おにじと申します。
今回はガジェットレビュー。
クラウドファンディングとか、久しぶりにやったわ…(AVIOT TE-D01b以来のクラファン支援)
それだけ魅力的な機能が詰まっている充電器が出たので、早速届いたのを見てみよう。
今回はCIOの『NovaPort DUO 65W』が届いたので、見ていこう。
クラウドファンディングで3720万円以上を集めた注目製品
『NovaPort DUO 65W』はクラウドファンディングサイト『makuake』にて、37,213,500円という金額を集めた製品である。
CIOは大阪の充電器やモバイルバッテリーを販売しているメーカーで、クラウドファンディングで先行発売してから、一般発売する流れなのだが、今回はCIO史上での最高金額を集めたことに。
USB-Cポートを2つ搭載した充電器というのは、CIOにも、他のメーカーにも多数存在するが、何がここまでのクラウドファンディング達成率(12404%)となったのか?
開封して、製品の特徴を見ていこう。
開封
ということで、開封していこう。
いつものCIOの箱の感じ。クラファンのシールって統一なんだけど、箱が小さいから占領度が高いという。
右上に『Nova Intelligence』のロゴが。届いて初めてこのロゴを見た。『N』と『i』を模したロゴなんだろうなあ…(確実に見た瞬間にNinoxを思い出したのは筆者だけ)
これがかなり目玉の機能ですね。
こちらが本体。
同梱物は説明書とCIOの会社紹介カード。社長の中橋さんの直筆署名入っているパターンは初めて見た。
今回は黒を購入した。カラーは黒と白の二種類となっている。
非常に小さいという所がまず大きな特徴であるし、普通の充電器とは異なる外観という印象を受ける。
前述した通り、『NovaPort DUO 65W』はUSB-C端子を2つ搭載している。
ガジェットを色々と持ち歩いている人は、かなりUSB-Cへの転換が済んでいる人が多いのではないだろうか?そういう方にはおすすめできる製品となっている。
ポート部分はCIOのコーポレートカラーである紫があしらわれており、こういう所にもデザイン性というのが出ていると思う。(USB3.0を思い出す)
プラグは折りたたみ式となっており、収納するときに邪魔になったり、周りの製品を傷つけたりしないようになっている。
では、とりあえずスペックの表を確認しておこう。
製品名 | CIO NovaPort DUO 65W |
---|---|
サイズ | 52 x 41 x 28 mm |
重さ | 95g |
カラー | ブラック・ホワイト |
ポート | 2(USB Type-C x 2) |
最大出力 | 65W |
対応充電形式 | PD・PPS |
USB-C 出力(1ポート使用) | 5V 3A / 9V 3A / 12V 3A / 15V 3A / 20V 3.25A(最大65W) |
USB-C 出力(2ポート使用) | 45W + 20W / 30W + 30W / 20W + 20W(最大45W) ※ポート合計最大65W |
PPS出力 | 5.0V-11.0V 5.0A(最大55W) |
名前の通り、最大65Wの充電が可能なハイパワーなUSBPD充電器だ。
最近のCIO製品ではおなじみとなりつつある、表面にあるシボ加工。
キズや汚れが結構つきにくくなる印象があり、筆者は『NovaPort DUO 45W』も所持しているが(後で比較する)こちら適当にカバンに放り込んで使っているが、今のところ目立った汚れやキズというのはついていない。
こういう充電器やモバイルバッテリーというのは、だいたいツルツルしていたり、ゴム感があったりするのだが、そういうものではなく、結構高級感に近い物があると思う。
一眼レフとまではいかないとは思うが、それに近い雰囲気を出せている。
CIOロゴはアルミプレートで実装されており、これまた高級感が出てる。
