いて白砂沙帆。前の記事でいれるか非常に悩みつつも入れなかったのだが、入れておけばよかったって感じになってます。ハイ(
白砂は2017年に『〜みんなでゲームをつくろう〜Project LayereD(プロジェクトレイヤード)』の声優オーディション企画でグランプリを獲得。
同企画から生まれた『レイヤードストーリーズ ゼロ』のヒロイン・イオン=ミルナ役で声優デビューした。
そこからマウスプロモーション附属俳優養成所に入所し、マウスプロモーションに所属した、オーディション先行型声優である。
2021年『探偵はもう、死んでいる。』シャーロット・有坂・アンダーソン役で初のメイン役を獲得。
同年『ビルディバイド』叶木凛風役も獲得と、ここからアニメへの出演が始まってくる。
また、ゲームでは同年に『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』がスタート。春日ツバキ役を演じている。
(正規PVないんかい)
デフォルト衣装がエロすぎるアイツです。
2022年には代表作の一つである『サマータイムレンダ』小舟澪役を獲得するなど、その後もアニメ・ゲームにて出演を続けている。
今期はオリジナルアニメである『アポカリプスホテル』ヤチヨで主人公を演じる。
割と情報絞っている系のオリジナルアニメだったが、タイトルからも察せた通り、終末系作品ではある。
ヤチヨもロボットであるという所とか、結構設定としても面白い部分がある作品なのだが、この作品割と白砂独壇場作品である。
とにかくヤチヨのセリフ量が非常に多い。これに対してめちゃくちゃ白砂が応えている。
まずヤチヨというキャラクターがロボットという所の設定、これへの絶妙な準じ方。これが本当に素晴らしい。
ロボットであるという所を感じさせながらも、感情の機微という所はしっかりと表現している。ロボット範疇から、そこを超えたネタとも言える所まで、上手く網羅しつつ演じているこの演じ方は大変素晴らしい。
棒読みの要素を入れながらも、緩急がしっかりと効いている。こういう役柄は極めて特殊ではあり、他の作品で求められるような所ではないとも思うのだが、そこをうまい具合に演じてくる。うまい棒というかなんというか。
役柄として、幅も求められるし、ただそれが全面的に出まくるという感じで演じることは役柄としては不適格という所をこの感じで演じてくるのは、白砂の技術の高さという所を評価しなければならないだろう。
これまでもモブやサブキャラも演じてきている白砂だが、これはバイプレイヤーとして明確に爪痕を残す作品となりえる奴である。
役柄的に他に汎用性があるタイプのキャラクターではないとは思うが、こういう絶妙な微調整が可能な声優というのは、メインでもサブでも使いたくなる声優とも言えるはず。
白砂がそういう役柄を今獲得するとは考えてもいなかったのだが、これは良いぞと言えるキャラクターが登場した。
今期はサブではあるが『ロックは淑女の嗜みでして』で鈴ノ宮愛莉珠役としていたりもするので、今後の活躍に期待できる事をやってるなあって感じがする。
月城日花(東京俳優生活協同組合)
はい、次は月城日花。
月城は福岡県出身。東京俳優生活協同組合に所属。
2004年3月17日生まれの21歳。
代々木アニメーション学院福岡校在学中である2019年に、ソシャゲであるモンスターストライクの初の声優オーディション『天聖声優オーディション』が開催。
このオーディションを受け、応募総数2000件を超える中から、ファイナリストまで勝ち進み、そのまま合格を勝ち取り、2019年、Webアニメ『モンスターストライク』ネツァク役で声優デビューを果たす。
代々木アニメーション学院の全校エンタメ学部の学生が受講する「つんく♂アワード2019」にてグランプリに。
2021年に東京俳優生活協同組合に所属。所属したタイミングで名義を現在の月城日花に改名。
2022年頃から表立った声優活動をスタート。
2024年、『ウマ娘 プリティーダービー』3周年のタイミングで追加された、ウインバリアシオン役となり、注目を集めることに。
今期は、『ざつ旅-That's Journey-』にて、主役である鈴ヶ森ちか役に抜擢。アニメ初メイン・初主役となる。
