ちゃろちゃろ、おにじです(投げやり)
ちょっと前発表された、KeyとアニプレとP.A.WORKSの新作アニメ、
『神様になった日』。
Angel Beats!から10年、Charlotteから5年。
麻枝准の原点回帰。ということらしい。
それでもって、公式HPには、
『背水の陣です』
『失敗したら、Keyというブランドが失墜しかねません』
という麻枝准当人の文字も並んでいる。
5年毎に制作されるオリジナルKeyアニメとして、相当な気合が入っているのと、やたらと『麻枝准』個人を推している印象が強い。
ニコニコチャンネルまで作ったり、特設サイトを作ったり…その気合の入りようは2017年から企画され2年半(まぁほぼ3年)経っているというその制作期間の長さからも、考えられる所がある。
そんな『神様になった日』の特番がTOKYOMXとは言え、20時30分から放送されたらしい。(筆者は思いっきり大阪にいるので見れたわけではない)
明らかに気合が入っている今作のメインヒロインひな役の声優がここで初お披露目だった訳である。
元々から予告の時点で、筆者は『佐倉綾音か上田麗奈』という仮説は立てていた。
【特番予告映像】
— 神様になった日&Charlotte&AB!公式アカウント (@kamisama_Ch_AB) 2020年5月16日
5月24日(日)20時30分より、TOKYO MXにて『新作アニメ「神様になった日」プロローグ特番~Keyと麻枝 准による感動のキセキ~』放送!
「神様になった日」の実現に至るKeyと麻枝 准を追ったドキュメント。
番組内で監督、ヒロイン役のキャスト初解禁!
お楽しみに!#神様になった日 pic.twitter.com/YF3jVploFD
が、実際にマジで佐倉綾音だと発表された時に、正直めちゃくちゃ落胆と呆れが正直生まれてしまったので、
とりあえずその感情の丈をただなんとなく書き連ねるだけのブログ……にはしたくないので、
一応なんでそうなの?っていう理由を述べる感じで、ただの薄っぺらいクソみたいな誰がこんなの見て得するんだみたいなお気持ち表明にはならない記事にしたい。(したかった)
まぁ、こういう思っていることを言うことを全て『お気持ち表明』という分類にする現代がそれなりにクソなのだが。
…と思っていたのだが、結局感情面の話がどうしても強めになってしまった事もあり、多分ただのお気持ち表明っぽくなってしまった。自分の文才の無さを恨みたいと思う。
前提として、いつもこのブログを読んでくれているような非常にありがたい(けど物好きでもあるような気もする)方以外に説明しておくと、筆者はエロゲもうちょっとで一年のクッソにわかである。
しかも、Key作品なんてまだやったことがない。
『Summer Pockets REFLECTION BLUE』は、無印サマポケの内容が入っている状態でのアレであれば、是非に購入してプレイしようとは思ってはいるが、Key作品はやったことはない。
Keyのアニメは『Angel Beats!』は、Abemaで一挙放送した時にクッソ眠くなりながらなんとなく見たとか、
『リトルバスターズ』は1秒も見ていないとか、
『Charlotte』は一応ちゃんと見たとか、マジでそんな程度の人間が言うことである。
だからこそ、Keyが本当に好きで、『神様になった日』に好印象を抱いている方には大変申し訳無い記事となると思う。
しかし、まぁ筆者も20過ぎの癖に6年以上は声優オタクをしてしまっている残念な人間なので、だからこそ「おいおい」と思う所がちょっと多いので、書くだけ書かせて欲しい。
あんまりこういうの書くと印象が悪くなる気がして嫌なのだが、だからといって思ってること言わないような八方美人になりたいわけでもない。
ただただ薄っぺらいお気持ち表明になるからやめておこう…という良心が働くような物なら良かったのだが、普通に"ツッコめてしまう物”が多すぎたので記事にしたい欲が上回ってしまった。
スルースキルが本当は欲しい。
この筆者の前提条件の元、今回の記事を読んでほしく思う。
これは筆者の嫌いな『主張するくせにやたらと保険をかける』のとは別物だと思いたいのだが…
連投された佐倉綾音
Keyのアニメを知っている人なら一瞬で理解出来ることだと思うが、
佐倉は5年前の結構良さげだったのに、最後の2話辺りの展開がクソみたいに投げやりな終わらせ方で評価が最終的に微妙になってしまった感が強い『Charlotte』の友利奈緒役を演じていた、メインヒロイン経験者声優である。
そのため、今回の『神様になった日』では連投という形となった。
この"連投"という部分が一部のファンとオタクの間で否定的な声が上がっており、かく言う筆者もその一人である。
なぜ、佐倉綾音が連投されることに関してそこまでの嫌悪感を抱いているのかを、ちゃんとしっかり説明したいきたい。
声優市場的状況
エロゲをやり始めて1年というニワカが偉そうな事は言えないが、
エロゲという媒体の声優って大手のエロゲ会社になってくると割と"お気に入り"というか"いつもの"が存在して、連投される場合も少なくないのは事実だと思う。
まぁとは言え、エロゲ入りたての人間が大好きなゆずソフトとSAGA PLANETSでは、割と連投される事も多いゆずと、意外と連投傾向が少ないサガプラと、メーカー毎の差異は存在するのだが。
【ゆずソフト声優一覧】
— \豹@おにじ㌠/ (@_oniji) 2019年11月20日
『喫茶ステラと死神の蝶』の全女性声優陣系が確定したので、更新。
カウントダウンでネタにされた継続夏和小。
4コマでネタにされた麻倉亞恋。
音来内麗は、どっかの国の米がどうのの人!
