おにじと申します。
名鑑シリーズ。
2年書いてなかったらしく。アレそんなに書いてなかったっけ?ってなった。
思えばあの頃から長谷川と佐伯をダブルで推していた訳で。(正確にはもうちょい前からだけど)
そこはちょっとだけ誇っても良い気はする。ただのオタクなので、誇るものなんてなにもないんだけど。
佐伯伊織
オーディション・養成所・事務所遍歴
WE LOVE ポップンミュージック みんなでつくって20 ~アーティストはキミだっ!~ 採用
P's Voice Artist School(第二期生)
→スワロウ(準所属)
→スワロウ(正所属)
生年月日 : 1994年7月22日
デビュー : 2017年(声優) / 2012年(歌手、NU-KO名義)
出身:神奈川県
査定
演技力:C
演技幅:C
歌唱力:B
キャラソン力:C
トーク力:C
実績:C
過激派的将来性:B
元を辿れば異色の経歴。その経歴が示すとも言える堅実な能力の高さ。
そして、スワロウにおけるエースとなってきた。それが佐伯伊織だろう。
彼女の話をするにおいて、やはり歌手『NU-KO』としての経歴を語らないわけにはいかないだろう。
2012年に開催された『WE LOVE ポップンミュージック みんなでつくって20 ~アーティストはキミだっ!~』のボーカル部門において、当時17歳という若さでこれに合格。
これによって、歌手『NU-KO』としての歌唱が始まる。
BEMANIシリーズ、ポップンミュージック等、KONAMI系音ゲーにおいて、多くの楽曲で歌唱を担当。
BEMANI系イベントや、ライブに出演し、ユーロビート等のCDなど様々な活動をしていた。
2015年から稼働した『オトカ♡ガール』では、うたのおねえさんとして、全楽曲を歌唱。
最初は歌っている人が発表されていなかったりしたらしいが、全部NU-KO歌唱というなんかおかしなことをしている。
NU-KOとしての実績は、各所に現れていたし、現状のそうであろう。(NU-KOの活動も普通に続いているので)
そんな中で、佐伯は声優としてのキャリアもスタートさせていく。
ポニーキャニオンが設立した声優養成所、『P's Voice Artist School』に二期生として通った後、『佐伯伊織』として2017年12月にスワロウに準所属となる。
『ラーメン大好き小泉さん』のメイド役がデビュー作品。
そこからちょこちょこ声優としての活動が始まっていく訳だが。
昨年、ようやくゲームが稼働した『ラピスリライツ』でのアシュレイ役とかが、表に出てくる上で比較的見えやすい役であり、これがAnimeJapan2018で発表された時に、筆者は『佐伯伊織』を認識した。でもって、これNU-KOかい!ってなった。(皆さんはどこで佐伯伊織=NU-KOを知りましたか?)
そして、一つ注目される要因となったのは、『ウマ娘プリティーダービー』におけるキングヘイロー役であろう。
アニメ一期開始において、「98世代を語る上で欠かせない」という事で追加されたキングヘイロー。
競走馬自体も愛されている訳だが、ウマ娘内でも愛されるキャラとなっていく。
キングヘイローのキングらしさというのを、非常に表現できた役とも言えるだろう。
その後、同事務所で引退した遠藤ゆりかが演じていたキャラクター、
『温泉むすめ』下呂美月役、
『八月のシンデレラナイン』倉敷舞子役、
『Z/X -Zillions of enemy X-』蝶ヶ崎ほのめ役を受け継ぐ事になる。
コンテンツ系統の作品においての出演作がかなり佐伯に持ってこさせられた訳で、割とメインどころとも言えるところだったが、しっかりとこなしており、これで彼女を知ったという方も少なくないのかもしれない。
『俺を好きなのはお前だけかよ』で、たんぽぽ〈蒲田公英〉役を演じる。
これがコンテンツ系作品以外でのアニメのメインに近い初めての役であった。
途中のお休み回においてのナレーションも担当したりと、結構色々とやった役だったりもする。
『ネコぱら』のTVアニメ版でバニラ役を獲得。これが主演級初となる。
Steamで最も売れているエロゲのアニメ版総声優入れ替えにおいてのこちらの事案。
まぁめちゃくちゃ政治的配置もあったわけで、佐伯も一定ポニキャン側の支援を受けての出演という言い方は出来るだろうが。(F1みたいな事言ってんな)
『ラピスリライツ』のアニメ、『Lapis Re:LiGHTs』も放送。
思ったよりも普通に出来が良かったという感じの作品だったなと個人的には思う(