こちらも作品自体がちかの喋りが非常に多くなる作品となっている。
月城日花の比重が非常にでかい作品なのだが、こちらの演技がマジで良い感じ。
この人の演技って非常に特徴的なんですよね。息が入る演技ってあるんだけど、その中でも特徴的と言うか、他の人にない特徴を持つ演技で、それも含めて感情表現の細かい所の表現がマジでめちゃくちゃ上手。
こういう作品って、別に話に山とか谷があるわけじゃない作品なので、広がりがあるタイプの作品ではないんだけど、その中での旅の中での心の中の独り言とか、旅の中での変なテンションとか、そういう演技が求められている。
まぁ話を追うごとにキャラクターは増えてはいくので、掛け合いの部分もあるにはあるんだけど、やはり一人での場面が多めな中で、絵と演技で話として間を持たせている…じゃないけど、しっかりと成立させてくる濃い演技が出来る声優。
感情表現の部分の表現力がマジで高い。緩急とか、息の入れ方、間の使い方でめっちゃキャラを生きさせている。
こういう作品だからこそ、声優的な若干の誇張、それでいて自然と思わせる演技みたいなのが重要だと思うんだが、そういうのがめっちゃ出来ている。
一話の壊れている所とか、ああいう所での壊れっぷりとかもいいし、こういう日常系作品で演技の違いを見せてこれるっていうのは、見せやすい作品ではもっと強みを出せるってことにもなるので。
この人、まだ21ですよ。はっきり言ってモノが違うとはこういうこと。
腕っぷしが違うんですよねこの人。こういうことを安直に言うべきじゃないんだけど、本当に明確に才能を感じる声優。言語化が難しいけど、この人は売れなきゃいけない声優だと思います。
俳協はこの人を売らないといよいよ終わりだと思うんだが、結構順調そうで一安心です。
三川華月(賢プロダクション)
続いて、三川華月。これではるなって読むのを一生注意するべき。
1998年2月23日生まれの27歳となっている。
三川は、声優を目指すために独学で学び、2017年に第11回声優アワード新人発掘オーディションを受け、最多7社のスカウトを受ける。
賢プロダクション系の養成所であるスクールデュオに入所。2020年に賢プロダクションに所属し現在に至る。
2020年頃から活動をスタートさせている。
2022年に『転生賢者の異世界ライフ 〜第二の職業を得て、世界最強になりました〜』マユスラ役、『それでも歩は寄せてくる』香川凛役で相次いでアニメでのメイン役を獲得することに成功。
2023年には『アイドルマスター シャイニーカラーズ』鈴木羽那役を獲得し、アイマス声優の仲間入り。
今年は伸びつつあるようで、冬クールでは『外れスキル《木の実マスター》 〜スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について〜』アイラ・ローレンスでアニメでは久々のメイン役を獲得。
今期は『mono』雨宮さつき役、
『忍者と殺し屋のふたりぐらし』草隠さとこ役と、
ココに来て主役を立て続けに獲得した。
急に流れが到来!のパターンである。
主役ポンポンと決まった今期だが、滑り出しはなかなか悪くないんじゃないかなと。
特に『にんころ』のさとこは、キャラクター性に対してのマッチングを非常に感じる。
絶妙なアホ感、抜けている感の加減がめちゃくちゃっぽい。
喋っている感じがもうなんかこう、しっかりしてねえ!って感じさせる雰囲気が素晴らしい。
物事に流されまくる、ちょろい、でも可愛い。この加減が非常にいい感じで、作品の悪趣味とも言える倫理観の終わりっぷりをこの雰囲気が中和しているというか、面白さにつなげてくれている。
絶妙なんだよな、さとこの演技。ストレート投げてそうで投げてないのよアレ。
花澤香菜と組むという、中々な環境であるのだが、これを上手いことやってくれている感じが良い。
キャラとしての反応とか、そういう所の素直さ、いい子ではありそうだけど抜けてる、アホそう、流されやすそう、そういうのが伝わってくる演技はしっかりとインパクトを残しているし、作品としての完成度を上げている。
