ちゃろ~、おにじです(激寒)
今回はたまにあるガジェットレビュー系。
以前、当ブログでは『Anker PowerCore III Fusion 5000』をご紹介した。
こちらはAnkerが以前から出している、電源プラグが付いているモバイルバッテリーであり、非常に使い勝手が良いとされている。
実際、コンセントに刺して充電が出来るので、充電コードとアダプタが必要なかったり、機器を充電する時のアダプタとして使用することも出来る2in1方式は、長らく愛用している方も多いはず。
上記の記事の『Anker PowerCore III Fusion 5000』はUSB-C端子になって、PDも対応(18W)したモデルとして話題になっていた。
そんなこのFusionシリーズに、少し前に『Anker PowerCore Fusion 10000』という容量が二倍になったモデルが登場。
5000mAhでは物足りないと思っていた方も多いのではないだろうか?
まぁこれ最初出た時はコロナバリバリだったので(今もバリバリなんだけど)買うのを見送ったのが筆者である。
そんな『Anker PowerCore Fusion 10000』に白色がこの度登場。
これで一週間安くなるという事で、ちょっとだけお安くなっていた。
筆者はこれを見て購入。今回は『Anker PowerCore Fusion 10000』のファーストインプレッションとしてのレビューである。(5000の長期レビュー出す前に10000が来たのは内緒)
開封
というわけで着弾。
まぁ黒が出てから結構経つので、色々とレビューは出揃ってはいるのだが…まあ買ったしね…w
もうAnkerのパッケージはこんな感じだよなという感じ。
まぁ裏を見ないとなにかマジでわからないんだけど、まぁそれはそれとして。
ちなみに、なぜか『Anker PowerCore III Fusion 5000』の方が箱は大きかった。(左)
本体は圧倒的に『Anker PowerCore Fusion 10000』の方が大きいのだが…(右)
なんでこんなことになっているんだろうか…w
というわけで中身を開封。
箱の大半が本体感。ぎっしり本体。
中身をすべて出すとこんな感じ。
・本体
・ユーザーマニュアル
・Happy? Not Happy?の紙
・USB-A→USB-Cケーブル
・袋
…もうちょっと言い方なかったかなあ…(
本体はこちら、今までのFusionシリーズと形に大差はない。
ただ、やっぱデカい。
側面に8段階の表示がある。
一応ケース的な袋が入っているが、一応付けてても光が見えることは見えるので、容量はまぁ見えるんじゃないだろうか。
5000と比較した
『PowerCore III Fusion 5000』と比較するとこんな感じ。
サイズとしては結構な大きさの変化はあると言っておいたほうが良いかもしれない。(まぁ容量二倍だからね…)
『PowerCore III Fusion 5000』でも、5000mAhのモバイルバッテリーとしては大きいわけだが、サイズは縦78×横71.5×厚み30(mm)である。
『PowerCore Fusion 10000』は、縦82×横82×厚み35(mm)であり、やはり全体的に大きい。
ただ、これでも以前から発売している『PowerCore Fusion Power Delivery』よりは小さいらしい。
デザイン的な差で言うと『PowerCore III Fusion 5000』ではバッテリーのインジケータはUSB等を刺す端子側にあり、4段階となっているのに対し、
今回の『PowerCore Fusion 10000』は、側面に8段階となっている。
初代『PowerCore Fusion 5000』も側面だったことを考えると、正当進化とも言えるのかもしれない。
質感もつるつるの5000とは異なり、マット感が強めなのが10000という感じだろうか。
明らかに重い
正直サイズに関してはよく頑張っている方だと思うのだが、一番ネックとなってきそうなのは重さの所である。
端的に言って重い。
277gもある。めちゃ重い。もう持った段階で「これは重い」と分かるレベルの重さ。
これが恐らくの最大の欠点。サイズは5000から少し大きくなった程度に収まっている気はするのだが、重さは明らかに体感としては大きな差がある事は念頭に置くべきである。
ちなみに5000は180gで、約100gの差がある。
ちなみに、筆者が持っている『Anker PowerCore 10000 PD』は195gである。
まぁこれは1000mAhの中でも軽量なモバイルバッテリーの一つだし、コンセントの機構とか考えると単純比較は出来ないが、それでもそれくらいの差はある。
現在発売中の『Anker PowerCore 10000 PD Redux』は公称192gである。
各種Fusionシリーズとの比較は以下の通り。
項目 | PowerCore Fusion 10000 | PowerCore III Fusion 5000 | PowerCore Fusion 5000 |
