おにじと申します。
今回は、ガジェットレビュー。
以前、『Kamvas Pro 13(2.5K)』をレビューさせて頂いたHUIONさん。
そのHUIONさんから、また違う液タブの方を頂いたので、今回はそちらをレビューしていく。
今回レビューするのは『Kamvas 16(2021)』。
結構大きな画面サイズでありながら、コストパフォーマンスにも優れていそうな本商品。どのような製品に仕上がっているのか、確認していこうと思う。
開封
ということで、開封。
前回のは黒い箱だったのだが、今回は白。
ProかProじゃないかで色が違うのかも。ただ表示代は基本的に大差はない感じ。
裏面には内容物と接続に伴う説明とかが簡単に記載されている。
開けてみよう。
中身は以下の通りとなっている。
・Kamvas Pro 16本体
・スタンド
・ペン本体
・ペンホルダー(ペン先クリップ・替え芯がある)
・ケーブル×4
・グローブ
・クリーニングクロス
・説明書
この辺りは以前レビューした『Kamvas Pro 13(2.5K)』と大きな差はない感じだと思う。
折りたたみ式のスタンドは、入ってるのと入ってないのがある。
それで価格差があるので、必要かどうかによって選択することが可能だ。
ケーブルが非常に多いのは、あらゆる選択肢に対応するためって感じ。
まぁ接続には、USB-C to USB-Cケーブルか、3-in-2ケーブルを使う。
あとは延長ケーブルと、電源ケーブル。オプションって感じ。
ペンは最新のPW517がこちらにも採用。
太くて握りやすい感じは、ペンタブのペンって感じがする。(XP-PENとかは細いからね)
こちらは今使っている『Kamvas Pro 13(2.5K)』で使用しているが、沈み込みとかも少ないし、感覚としてはいい感じだった。
ペンホルダーも付属している。ここにクリップや替芯がある。
2本指グローブとかもあるし、これだけ買っておけばとりあえず必要なものは全て揃うって感じである。
外観チェック
では、本体の方を見ていこう。
こちらはブルーとブラックの二種類のカラーラインナップで、今回は黒が来た。
こちら、画面占有率結構高めな気がする。まぁ前のほどじゃないけど。
まぁキー類が結構端っこってこともあるのかな。
ショートカットキーは10個もある。
サイズが大きいから、こういう所の規模も大きいってか。
上には電源ボタンがある。結構分かりやすいところにあるね。
ボタンタイプで、カチカチとしか感覚が結構しっかりとある。
サイドの方を見ていこう。
左側。こちらにUSB-C端子が2つ。
3-in-1ケーブルと、USB-Cケーブルの接続位置は違うので注意。
裏面はこんな感じ。
まぁシンプルなプラスチックの四隅にゴムの滑り止めって感じ。
まぁ一般的な液晶タブレットとそんな違いはないと思う。
スペックは以下の通り。
製品名 | Kamvas 16(2021) |
---|---|
解像度 | 1920 x 1080(16:9) |
LCDタイプ | IPS |
アンチグレアガラス | マットタイプアンチグレアフィルム |
フルラミネーション | フルラミネーション |
コントラスト比 | 1000:1 |
輝度 | 220cd/m2 |
応答時間 | 25ms |
視野角 | 89°/89°(H)/89°/89°(V) (Typ.)(CR>10) |
色域 | 120% sRGB |
表示色 | 16.7M(8bit) |
色 | コスモブラック,トワイライトブルー |
外形寸法 | 423.52 x 253 x 12mm |
アクティブエリア | 344.16 x 193.59mm |
質量 | 1.26Kg |
インターフェース | USB-C, Full-Featured USB-C |
使ってみた
では実際に使用していく。
液晶タブレット、最近は色々と使っているわけだが、まぁとにかく接続が楽になっていることがデカいと言うか。
USB-C一本で接続出来るのが楽。
また、この製品はケーブル付属してきているので、端子の形は同じでも、仕様がバラバラで詳しくない人間からするとわけわからん!ってなりそうなUSB-Cのケーブル要素は、とりあえず付属使っておけば大丈夫!といえる。(というかUSB-Cの規格がガチでややこしすぎるので)
ま、どっちにしろPC側が対応しているかは見ないとダメなんだけどね。
スタンドは今回はまた微妙に違ったが、ツメ固定で多段階には可能だけど、無段階ではないのでって感じ。筆者は前回のスタンドより、今回のスタンドのほうが好きかな。
動作させるには、ドライバが必要である。
https://www.huion.com/jp/download?model=78