にんころ、どっかが駄目だったら一気にヤバそうなアニメなのに、三川の演技とか含めて歯車が噛み合っている(シャフトの雰囲気も合ってるし)
monoの方は、今のところここが強み!と言えるほどの特出した感じでは流石にないかなと。
いや、ようやっとると思うし、浮いてるとかそんな事はまったくない。
ただ、他の並びが古賀葵、遠野ひかる、上田麗奈、河瀬茉希と中堅レベルの実力派が、キャスティングにおいてしっかりとハマっている役柄で並んでいる感じがあり、特に古賀はめちゃくちゃハマっている印象。
という所で、三川に比較的特徴弱め(いや、先輩を3万枚撮るキャラが弱いわけ無いだろって感じだが)のキャラで爪痕明確に残せというのもちょっと難しいかなというか、周りが強すぎるというか。
ちょっと埋没しそうな気もするが、あのメンツの中でやれて、浮かずに出来ている時点で評価するべきでしかないので、ようやっとるってやつです。
両作品キャスト陣が非常にネームバリューとか、技量面でも信頼できるのが並んでいるので、ここで吸収できることは非常に多そうな印象。
賢プロダクション若手としては期待株の一人であるし、三上枝織以来の声優アワード新人発掘オーディション成功例となれるだろうか。
とりあえずにんころはマジでハマっていると思うので、良いぞ!って感じ。
瀬戸桃子(HIGH PINE)
瀬戸は元々はDigital Doubleに所属する声優であった。
2024年5月に退所し、フリーに(その後Digital Doubleは事務所自体を畳むことになるのだが…)
2024年7月より、実質的にDigital Double声優の大半を受け入れる形となったHIGH PINEに所属している(HIGHLPINEも元々はPUGNUSだったりしてややこしい)
2023年より活動を開始した新人声優であり、まだ20とかである。
出演作に関しては、現状本当に明確に言えることがないくらいには実績がない声優であった。
瀬戸を知ることが出来た媒体として『ゲームのお天気お姉さん』というネット番組があった。
これは電ファミニコゲーマーとドワンゴが共同プロデュースしている、ニコニコ生放送「ニコニコゲーム」で放送されている生放送番組。
最新のゲーム・エンタメ情報をお伝えする、ゆるく楽しめる番組として、2022年12月から始まった番組の初代お天気お姉さんとして起用されていた。(当時はまだ現役高校生である…)
この前最終回を迎えたが、当番組で知っていた人はいそう。
本当にこの前、注目を集める声優となった感じであり、今期スタートした『ウマ娘 シンデレラグレイ』ベルノライト役に抜擢された。
今期は『ボールパークでつかまえて!』こころ役も獲得し、アニメ初メイン獲得からすぐに2本目を獲得した。
来年にはすでに『真夜中ハートチューン』井ノ華六花役が決まっていおり、注目するべき若手声優の一人である。
元々がサイゲ系の事務所であったDigtal Double声優であったことがあるにしても、勢いが急すぎてびっくりする奴でしかない瀬戸ではあるが、今期の『シングレ』、『ボルパ』共に滑り出しは上々なんじゃないだろうか。
特に『シングレ』では、メインキャラと言えるベルノライトを担当している訳だが、作品の中における可愛いの要素を一身に背負う形となるベルノライトをいい感じに演じてくれている印象。
本作は、ボイスコミック等もありその時は声優が異なったのだが(その後サムソンビッグ役となる根本京里が当時は担当していた)そこに対する違和感というのもそれほどなく入れた部分もあると思うし、本作においての貴重なツッコミ枠でもあったりと、割と作品の中での負担がデカいのだが、その辺りを上手くこなしている。
瀬戸、ここまでの演技実績がそもそもほぼ皆無に近い(表立った所ではね)事を考えると、この中での働きっぷりは素晴らしい所がある。
前述した通り、可愛さもツッコミも説明もかなり頼られているキャラクターなのだが、そのすべてをしっかりと押さえることに成功しているのは素晴らしいと思う。
作品においての潤滑油的な存在を新人にお任せするのは中々に荷が重いはずなのだが、それをそつなく行えている感じがあるのが良い。