---|---|---|---|
バッテリー容量 | 9,700mAh | 4,850mAh | 5,000mAh |
出力ポート | USB-A:12W USB-C:最大20W |
USB-A:12W USB-C:最大18W |
USB-A×2:15W |
USB PD | ○ | ○ | – |
Quick Charge | ○ | ○ | – |
PowerIQ | ○(バージョン3.0 Gen2) | ○(バージョン3.0) | ○(バージョン1.0) |
低電流モード | ○ | ○ | – |
フル充電までの時間 | 約4時間 | 約2時間40分 | 約2時間40分 |
USBからの充電 | ✕ | ✕ | ○ |
カラー | ブラック/ホワイト | ホワイト | ブラック/ホワイト/レッド |
サイズ | 約82mmx82mmx35mm | 約78mmx71.5mmx30mm | 約72mmx70mmx31mm |
(幅×奥行き×高さ) | |||
重量 | 約278g(実測277g) | 約176g(実測177g) | 約189g |
公式税込価格 | 4,790円~ | 3,590円 | 2,899円 |
使ってみる
というわけで使ってみよう。
今回の10000では、PowerIQ 3.0(Gen2)の対応は変わらないが、PD性能が5000から微妙に良くなっていたりもする。
最大18Wが、最大20Wに上昇。
とは言うものの、最近は100Wまで行けてしまうものもあるし、せめて45W程度の能力が欲しかった所。
筆者はまだPDを使えるような機器をほぼ所持していないので、あまり関係ないと言えば関係ないのだが…
多少充電速度も上昇した上で、容量が二倍という形。
やはりアダプタとしても使用できるのは大きい。
アダプタとして充電し、出かける時は外してモバイルバッテリーとして使用するという形は、相変わらずの大きなメリットである。
言うなれば、これだけがメリットという人間もきっといるが、それが本当に大きいと思う。
ただ間違いなくこのサイズのバッテリーをズボンのポケットに入れる事は無理である。
正直5000の段階で入れられる感じではなかったので、カバンからコード出して…みたいな使い方が良いと思う。
急速充電器としても使えるのは良いのだが、相変わらずパススルー充電には非対応であり、充電機器が充電されてから、モバイルバッテリー側が充電される方式。
この方式だと、ちゃんとフル充電されるのがいつになるのかが割と不確定になるのでやめて欲しいのだが、ここは改善されず。
また『PowerCore III Fusion 5000』と同じく、USB-Cから充電することも出来ない。
まぁこれに関してはコンセント挿せばいい話なので、そんなに影響ないかなと思う。
筆者は5000も持っているので、この2つを上手く回していく事で、モバイルバッテリーの充電が高水準で保たれる方式でやっていけば良いのかなとか思いつつ。
最大Wである20Wを出すためにはUSB-CでPD対応であることが必要。
USB-Aでは10W出ない程度とか、2つ同時になると最大では充電できなかったりと色々と条件があるらしいので、この辺りも注意は必要だ。
また、今回も『低電圧モード』が付いている。
こちらはボタンを2秒押しor二度押しでインジケータが緑に点灯する。
Bluetooth機器など電圧を低く充電するべきな物に使う時にも重宝するはずだ。
コンセントでアダプタになり、外せばモバイルバッテリーというのはマジで楽。
これだけでも売れる理由としては十二分と言えるだろう。
フル充電に何時間かかるのか?
最後に、『Anker PowerCore Fusion 10000』を一度充電をすっからかんにして、充電完了するまでの時間を計測してみた。
充電時は、こういうぐるぐる回る感じの表示。
5000の場合は点滅するだけだったのだが、分かりやすくなっった。悪く言うのであれば、やかましくなったとも言うだろうが(
— \湾@おにじ㌠/ (@_oniji) 2021年4月29日
結果としては3時間50分程度の充電が必要だった。
18時30分から充電し、22時20分ごろくらいに充電できていた。
まぁ大体公称どおりだし、ちょっと早いくらいだった。
5000との挙動の違いは、充電が完了すると5000の場合は消灯するのだが、10000の場合ずっと点灯している事。
これ、アダプタとして使用しているときもずっと点灯しているので、これが良いんだかどうなんだか。
側面になった事もあって、寝る時とかにやかましいかもしれない。
〆
容量という不安を解決してくれる位の10000mAhとなった今回。
重さであったり、色々と細かく見れば欠点は見られるが、正当に進化してきた感じはある。
相変わらず痒いところに手が届く商品。
カバンに入れることが必須となる重さではあるのだが、それでもこの容量でこのシステムが使えるのは非常にいい。
今後としてはサイズと重さの小型化とか、PDのW数が増えるとかそういう進化になっていきそう。
理想まであともう少しという感じはあるが、間違いなく使えるモバイルバッテリーだ。
以上。