サブの木之みきは恐らくコールド!チャイナ!ラーメンデイ!#喫茶ステラ #ゆずソフト pic.twitter.com/wjEgQZW5hA
【SAGAPLANETS 最新作 かけぬけ★青春スパーキング! 声優発表】
— \豹@おにじ㌠/ (@_oniji) 2020年5月7日
サガプラさん、5/7にかけぬけの声優を発表。
水桃もな、丸葉沙綾、左利ぴんくって誰だ。
澤田なつ、上原あおいはカルマルカ以来の登場。
てかスタッフもカルマルカだし。
かけぬけ★青春スパーキングは8月28日発売。#かけぬけ #sagapla pic.twitter.com/YbzCs5vA38
筆者こういうの作るの好きらしいね。
そういう意味では一概には言えないが、そうであってもそうでなくとも、割と見かける声優というのは限られる物である。(名義が多くある声優とかは置いておいて)
これはやはりエロゲという媒体をやる声優というのは決して多いとは言えず、市場が小さいというのも大きい。
現に昨年のエロゲで最も多く出たと誰かが調べた奴では花澤さくら(花澤香菜ではない)と、飴川紫乃は22回も出演している。
【2019年エロゲ声優出演数ランキング、勝手に調べてみた】
— みどまど (@MidMadFAT) 2020年4月28日
ErogameScape -エロゲー批評空間-様の情報をもとに算出しました。
集計表も公開いたしますので、詳細の検証等にどうぞお役立てください。https://t.co/dSAsHPyYjO
何らかの疑義やご指摘はFF内外問いませんのでお知らせ頂けますと幸いです。 pic.twitter.com/CWsUYE4s3o
しかし、一般的な声優はそういう事はない。
むしろ、声優過多レベルで声優が居まくっており、『このキャラならこの人』みたいな、声優を最早声優として使えないレベルでの分業化を始められてしまうくらいには声優が多い。
そんな世の中において、今更佐倉綾音を連投する理由が、正直見つからない。
もっとアレな声優ならまだ分かるが、よりによって佐倉綾音の連投は、今クッソ広がってる声優市場において、それこそ5年遅れているまである。
佐倉綾音は連投が効くタイプではない
アイムエンタープライズに所属する佐倉綾音は、事務所を飛び越えて日本において絶頂の人気を持っている声優の一人である。
筆者個人としても、本格的に声優オタクへの道を開いた作品である『ビビッドレッド・オペレーション』の主人公一色あかね役である事もあり、ある程度の思い入れは今でも一応は存在する声優である。(なおビビオペで扉を開けた理由は村川梨衣ではある。あと、ビビオペの脚本の出来は酷い。オリジナル作品で吉野弘幸を脚本にしてはいけない。)
死ぬほど売れている彼女だが、彼女の特徴と言えば特徴的な声の面が大きい。
そんでもって、彼女は声幅があるタイプではない。
…いや、ないだろ。ないって同意して欲しい。
これをあるにされると話が出来ない。
そりゃ伊藤美来とか、麻倉ももとか、それこそ小倉唯よりは多少なりともマシかもしれないが、佐倉綾音も別にあるわけでは無い。
ある訳ではないから、この連投は単純にない。
一応佐倉綾音を最大限フォローしておくと、『Charlotte』の友利奈緒は、筆者的には佐倉綾音史上で最高の演技をしているキャラクターだと今でも思っている。
ある程度本来の『佐倉綾音』を忘れさせた上で、特に叫びの面や、感情において声優オタク特有の偉そうな言葉を使用すれば、
「やれば出来るじゃん」と思わせたその演技は、佐倉綾音の瞬間最大風速であり、アレが筆者的には佐倉綾音の頂点であると考えている。
考えているからこそ、この連投はない。
何故か。
佐倉綾音に友利奈緒以上の演技を求める事はそもそも困難である所が一つ。
佐倉綾音には演技幅は別にないので、万が一佐倉綾音が友利奈緒級の演技を行えたとしても、結局友利奈緒がチラつく可能性がそこそこ高いのが二つだ。
まぁ一つ目に関しては、筆者の佐倉綾音に対する評価がそれ程高くない所が強いのだろうが(晩年の守備も出来なくなってしまい、選球眼以外のすべてを失った鳥谷敬と近い目で見ている)(筆者は全く鳥谷敬を評価していない)(この文章要らない)
二つ目に関しては、ある程度の人間には納得して貰えるはずと信じたい。
本当に超絶有能な声優は、同じ声優であっても全く違うところから声を引っ張ってくるようなバケモンなわけだが、