製品のコストパフォーマンスの割に、外観がかなりしっかりしている感じがある。
サイズ感がどれくらいか?という所で、筆者が持っている充電器と比較してみよう。
当ブログでも紹介した、65Wとしてはかなり小型化された『Anker NanoⅡ 65W』。
こちらもかなり小さいのだが、比較してみるとこんな感じ。
『NovaPort DUO 65W』が52 x 41 x 28 mm、『NanoⅡ 65W』が44 × 42 × 36 mmとなっている。
『NovaPort DUO』は2ポートで、『NanoⅡ』は1ポートであることを考えると、『NovaPort DUO 65W』の小ささがよく分かる。
ポートの方を見ると、幅という所では完全にCIOの方に分があることが分かる。
CIO製品は、コンセントでの他との干渉を考えられており、大体28mmとなっていることもあり、この差がある。
本当に小さいのがよく分かる。
では、同じ製品シリーズの『NovaPort DUO 45W』と比較してみるとどうだろうか。
『NovaPort DUO 65W』が52 x 41 x 28 mm、『NovaPort DUO 45W』が45 x 36 x 28 mmとなっており、やはり全体的に45Wと比べると大きくはある。
ちょっと大ぶりに、のっぽになった感じだが、そもそも45Wめちゃ小さいので、65Wになってこのサイズ感で収まっているんだ…とも言える。
使ってみる・機能紹介
では使用してみよう。
『NovaPort DUO 65W』はその名前の通り、最大65Wでの充電が可能。
大半のUSBPD充電が可能な機器に対して、充電が可能。
65Wなので、かなりのPCが最速で充電できるはず。
PPSにも対応しているので、Android端末の超急速充電、超急速充電2.0にも対応している。
仕様を確認しておこう。今回からAVHzY CT-3を使用して、USB-CのPD仕様を確認していこう。
PD仕様は以下の通り。
5.00V 3.00A
9.00V 3.00A
12.00V 3.00A
15.00V 3.00A
20.00V 3.25A
公式仕様通り、65Wまで対応。
3.3-11.0V 5.00A(PPS)
PPSも公式仕様通りの55Wとなっている。
『NovaPort DUO 65W』の最大の特徴は、二台同時充電にある。
これまでのUSB-CのPD対応充電器というのは、複数ポートあった場合、各ポートの振り分けが固定化されていることが当たり前だった。
これまでのCIO製品も、説明書などに仕様が掲載されていて、割り振りが固定されている状態だった。
だいたい上から強くて下が弱い仕様がほとんど。
ただ、今回の『NovaPort DUO 65W』は、そうではない。
新技術である『Nova Intelligence』を搭載しており、接続した機器で出力が自動で変更される、自動振り分け機能を搭載しているのである。
例えば、当ブログで紹介した『Anker PowerCore III Elite 25600 87W』を単独で充電した場合は65Wフルで充電となるが、
ここにiPhoneを接続すると、45Wに自動で振り分けされる。iPhoneには20Wが分配される仕様。
これがiPhone同士だと20W-20Wに分配されたり、
Macbook同士だと30W-30Wに分配されたりするので、差す所を気にせずに出来るだけ最速で充電できるというものになっている。
これは、『NovaPort DUO 65W』の中で電圧を変更して、適切な出力を出しているらしい。
これで、接続する場所や、充電する機器の組み合わせを考えることなく充電することが可能なのである。
これは画期的な機能であり、ここが一番の特徴。というかこういうのってなんでなかったんだろう?って思うくらい必要な機能だとも思うんだけどね…
Nova Intelligence、相性問題が多く発生しそうかも?