↑この辺から落とそう。
他社のドライバが入っているとうまく動作しない場合があるので注意。
ドライバソフト側の設定をざっくり見ていこう。
ショートカットキー設定。
色々な動作をキーに設定可能だ。
作業領域。
これマルチディスプレイとかだとそっちじゃねえよ案件があったりするので、そういうのを確認出来る。
キャリブレーションもここから可能となっている。
ペン設定。
ボタンが付いてるので、ここの設定。
さっきのショートカットの設定と大差はない。
筆圧感度設定。
こういう斜めのラインを弄って変更できる。まぁこれも見慣れた設定。
右側で簡単に筆圧感度を確かめることができる。
こちらにはOSDメニューがある。
真ん中のボタン2つを長押しすると出てくる。
HUION、結構OSDが入っているの多いんだなあって。
ディスプレイの明るさやコントラストとか、色温度とかそういうのを本体側で設定が可能になっている。
ってことで、使った感想を。
筆者は絵よりもトレースとか、そういうので液タブをよく使用しているので、今回もその用途で使った感想になる。
そういうのにも結構使えるんですよねえ、液タブ。
つけてみた感じはこんな感じ。
解像度は一般的なフルHDとなっている。
16インチなので、これまでレビューしてきた製品より大きいので、デカいなあと思った。
もっとデカいのあるのは知ってるけど。
パッと見た感じの画質とかは綺麗な印象。一般的とは言え。
色の発色がいい感じだなと思った。ここはsRGB120%とか言う、網羅しまくっている色域のおかげなんだろうか。
真ん中のボタン2つを長押しして、OSDを表示出来る。
操作方法のボタンを覚えないといけないが、普通に色とか色々と設定が本体で可能なのは良いポイントなのではないだろうか。
まずまぁいつも通り、とりあえず線とかを描いて、視差とか、ペンの使い心地などをチェックしてみよう。
もうフルラミネーションディスプレイは当たり前となりつつある液晶タブレット。
こちらも勿論対応しており、視差という所はどこで描いても感じにくい印象だ。
サイズが大きいと感じやすいんだけどね。
感圧がどうかとかをわかりやすくするために太く描いてみたり、線のブレが起きやすい斜めに描いてみたりもしてみた。
入りや抜きがしっかりと出ていると思う。
どうしてもブレやすい斜めだが、こちらは優秀じゃないかなあ。揺れないってことはないけど、もっと揺れる製品はあるはずなので。
ペンに関しては、以前レビューしたペンと同じなのだが、コレ気に入っている。
太さとかもちょうどいいってのもあるのだが、沈み込みが少ないのが、描きやすさを非常に感じるというか。
描いていて違和感を感じにくいって大事な要素だと思う。それがこのペンにはある。
だから良いものだとおもうのよ。
あとペン立てが良い。これ替えの芯も入ってるし。こういうのついてると置き場所をちゃんと決めれるから。
ということで、毎度おなじみのIllustratorでのトレス作業で使用。
こういうのこそ視差が少ないに越したことがないやつだから、割と検証にはなってる気がする。
使っている感じ、まず画面領域が広いっていうのは正義ではあると思った。
なんだかんだ情報量が違うんだよなあっていう。
フルHDではあるので、今までレビューしてきた製品の中でも普通なんだけど、拡大した時とかのドット感とかは感じにくくなっている気がする。
あと、今回はアンチグレアフィルムな訳だが、これの描き心地も悪くないし、ギラツキも感じにくいのがいいなと。
画面がデカいと、作業範囲が当たり前だが広くなる。恩恵を感じられると思うぞ。
今回もトレスにそこそこ時間をかけてたけど、それで熱を凄い持つとかそんなこともなく、長時間の動作に関しても問題は感じなさそう。
HUIONはこのペンになってから評価が上がってるみたいだけど、実際描いてる感じ良いし、本体側の性能もいいかなって。
筆者はそこまでわかってるわけじゃないけど、OSDとかで調整出来るのとかも特徴だと思うし、そういう所でこだわりを持ちたい人が、調整できる手段があるっていうのは良いと思う。
〆
ということで今回は『Kamvas 16(2021)』をレビューした。
ちょっと大きめのサイズの液タブだったが、軽量で、画面サイズの割にはコンパクト。
視差という所も少ないし、十分な性能を持っている。
ペンがやっぱり好みかなって思う。持ちやすいし、ちゃんとゴムで覆われてるから、そんなに指が痛くなりにくかったりするし。
色域とかの性能も申し分ないし、選択肢としては十分なものであろう。
まぁラインナップが分かりにくいとかはあるんだけど、スタンド尽きでも4万円台で買えるのはコスパが良さそう。
気になる方はぜひチェックしてみて欲しい製品だ。
以上。