佐倉綾音はそういう意味でのバケモンの範囲内には全然入っていないので、そんな事は断じてないと今ここでハッキリ言えるくらいには懸念点である。
一応このキャラはオーディションを行い決定され、「佐倉綾音とは気づかなかった」とチャンネル会員限定の放送で言ったとか言うツイートを見たが、
佐倉綾音のような特徴的な声を持っている声優の声なんて、
ど素人と筆者でも、世間的にも「あっこれあやねるだ」って分かるのが普通だと信じたいし(まぁダウナーな声を出すだけで声が全然違う!と評価するような世の中だからそうじゃない人間も一定数は存在するのだろうが)
ましてや『Charlotte』で一緒に仕事をしている人間なのだから(後述するが監督もCharlotteと同じ)
「普通気付くでしょ」と単純に思ってしまうし、
申し訳ないが一瞬でも「耳大丈夫か?」と思ってしまった。本当に申し訳ないが。
佐倉綾音の高音は消費期限が迫っている
とはいえ、「今回のキャラクターは友利奈緒と違って声が高そうじゃないか!」と言われそうだが、その高音も明らかに問題である。
確かに佐倉綾音の演じるキャラクターというのは、可愛いとか、高音とか、そういうのが多いのだが、ここ1、2年で急速にその高音が劣化してきているように感じる。
元々からキャラクターソング等を歌う際は「高音キツそうやなあ…」と思う事はあり、常々「佐倉綾音に高音の歌を歌わせるんじゃない(主にバンドリに向けて)」と言い続けてきていたが、
その高音のキツさがもう演技にだいぶ来ている。
そう言った意味では佐倉綾音の高音が死ぬ前に1秒でも早くごちうさは畳むべきだと思っているところまである。どんどんキツくなっている。
今回のキャラクターはロリで、割とちゃんと高音側のキャラクターであるという風に放送の動画を見た際に感じた。
この声はもう佐倉綾音にはキツくてしゃーないと思うのだが、なんかこれで行くらしいから、尚のこと「えぇ…」という気持ちになってくる。
彼女の高音は最早賞味期限はもう切れているまである。
もうそこそこ目に見える所に、消費期限が迫っていると思うのだが…
最近の佐倉綾音はまぁ「ちぇるーん」とかは高いが、割と低音側に『シンカリオン』やり出した辺りから移行してきており、
現に低音の方が声も張れているし、キツくなさそうだし、単純に演技として良い感じで、この移行は佐倉綾音が生き残っていく、良い演技をしていく中で良い判断だと筆者は考えている。
そんな移行をバリバリしている中で、もう十分3年前から高音キツそうだったのに、ここでこのキャラで佐倉綾音は悪いが個人としてはセンスを感じない。
原点回帰・背水の陣とは
今回の『神様になった日』は、発表された時からやたらと
『原点回帰』『失敗したらブランド失墜』『背水の陣』と
色々と「本気ですよ今回は!!」感が強かった。
そもそも、『失敗したらブランド失墜』とか、『背水の陣』とか言う言葉は、
現在延期中のスマホRPG、『Heaven Burns Red』が発表された昨年11月の麻枝准のコメントにも、
『Keyというブランドが生き残る為の希望』と書いてあったので、
見た時に「どっちが背水の陣なのかさっぱりわっかんねえな」と何か嫌な予感はしたのだが。
神様になった日はKeyの背水の陣で、失敗したらブランドが失墜しかねなくて
— \豹@おにじ㌠/ (@_oniji) 2020年5月10日
Heaven Burns RedはKeyというゲームブランドが生き残るための希望なのか、なるほど、分からん。#KeyアニプレPA新企画発表 #神様になった日 #ヘブバン pic.twitter.com/w8azM6If2P
まぁとりあえずそれは一旦置いておいて、今回はやたらと『麻枝准』という部分もそうだが、
『原点回帰』を主張してきていた。
それで、蓋を開けてみると監督は『Charlotte』の浅井義之だし、
ヒロインは『Charlotte』の佐倉綾音だった訳で、全然原点回帰している感じがない。
むしろ『5年間一歩も動きませんでした』って言われた方が文字面だけを見れば納得出来るまであるだろう。
勿論、麻枝准のコメントにある通り、話としての『原点回帰』という部分があるのは理解しているし、麻枝准当人が『原点回帰』しているのかもしれないが、それだけだと弱くない?という感じしかない。
そもそも今のアニメ業界は最早スタッフや声優という面でも視聴するか否かを決められるような時代だ。
前作から5年経過して、監督とヒロインは据え置きです!