求められている演技の種類が普通に多いんだけど、それで浮いている感じとか、なんか違うなあみたいな違和感を感じることもないし、マジでようやっとるって感じ。
話が進むにつれて、ベルノライトに頼る部分は増えてくるまであるので、このまま頑張ってほしい所。
『ボルパ』に関しては、所謂オムニバス方式のアニメの為、出てくる機会が多いわけではないのだが、可愛い系のキャラクターとしてしっかりとポジションを作れている感じはある。
作品としては面白いのだが、演技ベンチマークにするにはちょっと機会が少ないかなって感じではある。
その中でも悪い感じは全然ないんだけどね。
マジでお天気お姉さんを知っていなければ、突如として現れた声優になると思うのだが、その中でしっかりと選ばれただけの感じではある。
いや、シングレにせよ、ボルパにせよサイゲが関わっていることを考えるとサイゲ枠であった部分はあると思う。
Digtal Doubleが最期に託した声優であるという言い方は出来る訳だが、その素質は十分に感じる。ここからスターダム、駆け上がるかどうか。
藤本侑里(FIRST WIND production)
はい、続いては藤本侑里。
藤本は千葉県出身、9月11日生まれ(年齢非公表)。 FIRST WIND production所属。
藤本の経歴というのも、そんなに明確にわかる奴がない。
少なくとも分かっているのは、2019年には声優としての活動を開始していたことと、Ability Soul Proに何かしらの形で籍を置いていた可能性が高いことくらいである。
waybackで調べた結果、Ability Soul ProのHPのニュースリリースに藤本の名前は存在したので、恐らく籍は置いていたはず。
ただ、所属タレントの所に名前はAbility Soul Proの最後までなかったと思われ、この辺りはわからん。(間に合っていなかったのか、準所属ですらなかったからページがなかったのか…)
このAbility Soul Proが、FIRST WIND productionに改名されたのが2020年。このタイミングからは準所属として明記されていたので、ここからは確実に所属している。
2023年『ウマ娘プリティーダービー』にてジャングルポケット役が決定。
藤本は新人も新人で良い所であり、語れることが何一つなかったと言っても過言ではない状態であり、本人もアフレコや歌唱など、ほとんどの事をウマ娘で初経験したと発言している通りのことではある。
そんな中ジャングルポケットを主役とした映画『ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』が制作されることが発表され、藤本はウマ娘の初の映画化において主役をいきなり任されることに。ここでしっかりと演技面でも結果を残した。
そこから、アズレンやドルウェブ辺りには出演してはいる感じだった。
今期は、『プリンセッション・オーケストラ』識辺かがり / プリンセス・ジール役を演じる。
所謂シンフォギアスタッフによるニチアサアニメである本作は、非常に主要3キャラは新人・若手を起用した作品となっており、これで1年走るアニメとなる。
この滑り出しの時点で、やはり藤本は少し経験値が上であることをしっかりと示している感じはある。
まぁ、そもそもキャラクター的には一応先輩ポジション(みなもとかがりは同級生ではあるのだが)にはなっている所もあるので、しっかりしているポジであることを求められるのだが、やっぱり安定感という所は出ているのかなと。
シンフォギア系統作品として、求められる歌・演技っていうのはあると思うんだけど、それをポン出しで一番体現できているのは今のところは藤本になるのかなって感じ。
かっこいい感じでいけますし、ちゃんと叫べますし、それでいてちゃんとジャンポケとかとは違う演技やれますからね。
この人は割と憑依型に近そうな雰囲気があるんですけども、色々と演技分けの部分でも期待できそうだし、良いぞと。
まぁこれは別に他のメインの葵あずさと、橘杏咲が悪いとかそういうことではまったくない。
今回選出の3人は面白い3人を引っ張ってきているし、素養は全員で感じるうえで、あえて一人を選ぶならとりあえずやっぱり藤本かなって感じで書いてみた。