アシュレイは色々な表情が見せれるので、面白いところもあったと思う。
『安達としまむら』では知我麻社役を獲得。
メインからちょっとズレた所ではあるが、割とメインに近い役であり、生放送とかにも結構出てたりもした。作品としての期待度もそれなりにあったので、知名度としては上がったりもしたのかなとかは思う。
昨年は、『マブラヴ オルタネイティヴ』で彩峰慧役を演じた。
あのマヴラヴがまたアニメやるっていうのでも結構びっくりしたが、そこに佐伯伊織の名前を見るとは。佐伯、マヴラヴ声優になる。というだけで割と…いや、そんなにか?アニメなら(マヴラヴのアニメはそんなに成功しているわけではないので)
そして今年、『処刑少女の生きる道』にてメノウ役を演じる。
第11回GA文庫大賞の大賞を受賞した、期待作であり、そこでの主役抜擢。
まぁ所謂真ん中若手に任せる系アニメではあるのだが(佐伯伊織と佳原萌枝)まぁ期待作である事には間違いないだろうし、GA文庫としても割とこの2人をこき使っている印象。(言い方)
そもそも作画J.Cが不安で仕方がないのだが、佐伯にとっては大きな役を演じる訳で。
ウマ娘のフィーバーもあり、知名度も上昇。毎年メイン役を射止めてくるスワロウのエースと言っても良い若手声優である。
彼女の技量という所に関してだが、端的に言うのであればオールマイティーという言葉が適切であろうか。
やはり元々が歌手であるという所を考えると、歌という所に注目が集まるかもしれない。(そういうのは避けられないことだと思う)
実際の所、彼女の歌唱という所に関しては、素晴らしい技能があるという言い方をするべきだろう。
査定において、ちょっと辛めなのは、まだそんなに佐伯伊織名義で歌ってないからであって、普通に歌唱力・キャラソン力両方ともにおいて、Bくらいはあると思う。
彼女の歌唱において、特出するべきなのは、NU-KO時代から歌い方というのを自在に変えられる所だと思う。
元々の歌唱力という所に関しても、まぁ歌手なのでそうでないと困るとは言え素晴らしいものがある。
声の伸びとか、張りとか、そういう所においてやっぱり声優と並べると違う所はそりゃある。単純に歌声が強い。歌唱楽曲数も、場数も、何もかも違う。これは強いな…と思わせてくれる歌声である。
ただ、それだけではなく、歌声を色々変えられるのが素晴らしい。
これはNU-KO時代から言われていることだが、とにかく歌声の引き出しが複数ある。
前述した『オトカドール』等は可愛い傾向の歌が多めだった事もあり、可愛い感じの歌い方をしていたりするのだが、『BEMANI』『ポップンミュージック』楽曲等を見ていくと、同じ人間から出ているとは思えないと言っても過言ではないかなくらいに、声が違う楽曲がゴロゴロある。
かっこいい楽曲の時の低音気味でキレのある歌声とかは、この人元々こんな声だっけみたいな所を考えさせられるくらいには良い歌声だし、どの歌声にしても歌はちゃんと上手い、クオリティが下がらないっていうのが凄い。
こういう歌いながら声を変えるというのは、普通にセリフで演じて声を変えるよりも難しいという風に、筆者は考えている。
こういう所が本当にしっかり出来ているという所は、声優としてのキャラクターソングという所にも非常に活きてきている。
『レヴュースタァライト』『ラピスリライツ』『ウマ娘』などでの歌唱でも、やはり一線を画する所があるし、特に遂に出たキングヘイロー単独楽曲、『Exercise the Right』は、キングヘイローらしい楽曲であるが、そこに歌声でさらに「これはキングの曲!」と思わせるようなパワーを感じる。
覚悟と気品というものを感じるというか、こういう所において、歌手として、当時から様々な声で歌われていた事も作用しているのだと思う。
今後、さらに出演作が増えていく中で、歌う機会も増えていきそうではあるし、それこそライブに出る時でも、場数が違うと思うので、そういうところでもアドバンテージは持っているはず。
佐伯伊織名義でも、温泉むすめで4声全部佐伯伊織とかやっているし、この人のキャラソン能力は本当に高いものになりそうである。
まぁそりゃ歌手やってたんだからそうなんだが。
というか今もやっておられますし。NU-KOは活動10周年。こちらでもアルバムが発売されていたり、新規楽曲も普通に色々と登場している。
昨年e-sports界の中でもかなりの成功の部類と言っていいであろう『BPL』においてもゲストで登場。
ちなみに、彼女自身も普通にbeatmania IIDXお上手。『BPL ZERO』ではプレイヤーとして参戦しており、マジで普通にお上手。