という機能はマジで神だとは思うのだが、やっぱりこういうのって相性問題がめっちゃ増えるんですよね。
機器を認識して、充電器側で変更するという手法を取っているということは、その認識する時に何かしらガバるとちゃんと充電できない…ということになる。
例えば、筆者のクソザコ中華サブPC(価格の割には普通に使えてるんだよ?)『CHUWI Corebook Pro』さんは、充電がめちゃくちゃガバっている。
単独でさえ充電してくれないときがあるくらい。
二台同時充電になると、0W台の充電になったり、全く充電しなかったりする。
これはこのPC側が充電器側に教えている情報がガバっている気はする。
ただ、CIO製品でもMagSafeモバイルバッテリー『CIO-MB20W-5000-MAS』も二台同時充電だとガバっている。
やっぱ動作狂ってるなあ pic.twitter.com/HN7hfDYKKf
— \惑@おにじ/ (@_oniji) 2022年5月25日
充電を開始しようとしてやめる、という動作を永遠と繰り返している。
Nova Intelligence、割と機器接続に対して適切な出力を出す際に悩む時が機器によってはあるようで、これは前のCIO製品からそうだった気がするが、例えばニンテンドースイッチに関しても、完全放電しているとめちゃくちゃ充電開始に悩んでいる。
開始して、やめて、を繰り返す。ちゃんと起動している状態だと何の問題もなく充電するんだが…
有名所の製品に関しては基本的に問題なく二台同時充電でも動作しているのだが、同じCIO製品であっても二台同時充電に相性問題があるように思われる。
こちら、単純に全く充電できない場合が多いので、これどうにかならんかねえって感じ。
ちゃんと動作した時はめちゃくちゃ良いんだけど、動作しないと全く充電できなくなっちゃうから……
とりあえず筆者が持っているものでの動作は以下の通り。
・Anker PowerCoreⅢ Elite 26K 87W ◯ →問題なく動作しました。
・CIO MagSafeモバイルバッテリー ×→二台同時充電にて、正しく動作しません。動画掲載してます。 https://twitter.com/_oniji/status/1529340049879228416?s=20&t=WdUd307iTXLhx-CvYTnfFw
・CHUWI Corebook Pro × →二台同時充電にて、正しく動作しません。0Wとなったり、全く通電していなかったりするようです。単独充電でも動作しない場合があります。
・ニンテンドースイッチ △?→基本的に問題なく動作していますが、ニンテンドースイッチが完全放電して、0%からの充電となった場合、上記のMagSafeモバイルバッテリーに似た、充電と非充電を繰り返す動作をしている気がします。また完全放電したら確認してみます。
・iPhone13 mini ◯ →問題なく動作しました。
・Logicool MX ANYWHERE3 ◯ →問題なく動作しました。
・SONY WF-1000XM4 ◯ →問題なく動作しました。
・SONY WH-1000XM3 ◯ →問題なく動作しました。
・SONY ウォークマン(A100) ◯ →問題なく動作しました。
・Amazon FireHD8 ◯→問題なく動作しました。
なんか接続する順番とかな気はする。
製品の挿す順番で給電する場合と、なんかUSB接続的なものになっちゃってる感じと、そういう挙動が見えるので。
この挙動、同時充電時に起きがちなんだけど、単独でもたまに起きるので、安定性ってのが心配。
一応これはCIOさん側にもメールでご連絡してるんだけど、まだ返信が来ていないので、これが筆者が持っているNovaPortが不良品を引いてるのか、何か原因があるのかはまだ分からない。
ご返信が来たら、追記しようかな…と思ってる。
やっぱり発熱は凄いよ
小型PD充電器の宿命なのは、発熱問題。
やっぱり発熱は凄いする。特に65Wの最大の出力をしている時はかなり熱くなっている。
これはAnkerの充電器など、他のメーカーのやつでもそうなので、仕様上どうしようもない所ではありそう。
CIOとしても中の樹脂の仕様変更を何度か行っており、ゴーサインが出たものなので、発熱していても問題はないと思う。
それにしてもめっちゃ熱いけどね。NanoⅡ 65Wを超える熱さになるときもある。
高出力で小型化するということは、それだけ熱がこもりやすいという事。排熱関係に関してはしっかり行っている(シリコンとか詰めて)みたいだが、それで熱が出るのは小型高出力PD充電器の一種の宿命とも言えると思う。
〆
非常に小さいのにも関わらず、2ポート、そして65Wという大半のUSBPD機器を網羅できるハイパワーな出力を持っている『NovaPort DUO 65W』。
あらゆる製品をコレ1つで充電できる、同時充電したいという人にはかなりおすすめできる製品。
Nova Intelligenceは画期的であり、自動配分してくれることで、スマホタブレットの同時充電でも最大限の急速充電が可能。PCにも使える。
ただ、まだ相性問題とかがありそうなので、このあたりは動作に関してちょっとチェックは必要かも。
デザイン性も高くて、所有しているという雰囲気を演出してくれるまである。
色々と他にない事をして「あったらいいな」を実現しようとしてくれるCIO。
実際結構困難があったり、出たときに仕様が…!みたいなときもなくはないんだけど、その挑戦してくれる姿勢が好き。(だからNova Intelligenceの動作のこともメールで報告しているw)
一般発売になったら、また売れそうな充電器だ。
派生商品やたらある。
以上。