葵はこの一年でどれだけの成長を見せられるか。伸びしろを感じられる演技で、主人公としてはちょうどいい感じ。こういう声優を一年同じキャラでぶん回してどうかってのを見れるのは楽しみ(どうしてもこういうのって本業じゃないか、オーディションで受かった奴とかじゃないとならんし)
橘はもう声質で殴る系声優の典型的な滑り出しで、強みははっきりしている。ここにどうスキルが更に乗っかってくるのかが注目だ。
プリオケ、まぁニチアサとして成立するのかはしらんが、いい感じのスタートはシていると思うので、ぜひにシリーズとなって欲しい。
高柳知葉(ラクーンドッグ)
はい、最後に若手ではないだろ枠でちょっと言っとくべき声優をちょっとだけ。
高柳知葉、触れないわけにはいかんでしょう。
高柳は塾の帰りにFMラジオで聞いていた大原さやかの声に憧れ、中学でアニメにハマった事で声優を目指す。
大学一年生でプロ・フィット声優養成所に入所。
2015年4月からプロ・フィットに所属。
同年『チェンクロキャラクターボイスオーディション』に参加していた模様。
2016年8月『ウマ娘プリティーダービー』は、最初の18人のウマ娘を発表。
ここにオグリキャップ役として大抜擢をされる。(なお、この発表の前に所謂没ウマ娘が出来ることとなる一番最初の発表当初は竹達彩奈が名前で出ていたとか、出ていなかったとか…)
世間的にウマ娘って2020年代だと思ってる奴すらいそうだが、ウマ娘ってめちゃくちゃ長いコンテンツなんですよね。もう9年目とかです(
2018年、一応こちらのアニメ一期が放送されており、そこそこ出てはいる。
2017年、ソシャゲ『Re:ステージ! プリズムステップ』南風野朱莉役を獲得。メディアミックス系としてそこそこ頑張るリステの役を獲得と、割とコンテンツ系では十分良い滑り出しだったりする。
2019年『まちカドまぞく』陽夏木ミカン役で初のアニメメイン役を獲得。きらら声優に。
作品が跳ねたのもあって、コレで知った人もいるか?
2020年『恋する小惑星』木ノ幡みらで初主役に抜擢。きららに愛された女期間だった。
こっからなんやかんやあって、今期『ウマ娘 シンデレラグレイ』で、満を持してオグリキャップ主役アニメがスタート。
『かくして!マキナさん!!』我妻マキナ役でも主役で出演。なんか急に流れが来た。
ま、今回は流石にシングレで書きますけど、マキナさんみたいなのにぶち込まれているのも非常に良い。幅広くやれている感じが出てくるのでね。
はい、まぁ流石にシングレを中心に。
まぁオグリキャップという役は、2016年からやっているキャラクターということにはなるので、相当長い付き合いの役となるわけですが、そこにおいてのオグリキャップという存在はどうしても主役ポジではないというか、一時代を築いた後の存在としての描かれ方が多かった訳で。
元の競走馬は、本当にある意味で日本の競馬を作った競走馬という言い方も出来るほどの超名馬であり、言い方は悪いが、2016年高柳が拝命するにはあまりにも不釣り合いな役であったという言い方をしていいほどには、オグリキャップという競走馬は偉大であった。
そんなオグリキャップと8年はやってきた中で、その偉大な競走馬人生をなぞり、本当に売れに売れまくっているシンデレラグレイがアニメ化。その演技という所は、滑り出しとしては非常に良いものとなっていると思う。
そりゃずっとやっている役なんだから、そうじゃないとおかしいだろと言えばその通りでしかないと思うのだが、ここまで仕上げてきたものを出すのと、これまであまり見えてこなかった所を出すという両面において、非常にハードルが高い演技というのを求められる中で、今のところはようやっとるというか。
シングレって全然プリティではないので、そこの強さみたいなのを出せる感じになっているのと、EDにおける歌唱においての重みみたいなのを感じさせる歌唱とかも含めて、ここまで積み上げてきたもので、偉大過ぎる競走馬に対してここまでやってきましたよっていうのを示せる機会なんですよ。不釣り合いであったと言える所から、この人がオグリキャップで良かったなと言わせる所にまで到達する瞬間。それがシングレであるべきだし、今のところその滑り出しは良いという言い方が出来ると思う。