色々な意味で、NU-KOとしての活動はまだまだしてもらいものです…
ただ、ここまで歌唱という部分にフォーカスを置いてきたが、彼女は所謂歌唱側全振り声優みたいなものではないという事を記しておきたい。
まず第一として、声の引き出しという要素においては、歌の方で培われていたモノが、かなりそのまま演技という所にもフィードバックされている感じがある。
これまでの主要な役だけに限定しても、かなりの声の種類、キャラ性の違いというのが出てきているように思う。
結構クール目な役から、陽と言えるようなキャラまで、声のトーンという所での段階が結構多めな印象で、これを演技でも歌でも両方出来るというのが、非常に声優としてのスキルが高いという風に言えるというか、キャラをしっかりと演じられる所に繋がってくるのかなと思う。
キャラソンっていうものは、キャラとして歌うことが最も求められるべきだと思うのだが、こういう所をしっかりとクリア出来る引き出しというのが多いというのは、あらゆる役を演じても崩れないという所にも繋がってくるはず。
実際、これまでの役において声を変えている事によって演技としてのクオリティが大きく下がった印象というのはないと言って良いと思う。これは大きな長所だろう。
色々な役が演じられるというのは、可能性も広がるだろうし、そういう意味で悪い事はない。もちろん主戦場の音域というのは特に現代声優業界においては固まってくるだろうが…
演技自体においても、キャラによっての感情表現の幅の使い方・使い分けというのが出来る方だなという印象。
キャラクターに魂を吹き込む仕事みたいな事を声優は言われるわけだが、そういう所が大変お上手。
滑舌なども明瞭な方であるし、基本的な能力としては揃っているという言い方ができると思う。
非常にイメージ的な表現になってアレなんだが、彼女の演技の声って生命力を感じるというか、一種のパワーみたいな所を感じたりもする。
まぁこういうのは、それこそキングヘイローとかもそうだけど、なんかバックに色々なものを抱えているキャラとかだと、重みが増すというか…
そういう所のキャラの理解度とかも高いのかなとは。まぁキングヘイローがここまで跳ねるとは想定外な所もあったけど。(ウマ娘がここまで流行るとは…)
まぁアレほどいつも通り高笑いできるのも凄いなとは思うし。安定感っていうのも感じると言うかね。
いよいよ主役を『処刑少女』で演じるわけで、ここでどのような演技をするのか。
色々な表情が見れそうなキャラクターだけに、期待はしておきたい所だろう。
トーク等に関しては、まぁちゃんと回せるくらいには喋れる印象。
まぁこの辺もNU-KO側での経験も活きているだろうし、コロナで最近見ないけど、AJでのスワロウ若手声優司会システムとか、そういうのも関連はしてきてそう。
まぁ安心して見れる。割とウマとかでも、処刑少女でも回し側になっている。
ただ、割とオタク気質なので、そっちが入ると情緒がぶっ壊れる時がある。興奮度が高いというところがねw
異色の経歴である事で、多くの経験があるということにもなり、それを色々な所で声優という職業にも活かし、しっかりと声優として生きていける、というか声優となっている…という感じがする。
これがオールマイティーさという所にも繋がってきている。
万能声優として、色々な役柄での出演という所を今後も期待していきたいし、佐伯伊織という声優が売れるためにも、是非に処刑少女には空振らないで欲しい。HR打てとは言わんから。(願望)
しかし、まぁどうしても顔が良い。
顔が良すぎると現代声優業界、声優として使ってもらえないというわけの分からん事になるので、頼むから顔面派とか言う純粋声優の敵から逃げ切って欲しい。アレに捕まると3~5年声優としてのキャリアが遅れる。
まぁそれこそ声優ソロアーティストの可能性とかも結構ありそうですけど、その辺りもどうなっていくのか。まぁやったらそりゃ上手いと思うけど…
とりあえずまず、彼女に求めたいことは、『代表作をキングヘイロー以外で作る』事。
彼女の能力的に言えば、所謂コンテンツ系とか、ましてはブシロード系なんかに収まってはいけないと思うので、本当に順調にキャリアを積んで欲しいと思う。
いや、まぁここまで確実に歩まれているので大丈夫だとは思うんですが。
いや、むしろここまで結構順調でありがたい位ですけども。
キングはハマり役。それは間違いない。でもやっぱりアニメでちゃんと欲しい。
今後の歩みも大いに期待したいところだ。
以上。