と言われても「代わり映えがしない」の一言で済まされるだけである。
アレだけ原点回帰やら、新しい時代やらそういう文字を使っていたのに、
重要な要素が前作から据え置きという状況で、『原点回帰』という言葉を使われても、『原点回帰』感があまりにもない。
せめて『Charlotte』がめちゃくちゃ名作!!とかだったらまだ許されたかもしれないが、
『Charlotte』は終盤に近づくにつれて「これどうやって締めるんだよ尺ねえぞ」という不安が押し寄せてきた上に、マジで尺が無く終わったという"実績"が存在するので、
『据置で安心!』とか言えるような状況じゃないのである。
別に、『原点回帰』だからと言って、『Angel Beats!』のスタッフを使えとか、花澤香菜を呼んでこいとかそういう事を言いたい訳では無かった。
無かったのだが、いざ蓋を開けてスタッフとヒロインが据置と言われると、「それだったらAngel Beats!まで戻った方がまだマシだよ」という声が出ても何らおかしいとは言えないのではないだろうか?
まぁとにかく、『背水の陣』とか言っておきながら、核となる要素の監督とメインヒロインは前作を流用します!と言われたら、
そんな大した変更じゃねえな…みたいになってしまう。
Intel CPUがこの前10000番代になったけど、プロセスルールは前と変わらず14nmで、大した性能アップなんてほぼせずにAMD Ryzenにボロ負けしているような物である。(この例え分かる人間殆どいねえわ)(なおintelは14nmプロセスを22年まで変えない模様)
まぁ簡単に言えば「食える味がある程度想定できてしまう」みたいなもんだ。
最後に
まぁあそこまでめちゃくちゃ盛り上がっていたKey新作アニメが、監督とメインヒロイン声優開けるだけで
・代わり映えしない
・キャラと合っていない
・連投する意味がない
とかボロクソ言ってる人間がそれなりに散見されるような状態になったのは、マジで今のアニメ界の傾向(スタッフや声優選択の時点で戦いが始まっている)を感じる訳だが、
まぁ単純に今の佐倉綾音の高音には社運もかけられないし、背水の陣も出来ないだろと筆者は思ってしまっている。(今佐倉を使うなら低音だろ!!という個人的な意見を含む)
勿論、人気声優である佐倉綾音の起用によって一般層というかまぁ上っ面だけかじっているような人間は食いついてくれるだろうし、
Keyと麻枝准が好きな人間はなんだかんだ言ってどうせ見るだろうから、戦略的には間違ってないのかもしれないが、
それに対してのリスクがあまりにもデカすぎるというか、
花澤香菜を呼んでくるリスクを1とするなら、
佐倉綾音を連投させるリスクは100位ありそうなもんだが、どうなるんだろうか。
まぁ筆者的には
「佐倉さんとは分かりませんでした」とどうも会員限定放送で言った点が一番納得できないというか、「は?」ポイントなのだが。
佐倉綾音の声とか日本で最も分かりやすい女性声優の声の一つだろ。
本気で言ってるなら業界全体を心配するまであるぞ。ある意味で納得はするけど。
佐倉に今一番やらせるべきなのは少年声チックのタイプなんだよなあ…という佐倉へのフォローを最後にしておくけども。
以上。