いや、絶対に失敗できないのよシングレって。期待感凄いし。ウマ娘というコンテンツが切れる最後のカードに近いし。
だからプレッシャー半端ないと思うんだけど、とりあえず緊張と緩和いい感じになっているので、ヨシ!って感じ。
ラクーンドッグにおいて、どうしても最前面ではない高柳だが、連れ添ってきた役と共に浮上できるだろうか。
日々は過ぎれど飯うまし(青山吉能・加隈亜衣)
急にアニメで括りますが、『日々は過ぎれど飯うまし』の中堅どころ、めっちゃいい味出していて良い。
のんのんびよりスタッフ制作のオリジナルアニメで、日常系としての良さがすでに感じられる本作、主人公は嶋野花(アクセルワン)が担当。とにかく『ささ恋』があんなことになってしまったので、報われてほしすぎる嶋野。スタートダッシュとしては、いい感じで、うつ伏せ演技とか含めて一話からもう主演張ったことはある声優としての能力は発揮している。
発揮しているが今回は中堅どころを言わせて欲しい。
ここに来て結構違う風味のキャラクターを当ててもらえた感じ。
青山、言うて色々出来るタイプの声優なのだが、どうしても世間的に後藤ひとりのイメージが強すぎる声優になっている所がある。
言うて根幹は青山である所がある演技が多いのは確かであり、こういう跳ね方をした以上、そういうイメージを持たれてしまうのはしゃーないんだが、青山ってそんな一点突破声優じゃないぞ!って思っていたので、今回は結構そういう所で違いを比較的見せられる演技が出来るキャラを当てて貰えた感じがある。
ポイントポイントを見ればちゃんと青山であることは分かるのだが、割と今の世間的な演技判断力であれば騙せる程度にはいつもの青山感が薄い演技が出来ていると思う。(いや、ポイントポイントで見れば普通に青山なんですけどね???)
それが、所謂感情を抑える系ではなく、行動力がある陽気なタイプで出来ている所が、声優としての演技力と引き出しの多さという所を示せているんじゃないだろうか?
青山、マジでぼざろで人生を変えている。青山はぼざろに到達する10年で、現代声優業界に求めれる能力はあったのである。それがぼざろで見つけてもらったことでようやく世間的に見せられているだけ。
だけなんだけど、それがどれほどの逆転をキメたのか?という話でしかない。
あと加隈亜衣(マウスプロモーション)にも触れておきたい。
15年戦士を触れるのはレギュ違反な気がするけど、まぁアワードも5年超過を期にしないのでね!(それを基準にしてはいけない)
やっぱこの人引き出しが多すぎるんだよな、この世で過小評価されている声優の一人。
自然みがある演技という所とかも今回は強みを活かせる感じになっているし、本当に全体としてのクオリティアップが出来る声優。
可愛さの加減が素晴らしいという表現もできるし、作品にいて安心できる声優。
色々とメインも歴任しているし、その強みは各所で出していると思うんだが、にしては評価が世間的に高いとは言えないと言うか、どれくらいそもそも認知されてるんだろうって感じすらある。
この人普通に超えの引き出しが多くて、世間的な演技判断力だと同一人物と認識されなさすぎるのかもしれない。声優としては最高なんだけどなそれって。
もっと加隈は褒められるべき声優でしょうに。
〆
ということで、今回は今期のアニメ、個人的に滑り出しが良かった声優を紹介しました。
今期は突出したアニメがあるという感じではないですが(いやジークジアスとかはあるけどね)、平均的な面白さが高いクールとなっている感じがする上に、各種若手・新人声優の起用がコロナ前の水準に戻りつつあり、きららとかも往年の売り方に戻りつつあったりと、結構声優の発掘というところの楽しさが戻ってきている気がする。
いい感じの滑り出しから、実際に本当に良いと言えるようになるのは、作品の中で印象的な所を出したり、長期的には実績を積み上げていく事でそれを証明してくことにはなるんだが、今期は若手でも結構良いぞと言える声優が多く、これはいい傾向。
是非に演技で魅せる声優となってほしい所である。
以上。